JPH0832596A - ブロードキャスト通信方式およびその送受信側端末 - Google Patents

ブロードキャスト通信方式およびその送受信側端末

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JPH0832596A
JPH0832596A JP6165535A JP16553594A JPH0832596A JP H0832596 A JPH0832596 A JP H0832596A JP 6165535 A JP6165535 A JP 6165535A JP 16553594 A JP16553594 A JP 16553594A JP H0832596 A JPH0832596 A JP H0832596A
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data
packet
terminal
antenna
broadcast
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JP6165535A
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Masakazu Ohashi
正和 大橋
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロードキャスト通信において、通信到達率
が低下しても、回線効率の低下を抑制することを目的と
する。 【構成】 通信用のパケットに収容したデータを1つの
端末と他の端末との間で送受信するように構成したブロ
ードキャスト通信方式において、送信側端末が、同一デ
ータを収容したパケットを複数回くり返し送信する送信
手段を備え、受信側端末が、送信されたパケットを受信
する受信手段と、複数回受信したパケットのデータを相
互に比較して重複するデータの内の1つを有効データと
してとり込み、他を無効データとして廃棄する識別手段
を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ブロードキャスト通
信方式に関し、無線データを用いる、たとえばHT(ハ
ンディー・ターミナル)、POS、パーソナルコンピュ
ータなどに適用される。
【0002】
【従来の技術】まず、図29と図30は、それぞれ、ブ
ロードキャストでない通常の通信方式および従来のブロ
ードキャスト通信方式を示す説明図であり、相互に通信
可能な端末A、端末B、端末C、端末Dの4台の端末が
あり、端末Aから同じ内容のデータを端末B、端末C、
端末Dに送信するものとし、また各端末のアドレスを、
それぞれ10H、20H、21H、22Hとしている
(「H」は16進数を表わす)。
【0003】ブロードキャストでない通常の通信では、
図29の様にまず端末Aから端末Bに送信し、その後に
端末Aから端末Cに送信し、最後に端末Aから端末Dに
送信する。つまり、端末Aからは同じデータを3回送信
することになる。なお送信元のアドレスはソース・アド
レスとして、また送信先のアドレスはディステネーショ
ン・アドレスとして、通信パケットに付加されて送信さ
れる。そして受信側の各端末はディステネーション・ア
ドレスが自端末のアドレスと一致した通信パケットのみ
を取り込む。
【0004】これに対してブロードキャスト通信では、
図30の様にディステネーション・アドレスをある特定
のアドレス番号である“FFH”にして、1回のみ送信
する。そして受信側の各端末は、ディステネーション・
アドレスが“FFH”なら、無条件でそのパケットを取
り込むようにしている。
【0005】ところで、ブロードキャストでない通常の
通信の場合は、1対1の通信であるため、受信側から送
信側に対して応答を返すことができる。すなわち、受信
が正常に終了すれば、そのことを意味する応答パケット
を受信側から送信側に送信できる。そして(ブロードキ
ャストでない通常の通信の)送信側は、この応答パケッ
トが返されて来たか否かによって、自端末が送信した通
信パケットが相手端末に正常にとどいたか否かを判断で
きるので、もしこの応答パケットが一定時間以内に返さ
れてこなければ、パケットを再送するなど、何らかのリ
カバリー処理を行うことができる。
【0006】これに対してブロードキャスト通信では、
1対1の通信ではないため、応答パケットは存在しな
い。というのは、各受信側の端末にはパケットが同時に
到着するので、そのままでは応答パケットも同時に返さ
れ、これら応答パケット同士が衝突を起こして破壊され
るからである。従って一般にブロードキャスト通信で
は、アプリケーションなどの上位層での応答確認が用い
られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のブロードキャス
ト通信において、受信側の端末からは送信側の端末へ上
位層からの応答が返ってくるものとし、一定時間内にこ
の応答の無い端末に対しては、個別にデータを再送し、
個別のデータ再送に対しては、各々応答があるものと
し、ブロードキャスト通信の到達率をX(O≦X≦
1)、受信側の端末台数をY台とすると、すべての端末
にデータを送るための送信回数と応答回数の合計“Z
1”は、次のようになる。
【0008】
【0009】ところで、無線系のブロードキャスト通信
(例えば、無線系のLAN)の場合には、周囲の電波環
境によってブロードキャストの到達率Xが低下するた
め、式(1)で示す送信回数と応答回数の合計Z1が増
大して、回線効率が低下するという問題点がある。この
発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ブ
ロードキャストの到達率の低下に対して、回線効率の低
下を抑制することが可能なブロードキャスト通信方式を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、通信用のパケットに収容したデータを1つの端末と
他の端末との間で送受信するように構成したブロードキ
ャスト通信方式において、送信側端末が、同一データを
収容したパケットを複数回くり返し送信する送信手段を
