JPH08317806A - スパイクシューズ - Google Patents

スパイクシューズ

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JPH08317806A
JPH08317806A JP15253095A JP15253095A JPH08317806A JP H08317806 A JPH08317806 A JP H08317806A JP 15253095 A JP15253095 A JP 15253095A JP 15253095 A JP15253095 A JP 15253095A JP H08317806 A JPH08317806 A JP H08317806A
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暁 片岡
Masanobu Inohara
正信 井ノ原
Yoshikuni Takamoto
義国 高本
Riyouta Shinayama
亮太 品山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 足部を強固にホールドして、キック力をロス
なくトラックなどに伝え得るスパイクシューズを提供す
る。 【構成】 樹脂材料からなるアウタ1にスパイク2が装
着され、アウタ1におけるソール部10の周縁の少なく
とも一部を上方に巻き上げて巻上部11A,11Bを形
成したスパイクシューズに関する。巻上部11A,11
Bの一部を足に沿って内方に巻き込んで巻込部12A,
12Bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウタにスパイクが装
着されたスパイクシューズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なスパイクシューズは、繊維や人
工皮革からなる甲皮を紐締めすることにより、足部をホ
ールドしている。しかし、かかる構造では、着地の際に
脚から地面に作用するキック力や回転力により、甲皮、
紐およびハトメの部分が伸びて、シューズ内で足が横方
向にズレたり足の裏面に沿って回転するのを避けられな
い。特に、200m走などのカーブを走る種目や、ハー
ドルなどの種目においては、殆どの選手がホールド性の
欠如を訴えている。
【0003】そこで、従来より、アウタのソール部の周
縁の一部を上方に巻き上げて巻上部を形成し、この巻上
部によってホールド性の向上を図ったスパイクシューズ
が知られている(たとえば、実開平5−4903号公報
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
では、巻上部の高さが低く、また、部分的であるため、
今一つ十分な剛性が得られず、したがって、十分に足を
ホールドすることができない。
【0005】本発明は、かかる従来の問題に鑑みてなさ
れたもので、その目的は足部を強固にホールドして、キ
ック力をロスなくトラックなどに伝え得るスパイクシュ
ーズを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、第1発明は、アウタにおけるソール部の
周縁を巻き上げた巻上部を前足部に形成し、この前足部
の巻上部の少なくとも一部を足に沿って内方に巻き込ん
で巻込部を形成している。
【0007】この第1発明によれば、前足部の巻上部に
連ねて巻込部を形成しているので、足をホールドする部
分が高くなるから、前足部のホールド性が向上する。
【0008】第2発明では、前足部、中足部および踵部
に巻上部を形成すると共に、踵部の巻上部の少なくとも
一部を足に沿って内方に巻き込んで巻込部を形成してい
る。
【0009】第2発明によれば、巻上部が広範囲に形成
されているので、足全体のホールド性が向上する。特
に、踵部の巻上部に連ねて巻込部を形成しているから、
踵部をホールドする部分が高くなるので、踵部のホール
ド性が向上する。
【0010】第3発明では、前足部、中足部および踵部
に巻上部を形成すると共に、中足部および踵部の巻上部
がソール部よりも厚肉で、かつ、上端縁に行くに従い薄
肉に設定されている。
【0011】第3発明によれば、巻上部が広範囲に形成
されているので、足全体のホールド性が向上する。特
に、中足部および踵部の巻上部は、ソール部から立上る
部分が厚肉になっているので、剛性が大きくなり、作用
する荷重による変形が抑制される。
【0012】第4発明は、巻上部を前足部、中足部およ
び踵部に形成すると共に、中足部から踵部まで連設され
た後巻上部と、前足部全体に連なって形成された前巻上
