JPH083050B2 - 反応染料組成物及びそれを用いる染色又は捺染法 - Google Patents

反応染料組成物及びそれを用いる染色又は捺染法

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JPH083050B2
JPH083050B2 JP62044616A JP4461687A JPH083050B2 JP H083050 B2 JPH083050 B2 JP H083050B2 JP 62044616 A JP62044616 A JP 62044616A JP 4461687 A JP4461687 A JP 4461687A JP H083050 B2 JPH083050 B2 JP H083050B2
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尚樹 原田
隆 尾村
邦彦 今田
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、反応染料組成物及びそれを用いるセルロー
ス系繊維の工業的有利な染色または捺染方法に関する。
〈従来の技術〉 セルロース系繊維を反応染料を用いて染色することは
よく知られているが、通常、目的とする色調や堅牢性が
第一番目に重視されて、この目的にかなう染料が選択さ
れている。この場合、夫々の染料のセルロース系繊維と
の反応性の大小の差によって生じる、或いは、染色装置
内にしばしば発生する染液の温度のむらによって生じる
均染性や再現性の不良を向上させるために、吸尽染色加
工プロセス作業では特に、染浴内に添加する無機塩やア
ルカリ剤を適宜細かく分割して添加したり、染色装置に
特別な染液攪拌装置を取り付けて温度斑を小さくする等
の多くの労力を要する。或いは特開昭60-259687に記載
のように無機塩やアルカリ剤を正または負の指数、対数
または累乗関数に従って添加する細かい作業が知られて
いる。
また、連続染色加工プロセスや、コールドバッチアッ
プ染色加工プロセスでは、反応染料とセルロース系繊維
との親和性の大小によって反始部と反末部の色違い現象
である所謂、テーリング現象を防止する為に、加工プロ
セス途中で消費された染料を追加したり、或いは新たに
染色浴を作成するという煩雑な操作が行なわれている。
また、使用する反応染料の反応性の違いにより固着処理
時間や処理温度のわずかな振れにより目的とする色や濃
度が得られない場合がしばしばあることが知られてい
る。
捺染加工プロセスでは、使用する反応染料の反応性の
違いにより、固着工程時の処理時間や処理温度のわずか
な振れにより、目的とする色や濃度が得られない場合が
しばしばあることが知られている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、従来知られている公知の技術では、染色加工
操作に多大な時間と作業を費やし、しかも、均染性や再
現性の点で常に満足できる染色や捺染が行なわれること
が少なかった。
本発明者らは、反応染料を用いてセルロース系繊維を
染色または捺染する方法において、上記の問題を解決す
べく染色または捺染操作の簡素化、染色や捺染での再現
性や均染性の向上方法について鋭意検討した結果、特定
の異種染料を配合してなる反応染料組成物が目的を達成
することを見い出し本発明を完成するに至った。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、下記一般式(I) 〔式中、D1はスルホン酸基を有する有機染料の残基、
R1、R2及びR3は互いに独立に水素又は置換基を有してい
てもよい低級アルキル、B1及びB2は互いに独立に、メチ
ル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブロモ、ニ
トロ、カルボキシ及びスルホの群から選ばれる1又は2
個の置換基により置換されていてもよいフェニレン、又
はスルホで置換されていてもよいナフチレン、Z1及びZ2
は互いに独立にビニル又は−CH2CH2L(Lはアルカリの
作用で脱離する基)、nは1〜3を表わす。〕 で示される反応染料と、下記一般式(II) 〔式中、D2はスルホン酸基を有する有機染料の残基、R4
及びR5は互いに独立に水素又は置換基を有していてもよ
い低級アルキル、B3は、メチル、エチル、メトキシ、エ
トキシ、クロロ、ブロモ、ニトロ、カルボキシ及びスル
ホの群から選ばれる1又は2個の置換基により置換され
ていてもよいフェニレン、又はスルホで置換されていて
もよいナフチレン、Z3はビニル又は−CH2CH2L(Lは前
記の意味を有する。)、Xは塩素、臭素、フッ素または
第4級窒素原子を有する非芳香族又は芳香族の第3級窒
素化合物残基を表わし、nは前記の意味を有する。〕 で示される反応染料、又は/及び下記一般式(III)、 〔式中、D3はスルホン酸基を有する有機染料の残基、
R6、R7及びR8は互いに独立に水素又は置換基を有してい
てもよい低級アルキル、B4は、メチル、エチル、メトキ
シ、エトキシ、クロロ、ブロモ、ニトロ、カルボキシ及
びスルホの群から選ばれる1又は2個の置換基により置