備え、受信側端末が、送信されたパケットを受信する受
信手段と、複数回受信したパケットのデータを相互に比
較して重複するデータの内の1つを有効データとしてと
り込み、他を無効データとして廃棄する識別手段を備え
ることを特徴とするブロードキャスト通信方式を提供す
るものである。
【0011】この発明のブロードキャスト通信方式と
は、従来公知のように、1つの送信端末から、複数の受
信端末に対して、受信端末を指定することなく、データ
を送信する方式である。そして、従来のブロードキャス
ト通信方式では、同じデータを1回しか送信しないた
め、受信端末への到達率の低下に伴って改めて送信する
回数、つまり再送回数が増大するが、この発明は同じデ
ータを複数回、連続的に送信することにより、受信端末
への到達率の低下に伴う再送回数の増大を抑制するよう
にしたものである。
【0012】また、この発明における通信用のパケット
とは、例えば、当該分野で公知の非同期形時分割多重方
式に用いられるような所定形式の通信データのかたまり
を意味し、通常、フラグ,アドレスビット,制御用ビッ
ト,データおよび検査ビットなどから構成される。ま
た、パケットのデータを識別するために、制御ビットに
識別子(例えばシーケンス番号)を含ませることがあ
る。
【0013】この発明によれば、送信側端末では、送信
手段が同一データを収容したパケットを複数回くり返し
送信し、受信側端末では、受信手段が、送信されたパケ
ットを受信し、識別手段が、複数回受信したパケットの
データを相互に比較して重複するデータの内の1つを有
効データとしてとり込み、他を無効データとして廃棄す
る。
【0014】送信側端末が、パケットに収容されるデー
タに対応する識別子(例えば、シーケンス番号)をその
パケットに付加する付加手段をさらに備え、受信側端末
の識別手段は、パケットに付加された識別子に基づいて
有効データを検出する識別子検出手段を備えてもよい。
これによって、受信側端末における同一データの識別処
理が容易になる。また、送信側端末の送信手段が、各パ
ケットを所定時間毎に送信するようにしてもよい。
【0015】さらに、送信側端末の送信手段が、異なる
複数の送信アンテナと、各パケットを順次異なるアンテ
ナを介して送信するアンテナ切替手段を備えてもよい。
送信側端末の送信手段が、同一データを収容したパケッ
トを異なる周波数で複数回くり返し送信する送信手段か
らなり、受信側端末の受信手段が、上記の異なる周波数
でくり返し送信されるパケットを受信する受信手段から
なってもよい。送信側端末の送信手段が、指向性の異な
る複数の送信アンテナと、各パケットを順次指向性の異
なるアンテナを介して送信するアンテナ切替手段を備え
てもよい。
【0016】また、この発明は、通信用のパケットに収
容したデータを1つの端末と他の端末との間で送受信す
るように構成したブロードキャスト通信方式における送
信側端末において、送信するデータを形成する形成手段
と、形成されたデータをパケットに収容して複数回くり
返し送信する送信手段を備えたことを特徴とするブロー
ドキャスト通信方式における送信側端末を提供するもの
である。
【0017】さらにこの発明は、通信用のパケットに収
容したデータを1つの端末と他の端末との間で送受信す
るように構成したブロードキャスト通信方式における受
信側端末において、送信側端末が送信するパケットを受
信する受信手段と、複数のパケットを受信するとき、受
信パケットのデータを相互に比較して重複するデータの
内の1つを有効データとしてとり込み、他を無効データ
として廃棄する識別手段を備えることを特徴とするブロ
ードキャスト通信方式における受信側端末を提供するも
のである。
【0018】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。これによってこの発明が限定されるもので
はない。
【0019】実施例1 図1は実施例1における送信側および受信側端末の構成
を示すブロック図であり、端末1は、無線による通信
(送受信)機能を備えた装置であり、演算装置2は、記
憶装置3に記録された内容に従って、一次記憶装置4を
作業領域として、送信データを並列直列変換装置5に送
り、これにより並列データから直列データに変換されて
通信用パケットに挿入され、変調装置6によって変調さ
れてアンテナ7より送信される。またアンテナ7より受
信されたパケットは、復調装置9により復調され、パケ
ットに含まれる受信データが直列並列変換装置8によっ
て直列データから並列データに変換され、演算装置2に
伝えられ、記憶装置3に記録された内容に従って、一時
記憶装置4を作業領域として処理される。また演算装置
2には入力装置10と出力装置11が備わっている場合
もあり、必要に応じて外部と情報の授受を行う。
【0020】以上の動作を、フローチャートで説明す
る。なお説明を簡単にするため、送信回数を初回と再送
の2回で説明しているが、それ以上の送信回数でも同様
である。
【0021】図2はシーケンス番号(データ識別子)を
用いないシステムにおける送信側の動作を示すフローチ
ャートである。まず、演算装置2は記憶装置3に記憶さ
れた手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しな
がら、ブロードキャストの送信データの有無を調べる
(ステップS1)。もし送信データがあれば、演算装置
2は記憶装置3または一時記憶装置4に用意した送信デ
ータを並列直列変換装置5に送り、並列直列変換装置5
は演算装置2から送られて来た並列データを直列データ
に変換してパケットに挿入し、変調装置6で送信可能な
信号に変換してから、アンテナ7により最初の送信を行
う(ステップS2)。その後、同一データを挿入したパ
ケットを再送する(ステップS3)。そして再びステッ
プS1に戻り、次に送信するブロードキャスト・データ
の有無を調べる。
【0022】図3はシーケンス番号(データ識別子)を
用いないシステムでの受信側の動作を示すフローチャー
トである。アンテナ7で受信したパケットを復調装置9
により受信信号から端末が取り扱える信号に変換し、直
列並列変換装置8で復調装置9から送られてきたパケッ
