JPH08320533A - フォトサーモグラフィー要素 - Google Patents

フォトサーモグラフィー要素

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JPH08320533A
JPH08320533A JP8117570A JP11757096A JPH08320533A JP H08320533 A JPH08320533 A JP H08320533A JP 8117570 A JP8117570 A JP 8117570A JP 11757096 A JP11757096 A JP 11757096A JP H08320533 A JPH08320533 A JP H08320533A
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JP
Japan
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photothermographic
silver
weight
silver halide
dye
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JP8117570A
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English (en)
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Heidi E Dankosh
エリザベス ダンコッシュ ヘイディ
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性及び低色素汚れと共に効率のよい
増感を与えるシアニン色素で分光増感した改良されたフ
ォトサーモグラフィー要素を提供する。 【解決手段】 フォトサーモグラフィー要素は、感光性
ハロゲン化銀、ベヘン酸銀等の有機銀塩、及び還元剤を
含んでなる。ハロゲン化銀の分光増感剤として用いるシ
アニン色素は、チアゾール核の少なくとも一方が5,6
−ジハロベンゾチアゾール核である、各々がN−スルホ
アルキル基で置換されている二つのチアゾール核を含ん
でなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にフォトサ
ーモグラフィー、特に、分光増感された新規なフォトサ
ーモグラフィー要素に関する。具体的には、本発明は、
保存安定性に優れ及び色素汚れの低い、分光増感された
改良されたフォトサーモグラフィー要素に関する。
【0002】
【従来の技術】熱処理によって画像を生じる熱処理可能
な画像形成要素(フィルム及びペーパーを含む)は良く
知られている。これらの要素には、光に対して像様露光
し、その要素を均一に加熱して現像することにより画像
を形成するフォトサーモグラフィー要素が含まれる。そ
のような要素は、例えばベヘン酸銀とフェノール系還元
剤のような酸化−還元画像形成組合を組み合わせた、そ
の場で及び/もしくは別の場所で、感光性成分として調
製される感光性ハロゲン化銀を典型的に含む。そのよう
な要素は、例えば、リサーチディスクロージャー、1978
年6 月、アイテム17029 、米国特許第3,457,07
5号、及び同3,933,508号明細書に記載されて
いる。
【0003】フォトサーモグラフィー要素は、当該要素
を化学線に像様露光してそこに潜像を形成し、次に像様
露光した要素を加熱して潜像を可視像に変えることから
なる方法によって一般的に処理される。この方法を簡単
にすることは非常に有益である。しかし、フォトサーモ
グラフィー要素は、その有用性を制限するいくつかの制
限(保存安定性及び色素汚れに関する問題を含む)を受
けやすい。
【0004】ハロゲン化銀は、本来的に青光に対して分
光感度を有する。分光増感色素を用いる分光増感プロセ
スを通して、写真乳剤を他の波長に分光増感することが
できる。分光感度は、吸着された分光増感色素の吸収ス
ペクトルに対応する。吸収スペクトルは色素の化学置換
基によって決まる。フォトサーモグラフィー要素は今ま
で多くの特許文献に記載されており、それらの多くは分
光増感色素を用いることを教示している。そのような分
光増感色素の例には、米国特許第3,457,075
号、同3,719,495号、同3,761,279
号、同3,877,943号、同4,156,611
号、同4,461,828号及び同5,393,654
号明細書のシアニン色素が含まれる。しかし、性能特性
を高めた分光増感色素を用いる改良されたフォトサーモ
グラフィー要素の決定的なニーズが、当該技術分野では
依然として存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フォトサーモグラフィ
ー要素では、現行の分光増感色素の使用に関連する深刻
な問題がある。例えば、多くの増感色素は広い帯域幅に
渡って分光増感するが、分光感度は相対的に低い。これ
らの色素は低分光感度であるので、写真的に有用なスピ
ードを達成するために、相対的に大きなハロゲン化銀粒
子を必要とする。しかし、大きな粒子は光散乱による過
