JPH08326118A

JPH08326118A - 水洗トイレ

Info

Publication number: JPH08326118A
Application number: JP13494695A
Authority: JP
Inventors: Yoji Ishizaki; 陽児石崎
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 1995-06-01
Filing date: 1995-06-01
Publication date: 1996-12-10

Abstract

(57)【要約】【目的】使用中に便器内に水が流れることを阻止する
ことによって、水の浪費を抑制可能な水洗トイレを提供
する。【構成】便器４に接続された自動給水装置９は、便器
４に接続された給水系１０と、給水系１０の中間部に介
設された開閉弁１２と、これを開閉作動させるコントロ
ーラ１４とからなる。コントローラ１４には、便器４の
開閉蓋８の開閉状態によりＯＮ／ＯＦＦされる検知スイ
ッチ１６から検知信号が入力される。検知信号がＯＮか
らＯＦＦへと切り替わるときに、コントローラ１４は、
開閉弁１２を開放し、内蔵タイマー１４ａの時間計測に
より開閉弁１２の開放から所定時間経過すると開閉弁１
２を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水洗トイレに係り、特
に水の浪費を抑制しうる技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に水洗トイレは、使用者がレバーや
スイッチなどを操作することによって、給水弁が開放さ
れ、便器内に水が流れるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
はいつでも自由にレバー等を操作することができる。こ
のことから、特に女性においては使用後のみならず***
中においても水を流すことが多く、水の浪費が問題とな
っていた。この問題を解決するために、トイレに水流の
疑似音を発生する装置を備えることも考えられるが、電
池交換の管理が煩雑であるだけでなく、設備費が高価で
あるといった問題がある。

【０００４】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、使用中に便器内に水が流れるこ
とを阻止することによって、水の浪費を抑制可能な水洗
トイレを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る第１の水洗トイレにあっては、便器の後
端に枢支されて便座の上方を開閉可能な開閉蓋と、該開
閉蓋の開閉状態を検知する検知手段と、該検知手段に接
続されて該開閉蓋が開状態から閉状態に切り替わったと
き該便器に所定時間水を自動給水する自動給水手段とを
備えたことを特徴とする。

【０００６】本発明に係る第２の水洗トイレにあって
は、便器の後端に枢支されて便座の上方を開閉可能な開
閉蓋を備えるとともに、操作手段の操作により該便器内
に水が流れる水洗トイレにおいて、該開閉蓋の開閉状態
を検知する検知手段と、該検知手段の開状態検知により
該操作手段の操作を阻止する阻止手段とを備えたことを
特徴とする。

【０００７】

【作用】以上の構成により本発明に係る第１の水洗トイ
レにあっては、使用後に、開いている開閉蓋が閉じられ
ると、便器内に水が所定時間自動的に流れる。これによ
って、使用者は、使用中即ち、開閉蓋が開いているとき
に水を流すことができない。

【０００８】他方、本発明に係る第２の水洗トイレにあ
っては、使用中には開閉蓋が開放されているので、阻止
手段によって操作手段の操作が阻止され、使用者は水を
流すことができない。また、使用後に開閉蓋を閉じる
と、阻止手段による操作手段の阻止が解除されるので、
使用者は操作手段の操作によって水を流すことができ
る。

【０００９】

【実施例】以下に本発明に係る水洗トイレの実施例につ
いて、添付図面に基づき詳述する。図１は、第１実施例
の水洗トイレ２を示したものである。この水洗トイレ２
は周知な洋式便器４を備え、便器４の上部後端には便座
６と開閉蓋８が枢支されている。便器４の後部には、便
器４に自動給水する自動給水装置９が接続されている。
この自動給水装置９は、便器４に接続される給水系１０
と、給水系１０の中間部に介設される開閉弁１２と、開
閉弁１２に接続されるコントローラ１４とから構成され
ている。開閉弁１２としては、ソレノイドコイルにより
電磁的に開閉される電磁弁や、内部モータにより電動的
に開閉される電動弁などがある。一方、コントローラ１
４は、開閉弁１２に対し開放信号及び閉塞信号を出力し
て開閉弁１２を開閉作動させる。