トの直列データを並列データに変換して演算装置2へ渡
し、記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶
装置4の内容を参照しながら、ブロードキャストの受信
データかどうかを調べる(ステップS11)。もし受信
データであれば、演算装置2は記憶装置3に記憶された
手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しなが
ら、前回に受信したブロードキャストの受信データと同
一内容かどうかを調べる(ステップS12)。もし同一
内容でなければ、演算装置2は記憶装置3に記憶された
手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しなが
ら、有効なブロードキャスト・データとして処理する
(ステップS13)。また同一データなら演算装置2は
記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置
4の内容を参照しながら、無効なブロードキャスト・デ
ータとして廃棄処理する(ステップS14)。その後、
ステップS11において、次のブロードキャストの受信
データを待つ。
【0023】図4はシーケンス番号を用いるシステムで
の送信側の動作を示すフローチャートである。図5は送
信するパケットの形式を示し、この中にシーケンス番号
とデータが含まれる。演算装置2は記憶装置3に記憶さ
れた手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しな
がら、シーケンス番号を“0”に初期化する(ステップ
S21)。演算装置2は記憶装置3に記憶された手順に
したがって一時記憶装置4の内容を参照しながら、ブロ
ードキャストの送信データの有無を調べる(ステップS
22)。もし送信データがあれば、演算装置2は記憶装
置3または一時記憶装置4に用意した送信データにシー
ケンス番号を付加して並列直列変換装置5に送り、並列
直列変換装置5は演算装置2から送られて来た並列デー
タを直列データに変換してパケットに挿入し、変調装置
6で送信可能な信号に変換してから、アンテナ7より最
初の送信を行う(ステップS23)。その後、前回と同
一手順で同一データを含むパケットを再送する(ステッ
プS24)。そして演算装置2は記憶装置3に記憶され
た手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しなが
ら、シーケンス番号を“1”増加させ(ステップS2
5)、そして再びステップS22に戻り次に送信するブ
ロードキャスト・データの有無を調べる。なおシーケン
ス番号は一時記憶装置4に記憶させておいてもよいし、
演算装置2の内部レジスタに記憶させておいてもよい。
【0024】図6はシーケンス番号を用いるシステムの
受信側の動作である。アンテナ7で受信されたパケット
は復調装置9により受信信号から端末が取り扱える信号
に変換され、直列並列変換装置8で復調装置9から送ら
れてきたパケットに含まれる直列データを並列データに
変換して演算装置2へ渡し記憶装置3に記憶された手順
にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しながら、ブ
ロードキャストの受信データかどうかを調べる(ステッ
プS31)。もし受信データであれば、演算処理2は記
憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置4
の内容を参照しながら、前回に受信したブロードキャス
トの受信データと同一シーケンス番号かどうかを調べる
(ステップS32)。もし同一シーケンス番号でなけれ
ば、演算装置2は記憶装置3に記載された手順にしたが
って一時記憶装置4の内容を参照しながら、有効なブロ
ードキャスト・データとして処理する(ステップS3
3)。また同一シーケンス番号であれば演算装置2は記
憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置4
の内容を参照しながら、無効なブロードキャスト・デー
タとして処理する(ステップS34)。その後、再びス
テップS31において次のブロードキャストの受信デー
タを待つ。送信側と同様にシーケンス番号は一時記憶装
置4に記憶させておいてもよいし、演算装置2の内部レ
ジスタに記憶させておいてもよい。
【0025】実施例2 実施例2における端末装置の構成は、図1に示すものと
同等であるのでその説明を省略し、動作をフローチャー
トを用いて説明する。なお説明を簡単にするため、送信
回数は初回と再送の2回で説明しているが、それ以上の
送信回数でも同様である。
【0026】図7はシーケンス番号を用いないシステム
での送信側の動作を示すフローチャートである。演算装
置2は記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記
憶装置4の内容を参照しながら、ブロードキャストの送
信データの有無を調べる(ステップS41)。もし送信
データがあれば、演算装置2は記憶装置3または一時記
憶装置4に用意した送信データを並列直列変換装置5に
送り、並列直列変換装置5は演算装置2から送られて来
た並列データを直列データに変換してパケットに挿入
し、変調装置6で送信可能な信号に変換してから、アン
テナ7により最初の送信を行う(ステップS42)。そ
の後、一定時間を経過した後に(ステップS43)、前
回と同一手順で同一データを再送する(ステップS4
4)。そして再びステップS41に戻り、次に送信する
ブロードキャスト・データの有無を調べる。受信側の動
作は、図3に示すフローチャートと同等であるので、説
明を省略する。
【0027】図8はシーケンス番号を用いるシステムで
の送信側の動作を示すフローチャートである。送信する
パケットの形式は図5に示す通りであり、シーケンス番
号とデータが含まれている。演算装置2は記憶装置3に
記憶された手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参
照しながら、シーケンス番号を“0”に初期化する(ス
