JPH0830744B2 - ガイドレスx−yテーブル - Google Patents

ガイドレスx−yテーブル

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JPH0830744B2
JPH0830744B2 JP14728988A JP14728988A JPH0830744B2 JP H0830744 B2 JPH0830744 B2 JP H0830744B2 JP 14728988 A JP14728988 A JP 14728988A JP 14728988 A JP14728988 A JP 14728988A JP H0830744 B2 JPH0830744 B2 JP H0830744B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、X,Y方向のガイドの無いガイドレスX−Y
テーブルに関する。
(従来の技術) X−Yテーブルの構成は種々のものがあるが、いずれ
もステージベースに対してX方向にリニアな動作をする
Xステージと、Y方向にリニアな動作をするYステージ
とが設けられ、その結果として2次元に移動可能なX−
Yステージが得られるというものである。
従来構造の一例としては2次元駆動の駆動方向を2方
向に分け、X−Yステージ自体はその一方向にのみ駆動
可能とし、この一方向駆動系全体を他の方向に駆動する
ことにより、X−Yステージを間接的に2次元駆動する
ものがあった。したがっで、X−Yステージの回転は、
その構成上拘束された状態となっていた。
また、上記のように間接的な2次元駆動を行っていた
ので、このX−Yステージの位置検出は、従来より次の
ような方法が採用されている。すなわち、2組のリニア
エンコーダ等をもちいて、前記XステージとYステージ
との位置をそれぞれ検出し、これをもってX−Yステー
ジの位置とするものである。なお、上記のような間接的
な2次元駆動は、Xステージ、Yステージ毎にリニアモ
ータ等を配置し、この各リニアモータの駆動を上記リニ
アエンコーダの出力によって制御することにより、X−
Yステージを位置決めしていた。そして、その結果とし
て得られる2次元に移動可能なX−Yステージが間接的
に2次元に位置決めされるというものであった。
(発明が解決しようとする問題点) 上述した従来の技術では、たとえば上記X−Yステー
ジ及びY方向駆動系の全体をX方向駆動系によって駆動
することで、間接的に2次元駆動するものであるので、
X−Yステージをガイドによって支持することが不可欠
であり、万一X方向のガイドがずれている場合には、正
確な位置決めを実行することができなかった。
このように、従来の間接駆動方式ではガイドのずれが
X−Yステージの位置精度に大きく影響し、高精度なX
−Y駆動を行うのに限界があった。
また、このような間接駆動の場合には、駆動源の駆動
力が種々の部材を介してX−Yステージに伝達されるの
で、駆動源の加速動作,停止動作に対して、X−Yステ
ージの移動が追従せずに遅れが生じ、動特性が悪いとい
う問題があった。
また、位置精度に関しては、X−Yステージの位置検
出が正確に実行できれば上記間接駆動による弊害を低減
できるが、従来ではX−Yステージの位置検出を行う場
合に、2組のリニアエンコーダはXステージとYステー
ジとの位置をそれぞれ検出しているにすぎず、その後に
何等かのガイドを介して間接的に位置決めされるX−Y
ステージの位置は、そのガイドのガタや不安定さなどの
悪影響によって、位置決め精度が悪化してしまってい
た。したがって、正確な位置決めを実行できず、位置精
度に自ずから限界があった。
また、X−YステージのX軸とY軸との直交度は、リ
ニアエンコーダでは規定できず、X軸,Y軸を規定するそ
れぞれのガイドの直交度に依存するため、その精度にも
機械的な限界があった。
従って、この直交度のずれからも位置決め精度が悪化
していた。
そこで、本発明の目的とするところは、上述した従来
の問題点を解決し、従来の間接駆動よりも位置精度を向
上でき、X−YステージのX,Y方向のガイドによる位置
精度の影響を全く受けない高精度の直交度と高位置決め
精度とを有するガイドレスX−Yテーブルを提供するこ
とにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、ステージベースに対してZ方向の平面ガイ
ドによって支持されたX−Yステージと、 このX−YステージのX,Y方向位置及び回転量を検出
する検出部と、 2次元駆動される上記X−Yステージ対して、それぞ
れ位置を変えて平面的に配置され、X,Y方向にそれぞれ
直接に駆動力を発生する第1の駆動部,第2の駆動部
と、 上記X−Yステージの回転駆動のために直接に駆動力
を発生する第3の駆動部とを有し、 X−YステージのX,Y方向のガイドを設けずにX−Y
ステージをテーブル駆動することで、ガイドレスX−Y
テーブルを構成している。
そして、上記のような第1〜第3の駆動部は、Xまた
はY方向の一方向にのみ力を発生し、それ以外の方向に
は拘束力を持たないリニアDCモータ,リニア誘導モータ
またはリニアパルスモータ等で構成することができる。
位置検出方式として、例えばライン&スペースのスリ
