JPH08325325A - シリル官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法 - Google Patents
シリル官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法Info
- Publication number
- JPH08325325A JPH08325325A JP8135604A JP13560496A JPH08325325A JP H08325325 A JPH08325325 A JP H08325325A JP 8135604 A JP8135604 A JP 8135604A JP 13560496 A JP13560496 A JP 13560496A JP H08325325 A JPH08325325 A JP H08325325A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- mol
- addition
- group
- polymerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08C—TREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
- C08C19/00—Chemical modification of rubber
- C08C19/30—Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule
- C08C19/42—Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule reacting with metals or metal-containing groups
- C08C19/44—Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule reacting with metals or metal-containing groups of polymers containing metal atoms exclusively at one or both ends of the skeleton
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F36/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds
- C08F36/02—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
- C08F36/04—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】少なくとも70モル%の1,4−ミクロ構造を
有し末端基の少なくとも70モル%に反応性シリル官能
価を付加したテレキリ・ポリジエンの製造法の提供。 【解決手段】該テレキリ・ポリジエンの製造法は、
(1)非極性溶媒溶液内で、(A)少なくとも1つのジ
エン単量体、(B)前記非極性溶媒に可溶性のジアニオ
ン開始剤、および任意に(C)重合助剤を反応させてジ
アニオン反応性ポリジエンを生成し;(2)前記工程
(1)からのジアニオン活性ポリジエンの両末端に
(D)シランを、(E)第三級アミン又は12−クラウ
ン−4をベースにしたクラウンエーテルから選んだ促進
剤の共存下で付加する工程から成る。
有し末端基の少なくとも70モル%に反応性シリル官能
価を付加したテレキリ・ポリジエンの製造法の提供。 【解決手段】該テレキリ・ポリジエンの製造法は、
(1)非極性溶媒溶液内で、(A)少なくとも1つのジ
エン単量体、(B)前記非極性溶媒に可溶性のジアニオ
ン開始剤、および任意に(C)重合助剤を反応させてジ
アニオン反応性ポリジエンを生成し;(2)前記工程
(1)からのジアニオン活性ポリジエンの両末端に
(D)シランを、(E)第三級アミン又は12−クラウ
ン−4をベースにしたクラウンエーテルから選んだ促進
剤の共存下で付加する工程から成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最初に非極性溶媒
内でジアニオン開始剤を使用してジエン単量体を重合さ
せてリビングポリマー・ジアニオンを生成し、次にその
リビングポリマーの両末端に促進剤の共存下でシランを
付加することによって、α,ω−シリル官能性テレキリ
炭化水素重合体を合成する方法を提供する。
内でジアニオン開始剤を使用してジエン単量体を重合さ
せてリビングポリマー・ジアニオンを生成し、次にその
リビングポリマーの両末端に促進剤の共存下でシランを
付加することによって、α,ω−シリル官能性テレキリ
炭化水素重合体を合成する方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来の炭化水素を主成分とした重合体
は、一般に低温又は室温硬化(例えば、湿分硬化又は付
加硬化)による架橋機構がない。しかしながら、かかる
硬化経路はシロキサン重合体の分野では周知であって、
有機系のかかる御しやすい硬化機構の開発が極めて必要
である。従って、例えば反応性末端基を有するテレキリ
有機重合体は、連鎖延長および/または架橋機構(方
式)によって反応させて、架橋結合間の正確な分子量を
有し、従って予測および制御が容易にできる性質をもっ
た硬化組成物を生成することができる。
は、一般に低温又は室温硬化(例えば、湿分硬化又は付
加硬化)による架橋機構がない。しかしながら、かかる
硬化経路はシロキサン重合体の分野では周知であって、
有機系のかかる御しやすい硬化機構の開発が極めて必要
である。従って、例えば反応性末端基を有するテレキリ
有機重合体は、連鎖延長および/または架橋機構(方
式)によって反応させて、架橋結合間の正確な分子量を
有し、従って予測および制御が容易にできる性質をもっ
た硬化組成物を生成することができる。
【0003】少数のテレキリ(telechelic)
(すなわち、2つの同一反応性末端基を有する)炭化水
素重合体は既知であって、一般にオレフインのアニオン
又はカチオン重合によって製造される。しかしながら、
2.0に近い末端基官能価をもったテレキリ炭化水素重
合体系は2、3しか知られていないし、これら中の少数
が末端に反応性又は潜在的に反応性のシリル又はシロキ
サン基を有するに過ぎない〔例えば、Kennedy
et al.,J.Polym.Sci.Polym.
Symp.,Vol.72(1985),73;Mar
mo et al.,Macromolecules,
Vol.26(1993),2137;US−A4,3
16,973およびEP−A0520279を参照〕。
しかしながら、少なくとも70モル%の1,4−ミクロ
構造を有しそれぞれの末端に反応性シリル物質を含有す
る(合成中に分子量を効果的に制御できる)共役ジエン
−基重合体はこれまでに開示されていない。
(すなわち、2つの同一反応性末端基を有する)炭化水
素重合体は既知であって、一般にオレフインのアニオン
又はカチオン重合によって製造される。しかしながら、
2.0に近い末端基官能価をもったテレキリ炭化水素重
合体系は2、3しか知られていないし、これら中の少数
が末端に反応性又は潜在的に反応性のシリル又はシロキ
サン基を有するに過ぎない〔例えば、Kennedy
et al.,J.Polym.Sci.Polym.
Symp.,Vol.72(1985),73;Mar
mo et al.,Macromolecules,
Vol.26(1993),2137;US−A4,3
16,973およびEP−A0520279を参照〕。
しかしながら、少なくとも70モル%の1,4−ミクロ
構造を有しそれぞれの末端に反応性シリル物質を含有す
る(合成中に分子量を効果的に制御できる)共役ジエン
−基重合体はこれまでに開示されていない。
【0004】それぞれの末端にシリル基をもったテレキ
リ・ポリジエンの実行可能に合成法は、二官能性金属−
基開始剤(すなわち、開始剤の部位から外側に成長する
2つの重合体連鎖を同時に開始させることができるも
の)を使用してジエン単量体のアニオン重合から成る。
かかる開始剤は2種類が入手できる。第1(開始剤A)
は、ナフタレンのような芳香族化合物と共にLi、Na
又はKのようなアルカリ金属を主成分とし、一般に極性
溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)内で使用される。
第2(開始剤B)は、二金属化、芳香族炭化水素であっ
て、極性又は非極性反応環境下で使用できる。開始およ
び重合中の反応条件が得られる重合体(特にポリジエン
の場合に)の分子量、分子量分布および構造特性に強い
影響を与えることが知られている。従って、テトラヒド
ロフラン(THF)のような極性溶媒中で、開始剤Aは
スチレンのようなモノオレフインやシロキサンに狭い分
散度を有するテレキリ重合体を提供できる。しかしなが
ら、非極性溶媒において、開始は不均質で広い分子量分
布をもたらし、分子量の制御がよくできない。これは、
非極性溶媒において、金属/ナフタレン・ジアニオン開
始剤の安定性が極めて悪いためである。従って、B型の
開始剤は非極性溶媒において少し高い安定性を有し、従
ってここでの使用により適する。
リ・ポリジエンの実行可能に合成法は、二官能性金属−
基開始剤(すなわち、開始剤の部位から外側に成長する
2つの重合体連鎖を同時に開始させることができるも
の)を使用してジエン単量体のアニオン重合から成る。
かかる開始剤は2種類が入手できる。第1(開始剤A)
は、ナフタレンのような芳香族化合物と共にLi、Na
又はKのようなアルカリ金属を主成分とし、一般に極性
溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)内で使用される。
第2(開始剤B)は、二金属化、芳香族炭化水素であっ
て、極性又は非極性反応環境下で使用できる。開始およ
び重合中の反応条件が得られる重合体(特にポリジエン
の場合に)の分子量、分子量分布および構造特性に強い
影響を与えることが知られている。従って、テトラヒド
ロフラン(THF)のような極性溶媒中で、開始剤Aは
スチレンのようなモノオレフインやシロキサンに狭い分
散度を有するテレキリ重合体を提供できる。しかしなが
ら、非極性溶媒において、開始は不均質で広い分子量分
布をもたらし、分子量の制御がよくできない。これは、
非極性溶媒において、金属/ナフタレン・ジアニオン開
始剤の安定性が極めて悪いためである。従って、B型の
開始剤は非極性溶媒において少し高い安定性を有し、従
ってここでの使用により適する。
【0005】構造的な観点から、ブタジエンおよびイソ
プレンのようなジエンのアニオン重合は、使用する溶媒
の極性に極めて敏感である。THFのような極性溶媒
は、ほかの非極性環境での極低割合においても、ブタジ
エンの高度の1,2−付加およびイソプレンの高度の
3,4−付加をもたらす。しかしながら、極めて望まし
いのは1,4−付加である。その理由はこの構造が比較
的低いガラス転移温度を与えると共に良好な弾性を与え
る配合ができるからである。これらの単量体に対して
は、有用なエラストマ−重合体を得るには非極性溶媒、
および従ってB型の開始剤が必要である。従って、EP
−A0520279号の実施例のリチウムナフタレン触
媒のようなA型の開始剤を利用して極性溶媒内でジエン
を重合する場合には、触媒の調製および可溶化には少量
の極性溶媒が必要である。これは、また、前記実施例に
示されているように比較的低い1,4−付加をもたら
し、シロキサン成分から生成共重合体のゴムの性質が生
ずる。
プレンのようなジエンのアニオン重合は、使用する溶媒
の極性に極めて敏感である。THFのような極性溶媒
は、ほかの非極性環境での極低割合においても、ブタジ
エンの高度の1,2−付加およびイソプレンの高度の
3,4−付加をもたらす。しかしながら、極めて望まし
いのは1,4−付加である。その理由はこの構造が比較
的低いガラス転移温度を与えると共に良好な弾性を与え
る配合ができるからである。これらの単量体に対して
は、有用なエラストマ−重合体を得るには非極性溶媒、
および従ってB型の開始剤が必要である。従って、EP
−A0520279号の実施例のリチウムナフタレン触
媒のようなA型の開始剤を利用して極性溶媒内でジエン
を重合する場合には、触媒の調製および可溶化には少量
の極性溶媒が必要である。これは、また、前記実施例に
示されているように比較的低い1,4−付加をもたら
し、シロキサン成分から生成共重合体のゴムの性質が生
ずる。
【0006】A型の開始剤に伴う上記問題点を考慮し
て、B型の多数のジアニオン性開始剤が開発されて、ジ
エン単量体の重合に使用されてきた。例えば、1,3−
ビス(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼ
ン(その合成がm−ジイソプロペニルベンゼンから次の
反応式(1)に示されている)は、ルッツら(Lutz
et al.in Polymer,Vol 23(1
982),(1953)によって非極性反応環境内で使
用されてイソプレンおよびスチレンを重合している。
て、B型の多数のジアニオン性開始剤が開発されて、ジ
エン単量体の重合に使用されてきた。例えば、1,3−
ビス(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼ
ン(その合成がm−ジイソプロペニルベンゼンから次の
反応式(1)に示されている)は、ルッツら(Lutz
et al.in Polymer,Vol 23(1
982),(1953)によって非極性反応環境内で使
用されてイソプレンおよびスチレンを重合している。
