JPH08325325A - シリル官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法 - Google Patents

シリル官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法

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JPH08325325A
JPH08325325A JP8135604A JP13560496A JPH08325325A JP H08325325 A JPH08325325 A JP H08325325A JP 8135604 A JP8135604 A JP 8135604A JP 13560496 A JP13560496 A JP 13560496A JP H08325325 A JPH08325325 A JP H08325325A
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mol
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JP8135604A
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Aroop K Roy
クマー ロイ アループ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/30Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule
    • C08C19/42Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule reacting with metals or metal-containing groups
    • C08C19/44Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule reacting with metals or metal-containing groups of polymers containing metal atoms exclusively at one or both ends of the skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F36/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/02Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/04Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated

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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも70モル%の1,4−ミクロ構造を
有し末端基の少なくとも70モル%に反応性シリル官能
価を付加したテレキリ・ポリジエンの製造法の提供。 【解決手段】該テレキリ・ポリジエンの製造法は、
(1)非極性溶媒溶液内で、(A)少なくとも1つのジ
エン単量体、(B)前記非極性溶媒に可溶性のジアニオ
ン開始剤、および任意に(C)重合助剤を反応させてジ
アニオン反応性ポリジエンを生成し;(2)前記工程
(1)からのジアニオン活性ポリジエンの両末端に
(D)シランを、(E)第三級アミン又は12−クラウ
ン−4をベースにしたクラウンエーテルから選んだ促進
剤の共存下で付加する工程から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最初に非極性溶媒
内でジアニオン開始剤を使用してジエン単量体を重合さ
せてリビングポリマー・ジアニオンを生成し、次にその
リビングポリマーの両末端に促進剤の共存下でシランを
付加することによって、α,ω−シリル官能性テレキリ
炭化水素重合体を合成する方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来の炭化水素を主成分とした重合体
は、一般に低温又は室温硬化(例えば、湿分硬化又は付
加硬化)による架橋機構がない。しかしながら、かかる
硬化経路はシロキサン重合体の分野では周知であって、
有機系のかかる御しやすい硬化機構の開発が極めて必要
である。従って、例えば反応性末端基を有するテレキリ
有機重合体は、連鎖延長および/または架橋機構(方
式)によって反応させて、架橋結合間の正確な分子量を
有し、従って予測および制御が容易にできる性質をもっ
た硬化組成物を生成することができる。
【0003】少数のテレキリ(telechelic)
(すなわち、2つの同一反応性末端基を有する)炭化水
素重合体は既知であって、一般にオレフインのアニオン
又はカチオン重合によって製造される。しかしながら、
2.0に近い末端基官能価をもったテレキリ炭化水素重
合体系は2、3しか知られていないし、これら中の少数
が末端に反応性又は潜在的に反応性のシリル又はシロキ
サン基を有するに過ぎない〔例えば、Kennedy
et al.,J.Polym.Sci.Polym.
Symp.,Vol.72(1985),73;Mar
mo et al.,Macromolecules,
Vol.26(1993),2137;US−A4,3
16,973およびEP−A0520279を参照〕。
しかしながら、少なくとも70モル%の1,4−ミクロ
構造を有しそれぞれの末端に反応性シリル物質を含有す
る(合成中に分子量を効果的に制御できる)共役ジエン
−基重合体はこれまでに開示されていない。
【0004】それぞれの末端にシリル基をもったテレキ
リ・ポリジエンの実行可能に合成法は、二官能性金属−
基開始剤(すなわち、開始剤の部位から外側に成長する
2つの重合体連鎖を同時に開始させることができるも
の)を使用してジエン単量体のアニオン重合から成る。
かかる開始剤は2種類が入手できる。第1(開始剤A)
は、ナフタレンのような芳香族化合物と共にLi、Na
又はKのようなアルカリ金属を主成分とし、一般に極性
溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)内で使用される。
第2(開始剤B)は、二金属化、芳香族炭化水素であっ
て、極性又は非極性反応環境下で使用できる。開始およ
び重合中の反応条件が得られる重合体(特にポリジエン
の場合に)の分子量、分子量分布および構造特性に強い