度の目に見えるDmin を生じる。微小粒子を用いること
によってこの問題を避けることができるが、その場合、
相当するスピード低下を避けるためには、より効率の良
い増感色素を必要とする。更なる問題は、分光増感色素
が、処理された要素中に望ましくない色素汚れを生じる
場合があることである。効率的な分光増感に加えて、優
れた保存安定性及び低色素汚れの両方が望ましい。
【0006】本発明が目指すところは、優れた保存安定
性及び低色素汚れと非常に効率の良い増感が組合わさっ
た分光増感色素を用いて増感した改良されたフォトサー
モグラフィー要素を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、フォト
サーモグラフィー要素は、化学線に対する像様露光によ
り、有機銀塩と還元剤との間の画像形成反応を促進する
触媒を、ハロゲン化銀から生成するような濃度で、
(a)その場で及び/もしくは別の場所で調製される感
光性ハロゲン化銀、(b)有機銀塩、並びに(c)還元
剤、を含んでなる一つ以上の層を有する支持体を含んで
なるフォトサーモグラフィー要素であって、前記感光性
ハロゲン化銀は、各々がN−スルホアルキル基で置換さ
れているが、チアゾール核の少なくとも一方が5,6−
ジハロベンゾチアゾール核である二つのチアゾール核を
有するアニオン性シアニン色素を用いて分光増感されて
いる。
【0008】本発明に用いる好ましいアニオン性シアニ
ン色素は、各々が炭素数2〜6のN−スルホアルキル基
で置換され、少なくとも一方が5,6−ジクロロベンゾ
チアゾール核である二つのベンゾチアゾール核を有する
ものである。それぞれのチアゾール核の窒素原子に結合
したスルホアルキル基を有する結果として、本発明に用
いるシアニン色素は陰イオン性にされ、色素分子の電荷
をバランスさせるために正の対イオンを必要とする。
【0009】本発明に用いる特に好ましいアニオン性シ
アニン色素は、次式のカルボシアニン色素である:
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1 、R2 、R6 及びR7 は、独
立して、水素、ハロ、アルキル、アルコキシ、アリー
ル、アリールオキシ、ヘテロアリール、シアノ、カルボ
キシもしくはヒドロキシであり、R3 - 及びR5 - は、
独立して、炭素数2〜6のスルホアルキルであり、R4
は、水素もしくは炭素数1〜4のアルキルであり、そし
てX+ は、例えば、Na+ 、K+ 、(C253 NH
+ 、もしくはテトラメチルグアナジニウムイオン(TM
GH+ )等の正の対イオンであるが、ベンゾチアゾール
核の少なくとも一方は5,6−ジハロベンゾチアゾール
核であり、好ましくは、5,6−ジクロロベンゾチアゾ
ール核である)。
【0012】好ましくは、本発明のアニオン性シアニン
色素が、最大分光感度の波長が約625〜約650nm
となるように、フォトサーモグラフィー要素を増感す
る。効率の良い増感を提供することに加えて、それらは
優れた保存安定性と低色素汚れを提供する。好ましく
は、このフォトサーモグラフィー要素の露光を、633
nmのところで放射するHeNeレーザーもしくは62
5〜640nmの領域で放射する固体レーザーを用いて
実施する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるフォトサーモ
グラフィー要素は、画像受容層への色素画像転写に適合
する要素を含む、白黒画像形成要素もしくは色素生成要
素となることができる。フォトサーモグラフィー要素を
記載する多くの特許文献の例は、米国特許第3,45
7,075号、同3,764,329号、同3,80
2,888号、同3,839,049号、同3,87
1,887号、同3,993,508号、同4,26
0,667号、同4,267,267号、同4,28
1,060号、同4,283,477号、同4,28
7,295号、同4,291,120号、同4,34
7,310号、同4,459,350号、同4,74
1,992号、同4,857,439号及び同4,94
2,115号である。
【0014】従来技術に記載されるフォトサーモグラフ
ィー要素は種々の支持体を有する。有用な支持体の例に
は、ポリビニルアセタールフィルム、ポリスチレンフィ
ルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカー
ボネートフィルム及び関連するフィルム及び樹脂材料、
並びにガラス、ペーパー、金属、及び熱処理温度に耐え
ることができるその他の支持体が含まれる。
【0015】フォトサーモグラフィー要素の層を、ディ
ップコーティング、エアナイフコーティング、カーテン
コーティングもしくはコーティングホッパーを用いる押
出コーティングを含む当該写真技術の分野で公知のコー
ティング方法により支持体上に塗布する。必要ならば、
複数の層を同時に塗布する。一般的に用いられるフォト
サーモグラフィー要素は、(a)別の場所及び/もしく
はその場で調製される感光性ハロゲン化銀、並びに
(b)(i)有機銀塩酸化剤(好ましくは、ベヘン酸銀
のような長鎖脂肪酸の銀塩)と(ii)有機銀塩酸化剤
の還元剤(好ましくは、フェノール系還元剤)とからな
