JPH08310447A - 車両の前部車体構造 - Google Patents

車両の前部車体構造

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JPH08310447A
JPH08310447A JP7121420A JP12142095A JPH08310447A JP H08310447 A JPH08310447 A JP H08310447A JP 7121420 A JP7121420 A JP 7121420A JP 12142095 A JP12142095 A JP 12142095A JP H08310447 A JPH08310447 A JP H08310447A
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Japan
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windshield
bracket
body structure
vehicle
cowl
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JP7121420A
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Shinji Matano
信二 俣野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の軽量化を図るとともに、耐久性の向
上、更には、強度と外観意匠性に優れた車両の前部車体
構造を提供する。 【構成】 合成樹脂よりなるウインドシールド12と、
このウインドシールド12の先端部12aを裏側より支
持する断面形状がほぼL型をした合成樹脂よりなるブラ
ケット11とによりカウル部10が構成された車両の前
部車体構造であって、上記ブラケット11の後端面11
bがシール部材13を介して板金製車体14に固定さ
れ、ブラケット11の前方先端より突出するウインドシ
ールド12の先端部12aとパネルフード16の裏側が
シール部材15により防水処理され、更にウインドシー
ルド12の後端部12bがフロントガラス17の下端に
沿って嵌入されたシールモール18に当接されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂よりなるカウ
ル部が設けられた車両の前部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の前部のボンネット(パネル
フード)とフロントガラスの下端との間には、空調用の
空気を取り入れるためのカウル部が設けられている。上
記のカウル部は、例えば、実開昭58−61681号公
報に記載されているように金属製であったが、近年は、
燃費の節約や耐久性の面よりこのカウル部の一部に合成
樹脂製のものが採用されるようになってきた。例えば、
特開平3−5284号公報に、カウル上面を構成し、ダ
ッシュアッパパネルと接合されるカウルアッパパネルの
一部を構成するアッパパネルを樹脂により形成し、軽量
化を図ることを目的とした車体構造が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭58−61681号公報に記載されているような従
来の板金製の場合には、複雑な形状における加工面の制
約や、塗装による仕上げ加工が必要であったり、又、錆
の発生による耐久性の問題や、防水性の他、強度面にお
いても問題があった。又、上記特開平3−5284号公
報に記載されているカウル部においては、カウルアッパ
パネルの一部のみの合成樹脂の採用による軽量化であっ
て、カウル全体から見れば極一部であり、軽量化に対す
る寄与率は低いといった点が指摘される。
【0004】本発明は、上記のこのような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、カウル部全体を合成樹脂により
形成し、車体の軽量化を図るとともに、耐久性の向上、
更には、強度と外観意匠性に優れた車両の前部車体構造
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車両の前部車体
構造においては、合成樹脂よりなるウインドシールド
と、このウインドシールドの先端部を裏側より支持する
断面形状がほぼL型の合成樹脂よりなるブラケットとに
よりカウル部が構成された車両の前部車体構造であっ
て、上記ブラケットの後端面がシール部材を介して板金
製車体に固定され、ブラケットの前方先端より突出する
ウインドシールドの先端部とパネルフードの裏側がシー
ル部材により防水処理され、更にウインドシールドの後
端部がフロントガラスの下端に沿って嵌入されたシール
モールに当接されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の車両の前部車体構造においては、ウイ
ンドシールドと、このウインドシールドを支持するブラ
ケットが合成樹脂により形成され、ブラケットの後端面
がシール部材を介して板金製車体に固定され、ブラケッ
トの前方先端より突出するウインドシールドの先端部と
パネルフードの裏側がシール部材により防水処理され、
更にウインドシールドの後端部がフロントガラスの下端
に沿って嵌入されたシールモールに当接されているの
で、軽量化とともに、強度と耐久性が向上され、更に、
外観意匠性が優れたものとすることができる。又、従来
の2次加工や塗装仕上げを必要とする板金製のカウルに
対して、コスト安とすることが可能になった。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の車両の前部車体構造の一例を示
すカウル部の全体構成の斜視図であり、図2は、図1の
カウル部に設けられるブラケットの全体構成の裏面斜視
図である。図1において、車両の前部車体構造であるカ
ウル部10は、ブラケット11と、このブラケット11
により裏側より支持されるウインドシールド12とによ
り構成されている。又、上記ウインドシールド12は、
図2に示すように断面形状がほぼL型のブラケット11