ットパターンを有するメインスケールと、このメインス
ケールと同様の形状で、かつ、各々1/4周期ずつ位相の
異なる4つのパターン領域を有するサブスケールとを有
し、相対移動する両スケールを透過した光を検出してエ
ンコーダ情報とする透過型光学式エンコーダあるいは反
射型光学式エンコーダを採用することができ、また、レ
ーザ測長機によりX−Yステージの位置を検出するもの
等でもよい。
(作用) X−Yステージは、Z方向のみ規制する平面ガイドに
よってのみガイドされ、X,Y方向にはガイドがなくまっ
たくフリーの状態である。
ここで、第1,第2の駆動部をそれぞれX方向,Y方向の
駆動部とし、第3の駆動部を、上記第2の駆動部とはX
方向に間隔をもって配置したY方向駆動部とした場合
の、X,Y方向の駆動作用を説明する。
まず、Y方向に駆動する場合には第2,第3の駆動部を
同期させて駆動し、かつ、第1の駆動部に対してX方向
の位置が変位しないように前記検出部からサーボをかけ
て駆動する。
このようにすれば、離れた位置に設定されている第2,
第3の駆動部を同期させて駆動することで、ガイドレス
のX−Yステージは回転せずにY方向にのみ高精度に駆
動されることになる。なお、この際X方向の移動を防止
するため、X方向の駆動部である第1の駆動部にX位置
が変位しないようにサーボをかければよい。
そして、万一第2,第3の駆動部の同期駆動がずれ、X
−Yステージに回転が生じた場合には、即座に検出部に
よって回転量が検出されるので、第2,第3の駆動部の駆
動量の差分だけいずれか一方の駆動部を多く駆動するこ
とで、回転修正を実行することができる。
一方、X−YステージをX方向に駆動する場合には、
第1の駆動部をX方向に駆動すると共に、Y方向の駆動
部である第2,第3の駆動部に対して、Y方向に変位しな
いように前記検出部よりサーボをかける。この結果、離
れた位置に設定された第2,第3の駆動部にてY方向の移
動がないように制御しているので、X−YステージはY
方向にずれることなく、しかも回転することなく第1の
駆動部の駆動力にのみ基づきY方向に高精度に駆動する
ことができる。
ここで、X方向に2つの駆動部を設け、Y方向に1つ
の駆動部を設けた場合も同様に実施できる。
なお、上記のように少なくとも3つの駆動部を配置す
ることにより、ガイドレスのX−Yステージを回転させ
ることなく駆動することができ、例えば両軸方向の駆動
用として2個以上の駆動部を設けることでもよい。
さらに、本発明ではX−Yステージを直接的に2次元
駆動することができる。したがって、従来の間接駆動方
式に比べれば、駆動系からX−Yステージに至る系の中
に何等のガイドを必要としないので、X−Yステージの
位置精度は直接駆動系自体の位置決め精度と同一とな
り、従来のようにガイドのずれなどの機械的な位置ずれ
が生じないので、位置決め精度を向上することができ
る。
また、直接駆動方式の採用により、駆動部の加速動
作,停止動作が何等のガイドを介せずに直接X−Yステ
ージに作用するので、駆動部に対するX−Yステージの
追従性が向上し、動特性を良好とすることができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について、図面を参照して具
体的に説明する。
第1図に示すように、ステージベース1上には例えば
3つの平面軸受3を介してX−Yステージ2が設けられ
ている。この平面軸受3はX−Yステージ2をステージ
ベース1上でZ方向にのみ支持するものである。したが
って、X−Yステージ2はステージベース1に対してX
−Y平面上で何等の拘束がないガイドレスのX−Yステ
ージとなっており、X,Y方向のみでなくその回転方向に
も自由に移動可能となっている。
まず、このX−Yステージ2の位置及び回転の検出を
光学式エンコーダによって行う場合の検出部300の一例
について説明する。
第1図に示すように、上記検出部300は、前X,Y両方向
用のエンコーダパターンをガラス基板上に形成したメイ
ンスケール303と、X方向及びY方向の位置検出を行う
位置検出器305と、X−Yステージ2の回転を検出する
ために、前記位置検出器305から離れた位置でY方向の
位置を検出する回転検出器307とで構成されている。す
なわち、上記エンコーダによってX方向の位置(X)及
び2箇所でのY方向の位置(Y1,Y2)を検出することに
より、X,Y方向のそれぞれの位置及びY1,Y2の比較による
X−Yステージ2の回転とが検出できるようになってい
る。
第2図は、上記エンコーダを透過型で構成した場合を
示しており、前記メインスケール303は、メインスケー
ル支持台323に支持され、X−Yステージ2の移動によ
ってこのX−Yステージ2に対して相対的に2次元に移
動可能となっている。
これに対し、X−Yステージ2上に設けられた位置検
出器305は、第2図に示すように光源329,ミラー328,コ
リメータレンズ327とから成る照明系と、エンコーダサ
ブスケール325と受光素子326とから成る受光系で構成さ
れ、両者の間にステージベース1上に固定された前記メ
インスケール303が挟まれる構成となっている。
なお、図中330は光源329からの光線を示している。
また、回転検出器307も同様な構成となっている。
メインスケール303は、例えば第3図(b)示すよう