る酸化−還元画像形成組合せを、反応的に組合わせて、
ポリビニルブチラール等のバインダー中に有する支持体
を含んでなる。フォトサーモグラフィーハロゲン化銀要
素は、有用な画像を提供するのに役立つ当該技術分野で
公知の他の添加剤(例えば、必要に応じて調色剤及び画
像安定化剤)を含むことができる。
【0016】好ましいフォトサーモグラフィー要素は、
(a)その場で及び/もしくは別の場所で調製される感
光性ハロゲン化銀、(b)(i)ベヘン酸銀と(ii)
ベヘン酸銀のためのフェノール系還元剤とからなる酸化
−還元画像形成組合せ、(c)スクシンイミド等の調色
剤、及び(d)2−ブロモ−2−(4−メチルフェニル
スルホニル)−アセトアミド等の画像安定化剤を、反応
的に組合わせて、バインダー、特にポリビニルブチラー
ルバインダー中に有する支持体を含んでなる。
【0017】一般的に、フォトサーモグラフィー要素
は、望ましくないきずから要素を保護するのに役立つオ
ーバーコート層を有する。そのようなオーバーコート
は、例えば、フォトサーモグラフィーの技術分野におい
て記載されるようなポリマーとなることができる。ま
た、そのようなオーバーコートは、米国特許第4,74
1,992号明細書に記載されるようなポリケイ酸及び
ポリビニルアルコールを含んでなることができる。
【0018】フォトサーモグラフィー要素の層の最適な
層厚は、処理条件、熱処理手段、要素の個々の成分及び
所望する画像等のファクターに依存する。一般的に前記
層は約1〜約10μmの範囲の層厚を有する。フォトサ
ーモグラフィー要素は、本来的に写真用ハロゲン化銀か
らなる感光性成分を含む。フォトサーモグラフィー要素
では、写真用ハロゲン化銀由来の潜像銀が、処理時に上
記の酸化−還元画像形成組合せの触媒として作用すると
信じられる。写真用ハロゲン化銀の好ましい濃度は、フ
ォトサーモグラフィー要素中のベヘン酸銀1モル当たり
ハロゲン化銀約0.01〜約10モルの範囲である。
【0019】必要ならば、写真用ハロゲン化銀と組み合
わさる他の感光性銀塩も有用である。好ましい写真用ハ
ロゲン化銀は、塩化銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ
化銀及びこれらのハロゲン化銀の混合物である。非常に
微小な粒子の写真用ハロゲン化銀が特に有用である。写
真技術の分野で公知のいずれの方法によっても写真用ハ
ロゲン化銀を調製することができる。写真用ハロゲン化
銀を生成するそのような方法は、例えば、リサーチディ
スクロージャー、1978年12月、アイテムNo. 17643 及び
リサーチディスクロージャー、1978年6 月、アイテムN
o. 17029 に記載されている。例えば、米国特許第4,
453,499号明細書に記載されているような平板状
粒子感光性ハロゲン化銀も有用である。
【0020】写真用ハロゲン化銀を、上記リサーチディ
スクロージャーに記載されるように非洗浄もしくは洗浄
し、化学増感し、カブリ生成に対して保護し、そして保
存中の感度低下に対して安定化することができる。例え
ば、米国特許第3,457,075号明細書に記載され
るようにハロゲン化銀をその場で調製することができ
る。必要に応じてハロゲン化銀を写真技術の分野で知ら
れているように別の場所で調製することができる。
【0021】フォトサーモグラフィー要素は、一般的
に、有機銀塩酸化剤、好ましくは長鎖脂肪酸の銀塩を含
む酸化−還元画像形成組合せを含んでなる。そのような
有機銀塩酸化剤は、照明時に不明瞭になるのを防止す
る。好ましい有機銀塩酸化剤は炭素数10〜30を有す
る長鎖脂肪酸の銀塩である。有用な有機銀酸化剤の例
は、ベヘン酸銀、ステアリン酸銀、オレイン酸銀、ラウ
リン酸銀、カプリン酸銀、ミリスチン酸銀、及びパルミ
チン酸銀である。有機銀塩酸化剤の組合せもまた有用で
ある。脂肪酸の銀塩以外の有用な銀塩酸化剤の例には、
例えば、安息香酸銀及びベンゾトリアゾール銀が含まれ
る。
【0022】フォトサーモグラフィー材料中の有機銀塩
酸化剤の最適濃度は、所望する画像、特定の有機銀塩酸
化剤、特定の還元剤、フォトサーモグラフィー組成中の
特定の脂肪酸、及び特定のフォトサーモグラフィー要素
に従って変わる。有機銀塩酸化剤の好ましい濃度は、一
般的に、フォトサーモグラフィ要素中の総銀量の1モル
当たり0.5モル〜0.90モルの範囲である。有機銀
塩酸化剤の組合せが存在する場合、有機銀塩酸化剤の合
計濃度は上記濃度範囲内となる。
【0023】酸化−還元画像形成組合せにおいては、種
々の還元剤が有用である。有用な還元剤の例には、置換
されたフェノール類及びナフトール類(例えば、ビス−
β−ナフトール類);ポリヒドロキシベンゼン類(例え
ば、ヒドロキノン類);カテコール類及びピロガロール
類、アミノフェノール還元剤(例えば、2,4−ジアミ
ノフェノール類及びメチルアミノフェノール類)、アス
コルビン酸、アスコルビン酸ケタール類及びその他のア
スコルビン酸誘導体;ヒドロキシルアミン還元剤;3−
ピラゾリドン還元剤;スルホンアミドフェニル還元剤
(例えば、米国特許第3,933,508号明細書及び
リサーチディスクロージャー、1978年6 月、アイテム N
o. 17029記載のもの)が含まれる。有機還元剤の組合せ