により裏側より支持されるようになっており、このブラ
ケット11には適宜間隔で補強リブ11aが一体に設け
られ、又、ブラケット11の後端面11bがシール部材
を介して板金製車体(図3に示す)に固定されるように
なっている。
【0008】図3は、図1のA−A断面図であり、本発
明の車両の前部車体構造であるカウル部の詳細を示すも
のである。図3において、カウル部10は、射出成形に
より成形された合成樹脂製であり、ウインドシールド1
2と、このウインドシールド12の前方平坦部12aを
裏側より支持する断面形状がほぼL型のブラケット11
とにより構成され、このブラケット11には、適宜間隔
で補強リブ11aが設けられて補強された構造となって
いる。
【0009】上記ブラケット11とウインドシールド1
2とは、いずれも射出成形によりそれぞれ成形すること
が可能である。又、ブラケット11の前方とウインドシ
ールド12の前方平坦部12aとの当接面には、単純に
支持された状態の他、高周波加工による熱溶着や、接着
材による接着、又、ネジ固定により接合して一体とする
方法も可能である。上記当接面には、発泡体よりなるシ
ート材を介入させることにより、防水性を一段と向上さ
せることもできる。
【0010】上記ブラケット11の後端面11bは、ク
ッション性を有するシール部材13を介して板金製車体
14に固定されている。このシール部材13には、クッ
ション性を有する独立気泡タイプの合成ゴム系、或いは
合成ゴム系の材料が好適に用いられる。
【0011】又、上記ブラケット11の先端11cには
シール部材15が設けられ、このシール部材15は、断
面形状コ字型のシール部15aと、このシール部15a
の上方に一体に設けられた円筒型のシール部15bとに
より構成されている。上記シール部15aは、ブラケッ
ト11の前方先端より突出するウインドシールドの先端
部11cに嵌入され、又、シール部15bは、パネルフ
ード16の裏側に設けられた突出部16aと当接するよ
うになっている。従って、上記シール部材15による防
水処理により、ウインドシールド12より進入する雨水
のエンジン室内部への浸入を防止することができる。
【0012】ウインドシールド12の後端12bは、フ
ロントガラス17の下端に嵌入されたシールモール18
に当接されて防水処理された状態となされている。
【0013】上記説明のように、合成樹脂製のカウル部
を設けて車両の前部車体構造とすることにより、従来の
板金製のカウル部に対して、重量はほぼ半減させること
ができた。又、コスト面においても、従来の板金製のカ
ウル部に対して、大幅に軽減させることができるように
なった。更に、補強リブ11aが設けられたブラケット
11によりウインドシールド12が保持される構造によ
り、ウインドシールド12の変形に対する剛性の向上、
強度と耐久性の確保ができ、外観意匠面においても、デ
ザインの自由度の拡大され、多様化に対する対応が可能
となった。
【0014】
【発明の効果】本発明の車両の前部車体構造において
は、ウインドシールドと、このウインドシールドを支持
するブラケットが合成樹脂により形成され、ブラケット
の後端面がシール部材を介して板金製車体に固定され、
ブラケットの前方先端より突出するウインドシールドの
先端部とパネルフードの裏側がシール部材により防水処
理され、更にウインドシールドの後端部がフロントガラ
スの下端に沿って嵌入されたシールモールに当接された
合成樹脂製のカウル部の車両の前部車体構造とすること
により、従来の板金製のカウル部に対して、重量はほぼ
半減させることができた。 又、コスト面においても、
従来の板金製のカウル部に対して、大幅に軽減させるこ
とができるようになった。更に、ブラケットによる補強
効果により、変形に対する剛性の向上、強度と耐久性の
確保ができ、外観意匠面においても、デザインの自由度
の拡大され、多様化に対する対応が可能となった。従っ
て、車両の前部車体構造として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の前部車体構造の一例を示すカウ
ル部の全体構成の斜視図。
【図2】図1のカウル部に設けられるブラケットの全体
構成の裏面斜視図。
【図3】図1のA−A断面図であり、カウル部の詳細を
示す。
【符号の説明】
10 カウル部 11 ブラケット 11a 補強リブ 11b 後端面 11c 先端 12 ウインドシールド 12a 先端部 13、15 シール部材 14 車体 15a、15b シール部 16 パネルフード 16a 突出部 17 フロントガラス 18 シールモール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂よりなるウインドシールドと、
    このウインドシールドの先端部を裏側より支持する断面
    形状がほぼL型をした合成樹脂よりなるブラケットとに
    よりカウル部が構成された車両の前部車体構造であっ
    て、上記ブラケットの後端面がシール部材を介して板金
    製車体に固定され、ブラケットの前方先端より突出する
    ウインドシールドの先端部とパネルフードの裏側がシー
    ル部材により防水処理され、更にウインドシールドの後
    端部がフロントガラスの下端に沿って嵌入されたシール
    モールに当接されていることを特徴とする車両の前部車
    体構造。
JP12142095A 1995-05-19 1995-05-19 車両の前部車体構造 Expired - Fee Related JP3362995B2 (ja)

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CN1095774C (zh) * 1998-06-17 2002-12-11 铃木株式会社 树脂构件的结构
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CN104648082A (zh) * 2015-03-20 2015-05-27 上海长安汽车工程技术有限公司 一种轿车暖风机压力室板密封结构

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