JPH08321009A - 磁気ヘッドの加工方法 - Google Patents

磁気ヘッドの加工方法

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Publication number
JPH08321009A
JPH08321009A JP14942295A JP14942295A JPH08321009A JP H08321009 A JPH08321009 A JP H08321009A JP 14942295 A JP14942295 A JP 14942295A JP 14942295 A JP14942295 A JP 14942295A JP H08321009 A JPH08321009 A JP H08321009A
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JP
Japan
Prior art keywords
wafer
wire
magnetic head
cutting
cut
Prior art date
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Pending
Application number
JP14942295A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Toyoda
田 篤 志 豊
Katsumi Ito
藤 勝 実 伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Priority to JP14942295A priority Critical patent/JPH08321009A/ja
Publication of JPH08321009A publication Critical patent/JPH08321009A/ja
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローを真直度よく切断して、ロー全体で磁気
ヘッド素子のスロートハイトを高精度に形成する。 【構成】 電源48によりワイヤ44とウェハ10との
間に電圧を印加する。ワイヤ44を送出しリール46か
ら一定速度で送り出して巻取りリール48で巻取りなが
ら、テーブルを駆動してウェハ10を矢印X方向に一定
速度で移送する。ワイヤ44は、ウェハ10との間に放
電ギャップgを保ちながらウェハ10を薄膜磁気ヘッド
12の配列方向に沿って切断していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固定ディスク装置等
に用いられる浮上型薄膜磁気ヘッド等の加工方法に関
し、多数の磁気ヘッド素子を縦方向および横方向に配列
した基板を一方向に切断してローを作製する際に、ロー
を真直度よく切断できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】固定ディスク装置用浮上型薄膜磁気ヘッ
ドの製作工程の一例を図2、図3を参照して説明する。 (1) ウェハプロセス ウェハ10上に、磁気ヘッド素子として薄膜磁気ヘッド
素子12を縦方向および横方向に多数形成する。
【0003】(2) ローに切断 ウェハ10をロー14に切断する。1本のロー14には
複数の磁気ヘッド素子12が一列に並べられている。切
断面の片面が、記録媒体と対向するABS(Air Bearin
g Surface )面28を構成する。
【0004】(3) ABS面ラッピング ラップ盤の一方の定盤20に、ロー14をそのABS面
16を上に向けて保持し、定盤18,20間に砥粒24
を入れて押し付け、すり合わせてABS面16を片面ラ
ッピングする。
【0005】(4) レール形成 ABS面16に溝26を形成して、レール28を形成す
る。薄膜磁気ヘッド素子12のポール部30の先端面は
ABS面16と同一平面上にあり、スロートハイト(ポ
ール部30の長さ)hは、前記工程(3)によるABS
面ラッビングにより所定の長さに形成されている。
【0006】(5) スライダに切断 ロー16を個々のスライダ31に切断して薄膜磁気ヘッ
ド32が完成する。
【0007】以上の工程において、(2)のウェハ10
をロー14に切断する工程は、従来においては、図4に
示すように、スライシングマシン34を用いて、ダイヤ
モンドブレード36でウェハ10を切断してロー14を
形成するか、あるいは、図5に示すように、ワイヤカッ
トマシン38を用いて、研磨材42が塗布されたウェハ
10上でワイヤ40を引いてウェハ10を切断してロー
14を形成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ウェハ10から切断さ
れたロー14には多数の薄膜磁気ヘッド素子12が形成
されている。各々の素子12のスロートハイトhは電磁
変換特性に大きく影響するので、ロー14全体でばらつ
きのない高精度な寸法が要求される。したがって、切断
されたロー14は曲がりのない、高い真直度が必要であ
る。
【0009】ところが、前記図4や図5によるウェハ1
0の切断方法では、切断時にウェハ10にかかる応力が
大きいので、図6(a)のようにロー14が曲がった状
態に切断され、ロー14の真直度が悪かった。そして、
このように曲がったロー14を、前記工程(3)で、図
6(b)のように定盤18,20を押し当てて、曲がり
を直した状態でABS面16を研削すると、スロートハ
イトhがロー14全体で一定せず、品質が悪く、歩留り