影響を与えることが知られている。従って、テトラヒド
ロフラン(THF)のような極性溶媒中で、開始剤Aは
スチレンのようなモノオレフインやシロキサンに狭い分
散度を有するテレキリ重合体を提供できる。しかしなが
ら、非極性溶媒において、開始は不均質で広い分子量分
布をもたらし、分子量の制御がよくできない。これは、
非極性溶媒において、金属/ナフタレン・ジアニオン開
始剤の安定性が極めて悪いためである。従って、B型の
開始剤は非極性溶媒において少し高い安定性を有し、従
ってここでの使用により適する。
【0005】構造的な観点から、ブタジエンおよびイソ
プレンのようなジエンのアニオン重合は、使用する溶媒
の極性に極めて敏感である。THFのような極性溶媒
は、ほかの非極性環境での極低割合においても、ブタジ
エンの高度の1,2−付加およびイソプレンの高度の
3,4−付加をもたらす。しかしながら、極めて望まし
いのは1,4−付加である。その理由はこの構造が比較
的低いガラス転移温度を与えると共に良好な弾性を与え
る配合ができるからである。これらの単量体に対して
は、有用なエラストマ−重合体を得るには非極性溶媒、
および従ってB型の開始剤が必要である。従って、EP
−A0520279号の実施例のリチウムナフタレン触
媒のようなA型の開始剤を利用して極性溶媒内でジエン
を重合する場合には、触媒の調製および可溶化には少量
の極性溶媒が必要である。これは、また、前記実施例に
示されているように比較的低い1,4−付加をもたら
し、シロキサン成分から生成共重合体のゴムの性質が生
ずる。
【0006】A型の開始剤に伴う上記問題点を考慮し
て、B型の多数のジアニオン性開始剤が開発されて、ジ
エン単量体の重合に使用されてきた。例えば、1,3−
ビス(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼ
ン(その合成がm−ジイソプロペニルベンゼンから次の
反応式(1)に示されている)は、ルッツら(Lutz
et al.in Polymer,Vol 23(1
982),(1953)によって非極性反応環境内で使
用されてイソプレンおよびスチレンを重合している。
【0007】
【化1】 同様に、二重の1,1−ジフエニルエチレン構造をベー
スにした二官能性開始剤系は、アミン又はアルコキシド
重合助剤と共に使用されたときスチレン−イソプレン−
スチレンおよびスチレン−ブタジエン−スチレン3ブロ
ック共重合体の合成に有効な開始剤であることが知られ
ている(Tung et al.,Macromole
cules,11(1978),616並びにUS−A
4,960,842;4,205,016;4,19
6,154および4,182,818号参照)。例え
ば、1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼンか
らこの種の二官能性開始剤1,3−フエニレンービス
(3−メチル−1−フエルペンチルイデン)ビス(リチ
ウム)が次の(2)式に示されている。
【0008】
【化2】 上式におけるBuは第二級ブチル基を示す。しかしな
がら、前記1,3−フエニレン−ビス(3−メチル−1
−フエニル−ペンチルイデン)ビス(リチウム)開始剤
およびアミン重合助剤を使用して、例えばイソプレンを
重合するとき、得られるリビングポリマー・ジアニオン
へのクロロシラン又は環状シロキサンの付加は効率が悪
い。例えば、クロロシランを付加した活性末端の割合は
70%以下であった。かかる低レベルの末端付加は、例
えば硬化性組成物の配合(その場合、末端基は架橋用部
位として作用する)の配合には向かないと考えられる。
また、ジアニオン的に活性な開始剤および重合体は、特
に非極性媒質において強くかつ複雑な会合現象を示すこ
とが知られている。ジアニオン的に活性なイソプレンの
ようなポリジエンに対しては、前記会合は非効率の末端
付加の原因と考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特定のジエンを非極性
溶媒内で重合し、得られたリビング・ポリマー又はオリ
ゴマーを末端付加してシリル官能性テレキリ・ポリマー
又はオリゴマーを生成する前記方法の限界を解決するに
は特殊な条件が必要なことがわかった。特許請求してい
る方法によって、高い割合の1,4−付加(少なくとも
70モル%の1,4−ミクロ構造)と高度の末端付加
(末端基の少なくとも70モル%)を有するシリル官能
性テレキリ・ポリジエンを製造できる。本発明の望まし
い実施態様において、そのポリジエンは、典型的に
1.2と狭い分子量分布(すなわち、重量平均分子量/
数平均分子量の値)。これらの極めて望ましい結果は、
重合中に存在する助剤の量を制限し、一方付加反応中に
特定の促進剤を所定量使用することによって得られる。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、
(1)非極性溶媒溶液中において、(A)一般式CH2
=C(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素、メチル基、
フッ素および塩素から成る群から選ぶ〕を有する少なく
とも1つの単量体と、(B)前記非極性溶媒に可溶性の
ジアニオン性開始剤を反応させて、ジアニオン活性ポリ
ジエンを生成する工程;および (2)前記工程(I)のジアニオン活性ポリジエンの両
末端に、(D)式RSiX(4−n)〔式中のRは水
素、炭素原子数が1〜20のアルキル基および炭素原子
数が6〜14のアリール基から成る群からそれぞれ選
び、Xはハロゲン、炭素原子数が2〜6のアシルオキ
シ、炭素原子数が2〜12のジアルキルアミノオキシ、
および炭素原子数が1〜6のアルコキシから成る群から
それぞれ選び、nは0〜3の値を有する整数である、但
しRが水素のときのnの値は1又は2であり、n=3の
とき少なくとも1つのRはアリール基である〕を有する
シランを、(E)第三級アミン又は12−クラウン−4
をベースにしたクラウンエーテルから選んだ促進剤の共
存下で付加する工程から成り、シリル官能性テレキリポ
リジエンが少なくとも70モル%の1,4−ミクロ構造
を有し、その末端基の少なくとも70モル%が前記シラ
ンを付加されていることを特徴とする、シリル官能性テ
レキリ・ポリジエンの製造法に関する。
【0011】本発明は、さらにシリル官能性テレキリポ
リマー又はオリゴマーに水素を添加して部分飽和又は完
全飽和ポリマー又はオリゴマーを製造する前記製造法に
関する。
【0012】本発明は、シリル官能性テレキリポリジエ
ン並びにその水素添加変種にも関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による方法は、(1)ジエ
ン単量体を非極性溶媒内で重合させてリビングポリマー