【0007】
【化1】 同様に、二重の1,1−ジフエニルエチレン構造をベー
スにした二官能性開始剤系は、アミン又はアルコキシド
重合助剤と共に使用されたときスチレン−イソプレン−
スチレンおよびスチレン−ブタジエン−スチレン3ブロ
ック共重合体の合成に有効な開始剤であることが知られ
ている(Tung et al.,Macromole
cules,11(1978),616並びにUS−A
4,960,842;4,205,016;4,19
6,154および4,182,818号参照)。例え
ば、1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼンか
らこの種の二官能性開始剤1,3−フエニレンービス
(3−メチル−1−フエルペンチルイデン)ビス(リチ
ウム)が次の(2)式に示されている。
スにした二官能性開始剤系は、アミン又はアルコキシド
重合助剤と共に使用されたときスチレン−イソプレン−
スチレンおよびスチレン−ブタジエン−スチレン3ブロ
ック共重合体の合成に有効な開始剤であることが知られ
ている(Tung et al.,Macromole
cules,11(1978),616並びにUS−A
4,960,842;4,205,016;4,19
6,154および4,182,818号参照)。例え
ば、1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼンか
らこの種の二官能性開始剤1,3−フエニレンービス
(3−メチル−1−フエルペンチルイデン)ビス(リチ
ウム)が次の(2)式に示されている。
【0008】
【化2】 上式におけるBusは第二級ブチル基を示す。しかしな
がら、前記1,3−フエニレン−ビス(3−メチル−1
−フエニル−ペンチルイデン)ビス(リチウム)開始剤
およびアミン重合助剤を使用して、例えばイソプレンを
重合するとき、得られるリビングポリマー・ジアニオン
へのクロロシラン又は環状シロキサンの付加は効率が悪
い。例えば、クロロシランを付加した活性末端の割合は
70%以下であった。かかる低レベルの末端付加は、例
えば硬化性組成物の配合(その場合、末端基は架橋用部
位として作用する)の配合には向かないと考えられる。
また、ジアニオン的に活性な開始剤および重合体は、特
に非極性媒質において強くかつ複雑な会合現象を示すこ
とが知られている。ジアニオン的に活性なイソプレンの
ようなポリジエンに対しては、前記会合は非効率の末端
付加の原因と考えられる。
がら、前記1,3−フエニレン−ビス(3−メチル−1
−フエニル−ペンチルイデン)ビス(リチウム)開始剤
およびアミン重合助剤を使用して、例えばイソプレンを
重合するとき、得られるリビングポリマー・ジアニオン
へのクロロシラン又は環状シロキサンの付加は効率が悪
い。例えば、クロロシランを付加した活性末端の割合は
70%以下であった。かかる低レベルの末端付加は、例
えば硬化性組成物の配合(その場合、末端基は架橋用部
位として作用する)の配合には向かないと考えられる。
また、ジアニオン的に活性な開始剤および重合体は、特
に非極性媒質において強くかつ複雑な会合現象を示すこ
とが知られている。ジアニオン的に活性なイソプレンの
ようなポリジエンに対しては、前記会合は非効率の末端
付加の原因と考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特定のジエンを非極性
溶媒内で重合し、得られたリビング・ポリマー又はオリ
ゴマーを末端付加してシリル官能性テレキリ・ポリマー
又はオリゴマーを生成する前記方法の限界を解決するに
は特殊な条件が必要なことがわかった。特許請求してい
る方法によって、高い割合の1,4−付加(少なくとも
70モル%の1,4−ミクロ構造)と高度の末端付加
(末端基の少なくとも70モル%)を有するシリル官能
性テレキリ・ポリジエンを製造できる。本発明の望まし
い実施態様において、そのポリジエンは、典型的に<
1.2と狭い分子量分布(すなわち、重量平均分子量/
数平均分子量の値)。これらの極めて望ましい結果は、
重合中に存在する助剤の量を制限し、一方付加反応中に
特定の促進剤を所定量使用することによって得られる。
溶媒内で重合し、得られたリビング・ポリマー又はオリ
ゴマーを末端付加してシリル官能性テレキリ・ポリマー
又はオリゴマーを生成する前記方法の限界を解決するに
は特殊な条件が必要なことがわかった。特許請求してい
る方法によって、高い割合の1,4−付加(少なくとも
70モル%の1,4−ミクロ構造)と高度の末端付加
(末端基の少なくとも70モル%)を有するシリル官能
性テレキリ・ポリジエンを製造できる。本発明の望まし
い実施態様において、そのポリジエンは、典型的に<
1.2と狭い分子量分布(すなわち、重量平均分子量/
数平均分子量の値)。これらの極めて望ましい結果は、
重合中に存在する助剤の量を制限し、一方付加反応中に
特定の促進剤を所定量使用することによって得られる。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、
(1)非極性溶媒溶液中において、(A)一般式CH2
=C(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素、メチル基、
フッ素および塩素から成る群から選ぶ〕を有する少なく
とも1つの単量体と、(B)前記非極性溶媒に可溶性の
ジアニオン性開始剤を反応させて、ジアニオン活性ポリ
ジエンを生成する工程;および (2)前記工程(I)のジアニオン活性ポリジエンの両
末端に、(D)式RnSiX(4−n)〔式中のRは水
素、炭素原子数が1〜20のアルキル基および炭素原子
数が6〜14のアリール基から成る群からそれぞれ選
び、Xはハロゲン、炭素原子数が2〜6のアシルオキ
シ、炭素原子数が2〜12のジアルキルアミノオキシ、
および炭素原子数が1〜6のアルコキシから成る群から
それぞれ選び、nは0〜3の値を有する整数である、但
しRが水素のときのnの値は1又は2であり、n=3の
とき少なくとも1つのRはアリール基である〕を有する
シランを、(E)第三級アミン又は12−クラウン−4
をベースにしたクラウンエーテルから選んだ促進剤の共
存下で付加する工程から成り、シリル官能性テレキリポ
リジエンが少なくとも70モル%の1,4−ミクロ構造
を有し、その末端基の少なくとも70モル%が前記シラ
ンを付加されていることを特徴とする、シリル官能性テ
レキリ・ポリジエンの製造法に関する。
(1)非極性溶媒溶液中において、(A)一般式CH2
=C(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素、メチル基、
フッ素および塩素から成る群から選ぶ〕を有する少なく
とも1つの単量体と、(B)前記非極性溶媒に可溶性の
ジアニオン性開始剤を反応させて、ジアニオン活性ポリ
ジエンを生成する工程;および (2)前記工程(I)のジアニオン活性ポリジエンの両
末端に、(D)式RnSiX(4−n)〔式中のRは水
素、炭素原子数が1〜20のアルキル基および炭素原子
数が6〜14のアリール基から成る群からそれぞれ選
び、Xはハロゲン、炭素原子数が2〜6のアシルオキ
シ、炭素原子数が2〜12のジアルキルアミノオキシ、
および炭素原子数が1〜6のアルコキシから成る群から
それぞれ選び、nは0〜3の値を有する整数である、但
しRが水素のときのnの値は1又は2であり、n=3の
とき少なくとも1つのRはアリール基である〕を有する
シランを、(E)第三級アミン又は12−クラウン−4
をベースにしたクラウンエーテルから選んだ促進剤の共
存下で付加する工程から成り、シリル官能性テレキリポ
リジエンが少なくとも70モル%の1,4−ミクロ構造
を有し、その末端基の少なくとも70モル%が前記シラ
ンを付加されていることを特徴とする、シリル官能性テ
レキリ・ポリジエンの製造法に関する。
【0011】本発明は、さらにシリル官能性テレキリポ
リマー又はオリゴマーに水素を添加して部分飽和又は完
全飽和ポリマー又はオリゴマーを製造する前記製造法に
関する。
リマー又はオリゴマーに水素を添加して部分飽和又は完
全飽和ポリマー又はオリゴマーを製造する前記製造法に
関する。
【0012】本発明は、シリル官能性テレキリポリジエ
ン並びにその水素添加変種にも関する。
ン並びにその水素添加変種にも関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による方法は、(1)ジエ
ン単量体を非極性溶媒内で重合させてリビングポリマー
・ジアニオンを生成し、(2)そのリビングポリマー・
ジアニオンにシランを付加してシリル官能性テレキリポ
リマー又はオリゴマーを生成する異なる2工程から成
る。
ン単量体を非極性溶媒内で重合させてリビングポリマー
・ジアニオンを生成し、(2)そのリビングポリマー・
ジアニオンにシランを付加してシリル官能性テレキリポ
リマー又はオリゴマーを生成する異なる2工程から成
る。
【0014】工程(1)において、一般式CH2 =C
(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素、メチル基、フッ
素および塩素から成る群から選ぶ〕を有する少なくとも
1つのジエン単量体(A)を非極性溶媒溶液内でジアニ
オン性開始剤と、(C)任意に重合補助剤の存在下で、
反応させて両末端がアニオン活性のポリジエンの溶液を
生成する。成分(A)として、単一単量体又はジエン単
量体の混合体を使用することを意図しているが、イソプ
レン(すなわち、上記式でQ=CH3 )および1,3−
ブタジエン(すなわち、上記式でQ=H)のホモポリマ
ー又は共重合体をベースにした系が望ましい。また、1
0モル%までの以下に記載の少なくとも1つの他の非ジ
エン、オレフイン性、アニオン性重合体単量体(A′)
をジエン(A)と一緒に使用することを意図している、
但し、連鎖成長が以下に記載の重合工程中に妨げられな
いこと、およびジエン(A)をベースにした反復単位の
少なくとも70モル%が1.4ミクロ構造(すなわち、
それらの反復単位が式−CH2 −C(Q)=CH−CH
2 −で表される、Qは前記定義の通り)を有する。
(Q)CH=CH2 〔式中のQは水素、メチル基、フッ
素および塩素から成る群から選ぶ〕を有する少なくとも
1つのジエン単量体(A)を非極性溶媒溶液内でジアニ
オン性開始剤と、(C)任意に重合補助剤の存在下で、
反応させて両末端がアニオン活性のポリジエンの溶液を
生成する。成分(A)として、単一単量体又はジエン単
量体の混合体を使用することを意図しているが、イソプ
レン(すなわち、上記式でQ=CH3 )および1,3−
ブタジエン(すなわち、上記式でQ=H)のホモポリマ
ー又は共重合体をベースにした系が望ましい。また、1
0モル%までの以下に記載の少なくとも1つの他の非ジ
エン、オレフイン性、アニオン性重合体単量体(A′)
をジエン(A)と一緒に使用することを意図している、
但し、連鎖成長が以下に記載の重合工程中に妨げられな
いこと、およびジエン(A)をベースにした反復単位の
少なくとも70モル%が1.4ミクロ構造(すなわち、
それらの反復単位が式−CH2 −C(Q)=CH−CH
2 −で表される、Qは前記定義の通り)を有する。
【0015】ここでの用語「非極性溶媒」は、所定の反
応条件下で流体であって、本法に使用する成分全てに関
して不活性である炭化水素と定義される。適当な非極性
溶媒の特定例は、ベンゼン、トルエンおよびキシレンの
ような芳香族溶媒;ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンおよびオクタンのような炭素原子数が4〜20のア
ルカン;シクロヘキサン、シクロオクタンおよびシクロ
ドデカン、等のような炭素原子数が5〜20の脂環式化
合物を含む、そしてシクロヘキサンおよびトルエンが望
ましい。
応条件下で流体であって、本法に使用する成分全てに関
して不活性である炭化水素と定義される。適当な非極性
溶媒の特定例は、ベンゼン、トルエンおよびキシレンの
ような芳香族溶媒;ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンおよびオクタンのような炭素原子数が4〜20のア
ルカン;シクロヘキサン、シクロオクタンおよびシクロ
ドデカン、等のような炭素原子数が5〜20の脂環式化
合物を含む、そしてシクロヘキサンおよびトルエンが望
ましい。
【0016】本発明用の成分(B)又は(B)と(C)
の混合物は、上記非極性溶媒内で可溶性であって、かつ
可溶性物質として単量体(A)の重合を開始して少なく
とも70モル%の1,4ミクロ構造をもったリビングポ
リマーを生成できなければならない。かかる開始剤は、
例えば、二重の1,1−ジフエニルエチレンを主成分と
したリチウム化合物である。これらの開始剤は技術的に
周知であって、例えば、US−A 4,960,84
2;4,205,016;4,196,154;および
4,172,100号に記載されている。それらは、U
S−A 4,206,016号に記載の一般構造式を有
することが望ましく、前記US−A 4,960,84
2号に開示された次の一般構造式を有するものが最適で
ある。
の混合物は、上記非極性溶媒内で可溶性であって、かつ
可溶性物質として単量体(A)の重合を開始して少なく
とも70モル%の1,4ミクロ構造をもったリビングポ
リマーを生成できなければならない。かかる開始剤は、
例えば、二重の1,1−ジフエニルエチレンを主成分と
したリチウム化合物である。これらの開始剤は技術的に
周知であって、例えば、US−A 4,960,84
2;4,205,016;4,196,154;および
4,172,100号に記載されている。それらは、U
S−A 4,206,016号に記載の一般構造式を有
することが望ましく、前記US−A 4,960,84