に長方形のガラス板であり、全体を例えば光を反射する
Cr膜でコーティングした後、EB描画,エッチング等の工
程により331,332,333に示した領域に、第3図(a)の
ような透明パターンを形成したものである。なお、メイ
ンスケール303上の離れた2箇所に形成されているパタ
ーンは、それぞれ位置検出器305,回転検出器307用のパ
ターンであり、全く同一形状のものである。
第3図(a)のパターン331は、1周期をL(例えば
L=10μm)とし、光が透過する部分(以下ラインとも
称する)331aと透過しない部分(以下スペースとも称す
る)331bとの比がX方向から見てもY方向から見ても1
対1(すなわち、それぞれ同じ幅L/2の幅を持つライン
&スペース)であるようなエンコーダパターン、すなわ
ち格子状パターンを2次元的に配列することで形成して
いる。これは、後述するように、Sin,Cosの信号を得る
ためのパターンである。一方、332,333のパターンはそ
れぞれX方向用、Y方向用の原点信号用のパターンであ
り、前記格子状のパターンの周期Lと同じ長さの幅を持
つスリット(透明部分)を例えば第4図(図中の“1"は
透明部,“0"は反射部であり、例えば1bit=10μmとな
っている)のようにそれぞれX方向,Y方向に並べたもの
である。
これに対し、サブスケール325上には、第5図に示す
ようにX方向のSinX,CosXを得るためのパターン領域341
a,341b,341c,341dと、X方向の原点信号を得るためのパ
ターン領域342a,342bと、Y方向のSinY,CosYを得るため
のパターン領域343a,343b,343c,343dと、Y方向の原点
信号を得るためのパターン領域344a,344bとを有する。
前記パターン領域341a,341b,341c,341dは、第6図に
示すように、格子状パターン331と同じ周期Lでかつ光
を透過するスリット部と透過しないスリット部との比
(ライン&スペース)が1:1のY方向に長いパターン
を、それぞれ1/4周期ずつ格子状パターン331に対して位
相をずらした4つのパターン領域である。
パターン領域342aは、前記メインスケール303の原点
パターン領域332と同一のパターン列をX方向に並べた
ものであり、パターン領域342bは全体が透明な領域であ
る。
前記パターン領域343a,343b,343c,343dは、前記パタ
ーン341a,341b,341c,341dと同様に、それぞれ1/4周期ず
つ格子状パターン331に対して位相をずらせた4つのパ
ータン領域を、その配列方向が前記パターン領域341a,3
41b,341c,341dと直交する方向に(X方向に長いパータ
ン)配列したものである。また、前記パータン344aは、
前記メインスケール303の原点パターン333と同一のパタ
ーン列をY方向に並べたものであり、パターン領域344b
は、全体が透明な領域である。
受光素子326は、メインスケール303と前記サブスケー
ル325の12領域を通過してきた光の強度をそれぞれ検出
するために、12分割された受光領域をもち、光源329か
ら出て、レンズ327,メインスケール303,サブスケール32
5を通過してきた光の強度を検出する。
このように構成された透過型光学式エンコーダは、以
下のように動作する。
すなわち、メインスケール303に対して位置検出器305
が相対的に2次元移動した場合、そのX方向の移動成分
は、サブスケール325上の領域341a〜341dを通過してく
る光の強度の変化として現れ、Y方向の移動成分はサブ
スケール325上の領域343a〜343dを通過してくる光の強
度の変化として現れる。すなわち、例えばX方向の例で
言えば、第6図においてサブスケール325上の領域341a
を通過してきた光の強度は、位置Xに対して−sinX+α
(αは外乱)のごとく変化し、同様に341bの領域はcosX
+α,341cはsinX+α,341dは−cosX+αのように変化す
る。
これらの各信号を2つずつ組にして、 (sinX+α)−(−sinX+α)=2sinX (cosX+α)−(−cosX+α)=2cosX のように演算することで、sinX,cosXの2波が得られ、
この信号からX−Yステージ2のX方向の位置をエンコ
ードすることができる。
同様に、Y方向の移動成分からはsinY,cosYの2波が
得られる。
また、回転検出器307も上記の位置検出器305と同様に
エンコード信号が得られるが、その中の例えばsinY,cos
Yの2波を用いて、この信号と前記位置検出器305から得
られるsinY,cosYの2波の信号とを比較することによ
り、X−Yステージ2の回転を検出することができる。
すなわち、たとえばX−Yステージ2を2次元駆動し
た時、前記位置検出器305からのY方向エンコード信号
の変化量と、前記回転検出器307からのY方向のエンコ
ード信号の変化量とが違ってきたら、X−Yステージ2
が回転したことになるし、また逆に前記両信号の変化が
常に等しくなるように駆動すれば、X−Yステージ2を
回転することなく2次元に駆動することができる。
次に原点信号であるが、これは例えばX方向では前記
メインスケール303のX方向用原点パターン332と、サブ
スケール325のX方向用原点パターン342a,342bとの重ね