・ジアニオンを生成し、(2)そのリビングポリマー・
ジアニオンにシランを付加してシリル官能性テレキリポ
リマー又はオリゴマーを生成する異なる2工程から成
る。
【0014】工程(1)において、一般式CH2 =C
(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素、メチル基、フッ
素および塩素から成る群から選ぶ〕を有する少なくとも
1つのジエン単量体(A)を非極性溶媒溶液内でジアニ
オン性開始剤と、(C)任意に重合補助剤の存在下で、
反応させて両末端がアニオン活性のポリジエンの溶液を
生成する。成分(A)として、単一単量体又はジエン単
量体の混合体を使用することを意図しているが、イソプ
レン(すなわち、上記式でQ=CH3 )および1,3−
ブタジエン(すなわち、上記式でQ=H)のホモポリマ
ー又は共重合体をベースにした系が望ましい。また、1
0モル%までの以下に記載の少なくとも1つの他の非ジ
エン、オレフイン性、アニオン性重合体単量体(A′)
をジエン(A)と一緒に使用することを意図している、
但し、連鎖成長が以下に記載の重合工程中に妨げられな
いこと、およびジエン(A)をベースにした反復単位の
少なくとも70モル%が1.4ミクロ構造(すなわち、
それらの反復単位が式−CH2 −C(Q)=CH−CH
2 −で表される、Qは前記定義の通り)を有する。
【0015】ここでの用語「非極性溶媒」は、所定の反
応条件下で流体であって、本法に使用する成分全てに関
して不活性である炭化水素と定義される。適当な非極性
溶媒の特定例は、ベンゼン、トルエンおよびキシレンの
ような芳香族溶媒;ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンおよびオクタンのような炭素原子数が4〜20のア
ルカン;シクロヘキサン、シクロオクタンおよびシクロ
ドデカン、等のような炭素原子数が5〜20の脂環式化
合物を含む、そしてシクロヘキサンおよびトルエンが望
ましい。
【0016】本発明用の成分(B)又は(B)と(C)
の混合物は、上記非極性溶媒内で可溶性であって、かつ
可溶性物質として単量体(A)の重合を開始して少なく
とも70モル%の1,4ミクロ構造をもったリビングポ
リマーを生成できなければならない。かかる開始剤は、
例えば、二重の1,1−ジフエニルエチレンを主成分と
したリチウム化合物である。これらの開始剤は技術的に
周知であって、例えば、US−A 4,960,84
2;4,205,016;4,196,154;および
4,172,100号に記載されている。それらは、U
S−A 4,206,016号に記載の一般構造式を有
することが望ましく、前記US−A 4,960,84
2号に開示された次の一般構造式を有するものが最適で
ある。
【0017】
【化3】 〔上式のR1 は水素又は炭素原子数が16までの不活性
基から選び;R2 は少なくとも6個の炭素原子を有し、
上記式の芳香環に結合される炭素に直結される少なくと
も1個の芳香環を有する二価の有機基であり;R3 はア
ルキル、シクロアルキル、芳香族、混合アルキル/芳香
族および混合シクロアルキル/芳香族から成る群からそ
れぞれ選ぶ〕。ここでの用語「不活性」は、置換基R1
が以下に記載するように重合および後続の末端付加を妨
げないことを意味する。これに関する不活性置換基の例
は、フッ素、塩素およびアルコキシ、等のような基を含
む。の種の開始剤では、前記1,3−フエニレン−ビス
(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)−ビス
(リチウム)(4)が最適である。
【0018】成分(B)は、例えば1,3−ジアルケニ
ルベンゼンをベースにしたリチウム化合物も含まれる。
これらの開始剤は技術的に周知であって、次式を有す
る。
【0019】
【化4】 〔上式のR4 は、水素および炭素原子数が1〜6のアル
キル基から成る群からそれぞれ選び;R3 は前記定義の
通りである〕。この種の開始剤は、上記の1,3−ビス
(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼン
(2)が望ましい。開始剤(B)は、典型的に重合溶液
に10−1までの初期モル濃度で使用され、その量は必
要な重合体の分子量に逆比例する。
【0020】二重の1,1−ジフエニルエチレンを主成
分とした種類の開始剤の場合、重合補助剤(C)は前記
第1工程で使用する。この補助剤は、N,N,N′,
N′−テトラメチルエチレンジアミンのような有機第三
級アミン;イソプロポキシドおよびs−ブトキシドのよ
うな有機アルコキシド;またはアニソールのようなエー
テルにすることができる。成分(C)は、構造式(M
e)2 −N−CH2 CH2−N(Me)−CH2 CH2
N(Me)2 を有するN,N,N′,N″,N″−ペン
タメチルジエチレントリアミン(PMDETA)が望ま
しい(Meはメチル基を示す)。例えば、成分(A)が
イソプレン又はブタジエンの場合、アミンのモル:アニ
オン活性ポリジエンの活性末端のモル(すなわち、リチ
ウムのモル)の比は、1:20〜1:4が望ましく、
1:8〜1:6がさらに望ましい。イソプレン重合の場
合、この比は1:6が望ましい。このモル比が1:20
以下のとき、得られる重合体は一般に許容できない広い
分子量分布を有する、および/または2モードの分布を
有する。一方、このモル比が約1:6以上のときには、
重合は70モル%以下の望ましい1,4−付加をもたら
す。
【0021】上記の重合反応は、二重の1,1−ジフエ
ニルエチレンを主成分とした開始剤の場合に次の一般式
(3)によって示すことができる〔式中の(DFI)は
二官能性開始剤を表わし、(j+k)は重合度であり、
Qは前に定義した通りである〕。
【0022】
【化5】 同様に、1,3−ジアルケニルベンゼンをベースにした
開始剤をリビングポリマー・ジアニオンの調製に使用で
きる。しかし、この場合には補助剤の必要がなく、使用
しないことが望ましい。
【0023】上記のように、リビングポリマーのジアニ
オン並びにそれから誘導した付加重合体又はオリゴマー
は、本質的に式−CH2 −C(Q)=CH−CH2
(すなわち、1,4−ミクロ構造)を有する単位から成
る。また、リビングポリマー・ジアニオンは任意に、以
下に記載のように付加される前に別のアニオン重合性単
量体(A′)とさらに反応する。例えば、二重1,1−
ジフエニルエチレンをべースにした開始剤を使用した場
合、この単量体(A′)は両末端で重合してLi
+−(ZGZ)Li(I)〔Gは前記ジエン単量体
をベースにした(すなわち、それから生成された)重合
体又はオリゴマー・セグメントを表わし、そして任意に