テップS51)。演算装置2は記憶装置3に記憶された
手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しなが
ら、ブロードキャストの送信データの有無を調べる(ス
テップS52)。もし送信データがあれば、演算装置2
は記憶装置3または一時記憶装置4に用意した送信デー
タにシーケンス番号を付加して並列直列変換装置5に送
り、並列直列変換装置5は演算装置2から送られて来た
並列データを直列データに変換しパケットに挿入して、
変調装置6で送信可能な信号に変換してから、アンテナ
7により最初の送信を実行する(ステップS53)。そ
の後、一定時間を経過した後に(ステップS54)、前
回と同一手順で同一データを再送する(ステップS5
5)。そして演算装置2は記憶装置3に記憶された手順
にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しながら、シ
ーケンス番号を“1”増加させ(ステップS56)、そ
して再びステップS52に戻り次に送信するブロードキ
ャスト・データの有無を調べる。なおシーケンス番号は
一時記憶装置4に記憶させておいてもよいし、演算装置
2の内部レジスタに記憶させておいてもよい。シーケン
ス番号を用いるシステムでの受信側の動作は、実施例1
において図6ですでに説明したので、省略する。
【0028】実施例3 図9は実施例3における送信側および受信側端末の構成
を示すブロック図である。端末1Aは、無線による通信
機能を備えた装置であり、演算装置2は、記憶装置3に
記録された内容に従って、一時記憶装置4を作業領域と
して、送信データを並列直列変換装置5に送る。これに
より並列データから直列データに変換されパケットに挿
入されて変調装置6によって変調され、アンテナ切替装
置12によりアンテナ7Aまたはアンテナ7Bより送信
される。またパケットは、受信側において、アンテナ7
Aとアンテナ7Bにより受信され、アンテナ切替装置1
2により切り替えられたいずれか一方の受信データが復
調装置9によって復調され、その後に直列並列変換装置
8によって直列データから並列データに変換され、演算
装置2に伝えられて記憶装置3に記録された内容に従っ
て、一時記憶装置4を作業領域として処理される。また
演算装置2には入力装置10と出力装置11が備わって
いる場合もあり、必要に応じて外部と情報の授受を行
う。次に、実施例3の動作をフローチャートを用いて説
明する。なお説明を簡単にするため、アンテナ切替回数
は1回、つまりアンテナAによる送信1回とアンテナB
による送信1回として説明しているが、それ以上の送信
回数でも同様である。
【0029】図10がシーケンス番号を用いないシステ
ムでの送信側の動作を示すフローチャートである。演算
装置2は記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時
記憶装置4の内容を参照しながら、ブロードキャストの
送信データの有無を調べる(ステップS61)。もし送
信データがあれば、演算装置2は記憶装置3に記憶され
た手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しなが
らアンテナ切替装置12に指示して、アンテナをアンテ
ナ7Aに切り替え(ステップS62)、そして演算装置
2は記憶装置23または一時記憶装置4に用意した送信
データを並列直列変換装置5に送り、並列直列変換装置
5は演算装置2から送られて来た並列データを直列デー
タに変換して、変調装置6で送信可能な信号に変換して
から、アンテナ7Aにより最初の送信を行う(ステップ
S63)。その後、前回同一手順でアンテナをアンテナ
7Bに切り替え(ステップS64)、前回と同一手順で
同一データを再送する(ステップS65)。そして再び
ステップS61に戻り、次に送信するブロードキャスト
・データの有無を調べる。受信側の動作は図3に示す動
作と同等であるので、説明を省略する。
【0030】図11がシーケンス番号を用いるシステム
での送信側の動作を示すフローチャートである。送信す
るパケットの形式は図5に示す通りであり、この中にシ
ーケンス番号が含まれる。演算装置2は記憶装置3に記
憶された手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照
しながら、シーケンス番号を“0”に初期化する(ステ
ップS71)。演算装置2は記憶装置3に記憶された手
順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しながら、
ブロードキャストの送信データの有無を調べる(ステッ
プS72)。もし送信データがあれば、演算装置2は記
憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置4
の内容を参照しながらアンテナ切替装置12に指示し
て、アンテナをアンテナ7Aに切り替える(ステップS
73)。そして演算装置2は記憶装置3または一時記憶
装置4に用意した送信データにシーケンス番号を付加し
て並列直列変換装置5に送り、並列直列変換装置5は演
算装置2から送られて来た並列データを直列データに変
換して、変調装置6で送信可能な信号に変換してから、
アンテナ7Aにより最初の送信を行いう(ステップS7
4)。その後に前回と同一手順でアンテナをアンテナ7
Bに切り替え(ステップS75)、前回と同一手順で同
一データを再送する(ステップS76)。そして演算装
置2は記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記
憶装置4の内容を参照しながら、シーケンス番号を
“1”増加させ(ステップS77)、そして再び(ステ
ップS72)に戻り、次に送信するブロードキャスト・
データの有無を調べる。なおシーケンス番号は一時記憶
装置4に記憶させておいてもよいし、演算装置2の内部
レジスタに記憶させておいてもよい。シーケンス番号を
用いるシステムでの受信側の動作は、実施例1の図6で
すでに説明した内容と同等であるので、省略する。
【0031】実施例4 図12は実施例4の構成を示すブロック図であり、端末