も有用である。
【0024】フォトサーモグラフィー材料での好ましい
有機還元剤は、米国特許第3,801,321号明細書
に記載されているようなスルホンアミドフェノール還元
剤である。有用なスルホンアミドフェノール還元剤の例
には、2,6−ジクロロ−4ベンゼンスルホンアミドフ
ェノール;ベンゼンスルホンアミドフェノール;2,6
−ジブロモ−4−ベンゼンスルホンアミドフェノール及
びそれらの混合物が含まれる。
【0025】フォトサーモグラフィー材料中での還元剤
の最適濃度は、特定のフォトサーモグラフィー要素、所
望する画像、処理条件、特定の有機銀塩酸化剤及びフォ
トサーモグラフィー材料の製造条件等のファクターに従
って変わる。有機還元剤の特に有用な濃度は、フォトサ
ーモグラフィー材料中の銀1モル当たり還元剤0.2モ
ル〜2.0モルの範囲である。有機還元剤の組合せが存
在する場合、還元剤の合計濃度が上記濃度範囲内となる
のが好ましい。
【0026】好ましくは、フォトグラフィー材料は、ア
クチベーター調色剤もしくは調色促進剤としても知られ
ている調色剤を含む。フォトグラフィー材料では調色剤
の組合せも有用である。最適な調色剤もしくは調色剤組
合せは、特定のフォトサーモグラフィー材料、所望する
画像及び処理条件等のファクターに従う。有用な調色剤
及び調色剤組合せの例には、例えば、リサーチディスク
ロージャー、1978年6月、アイテム No. 17029及び米国
特許第4,123,282号明細書記載のものが含まれ
る。有用な調色剤の例には、フタルイミド、N−ヒドロ
キシフタルイミド、N−カリウムフタルイミド、スクシ
ンイミド、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミド、
フタラジン、1−(2H)−フタラジノン及び2−アセ
チルフタラジノンが含まれる。
【0027】フォトサーモグラフィー材料では安定化剤
も有用である。そのような安定化剤及び安定化剤前駆体
の例は、例えば米国特許第4,459,350号及び同
3,877,940号明細書に記載されている。そのよ
うな安定化剤には、光分解活性安定化剤及び安定化剤前
駆体、アゾールチオエーテル類並びにブロックされたア
ゾリンチオン(azolinethione )安定化剤前駆体及びカ
ルバモイル安定化剤前駆体が含まれる。
【0028】好ましくは、フォトサーモグラフィー材料
は種々のコロイド及びポリマーを、種々の層に用いられ
るベヒクルもしくは結合剤として、単独もしくは組み合
わせて含有する。有用な材料は、疎水性もしくは親水性
である。それらは透明もしくは半透明であり、蛋白質
(例えば、ゼラチン)、ゼラチン誘導体、セルロース誘
導体、多糖類(例えば、デキストラン)、アラビアゴム
等の天然物質;並びにポリビニル化合物のようなポリビ
ニルピロリドン及びアクリルアミドポリマー等の合成ポ
リマー物質が含まれる。有用なその他の合成ポリマー化
合物には、ラテックス形態のような分散されたビニル化
合物、特に写真材料の寸法安定性を高めるものが含まれ
る。有効なポリマー類には、アルキルアクリレート及び
メタクリレート、アクリル酸、スルホアクリレート類の
ポリマー並びに固化もしくは硬化を促進する架橋部位を
有するものが含まれる。好ましい高分子ポリマー及び樹
脂には、ポリビニルブチラール、酢酸セルロースブチラ
ール、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルピロリド
ン、エチルセルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ゴム、ポリイソブチレン、ブタジエン−スチレ
ンコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポ
リビニルアルコール及びポリカーボネートが含まれる。
【0029】フォトサーモグラフィー材料は、スピード
増強化合物としてはたらく現像改良剤、増感色素、硬化
剤、帯電防止層、可塑剤及び滑剤、塗布助剤、蛍光増白
剤、吸収及びフィルター色素、並びにリサーチディスク
ロージャー、1978年12月、アイテムNo. 17643 及びリサ
ーチディスクロージャー、1978年6 月、アイテムNo.170
29 に記載されている他の添加剤を含有することができ
る。
【0030】記載したように、好ましくはフォトサーモ
グラフィー要素は像様露光及び熱処理前にフォトサーモ
グラフィー要素を安定化するのに役立つ熱安定化剤も含
む。そのような熱安定化剤は、保存中のフォトサーモグ
ラフィー要素の安定性の改善を助ける。典型的な熱安定
化剤は、(a)2−ブロモ−2−アリールスルホニルア
セトアミド類(例えば、2−ブロモ−2−p−トリルス
ルホニルアセトアミド、(b)2−(トリブロモメチル
スルホニル)ベンゾチアゾール及び(c)6−置換され
た−2,4−ビス(トリブロモメチル)−S−トリアジ
ン(例えば、6−メチルもしくは6−フェニル−2,4
−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジンである。
【0031】フォトサーモグラフィーの技術における公
知の加熱手段は、所望する処理温度を提供するのに有用