単量体(A′)の10モル%まで表わす、ポリジエンは
Gの単位を反復し、少なくとも70%の1,4−ミクロ
構造を有する〕なるタイプの新しいリビングポリマー・
ジアニオンを生成する。同様に、開始剤が1,3−ジア
ルケニルベンゼンをベースにしたタイプの場合、この別
の単量体(A′)は1つの末端で重合してLi+−(G
Z)Li(II)〔GおよびZは前記定義の通り〕
なるタイプの新しいリビングポリマージアニオンを生成
する。その単量体(A′)は、スチレン、メチルメタク
リレート、メタクリレート、アクリロニトリル、塩化ビ
ニルのような化合物で示すことができる。(A′)はス
チレンが望ましい。
【0024】上記の重合反応は乾式で不活性(例えば、
窒素パージ)条件下、典型的に0℃〜80℃の温度で行
なう。しかし、その重合時間は狭い分子量分布(すなわ
ち、1.2)を得るために短く(例えば、40℃以上
で2時間以下)することが望ましい。長い重合時間で
は、多分散が増し、しばしば2モードの分子量分布が生
じる。この分子量分布のブロードニングは複雑な連鎖移
動反応のためで、それが生成する重合体のテレキリ特性
に悪影響を与えて架橋および/または連鎖延長における
効用を限定すると考えられる。
【0025】本発明の第2の工程において、工程(1)
で調製したリビングポリマー・ジアニオンは、非極性溶
媒溶液内で促進剤(E)の共存下で、二重1,1−ジフ
エニルエチレンをベースにした開始剤の場合に次の一般
式(4)((DFI)、jおよびkは前に定義した通
り)に従って式RnSiX(4−n)を有するシラン
(D)が付加される。
【0026】
【化6】 これらの式におけるRは、水素、炭素原子数が1〜20
のアルキル基および炭素原子数が6〜14のアリール基
から成る群からそれぞれ選び;Xはハロゲン、炭素原子
数が2〜6のアシルオキシ基、炭素原子数が2〜12の
ジアルキルアミノオキシ基および炭素原子数が1〜6の
アルコキシ基から成る群からそれぞれ選ぶR基の特定例
はエチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、イ
ソプロピル、2−エチルヘキシル、フエニル、トリル、
キシリルおよびナフチルを含む。X基の特定例は塩素、
臭素、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ジメチルアミ
ノオキシ、ジエチルアミノオキシ、エチルメチルアミノ
オキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブ
トキシおよびヘキソキシを含む。さらに、上記式におけ
るnは、0〜3の値を有する整数である、但しRが水素
のときのnの値は1又は2である。また、ポリマー又は
オリゴマーの各末端に少なくとも1つの反応性基を保証
するためには、シラン(D)の少なくとも1つのR基
は、n=3のとき以下に記載するようにアリール基でな
ければならない。好適な系におけるRは、水素、メチル
およびフエニルから成る群から選び、Xは塩素、アセト
キシ、メトキシおよびエトキシから成る群から選ぶ。本
発明の特に望ましいシランは次式(式中のMe、Et、
Ph、およびAcはそれぞれメチル、エチル、フエニル
およびアセチル基を示す)によって表される:Si(O
Me)4 、Si(OEt)4、Si(OAc)4 、Me
Si(OMe)3 、Me2 Si(Cl)2 、PhMe2
SiCl、Ph2 MeSiClおよびMe2 Si(H)
Cl。これらの望ましいシランを使用して前記リビング
ポリマー・ジアニオンに付加させるとき、それぞれ次の
反応性シリル末端基が得られる。
【0027】Si(OMe)3 −,Si(OEt)
3 −,Si(OAc)3 −,MeSi(OMe)2
Me2 Si(Cl)−,PhMe2 Si−,Ph2 Me
Si−およびMe2 Si(H)−。
【0028】上記任意のアニオン重合性単量体(A′)
を使用して式(I)又は(II)に示したリビングポリ
マー・ジアニオンを生成するとき、最終のテレキリ共重
合体は、それぞれ次式(III)又は(IV)の主鎖を
有する。
【0029】
【化7】−ZGZ− (III) 又は
【化8】−GZ− (IV) 〔式中のGおよびZは前に定義した通りであり、その共
重合体の末端基の少なくとも70モル%は式RnSiX
(3−n)(式中のR,Xおよびnは前に定義した意味
を有する)のものである〕。
【0030】シラン付加反応に使用する促進剤(E)
は、第三級アミン又は12−クラウン−4をベースにし
たクラウンエーテルから選ぶ。適当な第三級アミンの特
定例はN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジア
ミン、N,N,N′,N″,N″−ペンタメチルジエチ
レントリアミン(PMDETA)、N,N,N′,
N″,N″−ペンタメチルジー1,3−プロピレントリ
アミンおよび4−エチル−1,1,7,7−テトラメチ
ルジエチレントリアミンを含む、そして特に望ましいア
ミンは上記のPMDETAである。適当なクラウンエー
テルの特定例は12−クラウン−4および置換12−ク
ラウン−4,例えばベンゾ−12−クラウン−4を含
む、そして後者が望ましい。
【0031】促進剤(E)は、シラン(D)の導入前に
ポリマー・ジアニオン溶液に添加することが望ましく、
かつ重合工程並びに望ましい実施態様について前述した
種類のアミンが望ましい。工程(1)の場合のように、
付加反応は乾式、不活性条件下、典型的に0〜60℃の
温度で行なう。
【0032】開始剤が二重1,1−ジフエニルエチレン
をベースにし、第三級アミン促進剤を使用したときに、
高付加度を得るためには、アニオン性ポリジエンの活性
末端に対する促進剤のモル比(リチウムのモル)は1:
2〜1:4の範囲内、望ましくは1:3にする。このモ
ル比が1:4以下であると、この工程で付加される末端
基の%は一般に望ましい少なくとも70モル%の値以下
になる。このモル比が1:2より大きいと、アミンの除
去が困難になる。この除去は、以下に記載するように付
加重合体に水素を添加する場合に必要である。工程
(1)で使用する重合助剤がアミンで、促進剤もアミン
であるときには、前記モル比は存在するアミンの全モル
を基準にする。
【0033】開始剤が1,3−ジアルケニルベンゼンを
ベースにしたものであって、促進剤が第三級アミンであ
るとき、促進剤とアニオン性ポリジエンの活性末端との
モル比は1:2〜1:10の範囲内である、そして1:
6が望ましい。
【0034】上記の記載から当業者は、日常試験から開
始剤と促進剤の所定の組合せに対して少なくとも70モ
ル%の1,4−付加を有するポリマー又はオリゴマーを
得る適当な割合(末端の少なくとも70モル%が本発明
のシリル基を付加される)を容易に見つけることができ