合わせによって生ずる両スケールの透過量の変化特性を
利用したものであり、その原理は以下に示す通りであ
る。
すなわち、例えば全体的に光を反射する膜をコーティ
ングした基板上にX方向用原点パターンのようなパター
ンを形成した2つのスケールの位置が、パターン列の形
成方向に相対的に移動した場合、両スケールを透過して
くる光の光量は両スケールの位置関係によって第7図に
示すように変化する。すなわち、両スケールの透過光量
は、両スケールの原点パータンが重なり始めた時から少
しずつ増加してゆき、両者が重なった時に最大となり
(ピーク値を示す)、そこから再び減少していき、両者
の重なり部分がなくなった時にゼロとなるような、底辺
の幅がスリットパターン全体の幅の2倍である三角形状
を示す。
さらに、細かく見ると両スリットパターンがぴったり
重なった時の前後で据野の幅が前記ライン&スペースの
約2周期であるような三角形状に光量のピークが現れ
る。これをあるスレッショルドレベルで2値化して、前
記スリット幅よりやや短いパルス信号(原点信号)とす
ることにより、この信号と前記sinX,cosXの両信号との
論理積によって、前記sinXの周期Lに対して1/8周期の
範囲内で原点を決めることができる。
本例のエンコーダパターンによる原点出しは、電源投
入時にX−Yステージ2がどのような位置にあっても原
点信号とsin,cosの両信号とのみを参照して行うことが
できる。以下にその方法の一例を示す。ただし、電源投
入時にX−Yステージ2がX−Y軸から傾いていると原
点出しが行えないので、原点出しを行う前にX−Yステ
ージ2の傾き補正を行う必要がある。この方法について
は後述する。
ここでは、その後の原点出しについて示す。X方向の
原点出しについて説明すると、第3図(a)のようなメ
インスケール303に対して、第5図に示すサブスケール3
25が移動すると、サブスケール325上のX方向用原点パ
ターン領域342aと透明領域324bとを透過する光の光量の
信号は、それぞれ第8図における370,371のような出力
を示す。そして、信号370から信号371を引いたものが信
号372に示すものとなる。
この信号をあるスレショルドレベルで2値化し、0と
1のディジタル信号としてとらえる。
まず、電源投入時に前記原点信号が1であれば、該信
号が0になるまで、第8図における出力特性が右側に移
行するような方向にサブスケール325(すなわち、X−
Yステージ2)を移動し、そこから再び該信号が1にな
るまで左側に移動し、そこを仮の原点とする。この状態
では第8図におけるA点かB点か分からないので、次に
A,B間距離以上に右側に移動させて信号が0の状態から
再び1になるまで左側に移動させると、原点位置Aに至
る。
次に、電源投入時に前記原点信号が0であれば、該信
号が1になるまで左側に動かし、そこを仮の原点とす
る。それ以降は前記と同様なシーケンスにより原点位置
A点に至る。
以上のような方法により、電源投入時にステージがど
のような位置であっても、メカリミット等に当てること
なく原点信号とsinX,cosXの両信号とのみを参照して原
点出しを行うことができる。
以上の原点出しは、Y方向についても同様に実施する
ことができる。ただし、Y方向では、位置検出器305と
回転検出器307の両方で原点出しを行い、その後X−Y
ステージ2のX−Y軸がエンコードパターンのX−Y軸
に正確に合うように、後述する回転制御用DCモータ等で
微少回転調整を行うことが望ましい。
この2次元エンコーダのX,Y軸の直交度は、メインス
ケール303上に形成される格子状パータン331の直交度に
依存するが、これはEB描画法等によりかなり高精度なも
のが得られるため、高い直交度を持つX−Yステージ2
を構成することができる。
なお、上記例では透過型光学式エンコーダとして構成
した場合の例を説明したが、反射型光学式エンコーダや
その他の位置検出方法を採用することもできる。
次に、第9図を参照して、反射型光学式エンコーダを
採用した場合の一例を説明する。
第9図において、位置検出器305は、光源329,コリメ
ータレンズ327,ビームスプリッタ324,サブスケール325
及び受光素子326とで構成されている。一方、メインス
ケール303は透過型の場合と同様にステージベース1上
に固定されるが、反射型の場合には検出器がメインスケ
ール303を挟み込む必要がないので、ステージベース1
上に直接取り付けることも可能である。なお、メインス
ケール303及びサブスケール325に形成されているエンコ
ーダパターンは、前記の透過型の場合と同様である。
次に、作用について説明すると、光源329から出た光
は、コリメータレンズ327によって平行光束となり、ビ
ームスプリッタ324によって一部は反射され、サブスケ
ール325上に照射される。サブスケール325上の光が透過
しない部分(反射する部分,スペース)からの反射光
と、サブスケール325上の光が透過する部分(ライン)
を透過し、メインスケール303上の光が透過しない部分
(スペース)で反射した反射光とは、ビームスプリッタ
324によりその一部が透過して受光素子326に入射する。
ここで、メインスケール303とサブスケール325とが相
対的に移動すると、受光素子326に入射する光の強度信