1Bは、無線による通信機能を備えた装置であり、演算
装置2は、記憶装置3に記録された内容に従って、一時
記憶装置4を作業領域として、送信データを並列直列変
換装置5に送り、これにより並列データから直列データ
に変換された送信データは周波数A用変調装置6Aまた
は周波数B用変調装置6Bによって変調されて、変調装
置切替装置13により周波数A用変調装置6Aまたは周
波数B用変調装置6Bからの信号がアンテナ7より送信
される。また受信データは、アンテナ7により受信さ
れ、周波数A用復調装置9Aまたは周波数B用復調装置
9Bによって復調され、その後に直列並列変換装置8に
よって直列データから並列データに変換され、演算装置
2に伝えられて記憶装置3に記録された内容に従って、
一時記憶装置4を作業領域として処理される。また演算
装置2には入力装置10と出力装置11が備わっている
場合もあり、必要に応じて外部と情報の授受を行う。以
上の動作を、フローチャートで説明する。なお説明を簡
単にするため、各周波数での送信回数は各1回、つまり
周波数Aによる送信1回と周波数Bによる送信1回とし
て説明しているが、それ以上の送信回数でも同様な方法
で行うことができる。
【0032】図13はシーケンス番号を用いないシステ
ムでの送信側の動作を示すフローチャートである。演算
装置2は記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時
記憶装置4の内容を参照しながら、ブロードキャストの
送信データの有無を調べる(ステップS81)。もし送
信データがあれば、演算装置2は記憶装置3に記憶され
た手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しなが
ら変調装置切替装置13に指示して、変調装置を周波数
A用変調装置6Aに切り替える(ステップS82)。そ
して演算装置2は記憶装置3または一時記憶装置に用意
した送信データを並列直列変換装置5に送り、並列直列
変換装置5は演算装置2から送られて来た並列データを
直列データに変換して、周波数A用変調装置6Aで送信
可能な信号に変換してから、アンテナ7により最初の送
信を行う(ステップS83)。その後に同一手順で変調
装置を周波数B用変調装置6Bに切り替え(ステップS
84)、前回と同一手順で同一データを再送する(ステ
ップS85)。そして再びステップS81に戻り、次に
送信するブロードキャスト・データの有無を調べる。
【0033】図14はシーケンス番号を用いないシステ
ムでの受信側の動作を示すフローチャートである。アン
テナ7で受信されたデータは、その周波数がAなら周波
数A用復調装置9Aにより受信信号から端末が取り扱え
る信号に変換し、またその周波数がBなら周波数B用復
調装置9Bにより同じく受信信号から端末が取り扱える
信号に変換される。そして直列並列変換装置8で、周波
数A用復調装置9Aまたは周波数B用復調装置9Bから
送られてきた直列データを並列データに変換して演算装
置2へ渡し記憶装置3に記憶された手順にしたがって一
時記憶装置4の内容を参照しながら、ブロードキャスト
の受信データかどうかを調べる(ステップS86)。も
し受信データであれば、演算装置2は記憶装置3に記憶
された手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照し
ながら、前回に受信したブロードキャストの受信データ
と同一内容かどうかを調べる(ステップS87)。もし
同一内容でなければ、演算装置2は記憶装置3に記憶さ
れた手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しな
がら、有効なブロードキャスト・データとして処理する
(ステップS88)。また同一データなら演算装置2は
記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置
4の内容を参照しながら、無効なブロードキャスト・デ
ータとして処理する(ステップS89)。これらの処理
が終われば、再びステップS86で次のブロードキャス
トの受信データを待つ。
【0034】図15はシーケンス番号を用いるシステム
での送信側の動作を示すフローチャートである。送信す
るデータの形式は図5に示す通りであり、この中にシー
ケンス番号が含まれる。演算装置2は記憶装置3に記憶
された手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照し
ながら、シーケンス番号を“0”に初期化する(ステッ
プS91)。演算装置2は記憶装置3に記憶された手順
にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しながら、ブ
ロードキャストの送信データの有無を調べる(ステップ
S92)。もし送信データがあれば、演算装置2は記憶
装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置4の
内容を参照しながら変調装置切替装置13に指示して、
変調装置を周波数A用変調装置6に切り替える(ステッ
プS93)。そして演算装置2は記憶装置3または一時
記憶装置4に用意した送信データにシーケンス番号を付
加して並列直列変換装置5に送り、並列直列変換装置5
は演算装置2から送られて来た並列データを直列データ
に変換して、周波数A用変調装置6Aで送信可能な信号
に変換してから、アンテナ7により最初の送信を行う
(ステップS94)。その後に同一手順で周波数B用変
調装置6Bに切り替え(ステップS95)、同一データ
を再送する(ステップS96)。そして演算装置2は記
憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置4
の内容を参照しながら、シーケンス番号を“1”増加さ
せ(ステップS97)、そして再びステップS92に戻
り、次に送信するブロードキャスト・データの有無を調
べる。なおシーケンス番号は一時記憶装置4に記憶させ
ておいてもよいし、演算装置4の内部レジスタに記憶さ
せておいてもよい。
【0035】図16がシーケンス番号を用いるシステム