部との間をV字状に切欠して分割し、これらの前後の巻
上部が巻上部よりも軟質の材料からなる関節板で互いに
連結されている。
【0013】第4発明によれば、前足部、中足部および
踵部に巻上部を形成しているから、巻上部が広範囲に形
成されているので、足全体のホールド性が向上する。特
に、前巻上部と後巻上部とを関節板で連結しているか
ら、前後の巻上部が連結されて剛性が向上する一方で、
関節板が巻上部よりも軟質の材料で構成されているた
め、足の運動に伴ってシューズが屈曲し易いので、足の
運動を妨げるおそれもない。
【0014】第5発明は、巻上部が前足部、中足部およ
び踵部に形成されていると共に、前記前足部、中足部お
よび踵部の巻上部をそれぞれ締め付ける非伸縮性の前ベ
ルト、中ベルトおよび後ベルトが設けられ、前記前ベル
トおよび後ベルトがそれぞれ前記巻上部または巻込部に
固着されているのに対し、前記中ベルトがソール部の裏
面に回り込んでいる。
【0015】第5発明によれば、広範囲な巻上部で足全
体を十分にホールドし得ると共に、中ベルトをソール部
の裏面に回り込ませたので、中ベルトによりソール部を
踏ず部(土踏ず)に密着させることができると共に、中
足部のホールド性が著しく向上する。
【0016】
【実施例】本発明は、添付の図面を参考にした以下の好
適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。
しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説
明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利
用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲
によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面に
おける同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
【0017】図1および図2は、それぞれ、陸上競技用
のスパイクシューズを内側面および外側面から見た外観
を示す。図1において、スパイクシューズは、樹脂材料
からなるアウタ1と、このアウタ1の前足部のソール部
10に装着された複数のスパイク2と、非伸縮性の3組
のベルト3A,3B,3Cと、甲パッド4などで構成さ
れており、インナを備えていない。
【0018】図3および図4はアウタ1を示す。図3
(a)において、アウタ1における足の裏面を支持する
部分は、つまり、ソール部10は、破線でその領域を示
している。図3(b)〜(e)に示すように、アウタ1
には、ソール部10の周縁を上方に巻き上げた巻上部1
1A,11Bが形成されている。図3(a)の巻上部1
1A,11Bは、中足部から踵部まで連設された後巻上
部11Bと、前足部の全体に連なって形成された前巻上
部11Aとの間が、分割部13においてV字状に切欠さ
れて分割されている。前巻上部11Aおよび後巻上部1
1Bの踵部分には、それぞれ、巻上部11A,11Bを
足に沿って内方に巻き込んだ図3(b),(c)の前巻
込部12Aおよび図3(e)の後巻込部12Bが連設さ
れている。前記後巻込部12Bは、踝の下を通り、踵全
体を包み込む形状になっている。また、後巻上部11B
は、図3(d),(e)に示すように、ソール部10か
ら立上る部分がソール部10よりも厚肉で、かつ、上端
縁に行くに従い薄肉に設定されている。なお、図3
(b),(c)の前巻上部11Aもソール部10から立
上る部分が厚肉で、上端縁の前巻込部12Aに行くに従
い薄肉になっている。
【0019】前巻上部11Aおよび前巻込部12Aは、
図5の第1中足骨B1の骨頭B1aから第5中足骨B5
の骨頭B5aまでの前足部外周囲を覆うように連なって
形成されている。一方、図3(a)の後巻込部12B
は、図5の踵骨B2の側面をほぼ覆う領域に形成されて
いる。図6の二点鎖線で示すように、後巻上部11B
は、第1中足骨B1の骨頭B1aよりも若干後方の位置
から、踵骨B2を経由して、図5の第5中足骨B5の骨
頭B5aの近傍までにわたって設けられている。なお、
本実施例では、インナを備えていないので、アウタ1の
前足部および踵部の内面には、図3の二点鎖線で示すよ
うにスポンジなどの緩衝部材8を固着しておく。
【0020】図1において、前記V字状の分割部13に
は、関節板14が前巻上部11Aと後巻上部11Bとの
間に架設されている。この関節板14は、図7(a),
(b)に示すように、扇形状で蛇腹状の板材からなり、