号は、前記の透過型の場合の例と同様な原理により、si
nX,cosXの如く変化し、エンコーダ信号が得られる。原
点信号についても同様である。また、回転検出器307も
同様に構成することができる。
このような反射型では、上記透過型にくらべてサブス
ケール325と受光素子326との距離が離れているため、si
nX,cosXの信号の歪みが多少大きくなるという欠点があ
るが、その反面、検出器がメインスケール303を挟み込
む構造ではないことから、長いストロークのものにも対
応しやすく、またメインテナンスがよいことなどが利点
となっている。
次に、X−Yステージ2の直接的な位置検出の変形例
について、第10図を参照して説明する。第10図は、レー
ザ測長機によってX−Yステージ2の位置検出を実行す
る一例を示すものである。
同図において、81a,81b,81cそれぞれミラーであり、
レーザ光源80から出た光はビームスプリッタ82a,82bに
よりX方向の位置検出用の光(1系統)と、Y方向の位
置検出用の光(2系統)とに分割される。以下、X方向
の位置検出について説明するが、Y方向もまったく同様
にして実行される。
ミラー81bによりX軸と平行な方向に屈曲された光
は、ビームスプリッタ83aによりX方向用参照ミラー84a
とX方向用反射ミラー85aの2方向に分割され、それぞ
れのミラーで反射されて再びビームスプリッタ83aに戻
り、両光の一部はX方向用光検出器86aに入射する。
X方向用光検出器86aに入射する2本の光は、互いに
干渉し、X−Yステージ2がX方向に移動すると、レー
ザの波長λの周期で光の明暗が生じ、これからX−Yス
テージ2のX方向の移動量を測定することが出来る。
同様にして、Y方向の移動量も測定することが出来る
が、Y方向の移動量と共に回転検出を行う必要があるの
ために、X方向にある距離だけ離れた2箇所で測定を行
っている。
このように、X−Yステージ2の位置検出にレーザ測
長機を使用した場合には、X方向とY方向との直交度
は、X−Yステージ2を構成しているメカニカルなガイ
ドとは無関係に、X方向用反射ミラー85aと、Y方向用
反射ミラー85bとの直交度によって決まる。したがっ
て、高精度を得るために、また、直交度が90゜からある
角度θだけずれている場合、レーザ測長機で測長される
ステージの移動量が実際の移動量にcosθを乗じた値と
なってしまうことによる位置検出精度の悪化を防ぐため
に、X方向用反射ミラー85aと、Y方向用反射ミラー85b
とは、高直交度を有することが必要である。
次に、このようなX−Yステージ2の駆動をリニアDC
モータにより行う一例を以下に説明する。
すなわち、第1図に示すように、X−Yステージ2を
直接駆動するために、本実施例ではX方向駆動用として
1つ(本発明の第1の駆動部に相当する)、Y方向駆動
用として2つ(本発明の第2,第3の駆動部に相当す
る)、計3つのリニアDCモータを配置している。すなわ
ち、リニアDCモータ4は、X−Yステージ2をX方向に
駆動するためのものであり、リニアDCモータ5はY方向
の駆動用モータであり、リニアDCモータ6は、上記リニ
アDCモータ5と同様にY方向に駆動力を発生するもので
あるが、上記リニアDCモータ5よりもある距離だけX方
向に離れた位置に配置され、本実施例では回転制御用モ
ータとして供するようになっている。
なお、各モータ4,5,6の力を発生する軸線は、前記位
置検出器305と回転検出器307上のそれぞれの方向の位置
検出を行う位置になるべく近くなるように配置すること
が望ましい。
そして、上記各リニアDCモータ4,5,6はいずれも同様
の構成を有し、第11図に示すようにX−Yステージ2に
取り付けられた1組の駆動用コイル22と、ステージベー
ス1上に取り付けられたリニアモータヨーク20及び永久
磁石21とから構成されている。永久磁石21とコイル22と
の関係は、第12図のようにN極,S極を向かい合わせた2
組の永久磁石21と軟鉄のヨーク20とにより矢印30のよう
な磁界を作り、その磁界中に駆動用コイル22を配置した
形となっていて、駆動用コイル22に電流を流すことによ
ってコイル22が矢印31の方向に力を発生する。
そして、隣りあった2つの永久磁石21,21を密着させ
て配置することにより、第14図に示すように磁束密度B
が一定に近い部分を長くとることができ、コイル22のス
トロークをこの範囲に規定すれば発生力のムラの少ない
リニアDCモータを実現できる。
また、力の発生方向と垂直な方向(第13図における矢
印40の方向)には、第13図においてコイル22が永久磁石
21に対し相対的に41a,41bの距離だけ移動するまでは拘
束力を持たない。
このようなリニアDCモータを、その駆動方向を直交さ
せ、かつ、第1図に示すように、X−Yステージ2の裏
面にその位置を変えて平面的に2組設けることにより、
X−Yステージ2をステージベース1から直接2次元に
駆動するための前記X方向用リニアDCモータ4と、Y方
向用ニリアDCモータ5が構成できる。なお、回転制御用
モータ6は、上記Y方向駆動用モータ5と同一機能を有
し、これよりもX方向に離れた位置に配置している点の
みが相違している。
ここで、X−Yステージ2のX,Y方向の駆動作用を説
明する。
まず、Y方向に駆動する場合にはY方向用リニアDCモ