である。この加熱手段は、例えば、簡単なホットプレー
ト、アイロン、ローラー、加熱したドラム、超音波加熱
手段、加熱した空気等である。熱処理は、周囲条件の圧
力及び湿度で実施するのが好ましい。必要ならば、通常
の大気条件以外の条件を用いてもよい。
【0032】フォトサーモグラフィー要素の構成材料は
所望する画像を提供する要素中の任意位置に存在するこ
とができる。必要ならば、要素の一つ以上の構成材料を
要素の複数の層の間に配置することができる。例えば、
ある場合では、有機還元剤、調色剤、安定化剤前駆体及
び/もしくは他の添加剤を一定の比率で、フォトサーモ
グラフィー要素のオーバーコート層に含むことが望まし
い。
【0033】画像形成組合せの成分は、所望する画像を
生成するためにお互いに「組み合わさる」ことが必要で
ある。本明細書での「組み合わさる」の用語は、フォト
サーモグラフィー要素中で、感光性ハロゲン化銀及び前
記の画像形成組合せが、所望する処理を可能にし有用な
画像を生成するお互いに関連した位置に在ることを意味
する。
【0034】本発明のフォトサーモグラフィー要素は、
典型的に、オーバーコート層及び/もしくはバッキング
層が用意されており、オーバーコート層は画像形成層が
塗布されている支持体側の最外層であり、バッキング層
は支持体の反対側の最外層である。フォトサーモグラフ
ィー要素に有利に組み入れられる他の層には、下引き層
及び障壁層が含まれる。
【0035】十分に受け入れ可能となるために、そのよ
うな画像形成要素では保護オーバーコート層が、(a)
熱処理時の要素の各層の変形に対する耐性を与え、
(b)熱処理時に要素中の揮発成分の減少を防止もしく
は小さくし、(c)要素の製造中もしくは画像形成及び
熱処理前の要素の保存中の、要素の一つ以上の層からオ
ーバーコート層への必須の画像形成成分の移動を少なく
するか防止し、(d)要素の隣接層へのオーバーコート
層の十分な接着を可能にし、そして(e)要素の製造、
保存、及び熱処理時の、割れ及び引っかききずのような
望ましくないきずをなくする。
【0036】バッキング層も、フォトサーモグラフィー
画像形成要素の全体的な性能を高める重要ないくつかの
機能を提供する。例えば、バッキング層は、輸送を改善
し、静電気を減らし、ニュートンリングの形成を除去す
るのに役立つ。フォトサーモグラフィー画像形成要素に
特に好ましいオーバーコートは、米国特許第4,74
1,992号(1988年5 月3 日発行)明細書に記載され
ているようなポリケイ酸を含んでなるオーバーコートで
ある。水溶性ヒドロキシル含有モノマーもしくはポリマ
ーを、ポリケイ酸と一緒にオーバーコート層に混ぜると
有利である。米国特許第4,828,971号(1989年
5 月9 日発行)明細書に記載されているように、ポリケ
イ酸及びポリケイ酸と相溶性である水溶性ヒドロキシル
含有モノマーもしくはポリマーの組合せも、画像形成層
と反対の支持体側にあるバッキング層では有用である。
【0037】米国特許第4,828,971号には、フ
ォトサーモグラフィー画像形成要素のバッキング層の条
件が記載されている。最適なバッキング層は、(a)製
造工程時に十分な輸送特性を与え、(b)熱処理時の要
素の変形に対する耐性を与え、(c)熱処理時に分離し
ない要素の支持体とバッキング層との十分な接着を可能
にし、(d)要素の製造、保存、及び熱処理時の、割れ
及び引っかききずのような望ましくないきずをなくし、
(e)製造時の静電効果を減らし、そして(f)製造、
保存、もしくは処理時に望ましくはセンシトメトリー効
果を要素に決して与えないと指摘する。
【0038】多種多様の材料を用いて、フォトサーモグ
ラフィー画像形成要素の条件に適合するバッキング層を
調製することができる。このバッキング層は透明且つ無
色である方がよく、最小濃度、最大濃度及び写真スピー
ド等のフォトサーモグラフィー要素のセンシトメトリー
特性に悪い影響を与えない方がよい。好ましいバッキン
グ層は、米国特許第4,828,971号明細書に記載
されているようなポリケイ酸及びポリケイ酸と相溶性の
水溶性ヒドロキシル含有モノマーもしくはポリマーを含
んでなるものである。
【0039】ポリケイ酸及びポリビニルアルコールの組
合せが特に有用である。他の有用なバッキング層には、
ポリメチルメタクリレート、酢酸セルロース、架橋され
たポリビニルアルコール、アクリロニトリル、塩化ビニ
リデン、及びメソ硫酸2−(メタクリロイルオキシ)エ
チル−トリメチルアンモニウムのターポリマー、架橋さ
れたゼラチン、ポリエステル類及びポリウレタン類から
形成されるものが含まれる。
【0040】本発明のフォトサーモグラフィー画像形成
要素では、有機もしくは無機艶消し剤のいずれも用いる
ことができる。有機艶消し剤の例は、アクリル酸及びメ
タクリル酸のポリマーエステル(例えば、ポリメチルメ
タクリレート)、スチレンポリマー及びコポリマー等の
ようなポリマー粒子であり、ビーズ形態が多い。無機艶
消し剤の例は、ガラス、二酸化ケイ素、二酸化チタン、
酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム等の粒子である。艶消し剤及びそれらの
使用方法は、米国特許第3,411,907号及び同
