JPH08318319A - 板金機械のバックゲージ角度補正方法及び装置 - Google Patents

板金機械のバックゲージ角度補正方法及び装置

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JPH08318319A
JPH08318319A JP13027195A JP13027195A JPH08318319A JP H08318319 A JPH08318319 A JP H08318319A JP 13027195 A JP13027195 A JP 13027195A JP 13027195 A JP13027195 A JP 13027195A JP H08318319 A JPH08318319 A JP H08318319A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板材の後端部が折曲げ線または切断線などの
加工線に対して、平行で階段状の段部を有しても正確な
位置決めが可能な板金機械のバックゲージ角度補正方法
及び装置を提供。 【構成】 板金機械のバックゲージ装置(3)におい
て、位置決め部材(5)の板材突当て部材(53)を水
平に回動自在に設け、左右の可動台(11)の移動量の
差(ΔD)を検出し、前記左右の可動台の移動軸の間隔
を(L)とするとき、ストレッチ(7)の傾斜角(θ)
を計算式、θ=arctan(ΔD/L)により演算して求
め、この演算により求められたストレッチの傾斜角に対
応して前記板材突当て部材の角度を上下の工具で形成す
る加工線に平行になる様に補正することを特徴とする板
金機械のバックゲージ角度補正方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板金機械のバックゲージ
角度補正方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来の板金機械のバッ
クゲージ装置として、実公昭63−21939号をあげ
ることができる。この従来技術の概要は、「左右方向に
延伸したプレス機械の下部工具ホルダーに、可動台(1
7)を支持する前後方向に延伸する一対の支持体(9)
を設け、この支持体(9)にそれぞれ可動台(17)を
前後方向に移動自在に設けると共に、この可動台(1
7)を移動させる駆動装置(11)をそれぞれ設け、各
可動台(17)に立設した支柱(19)に左右方向に延
伸したストレッチ(27)の両端を水平方向に回動自在
に支承すると共に、少なくとも一方の支柱(19)に前
記ストレッチ(27)の一端部側を左右方向に摺動可能
に支承し、このストレッチ(27)に材料に当接自在な
複数の位置決め部材(5)を装着してなる。」ものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプレス機械
のバックゲージ装置においては、支持体(9)に設けら
れた可動台(17)に支承されたストレッチ(27)
は、可動台(17)を移動させる駆動装置(11)の駆
動量を変えることにより、前後方向に傾斜を容易につけ
るることが出来る様になっている。また各駆動装置(1
1)を同期させて駆動することで、ストレッチ(27)
の傾斜角を一定に保ったまま移動させることも出来る。
この様な構成にすることで板材の後端部が傾斜している
場合でも容易に対応出来る様にしたものである。
【0004】しかし、上記従来のプレス機械のバックゲ
ージ装置において、ストレッチ(27)を傾斜させる
と、このストレッチ(27)に装着された位置決め部材
(5)も同時に傾斜するので、板材の後端部がパンチと
ダイとで決定される折曲げ線に対して傾斜した板材の折
曲げには好都合である。しかし、板材の後端部が前記折
曲げ線に対して平行な階段状の段部を有する板材の折曲
げを行う場合には、ストレッチ(27)と一緒に位置決
め部材(5)も傾斜するので正確な位置決めが出来ない
という問題がある。
【0005】本発明は上述の如き問題点に鑑みてなされ
たものであり、本発明の目的は折曲げ加工装置またはシ
ヤリング加工装置などの板金機械において、板材の後端
部が折曲げ線または切断線などの加工線に対して、平行
で階段状の段部を有するものに対しても正確な位置決め
が可能な板金機械のバックゲージ角度補正方法及び装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の板金機械のバックゲージ角度補