アウタ1(ソール部10,巻上部11A,11B,巻込
部12A,12B)よりも軟質の樹脂材料で構成されて
いる。本明細書において、「軟質」とは、樹脂やゴムの
硬度が小さいことをいい、より明確に表現するならば、
ヤング率が小さいことを意味する。前記関節板14は、
扇子のように点Oを中心に円弧方向Rに伸縮するもの
で、足の運動に伴う図4の矢印A方向のシューズの変形
を容易にする一方で、図3の各巻上部11A,11Bが
外側に変形するのを抑制するものである。なお、前記関
節板14は、平板上であってもよく、あるいは、樹脂製
ではなくゴム製などとしてもよい。
【0021】図1,図2に示すように、アウタ1におけ
る後巻込部12Bには切欠孔15が形成されている。ま
た、図3のアウタ1のソール部10の前足部および中足
部近傍には、多数の小孔16が形成されている。なお、
アウタ1の前足部には、前足部を覆うメッシュ状の伸縮
性の高い繊維からなるカバー7が装着されている。
【0022】図8は甲パッド4を示す斜視図である。甲
パッド4は、図9のように足の甲Cを覆うもので、たと
えば11ナイロンのような保形性を有する樹脂材料で図
8のように鞍形に形成されている。甲パッド4は、稜線
Lに沿った稜部40において、図9に示すように、足の
甲Cとの間に空間Sを形成し、一方、稜線Lから離れた
麓部41において、図9に明示するように甲Cの左右の
部分に接触する。この甲パッド4は、中ベルト3Bおよ
び後ベルト3C(図1)によって締め付けられるのであ
るが、図6のように、稜線Lに沿って甲パッド4と甲C
との間に空間Sが設定されていることから、図5の長母
指伸筋M1および前脛骨筋M2の一部に、ベルト3B,
3C(図1)の締付力が加わるのを防止する。なお、足
根部との接触部分にはハッチングを施しており、これら
の部分には必要に応じて、甲パッド4の内側にスポンジ
などの緩衝部材を貼着しておくのが好ましい。
【0023】図8に示すように、甲パッド4は稜部40
が厚肉に設定され、一方、麓部41が稜部40よりも薄
肉に設定されている。前記甲パッド4は、図6の後方B
aに行くに従い稜線Lが足に沿って上方に傾斜した前部
パッド42と、稜線Lが前部パッド42よりも上方に傾
斜し、かつ、足なりよりも大きく傾斜した後部パッド4
3とを一体に形成してなる。前部パッド42と後部パッ
ド43との間には、麓部41を切欠した切欠部44が形
成されている。なお、甲パッド4のヤング率は、一般
に、10kgf/mm2 〜100kgf/mm2 程度に設定するのが
好ましい。
【0024】甲パッド4は、図1に示すように、2本の
連結板5によって、アウタ1の前巻上部11Aないし巻
込部12Aに連結されている。連結板5は、アウタ1と
は別体の蛇腹状の板で構成されている。
【0025】前ベルト3A,中ベルト3B,後ベルト3
Cは、それぞれ、前足部、中足部および踵部の巻上部1
1A,11Bないし巻込部12A,12Bを締め付ける
ものである。前ベルト3Aおよび後ベルト3Bは、それ
ぞれ、前足部および踵部の巻上部11A,11Bまたは
巻込部12A,12Bに固着されている。一方、中ベル
ト3Bは、図9に明示するように、アウタ1のソール部
10の裏面10aに回り込んで、裏面10aに固着され
ている。各ベルト3A〜3Cは、それぞれ、2本のベル
トがリング6(図2参照)を介して連結されており、リ
ング6において折り返して、表面に形成した面ファスナ
部3aによって締付状態を保持できるようになってい
る。
【0026】図2の中ベルト3Bは、前部パッド42の
上面に沿って巻かれて、甲パッド4を中足部にフィット
させる。後ベルト3Cは、後部パッド43の上面に沿っ
て、アウタ1の踵部16を引き付ける方向に巻かれてい
る。なお、甲パッド4の稜部40の最後端には、後ベル
ト3Cが後方に離脱するのを防止する図6の係合突条4
5を設けるのが好ましい。
【0027】前記構成において、本スパイクシューズ
は、図1の前後の巻上部11A,11Bに更に、前後の
巻込部12A,12Bを連ねて形成したので、前足部お
よび踵部を両側面からホールドするだけでなく、上方か
らもホールドすることができ、また、踏ず部を後巻上部
11Bによりホールドすることができる。したがって、
ホールド性が向上するので、シューズ内での足の横方向
のズレや足の裏面に沿った回転も防止でき、エネルギー
ロスを伴うことなくキック力をトラックなどに伝えるこ
とができる。しかも、巻上部11A,11Bの他に巻込
部12A,12Bを設けたので、足の側面とアウタの側
面との接触面積が大きくなるから、足に痛みを生じるお
それもない。
【0028】また、図3のように、巻上部11A,11