3,754,924号明細書に詳細に記載されている。
【0041】好ましくは、バッキング層は、50℃より
高い、より好ましくは100℃より高いガラス転移温度
(Tg)を有し、ラフネスアベレージ(Roughness Aver
age:Ra )値が0.8より高い、より好ましくは1.2
より高い、そして最も好ましくは1.5より高いような
表面粗さを有する。米国特許第4,828,971号明
細書に記載されているように、ラフネスアベレージ(R
a)は、中心線からの粗さ分布の全ての偏差(departur
es)の算術平均である。
【0042】所望する粗さを得るのに必要な艶消し剤の
濃度は、粒子の平均径及びバインダーの量に依存する。
好ましい粒子は、約1〜約15μm、好ましくは2〜8
μmの平均径を有するものである。艶消し粒子を、1m
2 当たり約1〜約100mgの濃度で有効に用いること
ができる。前述したように、本発明のフォトサーモグラ
フィー要素を、各々がN−スルホアルキル基で置換され
ているが、チアゾール核の少なくとも一方が5,6−ジ
ハロベンゾチアゾール核である二つのチアゾール核を有
するアニオン性シアニン色素を用いて分光増感する。
【0043】本発明の新規なフォトサーモグラフィー要
素の分光増感色素として有用に用いられるアニオン性シ
アニン色素の例には次のものが含まれる:
【0044】
【化3】
【0045】
【化4】
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】
【化7】
【0049】比較の目的のために本明細書で評価される
本発明の範囲外の分光増感色素には次のものが含まれ
る:
【0050】
【化8】
【0051】
【化9】
【0052】
【化10】
【0053】色素C−1〜C−6は本発明の範囲外であ
る。即ち、色素C−1は非イオン性メロシアニン色素で
あり、色素C−2は複合シアニンであり、色素C−3ア
ニオン性シアニンであるがチアゾール核のいずれも5位
及び6位の両方ともがハロゲン原子で置換されておら
ず、色素C−4はカチオン性シアニンであり、色素C−
5は両性イオン性シアニンであり、そして色素C−6は
カチオン性シアニンである。
【0054】本発明の増感色素を、所望する増感を達成
するのに十分な量でフォトサーモグラフィー要素に混ぜ
ることができる。有用な量は、典型的に、1m2 当たり
色素約2〜約12mgの範囲である。組合せを構成する
個々の色素を、お互いに対して必要な比で用いることが
できる。
【0055】
【実施例】次の例により本発明をさらに具体的に説明す
る。これらの例で用いた対イオンは、ナトリウム(Na
+ )、カリウム(K+ )、(C253 NH+ (TE
+ )もしくはp-トルエンスルホネート(PTS- )で
あり、用いた色素の使用量(対イオンを含む)をミリグ
ラムで記載する。
【0056】例1及び比較例A〜C フォトサーモグラフィーコーティング組成物を、次の処
方(使用した各成分及び量を記載する)に従って調製し
た。
【0057】 メチルイソブチルケトン(MIBK)中のベヘン酸銀分散体[BUTVAR B-76 ( 商標)ポリビニルブチラール(Monsanto Co., USA )5.0重量%、ヨウ化ナト リウム0.20重量%、Ag4.25重量%、HgBr2 0.0096重量%] 38.0g 臭化銀乳剤[MIBK中11重量%のBUTVAR B-76 において、85nmエッジ 長を有する立方体AgBrとして、Ag4.2重量%] 15.2g スクシンイミド[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中10重量%] 7.0g SF-96 (商標)[MIBK中10重量%、SF-96 は、Genaral Electric Co., USA 製のシリコーン界面活性剤] 0.3g 2−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホニル)アセトアミド[BUTVAR B -76 の10.5重量%アセトン溶液中2.5重量%] 4.6g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(1−ナフチル)−s−トリアジン [BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中2.5重量%] 1.1g 増感色素[アセトン溶液中の12.5重量%フェノキシエタノールにおいて増 感色素0.209ミリモル] 8.5g ベンゼンスルホンアミドフェノール[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン 溶液中10重量%] 18.7g MIBK 6.6g
【0058】色素I−aの代わりに、色素C−1、C−
2及びC−3をそれぞれ用いた以外は、比較例A、B及
びCは例1と同じであった。フォトサーモグラフィー組
成物を、ポリエチレンテレフタレートフィルムベース
に、総塗布量69cc/m2 並びに銀量1.34g/m
2 (AgBr由来の0.38g/m2 及びベヘン酸銀由
来のAg0.96g/m2 )で塗布した。
【0059】得られたフォトサーモグラフィー要素を次