正方法は、板金機械の左右方向に延伸した下部工具ホル
ダーに、前後方向に延伸した左右一対の送り機構を設
け、この左右一対の送り機構のそれぞれに前記可動台を
前後方向へ移動自在に支承すると共に前記可動台を移動
させるための駆動装置をそれぞれ設け、前記可動台に立
設した支柱に左右方向に延伸したストレッチの両端部を
水平に回転自在に支承すると共に一方の支柱に対して左
右方向に移動可能に支承し、前記ストレッチに材料を当
接自在の複数の位置決め部材を装着した板金機械のバッ
クゲージ装置において、前記位置決め部材の板材突当て
部材を水平に回動自在に設け、前記右側可動台の移動量
r と左側可動台の移動量Dl との差ΔDを検出し、前
記左右の可動台の移動軸の間隔をLとするとき、前記ス
トレッチの傾斜角θを計算式、θ=arctan(ΔD/L)
により演算して求め、この演算により求められたストレ
ッチの傾斜角θに対応して前記板材突当て部材の角度θ
を上下の工具で形成する加工線に平行(θ=0)になる
様に補正するものである。
【0007】また請求項2に記載の板金機械のバックゲ
ージ角度補正方法は、請求項1に記載の板金機械のバッ
クゲージ角度補正方法において、前記上下の工具で形成
する加工線は折曲げ加工装置のパンチとダイにより形成
される折曲げ線であることを特徴とするものである。
【0008】そして、請求項3に記載の板金機械のバッ
クゲージ角度補正方法は、請求項1に記載の板金機械の
バックゲージ角度補正方法において、前記上下の工具で
形成する加工線はしシヤリング加工装置の上下の切断刃
により形成される切断線あることを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項4に記載の板金機械のバックゲージ
角度補正装置は、板金機械の左右方向に延伸した下部工
具ホルダーに、前後方向に延伸した左右一対の送り機構
を設け、この左右一対の送り機構のそれぞれに前記可動
台を前後方向へ移動自在に支承すると共に前記可動台を
移動させるための駆動装置をそれぞれに設け、前記可動
台に立設した支柱に左右方向に延伸したストレッチの両
端部を水平に回転自在に支承すると共に一方の支柱に対
して左右方向に移動可能に支承し、前記ストレッチに材
料を当接自在の複数の位置決め部材を装着した板金機械
のバックゲージ装置において、前記位置決め部材の板材
突当て部材を水平に回動可能に設けると共に該板材突当
て部材を回動させる駆動モータを設け、前記右側可動台
の移動量と左側可動台の移動量との差を検出し、前記左
右の可動台の移動軸の間隔をLとするとき、前記ストレ
ッチの傾斜角θを計算式、θ=arctan(ΔD/L)によ
り演算して求め、この演算により求められたストレッチ
の傾斜角θに対応して、前記板材突当て部材の角度θを
上下の工具で形成される加工線に平行(θ=0)に補正
可能としたことを特徴とするものである。
【0010】請求項5に記載の板金機械のバックゲージ
角度補正装置は、請求項4に記載の板金機械のバックゲ
ージ装置において、前記位置決め部材を前記ストレッチ
に左右方向に移動可能に設け、該位置決め部材を駆動モ
ータにより位置決め自在に設けたことを特徴とするもの
である。
【0011】請求項6に記載の板金機械のバックゲージ
角度補正装置は、請求項5に記載の板金機械のバックゲ
ージ装置において、前記位置決め部材の板材突当て部材
を水平に回動可能に設けると共に上下に移動可能に設
け、該板材突当て部材を水平に回動させる駆動モータと
上下に移動させる駆動モータとを設けたことを特徴とす
るものである。
【0012】請求項7に記載の板金機械のバックゲージ
角度補正装置は、請求項6に記載の板金機械のバックゲ
ージ装置において、前記位置決め部材に該位置決め部材
を移動させる位置決め部材移動モータを設け、前記スト
レッチに左右方向に延伸したラックギヤを設け、前記位
置決め部材移動モータに設けたピニオンギヤと前記ラッ
クギヤとを係合させて設けたことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項8に記載の板金機械のバックゲージ
角度補正装置は、請求項7に記載の板金機械のバックゲ
ージ装置において、前記上下の工具で形成される加工線
は折曲げ加工装置のパンチとダイにより形成される折曲
げ線であることを特徴とするものである。
【0014】請求項9に記載の板金機械のバックゲージ
角度補正装置は、請求項7に記載の板金機械のバックゲ
ージ装置において、前記上下の工具で形成する加工線は