ータ5と回転制御用リニアDCモータ6とを同期させて駆
動し、かつ、X方向用リニアDCモータ4に対してX方向
の位置が変位しないように前記位置検出部305からサー
ボをかけて駆動する。
このようにすれば、X方向で離れた位置に設定されて
いるモータ5,6を同期させて駆動することで、ガイドレ
スのX−Yステージ2は回転せずかつX方向に移動する
ことなく、Y方向にのみ高精度に駆動されることにな
る。
そして、万一モータ5,6の同期駆動がずれ、X−Yス
テージ2に回転が生じた場合には、即座に回転検出部30
7によって回転量が検出されるので、モータ5,6の駆動量
の差分だけいずれか一方のモータを多く駆動すること
で、回転修正を実行することができる。
一方、X−Yステージ2をX方向に駆動する場合に
は、X方向用リニアDCモータ4をX方向に駆動すると共
に、Y方向の駆動部であるモータ5,6に対して、Y方向
に変位しないように前記位置検出部305,回転検出部307
よりサーボをかける。この結果、X方向で離れた位置に
設定されたモータ5,6にてY方向の移動がないように制
御しているので、X−Yステージ2はY方向にずれるこ
となく、しかも回転することなくX方向用のモータ4の
駆動力にのみ基づきX方向に高精度に駆動することがで
きる。なお、上記各モータ4,5,6の制御の詳細について
は後述する。
次に、前述した原点出しを行う前に必ず必要となるX
−Yステージ2の傾きの補正方法の一例について説明す
る。
第15図(A),(B)はリニアDCモータに傾き補正用
のコイルを追加して補正を行う場合の一例を示してい
る。すなわち、永久磁石21の作る磁束の中に駆動用コイ
ル22とは別に、セトリング用コイル51及び52を第15図
(A),(B)のように形成する。そして、それぞれの
コイルに53,54に示した方向に電流を流すと、コイル51,
52は磁束30により力を受けて、ストローク中心位置すな
わち第15図のようにコイルと磁石との間にY方向の偏り
がなくなった状態で安定し、したがって、この状態でX
−Yステージ2が安定する(ただし、X方向にはストロ
ーク内でどこに動くか分からない)。
このように構成したリニアDCモータをY方向用リニア
DCモータ5と回転制御用リニアDCモータ6に採用し、両
者に上記のようなセトリング動作を行うことによりX−
Yステージ2の傾きが補正できる。
次に、駆動方法の他の例として、第16図(A)(B)
に、リニア誘導モータ60により行う場合の一例を示す。
ステータ61をステージベース1上に設け、導体板64と
磁性体板65とで構成されるムーバ62をX−Yステージ2
上に設ける。
ステータ61は、溝加工された軟鉄ヨーク63の溝部にコ
イル66a,67a,68a,66b,67b,68bを第16図(A),(B)
のように巻いて構成される。コイル66aと66b,67aと67b,
68aと68bは、それぞれ同相の電流を流すコイルであり、
これらにそれぞれ第17図の76,77,78に示したような120
゜だけ位相をずらした交流電流を流すことにより、ステ
ータ61とムーバ62との間に直接的に移動する進行磁界が
発生する。
この進行磁界がムーバ62を構成する導体板64の中に渦
電流を誘導し、これと磁界との作用で矢印69に示す方向
に力を発生する。
なお、ムーバ62を構成する磁性体板65は、磁束の通り
道を成すものである。
このようなリニア誘導モータ60においては、ムーバ側
は電気的にも磁気的にも極性を持たないので、第16図に
おいてムーバ62は磁界を発生する軟鉄ヨーク63の平面的
な面積よりも、X−Yステージ2のX,Yストローク分だ
けそれぞれの方向に大きい面積を持っているだけで、矢
印69の方向にそのストローク内で均一な力を発生し、か
つ、矢印70の方向には拘束力を待たない一方向用のリニ
ア誘導モータ60を実現できる。
このようなリニア誘導モータ60を、上記リニアDCモー
タと同様に3箇所に配置することで、2次元駆動用と回
転制御用のリニア誘導モータを構成することができる。
なお、リニア誘導モータは、第16図に示したような構
成のものの他、ムーバを導体板のみとしてコイルを挾み
込むような構成のものなど、種々の構成を採用し得る。
また、リニア誘導モータを用いた場合にも、前記のよ
うに原点出しを行う前にX−Yステージ2の傾きの補正
を行う必要があるが、これには前記の例と同様に永久磁
石とセトリング用コイルを別に設けて補正する方法やそ
の他の種々の方法が適用される。
次に、上記実施例のX−Yステージの制御系の一例
を、第18図を参照して説明する。
本例は第1図に示すX−Yステージ2を制御する場合
のものであり、第18図は1軸のみの制御系を示してい
る。
まず、X軸制御用の制御系について説明する。
本制御系は、エンコーダ信号処理部411,ディジタル制
御部412,アナログ制御部413,パワーアンプ部119により
構成されている。
本例のX−Yステージ2は、その位置検出器として90
゜位相の異なった2相の正弦波出力のリニアエンコーダ
を用いている。また、リニアDCモータは、パワーアンプ
部119の出力電流をコイル120の電流とし、そのコイル電
流に比例した推力を発生するものである。
第18図において、リニアエンコーダ101の出力信号20
1,202は、エンコーダ信号処理部411に入力され、増幅器