換されていてもよいフェニレン、又はスルホで置換され
ていてもよいナフチレン、B5は、低級アルキル、低級ア
ルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ及びスルホの群
から選ばれる少なくとも1個の置換基により置換されて
いてもよいフェニル、又はスルホで置換されていてもよ
いナフチル、Z4はビニル又は−CH2CH2L(Lは前記の意
味を有する。)を表わし、nは前記の意味を有する。〕
で示される反応染料を含有してなる反応染料組成物及び
それを用いるセルロース系繊維の染色又は捺染法を提供
する。
本発明によれば、吸尽染色では染料と、用いられる無
機塩やアルカリ剤、又場合により用いられる公知の染色
助剤を染色プロセスの初めから染浴内に添加できる作業
性の簡素な方法が採用でき、しかも、均染性や再現性や
温度感性が極めて良好な染色物が提供される。また、連
続染色やコールドバッチアップ染色では、消費された染
料を染浴内に追加したり、或いは新たに染色浴を作成す
ることなしに一回の染色浴の作成だけで反始部から反末
部まで全体に均一で同じ濃度を有し、同じ色相を有する
所謂テーリング現象のない染色物が提供される。更に、
捺染では、固着工程時の処理時間や処理温度の振れに対
しても、均一で同じ濃度を有し、同じ色相を有する捺染
物が提供される。
本発明において、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8で表わさ
れる低級アルキル基としては、1-4個の炭素原子を有す
るアルキル基が好ましく、置換されていてもよい基とし
ては、ヒドロキシ基、シアノ基、アコルキシ基、ハロゲ
ン、カルボキシ基、カルバモイル基、アルコキシカルボ
ニル基、アルキルカルボニルオキシ基、スルホン酸基、
スルファモイル基が好ましい。
R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8としては、たとえば、水素
原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プ
ロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル
基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル
基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル
基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル
基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、3,4−ジヒドロキシ
ブチル基、シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−
シアノプロピル基、メトキシチメル基、エトキシメチル
基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、3
−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、2−
ヒドロキシ−3−メトキシプロピル基、クロロメチル
基、ブロモメチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモ
エチル基、3−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル
基、4−クロロブチル基、4−ブロモブチル基、カルボ
キシメチル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキ
シプロピル基、4−カルボキシブチル基、1,2−ジカル
ボキシエチル基、カルバモイルメチル基、2−カルバモ
イルエチル基、3−カルバモイルプロピル基、4−カル
バモイルブチル基、メトキシカルボニルメチル基、エト
キシカルボニルメチル基、2−メトキシカルボニルエチ
ル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−メトキシ
カルボニルプロピル基、3−エトキシカルボニルプロピ
ル基、4−メトキシカルボニルブチル基、4−エトキシ
カルボニルブチル基、メチルカルボニルオキシメチル
基、エチルカルボニルオキシメチル基、2−メチルカル
ボニルオキシエチル基、2−エチルカルボニルオキシエ
チル基、3−メチルカルボニルオキシプロピル基、3−
エチルカルボニルオキシプロピル基、4−メチルカルボ
ニルオキシブチル基、4−エチルカルボニルオキシブチ
ル基、スルホメチル基、2−スルホエチル基、3−スル
ホプロピル基、4−スルホブチル基、スルファモイルメ
チル基、2−スルファモイルエチル基、3−スルファモ
イルプロピル基、4−スルファモイルブチル基等をあげ
ることができ、とりわけ、水素原子、メチル基、エチル
基の場合が好ましい。
本発明において、B1,B2,B3,B4で表わされる基とは、
例えば (式中、星印で示した結合は、それぞれ−SO2−Z14