しシヤリング加工装置の上下の切断刃により形成される
切断線あることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】請求項1の板金機械のバックゲージ角度補正方
法とすることにより、左右の可動台を別個に駆動して、
材料を当接自在の位置決め部材を装着したストレッチを
ある角度θに傾斜させた場合、前記左右の可動台の移動
量の差ΔDを検出し、前記ストレッチの傾斜角θを計算
式、θ=arctan(ΔD/L)により演算して求め、この
演算により求められたストレッチの傾斜角θに対応して
前記板材突当て部材の角度θを上下の工具により形成さ
れる加工線に平行になる様に、すなわちθ=0になる様
に補正することが出来る。
【0016】そして、請求項2の板金機械のバックゲー
ジ角度補正方法とすることにより、折曲げ加工装置の左
右の可動台を別個に駆動して、材料を当接自在の位置決
め部材を装着したストレッチをある角度θに傾斜させた
場合、前記左右の可動台の移動量の差ΔDを検出し、前
記ストレッチの傾斜角θを計算式、θ=arctan(ΔD/
L)により演算して求め、この演算により求められたス
トレッチの傾斜角θに対応して前記板材突当て部材の角
度θを上下のパンチとダイにより形成される折曲げ線に
平行(θ=0)になる様に補正することが出来るので、
板材の後端部が前記折曲げ線に対して平行な階段状の段
部を有する板材に対して正確な位置決めが容易にかつ正
確に行うことが出来る。
【0017】さらに、請求項3の板金機械のバックゲー
ジ角度補正方法によれば、シヤリング加工装置におい
て、左右の可動台を別個に駆動して、材料を当接自在の
位置決め部材を装着したストレッチをある角度θに傾斜
させた場合、前記左右の可動台の移動量の差ΔDを検出
して、前記ストレッチの傾斜角θを計算式、θ=arctan
(ΔD/L)により演算して求め、この演算により求め
られたストレッチの傾斜角θに対応して前記板材突当て
部材の角度θを上下の切断刃により形成される切断線に
平行(θ=0)になる様に補正することが出来るので、
板材の後端部が前記切断線に対して平行な階段状の段部
を有する板材に対して正確な位置決めが容易にかつ正確
に行うことが出来る。
【0018】請求項4の板金機械のバックゲージ角度補
正装置によれば、左右の可動台を別個に駆動して、材料
を当接自在の位置決め部材を装着したストレッチをある
角度θに傾斜させた場合、前記左右の可動台の移動量の
差ΔDを検出し、前記ストレッチの傾斜角θを計算式、
θ=arctan(ΔD/L)により演算して求め、この演算
により求められたストレッチの傾斜角θに対応して前記
板材突当て部材の角度θを上下の工具により形成される
加工線に平行(θ=0)になる様に補正することが出来
る。
【0019】また、請求項5の板金機械のバックゲージ
角度補正装置によれば、請求項4と同一の作用が得られ
る上に、前記位置決め部材の板材突当て部材を左右方向
に移動させることが出来る。
【0020】また、請求項6または請求項7の板金機械
のバックゲージ角度補正装置によれば、前記位置決め部
材の板材突当て部材を上下左右方向に移動させることが
出来る。
【0021】また、請求項8板金機械のバックゲージ角
度補正装置によれば、折曲げ加工装置において、左右の
可動台を別個に駆動して、材料を当接自在の位置決め部
材を装着したストレッチを或る角度θに傾斜させた場
合、前記左右の可動台の移動量の差ΔDを検出し、前記
ストレッチの傾斜角θを計算式、θ=arctan(ΔD/
L)により演算して求め、この演算により求められたス
トレッチの傾斜角θに対応して前記板材突当て部材の角
度θをパンチとダイにより形成される折曲げ線に平行
(θ=0)になる様に補正すると共に上下左右に移動位
置決めすることが出来る。
【0022】請求項9板金機械のバックゲージ角度補正
装置によれば、シヤリング加工装置において、左右の可
動台を別個に駆動して、材料を当接自在の位置決め部材
を装着したストレッチを或る角度θに傾斜させた場合、
前記左右の可動台の移動量の差ΔDを検出し、前記スト
レッチの傾斜角θを計算式、θ=arctan(ΔD/L)に
より演算して求め、この演算により求められたストレッ
チの傾斜角θに対応して前記板材突当て部材の角度θを
上下の切断刃により形成される切断線に平行に、すなわ
ちθ=0になる様に補正すると共に上下左右に移動位置
決めすることが出来る。
【0023】