2号に開示された次の一般構造式を有するものが最適で
ある。
【0017】
【化3】 〔上式のR1 は水素又は炭素原子数が16までの不活性
基から選び;R2 は少なくとも6個の炭素原子を有し、
上記式の芳香環に結合される炭素に直結される少なくと
も1個の芳香環を有する二価の有機基であり;R3 はア
ルキル、シクロアルキル、芳香族、混合アルキル/芳香
族および混合シクロアルキル/芳香族から成る群からそ
れぞれ選ぶ〕。ここでの用語「不活性」は、置換基R1
が以下に記載するように重合および後続の末端付加を妨
げないことを意味する。これに関する不活性置換基の例
は、フッ素、塩素およびアルコキシ、等のような基を含
む。の種の開始剤では、前記1,3−フエニレン−ビス
(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)−ビス
(リチウム)(4)が最適である。
基から選び;R2 は少なくとも6個の炭素原子を有し、
上記式の芳香環に結合される炭素に直結される少なくと
も1個の芳香環を有する二価の有機基であり;R3 はア
ルキル、シクロアルキル、芳香族、混合アルキル/芳香
族および混合シクロアルキル/芳香族から成る群からそ
れぞれ選ぶ〕。ここでの用語「不活性」は、置換基R1
が以下に記載するように重合および後続の末端付加を妨
げないことを意味する。これに関する不活性置換基の例
は、フッ素、塩素およびアルコキシ、等のような基を含
む。の種の開始剤では、前記1,3−フエニレン−ビス
(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)−ビス
(リチウム)(4)が最適である。
【0018】成分(B)は、例えば1,3−ジアルケニ
ルベンゼンをベースにしたリチウム化合物も含まれる。
これらの開始剤は技術的に周知であって、次式を有す
る。
ルベンゼンをベースにしたリチウム化合物も含まれる。
これらの開始剤は技術的に周知であって、次式を有す
る。
【0019】
【化4】 〔上式のR4 は、水素および炭素原子数が1〜6のアル
キル基から成る群からそれぞれ選び;R3 は前記定義の
通りである〕。この種の開始剤は、上記の1,3−ビス
(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼン
(2)が望ましい。開始剤(B)は、典型的に重合溶液
に10−1までの初期モル濃度で使用され、その量は必
要な重合体の分子量に逆比例する。
キル基から成る群からそれぞれ選び;R3 は前記定義の
通りである〕。この種の開始剤は、上記の1,3−ビス
(1−リチオ−1,3−ジメチルペンチル)ベンゼン
(2)が望ましい。開始剤(B)は、典型的に重合溶液
に10−1までの初期モル濃度で使用され、その量は必
要な重合体の分子量に逆比例する。
【0020】二重の1,1−ジフエニルエチレンを主成
分とした種類の開始剤の場合、重合補助剤(C)は前記
第1工程で使用する。この補助剤は、N,N,N′,
N′−テトラメチルエチレンジアミンのような有機第三
級アミン;イソプロポキシドおよびs−ブトキシドのよ
うな有機アルコキシド;またはアニソールのようなエー
テルにすることができる。成分(C)は、構造式(M
e)2 −N−CH2 CH2−N(Me)−CH2 CH2
N(Me)2 を有するN,N,N′,N″,N″−ペン
タメチルジエチレントリアミン(PMDETA)が望ま
しい(Meはメチル基を示す)。例えば、成分(A)が
イソプレン又はブタジエンの場合、アミンのモル:アニ
オン活性ポリジエンの活性末端のモル(すなわち、リチ
ウムのモル)の比は、1:20〜1:4が望ましく、
1:8〜1:6がさらに望ましい。イソプレン重合の場
合、この比は1:6が望ましい。このモル比が1:20
以下のとき、得られる重合体は一般に許容できない広い
分子量分布を有する、および/または2モードの分布を
有する。一方、このモル比が約1:6以上のときには、
重合は70モル%以下の望ましい1,4−付加をもたら
す。
分とした種類の開始剤の場合、重合補助剤(C)は前記
第1工程で使用する。この補助剤は、N,N,N′,
N′−テトラメチルエチレンジアミンのような有機第三
級アミン;イソプロポキシドおよびs−ブトキシドのよ
うな有機アルコキシド;またはアニソールのようなエー
テルにすることができる。成分(C)は、構造式(M
e)2 −N−CH2 CH2−N(Me)−CH2 CH2
N(Me)2 を有するN,N,N′,N″,N″−ペン
タメチルジエチレントリアミン(PMDETA)が望ま
しい(Meはメチル基を示す)。例えば、成分(A)が
イソプレン又はブタジエンの場合、アミンのモル:アニ
オン活性ポリジエンの活性末端のモル(すなわち、リチ
ウムのモル)の比は、1:20〜1:4が望ましく、
1:8〜1:6がさらに望ましい。イソプレン重合の場
合、この比は1:6が望ましい。このモル比が1:20
以下のとき、得られる重合体は一般に許容できない広い
分子量分布を有する、および/または2モードの分布を
有する。一方、このモル比が約1:6以上のときには、
重合は70モル%以下の望ましい1,4−付加をもたら
す。
【0021】上記の重合反応は、二重の1,1−ジフエ
ニルエチレンを主成分とした開始剤の場合に次の一般式
(3)によって示すことができる〔式中の(DFI)は
二官能性開始剤を表わし、(j+k)は重合度であり、
Qは前に定義した通りである〕。
ニルエチレンを主成分とした開始剤の場合に次の一般式
(3)によって示すことができる〔式中の(DFI)は
二官能性開始剤を表わし、(j+k)は重合度であり、
Qは前に定義した通りである〕。
【0022】
【化5】 同様に、1,3−ジアルケニルベンゼンをベースにした
開始剤をリビングポリマー・ジアニオンの調製に使用で
きる。しかし、この場合には補助剤の必要がなく、使用
しないことが望ましい。
開始剤をリビングポリマー・ジアニオンの調製に使用で
きる。しかし、この場合には補助剤の必要がなく、使用
しないことが望ましい。
【0023】上記のように、リビングポリマーのジアニ
オン並びにそれから誘導した付加重合体又はオリゴマー
は、本質的に式−CH2 −C(Q)=CH−CH2 −
(すなわち、1,4−ミクロ構造)を有する単位から成
る。また、リビングポリマー・ジアニオンは任意に、以
下に記載のように付加される前に別のアニオン重合性単
量体(A′)とさらに反応する。例えば、二重1,1−
ジフエニルエチレンをべースにした開始剤を使用した場
合、この単量体(A′)は両末端で重合してLi
+−(ZGZ)−Li+(I)〔Gは前記ジエン単量体
をベースにした(すなわち、それから生成された)重合
体又はオリゴマー・セグメントを表わし、そして任意に
単量体(A′)の10モル%まで表わす、ポリジエンは
Gの単位を反復し、少なくとも70%の1,4−ミクロ
構造を有する〕なるタイプの新しいリビングポリマー・
ジアニオンを生成する。同様に、開始剤が1,3−ジア
ルケニルベンゼンをベースにしたタイプの場合、この別
の単量体(A′)は1つの末端で重合してLi+−(G
Z)−Li+(II)〔GおよびZは前記定義の通り〕
なるタイプの新しいリビングポリマージアニオンを生成
する。その単量体(A′)は、スチレン、メチルメタク
リレート、メタクリレート、アクリロニトリル、塩化ビ
ニルのような化合物で示すことができる。(A′)はス
チレンが望ましい。
オン並びにそれから誘導した付加重合体又はオリゴマー
は、本質的に式−CH2 −C(Q)=CH−CH2 −
(すなわち、1,4−ミクロ構造)を有する単位から成
る。また、リビングポリマー・ジアニオンは任意に、以
下に記載のように付加される前に別のアニオン重合性単
量体(A′)とさらに反応する。例えば、二重1,1−
ジフエニルエチレンをべースにした開始剤を使用した場
合、この単量体(A′)は両末端で重合してLi
+−(ZGZ)−Li+(I)〔Gは前記ジエン単量体
をベースにした(すなわち、それから生成された)重合
体又はオリゴマー・セグメントを表わし、そして任意に
単量体(A′)の10モル%まで表わす、ポリジエンは
Gの単位を反復し、少なくとも70%の1,4−ミクロ
構造を有する〕なるタイプの新しいリビングポリマー・
ジアニオンを生成する。同様に、開始剤が1,3−ジア
ルケニルベンゼンをベースにしたタイプの場合、この別
の単量体(A′)は1つの末端で重合してLi+−(G
Z)−Li+(II)〔GおよびZは前記定義の通り〕
なるタイプの新しいリビングポリマージアニオンを生成
する。その単量体(A′)は、スチレン、メチルメタク
リレート、メタクリレート、アクリロニトリル、塩化ビ
ニルのような化合物で示すことができる。(A′)はス
チレンが望ましい。
【0024】上記の重合反応は乾式で不活性(例えば、
窒素パージ)条件下、典型的に0℃〜80℃の温度で行
なう。しかし、その重合時間は狭い分子量分布(すなわ
ち、<1.2)を得るために短く(例えば、40℃以上
で2時間以下)することが望ましい。長い重合時間で
は、多分散が増し、しばしば2モードの分子量分布が生
じる。この分子量分布のブロードニングは複雑な連鎖移
動反応のためで、それが生成する重合体のテレキリ特性
に悪影響を与えて架橋および/または連鎖延長における
効用を限定すると考えられる。
窒素パージ)条件下、典型的に0℃〜80℃の温度で行
なう。しかし、その重合時間は狭い分子量分布(すなわ
ち、<1.2)を得るために短く(例えば、40℃以上
で2時間以下)することが望ましい。長い重合時間で
は、多分散が増し、しばしば2モードの分子量分布が生
じる。この分子量分布のブロードニングは複雑な連鎖移
動反応のためで、それが生成する重合体のテレキリ特性
に悪影響を与えて架橋および/または連鎖延長における
効用を限定すると考えられる。
【0025】本発明の第2の工程において、工程(1)
で調製したリビングポリマー・ジアニオンは、非極性溶
媒溶液内で促進剤(E)の共存下で、二重1,1−ジフ
エニルエチレンをベースにした開始剤の場合に次の一般
式(4)((DFI)、jおよびkは前に定義した通
り)に従って式RnSiX(4−n)を有するシラン
(D)が付加される。
で調製したリビングポリマー・ジアニオンは、非極性溶
媒溶液内で促進剤(E)の共存下で、二重1,1−ジフ
エニルエチレンをベースにした開始剤の場合に次の一般
式(4)((DFI)、jおよびkは前に定義した通
り)に従って式RnSiX(4−n)を有するシラン
(D)が付加される。
【0026】
【化6】 これらの式におけるRは、水素、炭素原子数が1〜20
のアルキル基および炭素原子数が6〜14のアリール基
から成る群からそれぞれ選び;Xはハロゲン、炭素原子
数が2〜6のアシルオキシ基、炭素原子数が2〜12の
ジアルキルアミノオキシ基および炭素原子数が1〜6の
アルコキシ基から成る群からそれぞれ選ぶR基の特定例
はエチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、イ
ソプロピル、2−エチルヘキシル、フエニル、トリル、
キシリルおよびナフチルを含む。X基の特定例は塩素、
臭素、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ジメチルアミ
ノオキシ、ジエチルアミノオキシ、エチルメチルアミノ
オキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブ
トキシおよびヘキソキシを含む。さらに、上記式におけ
るnは、0〜3の値を有する整数である、但しRが水素
のときのnの値は1又は2である。また、ポリマー又は
オリゴマーの各末端に少なくとも1つの反応性基を保証
するためには、シラン(D)の少なくとも1つのR基
は、n=3のとき以下に記載するようにアリール基でな
ければならない。好適な系におけるRは、水素、メチル
およびフエニルから成る群から選び、Xは塩素、アセト
キシ、メトキシおよびエトキシから成る群から選ぶ。本
発明の特に望ましいシランは次式(式中のMe、Et、
Ph、およびAcはそれぞれメチル、エチル、フエニル
およびアセチル基を示す)によって表される:Si(O
Me)4 、Si(OEt)4、Si(OAc)4 、Me
Si(OMe)3 、Me2 Si(Cl)2 、PhMe2
SiCl、Ph2 MeSiClおよびMe2 Si(H)
Cl。これらの望ましいシランを使用して前記リビング
ポリマー・ジアニオンに付加させるとき、それぞれ次の
反応性シリル末端基が得られる。
のアルキル基および炭素原子数が6〜14のアリール基
から成る群からそれぞれ選び;Xはハロゲン、炭素原子
数が2〜6のアシルオキシ基、炭素原子数が2〜12の
ジアルキルアミノオキシ基および炭素原子数が1〜6の
アルコキシ基から成る群からそれぞれ選ぶR基の特定例
はエチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、イ
ソプロピル、2−エチルヘキシル、フエニル、トリル、
キシリルおよびナフチルを含む。X基の特定例は塩素、
臭素、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ジメチルアミ
ノオキシ、ジエチルアミノオキシ、エチルメチルアミノ
オキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブ
トキシおよびヘキソキシを含む。さらに、上記式におけ
るnは、0〜3の値を有する整数である、但しRが水素
のときのnの値は1又は2である。また、ポリマー又は
オリゴマーの各末端に少なくとも1つの反応性基を保証
するためには、シラン(D)の少なくとも1つのR基
は、n=3のとき以下に記載するようにアリール基でな
ければならない。好適な系におけるRは、水素、メチル
およびフエニルから成る群から選び、Xは塩素、アセト
キシ、メトキシおよびエトキシから成る群から選ぶ。本