Bはソール部10から立上る部分が厚肉に設定されてい
るので、巻上部11A,11Bの剛性が大きくなるか
ら、作用する荷重による巻上部11A,11Bの変形が
抑制される。したがって、ホールド性が更に向上する。
その一方で、巻上部11A,11Bおよび巻込部12
A,12Bは、上端縁に行くに従い薄肉になっているの
で、足に馴染み易いから、痛みが生じるおそれもない。
【0029】また、前巻上部11Aと後巻上部11Bと
の間に、V字状に切欠いた分割部13を設け、更に、こ
の分割部13に図1の関節板14を設けたから、足の屈
曲時の抵抗が小さくなり、その一方で、巻上部11A,
11Bおよび巻込部12A,12Bが外側に向って変形
するのを関節板14によって抑制できるから、ホールド
性が向上する。しかも、巻上部11A,11Bは足のほ
ぼ全周にわたって形成されているので、圧力の集中によ
る部分的な痛みも生じにくい。
【0030】また、本スパイクシューズでは、図1の3
本の非伸縮性のベルト3A〜3Cをアウタ1に固着する
ことによってアウタ1全体を足に十分に密着させること
ができるので、足関節や指関節が屈曲・伸展してもアウ
タ1全体が足に十分にフィットするから、ホールド性が
向上する。特に、形状に個人差がある踏ず部(足根部)
については、中ベルト3Bをアウタ1のソール部10の
裏面に固着して、中ベルト3Bの締付力でソール部10
を踏ず部に密着させ得るので、足との一体感(フィット
性)が向上すると共に、ホールド性が更に向上する。
【0031】なお、足の甲を上方から覆う甲パッド4を
設けて、この甲パッド4の上面に中ベルト3Bおよび後
ベルト3Cを巻き付けているので、ベルト3B,3Cか
ら足根部に加わる力を分散させることができる。
【0032】また、前足部の足当たりについては、前足
部を覆う伸縮性の高いカバー7を設けたので、指部の動
きを阻害することなく、上方から小さな力で拘束でき
る。更に、前後の巻込部12A,12Bの内側面等に
は、緩衝部材8を装着しているので、硬いアウタ1の圧
迫による痛みも生じにくい。
【0033】図10は、中ベルト3Bおよび後ベルト3
Cの他の例を示す。図10(a),(c)に示すよう
に、中ベルト3Bおよび後ベルト3Cは、ゴム製で、蛇
腹状の蛇腹部30を有しており、図10(b)のよう
に、足の動きに応じて一方の側面31が伸び、他方の側
面32が若干縮むようになっている。そのため、足関節
等の屈曲や伸展に伴うシューズの形状変化に対し、両ベ
ルト3B,3Cが最短距離を通る位置に移動するので、
一定の張力を維持することができる。なお、本変形例の
ベルト3B,3Cは、ベルト3B,3Cに張力が作用し
てもベルト3B,3Cは殆ど伸びず、一方、足の状態の
変化に応じて図10(b)のように変形するが、ベルト
3B,3Cの中立軸Nに沿ったベルト3B,3Cの長さ
は殆ど変化しないので、本発明の非伸縮性のベルトの範
囲に含まれる。
【0034】以上のとおり、図面を参照しながら好適な
実施例を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見
て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定
するであろう。たとえば、本発明は、前記実施例の陸上
競技用のスパイクシューズの他に、サッカー、野球、ゴ
ルフなどのスパイクシューズに適用し得る。また、必要
に応じてアウタにインナを装着してもよい。したがっ
て、そのような変更および修正は、請求の範囲から定ま
る本発明の範囲内のものと解釈される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明によれ
ば、前足部の巻上部に連ねて巻込部を形成しているの
で、前足部をホールドする部分が高くなるから、前足部
のホールド性が向上する。また、前足部におけるアウタ
との接触部分が大きくなるから、足に痛みを感じにく
い。
【0036】第2発明によれば、巻上部が広範囲に形成
されているので、足全体のホールド性が向上する。特
に、踵部の巻上部に連ねて巻込部を形成しているから、
踵部をホールドする部分が高くなるので、踵部のホール
ド性が向上する。
【0037】第3発明によれば、巻上部が広範囲に形成
されているので、足全体のホールド性が向上する。特
に、中足部およらび踵部の巻上部は、ソール部から立上
る部分が厚肉になっているので、剛性が大きくなるか
ら、作用する荷重による変形が抑制されて、ホールド性
が向上する。その一方で、巻上部が上端縁に行くに従い
薄肉になっているので、足に馴染み易いから、痛みが生