【実施例】次に本発明に係わる板金機械のバックゲージ
角度補正方法及び装置について図面を参照しながら説明
する。
【0024】図1を参照するに、板金機械1の例として
プレスブレーキ(折曲げ加工装置)を示してある。この
プレスブレーキは図示省略した下部工具であるダイが上
部工具である図示省略のパンチに対して上昇し、このパ
ンチとダイとで板材を挟持押圧して曲げ加工を行う上昇
式プレスブレーキである。なお、図1においてプレスブ
レーキ本体はその概略を想像線で示してあり、実線で示
した部分が本発明に係わるバックゲージ装置3である。
【0025】上記プレスブレーキで板材に曲げ加工を行
うには、板材をプレスブレーキの前方からダイの上に送
り込み、材料の後端辺を複数の位置決め部材5に押しあ
てて、板材の所望の加工位置を前記パンチの下方先端と
ダイとで形成される折り曲げ線に一致させてから曲げ加
工を行うものである。
【0026】前記位置決め部材5はストレッチ7に左右
方向に移動可能に装着されており、このストレッチ7の
左右端部付近は支柱13に回動自在に支持されていると
共に一方の支持部は前記支柱13に回動自在かつ摺動可
能に支持されている。
【0027】また、前記支柱13は左右のガイドレール
9により前後方向にガイドされる左右の可動台11に立
設してあり、この左右の可動台は下部工具ホルダー17
に取付けられた送り機構15と駆動モータM1により前
後方向において位置決め自在になっている。
【0028】上記送り機構15及びストレッチ7の前記
可動台11に対する支持構造は前記従来技術「実公昭6
3−21939号」と同様なものを使用することが出来
るのでその詳細説明は省略することにする。
【0029】それでは、バックゲージ装置3の位置決め
部材5について図2〜図4を参照しながら説明する。図
2は図1において位置決め部材5を正面から見た図面で
あり、図3はその上面図、図4は図2の側断面図であ
る。
【0030】先ず図2及び図3を参照するに、位置決め
部材5を備えたハウジング19の後ろ側に直線運動ベア
リング21が設けてあり、この直線運動ベアリング21
と前記ストレッチ7の正面側に設けられた直線運動ベア
リングガイド23とを左右方向に移動自在に係合させて
ある。なお上記ハウジング19は前側が開放された箱状
に形成してある。
【0031】また、前記ハウジング19の側面には位置
決め部材5を左右方向に駆動するための駆動モータM2
が設けてあり、この駆動モータM2の出力軸に設けたピ
ニオンギヤ25と、前記ストレッチ7の正面側の下方位
置に設けられたラックギヤ27とを噛合させてある。
【0032】従って、上記駆動モータM2を適宜に制御
して駆動することにより、位置決め部材5を前記ストレ
ッチ7の適宜な位置に移動させることが出来る。
【0033】さらに、前記ハウジング19の内部には鉛
直方向を軸にして揺動可能な筐体29が設けてある。こ
の筐体29の前面は開放された形状となっており、この
筐体29の外側の上面と下面にこの筐体29を揺動させ
るための揺動軸を設けてある。上部揺動軸31は円環状
に形成してあり、この円環状の上部揺動軸31と前記ハ
ウジング19との間に挿入されたラジアルベアリング3
3により軸支されている。また、下部揺動軸35は前記
ハウジング19の底面との間に設けたスラストベアリン
グ37を介して軸支されると共に前記筐体29を揺動さ
せるための入力ギヤ39が下部揺動軸35に設けてあ
る。
【0034】さらに、前記ハウジング19の下方外側に
は前記筐体29を揺動させるための駆動モータM3が水
平方向に設けてあり、この駆動モータM3の出力軸に設
けたベベルギヤ41と前記ハウジング19に鉛直方向に
軸支される中間軸43の一端に設けた中間軸ベベルギヤ
45とを噛合させてある。そして、この中間軸の他端に
設けた中間ギヤ47を前記筐体29に設けられた入力ギ
ヤ39に噛合させてある。
【0035】従って、駆動モータM3を適宜に制御して
駆動することにより前記筐体29を必要な角度θだけ揺
動させることが出来る。
【0036】上記筐体29の内部には、平行な2本のガ
イドバーが鉛直方向に設けてあり、この2本のガイドバ
ー49にガイドされる一対のガイド部材51が設けてあ
る。この一対のガイド部材51に板材Wを突当てて位置
決めするための板材突当て部材53が設けてある。この
板材突当て部材53は筐体29及び前記ハウジング19
から前方に若干突出して設けられている。
【0037】また、上記筐体29に設けられた前記円環
状の上部揺動軸31のほぼ中央には、上記板材突当て部