の組成物を用いて69cc/m2 の量でオーバーコート
した。
【0060】 成分 重量 水 40.82g ポリビニルアルコールの水溶液(8重量%固形分) 33.40g ポリケイ酸溶液 24.48g 界面活性剤 1.00g 艶消しビーズ 0.30g
【0061】オーバーコートに用いたポリケイ酸溶液
を、水172.8g、1規定のp−トルエンスルホン酸
7.2g及びメタノール200gを混合し、それにテト
ラエチルオルトシリケート(TEOS)208gを加
え、室温に下がるまで攪拌することによって調製した。
フォトサーモグラフィー要素をストリップに細長く切り
このストリップを、ステップウェッジ、0〜4濃度ステ
ップタブレットを有する633nm干渉フィルター及び
0〜4濃度ステップタブレットを有するラッテン29フ
ィルターを通して、EG&Eセンシトメータを用いて1
-3秒間露光した。露光したストリップを119℃で5
秒間処理した。ステップタブレット露光の銀画像濃度
を、コンピュータデンシトメータ中で青フィルターを用
いて測定した。
【0062】得られた結果を次の表Iに記載する。表中
で、「λmax 」は最大感度の波長であり、「スピード」
は633nm干渉フィルター露光の相対スピードであ
る。
【0063】
【表1】
【0064】表Iのデータに示されるように、本発明の
色素I−aは、著しく速いスピードを提供し、従って、
比較例色素C−1、C−2及びC−3よりも効率の良い
増感色素である。例2及び3並びに比較例D フォトサーモグラフィーコーティング組成物を、次の処
方(使用した各成分及び量を記載する)に従って調製し
た。
【0065】 メチルイソブチルケトン(MIBK)中のベヘン酸銀分散体[BUTVAR B-76 ( 商標)ポリビニルブチラール5.0重量%、ヨウ化ナトリウム0.20重量%、 Ag4.25重量%] 45.6g 臭化銀乳剤[MIBK中11重量%のBUTVAR B-76 において、71nmエッジ 長を有する立方体AgBrとして、Ag4.2重量%] 3.2g スクシンイミド[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中10重量%] 4.2g SF-96 [MIBK中10重量%] 0.1g 2−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホニル)アセトアミド[BUTVAR B -76 の10.5重量%アセトン溶液中2.5重量%] 4.6g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(1−ナフチル)−s−トリアジン [BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中2.5重量%]1.1g 増感色素[アセトン溶液中の12.5重量%フェノキシエタノールにおいて増 感色素0.064ミリモル] 2.6g ベンゼンスルホンアミドフェノール[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン 溶液中10重量%] 26.2g パルミチン酸[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中10重量%] 1.4g MIBK 12.5g
【0066】フォトサーモグラフィー組成物を、例1に
記載したのと同じ様に調製し処理した。50℃及び相対
湿度15%で2週間経時したストリップの保存安定性を
測定した。得られた結果を次の表IIに記載する。
【0067】
【表2】
【0068】表IIのデータに示されるように、本発明
の色素I−a及びI−bは、比較例色素C−1よりも著
しく速いスピード及び良好な保存安定性を提供した。例4〜6及び比較例E フォトサーモグラフィーコーティング組成物を、次の処
方(使用した各成分及び量を記載する)に従って調製し
た。
【0069】 メチルイソブチルケトン(MIBK)中のベヘン酸銀分散体[BUTVAR B-76 ( 商標)ポリビニルブチラール5.0重量%、ヨウ化ナトリウム0.20重量%、 Ag4.25重量%] 45.8g 臭化銀乳剤[MIBK中11重量%のBUTVAR B-76 において、61nmエッジ 長を有する立方体AgBrとして、Ag4.2重量%] 2.96g スクシンイミド[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中10重量%] 4.2g SF-96 [MIBK中10重量%] 0.1g 2−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホニル)アセトアミド[BUTVAR B -76 の10.5重量%アセトン溶液中2.5重量%] 4.6g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(1−ナフチル)−s−トリアジン [BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中2.5重量%]1.1g 増感色素[アセトン溶液中の12.5重量%フェノキシエタノールにおいて増 感色素0.064ミリモル] 2.6g ベンゼンスルホンアミドフェノール[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン 溶液中10重量%] 26.1g パルミチン酸[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中10重量%] 1.4g MIBK 11.0g