じにくい。
【0038】第4発明によれば、前足部、中足部および
踵部に巻上部を形成しているから、巻上部が広範囲に形
成されているので、足全体のホールド性が向上する。特
に、前巻上部と後巻上部とを関節板で連結しているか
ら、前後の巻上部が連結されて剛性が向上する一方で、
関節板が軟質であるため、足の運動に伴ってシューズが
屈曲し易いので、足の運動を妨げるおそれもない。
【0039】第5発明によれば、広範囲な巻上部で足全
体を十分にホールドし得る一方で、中ベルトをソール部
の裏面に回り込ませたので、中ベルトによりソール部を
踏ず部(土踏ず)に密着させることができるから、足と
の一体感が向上すると共に、中足部のホールド性が著し
く向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すスパイクシューズを内
側面から見た外観図である。
【図2】同外側面から見た外観図である。
【図3】(a)はアウタの平面図、(b)〜(e)は、
それぞれ、b−b線、c−c線、d−d線およびe−e
線断面図である。
【図4】アウタの縦断面図である。
【図5】甲パッドの配置および当たりを示す平面図であ
る。
【図6】同断面図である。
【図7】関節板の正面図および断面図である。
【図8】甲パッドの斜視図である。
【図9】中足部におけるスパイクシューズの断面図であ
る。
【図10】(a)はベルトの変形例を示す断面図、
(b)は同平面図、(c)はシューズの中足部および踵
部を示す外観図である。
【符号の説明】
1:アウタ 10:ソール部 11A:前巻上部 11B:後巻上部 12A:前巻込部 12B:後巻込部 14:関節板 2:スパイク 3A:前ベルト 3B:中ベルト 3C:後ベルト
フロントページの続き (72)発明者 品山 亮太 神戸市中央区港島中町7丁目1番1 株式 会社アシックス内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料からなるアウタにスパイクが装
    着され、前記アウタにおけるソール部の周縁の少なくと
    も一部を上方に巻き上げて巻上部を形成したスパイクシ
    ューズであって、 前記巻上部を前足部に形成すると共に、この前足部の巻
    上部の少なくとも一部を足に沿って内方に巻き込んで巻
    込部を形成したスパイクシューズ。
  2. 【請求項2】 樹脂材料からなるアウタにスパイクが装
    着され、前記アウタにおけるソール部の周縁の少なくと
    も一部を上方に巻き上げて巻上部を形成したスパイクシ
    ューズであって、 前記巻上部を前足部、中足部および踵部に形成すると共
    に、前記踵部の巻上部の少なくとも一部を足に沿って内
    方に巻き込んで巻込部を形成したスパイクシューズ。
  3. 【請求項3】 樹脂材料からなるアウタにスパイクが装
    着され、前記アウタにおけるソール部の周縁の少なくと
    も一部を上方に巻き上げて巻上部を形成したスパイクシ
    ューズであって、 前記巻上部を前足部、中足部および踵部に形成すると共
    に、中足部および踵部の巻上部がソール部よりも厚肉
    で、かつ、上端縁に行くに従い薄肉に設定されているス
    パイクシューズ。
  4. 【請求項4】 樹脂材料からなるアウタにスパイクが装
    着され、前記アウタにおけるソール部の周縁の少なくと
    も一部を上方に巻き上げて巻上部を形成したスパイクシ
    ューズであって、 前記巻上部を前足部、中足部および踵部に形成すると共
    に、中足部から踵部まで連設された後巻上部と、前足部
    全体に連なって形成された前巻上部との間をV字状に切
    欠して分割し、これらの前後の巻上部が、巻上部よりも
    軟質の材料からなる関節板で互いに連結されているスパ
    イクシューズ。
  5. 【請求項5】 樹脂材料からなるアウタにスパイクが装
    着され、前記アウタにおけるソール部の周縁の少なくと
    も一部を上方に巻き上げて巻上部を形成したスパイクシ
    ューズであって、 前記巻上部が前足部、中足部および踵部に形成されてい
    ると共に、前記前足部、中足部および踵部の巻上部をそ
    れぞれ締め付ける非伸縮性の前ベルト、中ベルトおよび
    後ベルトが設けられ、前記前ベルトおよび後ベルトがそ
    れぞれ前記巻上部または巻込部に固着されているのに対
    し、前記中ベルトがソール部の裏面に回り込んでいるス
    パイクシューズ。
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