材53を上下方向に移動させるための駆動モータM4が
設けてあり、この駆動モータM4の出力軸に設けられた
送りねじ55が前記2本のガイドバーのほぼ中間の位置
に延伸している。そして、この送りねじ55を前記板材
突当て部材53に設けたナット部材57と螺合させてあ
る。
【0038】上記構成により、駆動モータM4を適宜に
制御して駆動することにより、前記板材突当て部材53
を適宜の位置に上下させることが出来る。以上を総合す
れば板金機械のバックゲージ装置における位置決め部材
5をストレッチ7の任意の位置に位置決めすることが可
能であり、またストレッチ7を或る角度θ傾斜させた場
合に、ストレッチ7の傾斜角度θに対応する逆方向の角
度θに筐体29を揺動させて位置決め部材5を曲げ加工
線に平行にすることが可能である。
【0039】次に、図5及び図6の参照しながら、板金
機械のバックゲージ角度補正方法について説明する。図
5はバックゲージ角度補正手順のフローチャートであ
り、図6はバックゲージ角度補正方法の説明図である。
【0040】図5を参照するに、ステップS1において
バックゲージ角度補正モードにセットする。ステップS
2において右側の可動台の送り量Dr と左側の可動台の
送り量Dl との差ΔD=Dr −Dl を、図示しないCN
C装置で演算して求める。次に、ステップS3で板材突
当て部材53の補正角を計算式、θ=arctan(ΔD/
L)により演算して求める。なおこの計算式において、
ΔD>0ならば、θ<0となり、ΔD<0ならば、θ>
0となる。
【0041】ステップS4において、前記駆動モータM
3に送る補正パルス数βを次式により計算する。補正パ
ルス数(β)=α*θ、ここで「α」はパラメータで、
例えば補正角度0.1度当たりのパルス数である。ステ
ップS5において補正パルス数βを前記駆動モータM3
に出力する。駆動モータM3はストレッチ7の傾斜角度
θに対応する逆方向の角度θに筐体29を揺動させて位
置決め部材5を曲げ加工線に平行に補正する。
【0042】次に図6を参照するに、ダイ上の折曲げ線
BLと平行状態に在るストレッチ7を、左右の送り機構
の駆動モータM1を駆動して、左側の支柱13に支承さ
れているストレッチ7をDl 前進させ、右側の支柱13
に支承されているストレッチ7をDr 前進させたとき
の、右側の可動台の送り量Dr と左側の可動台の送り量
l との差ΔDは、ΔD=Dr −Dl ,ΔD>0、とし
て検出することができるので、傾斜角度θは、θ=arct
an(ΔD/L)として求められる。従って板材の後端に
段差がある図示のような板材W´の場合でも、板材突当
て部材53の傾斜角度を時計まわりの方向(CW)にθ
度回動することにより正確に位置決めすることが可能で
ある。ΔD<0のときは、反時計まわりの方向(CC
W)にθ度回動すればよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、請求
項1の発明によれば、板金機械のバックゲージ角度補正
において、左右の可動台を別個に駆動して、材料を当接
自在の位置決め部材を装着したストレッチをある角度θ
に傾斜させた場合、前記左右の可動台の移動量の差ΔD
を検出し、前記ストレッチの傾斜角θを次の計算式、θ
=arctan(ΔD/L)により演算して求め、この演算に
より求められたストレッチの傾斜角θに対応して前記板
材突当て部材の角度θを上下の工具により形成される加
工線に平行になる様に、すなわちθ=0になる様に補正
することが出来るので、板材の後端部が前記加工線に対
して平行な階段状の段部を有する板材に対して正確な位
置決めが容易にかつ正確に行うことが出来る。
【0044】また、請求項2の発明によれば、折曲げ加
工装置のバックゲージ角度補正において、板材の後端部
が前記加工げ線に対して平行な階段状の段部を有する板
材に対して正確な位置決めが容易にかつ正確に行うこと
が出来る。
【0045】さらに、請求項3の発明によれば、シヤリ
ング加工装置のバックゲージ角度補正において、板材の
後端部が前記切断線に対して平行な階段状の段部を有す
る板材に対して正確な位置決めが容易にかつ正確に行う
ことが出来る。
【0046】請求項4に記載の板金機械のバックゲージ
角度補正装置によれば、板金機械のバックゲージ角度補
正において、左右の可動台を別個に駆動して、材料を当
接自在の位置決め部材を装着したストレッチをある角度
θに傾斜させた場合、前記左右の可動台の移動量の差Δ