【0070】フォトサーモグラフィー組成物を、例1に
記載したのと同じ様に調製し処理した。周囲条件で4週
間経時したストリップの保存安定性を測定した。得られ
た結果を次の表IIIに記載する。
【0071】
【表3】
【0072】表IIIのデータに示されるように、本発
明の色素I−a、I−b及びI−cは、比較例色素C−
1よりも著しく速いスピード及び良好な保存安定性を提
供した。例7及び比較例F〜H フォトサーモグラフィーコーティング組成物を、次の処
方(使用した各成分及び量を記載する)に従って調製し
た。
【0073】 メチルイソブチルケトン(MIBK)中のベヘン酸銀分散体[BUTVAR B-76 ( 商標)ポリビニルブチラール5.0重量%、ヨウ化ナトリウム0.20重量%、 Ag4.25重量%] 34.5g 臭化銀乳剤[MIBK中11重量%のBUTVAR B-76 において、85nmエッジ 長を有する立方体AgBrとして、Ag4.2重量%] 4.9g スクシンイミド[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中10重量%] 4.2g SF-96 [MIBK中10重量%] 0.3g 2−ブロモ−2−(4−メチルフェニルスルホニル)アセトアミド[BUTVAR B -76 の10.5重量%アセトン溶液中2.5重量%] 4.6g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(1−ナフチル)−s−トリアジン [BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中2.5重量%]1.1g 増感色素[アセトン溶液中の12.5重量%フェノキシエタノールにおいて増 感色素0.107ミリモル] 4.35g ベンゼンスルホンアミドフェノール[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン 溶液中10重量%] 26.1g パルミチン酸[BUTVAR B-76 の10.5重量%アセトン溶液中10重量%] 1.4g MIBK 18.5g
【0074】露光を0〜4ステップタブレットを有する
ラッテン29フィルターを通した以外は、フォトサーモ
グラフィー組成物を、例1に記載したのと同じ様に調製
し処理した。得られた結果を次の表IVに記載する。
【0075】
【表4】
【0076】表IVのデータに示されるように、本発明
の色素I−aは、比較例色素C−4、C−5及びC−6
よりも633nmでの効率の良い増感色素である。
【0077】
【発明の効果】低汚染、優れた安定性、効率の良い分光
増感(特に、633nmでの露光)に関する本発明の利
点は、フォトサーモグラフィー要素の商業的利用を長い
間妨げていた性能欠陥の問題解決を提供する。本発明
は、光散乱及び結果として生じる過剰のDmin 値の問題
を最小にするような微粒子ハロゲン化銀の使用を促進す
る。HeNeレーザもしくは固体レーザー由来の633
nmに対する感度は、フォトサーモグラフィー要素の画
像形成において、これらの非常に有利な露光源を用いる
ことを可能にする。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学線に対する像様露光により、有機銀
    塩と還元剤との間の画像形成反応を促進する触媒を、ハ
    ロゲン化銀から生成するような濃度で、 (a)その場で及び/もしくは別の場所で調製される感
    光性ハロゲン化銀、 (b)有機銀塩、並びに (c)還元剤、を含んでなる一つ以上の層を有する支持
    体を含んでなるフォトサーモグラフィー要素であって、 前記感光性ハロゲン化銀が、各々がN−スルホアルキル
    基で置換されているが、チアゾール核の少なくとも一方
    が5,6−ジハロベンゾチアゾール核である二つのチア
    ゾール核を有するアニオン性シアニン色素を用いて分光
    増感されていることを特徴とするフォトサーモグラフィ
    ー要素。
  2. 【請求項2】 前記アニオン性シアニン色素が次式: 【化1】 (式中、R1 、R2 、R6 及びR7 は、独立して、水
    素、ハロ、アルキル、アルコキシ、アリール、アリール
    オキシ、ヘテロアリール、シアノ、カルボキシもしくは
    ヒドロキシであり、 R3 - 及びR5 - は、独立して、炭素数2〜6のスルホ
    アルキルであり、 R4 は、水素もしくは炭素数1〜4のアルキルであり、
    そしてX+ は、正の対イオンであるが、ベンゾチアゾー
    ル核の少なくとも一方は5,6−ジハロベンゾチアゾー
    ル核である)によって表される請求項1に記載のフォト
    サーモグラフィー要素。
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