発明の特に望ましいシランは次式(式中のMe、Et、
Ph、およびAcはそれぞれメチル、エチル、フエニル
およびアセチル基を示す)によって表される:Si(O
Me)4 、Si(OEt)4、Si(OAc)4 、Me
Si(OMe)3 、Me2 Si(Cl)2 、PhMe2
SiCl、Ph2 MeSiClおよびMe2 Si(H)
Cl。これらの望ましいシランを使用して前記リビング
ポリマー・ジアニオンに付加させるとき、それぞれ次の
反応性シリル末端基が得られる。
【0027】Si(OMe)3 −,Si(OEt)
3 −,Si(OAc)3 −,MeSi(OMe)2 −,
Me2 Si(Cl)−,PhMe2 Si−,Ph2 Me
Si−およびMe2 Si(H)−。
3 −,Si(OAc)3 −,MeSi(OMe)2 −,
Me2 Si(Cl)−,PhMe2 Si−,Ph2 Me
Si−およびMe2 Si(H)−。
【0028】上記任意のアニオン重合性単量体(A′)
を使用して式(I)又は(II)に示したリビングポリ
マー・ジアニオンを生成するとき、最終のテレキリ共重
合体は、それぞれ次式(III)又は(IV)の主鎖を
有する。
を使用して式(I)又は(II)に示したリビングポリ
マー・ジアニオンを生成するとき、最終のテレキリ共重
合体は、それぞれ次式(III)又は(IV)の主鎖を
有する。
【0029】
【化7】−ZGZ− (III) 又は
【化8】−GZ− (IV) 〔式中のGおよびZは前に定義した通りであり、その共
重合体の末端基の少なくとも70モル%は式RnSiX
(3−n)(式中のR,Xおよびnは前に定義した意味
を有する)のものである〕。
重合体の末端基の少なくとも70モル%は式RnSiX
(3−n)(式中のR,Xおよびnは前に定義した意味
を有する)のものである〕。
【0030】シラン付加反応に使用する促進剤(E)
は、第三級アミン又は12−クラウン−4をベースにし
たクラウンエーテルから選ぶ。適当な第三級アミンの特
定例はN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジア
ミン、N,N,N′,N″,N″−ペンタメチルジエチ
レントリアミン(PMDETA)、N,N,N′,
N″,N″−ペンタメチルジー1,3−プロピレントリ
アミンおよび4−エチル−1,1,7,7−テトラメチ
ルジエチレントリアミンを含む、そして特に望ましいア
ミンは上記のPMDETAである。適当なクラウンエー
テルの特定例は12−クラウン−4および置換12−ク
ラウン−4,例えばベンゾ−12−クラウン−4を含
む、そして後者が望ましい。
は、第三級アミン又は12−クラウン−4をベースにし
たクラウンエーテルから選ぶ。適当な第三級アミンの特
定例はN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジア
ミン、N,N,N′,N″,N″−ペンタメチルジエチ
レントリアミン(PMDETA)、N,N,N′,
N″,N″−ペンタメチルジー1,3−プロピレントリ
アミンおよび4−エチル−1,1,7,7−テトラメチ
ルジエチレントリアミンを含む、そして特に望ましいア
ミンは上記のPMDETAである。適当なクラウンエー
テルの特定例は12−クラウン−4および置換12−ク
ラウン−4,例えばベンゾ−12−クラウン−4を含
む、そして後者が望ましい。
【0031】促進剤(E)は、シラン(D)の導入前に
ポリマー・ジアニオン溶液に添加することが望ましく、
かつ重合工程並びに望ましい実施態様について前述した
種類のアミンが望ましい。工程(1)の場合のように、
付加反応は乾式、不活性条件下、典型的に0〜60℃の
温度で行なう。
ポリマー・ジアニオン溶液に添加することが望ましく、
かつ重合工程並びに望ましい実施態様について前述した
種類のアミンが望ましい。工程(1)の場合のように、
付加反応は乾式、不活性条件下、典型的に0〜60℃の
温度で行なう。
【0032】開始剤が二重1,1−ジフエニルエチレン
をベースにし、第三級アミン促進剤を使用したときに、
高付加度を得るためには、アニオン性ポリジエンの活性
末端に対する促進剤のモル比(リチウムのモル)は1:
2〜1:4の範囲内、望ましくは1:3にする。このモ
ル比が1:4以下であると、この工程で付加される末端
基の%は一般に望ましい少なくとも70モル%の値以下
になる。このモル比が1:2より大きいと、アミンの除
去が困難になる。この除去は、以下に記載するように付
加重合体に水素を添加する場合に必要である。工程
(1)で使用する重合助剤がアミンで、促進剤もアミン
であるときには、前記モル比は存在するアミンの全モル
を基準にする。
をベースにし、第三級アミン促進剤を使用したときに、
高付加度を得るためには、アニオン性ポリジエンの活性
末端に対する促進剤のモル比(リチウムのモル)は1:
2〜1:4の範囲内、望ましくは1:3にする。このモ
ル比が1:4以下であると、この工程で付加される末端
基の%は一般に望ましい少なくとも70モル%の値以下
になる。このモル比が1:2より大きいと、アミンの除
去が困難になる。この除去は、以下に記載するように付
加重合体に水素を添加する場合に必要である。工程
(1)で使用する重合助剤がアミンで、促進剤もアミン
であるときには、前記モル比は存在するアミンの全モル
を基準にする。
【0033】開始剤が1,3−ジアルケニルベンゼンを
ベースにしたものであって、促進剤が第三級アミンであ
るとき、促進剤とアニオン性ポリジエンの活性末端との
モル比は1:2〜1:10の範囲内である、そして1:
6が望ましい。
ベースにしたものであって、促進剤が第三級アミンであ
るとき、促進剤とアニオン性ポリジエンの活性末端との
モル比は1:2〜1:10の範囲内である、そして1:
6が望ましい。
【0034】上記の記載から当業者は、日常試験から開
始剤と促進剤の所定の組合せに対して少なくとも70モ
ル%の1,4−付加を有するポリマー又はオリゴマーを
得る適当な割合(末端の少なくとも70モル%が本発明
のシリル基を付加される)を容易に見つけることができ
る。
始剤と促進剤の所定の組合せに対して少なくとも70モ
ル%の1,4−付加を有するポリマー又はオリゴマーを
得る適当な割合(末端の少なくとも70モル%が本発明
のシリル基を付加される)を容易に見つけることができ
る。
【0035】また、THFのようなエーテル溶媒を本法
の反応媒質の添加することが望ましい。この添加は工程
(1)の後に行ない、促進剤の前又は促進剤と同時に行
なうことが望ましい。この添加溶媒の主な利点は、工業
的用途で重要な考慮事項である反応媒質粘度の低減であ
る。また、ジエン重合の後にエーテルを添加するから、
ポリジエンにおける1,4−ミクロ構造の率は変わらな
い。
の反応媒質の添加することが望ましい。この添加は工程
(1)の後に行ない、促進剤の前又は促進剤と同時に行
なうことが望ましい。この添加溶媒の主な利点は、工業
的用途で重要な考慮事項である反応媒質粘度の低減であ
る。また、ジエン重合の後にエーテルを添加するから、
ポリジエンにおける1,4−ミクロ構造の率は変わらな
い。
【0036】上記の合成後、本発明のテレキリ重合体又
はオリゴマーは非極性溶媒溶液から通常の手段によって
単離される。例えば、その溶媒は高温および/または減
圧下で除去(ストリッピング)されるか、又はメタノー
ルのような極性溶媒を添加することによって溶液から重
合体を沈殿させる。重合体は、以下に記載するように溶
媒を除去し、続いて反復溶解/沈殿によって精製するこ
とが望ましい。
はオリゴマーは非極性溶媒溶液から通常の手段によって
単離される。例えば、その溶媒は高温および/または減
圧下で除去(ストリッピング)されるか、又はメタノー
ルのような極性溶媒を添加することによって溶液から重
合体を沈殿させる。重合体は、以下に記載するように溶
媒を除去し、続いて反復溶解/沈殿によって精製するこ
とが望ましい。
【0037】上記の方法で調製されたシリル官能性テレ
キリジエン重合体は、水素添加されて、対応する部分飽
和又は本質的に完全飽和テレキリ重合体となる。これら
の飽和重合体は、優れた安定性(例えば、熱、酸化、紫
外線)および不飽和の母材に対して優れた機械的性質を
有することが期待される。
キリジエン重合体は、水素添加されて、対応する部分飽
和又は本質的に完全飽和テレキリ重合体となる。これら
の飽和重合体は、優れた安定性(例えば、熱、酸化、紫
外線)および不飽和の母材に対して優れた機械的性質を
有することが期待される。
【0038】水素添加は、均質又は不均質触媒を使用す
る既知の方法によって低圧(例えば、大気圧)又は高圧
下で溶媒内で行なう。このための適当な触媒はPt/炭
素、Pd/炭素およびCo/Niカルボン酸塩(均一反
応)のような系を含む。望ましい触媒系は炭素上にパラ
ジウムの使用である。しかしながら、上記方法に重合助
剤又は促進剤としてアミンを使用場合には、開始剤/ア
ミン/水素添加触媒の好適な実施態様においてアミンは
その触媒を害する恐れがあるので、アミンの本質的に全
てを水素添加前に除去しなければならない。残留アミン
の除去は、例えば、重合体を酸アルミナに通す、又は望
ましくは10%Pd/c上の不飽和重合体溶液を12〜
18時かくはんし、続いて濾過することによって達成さ
れる。テレキリ・ポリジエンのほゞ完全(>98%)水
素添加は、高水素圧(例えば、506.5kPa〜1
0.1MPa)下での水素添加によって最適に得られ
る。
る既知の方法によって低圧(例えば、大気圧)又は高圧
下で溶媒内で行なう。このための適当な触媒はPt/炭
素、Pd/炭素およびCo/Niカルボン酸塩(均一反
応)のような系を含む。望ましい触媒系は炭素上にパラ
ジウムの使用である。しかしながら、上記方法に重合助
剤又は促進剤としてアミンを使用場合には、開始剤/ア
ミン/水素添加触媒の好適な実施態様においてアミンは
その触媒を害する恐れがあるので、アミンの本質的に全
てを水素添加前に除去しなければならない。残留アミン
の除去は、例えば、重合体を酸アルミナに通す、又は望
ましくは10%Pd/c上の不飽和重合体溶液を12〜
18時かくはんし、続いて濾過することによって達成さ
れる。テレキリ・ポリジエンのほゞ完全(>98%)水
素添加は、高水素圧(例えば、506.5kPa〜1
0.1MPa)下での水素添加によって最適に得られ
る。
【0039】不飽和、望ましくは本発明により製造され
る飽和シリル官能性テレキリ重合体は、接着剤、シーラ
ント、エラストマー、ゴムおよび塗料用組成物の配合に
使用される。
る飽和シリル官能性テレキリ重合体は、接着剤、シーラ
ント、エラストマー、ゴムおよび塗料用組成物の配合に
使用される。
【0040】硬化性組成物は、シリコーン技術において
従来用いられている方法によって反応性シリル末端を有
する上記テレキリ重合体から調製される。従って、例え
ば、シリル末端基が≡SiHであるとき、テレキリ重合
体は白金のようなヒドロシラン化触媒を使用してビニル
性不飽和(すなわち、−CH=CH2 基)を含む化合物
で硬化および/または連鎖延長させることができる。同
様に、末端基が≡SiOR″(R″はメチル又はエチル
のようなC1−5の低級アルキル基である)であると
き、重合体は有機チタン触媒を使用して水分にさらすこ
とによって硬化する。
従来用いられている方法によって反応性シリル末端を有
する上記テレキリ重合体から調製される。従って、例え
ば、シリル末端基が≡SiHであるとき、テレキリ重合
体は白金のようなヒドロシラン化触媒を使用してビニル
性不飽和(すなわち、−CH=CH2 基)を含む化合物
で硬化および/または連鎖延長させることができる。同
様に、末端基が≡SiOR″(R″はメチル又はエチル
のようなC1−5の低級アルキル基である)であると
き、重合体は有機チタン触媒を使用して水分にさらすこ
とによって硬化する。
【0041】また、一般に反応性とは考えられないが、
≡SiAr(Arはフエニル基のようなアリール基を示
す)のような基は本発明用の規定反応性基である。かか
る基におけるアリール基は、ジエン重合体の水素添加後
強酸で開裂される。塩酸、トルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸又はトリフリック酸のような適当な強酸
は、アリール含有基と反応して反応性の≡Si−Y基
(Yは強酸からのアニオン残基、例えば塩酸の場合には
Y=Cl;トリフリック酸の場合にはY=OSO2CF
3 )を生成する。生成するSi−Y−を末端基とする重
合体は次に連鎖延長又は架橋反応に使用される。
≡SiAr(Arはフエニル基のようなアリール基を示
す)のような基は本発明用の規定反応性基である。かか
る基におけるアリール基は、ジエン重合体の水素添加後
強酸で開裂される。塩酸、トルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸又はトリフリック酸のような適当な強酸
は、アリール含有基と反応して反応性の≡Si−Y基
(Yは強酸からのアニオン残基、例えば塩酸の場合には
Y=Cl;トリフリック酸の場合にはY=OSO2CF
3 )を生成する。生成するSi−Y−を末端基とする重
合体は次に連鎖延長又は架橋反応に使用される。
【0042】
【実施例】次の実施例は本発明をさらに説明するために
示す。実施例における部および%は全て重量を基準にし
ており、特にことわらない限り測定値は全て25℃で得
た。実施例におけるMe、Et、BuおよびPhはそれ
ぞれメチル、エチル、ブチルおよびフエニル基を示す。
示す。実施例における部および%は全て重量を基準にし
ており、特にことわらない限り測定値は全て25℃で得
た。実施例におけるMe、Et、BuおよびPhはそれ
ぞれメチル、エチル、ブチルおよびフエニル基を示す。
【0043】材料 イソプレン、s−BuLi溶液(シクロヘキサンに1.