Dを検出し、前記ストレッチの傾斜角θを計算式、θ=
arctan(ΔD/L)により演算して求め、この演算によ
り求められたストレッチの傾斜角θに対応して前記板材
突当て部材の角度θを上下の工具により形成される加工
線に平行になる様に、すなわちθ=0になる様に補正す
ることが出来るので、板材の後端部が前記加工線に対し
て平行な階段状の段部を有する板材に対して正確な位置
決めが容易にかつ正確に行うことが出来る。
【0047】また、請求項5〜請求項7に記載の板金機
械のバックゲージ角度補正装置によれば、前記位置決め
部材の板材突当て部材を上下左右方向に移動させること
が出来るので、板材の後端部にハット形のフランジが形
成された材料にも使用することが可能である。
【0048】そして、請求項8に記載の板金機械のバッ
クゲージ角度補正装置によれば、折曲げ加工装置のバッ
クゲージ角度補正において、左右の可動台を別個に駆動
して、材料を当接自在の位置決め部材を装着したストレ
ッチをある角度θに傾斜させた場合、前記左右の可動台
の移動量の差ΔDを検出し、前記ストレッチの傾斜角θ
を計算式、θ=arctan(ΔD/L)により演算して求
め、この演算により求められたストレッチの傾斜角θに
対応して前記板材突当て部材の角度θをパンチとダイに
より形成される折曲げ線に平行になる様に、すなわちθ
=0になる様に補正することが出来るので、板材の後端
部が前記折曲げ線に対して平行な階段状の段部を有する
板材に対して正確な位置決めが容易にかつ正確に行うこ
とが出来る。
【0049】請求項9に記載の板金機械のバックゲージ
角度補正装置によれば、シヤリング加工装置のバックゲ
ージ角度補正において、左右の可動台を別個に駆動し
て、材料を当接自在の位置決め部材を装着したストレッ
チをある角度θに傾斜させた場合、前記左右の可動台の
移動量の差ΔDを検出し、前記ストレッチの傾斜角θを
計算式、θ=arctan(ΔD/L)により演算して求め、
この演算により求められたストレッチの傾斜角θに対応
して前記板材突当て部材の角度θを上下の切断刃により
形成される切断線に平行になる様に、すなわちθ=0に
なる様に補正することが出来るので、板材の後端部が前
記切断線に対して平行な階段状の段部を有する板材に対
して正確な位置決めが容易にかつ正確に行うことが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる板金機械のバックゲージ角度補
正装置の実施例。
【図2】本発明に係わる板金機械のバックゲージ角度補
正装置の位置決め部材の部分拡大正面図。
【図3】本発明に係わる板金機械のバックゲージ角度補
正装置の位置決め部材の部分拡大上面図。
【図4】本発明に係わる板金機械のバックゲージ角度補
正装置の位置決め部材の部分拡大側面図。
【図5】本発明に係わるバックゲージ角度補正手順のフ
ローチャート。
【図6】本発明に係わるバックゲージ角度補正方法の説
明図。
【符号の説明】
1 板金機械 3 バックゲージ装置 5 位置決め部材 7 ストレッチ 11 可動台 17 下部工具ホルダー 13 支柱 15 送り機構 19 ハウジング 29 筐体 53 板材突当て部材 ΔD 左右の可動台の移動量の差 Dl 左側可動台の移動量 Dr 右側可動台の移動量 L 可動台の移動軸の間隔 M1,M2,M3,M4 駆動モータ W,W´ 板材 WL 加工線 α パラメータ β 補正パルス数 θ 補正角度

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板金機械の左右方向に延伸した下部工具
    ホルダーに、前後方向に延伸した左右一対の送り機構を
    設け、該左右一対の送り機構のそれぞれに前記可動台を
    前後方向へ移動自在に支承すると共に前記可動台を移動
    させるための駆動装置をそれぞれ設け、前記可動台に立
    設した支柱に左右方向に延伸したストレッチの両端部を
    水平に回転自在に支承すると共に一方の支柱に対して左
    右方向に移動可能に支承し、前記ストレッチに材料を当
    接自在の複数の位置決め部材を装着した板金機械のバッ
    クゲージ装置において、前記位置決め部材の板材突当て
    部材を水平に回動自在に設け、前記右側可動台の移動量
    (Dr )と左側可動台の移動量(Dl )との差(ΔD=
    r −Dl )を検出し、前記左右の可動台の移動軸の間
    隔をLとするとき、前記ストレッチの傾斜角(θ)を計