る。
【0035】また、THFのようなエーテル溶媒を本法
の反応媒質の添加することが望ましい。この添加は工程
(1)の後に行ない、促進剤の前又は促進剤と同時に行
なうことが望ましい。この添加溶媒の主な利点は、工業
的用途で重要な考慮事項である反応媒質粘度の低減であ
る。また、ジエン重合の後にエーテルを添加するから、
ポリジエンにおける1,4−ミクロ構造の率は変わらな
い。
【0036】上記の合成後、本発明のテレキリ重合体又
はオリゴマーは非極性溶媒溶液から通常の手段によって
単離される。例えば、その溶媒は高温および/または減
圧下で除去(ストリッピング)されるか、又はメタノー
ルのような極性溶媒を添加することによって溶液から重
合体を沈殿させる。重合体は、以下に記載するように溶
媒を除去し、続いて反復溶解/沈殿によって精製するこ
とが望ましい。
【0037】上記の方法で調製されたシリル官能性テレ
キリジエン重合体は、水素添加されて、対応する部分飽
和又は本質的に完全飽和テレキリ重合体となる。これら
の飽和重合体は、優れた安定性(例えば、熱、酸化、紫
外線)および不飽和の母材に対して優れた機械的性質を
有することが期待される。
【0038】水素添加は、均質又は不均質触媒を使用す
る既知の方法によって低圧(例えば、大気圧)又は高圧
下で溶媒内で行なう。このための適当な触媒はPt/炭
素、Pd/炭素およびCo/Niカルボン酸塩(均一反
応)のような系を含む。望ましい触媒系は炭素上にパラ
ジウムの使用である。しかしながら、上記方法に重合助
剤又は促進剤としてアミンを使用場合には、開始剤/ア
ミン/水素添加触媒の好適な実施態様においてアミンは
その触媒を害する恐れがあるので、アミンの本質的に全
てを水素添加前に除去しなければならない。残留アミン
の除去は、例えば、重合体を酸アルミナに通す、又は望
ましくは10%Pd/c上の不飽和重合体溶液を12〜
18時かくはんし、続いて濾過することによって達成さ
れる。テレキリ・ポリジエンのほゞ完全(>98%)水
素添加は、高水素圧(例えば、506.5kPa〜1
0.1MPa)下での水素添加によって最適に得られ
る。
【0039】不飽和、望ましくは本発明により製造され
る飽和シリル官能性テレキリ重合体は、接着剤、シーラ
ント、エラストマー、ゴムおよび塗料用組成物の配合に
使用される。
【0040】硬化性組成物は、シリコーン技術において
従来用いられている方法によって反応性シリル末端を有
する上記テレキリ重合体から調製される。従って、例え
ば、シリル末端基が≡SiHであるとき、テレキリ重合
体は白金のようなヒドロシラン化触媒を使用してビニル
性不飽和(すなわち、−CH=CH2 基)を含む化合物
で硬化および/または連鎖延長させることができる。同
様に、末端基が≡SiOR″(R″はメチル又はエチル
のようなC1−5の低級アルキル基である)であると
き、重合体は有機チタン触媒を使用して水分にさらすこ
とによって硬化する。
【0041】また、一般に反応性とは考えられないが、
≡SiAr(Arはフエニル基のようなアリール基を示
す)のような基は本発明用の規定反応性基である。かか
る基におけるアリール基は、ジエン重合体の水素添加後
強酸で開裂される。塩酸、トルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸又はトリフリック酸のような適当な強酸
は、アリール含有基と反応して反応性の≡Si−Y基
(Yは強酸からのアニオン残基、例えば塩酸の場合には
Y=Cl;トリフリック酸の場合にはY=OSO2CF
3 )を生成する。生成するSi−Y−を末端基とする重
合体は次に連鎖延長又は架橋反応に使用される。
【0042】
【実施例】次の実施例は本発明をさらに説明するために
示す。実施例における部および%は全て重量を基準にし
ており、特にことわらない限り測定値は全て25℃で得
た。実施例におけるMe、Et、BuおよびPhはそれ
ぞれメチル、エチル、ブチルおよびフエニル基を示す。
【0043】材料 イソプレン、s−BuLi溶液(シクロヘキサンに1.
3M)、無水THF、PMDETA、テトラエトキシシ
ランおよび1,3−ジイソプロペニルベンゼン(1)
は、アルドリッヒ・ケミカル社から入手した。1,3−
ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼン(3)は、ダウ
・ケミカル社から入手した。
【0044】一般的方法 イソプレンは、水素化物(CaH2 )上を18時間かく
はん後CaH2 から小バッチで蒸留し、−25℃で貯蔵
した。
【0045】PMDETA,クロロシラン、テトラエト
キシシランおよび1,3−ジイソプロペニルベンゼン
(1)はCaH2 からかくはん/蒸留した。蒸留した試
薬は、グローブバッグ内を窒素雰囲気下ゴム隔膜を備え
たドライガラスびんへ移して貯蔵した。
【0046】s−BuLi溶液は、Watsonおよび
EaStham(J.Organomet.Che
m.,Vol.9(1969),165)の方法に従っ
てその正確なモル濃度を得るために、指示薬として1,
10−フエナントロリンを使用して1.0Ms−ブタノ
ールのキシレン溶液で滴定した。
【0047】2−プロパノール(商品名Optimaグ
レード、Fisher Scientific社製品)
400mLに1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベ
ンゼン(3)80gをかくはんしながら40〜50℃に
加熱することによって溶解させた。この溶媒をさらに添
加して、その溶液を−15℃で1晩冷却した。生成した
結晶を真空下で濾過、冷却し、冷2−プロパノール(−
15℃)で一度洗浄した。室温、真空下(13.3P
a、4時間)で溶媒の最後の痕跡を除去した。再結晶し
た(3)の回収は60gであった。
【0048】Aldrich社の無水THFおよびFi
sher社のHPLCグレードのシクロヘキサンをナト
リウム/ベンゾフエノン・ケチルから蒸留し、ドライ窒
素流下で冷却したオーブン・ドライ・アンバーびんに貯
蔵した。それらのびんは二重ゴム隔膜で栓をした。
【0049】重合体の特性決定は、HNMR(200
MHz/400MHz)分光分析法およびゲル透過クロ
マトグラフィー(GPC)を用いScientific
Polymer Products社のポリイソプレ
ン標準液で行った。数(Mn)および重量(Mw)平均
分子量を得た。末端付加度は陽子NMRスペクトルにお
ける適当な信号の積分によって決定した。
【0050】開始剤の調製、重合および末端付加反応は
全てドライ、無酸素窒素の雰囲気下で行った。
【0051】(比較)実施例1 磁気かくはんバーを含むオーブン・ドライ(125
℃)、3首、1フラスコはゴム隔膜、ガス入口および
