JPH08322179A - 誘導電動機の固定子 - Google Patents

誘導電動機の固定子

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JPH08322179A
JPH08322179A JP12784995A JP12784995A JPH08322179A JP H08322179 A JPH08322179 A JP H08322179A JP 12784995 A JP12784995 A JP 12784995A JP 12784995 A JP12784995 A JP 12784995A JP H08322179 A JPH08322179 A JP H08322179A
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JP
Japan
Prior art keywords
stator
bobbin
winding
induction motor
holding member
Prior art date
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Pending
Application number
JP12784995A
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English (en)
Inventor
Shinichi Masuda
晋一 増田
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
Priority to JP12784995A priority Critical patent/JPH08322179A/ja
Publication of JPH08322179A publication Critical patent/JPH08322179A/ja
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 継鉄部にトロイダル状に巻回した巻線を有す
る固定子を、樹脂による全体成型を必要とせず鋼板製の
ハウジング内に保持することを目的とする。 【構成】 分割した固定子鉄心1の継鉄部1aに巻線2
巻回したボビン3を装着した後、再び固定子鉄心1を円
環状に形成し、この隣接するボビン間に露出する固定子
鉄心1に楔状で嵌合する固定子保持材6を介し、鋼板製
のハウジング14に圧入嵌合する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扇風機や換気扇などの
ファン駆動用に使用される、小型の誘導電動機の固定子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の誘導電動機の固定子にお
いては、小型、軽量化、高効率化が強く要求されるとと
もに、その生産工程の見直しや材料の選定などにより、
さらなるコスト合理化が要求されている。
【0003】従来、この種の誘導電動機の固定子は、特
公平1−47100号公報に示すような構成が一般的で
あった。以下、その構成について図7および図8を参照
しながら説明する。図に示すように、円環状の固定子鉄
心101は磁路を形成する継鉄部101aと、内周側へ
突出し磁極を形成する複数個の歯部101bとからな
り、隣接する歯部101bによってスロット106が形
成されている。この固定子鉄心101の内周面を除く表
面、すなわち固定子鉄心101の積層方向の両端面、ス
ロット106の内周面および継鉄部101aの外周面に
樹脂による絶縁層103を成型し、前記スロット106
毎に必要量の巻線102を絶縁層103を介して継鉄部
101aの周囲にトロイダル状に巻回されている。さら
に、スロット106の内周近傍に絶縁フィルムからなる
ウエッジ104を挿入し、巻線102を含む固定子鉄心
101全体を回転子(図示せず)を挿入する孔107を
除いてモールド樹脂105でドーナッツ状に成型してい
る。
【0004】上記構成において巻線102は絶縁層10
3を介して継鉄部101aを直接巻回されるため巻線1
02の素線1本1本が密着し、巻線102のコイルエン
ドは極めて小さくなり、従って固定子鉄心101の軸方
向寸法の小さい薄型化が図れることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の誘導
電動機の固定子では、継鉄部101aに巻線102を巻
回すトロイダル状であることから、軸方向寸法が小さく
なり薄型化への要求には十分対応できるものの、モール
ド樹脂105の材料選定にあたっては機械的強度、絶縁
性能、難燃性などに対して十分考慮すべき必要があり、
従ってガラス繊維などを混入した高品質の材料で全体を
成型するため電動機の体積当たりの重量が大きくなると
ともに、巻線102を含めてモールド樹脂105で成型
するため、材料の注入圧力による巻線102の素線間の
絶縁劣化を生じるという問題があった。
【0006】また、モールド樹脂105で一体的に成型
しているため材質ごとの分別処理が非常に困難を極める
ことから、生産工程時の不良品や製品寿命時の廃棄には
電動機の固定子の全てが産業廃棄物として処理されてお
り、これは地球規模で進めるべき環境問題への取り組
み、つまり省資源化、産業廃棄物の減少化の流れに逆行
してしまうという問題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、巻線
巻装されたボビンを装着した固定子鉄心を非磁性体の固
定子保持材を用いて鋼板製のハウジングに保持固定する
ことで樹脂による全体成型の必要のない誘導電動機の固
定子を提供することを第1の目的とする。