での受信側の動作を示すフローチャートである。アンテ
ナ7で受信されたデータは、その周波数がAなら周波数
A用復調装置9Aにより受信信号から端末が取り扱える
信号に変換され、またその周波数がBなら周波数B用復
調装置9Bにより同じく受信信号から端末が取り扱える
信号に変換される。そして直列並列変換装置8で、周波
数A用復調装置9Aまたは周波数B用復調装置9Bから
送られてきた直列データを並列データに変換して演算装
置2へ渡し、記憶装置3に記憶された手順にしたがって
一時記憶装置4の内容を参照しながら、ブロードキャス
トの受信データかどうかを調べる(ステップS98)。
もし受信データであれば、演算装置2は記憶装置3に記
憶された手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照
しながら、前回に受信したブロードキャストの受信デー
タと同一シーケンス番号かどうかを調べる(ステップS
99)。もし同一シーケンス番号でなければ、演算装置
2は記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶
装置4の内容を参照しながら、有効なブロードキャスト
・データとして処理する(ステップS100)。また同
一シーケンス番号なら演算装置2は記憶装置3に記憶さ
れた手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照しな
がら、無効なブロードキャスト・データとして処理する
(ステップS101)。以上の処理が終われば、再びス
テップS98で次のブロードキャストの受信データを待
つ。送信側と同様にシーケンス番号は一時記憶装置4に
記憶させておいてもよいし、演算装置2の内部レジスタ
に記憶させておいてもよい。
【0036】実施例5 図17は実施例5における送信側および受信側端末の構
成を示すブロック図である。端末1Cは、無線による通
信機能を備えた装置であり、演算装置2は、記憶装置3
に記録された内容に従って、一時記憶装置4を作業領域
として、送信データを並列直列変換装置5に送り、これ
により並列データから直列データに変換された送信デー
タはパケットに挿入され変調装置6によって変調され
て、アンテナ切替装置12Aによりアンテナ7a,アン
テナ7b,アンテナ7cまたはアンテナ7dを介して送
信される。また受信パケットは、アンテナ7aとアンテ
ナ7bとアンテナ7cとアンテナ7dにより受信され、
アンテナ切替装置12Aにより切り替えられたどれか一
つのアンテナからの受信パケットが復調装置9によって
復調され、その後に直列並列変換装置8によってパケッ
トのデータは直列データから並列データに変換され、演
算装置2に伝えられて記憶装置3に記録された内容に従
って、一時記憶装置4を作業領域として処理される。ま
た演算装置2には入力装置10と出力装置11が備わっ
ている場合もあり、必要に応じて外部と情報の授受を行
う。
【0037】次に図18によりアンテナの配置の例を示
す。空間Fの中央に端末1cがあるとし、そしてアンテ
ナ7aはエリアAを、アンテナ7bはエリアBを、アン
テナ7cはエリアCを、アンテナ7dはエリアDをそれ
ぞれサポートしている、つまり、指向領域としている。
ここで送信側が図17の構成であるとして、送信側の動
作を図19のフローチャートを用いて説明する。なお説
明を簡単にするため、アンテナ切替回路12Aは各1
回、つまりアンテナ7aによる送信1回とアンテナ7b
による送信1回とアンテナ7cによる送信1回とアンテ
ナ7dによる送信1回として説明しているが、それ以上
の送信回数でも同様な方法で行う。
【0038】図19はシーケンス番号を用いないシステ
ムでの送信動作である。演算装置2は記憶装置3に記憶
された手順にしたがって一時記憶装置4の内容を参照し
ながら、ブロードキャストの送信データの有無を調べる
(ステップS111)。もし送信データがあれば演算装
置2は記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記
憶装置4の内容を参照しながらアンテナ切替装置12A
に指示して、アンテナをアンテナ7aに切り替える(ス
テップS112)。そして演算装置2は記憶装置3また
は一時記憶装置4に用意した送信データを並列直列変換
装置5に送り、並列直列変換装置5は演算装置2から送
られて来た並列データを直列データに変換してパケット
に挿入し、変調装置6で送信可能な信号に変換してか
ら、アンテナ7aにより最初の送信を行う(ステップS
113)。その後にステップS112同一手順でアンテ
ナをアンテナ7bに切り替え(ステップS114)、ス
テップS113と同一手順で同一データを含むパケット
を再送する(ステップS115)。次に、ステップS1
12と同一手順でアンテナをアンテナ7cに切り替え
(ステップS116)、ステップS113と同一手順で
同一データを含むパケットを再送する(ステップS11
7)。次に、ステップS112と同一手順でアンテナ7
dに切り替え(ステップ118)、ステップS113と
同一手順で同一データを含むパケットを再送する(ステ
ップS119)。その後、再びステップS111に戻
り、次に送信するブロードキャスト・データの有無を調
べる。そして受信側においては、アンテナ7a,7b,
7c又は7dによってパケットが受信され、受信された
パケットは復調装置9により変換される。それ以後の動
作は実施例1の図3と同一であるので、説明を省略す
る。
【0039】図20はシーケンス番号を用いるシステム
での送信側の動作を示すフローチャートである。送信す
るパケットの形式は図5に示す通りであり、この中にシ
ーケンス番号及び送信データが含まれる。演算装置2は
記憶装置3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置
4の内容を参照しながら、シーケンス番号を“0”に初
期化する(ステップS120)。演算装置2は記憶装置
3に記憶された手順にしたがって一時記憶装置4の内容
を参照しながら、ブロードキャストの送信データの有無
を調べる(ステップS121)。もし送信データがあれ