3M)、無水THF、PMDETA、テトラエトキシシ
ランおよび1,3−ジイソプロペニルベンゼン(1)
は、アルドリッヒ・ケミカル社から入手した。1,3−
ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼン(3)は、ダウ
・ケミカル社から入手した。
3M)、無水THF、PMDETA、テトラエトキシシ
ランおよび1,3−ジイソプロペニルベンゼン(1)
は、アルドリッヒ・ケミカル社から入手した。1,3−
ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼン(3)は、ダウ
・ケミカル社から入手した。
【0044】一般的方法 イソプレンは、水素化物(CaH2 )上を18時間かく
はん後CaH2 から小バッチで蒸留し、−25℃で貯蔵
した。
はん後CaH2 から小バッチで蒸留し、−25℃で貯蔵
した。
【0045】PMDETA,クロロシラン、テトラエト
キシシランおよび1,3−ジイソプロペニルベンゼン
(1)はCaH2 からかくはん/蒸留した。蒸留した試
薬は、グローブバッグ内を窒素雰囲気下ゴム隔膜を備え
たドライガラスびんへ移して貯蔵した。
キシシランおよび1,3−ジイソプロペニルベンゼン
(1)はCaH2 からかくはん/蒸留した。蒸留した試
薬は、グローブバッグ内を窒素雰囲気下ゴム隔膜を備え
たドライガラスびんへ移して貯蔵した。
【0046】s−BuLi溶液は、Watsonおよび
EaStham(J.Organomet.Che
m.,Vol.9(1969),165)の方法に従っ
てその正確なモル濃度を得るために、指示薬として1,
10−フエナントロリンを使用して1.0Ms−ブタノ
ールのキシレン溶液で滴定した。
EaStham(J.Organomet.Che
m.,Vol.9(1969),165)の方法に従っ
てその正確なモル濃度を得るために、指示薬として1,
10−フエナントロリンを使用して1.0Ms−ブタノ
ールのキシレン溶液で滴定した。
【0047】2−プロパノール(商品名Optimaグ
レード、Fisher Scientific社製品)
400mLに1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベ
ンゼン(3)80gをかくはんしながら40〜50℃に
加熱することによって溶解させた。この溶媒をさらに添
加して、その溶液を−15℃で1晩冷却した。生成した
結晶を真空下で濾過、冷却し、冷2−プロパノール(−
15℃)で一度洗浄した。室温、真空下(13.3P
a、4時間)で溶媒の最後の痕跡を除去した。再結晶し
た(3)の回収は60gであった。
レード、Fisher Scientific社製品)
400mLに1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベ
ンゼン(3)80gをかくはんしながら40〜50℃に
加熱することによって溶解させた。この溶媒をさらに添
加して、その溶液を−15℃で1晩冷却した。生成した
結晶を真空下で濾過、冷却し、冷2−プロパノール(−
15℃)で一度洗浄した。室温、真空下(13.3P
a、4時間)で溶媒の最後の痕跡を除去した。再結晶し
た(3)の回収は60gであった。
【0048】Aldrich社の無水THFおよびFi
sher社のHPLCグレードのシクロヘキサンをナト
リウム/ベンゾフエノン・ケチルから蒸留し、ドライ窒
素流下で冷却したオーブン・ドライ・アンバーびんに貯
蔵した。それらのびんは二重ゴム隔膜で栓をした。
sher社のHPLCグレードのシクロヘキサンをナト
リウム/ベンゾフエノン・ケチルから蒸留し、ドライ窒
素流下で冷却したオーブン・ドライ・アンバーびんに貯
蔵した。それらのびんは二重ゴム隔膜で栓をした。
【0049】重合体の特性決定は、1HNMR(200
MHz/400MHz)分光分析法およびゲル透過クロ
マトグラフィー(GPC)を用いScientific
Polymer Products社のポリイソプレ
ン標準液で行った。数(Mn)および重量(Mw)平均
分子量を得た。末端付加度は陽子NMRスペクトルにお
ける適当な信号の積分によって決定した。
MHz/400MHz)分光分析法およびゲル透過クロ
マトグラフィー(GPC)を用いScientific
Polymer Products社のポリイソプレ
ン標準液で行った。数(Mn)および重量(Mw)平均
分子量を得た。末端付加度は陽子NMRスペクトルにお
ける適当な信号の積分によって決定した。
【0050】開始剤の調製、重合および末端付加反応は
全てドライ、無酸素窒素の雰囲気下で行った。
全てドライ、無酸素窒素の雰囲気下で行った。
【0051】(比較)実施例1 磁気かくはんバーを含むオーブン・ドライ(125
℃)、3首、1Lフラスコはゴム隔膜、ガス入口および
栓を備えた。ガラスとガラスの接続は全てフラスコのネ
ック部に清浄なドライ・テフロン・スリーブを使用して
行った。そのフラスコは真空加熱し、真空下で冷却し、
次に窒素を充てんした。Y型コネクタによってフラスコ
のガス入口に取り付けた鉱物油バブラーで窒素圧力を反
応過程中全て正に保った。ドライのシクロヘキサン(6
00mL)をカニューレによってフラスコに導入した。
そのフラスコに1,3−ジイソプロペニルベンゼン
(1)(1.0mL、0.006モル)をミクロリット
ル注入器で添加した。その溶液を水浴を使用して55〜
57℃に加熱した。s−BuLiをドライ注入器に取っ
て、最初の永久黄オレンジ色までゴム隔膜を介してフラ
スコに徐々に添加した。次に完全なジアニオン(2)生
成に必要なs−BuLiの理論量(0.012モル)を
添加した。
℃)、3首、1Lフラスコはゴム隔膜、ガス入口および
栓を備えた。ガラスとガラスの接続は全てフラスコのネ
ック部に清浄なドライ・テフロン・スリーブを使用して
行った。そのフラスコは真空加熱し、真空下で冷却し、
次に窒素を充てんした。Y型コネクタによってフラスコ
のガス入口に取り付けた鉱物油バブラーで窒素圧力を反
応過程中全て正に保った。ドライのシクロヘキサン(6
00mL)をカニューレによってフラスコに導入した。
そのフラスコに1,3−ジイソプロペニルベンゼン
(1)(1.0mL、0.006モル)をミクロリット
ル注入器で添加した。その溶液を水浴を使用して55〜
57℃に加熱した。s−BuLiをドライ注入器に取っ
て、最初の永久黄オレンジ色までゴム隔膜を介してフラ
スコに徐々に添加した。次に完全なジアニオン(2)生
成に必要なs−BuLiの理論量(0.012モル)を
添加した。
【0052】その溶液を浴温を慎重に制御しながら56
〜58℃で2時間かくはんした(60℃以上で長く加熱
すると部分的に沈殿する)。生成した濃赤色溶液は、次
に氷浴を使用して20〜25℃に冷却した。イソプレン
(30.0mL,0.300モル)を注入器で添加し、
その溶液を20〜25℃で10分間かくはんし、さらに
55〜57℃で2時間加熱した。これによって、リビン
グポリマー・ジアニオンを含有する溶液が生成した。次
にドライTHF(60mL)を添加した、そして重合中
にオレンジ色になった溶液の色が再び濃くなった。前記
のように装備、調製した第2のフラスコに、注入器で
8.5mLのテトラエトキシシラン(0.038モル;
理論量より200%過剰)を装入した。そのフラスコを
水浴を使用して55〜60℃に加熱した。上記調製した
リビングポリマー・ジアニオンはカニューレによって過
剰のテトラエトキシシランに10〜15分の間隔で導入
した。この最終混合物は55〜60℃で4.5時間かく
はんし、室温でさらに14〜16時間かくはんした。次
に、溶媒を減圧下50〜55℃で除去し、生成した粗重
合体をTHFからメタノール中への2回の沈殿によって
精製し、さらにメタノールで2回洗浄した。精製した重
合体は真空下50℃で20時間かけて乾燥させた。
〜58℃で2時間かくはんした(60℃以上で長く加熱
すると部分的に沈殿する)。生成した濃赤色溶液は、次
に氷浴を使用して20〜25℃に冷却した。イソプレン
(30.0mL,0.300モル)を注入器で添加し、
その溶液を20〜25℃で10分間かくはんし、さらに
55〜57℃で2時間加熱した。これによって、リビン
グポリマー・ジアニオンを含有する溶液が生成した。次
にドライTHF(60mL)を添加した、そして重合中
にオレンジ色になった溶液の色が再び濃くなった。前記
のように装備、調製した第2のフラスコに、注入器で
8.5mLのテトラエトキシシラン(0.038モル;
理論量より200%過剰)を装入した。そのフラスコを
水浴を使用して55〜60℃に加熱した。上記調製した
リビングポリマー・ジアニオンはカニューレによって過
剰のテトラエトキシシランに10〜15分の間隔で導入
した。この最終混合物は55〜60℃で4.5時間かく
はんし、室温でさらに14〜16時間かくはんした。次
に、溶媒を減圧下50〜55℃で除去し、生成した粗重
合体をTHFからメタノール中への2回の沈殿によって
精製し、さらにメタノールで2回洗浄した。精製した重
合体は真空下50℃で20時間かけて乾燥させた。
【0053】その重合体の特性決定結果は次の通りであ
った:ミクロ構造=92%1,4−付加;分子量Mn=
4100、Mw/Mn=1.06(重合体の10〜15
%はMn=11,000を有した);−Si(OEt)
3 基末端結合=55〜60%。この比較的低い値の末端
結合はユら(Yu et al.)の観察と一致する
(Macromolecules,1994,27,5
957)。それらの研究者らは、(比較)実施例1で調
製したジアニオンは重合を一方の末端のみで開始し;他
方のアニオン末端は会合作用のために連鎖成長反応に関
して不活性のままであると述べている。しかしながら、
この他方の末端は、以下の実施例10に示したように促
進剤の共存下で末端付加に関して活性である。
った:ミクロ構造=92%1,4−付加;分子量Mn=
4100、Mw/Mn=1.06(重合体の10〜15
%はMn=11,000を有した);−Si(OEt)
3 基末端結合=55〜60%。この比較的低い値の末端
結合はユら(Yu et al.)の観察と一致する
(Macromolecules,1994,27,5
957)。それらの研究者らは、(比較)実施例1で調
製したジアニオンは重合を一方の末端のみで開始し;他
方のアニオン末端は会合作用のために連鎖成長反応に関
して不活性のままであると述べている。しかしながら、
この他方の末端は、以下の実施例10に示したように促
進剤の共存下で末端付加に関して活性である。
【0054】
【実施例2】実施例と本質的に同じ装備の装置および初
フラスコ調製で、フラスコに窒素パージ下で開始剤前駆
物質の1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼン
(3)0.564g(0.002モル)を装入した。次
にそのフラスコを室温で30分間再び真空に引き、窒素
を再充てんした。そのフラスコにドライのシクロヘキサ