【0008】第2の目的は、巻線と固定子保持材および
ハウジング間の十分な絶縁を確保することにある。
【0009】第3の目的は、巻線量を多くして小型化を
図ることにある。第4の目的は、固定子鉄心の固定子保
持材への圧入作業性を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の誘導電動機の固
定子は上記第1の目的を達成するために第1の手段は、
磁路を形成する円環状の継鉄部と、内周方向に突出し磁
極を形成する歯部とを有し、前記継鉄部で歯部中心線と
スロット内側の角部とを結ぶ線上で歯部の数だけ分割し
てなる固定子鉄心と、前記継鉄部に装着する巻線を必要
量巻回したボビンと、隣接するボビン間に位置し、固定
子鉄心の外周側の接合面と楔状で嵌合される非磁性体の
固定子保持材と、固定子保持材を圧入嵌合する有底円筒
状の鋼板製ハウジングからなる構成とする。
【0011】また第2の目的を達成するために第2の手
段は、ボビンに巻回された巻線の表面を覆い隠し、非充
電部との絶縁距離を確保するために凹状に折りまげられ
た絶縁部材と、前記絶縁部材の折りまげられた端部をボ
ビンの両外側に収納する空間をもった外周側が凸形状の
固定子保持材からなる構成とする。
【0012】また、第3の目的を達成するために第3の
手段は、外周方向へテーパ部を延設した固定子保持材と
巻線巻装部を外方側が広くなるように形成したボビンか
らなる構成とする。
【0013】また、第4の目的を達成するために第4の
手段は、固定子保持材の楔状の保持部の軸方向長さは固
定子鉄心より突出する長さを有し、この突出した先端内
側面にテーパ部を形成した構成とする。
【0014】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、固
定子鉄心の外周面に巻線が存在する場合でも、隣接する
ボビン間に固定子保持材を介在させて、固定子鉄心の継
鉄部を押圧することで、樹脂による全体成型なしでハウ
ジング内に保持固定することができる。
【0015】また、第2の手段の構成により、ボビンと
固定子保持材との間に絶縁部材を挿入する空間ができる
ので、容易に充電部である巻線と非充電部である固定子
保持材およびハウジングとの絶縁距離を確保することが
できる。
【0016】また、第3の手段の構成によりボビンに巻
装される巻線量を増加することができるので誘導電動機
を小型化することができる。
【0017】また、第4の手段の構成により、テーパ部
が固定子鉄心をガイドし、固定子保持材への圧入作業を
容易にすることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1およ
び図2を参照しながら説明する。
【0019】図に示すように、円環状の固定子鉄心1は
磁路を形成する継鉄部1aと、内周側へ突出し磁極を形
成する複数個の歯部1bを備え、継鉄部1aの歯部中心
線1cとスロット内側の角部1dとを結ぶ分割部1eに
おいて歯部1bの数だけ周方向に分割されている。ボビ
ン3は樹脂で一体成型されており必要量の巻線2が巻回
され、前記継鉄部1aに装着し、その後固定子鉄心を嵌
合手段により円環状に形成する。非磁性体の固定子保持
材6は隣接するボビン3間に露出する継鉄部1aの外周
面の分割部に楔状で嵌合され、この固定子保持材6を介
して鋼板製のハウジング14に圧入嵌合される。
【0020】上記構成によりボビンを装着することで隣
接のボビン間の固定子鉄心の継鉄部の一部が露出するこ
とになり、この露出部に対し楔状の固定子保持材が固定
子鉄心の径方向に対して位置決めを行うとともに均等に
押圧することになり、この固定子保持材を介し鋼板製の
ハウジング内に固定子を保持することができる。
【0021】このように本発明の第一実施例の誘導電動
機の固定子によれば、巻線を装着した固定子鉄心の保持
固定に樹脂による全体成型の必要がなくなる。
【0022】つぎに本発明の第2実施例について図3を
参照しながら説明する。なお第1実施例と同一部分には
同一記号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0023】図に示すように、ボビン3に巻回された巻
線2の表面を覆い隠し、非充電部との絶縁距離を確保す
るために凹形状に折りまげられた絶縁部材4はボビン3
の両外側の壁部3aと外周側に凸形状を有した固定子保
持材6との空間5に挿入される。
【0024】上記構成によりボビンと固定子保持材との
間に十分な空間があるのでボビンと絶縁部材との重なり
合う長さを2.5mmから3mm以上確保しておけば充
電部である巻線と非充電部である固定子保持材やハウジ
ングとの沿面および空間距離が確保できる。
【0025】このように、本発明の第2実施例の誘導電
動機の固定子によれば、ボビンと固定子保持材との間で
絶縁部材を挿入するための空間距離が確保されているた
め、絶縁部材の挿入の位置決めが容易になるとともに、
挿入力も小さくすることができる。
【0026】つぎに本発明の第3実施例について図4お
よび図5を参照しながら説明する。図に示すように巻線
2の巻装されたボビン3の両側部に設けられる鍔部7を
継鉄部1aにボビン3が装着されたときに外方となる反
スロット側9が放射方向に広がるように傾斜させて形成
し、巻線2の巻装されるボビン3の巻装部の反スロット
側9の面積をスロット側8の面積より大きく形成する。
外周方向へテーパ部10を延設した固定子保持材6はボ
ビン3の外方の傾斜角度と同等のテーパを有している。
【0027】上記構成において反スロット側の巻線の巻
装高さはスロット側に対して巻装面積が大きいので低く
形成することができ、ボビンの継鉄部に装着したときに
継鉄部から外方に突出する巻線の巻装高さを低くするこ