ば、演算装置2は記憶装置3に記憶された手順にしたが
って一時記憶装置4の内容を参照しながらアンテナ切替
装置12Aに指示して、アンテナをアンテナ7aに切り
替える(ステップS122)。そして演算装置2は記憶
装置3や一時記憶装置4に用意した送信データとシーケ
ンス番号を並列直列変換装置5に送る。並列直列変換装
置5は演算装置2から送られて来た並列データを直列デ
ータに変換してパケットに挿入し、変調装置6で送信可
能な信号に変換してから、アンテナ7aにより最初の送
信を行う(ステップS123)。その後にステップS1
22と同一手順でアンテナ7aをアンテナ7bに切り替
え(ステップS124)、ステップS123と同一手順
で同一データを含むパケットを再送する(ステップS1
25)。次に、ステップS122と同一手順でアンテナ
7bをアンテナ7cに切り替え(ステップS126)、
ステップS123と同一手順で同一データを再送する
(ステップS127)。次に、ステップS122と同一
手順でアンテナ7cをアンテナ7dに切り替え(ステッ
プS128)、ステップS123と同一手順で同一デー
タを含むパケットを再送する(ステップS129)。そ
して演算装置2は記憶装置3に記憶された手順にしたが
って一時記憶装置4の内容を参照しながら、シーケンス
番号を“1”増加させ(ステップS130)、そして再
びステップS121に戻り、次に送信するブロードキャ
スト・データの有無を調べる。なおシーケンス番号は一
時記憶装置4に記憶させておいてもよいし、演算装置2
の内部レジスタに記憶させておいてもよい。
【0040】そして、受信側においては、アンテナ7
a,7b,7c又は7dによってパケットが受信され、
受信されたパケットは復調装置9により変換される。そ
れ以後の動作は実施例1の図3と同一であるので、説明
を省略する。
【0041】各実施例における送信回数と応答回数の合
(1)実施例1および2の場合 複数の端末のすべてにデータを送るためには、送信回数
と応答回数の合計“Z2”は、次のようになる。
【0042】ただし ブロードキャストの到達率を X 受信側の端末台数をY台 同一データの送信回数をN回 とする
【0043】(2)実施例3および4の場合 複数の端末のすべてにデータを送るためには、送信回数
と応答回数の合計“Z3”は、次のようになる。 ただし片側のアンテナまたは片側の周波数によるブロー
ドキャストの到達率を X1、他方のアンテナまたは片
側の周波数によるブロードキャストの到達率を X2、
受信側の端末台数をY台、同一データの送信回数をN回
とする 次に各実施例の効果を説明するために、
【0044】式(1)、(2)および(3)の特性をグ
ラフで説明する。まず、図21は比較例、つまり、式
(1)に示すZ1の場合であり、ブロードキャスト通信
到達率の悪化に伴って、直線的に総通信回数Z1は増加
することを示している。図22は式(2)で示すZ2の
グラフであり、再送回数を2回とした場合である。ブロ
ードキャスト通信到達率が“0”近辺と“1”近辺では
Z1の場合に比べてあまり差はないが、その間では総通
信回数が少し減少している。
【0045】図23は再送回数を4回とした場合のZ2
であり、ブロードキャスト通信到達率が“0”近辺と
“1”近辺ではZ1の場合とあまり差はないが、その間
で総通信回数が図22の場合よりさらに減少する。図2
4は再送回数を8回とした場合のZ2であり、ブロード
キャスト通信到達率が“0”近辺と“1”近辺ではZ1
の場合とあまり差はないが、その間では総通信回数が図
23の場合よりさらに減少する。またブロードキャスト
通信到達率が約0.3以上なら、ほとんど“1”の場合
と総通信回数は同じである。また、図25は再送回数を
16回とした場合のZ2を示すグラフである。
【0046】以上により実施例1と2は、次のような効
果を有する。 (1) 総通信回数は、ブロードキャスト通信到達率が
“0”と“1”近辺以外で有効的に改善される。 (2) 総通信回数は、再送回数をふやすほどブロードキャ
スト通信到達率の“0”近辺でも改善される。 次に実施例3と4の効果を示すために、アンテナや周波
数を切り替えないときのブロードキャスト非到達率と、
アンテナや周波数を切り替えるときのブロードキャスト
非到達率の差をグラフに示す。
【0047】まず、図26は、次式で示される差を示
す。 ただし 片側のアンテナまたは周波数によるブロードキャストの
到達率を X1 他方のアンテナまたは周波数によるブロードキャストの
到達率を X2 とする 式(4)の差は常に正であり、実施例3と4は比較例に
比べて効果があることを示している。
【0048】次に、図27は、次式で示される非到達率
の差を示す。 ただし 片側のアンテナまたは周波数によるブロードキャストの
到達率を X1 他方のアンテナまたは周波数によるブロードキャストの
到達率を X2 min (X1,X2)はX1とX2の小さい方の値 とする。差は常に正であり、図26の約2倍であること
を示している。
【0049】次に図28は、次式で示される非到達率の
差を示す。 ただし 片側のアンテナまたは周波数によるブロードキャストの
到達率を X1 他方のアンテナまたは周波数によるブロードキャストの
到達率を X2 max (X1,X2)はX1とX2の大きい方の値 とする 差は常に負となるが、絶対値では図27の差と比較して
約1/5倍であることが分かる。
【0050】以上より実施例3と4は次のような効果を
有する。 (1) 非到達率は、2本のアンテナの平均の到達率を持つ
1本のアンテナの非到達率よりも小さい。 (2) 非到達率は、2本のアンテナの内、到達率が低い方
のアンテナを用いた場合の非到達率よりもかなり大き
く、2本のアンテナの内、到達率が高い方のアンテナを
用いた場合の非到達率よりも少し小さい。そして前者の
絶対値より後者の絶対値の方が小さいので、2本のアン
テナの各到達率が不明な場合には、どちらか片方のアン
テナを用いるよりもこの実施例による方法を用いるが、
確率的に低い非到達率となる。
【0051】また、実施例5の効果は次の通りである。
指向性アンテナの方が無指向性アンテナより、同一電力
では電波の到達距離が長く、逆にいえば同一到達距離な