102,103によって所要の振幅に増幅された後、8分割回
路105および位相シフト回路104に入力される。
前記8分割回路105は、正弦波信号203(又は204)の1
/8周期毎に1クロック時間のパルスを発生する。8分割
回路105は、2つの出力205及び206を持っており、例え
ば正方向進行中には205に、負方向進行中には206にパル
スが出力される。
したがって、10μm当たり1周期の正弦波を発生する
リニアエンコーダ101を使用した場合、8分割回路105の
出力パルス間のX−Yステージ2の進行距離は1.25μm
であり、進行方向はパルスが出力される信号線によって
認識できる。すなわち、205にパルスが出力された場合
には、X−Yステージ2は正方向に1.25μm進み、206
にパルスが出力された場合には、負方向に1.25μm進ん
だことになる。
なお、エンコーダ信号とパルスとの関係は第19図に示
す通りである。
位相シフト回路104は、2相正弦波信号203,204と、CP
U121から出力される目標位置に関する位相信号207,208
とから、目標位置に負の勾配のゼロクロス点をもつ正弦
波信号209を合成する。
目標位置を含むエンコーダ信号の1/8周期長及びその
前後の1/8周期長の範囲をアナログゾーンといい、アナ
ログ制御部413によって制御を行う。
また、アナログゾーン外の範囲をディジタルゾーンと
いい、ディジタル制御部412によって制御を行う。
ディジタル制御部412について説明すると、CPU121か
ら目標位置が指令されると、エンコーダ信号の1/8周期
長を単位とした位置の整数部が目標位置レジスタ109に
保持される。また、目標位置に負の勾配を持つ正弦波信
号209が位相シフト回路104から出力される。
以下、具体例を持って説明すると、目標位置を例えば
x=1001μmとし、1周期10μmのリニアエンコーダ10
1を使用すると、その1/8周期は1.25μmであり、1001μ
mを1.25μmで割った商800がCPU121の出力信号210とし
て出力され、前記目標位置レジスタ109に保持される。
また、位相シフト回路から−sin(x−1)2π/10なる
信号が上記正弦波信号209として出力される。これは、
x=1001μmの位置に負の勾配のゼロクロス点をもつ正
弦波である。この場合には、x=998.75〜1002.5μmの
3.75μmの範囲がアナログゾーンであり、その外の範囲
がディジタルゾーンとなる。
現在位置カウンタ107は、上記8分割回路105の出力信
号205及び206のパルスをカウントすることにより、X−
Yステージ2の現在位置を常に更新出力する。比較回路
108は、目標位置と現在位置との差を常に更新出力す
る。また、現在位置がアナログゾーンに入った場合、つ
まり比較回路108が−1,0,1のいずれかの場合に、制御切
り換えスイッチ122により制御をアナログ制御部413に切
り換える。
ROM111は、目標位置と現在位置との差に応じたX−Y
ステージ2の目標速度が書き込まれる。そして、比較回
路108の出力に応じてこのROM111から目標速度を読み出
し、それをD/Aコンバータ112によりD/A変換し、電圧出
力とする。速度カウンタ106は、信号205又は206のパル
ス間のクロック数をカウントし、その逆数をとることに
よりディジタル速度を算出する。このディジタル速度信
号は、D/Aコンバータ110によりD/A変換され、電圧出力
となる。目標速度及びディジタル速度の電圧出力は、加
算器113に入力される。この加算器113の出力は、スイッ
チ122を通りパワーアンプ119により電圧−電流交換さ
れ、コイル120へのコイル電流212となり、X−Yステー
ジ2の駆動力を発生する。目標速度信号とディジタル速
度信号は、逆の特性を持ち、ディジタル速度が目標速度
に一致するようにコイル電流は制御される。
現在位置がアナログゾーン入ると、スイッチ122によ
り制御をアナログ制御部413に切り換える。
アナログ制御部413について説明すると、アナログ制
御は目標位置に負の勾配のゼロクロス点を持つ正弦波信
号209を利用し、そのゼロクロス点すなわち目標位置に
X−Yステージ2を整定させる。
波形整形回路114は、信号209を非線形増幅回路を利用
してアナログゾーン内でリニアな波形211に整形する。
これによって目標位置からの変位をリニアな電圧として
検出することができる。比例増幅器115,微分増幅器116,
積分増幅器117は、上記のようなリニアな波形に対して
公知のPID制御を施すものである。加算器118は、その出
力がスイッチ122を通りパワーアンプ119によって電圧−
電流変換され、コイル120へのコイル電流となってX軸
の駆動力を発生するものである。
これによって、X−Yステージ2を上記波形のゼロク
ロス点つまり目標位置に整定させる。
以上X軸制御用の制御系を示したが、本例のX−Yス
テージ2では、X軸の他にY軸方向の制御のために、Y
軸用モータと回転制御用モータ及びそれぞれの位置を検
出するエンコーダがあり、これもX軸と同様に制御する
必要がある。
Y軸制御用モータと回転制御用モータの制御系は基本
的には前記X軸制御用と同一であるが、以下に異なる点
のみを示す。
すなわち、X−Yステージ2が正常に動作するために