とができる。
【0028】このように本発明の第3実施例の誘導電動
機の固定子によれば、ボビンに巻装された巻線の巻装高
さが低くなり、効率改善ができるので誘導電動機の小型
化を図ることが可能となる。
【0029】つぎに、本発明の第4実施例について図6
を参照しながら説明する。図に示すように、固定子保持
材6の保持部11において、段部12からの長さは固定
子鉄心1の積層長よりも大きく形成し、この固定子保持
材6に固定子鉄心1を圧入する際に固定子鉄心1の反圧
入側端面より突出する保持部11の内側面にテーパ部1
3を設ける。
【0030】上記構成により、固定子鉄心を固定子保持
材に圧入する際、テーパ部がガイドとなり、鉄心の角に
よって固定子保持材が削られるということがなくなると
同時にテーパ部は固定子鉄心端面より突出した部分に設
けていることで、保持材と固定子鉄心との接触面積が減
少することもなくなる。
【0031】このように本発明の第4実施例の誘導電動
機の固定子によれば、運転特性を劣化させることなく、
固定子鉄心の圧入作業性を向上することができる。
【0032】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば分割した固定子鉄心に巻線を巻回したボビン
を装着し、このボビン間に固定子保持材を介在させたの
で樹脂による全体成型を必要とせず固定子をハウジング
内に固定できる誘導電動機の固定子を提供できる。
【0033】また、固定子保持材の外周側を凸形状にし
たのでボビンの両外側に絶縁部材を挿入する空間がで
き、充電部と非充電部との絶縁が容易にできる誘導電動
機の固定子を提供できる。
【0034】また、ボビンの巻線巻装部の外方側が広く
なるように形成しているので、小型化が可能な誘導電動
機の固定子を提供できる。
【0035】また、固定子保持材の保持部の段部からの
長さを、固定子鉄心積層長より大きくし、その固定子鉄
心より突出した部分にテーパ部を設けることにしたの
で、固定子鉄心の圧入作業性を向上することができる誘
導電動機の固定子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の誘導電動機の固定子を示
す平面図
【図2】同第1実施例の誘導電動機の固定子を示す部分
断面図
【図3】同第2実施例の誘導電動機の固定子を示す部分
断面図
【図4】同第3実施例の誘導電動機の固定子を示す部分
断面図
【図5】同第3実施例の固定子保持材を示す斜視図
【図6】同第4実施例の固定子保持材を示す斜視図
【図7】従来の誘導電動機の固定子を示す平面図
【図8】従来の誘導電動機の固定子を示す断面図
【符号の説明】
1 固定子鉄心 1a 継鉄部 1b 歯部 1c 歯部中心線 1d スロット角部 1e 分割部 2 巻線 3 ボビン 3a 壁部 4 絶縁部材 5 空間 6 固定子保持材 7 鍔部 8 スロット側 9 反スロット側 10 テーパ部 11 保持部 12 段部 13 テーパ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁路を形成する円環状の継鉄部と、内周
    方向に突出し磁極を形成する歯部とを有し、前記継鉄部
    で歯部中心線とスロット内側の角部とを結ぶ線上で歯部
    の数だけ分割してなる固定子鉄心と、前記継鉄部に装着
    する巻線を必要量巻回したボビンと、隣接するボビン間
    に位置し、固定子鉄心の外周側の接合面と楔状で嵌合さ
    れる非磁性体の固定子保持材と、固定子保持材を圧入嵌
    合する有底円筒状の鋼板製ハウジングからなる誘導電動
    機の固定子。
  2. 【請求項2】 ボビンに巻回された巻線の表面を覆い隠
    し、非充電部との絶縁距離を確保するために凹状に折り
    まげられた絶縁部材と、前記絶縁部材の折りまげられた
    端部をボビンの両外側に収納する空間をもった外周側が
    凸形状の固定子保持材を有した請求項1記載の誘導電動
    機の固定子。
  3. 【請求項3】 外周方向へテーパ部を延設した固定子保
    持材と巻線巻装部を外方側が広くなるように形成したボ
    ビンを有した請求項1または2記載の誘導電動機の固定
    子。
  4. 【請求項4】 固定子保持材の楔状の保持部の軸方向長
    さは固定子鉄心より突出する長さを有し、この突出した
    先端内側面にテーパ部を形成した請求項1または2記載
    の誘導電動機の固定子。
JP12784995A 1995-05-26 1995-05-26 誘導電動機の固定子 Pending JPH08322179A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10322942A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Denso Corp 回転電機
US7145280B2 (en) * 2000-04-19 2006-12-05 Wellington Drive Technologies Limited Stator for a dynamoelectric machine having a split ferromagnetic core
JP2012186956A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Nidec Servo Corp ブラシレスモータ及び送風ファン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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