ン400mLをカニューレで導入し、その溶液を40〜
45℃に加熱した。s−BuLi0.004モルを実施
例1と同じように添加した。次にその溶液を58〜61
℃で3時間加熱して、ジアニオン1,3−フエニレン−
ビス−(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)
ビス(リチウム)(4)の完全生成を確実にした。その
溶液を25℃に冷却後、PMDETA0.15mL
(0.0007モル)をミクロリットル注入器を使用し
て添加した。
フラスコ調製で、フラスコに窒素パージ下で開始剤前駆
物質の1,3−ビス(1−フエニルエテニル)ベンゼン
(3)0.564g(0.002モル)を装入した。次
にそのフラスコを室温で30分間再び真空に引き、窒素
を再充てんした。そのフラスコにドライのシクロヘキサ
ン400mLをカニューレで導入し、その溶液を40〜
45℃に加熱した。s−BuLi0.004モルを実施
例1と同じように添加した。次にその溶液を58〜61
℃で3時間加熱して、ジアニオン1,3−フエニレン−
ビス−(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)
ビス(リチウム)(4)の完全生成を確実にした。その
溶液を25℃に冷却後、PMDETA0.15mL
(0.0007モル)をミクロリットル注入器を使用し
て添加した。
【0055】この混合体を10分間かくはんする際に、
イソプレン20.0mL(0.200モル)を添加し、
その混合体を室温で10分間かくはんし、さらに52〜
54℃で1.75時間かくはんして、リビング・ポリイ
ソプレン・ジアニオンを調製した。この時点で、さらに
0.0007モルのPMDETAを添加し、得られた溶
液の3/4〜4/5をカニューレによって実施例1のよ
うに200%過剰のSi(OEt)4 を含有する第2の
フラスコに移した。この実施例における全アミン:リビ
ング末端の比は1:3(すなわち、0.004/0.0
014=2.9又は1:2.9)であった。そのリビン
グ・ポリマー・ジアニオンの色が15分以内で明るくな
ることはなかった。さらに200%過剰のSi(OE
t)4 を導入した。そのジアニオンの色が直ちに消失し
た(この現象は末端付加剤としてSi(OEt)4 で
2、3の実験で観察された)。その溶液を58〜60℃
でさらに1.5時間加熱し、室温で14〜16時間かく
はんした。溶媒と揮発分を実施例1のように除去し、そ
の重合体をドライのTHFから無水エタノール中への沈
殿、続いて55〜60℃での真空乾燥によって精製し
た。
イソプレン20.0mL(0.200モル)を添加し、
その混合体を室温で10分間かくはんし、さらに52〜
54℃で1.75時間かくはんして、リビング・ポリイ
ソプレン・ジアニオンを調製した。この時点で、さらに
0.0007モルのPMDETAを添加し、得られた溶
液の3/4〜4/5をカニューレによって実施例1のよ
うに200%過剰のSi(OEt)4 を含有する第2の
フラスコに移した。この実施例における全アミン:リビ
ング末端の比は1:3(すなわち、0.004/0.0
014=2.9又は1:2.9)であった。そのリビン
グ・ポリマー・ジアニオンの色が15分以内で明るくな
ることはなかった。さらに200%過剰のSi(OE
t)4 を導入した。そのジアニオンの色が直ちに消失し
た(この現象は末端付加剤としてSi(OEt)4 で
2、3の実験で観察された)。その溶液を58〜60℃
でさらに1.5時間加熱し、室温で14〜16時間かく
はんした。溶媒と揮発分を実施例1のように除去し、そ
の重合体をドライのTHFから無水エタノール中への沈
殿、続いて55〜60℃での真空乾燥によって精製し
た。
【0056】第1のフラスコのリビングポリマー・ジア
ニオン溶液の残部へ2−プロパノール1mLを添加し
て、そのジアニオンを急冷した。前記のように重合体を
作り、THFからメタノール中への沈殿、続いて55〜
60℃での真空乾燥によって精製した。
ニオン溶液の残部へ2−プロパノール1mLを添加し
て、そのジアニオンを急冷した。前記のように重合体を
作り、THFからメタノール中への沈殿、続いて55〜
60℃での真空乾燥によって精製した。
【0057】急冷重合体の特性決定結果:ミクロ構造=
71%1,4−付加;分子量Mn=8000、Mw/M
n=1.19。
71%1,4−付加;分子量Mn=8000、Mw/M
n=1.19。
【0058】付加重合体の特性決定結果:ミクロ構造=
71%1,4−付加;分子量(GPC主ピーク)Mn=
8,600、Mw/Mn=1.19。重合体の30%に
対して、1つ以上のOEt基がSi(OEt)4 と置換
し、30%Si(OEt)2末端の生成と考えられる、
その末端付加は1HNMR分析では91%であった(す
なわち、Si(OEt)2 末端又はSi(OEt)3 末
端)。
71%1,4−付加;分子量(GPC主ピーク)Mn=
8,600、Mw/Mn=1.19。重合体の30%に
対して、1つ以上のOEt基がSi(OEt)4 と置換
し、30%Si(OEt)2末端の生成と考えられる、
その末端付加は1HNMR分析では91%であった(す
なわち、Si(OEt)2 末端又はSi(OEt)3 末
端)。
【0059】(比較)実施例3 リビングポリマー・ジアニオンの調製に実施例2の方法
をくり返した。ドライのTHF(8mL,2%v/v)
の添加後、そのポリマー・ジアニオン溶液の半分をカニ
ューレによって実施例2におけるように第2のフラスコ
に移した。第1のフラスコにPhMe2 SiClを添加
し、第2のフラスコにPh2 MeSiClを添加した。
60℃でも反応がゆっくりのようであったので、各フラ
スコにさらに4mLのTHFを添加した。各フラスコを
60℃に2.5時間保持した。次にそれらの溶液を室温
で一晩かくはんした。溶媒の除去後、各生成重合体はT
HFからメタノール中へ沈殿させ(Ph2 MeSi末端
重合体は2回の沈殿)、60℃で真空乾燥させることに
よって精製した。
をくり返した。ドライのTHF(8mL,2%v/v)
の添加後、そのポリマー・ジアニオン溶液の半分をカニ
ューレによって実施例2におけるように第2のフラスコ
に移した。第1のフラスコにPhMe2 SiClを添加
し、第2のフラスコにPh2 MeSiClを添加した。
60℃でも反応がゆっくりのようであったので、各フラ
スコにさらに4mLのTHFを添加した。各フラスコを
60℃に2.5時間保持した。次にそれらの溶液を室温
で一晩かくはんした。溶媒の除去後、各生成重合体はT
HFからメタノール中へ沈殿させ(Ph2 MeSi末端
重合体は2回の沈殿)、60℃で真空乾燥させることに
よって精製した。
【0060】この実施例で使用した成分の量の概要は以
下の通りである:シクロヘキサン400mL;二官能性
開始剤前駆物質(3)0.564g(0.002モル、
すなわち全アニオン0.004モル);PMDETA
0.144mL(0.0007モル);アニオン:リビ
ング末端=1:6;イソプレン30mL(0.300m
L);PhMe2 SiCl(第1のフラスコ)0.4m
L(0.0024モル、20%モル過剰);Ph2 Me
SiCl(第2のフラスコ)0.5mL(0.0024
モル、20%モル過剰)。
下の通りである:シクロヘキサン400mL;二官能性
開始剤前駆物質(3)0.564g(0.002モル、
すなわち全アニオン0.004モル);PMDETA
0.144mL(0.0007モル);アニオン:リビ
ング末端=1:6;イソプレン30mL(0.300m
L);PhMe2 SiCl(第1のフラスコ)0.4m
L(0.0024モル、20%モル過剰);Ph2 Me
SiCl(第2のフラスコ)0.5mL(0.0024
モル、20%モル過剰)。
【0061】PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ
構造=76%1,4−付加;分子量Mn=13000、
Mw/Mn=1.12;SiMe2 Ph基の末端付加率
=69%。
構造=76%1,4−付加;分子量Mn=13000、
Mw/Mn=1.12;SiMe2 Ph基の末端付加率
=69%。
【0062】Ph2 MeSi末端重合体の特性:ミクロ
構造=76%1,4−付加;分子量Mn=13000、
Mw/Mn=1.16;SiMePh2 基の末端付加率
=67%。
構造=76%1,4−付加;分子量Mn=13000、
Mw/Mn=1.16;SiMePh2 基の末端付加率
=67%。
【0063】この実施例は、アミン:リビング末端の比
1:6は、4%v/v THFが共存しても高末端付加
率に十分でないことを示す。しかしながら、THFの付
加は溶液の粘度を下げ、かくはん効率を改善する。
1:6は、4%v/v THFが共存しても高末端付加
率に十分でないことを示す。しかしながら、THFの付
加は溶液の粘度を下げ、かくはん効率を改善する。
【0064】実施例4 重合をアミン/リビング末端比1/6で2.5時間行っ
て開始させたことを除いて、リビング・ポリイソプレン
・ジアニオンの調製に基本的に(比較)実施例3の方法
をくり返した。末端付加のためにPMDETAの第2チ
ャージを添加してアミン/リビング末端比1/6にした
後、溶液をほゞ等部に分割した。第1のフラスコにTH
F8mL(4%v/v)を添加した。次に両方のフラス
コに60℃でPhMe2 SiClを添加した。2つのフ
ラスコを55〜60℃で2.5時間加熱し、次に室温で
14〜16時間かくはんした。溶媒と揮発分の除去後
に、重合体をTHFからメタノール中への沈殿、次に6
2℃で20時間の真空乾燥によって精製した。
て開始させたことを除いて、リビング・ポリイソプレン
・ジアニオンの調製に基本的に(比較)実施例3の方法
をくり返した。末端付加のためにPMDETAの第2チ
ャージを添加してアミン/リビング末端比1/6にした
後、溶液をほゞ等部に分割した。第1のフラスコにTH
F8mL(4%v/v)を添加した。次に両方のフラス
コに60℃でPhMe2 SiClを添加した。2つのフ
ラスコを55〜60℃で2.5時間加熱し、次に室温で
14〜16時間かくはんした。溶媒と揮発分の除去後
に、重合体をTHFからメタノール中への沈殿、次に6
2℃で20時間の真空乾燥によって精製した。
【0065】この実施例に使用した成分の量の概要は以
下の通りである:シクロヘキサン400mL;二官能性
開始剤前駆物質(3)1.13g(0.004モル、す
なわち、全アニオン0.008モル);PMDETA
0.29mL(0.0014モル、最初、続いて末端付
加前に0.29mL);イソプレン20.0mL(0.
200mL);PhMe2 SiClは各フラスコに対し
て0.8mL(0.005モル、20%モル過剰)。
下の通りである:シクロヘキサン400mL;二官能性
開始剤前駆物質(3)1.13g(0.004モル、す
なわち、全アニオン0.008モル);PMDETA
0.29mL(0.0014モル、最初、続いて末端付
加前に0.29mL);イソプレン20.0mL(0.