栓を備えた。ガラスとガラスの接続は全てフラスコのネ
ック部に清浄なドライ・テフロン・スリーブを使用して
行った。そのフラスコは真空加熱し、真空下で冷却し、
次に窒素を充てんした。Y型コネクタによってフラスコ
のガス入口に取り付けた鉱物油バブラーで窒素圧力を反
応過程中全て正に保った。ドライのシクロヘキサン(6
00mL)をカニューレによってフラスコに導入した。
そのフラスコに1,3−ジイソプロペニルベンゼン
(1)(1.0mL、0.006モル)をミクロリット
ル注入器で添加した。その溶液を水浴を使用して55〜
57℃に加熱した。s−BuLiをドライ注入器に取っ
て、最初の永久黄オレンジ色までゴム隔膜を介してフラ
スコに徐々に添加した。次に完全なジアニオン(2)生
成に必要なs−BuLiの理論量(0.012モル)を
添加した。
【0052】その溶液を浴温を慎重に制御しながら56
〜58℃で2時間かくはんした(60℃以上で長く加熱
すると部分的に沈殿する)。生成した濃赤色溶液は、次
に氷浴を使用して20〜25℃に冷却した。イソプレン
(30.0mL,0.300モル)を注入器で添加し、
その溶液を20〜25℃で10分間かくはんし、さらに
55〜57℃で2時間加熱した。これによって、リビン
グポリマー・ジアニオンを含有する溶液が生成した。次
にドライTHF(60mL)を添加した、そして重合中
にオレンジ色になった溶液の色が再び濃くなった。前記
のように装備、調製した第2のフラスコに、注入器で
8.5mLのテトラエトキシシラン(0.038モル;
理論量より200%過剰)を装入した。そのフラスコを
水浴を使用して55〜60℃に加熱した。上記調製した
リビングポリマー・ジアニオンはカニューレによって過
剰のテトラエトキシシランに10〜15分の間隔で導入
した。この最終混合物は55〜60℃で4.5時間かく
はんし、室温でさらに14〜16時間かくはんした。次
に、溶媒を減圧下50〜55℃で除去し、生成した粗重
合体をTHFからメタノール中への2回の沈殿によって
精製し、さらにメタノールで2回洗浄した。精製した重
合体は真空下50℃で20時間かけて乾燥させた。
【0053】その重合体の特性決定結果は次の通りであ
った:ミクロ構造=92%1,4−付加;分子量Mn=
4100、Mw/Mn=1.06(重合体の10〜15
%はMn=11,000を有した);−Si(OEt)
3 基末端結合=55〜60%。この比較的低い値の末端
結合はユら(Yu et al.)の観察と一致する
(Macromolecules,1994,27,5
957)。それらの研究者らは、(比較)実施例1で調
製したジアニオンは重合を一方の末端のみで開始し;他
方のアニオン末端は会合作用のために連鎖成長反応に関
して不活性のままであると述べている。しかしながら、
この他方の末端は、以下の実施例10に示したように促
進剤の共存下で末端付加に関して活性である。
【0054】
【実施例2】実施例と本質的に同じ装備の装置および初
フラスコ調製で、フラスコに窒素パージ下で開始剤前駆
物質の1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼン
(3)0.564g(0.002モル)を装入した。次
にそのフラスコを室温で30分間再び真空に引き、窒素
を再充てんした。そのフラスコにドライのシクロヘキサ
ン400mLをカニューレで導入し、その溶液を40〜
45℃に加熱した。s−BuLi0.004モルを実施
例1と同じように添加した。次にその溶液を58〜61
℃で3時間加熱して、ジアニオン1,3−フエニレン−
ビス−(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)
ビス(リチウム)(4)の完全生成を確実にした。その
溶液を25℃に冷却後、PMDETA0.15mL
(0.0007モル)をミクロリットル注入器を使用し
て添加した。
【0055】この混合体を10分間かくはんする際に、
イソプレン20.0mL(0.200モル)を添加し、
その混合体を室温で10分間かくはんし、さらに52〜
54℃で1.75時間かくはんして、リビング・ポリイ
ソプレン・ジアニオンを調製した。この時点で、さらに
0.0007モルのPMDETAを添加し、得られた溶
液の3/4〜4/5をカニューレによって実施例1のよ
うに200%過剰のSi(OEt)4 を含有する第2の
フラスコに移した。この実施例における全アミン:リビ
ング末端の比は1:3(すなわち、0.004/0.0
014=2.9又は1:2.9)であった。そのリビン
グ・ポリマー・ジアニオンの色が15分以内で明るくな
ることはなかった。さらに200%過剰のSi(OE
t)4 を導入した。そのジアニオンの色が直ちに消失し
た(この現象は末端付加剤としてSi(OEt)4
2、3の実験で観察された)。その溶液を58〜60℃
でさらに1.5時間加熱し、室温で14〜16時間かく
はんした。溶媒と揮発分を実施例1のように除去し、そ
の重合体をドライのTHFから無水エタノール中への沈
殿、続いて55〜60℃での真空乾燥によって精製し
た。
【0056】第1のフラスコのリビングポリマー・ジア
ニオン溶液の残部へ2−プロパノール1mLを添加し
て、そのジアニオンを急冷した。前記のように重合体を
作り、THFからメタノール中への沈殿、続いて55〜
60℃での真空乾燥によって精製した。
【0057】急冷重合体の特性決定結果:ミクロ構造=
71%1,4−付加;分子量Mn=8000、Mw/M
n=1.19。
【0058】付加重合体の特性決定結果:ミクロ構造=
71%1,4−付加;分子量(GPC主ピーク)Mn=
8,600、Mw/Mn=1.19。重合体の30%に
対して、1つ以上のOEt基がSi(OEt)4 と置換
し、30%Si(OEt)2末端の生成と考えられる、
その末端付加はHNMR分析では91%であった(す
なわち、Si(OEt)2 末端又はSi(OEt)3
端)。
【0059】(比較)実施例3 リビングポリマー・ジアニオンの調製に実施例2の方法
をくり返した。ドライのTHF(8mL,2%v/v)
の添加後、そのポリマー・ジアニオン溶液の半分をカニ
ューレによって実施例2におけるように第2のフラスコ
に移した。第1のフラスコにPhMe2 SiClを添加
し、第2のフラスコにPh2 MeSiClを添加した。
60℃でも反応がゆっくりのようであったので、各フラ
スコにさらに4mLのTHFを添加した。各フラスコを
60℃に2.5時間保持した。次にそれらの溶液を室温
で一晩かくはんした。溶媒の除去後、各生成重合体はT
HFからメタノール中へ沈殿させ(Ph2 MeSi末端
重合体は2回の沈殿)、60℃で真空乾燥させることに
よって精製した。
【0060】この実施例で使用した成分の量の概要は以