【００１０】本実施例に係る水洗トイレ２は、開閉蓋８
の開閉状態を検知する検知スイッチを備えている。この
検知スイッチは、便座６への着座の際などトイレの使用
の際に阻害にならないような位置、例えば、図２に示す
ような便器４の後端縁に設けられる。そして、検知スイ
ッチ１６は、一点鎖線で示した開状態の開閉蓋８に係合
される位置、例えば開閉蓋８の枢支部近傍に配置され
て、その上端の突出部１６ａが開閉蓋８の開閉によって
押圧または解放される。

【００１１】検知スイッチ１６は、前記突出部１６ａが
下方に押圧されるとＯＮとなり（開状態）、突出部１６
ａの押圧が解放されるとスプリング等で上方に突出して
ＯＦＦとなる（閉状態）。検知スイッチ１６のＯＮ／Ｏ
ＦＦは、ＯＮ／ＯＦＦ信号即ち、検知信号として信号ケ
ーブル１８を介して出力される。

【００１２】検知スイッチ１６から出力された検知信号
は、前記コントローラ１４に入力される。コントローラ
１４は、検知スイッチ１６からの検知信号がＯＮからＯ
ＦＦへと切り替わったときに、即ち開閉蓋８が開状態か
ら閉状態へと切り替わったときに、前記開閉弁１２に対
して開放信号を出力し開放弁１２を開放して便器４に水
を供給する。

【００１３】また、コントローラ１４は、開閉弁１２へ
の開放信号の出力と同時に内蔵タイマー１４ａを作動さ
せて時間計測を行う。計測開始から予め設定された所定
時間が経過すると、コントローラ１４は開閉弁１２に対
し閉塞信号を出力し開閉弁１２を閉塞させて、便器４へ
の給水を停止する。これによって、便器４内には所定時
間自動的に水が流れることになる。尚、内蔵タイマー１
４ａにより計測される所定時間は、コントローラ１４と
ともに併設される、ツマミや設定ボタンなどといった図
示されていない設定変更手段によって自由自在な設定変
更が可能である。さらに、コントローラ１４が、内蔵タ
イマー１４ａによって、使用時間、即ち開閉蓋８が開状
態である時間（検知スイッチがＯＮ信号を出力）を計測
する機能を有していて、開閉蓋８の開時間に対応して水
を流す時間、即ち前記所定時間が変化するようにすれ
ば、小用のときは開閉蓋８の開時間が比較的に短いの
で、水を流す時間を一律とする場合よりも、さらに、節
水を図ることができる。また、前記所定時間について
は、計測された開閉蓋８の開時間から小用であるか否か
を判別し、小用の場合には予め設定された短めの水流時
間になっても良い。ただし、以上の場合、使用者が開閉
蓋８を閉め忘れたり、あるいはいたずらにより開閉蓋８
が繰り返し開閉されることが予想されるので、水流時間
の上限または下限を予め設定しておくのが望ましい。

【００１４】以上のことから、使用者は、使用後、開い
ている開閉蓋１２を閉じることで、便器４内に水を流す
ことができる。このことによって、使用者は使用中、即
ち開閉蓋８が開いているときには水を流すことができな
いので、水の浪費を抑制することができる。

【００１５】尚、前記開閉弁１２としては他に常時閉塞
形や常時開放形でも良い。

【００１６】次いで、本実施例に係る第２の実施例の水
洗トイレ２０を説明する。尚、前記第１実施例と同一箇
所には同一符号を付し、新たに付加される部分のみを別
符号を用いて説明する。図３は、第２実施例の水洗トイ
レ２０を示したものである。この水洗トイレ２０は、貯
水タンク２２の外側面に設けられた操作レバー２４が軸
部２６を中心として矢印Ａ方向に回動操作されると、貯
水タンク２２内部に設けられた図示されていない給水弁
が開放され、給水管２８を介して便器４内に水が流れる
ようになっている。便器４には、図２に示すように第１
実施例と同様に検知スイッチ１６が設けられる。この検
知スイッチ１６は、開閉蓋８の開閉状態にそれぞれ対応
したＯＮ／ＯＦＦ信号即ち、検知信号を出力する。