ら少ない電力で送受信できる。従って、 (1) 同一電力ならより長い到達距離が得られる。 (2) 同一到達距離ならより少ない電力で送受信できる。 (3) 同一電力、同一到達距離ならより少ない誤り率で通
信できる。つまり再送の回数が少なくなり、トータルの
通信時間が短縮できる。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、受信側端末に確実に
データを受信させるために要する通信回数は、ブロード
キャスト通信到達率が0又は1の近辺以外では従来より
も少なくなり、また、くり返し送信回数を増大するほ
ど、ブロードキャスト通信到達率が0に近い場合でも従
来よりも少なくなる。また、送信側端末の通信手段が各
パケットを順次異なる複数の送信アンテナ又は周波数に
よって送信する場合には、ブロードキャスト通信到達率
が平均的に向上する。さらに、指向性の異なる複数のア
ンテナを介して各パケットを順次送信する場合には、遠
距離にある端末間の通信を少ない電力で行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例1の動作を示すフローチャートである。
【図3】実施例1の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例1の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例1の通信パケットの形式を示す説明図で
ある。
【図6】実施例1の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施例2の動作を示すフローチャートである。
【図8】実施例2の動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例3の構成を示すブロック図である。
【図10】実施例3の動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】実施例3の動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】実施例4の構成を示すブロック図である。
【図13】実施例4の動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】実施例4の動作を示すフローチャートであ
る。
【図15】実施例4の動作を示すフローチャートであ
る。
【図16】実施例4の動作を示すフローチャートであ
る。
【図17】実施例5の構成を示すブロック図である。
【図18】実施例5の配置を示す配置図である。
【図19】実施例5の動作を示すフローチャートであ
る。
【図20】実施例5の動作を示すフローチャートであ
る。
【図21】比較例の総通信回数を示すグラフである。
【図22】実施例1および実施例2の総通信回数の例を
示すグラフである。
【図23】実施例1および実施例2の総通信回数の例を
示すグラフである。
【図24】実施例1および実施例2の総通信回数の例を
示すグラフである。
【図25】実施例1および実施例2の総通信回数の例を
示すグラフである。
【図26】実施例3および実施例4と比較例におけるブ
ロードキャスト非到達率の差を示すグラフである。
【図27】実施例3および実施例4と比較例におけるブ
ロードキャスト非到達率の差を示すグラフである。
【図28】実施例3および実施例4と比較例におけるブ
ロードキャスト非到達率の差を示すグラフである。
【図29】従来のブロードキャストでない通信方式を示
す説明図である。
【図30】従来のブロードキャスト通信方式を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 端末 2 演算装置 3 記憶装置 4 一時記憶装置 5 並列直列変換装置 6 変調装置 7 アンテナ 8 直列並列変換装置 9 復調装置 10 入力装置 11 出力装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信用のパケットに収容したデータを1
    つの端末と他の端末との間で送受信するように構成した
    ブロードキャスト通信方式において、 送信側端末が、同一データを収容したパケットを複数回
    くり返し送信する送信手段を備え、 受信側端末が、送信されたパケットを受信する受信手段
    と、複数回受信したパケットのデータを相互に比較して
    重複するデータの内の1つを有効データとしてとり込
    み、他を無効データとして廃棄する識別手段を備えるこ
    とを特徴とするブロードキャスト通信方式。
  2. 【請求項2】 送信側端末が、パケットに収容されるデ
    ータに対応する識別子をそのパケットに付加する付加手
    段をさらに備え、受信側端末の識別手段は、パケットに
    付加された識別子に基づいて有効データを検出する識別
    子検出手段を有することを特徴とする請求項1記載のブ
    ロードキャスト通信方式。
  3. 【請求項3】 通信用のパケットに収容したデータを、
    1つの端末と他の端末との間で送受信するように構成し
    たブロードキャスト通信方式における送信側端末におい
    て、送信するデータを形成する形成手段と、形成された
    データをパケットに収容して複数回くり返し送信する送
    信手段を備えたことを特徴とするブロードキャスト通信
    方式における送信側端末。
  4. 【請求項4】 通信用のパケットに収容したデータを、
    1つの端末と他の端末との間で送受信するように構成し
    たブロードキャスト通信方式における受信側端末におい
    て、送信側端末が送信するパケットを受信する受信手段
    と、複数のパケットを受信するとき受信パケットのデー
    タを相互に比較して重複するデータの内の1つを有効デ
    ータとしてとり込み、他を無効データとして廃棄する識
    別手段を備えることを特徴とするブロードキャスト通信
    方式における受信側端末。
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