通じている結合を意味する。) 等をあげることができる。
本発明においてB5で表わされる基とは、例えば、フェ
ニル基としては、1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基、スルホ
ン酸基、カルボン酸基、シアノ基、ニトロ基及び塩素原
子の群から選ばれる、1又は2個の置換基により置換さ
れていてもよいフェニル基が好ましい。ナフチル基とし
ては、1,2又は3個のスルホン酸基により置換されてい
てもよいナフチル基であり、中でも特に好ましくは、2
−,3−,4−,5−,6−,7−又は8−スルホ−1−ナフチル
基、1−,5−,6−,7−又は8−スルホ−2−ナフチル
基、2,4−、5,7−,6,8−、4,8−、4,7−、3,8−、4,6
−、3,7−又は3,6−ジスルホ−2−ナフチル基、4,6,8
−、2,4,7−又は3,6,8−トリスルホ−1−ナフチル基、
1,5,7−、4,6,8−又は3,6,8−トリスルホ−2−ナフチ
ル基等が挙げられる。
本発明において、D1,D2及びD3で表わされるスルホン
酸基を有する有機染料としては、モノ又はポリアゾ系、
金属錯塩系、ホルマザン系、アントラキノン系、フタロ
シアニン系、スチルベン系、オキサジン系、ジオキサジ
ン系、トリフェニルメタン系、ニトロ系又はアゾメチン
系のスルホン酸基を持った染料が挙げられる。
この中で、特にモノ又はポリアゾ系、金属錯塩系、ホ
ルマザン系、フタロシアニン系の染料は錯化合物形成性
中心原子としてCu、Cr、Co、Ni又はFeなどを有する形で
存在できる。
前記一般式(I),(II),及び(III)においてL
で示されるアルカリの作用によって脱離する基として
は、たとえば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、
リン酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子等が
これに該当する。
一般式(I)で示される反応染料は、下式、 (式中、D1,R1,R2,R3,B1,B2,Z1,Z2およびnは前記の
意味を有する。) で示される化合物、一般式(II)で示される反応染料は
下式 (式中、D2,R4,R5,B3,Z3及びnは前記の意味を有す
る。) で示される化合物及び所望により第4級窒素原子を有す
る非芳香族又は第3級窒素原子を有する芳香族化合物、
一般式(III)で示される反応染料は、 (式中、D3,R6,R7,R8,B4,B5,Z4及びnは前記の意味を有
する。) で示される化合物を用いて塩化シアヌルのような1,3,5
−トリハロゲノ−s−トリアジンを逐次常法に従って縮
合させて夫々容易に製造することがきる。
本発明の反応染料組成物は、一般式(I)で示される
反応染料と、一般式(II)で示される反応染料又は/及
び一般式(III)で示される反応染料とを混合すること
によって得られる。
一般式(I),(II)及び(III)で示される反応染
料の混合比率には特に制限がないが、好ましくは混合さ
れる一成分が5重量%以上である。
本発明は反応染料組成物は染色性に影響がない限り一
般式(I),(II)及び(III)以外の公知の反応染料
の外に、溶解助剤などの染料改良剤、染色助剤などを含
有することができる。
本発明方法におけるセルロース系繊維としては、特に
限定されるものではないが、木綿、リネン、麻、ジュー
ト、ラミー繊維、ビスコース等の再生セルロース、およ
びそれらと他の繊維との混交品などが例示される。
本発明方法における染色または捺染方法としては、公
知の方法でよいが、吸尽染色法では無水芒硝や食塩等の
公知の無機中性塩および、炭酸ソーダ、苛性ソーダ、第
三燐酸ソーダ等の公知の酸結合剤を用いて染色する方法
が例示される。コールドバッチングアップ染色法では、
無水芒硝や食塩等の公知の無機中性塩および、苛性ソー
ダ、硅酸ソーダ等の公知の酸結合剤を用いてパジング
後、密閉包装材料中に一定温度で放置して染色する方法
が例示される。連続染色法では、炭酸ソーダや重炭酸ソ
ーダ等の公知の酸結合剤を染料パジング液に混合し、公
知の方法でパジング後、乾熱または蒸熱により染色する
一浴パジング法、及び染料パジング後、無水芒硝や食塩
等の公知の無機中性塩および苛性ソーダや硅酸ソーダ等
の公知の酸結合剤をパジングし、公知の方法で乾熱また
は蒸熱により染色する二浴パジング法等が例示される。
捺染法では、重炭酸ソーダ等の公知の酸結合剤を含む捺
染ペーストを印捺後、乾燥または蒸熱により捺染する一
相捺染法及び、捺染ペーストを印捺後、食塩等の無機中
性塩および苛性ソーダや硅酸ソーダ等の公知の酸結合剤
の90℃以上の高温中に投入して捺染する二相捺染法等が
例示される。
本発明によれば通常工業的に行なわれている方法に比
べて、作業操作が極めて容易であり、しかも染色や捺染
において、再現性よく均染性の良好な染色物または捺染
物が得られる。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
例中、部および%は夫々重量部および重量%を意味す
る。
実施例1 遊離酸の形で式(1-1) で示される染料50部に遊離酸の形で式(1-2) で示される染料50部を十分混合した。