【００１７】検知スイッチ１６から出力された検知信号
は、貯水タンク２２の外側面に付設されたアクチュエー
タ３０に入力される。アクチュエータ３０は、図４に示
すように水平方向に進退動作するロッド３２を備え、操
作レバー２４の回動軌跡中に配設される。ロッド３２
は、アクチェータ３０内部に備えられた図示されていな
い駆動源によって駆動される。ロッド３２の動作は、検
知信号のＯＮ／ＯＦＦに連動していて、検知信号がＯＮ
のとき、即ち開閉蓋８が開状態のときにはアクチュエー
タ３０から突進し、検知信号がＯＦＦのとき、即ち開閉
蓋８が閉状態のときにはアクチュエータ３０の内部へ後
退する。

【００１８】開閉蓋８が開状態のときに突進したロッド
３２は、その先端部が操作レバー２４の回動軌跡中に侵
入して、操作レバー２４の回動を阻止する。すなわち、
突出したロッド３２の先端部側面は、操作レバー２４の
回動側側面に相対向するため、操作レバー２４が回動操
作されると、ロッド３２の先端部上面に当接されて操作
レバー２４の回動は阻止される。そして、前記検知信号
がＯＦＦのときにロッドは後退状態となり、その先端部
が回動軌跡中から離脱するので、操作レバー２４は回動
操作可能となる。

【００１９】以上より、使用中は開閉蓋８が開放され
て、操作レバー２４の回動操作が阻止されるので、使用
者は水を流すことができず、水を流すためには使用後開
閉蓋８を閉じなければならない。従って、使用者がトイ
レを使用している間は水が流れることがなく、水の浪費
を抑制することができる。また、前記検知スイッチ１６
及び前記アクチュエータ３０は、それぞれ便器４及び貯
水タンクに簡便に付設さでき、従って既存の水洗トイレ
に対し十分適用することができる。

【００２０】尚、前記第１実施例及び第２実施例で示し
た検知スイッチ１６は、トイレの使用の阻害にならなけ
れば、他に図２において実線で示した閉状態の開閉蓋８
に係合される位置に配設されても良い。また、他の前記
検知スイッチ１６としては、ＯＮからＯＦＦへあるいは
ＯＦＦからＯＮへ各々切り替わる時にのみ信号を出力す
るようなものであっても良い。

【００２１】

【発明の効果】以上実施例で説明したように本発明に係
る第１の水洗トイレによれば、開いている開閉蓋が使用
後に閉じられると、便器に水が自動的に流れるようにな
っており、使用者が使用中、即ち開閉蓋を開けていると
きには、水を流すことができないので、水の浪費を抑制
することができる。

【００２２】本発明に係る第２の水洗トイレによれば、
使用中は開閉蓋が開放されて、操作手段の操作が阻止さ
れるため、使用者は水を流すことができず、水を流すた
めには使用後に開閉蓋を閉じなけらばならない。従っ
て、使用者がトイレを使用している間は水が流れること
がなく、水の浪費を抑制することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る水洗トイレの第１実施例を示した
側面図である。

【図２】図１の検知スイッチ及びその周辺部を示した拡
大側面図である。

【図３】本発明に係る水洗トイレの第２実施例を示した
斜視図である。

【図４】図３のアクチュエータ及び操作ロッドを示した
拡大正面図である。

【符号の説明】

２水洗トイレ４便器６便座８開閉蓋９自動給水装置１０給水系１２開閉弁１４コントローラ１６検知スイッチ２４操作レバー３０アクチュエータ３２ロッド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】便器の後端に枢支されて便座の上方を開
閉可能な開閉蓋と、該開閉蓋の開閉状態を検知する検知
手段と、該検知手段に接続されて該開閉蓋が開状態から
閉状態に切り替わったとき該便器に所定時間水を自動給
水する自動給水手段とを備えたことを特徴とする水洗ト
イレ。
【請求項２】便器の後端に枢支されて便座の上方を開
閉可能な開閉蓋を備えるとともに、操作手段の操作によ
り該便器内に水が流れる水洗トイレにおいて、上記開閉蓋の開閉状態を検知する検知手段と、該検知手
段の開状態検知により上記操作手段の操作を阻止する阻
止手段とを備えたことを特徴とする水洗トイレ。