下の通りである:シクロヘキサン400mL;二官能性
開始剤前駆物質(3)0.564g(0.002モル、
すなわち全アニオン0.004モル);PMDETA
0.144mL(0.0007モル);アニオン:リビ
ング末端=1:6;イソプレン30mL(0.300m
L);PhMe2 SiCl(第1のフラスコ)0.4m
L(0.0024モル、20%モル過剰);Ph2 Me
SiCl(第2のフラスコ)0.5mL(0.0024
モル、20%モル過剰)。
【0061】PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ
構造=76%1,4−付加;分子量Mn=13000、
Mw/Mn=1.12;SiMe2 Ph基の末端付加率
=69%。
【0062】Ph2 MeSi末端重合体の特性:ミクロ
構造=76%1,4−付加;分子量Mn=13000、
Mw/Mn=1.16;SiMePh2 基の末端付加率
=67%。
【0063】この実施例は、アミン:リビング末端の比
1:6は、4%v/v THFが共存しても高末端付加
率に十分でないことを示す。しかしながら、THFの付
加は溶液の粘度を下げ、かくはん効率を改善する。
【0064】実施例4 重合をアミン/リビング末端比1/6で2.5時間行っ
て開始させたことを除いて、リビング・ポリイソプレン
・ジアニオンの調製に基本的に(比較)実施例3の方法
をくり返した。末端付加のためにPMDETAの第2チ
ャージを添加してアミン/リビング末端比1/6にした
後、溶液をほゞ等部に分割した。第1のフラスコにTH
F8mL(4%v/v)を添加した。次に両方のフラス
コに60℃でPhMe2 SiClを添加した。2つのフ
ラスコを55〜60℃で2.5時間加熱し、次に室温で
14〜16時間かくはんした。溶媒と揮発分の除去後
に、重合体をTHFからメタノール中への沈殿、次に6
2℃で20時間の真空乾燥によって精製した。
【0065】この実施例に使用した成分の量の概要は以
下の通りである:シクロヘキサン400mL;二官能性
開始剤前駆物質(3)1.13g(0.004モル、す
なわち、全アニオン0.008モル);PMDETA
0.29mL(0.0014モル、最初、続いて末端付
加前に0.29mL);イソプレン20.0mL(0.
200mL);PhMe2 SiClは各フラスコに対し
て0.8mL(0.005モル、20%モル過剰)。
【0066】THFの付加無しの特性:ミクロ構造=7
7%1,4−付加;分子量(重合時間が長いため2モー
ド)Mn=3400、Mw/Mn=1.36;−SiM
2Ph基の末端付加率=100%。
【0067】THF付加の特性:ミクロ構造=77%
1,4−付加;分子量Mn=3400、Mw/Mn=
1.37;−SiMe2 Ph基の末端付加率=100
%。
【0068】この実施例は、1,3−フエニレン−ビス
(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)ビス
(リチウム)開始剤を使用するとき、高い末端付加率を
得るには全アミン:リビング末端の比が少なくとも1:
3である必要があることを示す。この比でTHFの存在
は必須でないが、かくはんが促進される。また、実施例
4は長い重合時間(例えば、2時間以上)は2モードの
分子量分布をもたらすことを示す。
【0069】重合時間が1.75時間で上記の実験をく
り返したとき、ミクロ構造および付加率は本質的に同一
であったが、多分散度は<1.2(実施例6参照)であ
った。(比較)実施例5 アミン:リビング末端の比を重合段階で1:3にしたこ
とを除いて、(比較)実施例3の方法を反復してリビン
グポリイソプレン・ジアニオンを調製した。そのリビン
グポリマー・ジアニオンを4%v/v THFの付加後
にほゞ等部に分割した。第1部にPhMe2 SiClを
添加した(20%過剰)。第2部をSi(OEt)4
添加(400%過剰、実施例2のように2部で添加)し
た。両方の混合体は55〜60℃で2時間加熱し、室温
で14〜16時間かくはんした。溶媒と揮発分の除去後
に、重合体はTHFからメタノール中に沈殿(−SiM
2 Ph末端重合体には)そして無水エタノール(−S
i(OEt)3 末端重合体には)中に沈殿させることに
よって精製した。それらの重合体は次に60℃で20時
間真空乾燥した。
【0070】この実施例に使用した成分量の概要は次の
通りである:シクロヘキサン200mL;二官能開始剤
前駆物質(3)=1.13g(0.004モル、すなわ
ち全アミン=0.008モル);PMDETA=0.5
9mL(0.0028mL);アミン:リビング末端の
比=1:3(開始)そして1:3(末端付加);イソプ
レン=20.0mL(0.200モル);PhMe2
iCl(第1フラスコ)=0.8mL(0.005モ
ル、20%モル過剰);Si(OEt)4 (第2フラス
コ)=4.5mL(0.04モル、400%過剰)。
PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ構造=50%
1,4−付加、大部分が50%3,4−付加、数%の
1,2−付加;分子量Mn=3500、Mw/Mn=
1.13;−SiMe2 Ph基の付加率=100%。
【0071】(EtO)3 Si末端重合体の特性:ミク
ロ構造=50%1,4−付加、大部分が50%3,4−
付加、数%が1,2−付加;分子量(GPC主ピーク)
Mn=36000、Mw/Mn=1.13;重合体の3
0%に対し1個以上のOEt基がSi(OEt)4 と置
換、これから末端付加率は100%であった。
【0072】この実施例から、アミン:リビング末端の
比1:3(又はそれ以上)は、1,4−ミクロ構造が低
くなるので開始に使用できないことが決定された。しか
しながら、このアミン:リビング末端比が少なくとも
1:3の値は高い末端付加率を得るには必要である。従
って、アミンは、二重1,1−ジフエニルエチレンをベ
ースにした開始剤に対しては高い1,4−付加と高い末
端付加の両方を保証するために二液型で添加しなければ
ならない。
【0073】実施例6 (比較)実施例3の方法を反復してリピングポリマー・
ジアニオンの調製並びにPhMe2 Si基およびPh2
MeSi基の末端付加を行った。唯一の相違は、開始中
はアミン:リビング末端の比が1:6であるが、末端付
加中は1:3となるようにPMDETAを二液型で添加
したことである。
【0074】この実施例に使用した成分量は次の通りで
ある:シクロヘキサン400mL;二官能性開始剤前駆
物質(3)=1.41g(0.005モル、すなわち、
全アミン=0.010モル);PMDETA=0.36
mL(開始に0.0017モル、末端付加に0.36m
L);イソプレン=50.0mL(0.500モル);