    算式、θ=arctan(ΔD/L)により演算して求め、こ
    の演算により求められたストレッチの傾斜角(θ)に対
    応して前記板材突当て部材の角度(θ)を上下の工具で
    形成する加工線に平行(θ=0)になる様に補正するこ
    とを特徴とする板金機械のバックゲージ角度補正方法。
  2. 【請求項2】 前記上下の工具で形成する加工線は折曲
    げ加工装置のパンチとダイにより形成される折曲げ線で
    あることを特徴とする請求項1に記載の板金機械のバッ
    クゲージ角度補正方法。
  3. 【請求項3】 前記上下の工具で形成する加工線はシヤ
    リング加工装置の上下の切断刃により形成される切断線
    あることを特徴とする請求項1に記載の板金機械のバッ
    クゲージ角度補正方法。
  4. 【請求項4】 板金機械の左右方向に延伸した下部工具
    ホルダーに、前後方向に延伸した左右一対の送り機構を
    設け、この左右一対の送り機構のそれぞれに前記可動台
    を前後方向へ移動自在に支承すると共に前記可動台を移
    動させるための駆動装置をそれぞれ設け、前記可動台に
    立設した支柱に左右方向に延伸したストレッチの両端部
    を水平に回転自在に支承すると共に一方の支柱に対して
    左右方向に移動可能に支承し、前記ストレッチに材料を
    当接自在の複数の位置決め部材を装着した板金機械のバ
    ックゲージ装置において、前記位置決め部材の板材突当
    て部材を水平に回動可能に設けると共に該板材突当て部
    材を回動させる駆動モータを設け、前記右側可動台の移
    動量と左側可動台の移動量との差を検出し、前記左右の
    可動台の移動軸の間隔をLとするとき、前記ストレッチ
    の傾斜角(θ)を計算式、θ=arctan(ΔD/L)によ
    り演算して求め、この演算により求められたストレッチ
    の傾斜角(θ)に対応して、前記板材突当て部材の角度
    を上下の工具で形成される加工線に平行(θ=0)に補
    正可能としたことを特徴とする板金機械のバックゲージ
    角度補正装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め部材を前記ストレッチに左
    右方向に移動可能に設け、該位置決め部材を駆動モータ
    により位置決め自在に設けたことを特徴とする請求項4
    に記載の板金機械のバックゲージ角度補正装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め部材の板材突当て部材を水
    平に回動可能に設けると共に上下に移動可能に設け、該
    板材突当て部材を水平に回動させる駆動モータと上下に
    移動させる駆動モータとを設けたことを特徴とする請求
    項5に記載の板金機械のバックゲージ角度補正装置。
  7. 【請求項7】 前記位置決め部材に該位置決め部材を移
    動させる位置決め部材移動モータを設け、前記ストレッ
    チに左右方向に延伸したラックギヤを設け、前記位置決
    め部材移動モータに設けたピニオンギヤと前記ラックギ
    ヤとを係合させて設けたことを特徴とする請求項6に記
    載の板金機械のバックゲージ装置。
  8. 【請求項8】 前記上下の工具で形成される加工線は折
    曲げ加工装置のパンチとダイにより形成される折曲げ線
    であることを特徴とする請求項7に記載の板金機械のバ
    ックゲージ角度補正装置。
  9. 【請求項9】 前記上下の工具で形成する加工線はしシ
    ヤリング加工装置の上下の切断刃により形成される切断
    線あることを特徴とする請求項7に記載の板金機械のバ
    ックゲージ角度補正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115971293A (zh) * 2022-12-22 2023-04-18 南通世创机械有限公司 一种配电柜的钣金外壳的加工机构

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CN115971293B (zh) * 2022-12-22 2023-10-20 威海市德利源电力设备有限公司 一种配电柜的钣金外壳的加工机构

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