セルロース繊維からなる編物100部をウィンス式染色
装置にセットし、浴比1:15、水温を30℃にした。
予め溶解させた上記で得られた染料3部、無水芒硝75
部及び、炭酸ナトリウム30部を一括して公知の方法で浴
中に投入した後、30分間で60℃迄昇温し、この温度で40
分間編物を処理し、染色を終了した。得られた染色物は
常法で洗浄して仕上げた。かくして得られた染色物は斑
のない均一な濃い帯緑味の黄色であった。
比較例1 実施例1中の式(1-2)で示される染料を用いて実施
例1と同じセルロース繊維からなる編物を実施例1と同
じ操作で染色し、常法で洗浄して仕上げた。かくして得
られた染色物はところどころに斑のある帯緑味の黄色で
あった。
実施例2 遊離酸の形で式(2-1) で示される染料60部に遊離酸の形で式(2-2) で示される染料20部に遊離酸の形で式(2-3) で示される染料20部を十分混合した。
得られた染料50部を熱水で溶解し25℃に冷却する。こ
れに32.5%苛性ソーダ水溶液15容量部及び50度ボーメの
水ガラス150部を添加し、更に水を加えて全量を25℃で1
000容量部とした直後にこの液をパジング液として用い
てシルケット加工木綿織物をパジングする。パジングし
た木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉し
て20℃の室温に20時間放置後、染色物を常法で洗浄し乾
燥して仕上げた。得られた染色物は、反始部から反末部
まで全体に同じ色相と同じ濃度を有する均一な濃い赤色
であった。
比較例2 実施例2中の式(2-1)、(2-2)、及び(2-3)で示
される染料を夫々単独で用いて、実施例2と同じシルケ
ット加工木綿織物を実施例2と同じ操作で染色し、常法
で洗浄して仕上げた。かくして得られた染色物は反始部
と反末部に濃度の差がある赤色であった。
実施例3 遊離酸の形で式(3-1) で示される染料20部に遊離酸の形で式(3-2) で示される染料40部に遊離酸の形で式(3-3) で示される染料40部を十分混合した。
得られた染料100部を熱水で溶解し25℃に冷却する。
これにアルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスル
ホン酸ソーダ10部及び炭酸水素ナトリウム20部を添加
し、更に水を加えて全量を25℃で1000容量部とした直後
にこの液をパジング液として用いてレーヨン織物をバジ
ングした。パジングしたレーヨン織物を120℃で2分間
乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングし染料を固
着させた。得られた染色物は常法で洗浄し乾燥して仕上
げた。かくして得られた染色物は、反始部から反末部ま
で全体に同じ色相を同じ濃度を有する均一な濃い青色で
あった。
比較例3 実施例3中の式(3-1)、(3-2)、及び(3-3)で示
される染料を夫々単独で用いて、実施例3と同じレーヨ
ン織物を実施例3と同じ操作で染色し、常法で洗浄して
仕上げた。かくして得られた染色物は反始部と反末部に
濃度の差のある青色であった。
実施例4 遊離酸の形で式(4-1) で示される染料40部に遊離酸の形で式(4-2) で示される染料60部を十分混合した。
(イ)得られた染料50部を熱水で溶解し、次いでアルギ
ン酸ソーダ20部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ
10部、炭酸水素ナトリウム20部を添加し、更に水を加え
て全量を20℃で1000部とした直後に、これを捺染ペース
トとして用いてシルケット加工木綿織物を印捺し乾燥し
た。次いで100℃で5分間スチーミングを行い染料を固
着させた。得られた捺染物は常法で洗浄し乾燥して仕上
げた。かくして得られた捺染物は均一で濃い緋赤色であ
った。
(ロ)また100℃で10分間スチーミングを行った場合
も、110℃で5分間スチーミングを行った場合も上記
(イ)項と同じ濃度、同じ色相を有する均一で濃い緋赤
の捺染物であった。
比較例4 実施例4中の式(4-1)及び(4-2)で示される染料を
夫々単独で用いて、実施例4と同じシルケット加工木綿
織物を実施例4と同じ操作で捺染し、常法で仕上げた。
かくして得られた捺染物の濃度を調べたところ、100℃
で5分間スチーミングを行なった捺染物と100℃で10分
間スチーミングを行なった捺染物と110℃で5分間スチ
ーミングを行なった捺染物の間に著しい濃度差のある緋
赤であった。
実施例5〜22 遊離酸の形で表1乃至9に示す染料を用いて実施例1
乃至4に記載した方法に準じて染色及び捺染を行なっ
た。
夫々の染料は単独では染色及び捺染で斑や濃度差及び
再現性の不良な染色物及び捺染物であった。
しかしながら、表1乃至9に示す染料を表1乃至9に
示す割合で混合した場合は、染色や捺染での均染性や再
現性の極めて良好な染色物や捺染物であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 〔式中、D1はスルホン酸基を有する有機染料の残基、