が低かった。
【0010】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、ローを真直度よく切断してロー全体で磁
気ヘッド素子のスロートハイトを高精度に形成できるよ
うにした磁気ヘッドの加工方法を提供しようとするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、多数の磁気
ヘッド素子を縦方向および横方向に配列した基板をワイ
ヤカット放電加工で一方向に切断してローを作製してな
るものである。
【0012】
【作用】基板の切断にワイヤカット放電加工を用いる
と、電極であるワイヤは基板との間に放電ギャップを保
ちながら基板を非接触で切断するので、前記図4のスラ
イシングマシン34や前記図5のワイヤカットマシン3
8のように切削圧力が加工面にかかることがなく、加工
応力をほとんど生じることなく切断できる。したがっ
て、切断されたローは真直度の高い反りのないものが得
られ、スロートハイト値が均一の高品質で高い歩留りの
磁気ヘッドを得ることができる。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を図1に示す。基板を構
成するウェハ10はTiCとAl2 3 とからなる焼結
材料(Al2 3 は非導電材料であるが、TiC中に分
散しているため、基板全体で見ると導電性を示し、ワイ
ヤカット可能である。)等の導電性材料で構成されてい
る。ウェハ10上には、ウェハプロセスにより、多数の
薄膜磁気ヘッド素子12が縦方向および横方向に配列形
成されている。ウェハ10の表面は、磁気ヘッド素子1
2の保護のために保護膜13で覆われている。保護膜1
3はアルミナ等の非導電膜で構成されているため、ワイ
ヤカット放電加工の妨げになる。そこで、ワイヤカット
する前にワイヤカットするラインに沿ってダイヤモンド
ブレード等で溝入加工して保護膜13を除去し、溝15
を形成する。この溝15は、後工程でのラッピング時
(図8(b))に、保護膜13のチッピング(欠け)防
止にも役立つ。
【0014】ウェハ10は移送テーブル(図示せず)上
に保持され、素子12が配列された一方向X(形成すべ
きローに沿った方向)にモータ駆動で移送される。ワイ
ヤカット放電加工用のワイヤ44はウェハ10の面に対
し略々垂直に配置される。ワイヤ44は送出しリール4
6から一定速度で送り出され、巻取りリール48に巻取
られる。このときワイヤ44は一定の張力で張った状態
に保たれる。ウェハ10とワイヤ44間には電源48が
接続されている。
【0015】以上の構成において、ウェハ10を切断し
てロー14を形成するときは、テーブルをX,Y方向に
動かして、ワイヤ44をウェハ10の第1列目のカット
位置の開始点に位置決めし、電源48によりワイヤ44
とウェハ10との間に電圧を印加した状態で、ワイヤ4
4を送出しリール46から一定速度で送り出して巻取り
リール48で巻取りながら、テーブルを駆動してウェハ
10を矢印X方向に一定速度で移送して、ウェハ10を
端から端まで切断する。一列目の切断が終了したら2列
目、3列目、……と順次切断していく。
【0016】切断時の様子を図7に平面図で示す。ワイ
ヤ44は、ウェハ10との間に放電ギャップgを保ちな
がらウェハ10を薄膜磁気ヘッド12の配列方向に沿っ
て切断していく。したがって、切断の際にウェハ10に
は加工応力はほとんど生じることがなく、切断されたロ
ー14は図8(a)のように真直度のきわめて高いもの
が得られる。したがって、切断されたロー14を(b)
のようにラッピング装置の定盤18,20間に挟み込ん
でABS面16を研削するとスロートハイトhがロー1
4全体で均一のものが得られ、品質がよく歩留りの高い
薄膜磁気ヘッドが得られる。
【0017】ウェハ10をワイヤカットの妨げとならず
に移送テーブルに保持する方法の一例(水平カットの場
合)を図9に示す。ウェハ10の周縁部の2辺に磁気ヘ
ッド素子を形成しない余白部10a,10bを設け、そ
こに取付金具17,19を接着剤等で取り付ける。ウェ
ハ10の表面には、ワイヤカットするラインに沿って予
め溝15が形成されている。また、余白部10aとの境
界にも溝21が形成されている。取付金具17,19を
ねじ23で金属製治具25に取り付けることによって、
ウェハ10は金属製治具25に固定される。このとき、
ウェハ10の側面は金属製治具25に接触し、導通状態
となる。金属製治具25を移送テーブルにチャッキング
することにより、ウェハ10をワイヤカットの妨げとな
らずに移送テーブルに保持することができる。ウェハ1
0は金属製治具25を通して電源の一方の極性に接続さ
れる。ワイヤカットははじめに溝15に沿って行ない、
全ての溝15についてワイヤカットが終了したら、溝2
1についてワイヤカットして、各ロー14に分離する。
【0018】ウェハ10を移送テーブルに保持する方法
の別の例(垂直カットの場合)を図10に示す。ウェハ
10の周縁部の1辺に磁気ヘッド素子を形成しない余白
部10cを設け、そこに取付金具27を接着剤、ねじ等
で取り付ける。ウェハ10の表面には、ワイヤカットす
るラインに沿って予め溝15が形成されている。取付金
具27をねじ29で金属製治具31に取り付けることに
よって、ウェハ10は金属製治具31に固定される。こ
のとき、ウェハ10の側面は金属製治具31に接触し、
導通状態となる。金属製治具31を移送テーブルにチャ
ッキングすることにより、ウェハ10をワイヤカットの
妨げとならずに移送テーブルに保持することができる。