200mL);PhMe2 SiClは各フラスコに対し
て0.8mL(0.005モル、20%モル過剰)。
【0066】THFの付加無しの特性:ミクロ構造=7
7%1,4−付加;分子量(重合時間が長いため2モー
ド)Mn=3400、Mw/Mn=1.36;−SiM
e2Ph基の末端付加率=100%。
7%1,4−付加;分子量(重合時間が長いため2モー
ド)Mn=3400、Mw/Mn=1.36;−SiM
e2Ph基の末端付加率=100%。
【0067】THF付加の特性:ミクロ構造=77%
1,4−付加;分子量Mn=3400、Mw/Mn=
1.37;−SiMe2 Ph基の末端付加率=100
%。
1,4−付加;分子量Mn=3400、Mw/Mn=
1.37;−SiMe2 Ph基の末端付加率=100
%。
【0068】この実施例は、1,3−フエニレン−ビス
(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)ビス
(リチウム)開始剤を使用するとき、高い末端付加率を
得るには全アミン:リビング末端の比が少なくとも1:
3である必要があることを示す。この比でTHFの存在
は必須でないが、かくはんが促進される。また、実施例
4は長い重合時間(例えば、2時間以上)は2モードの
分子量分布をもたらすことを示す。
(3−メチル−1−フエニル−ペンチルイデン)ビス
(リチウム)開始剤を使用するとき、高い末端付加率を
得るには全アミン:リビング末端の比が少なくとも1:
3である必要があることを示す。この比でTHFの存在
は必須でないが、かくはんが促進される。また、実施例
4は長い重合時間(例えば、2時間以上)は2モードの
分子量分布をもたらすことを示す。
【0069】重合時間が1.75時間で上記の実験をく
り返したとき、ミクロ構造および付加率は本質的に同一
であったが、多分散度は<1.2(実施例6参照)であ
った。(比較)実施例5 アミン:リビング末端の比を重合段階で1:3にしたこ
とを除いて、(比較)実施例3の方法を反復してリビン
グポリイソプレン・ジアニオンを調製した。そのリビン
グポリマー・ジアニオンを4%v/v THFの付加後
にほゞ等部に分割した。第1部にPhMe2 SiClを
添加した(20%過剰)。第2部をSi(OEt)4 に
添加(400%過剰、実施例2のように2部で添加)し
た。両方の混合体は55〜60℃で2時間加熱し、室温
で14〜16時間かくはんした。溶媒と揮発分の除去後
に、重合体はTHFからメタノール中に沈殿(−SiM
e2 Ph末端重合体には)そして無水エタノール(−S
i(OEt)3 末端重合体には)中に沈殿させることに
よって精製した。それらの重合体は次に60℃で20時
間真空乾燥した。
り返したとき、ミクロ構造および付加率は本質的に同一
であったが、多分散度は<1.2(実施例6参照)であ
った。(比較)実施例5 アミン:リビング末端の比を重合段階で1:3にしたこ
とを除いて、(比較)実施例3の方法を反復してリビン
グポリイソプレン・ジアニオンを調製した。そのリビン
グポリマー・ジアニオンを4%v/v THFの付加後
にほゞ等部に分割した。第1部にPhMe2 SiClを
添加した(20%過剰)。第2部をSi(OEt)4 に
添加(400%過剰、実施例2のように2部で添加)し
た。両方の混合体は55〜60℃で2時間加熱し、室温
で14〜16時間かくはんした。溶媒と揮発分の除去後
に、重合体はTHFからメタノール中に沈殿(−SiM
e2 Ph末端重合体には)そして無水エタノール(−S
i(OEt)3 末端重合体には)中に沈殿させることに
よって精製した。それらの重合体は次に60℃で20時
間真空乾燥した。
【0070】この実施例に使用した成分量の概要は次の
通りである:シクロヘキサン200mL;二官能開始剤
前駆物質(3)=1.13g(0.004モル、すなわ
ち全アミン=0.008モル);PMDETA=0.5
9mL(0.0028mL);アミン:リビング末端の
比=1:3(開始)そして1:3(末端付加);イソプ
レン=20.0mL(0.200モル);PhMe2S
iCl(第1フラスコ)=0.8mL(0.005モ
ル、20%モル過剰);Si(OEt)4 (第2フラス
コ)=4.5mL(0.04モル、400%過剰)。
PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ構造=50%
1,4−付加、大部分が50%3,4−付加、数%の
1,2−付加;分子量Mn=3500、Mw/Mn=
1.13;−SiMe2 Ph基の付加率=100%。
通りである:シクロヘキサン200mL;二官能開始剤
前駆物質(3)=1.13g(0.004モル、すなわ
ち全アミン=0.008モル);PMDETA=0.5
9mL(0.0028mL);アミン:リビング末端の
比=1:3(開始)そして1:3(末端付加);イソプ
レン=20.0mL(0.200モル);PhMe2S
iCl(第1フラスコ)=0.8mL(0.005モ
ル、20%モル過剰);Si(OEt)4 (第2フラス
コ)=4.5mL(0.04モル、400%過剰)。
PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ構造=50%
1,4−付加、大部分が50%3,4−付加、数%の
1,2−付加;分子量Mn=3500、Mw/Mn=
1.13;−SiMe2 Ph基の付加率=100%。
【0071】(EtO)3 Si末端重合体の特性:ミク
ロ構造=50%1,4−付加、大部分が50%3,4−
付加、数%が1,2−付加;分子量(GPC主ピーク)
Mn=36000、Mw/Mn=1.13;重合体の3
0%に対し1個以上のOEt基がSi(OEt)4 と置
換、これから末端付加率は100%であった。
ロ構造=50%1,4−付加、大部分が50%3,4−
付加、数%が1,2−付加;分子量(GPC主ピーク)
Mn=36000、Mw/Mn=1.13;重合体の3
0%に対し1個以上のOEt基がSi(OEt)4 と置
換、これから末端付加率は100%であった。
【0072】この実施例から、アミン:リビング末端の
比1:3(又はそれ以上)は、1,4−ミクロ構造が低
くなるので開始に使用できないことが決定された。しか
しながら、このアミン:リビング末端比が少なくとも
1:3の値は高い末端付加率を得るには必要である。従
って、アミンは、二重1,1−ジフエニルエチレンをベ
ースにした開始剤に対しては高い1,4−付加と高い末
端付加の両方を保証するために二液型で添加しなければ
ならない。
比1:3(又はそれ以上)は、1,4−ミクロ構造が低
くなるので開始に使用できないことが決定された。しか
しながら、このアミン:リビング末端比が少なくとも
1:3の値は高い末端付加率を得るには必要である。従
って、アミンは、二重1,1−ジフエニルエチレンをベ
ースにした開始剤に対しては高い1,4−付加と高い末
端付加の両方を保証するために二液型で添加しなければ
ならない。
【0073】実施例6 (比較)実施例3の方法を反復してリピングポリマー・
ジアニオンの調製並びにPhMe2 Si基およびPh2
MeSi基の末端付加を行った。唯一の相違は、開始中
はアミン:リビング末端の比が1:6であるが、末端付
加中は1:3となるようにPMDETAを二液型で添加
したことである。
ジアニオンの調製並びにPhMe2 Si基およびPh2
MeSi基の末端付加を行った。唯一の相違は、開始中
はアミン:リビング末端の比が1:6であるが、末端付
加中は1:3となるようにPMDETAを二液型で添加
したことである。
【0074】この実施例に使用した成分量は次の通りで
ある:シクロヘキサン400mL;二官能性開始剤前駆
物質(3)=1.41g(0.005モル、すなわち、
全アミン=0.010モル);PMDETA=0.36
mL(開始に0.0017モル、末端付加に0.36m
L);イソプレン=50.0mL(0.500モル);
THF=8mL(2%v/v、末端付加のために溶液を
分割する前に添加、そしてクロロシランの添加後、Ph
2 MeSiClを含有するフラスコにさらに4mLを添
加);PhMe2 SiCl(第1フラスコ)=1.1m
L(0.0068モル、30%モル過剰);Ph2 Me
SiCl(第2のフラスコ)=1.4mL(0.006
8モル、30%過剰)。
ある:シクロヘキサン400mL;二官能性開始剤前駆
物質(3)=1.41g(0.005モル、すなわち、
全アミン=0.010モル);PMDETA=0.36
mL(開始に0.0017モル、末端付加に0.36m
L);イソプレン=50.0mL(0.500モル);
THF=8mL(2%v/v、末端付加のために溶液を
分割する前に添加、そしてクロロシランの添加後、Ph
2 MeSiClを含有するフラスコにさらに4mLを添
加);PhMe2 SiCl(第1フラスコ)=1.1m
L(0.0068モル、30%モル過剰);Ph2 Me
SiCl(第2のフラスコ)=1.4mL(0.006
8モル、30%過剰)。
【0075】PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ
構造=81%1,4−付加;分子量Mn=7500、M
w/Mn=1,14;−SiMe2 Ph基の末端付加率
=100%。
構造=81%1,4−付加;分子量Mn=7500、M
w/Mn=1,14;−SiMe2 Ph基の末端付加率
=100%。
【0076】Ph2 MeSi末端重合体の特性:ミクロ
構造=81%1,4−付加;分子量Mn=7600、M
w/Mn=1.17;−SiMePh2 基の末端付加率
=100%。
構造=81%1,4−付加;分子量Mn=7600、M
w/Mn=1.17;−SiMePh2 基の末端付加率
=100%。
【0077】(比較)実施例7 本質的に炭素上に10%パラジウムから成る水素添加触
媒1.1g(Pd:C=Cの比1:200に相当する)
を秤量してドライ窒素パージ500mL水素添加用ガラ
スびん(商品名Parr)に入れた。(比較)実施例1
の精製重合体15g(0.22モルイソプレン単位)を
このびん内のドライ・シクロヘキサン100mLI溶解
させ、ゲージ圧386.1kPaで水素を3回パージし
た。その溶液を遠心分離して大部分の炭素を除去し、7
11.6kPaのアルゴン圧力(ゲージ圧)下で0.8
μmのナイロン膜フイルターを通して加圧濾過した。そ
の濾液を60℃、真空下でストッピングして溶媒を除去
し、重合体を65℃で24時間真空乾燥した。
媒1.1g(Pd:C=Cの比1:200に相当する)
を秤量してドライ窒素パージ500mL水素添加用ガラ
スびん(商品名Parr)に入れた。(比較)実施例1
の精製重合体15g(0.22モルイソプレン単位)を
このびん内のドライ・シクロヘキサン100mLI溶解
させ、ゲージ圧386.1kPaで水素を3回パージし
た。その溶液を遠心分離して大部分の炭素を除去し、7
11.6kPaのアルゴン圧力(ゲージ圧)下で0.8
μmのナイロン膜フイルターを通して加圧濾過した。そ
の濾液を60℃、真空下でストッピングして溶媒を除去
し、重合体を65℃で24時間真空乾燥した。
【0078】特性:水素添加後、Si(OEt)3 基は
陽子NMRで観察したところ損失されなかった。水素添
加率=93〜94%であった。
陽子NMRで観察したところ損失されなかった。水素添
加率=93〜94%であった。
【0079】実施例8 実施例6からのPhMe2 Si末端重合体(2.0g)
(シクロヘキサン溶液中)を酸アルミナ(Fisher
Scientific社製品)を通して濾過し、(比
較)実施例7と同じ方法でゲージ圧533.7kPaの
水素圧および60℃で46時間水素添加した。精製後、
水素添加率が48%であることが測定された。
(シクロヘキサン溶液中)を酸アルミナ(Fisher
Scientific社製品)を通して濾過し、(比
較)実施例7と同じ方法でゲージ圧533.7kPaの
水素圧および60℃で46時間水素添加した。精製後、
水素添加率が48%であることが測定された。
【0080】実施例9 実施例6からのPhMe2 Si末端重合体の別のバッチ
3.0gを酸アルミナで濾過し、実施例8の方法に従っ
て72時間水素添加した。精製後、水素添加率は78%
であることが測定された。
3.0gを酸アルミナで濾過し、実施例8の方法に従っ
て72時間水素添加した。精製後、水素添加率は78%
であることが測定された。
【0081】実施例8と9は、酸アルミナ・カラムによ
る重合体から残留アミン(PMDETA)の除去は不完
全であることを示す。その重合体を炭素上のパラジウム
上でかくはんし、0.5μmのナイロン膜を通して濾過
してPMDETA触媒の害を除去すると、水素添加率が
90%以上に増す。さらに、この操作を150℃、2.
76MPaのゲージ圧で約20時間くり返すと、重合体
の飽和度は98%である。
る重合体から残留アミン(PMDETA)の除去は不完
全であることを示す。その重合体を炭素上のパラジウム
上でかくはんし、0.5μmのナイロン膜を通して濾過
してPMDETA触媒の害を除去すると、水素添加率が
90%以上に増す。さらに、この操作を150℃、2.
76MPaのゲージ圧で約20時間くり返すと、重合体
の飽和度は98%である。
【0082】実施例10 s−BuLiの導入前にPMDETAのチャージ(アミ
ン:リビング末端比=1:6)を添加したことを除い
て、(比較)実施例1の方法に従ってポリイソプレンの
リビングポリマー・ジアニオンを調製した。重合段階の
ほゞ中途(全重合時間は40〜45℃で100分)で、
少量の褐色固体が観察された。重合後、ドライのTHF
8mL(2%v/v)を添加し、続いてフエニルジメチ
ルクロロシラン1.6mL(0.0096モル、20%
モル過剰)を添加した。この混合体を50℃で1時間加
熱した。褐色の固体は溶解して白色の沈殿物が生成し
た。次にその混合体を室温でさらに16時間かくはん
し、重合体を回収し60℃で真空オーブン内で18時間
乾燥した。
ン:リビング末端比=1:6)を添加したことを除い
て、(比較)実施例1の方法に従ってポリイソプレンの
リビングポリマー・ジアニオンを調製した。重合段階の
ほゞ中途(全重合時間は40〜45℃で100分)で、
少量の褐色固体が観察された。重合後、ドライのTHF
8mL(2%v/v)を添加し、続いてフエニルジメチ
ルクロロシラン1.6mL(0.0096モル、20%
モル過剰)を添加した。この混合体を50℃で1時間加
熱した。褐色の固体は溶解して白色の沈殿物が生成し
た。次にその混合体を室温でさらに16時間かくはん
し、重合体を回収し60℃で真空オーブン内で18時間
乾燥した。
【0083】この実施例に使用した成分の量は次の通り
である:シクロヘキサン400mL;二官能性開始剤前
駆物質(1)0.68mL(すなわち、全アニオン0.