    R1,R2及びR3は互いに独立に水素又は置換基を有してい
    てもよい低級アルキル、B1及びB2は互いに独立に、メチ
    ル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブロモ、ニ
    トロ、カルボキシ及びスルホの群から選ばれる1又は2
    個の置換基により置換されていてもよいフェニレン、又
    はスルホで置換されていてもよいナフチレン、Z1及びZ2
    は互いに独立にビニル又は−CH2CH2L(Lはアルカリの
    作用で脱離する基)、nは1〜3を表わす。〕 で示される反応染料と、下記一般式(II) 〔式中、D2はスルホン酸基を有する有機染料の残基、R4
    及びR5は互いに独立に水素又は置換基を有していてもよ
    い低級アルキル、B3はメチル、エチル、メトキシ、エト
    キシ、クロロ、ブロモ、ニトロ、カルボキシ及びスルホ
    の群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されて
    いてもよいフェニレン、又はスルホで置換されていても
    よいナフチレン、Z3はビニル又は−CH2CH2L(Lは前記
    の意味を有する。)、Xは塩素、臭素、フッ素または第
    4級窒素原子を有する非芳香族又は芳香族の第3級窒素
    化合物残基を表わし、nは前記の意味を有する。〕 で示される反応染料と、又は/及び下記一般式(II
    I)、 〔式中、D3はスルホン酸基を有する有機染料の残基、
    R6、R7及びR8は互いに独立に水素又は置換基を有してい
    てもよい低級アルキル、B4は、メチル、エチル、メトキ
    シ、エトキシ、クロロ、ブロモ、ニトロ、カルボキシ及
    びスルホの群から選ばれる1又は2個の置換基により置
    換されていてもよいフェニレン、又はスルホで置換され
    ていてもよいナフチレン、B5は、低級アルキル、低級ア
    ルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ及びスルホの群
    から選ばれる少なくとも1個の置換基により置換されて
    いてもよいフェニル、又はスルホで置換されていてもよ
    いナフチル、Z4はビニル又は−CH2CH2L(Lは前記の意
    味を有する。)を表わし、nは前記の意味を有する。〕 で示される反応染料を含有してなる反応染料組成物
  2. 【請求項2】下記一般式(I) 〔式中、D1はスルホン酸基を有する有機染料の残基、
    R1、R2及びR3は互いに独立に水素又は置換基を有してい
    てもよい低級アルキル、B1及びB2は互いに独立に、メチ
    ル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブロモ、ニ
    トロ、カルボキシ及びスルホの群から選ばれる1又は2
    個の置換基により置換されていてもよいフェニレン、又
    はスルホで置換されていてもよいナフチレン、Z1及びZ2
    は互いに独立にビニル又は−CH2CH2L(Lはアルカリの
    作用で脱離する基)、nは1〜3を表わす。〕 で示される反応染料と、下記一般式(II) 〔式中、D2はスルホン酸基を有する有機染料の残基、R4
    及びR5は互いに独立に水素又は置換基を有していてもよ
    い低級アルキル、B3はメチル、エチル、メトキシ、エト
    キシ、クロロ、ブロモ、ニトロ、カルボキシ及びスルホ
    の群から選ばれる1又は2個の置換基により置換されて
    いてもよいフェニレン、又はスルホで置換されていても
    よいナフチレン、Z3はビニル又は−CH2CH2L(Lは前記
    の意味を有する。)、Xは塩基、臭素、フッ素または第
    4級窒素原子を有する非芳香族又は芳香族の第3級窒素
    化合物残基を表わし、nは前記の意味を有する。〕 で示される反応染料、又は/及び下記一般式(III) 〔式中、D3はスルホン酸基を有する有機染料の残基、
    R6,R7及びR8は互いに独立に水素又は置換基を有してい
    てもよい低級アルキル、B4は、メチル、エチル、メトキ
    シ、エトキシ、クロロ、ブロモ、ニトロ、カルボキシ及
    びスルホの群から選ばれる1又は2個の置換基により置
    換されていてもよいフェニレン、又はスルホで置換され
    ていてもよいナフチレン、B5は、低級アルキル、低級ア
    ルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ及びスホの群か
    ら選ばれる少なくとも1個の置換基により置換されてい
    てもよいフェニル、又はスルホで置換されていてもよい
    ナフチル、Z4はビニル又は−CH2CH2L(Lは前記の意味
    を有する。)を表わし、nは前記の意味を有する。〕 で示される反応染料を含有してなる反応染料組成物を用
    いることを特徴とするセルロース系繊維の染色又は捺染
    法。
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