ウェハ10は金属製治具31を通して電源の一方の極性
に接続される。ワイヤカットははじめに溝15に沿って
行ない、各ロー14に分離する。
【0019】
【他の実施例】前記実施例では、ワイヤ44の位置を固
定としウェハ10をX方向に移送して切断したが、ウェ
ハ10を固定とし、ワイヤ44をX方向に移送して切断
することもできる。
【0020】また、前記実施例ではワイヤ44をウェハ
10の面に垂直に配したが、図11に示すように、ワイ
ヤ44を切断する線に沿ってウェハ10の面に平行に配
して切断することもできる。この場合は、ワイヤ44あ
るいはウェハ10を、ウェハ10の面に垂直な方向Zに
移送して切断する。また、図12に示すように、ワイヤ
44を切断する線に沿ってウェハ10に斜めに配して、
ワイヤ44あるいはウェハ10をX方向に移送して切断
することもできる。さらにまた、複数本のワイヤを用い
て同一工程でウェハ10から複数本のロー14を一度に
分離してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、基板の切断にワイヤカット放電加工を用いて、電極
であるワイヤが基板との間に放電ギャップを保ちながら
基板を非接触で切断するようにしたので、切削圧力が加
工面にかかるのを回避でき、加工応力をほとんど生じる
ことなく切断できる。したがって、切断されたローは真
直度の高い反りのないものが得られ、スロートハイト値
が均一の高品質で高い歩留りの磁気ヘッドを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す図である。
【図2】 固定ディスク装置用浮上型薄膜磁気ヘッドの
製作工程の一例を示す工程図である。
【図3】 図2の続きを示す工程図である。
【図4】 従来におけるウェハの切断方法の一例を示す
図である。
【図5】 従来におけるウェハの切断方法の他の例を示
す図である。
【図6】 ローが曲がって切断された状態でABS面を
ラッピング加工した場合に、スロートハイトが不均一に
加工される状態を示す図である。
【図7】 図1のワイヤカット放電加工によってウェハ
が切断されてローが形成されていく様子を示す平面図で
ある。
【図8】 この発明の加工方法によって切断されたロー
のABS面をラッピング加工する状態を示す図である。
【図9】 ウェハ10をワイヤカットの妨げとならずに
移送テーブルに保持する方法の一例を示す図である。
【図10】 ウェハ10をワイヤカットの妨げとならず
に移送テーブルに保持する方法の他の例を示す図であ
る。
【図11】 この発明の他の実施例を示す図である。
【図12】 この発明のさらに別の実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 ウェハ(基板) 12 薄膜磁気ヘッド素子(磁気ヘッド素子) 14 ロー 32 薄膜磁気ヘッド(磁気ヘッド)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の磁気ヘッド素子を縦方向および横方
    向に配列した基板をワイヤカット放電加工で一方向に切
    断してローを作製してなる磁気ヘッドの加工方法。
JP14942295A 1995-05-24 1995-05-24 磁気ヘッドの加工方法 Pending JPH08321009A (ja)

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JP14942295A JPH08321009A (ja) 1995-05-24 1995-05-24 磁気ヘッドの加工方法

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JP14942295A JPH08321009A (ja) 1995-05-24 1995-05-24 磁気ヘッドの加工方法

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JPH08321009A true JPH08321009A (ja) 1996-12-03

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ID=15474772

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JP14942295A Pending JPH08321009A (ja) 1995-05-24 1995-05-24 磁気ヘッドの加工方法

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JP (1) JPH08321009A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012117271A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Yoshikuni Okura 連結具
CN107570820A (zh) * 2016-07-05 2018-01-12 浙江融创磁业有限公司 一种关于磁性材料多线切割加工工艺的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012117271A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Yoshikuni Okura 連結具
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