は、X−Yステージ2の傾き(X,Y軸のいずれか)があ
る範囲内に収まっている必要があり、そのために回転制
御を行う構成となっている。したがって、X−Yステー
ジ2がイニシャライズ(原点出し)のシーケンスを行っ
た後、Y軸用モータと回転制御用モータとは常に同期し
て駆動するように制御されなければならない。そのた
め、両軸の現在位置を示すカウンタ(第18図に示すカウ
ンタ107に相当する)の値の差を常に検出し、それがゼ
ロになるように制御する。
第20図にY軸と回転制御軸を同期をとりながら駆動す
るための回転制御系の一例を示す。
同図に示すように、Y軸駆動系の現在位置カウンタ50
1と、回転制御系の現在位置カウンタ502が設けられ、こ
の両カウンタ501,502のカウント値の差分を算出する減
算器505が設けられ、Y軸及び回転制御軸のそれぞれの
現在位置の差からX−Yステージ2の回転を検出するよ
うになっている。また、減算器505の出力はD/Aコンバー
タ507に入力され、X−Yステージ2の回転量がアナロ
グ電圧に変換されるようになっていて、このアナログ電
圧は加算器510に出力される。
また、前述したX軸と同様に、比較回路503,ROM506,D
/Aコンバータ508,速度カウンタ504,D/Aコンバータ509が
設けられ、前述したX軸制御系との相違点として、加算
器510に回転量のアナログ電圧が加わっている。
なお、ROM506にはY軸の目標速度と同一のパターンが
書き込まれており、Y軸と回転制御軸を同期をとりなが
ら駆動することが可能となっている。また、第20図のブ
ロック図は回転制御系のディジタル制御部のみであり、
Y軸の制御系はX軸のものと同一であり、また、回転制
御系の上記ブロック図に示した以外の構成は、X軸のも
のと同一である。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によればX−Yステージ
のX,Y方向のガイドを要せずに高精度でX,Y方向への2次
元駆動を実行することができ、ガイドレスのX−Yステ
ージの位置精度は直接駆動系自体の位置決め精度と同一
となり、従来のようにガイドのずれなどの機械的な位置
ずれが生じないので、位置決め精度と直交度とを大幅に
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例であるX−Yテーブルの平
面図、 第2図は、第1図に示すX−Yテーブルの検出器を透過
型光学式エンコーダで構成した一例を示す概略断面図、 第3図は、エンコーダメインスケール上のパターンの一
例を示す概略説明図、 第4図は、原点パターンを構成するスリット列の並べ方
の一例を示す概略説明図、 第5図は、メインスケールとサブスケールとの位置関係
を示す概略説明図、 第6図は、サブスケールのパターン配置の一例を示す概
略説明図、 第7図は、原点パターンのみによる原点信号の出力の一
例を示す特性図、 第8図は、エンコーダの原点信号出力を示す特性図、 第9図は、X−Yステージの検出器を反射型光学式エン
コーダとした場合の一例を示す概略断面図、 第10図は、X−Yステージの直接的な位置検出にレーザ
測長機を採用した場合の構成例を示す平面図、 第11図は、X−Yステージの駆動部をリニアDCモータで
構成した場合の断面図、 第12図,第13図は、リニアDCモータのコイルと磁石との
位置関係を説明するための平面図、 第14図は、第12図,第13図のように配置した場合の永久
磁石の磁束密度の分布を示す特性図、 第15図は、セトリングを行うためのセトリング用コイル
の構成を示す概略説明図、 第16図は、リニア誘導モータの構成の一例を示す概略説
明図、 第17図は、同上リニア誘導モータの各コイルへ流す電流
の関係を示す特性図、 第18図は、リニアDCモータ用いた場合のX−Yステージ
の一軸の制御系のブロック図、 第19図は、第17図の回路中のエンコーダ信号とパルスと
の関係を示す特性図、 第20図は、回転制御系のディジタル制御部の一例を示す
ブロック図である。 1……ステージベース、 2……X−Yステージ、 4……第1の駆動部、 5……第2の駆動部、 6……第3の駆動部、 60……リニア誘導モータ、 81〜86……レーザ測長機、 300……検出部、 303……メインスケール、 305……位置検出器、 307……回転検出器、 325……サブスケール、 326……受光素子、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステージベースに対してZ方向の平面ガイ
    ドによって支持されたX−Yステージと、 このX−YステージのX,Y方向位置及び回転量を検出す
    る検出部と、 2次元駆動される上記X−Yステージ対して、それぞれ
    位置を変えて平面的に配置され、X,Y方向にそれぞれ直
    接に駆動力を発生する第1の駆動部,第2の駆動部と、 上記X−Yステージの回転駆動のために直接に駆動力を
    発生する第3の駆動部とを有し、 X−YステージのX,Y方向のガイドを設けずにX−Yス
    テージをテーブル駆動することを特徴とするガイドレス
    X−Yテーブル。
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