THF=8mL(2%v/v、末端付加のために溶液を
分割する前に添加、そしてクロロシランの添加後、Ph
2 MeSiClを含有するフラスコにさらに4mLを添
加);PhMe2 SiCl(第1フラスコ)=1.1m
L(0.0068モル、30%モル過剰);Ph2 Me
SiCl(第2のフラスコ)=1.4mL(0.006
8モル、30%過剰)。
【0075】PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ
構造=81%1,4−付加;分子量Mn=7500、M
w/Mn=1,14;−SiMe2 Ph基の末端付加率
=100%。
【0076】Ph2 MeSi末端重合体の特性:ミクロ
構造=81%1,4−付加;分子量Mn=7600、M
w/Mn=1.17;−SiMePh2 基の末端付加率
=100%。
【0077】(比較)実施例7 本質的に炭素上に10%パラジウムから成る水素添加触
媒1.1g(Pd:C=Cの比1:200に相当する)
を秤量してドライ窒素パージ500mL水素添加用ガラ
スびん(商品名Parr)に入れた。(比較)実施例1
の精製重合体15g(0.22モルイソプレン単位)を
このびん内のドライ・シクロヘキサン100mLI溶解
させ、ゲージ圧386.1kPaで水素を3回パージし
た。その溶液を遠心分離して大部分の炭素を除去し、7
11.6kPaのアルゴン圧力(ゲージ圧)下で0.8
μmのナイロン膜フイルターを通して加圧濾過した。そ
の濾液を60℃、真空下でストッピングして溶媒を除去
し、重合体を65℃で24時間真空乾燥した。
【0078】特性:水素添加後、Si(OEt)3 基は
陽子NMRで観察したところ損失されなかった。水素添
加率=93〜94%であった。
【0079】実施例8 実施例6からのPhMe2 Si末端重合体(2.0g)
(シクロヘキサン溶液中)を酸アルミナ(Fisher
Scientific社製品)を通して濾過し、(比
較)実施例7と同じ方法でゲージ圧533.7kPaの
水素圧および60℃で46時間水素添加した。精製後、
水素添加率が48%であることが測定された。
【0080】実施例9 実施例6からのPhMe2 Si末端重合体の別のバッチ
3.0gを酸アルミナで濾過し、実施例8の方法に従っ
て72時間水素添加した。精製後、水素添加率は78%
であることが測定された。
【0081】実施例8と9は、酸アルミナ・カラムによ
る重合体から残留アミン(PMDETA)の除去は不完
全であることを示す。その重合体を炭素上のパラジウム
上でかくはんし、0.5μmのナイロン膜を通して濾過
してPMDETA触媒の害を除去すると、水素添加率が
90%以上に増す。さらに、この操作を150℃、2.
76MPaのゲージ圧で約20時間くり返すと、重合体
の飽和度は98%である。
【0082】実施例10 s−BuLiの導入前にPMDETAのチャージ(アミ
ン:リビング末端比=1:6)を添加したことを除い
て、(比較)実施例1の方法に従ってポリイソプレンの
リビングポリマー・ジアニオンを調製した。重合段階の
ほゞ中途(全重合時間は40〜45℃で100分)で、
少量の褐色固体が観察された。重合後、ドライのTHF
8mL(2%v/v)を添加し、続いてフエニルジメチ
ルクロロシラン1.6mL(0.0096モル、20%
モル過剰)を添加した。この混合体を50℃で1時間加
熱した。褐色の固体は溶解して白色の沈殿物が生成し
た。次にその混合体を室温でさらに16時間かくはん
し、重合体を回収し60℃で真空オーブン内で18時間
乾燥した。
【0083】この実施例に使用した成分の量は次の通り
である:シクロヘキサン400mL;二官能性開始剤前
駆物質(1)0.68mL(すなわち、全アニオン0.
008モル);PMDETA0.150mL(0.00
13モル);イソプレン20.0mL(0.200モ
ル);フエニルジメチルクロロシラン1.6mL(0.
0096mL)。
【0084】PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ
構造=75%1,4−付加;分子量Mn=5740、M
w/Mn=1.49;末端付加率=100%。
【0085】この実施例は、開始剤(2)を使用したア
ミンの使用(1:6の比でも)は高度の末端付加を与え
ることを示す。多分散性は、アミンが重合前に開始剤と
共に添加したので極めて高い。この実施例は、開始剤
(2)が連鎖の一末端のみで重合を開始しても、他の不
活性アニオン末端が本発明の促進剤を付加されてシリル
官能性テレキリ重合体を生成することを示す。
【0086】アミンが、重合工程後で上記方法で末端付
加用シランの付加前に添加されると、本質的に同一のミ
クロ構造および末端付加度が得られるが、多分散度は
1.2であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)非極性溶媒溶液中において、(A)
    一般式CH2 =C(Q)CH=CH2 〔式中のQは水
    素、メチル基、フッ素および塩素から成る群から選ぶ〕
    を有する少なくとも1つの単量体と、(B)前記非極性
    溶媒に可溶性のジアニオン性開始剤を反応させて、ジア
    ニオン活性ポリジエンを生成する工程;および (2)前記工程(1)のジアニオン活性ポリジエンの両
    末端に、(D)式RSiX(4−n)〔式中のRは水
    素、炭素原子数が1〜20のアルキル基および炭素原子
    数が6〜14のアリール基から成る群からそれぞれ選
    び、Xはハロゲン、炭素原子数が2〜6のアシルオキ
    シ、炭素原子数が2〜12のジアルキルアミノオキシ、
    および炭素原子数が1〜6のアルコキシから成る群から
    それぞれ選び、nは0〜3の値を有する整数である、但
    しRが水素のときのnの値は1又は2であり、n=3の
    とき少なくとも1つのRはアリール基である〕を有する
    シランを、(E)第三級アミン又は12−クラウン−4
    をベースにしたクラウンエーテルから選んだ促進剤の共
    存下で付加する工程から成り、シリル官能性テレキリポ
    リジエンが少なくとも70モル%の1,4−ミクロ構造
    を有し、その末端基の少なくとも70モル%が前記シラ
    ンを付加されていることを特徴とする、シリル官能性テ
    レキリ・ポリジエンの製造法。
JP8135604A 1995-05-30 1996-05-30 シリル官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法 Withdrawn JPH08325325A (ja)

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