008モル);PMDETA0.150mL(0.00
13モル);イソプレン20.0mL(0.200モ
ル);フエニルジメチルクロロシラン1.6mL(0.
0096mL)。
である:シクロヘキサン400mL;二官能性開始剤前
駆物質(1)0.68mL(すなわち、全アニオン0.
008モル);PMDETA0.150mL(0.00
13モル);イソプレン20.0mL(0.200モ
ル);フエニルジメチルクロロシラン1.6mL(0.
0096mL)。
【0084】PhMe2 Si末端重合体の特性:ミクロ
構造=75%1,4−付加;分子量Mn=5740、M
w/Mn=1.49;末端付加率=100%。
構造=75%1,4−付加;分子量Mn=5740、M
w/Mn=1.49;末端付加率=100%。
【0085】この実施例は、開始剤(2)を使用したア
ミンの使用(1:6の比でも)は高度の末端付加を与え
ることを示す。多分散性は、アミンが重合前に開始剤と
共に添加したので極めて高い。この実施例は、開始剤
(2)が連鎖の一末端のみで重合を開始しても、他の不
活性アニオン末端が本発明の促進剤を付加されてシリル
官能性テレキリ重合体を生成することを示す。
ミンの使用(1:6の比でも)は高度の末端付加を与え
ることを示す。多分散性は、アミンが重合前に開始剤と
共に添加したので極めて高い。この実施例は、開始剤
(2)が連鎖の一末端のみで重合を開始しても、他の不
活性アニオン末端が本発明の促進剤を付加されてシリル
官能性テレキリ重合体を生成することを示す。
【0086】アミンが、重合工程後で上記方法で末端付
加用シランの付加前に添加されると、本質的に同一のミ
クロ構造および末端付加度が得られるが、多分散度は<
1.2であった。
加用シランの付加前に添加されると、本質的に同一のミ
クロ構造および末端付加度が得られるが、多分散度は<
1.2であった。
Claims (1)
- 【請求項1】(1)非極性溶媒溶液中において、(A)
一般式CH2 =C(Q)CH=CH2 〔式中のQは水
素、メチル基、フッ素および塩素から成る群から選ぶ〕
を有する少なくとも1つの単量体と、(B)前記非極性
溶媒に可溶性のジアニオン性開始剤を反応させて、ジア
ニオン活性ポリジエンを生成する工程;および (2)前記工程(1)のジアニオン活性ポリジエンの両
末端に、(D)式RnSiX(4−n)〔式中のRは水
素、炭素原子数が1〜20のアルキル基および炭素原子
数が6〜14のアリール基から成る群からそれぞれ選
び、Xはハロゲン、炭素原子数が2〜6のアシルオキ
シ、炭素原子数が2〜12のジアルキルアミノオキシ、
および炭素原子数が1〜6のアルコキシから成る群から
それぞれ選び、nは0〜3の値を有する整数である、但
しRが水素のときのnの値は1又は2であり、n=3の
とき少なくとも1つのRはアリール基である〕を有する
シランを、(E)第三級アミン又は12−クラウン−4
をベースにしたクラウンエーテルから選んだ促進剤の共
存下で付加する工程から成り、シリル官能性テレキリポ
リジエンが少なくとも70モル%の1,4−ミクロ構造
を有し、その末端基の少なくとも70モル%が前記シラ
ンを付加されていることを特徴とする、シリル官能性テ
レキリ・ポリジエンの製造法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/453,175 US5521255A (en) | 1995-05-30 | 1995-05-30 | Synthesis of silyl-functional telechelic hydrocarbon polymers |
US08/453175 | 1995-05-30 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08325325A true JPH08325325A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=23799472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8135604A Withdrawn JPH08325325A (ja) | 1995-05-30 | 1996-05-30 | シリル官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5521255A (ja) |
EP (1) | EP0745613B1 (ja) |
JP (1) | JPH08325325A (ja) |
DE (1) | DE69600777T2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014172977A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-09-22 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 変性ポリマー組成物 |
JP2018507282A (ja) * | 2015-01-14 | 2018-03-15 | トリンゼオ ヨーロッパ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 機能化弾性ポリマー組成物、その製造方法及びその架橋ゴム組成物 |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6197891B1 (en) | 1994-05-13 | 2001-03-06 | Fmc Corporation | Functionalized chain extended initiators for anionic polymerization |
US5597875A (en) * | 1995-06-27 | 1997-01-28 | University Of Akron | Process to improve chemical and oxidative stability of hydrogenated polymers |
US5652310A (en) * | 1996-03-20 | 1997-07-29 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Rubbers having improved interaction with silica |
US5965681A (en) * | 1996-06-18 | 1999-10-12 | Fmc Corporation | Protected functionalized telechelic polymers and processes for making the same |
ATE188489T1 (de) * | 1996-06-18 | 2000-01-15 | Fmc Corp | Telechele polymere mit geschützten funktionellen gruppen und verfahren zur herstellung |
US5910547A (en) * | 1996-07-17 | 1999-06-08 | Fmc Corporation | Protected functionalized heterotelechelic polymers and processes for preparing the same |
US6153706A (en) * | 1997-07-30 | 2000-11-28 | Fmc Corporation | Protected multi-functionalized star polymers and processes for making the same |
US5808126A (en) * | 1997-09-03 | 1998-09-15 | Dow Corning Corporation | Synthesis of functional silyl terminated branched polyalkenylenes and polyolefins |
US6344521B1 (en) * | 1998-05-20 | 2002-02-05 | Fmc Corporation | Protected functionalized diene and alkenyl substituted aromatic silicone triblock copolymers and processes for making the same |
US6469106B2 (en) * | 2000-10-27 | 2002-10-22 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing modified diene polymer rubber |
US20030069366A1 (en) * | 2001-09-17 | 2003-04-10 | Letchford Robert J. | Urethane oligomers of heterotelechelic amine functional polyolefins |
US6737470B1 (en) * | 2003-04-04 | 2004-05-18 | Bridgestone Corporation | Curable sealant composition |
CA2525631C (en) * | 2003-05-13 | 2012-12-18 | Medtronic, Inc. | Moisture curable materials for delivery of agents, methods, and medical devices |
JP2008527161A (ja) * | 2005-01-18 | 2008-07-24 | 株式会社ブリヂストン | 硬化可能なシーリング材組成物及びその製造方法 |
EP2886566B1 (de) | 2013-12-20 | 2016-09-14 | Continental Reifen Deutschland GmbH | Kautschukmischung und Fahrzeugreifen |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3244664A (en) * | 1960-10-24 | 1966-04-05 | Phillips Petroleum Co | Silicon-containing polymers |
US3324089A (en) * | 1963-03-25 | 1967-06-06 | Phillips Petroleum Co | Silicon-containing compounds and a process of producing same |
US3483270A (en) * | 1966-04-11 | 1969-12-09 | Gen Electric | Stereospecific organosiloxane-macromolecular hydrocarbon block copolymers |
US3692874A (en) * | 1970-09-02 | 1972-09-19 | Ralph C Farrar | Process of coupling alkali metal-terminated polymers with silicic compound in presence of conjugated dienes |
US3928490A (en) * | 1972-03-07 | 1975-12-23 | Firestone Tire & Rubber Co | Block polymers of polysiloxanes and polybutadiene |
GB1376446A (en) * | 1972-06-22 | 1974-12-04 | Dow Corning Ltd | Block copolymers |
US4039593A (en) * | 1973-05-18 | 1977-08-02 | Lithium Corporation Of America | Preparation of hydroxy-terminated conjugated diene polymers |
US4205016A (en) * | 1975-08-01 | 1980-05-27 | The Dow Chemical Company | Multifunctional lithium containing initiator |
JPS5277194A (en) * | 1975-12-23 | 1977-06-29 | Shin Etsu Chem Co Ltd | Preparation of polybutadiene derivatives |
US4196154A (en) * | 1977-10-11 | 1980-04-01 | The Dow Chemical Company | Soluble multifunctional lithium containing initiator |
US4172100A (en) * | 1977-10-11 | 1979-10-23 | The Dow Chemical Company | 1,3-Bis[1-(4-methylphenyl)ethenyl]benzene |
GB1597500A (en) * | 1977-12-29 | 1981-09-09 | Shell Int Research | Polymers |
US4316973A (en) * | 1979-09-10 | 1982-02-23 | The University Of Akron | Novel telechelic polymers and processes for the preparation thereof |
JPS6169856A (ja) * | 1984-09-13 | 1986-04-10 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 反応性可塑剤 |
US4960842A (en) * | 1987-11-16 | 1990-10-02 | The Dow Chemical Company | Amine containing initiator system for anionic polymerization |
US5260123A (en) * | 1991-06-28 | 1993-11-09 | Bridgestone Corporation | Block copolymers of polysiloxanes and copolymers of conjugated dienes and aromatic vinyl compounds, and multilayer structures containing same |
US5296574A (en) * | 1992-12-15 | 1994-03-22 | Shell Oil Company | Method of synthesis of block copolymers of vinyl aromatic hydrocarbons and polydimethylsiloxane |
US5376745A (en) * | 1993-12-01 | 1994-12-27 | Shell Oil Company | Low viscosity terminally functionalized isoprene polymers |
JP3393906B2 (ja) * | 1993-12-14 | 2003-04-07 | 鐘淵化学工業株式会社 | 官能基を含有する重合体の製造方法 |
-
1995
- 1995-05-30 US US08/453,175 patent/US5521255A/en not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-05-20 DE DE69600777T patent/DE69600777T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-05-20 EP EP96303548A patent/EP0745613B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-05-30 JP JP8135604A patent/JPH08325325A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014172977A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-09-22 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 変性ポリマー組成物 |
JP2018507282A (ja) * | 2015-01-14 | 2018-03-15 | トリンゼオ ヨーロッパ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 機能化弾性ポリマー組成物、その製造方法及びその架橋ゴム組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5521255A (en) | 1996-05-28 |
EP0745613B1 (en) | 1998-10-14 |
DE69600777T2 (de) | 1999-06-10 |
EP0745613A1 (en) | 1996-12-04 |
DE69600777D1 (de) | 1998-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08325324A (ja) | シロキサン官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法 | |
JPH08325325A (ja) | シリル官能性テレキリ炭化水素重合体の合成法 | |
JP3031566B2 (ja) | アニオン開始剤を使用するオレフィン―含有モノマーの重合 | |
JP3499871B2 (ja) | ポリジメチルシロキサンブロックコポリマーの製造方法 | |
JPH0521923B2 (ja) | ||
GB1597500A (en) | Polymers | |
US9238765B2 (en) | Hydrogenated alkenyl aromatic-diene copolymers containing comonomers having silyl hydride units and their functionalized analogs | |
US20020173607A1 (en) | Protected aminofunctionalized polymerization initiators and methods of making and using same | |
JP2004513087A (ja) | 保護アミノ官能化重合開始剤、並びにその製造方法および使用方法 | |
CN110719934A (zh) | 官能化乙烯和1,3-丁二烯共聚物 | |
US3840616A (en) | Adjuvant in coupling of polyisoprene-alkali metal terminated polymers | |
CN108026280B (zh) | 用于制备官能化聚合物的方法、相关的官能化化合物及其制备 | |
JPH08504865A (ja) | 星形ポリジメチルシロキサンブロック共重合体およびその製法 | |
JPH09255742A (ja) | エチレン−ジエン系ブロック共重合体及びその製造法 | |
KR920004616B1 (ko) | 중합공정 및 그 개시제 시스템 | |
KR101375894B1 (ko) | 변성 폴리실록산 화합물의 제조 방법 | |
AU672067B2 (en) | Process for preparing epoxy-terminated polymers | |
KR20150013219A (ko) | 유기포스핀 관능기를 갖는 폴리디엔 및 디엔 공중합체 | |
US6344521B1 (en) | Protected functionalized diene and alkenyl substituted aromatic silicone triblock copolymers and processes for making the same | |
RU2675525C1 (ru) | Сополимеры сопряженных диенов и винилароматических мономеров и способ их получения. Резиновые смеси на основе указанных сополимеров | |
JPH01221404A (ja) | 官能基を有するポリマー及びその製法 | |
EP0666882A1 (en) | Method of making fluorinated copolymers | |
SU983128A1 (ru) | Блок-сополимеры винилтриалкилсилана с гексаорганоциклотрисилоксаном,обладающие селективной газопроницаемостью и способ их получени | |
US9487629B2 (en) | Method for preparing a statistical copolymer based on diene monomers and cyclic carbosilane monomers | |
JP5396783B2 (ja) | アミノ基含有共役ジエン重合体の製造方法及びブロック共重合体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |