JPH08304450A - 加速度センサ及び加速度センサの製造方法 - Google Patents

加速度センサ及び加速度センサの製造方法

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JPH08304450A
JPH08304450A JP7137413A JP13741395A JPH08304450A JP H08304450 A JPH08304450 A JP H08304450A JP 7137413 A JP7137413 A JP 7137413A JP 13741395 A JP13741395 A JP 13741395A JP H08304450 A JPH08304450 A JP H08304450A
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JP
Japan
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acceleration
weight
acceleration sensor
insulating substrates
shaped
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Application number
JP7137413A
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English (en)
Inventor
Jun Mizuno
潤 水野
Notsutomaiyaa Kai
カイ・ノットマイヤー
Masaki Esashi
正喜 江刺
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/082Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for two degrees of freedom of movement of a single mass

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で複数の軸における加速度及び角
加速度の検出が可能な加速度センサを提供する。 【構成】 第1及び第2のガラス基板1,2により主枠
6の内側に配置された重り11等が挟持されて3層構造
をなし、第1及び第2のガラス基板1,2に設けられた
透明電極3a〜3hと、シリコンからなり外部で接地さ
れている重り11の平面部分とでコンデンサが構成され
るようになっている。そして、加速度又は角加速度が作
用すると、支持梁8,10により支持されている重り1
1が変位し、その変位に応じて透明電極3a〜3hと重
り11の平面部分との対向する面積が変化し、コンデン
サの容量が変化することから加速度又は角加速度の検出
が可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等の移動体に作用
する加速度を検出するための加速度センサに係り、特
に、コンデサの容量変化により加速度検出を可能とした
加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、より安全で快
適な運転環境を提供すべく、アクティブサスペンショ
ン、エアバック、アンチロックブレーキシステム等、様
々な制御が施されるようになってきている。このような
様々な制御を行うにあたり、自動車の加速度や角速度
は、欠くべからざる重要な情報である。
【0003】このような加速度センサとしては、種々の
ものが提案されており、例えば、特開平4−25296
1号公報には、平板状に形成された導電材からなる重り
を、この重りに一体に設けられた軸により回動可能に設
けると共に、この重りの所定の領域と対向するように固
定電極を設け、この固定電極と重りとでコンデンサが構
成されるようにし、加速度に応じた重りの回動に伴うコ
ンデンサの容量変化として加速度を検出可能としたもの
が開示されている。
【0004】また、特開平5−256841号公報に
は、いわゆるカンチレバーに支持された可動電極を、2
つの固定電極間に配置し、この可動電極とぞれぞれの固
定電極との間でコンデンサが構成されるようにし、加速
度に応じた可動電極の偏位にともなう2つのコンデンサ
の容量変化から、加速度検出を可能としたものが開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、3次元空間
における移動体の運動は、3次元の座標空間での位置
(x、y、z)及び3軸方向の回転角速度(ピッチ、ヨ
ー、ロール)により表されるが、上述したような自動車
における各種制御においては、これら全てのパラメータ
を活用することが理想である。例えば、上述したような
アクティブサスペンションやアンチロックブレーキシス
テムでは、加速度及び角加速度が必要となる。
【0006】このため、自動車に搭載される加速度セン
サとしては、一つのセンサで可能な限り、複数の軸方向
での加速度や角加速度が検出できるものが望まれる。し
かしながら、上述した従来の加速度センサは、一軸方向
における加速度又は角加速度の検出ができるだけであ
る。このため、3次元空間における3軸方向(X、Y、
Z軸方向)での加速度、角加速度が必要となる場合に
は、各軸毎に、加速度用のセンサと角加速度用のセンサ
とを設けなければならず、極めて不経済であるばかり
か、部品数の増加による信頼性の低下を招くという問題
があった。
【0007】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、簡易な構造で、複数の軸における加速度及び角速度
を検出することのできる加速度センサを提供するもので
ある。本発明の他の目的は、いわゆるマイクロマシニン
ング技術が適用でき、大量生産が可能な加速度センサを
提供することにある。本発明の他の目的は、1つで極力
多くの、異なる軸における加速度や角加速度を検出する
ことのできる加速度センサを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、歩留まりの向上を図
ることができると共に、より高品質の加速度センサを提
供することができる製造方法を提供することにある。本
発明の他の目的は、少ない空間で電極面積を大きく確保
することができ、容量変化が検出し易く、感度の良い加
速度センサを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る加速度センサは、複数の電極が対向面側に設けられ、
かつ、平行に対向する2枚の絶縁基板間に、半導体又は
導体からなる重り部材が変位可能に設けられてなり、前
記複数の電極と重り部材との間隔又は対向面積の変化に
応じて生ずる前記複数の電極と重り部材との間の静電容
量変化により加速度及び角加速度の検出を可能とした加
速度センサであって、前記平行する2枚の絶縁基板間に
は、端面が前記2枚の絶縁基板に接合する支持柱を設
け、前記支持柱には、前記2枚の絶縁基板に平行して延
びる第1の梁部材を延設し、前記第1の梁部材の両端に
は枠状支持部材を設け、前記枠状支持部材の外周には、
前記2枚の絶縁基板に平行し、かつ、前記第1の梁部材
の方向に対して所定の角度をなす方向に第2の梁部材を
延設し、前記第2の梁部材の両端に枠状の重り部材を設
け、前記支持柱、前記第1の梁部材、前記枠状部材、前
記第2の梁部材及び前記重り部材を半導体又は導体から
一体形成すると共に、前記2枚の絶縁基板の対向方向に
おける前記第1の梁部材、前記枠状部材、前記第2の梁
部材及び前記重り部材の厚みを、前記支持柱の同方向に
おける厚みに比して小としてなるものである。
【0010】特に、半導体はシリコンであって、その
(111)面を用いてなり、第1の梁部材と第2の梁部
材とがなす所定の角度は、第1の梁部材を基準として右
回りに第2の梁部材までの角度が109.5度であるも
のが好適である。また、第1及び第2の梁部材は、2枚
の絶縁基板の対向方向での断面形状が長方形であり、加
速度に対する所望の感度が高い程、前記2枚の絶縁基板
の対向方向に沿う辺の長さを短く設定してなるものや、
第1及び第2の梁部材は、2枚の絶縁基板の対向方向で
の断面形状が長方形であり、角加速度に対する所望の感
度が高い程、前記2枚の絶縁基板と平行する方向に沿う
辺の長さを短く設定してなるものが好適である。
【0011】請求項5記載の発明に係る加速度センサの
製造方法は、2枚の絶縁基板と、この2枚の絶縁基板の
外周の開口部分を閉鎖する閉鎖部材とで形成される空間
内に、重り部材が変位可能に収納されてなる加速度セン
サの製造方法であって、前記2枚の絶縁基板の一方と前
記閉鎖部材との接合を行った後、この一方の絶縁基板と
前記閉鎖部材とで形成される空間内にゲッタ剤を収納
し、その後、前記閉鎖部材と前記2枚の絶縁基板の他方
との接合を行うことで、接合の際に前記空間内に生ずる
ガスを前記ゲッタ剤に吸収せしめ、内部気圧の変動を抑
圧するものである。
【0012】請求項6記載の発明に係る加速度センサ
は、2枚の絶縁基板間に、半導体又は導体からなる重り
部材が変位可能に設けられてなる加速度センサであっ
て、前記重り部材の外周面に、板状に形成された複数の
電極片が互いに平行に対向してなる櫛形電極を重り部材
と一体に設けると共に、板状に形成された複数の電極片
が互いに平行に対向してなる半導体又は導体からなる固
定櫛形電極を、この固定櫛形電極を構成する電極片が前
記櫛形電極を構成する電極片の間に位置するように配置
してなり、前記重り部材の変位による前記櫛形電極と前
記固定櫛形電極との間隔の変化によるこれら電極間の静
電容量の変化により加速度又は角加速度検出を可能とし
たものである。特に、重り部材は、その外周が矩形をな
し、4つの外周面にそれぞれ櫛形電極が重り部材と一体
に設けられてなるものが好適である。
【0013】請求項8記載の発明に係る加速度センサ
は、複数の電極が対向面側に設けられ、かつ、平行に対
向する2枚の絶縁基板間に、半導体又は導体からなる重
り部材が変位可能に設けられてなり、前記複数の電極と
重り部材との間隔又は対向面積の変化に応じて生ずる前
記複数の電極と重り部材との間の静電容量変化により加
速度及び角加速度の検出を可能とした加速度センサであ
って、前記複数の電極は、複数の分岐部が平行に設けら
て櫛状に形成された櫛形電極である一方、前記重り部材
には前記2つの絶縁基板の対向方向に貫通する貫通孔
が、重り部材の静止状態において前記複数の分岐部の間
に位置するように設けられてなるものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明においては、重り部材が支
持柱から延びる第1の梁部材、この第1の梁部材に設け
られた枠状支持部材及びこの枠状支持部材から延びる第
2の梁部材を介して2枚の絶縁基板の間で支持されるよ
うになっており、第1の梁部材及び第2の梁部材は同一
平面内でしかも互いに所定の角度をなすように設けられ
ている。このため、作用する加速度又は角加速度の方向
に応じて、第1の梁部材又は第2の梁部材がたわみ又は
ねじりを生じ、重りが変位できるようになっている。そ
して、重りは半導体又は導体からなることで、絶縁基板
に設けられた電極との間には、静電容量が生じ、重りの
変位による容量変化が生ずるため、その変化量から加速
度又は角加速度の大きさを知ることができるようになっ
ているものである。
【0015】特に、2枚の絶縁基板の対向方向に沿う断
面形状が長方形である場合には、その辺の長さを、加速
度センサに要求される加速度又は角加速度に対する感度
が高い程、短く設定することで、より小さな加速度又は
角加速度に対して第1の梁部材又は第2の梁部材がたわ
み又はねじりを生じ易くなり、そのため高感度のセンサ
を得ることができることとなる。
【0016】請求項5記載の発明においては、ゲッタ剤
を加速度センサ内部に入れ、最後に残った絶縁基板と閉
鎖部材との接合を行うことによって、その際加速度セン
サ内部で生ずるガスがゲッタ剤により吸収されるので、
当該ガスによる影響を受けることなく、加速度センサ内
部の気圧を所望の大きさに保つことが可能となるもので
ある。
【0017】請求項6記載の発明においては、重りの外
周に設けられる電極及びその近傍に設けられる固定の電
極の双方が、複数の電極片からなる櫛形状の電極である
ために、少ない収納空間において、双方の電極の対向面
積を大きくすることが可能となり、従来に比してより容
量変化の検知が容易なものとなる。
【0018】請求項8記載の発明においては、重りに設
けられた貫通孔が、重りの変位に伴い、絶縁基板に設け
られた電極と対向する位置に移動することにより重りと
電極間の静電容量の変化が生ずるようになっており、そ
のため加速度又は角加速度の検出を可能としたものであ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る加速度センサの実施例に
ついて、図1乃至図21を参照しつつ説明する。なお、
以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するもので
はなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することがで
きるものである。
【0020】最初に、図1乃至図15を参照しつつ請求
項1乃至5記載の発明に係る加速度センサ及び製造方法
の一実施例について説明する。この実施例における加速
度センサは、まず、全体構成を概説すれば、2つのガラ
ス層によりシリコン層が挟持されてなる3層構造の容量
型加速度センサである。
【0021】すなわち、この実施例における加速度セン
サは、第1のガラス基板1と、第2のガラス基板2との
間に、重り部5、主枠6等が挟持された構成となってい
るものである(図1及び図2参照)。絶縁基板としての
第1及び第2のガラス基板1,2は、それぞれ対向面側
に、ITO(Indium Tin Oxide)からなる透明電極3a
〜3hが4個づつ設けられており、後述する重り11等
を介して互いに平行に対向するようになっている。
【0022】この実施例における透明電極3a〜3h
は、略台形状に形成されており、この略台形形状を画す
る辺であって、平行する2辺の内の短辺側が、丁度第1
及び第2のガラス基板1,2の略中心を囲み、略菱形が
形成されるように配置されている(図1参照)。尚、図
1において、第1のガラス基板1の透明電極3a〜3d
は、図1の紙面に現れた第1のガラス基板1の面と反対
側の面に設けられるものであるため、二点鎖線で示され
ている。
【0023】また、第1のガラス基板1には、後述する
接続部14a〜14hの一方の端面に臨むように配線接
続孔4a〜4hが、支持柱7の一方の端面に臨むように
配線接続孔4iが、それぞれ穿設されている。そして、
この配線接続孔4a〜4iには、例えば、アルミウム等
の金属材が充填されると共に接続線(図示せず)が挿入
され、アルミニウム等の金属材とシリコンからなる接続
部14a〜14h及び支持柱7との間にオーミックコン
タクトが生ずるようになっている。
【0024】重り部5は、平面形状(第1又は第2のガ
ラス基板1,2を含む面に現れる形状)が略H状をなす
支持柱7の周囲に、支持梁8、支持枠9及び支持梁10
を介して重り11が設けられた構成となっており、これ
らは、後述する主枠6と共に、シリコンから形成されて
いる(図1参照)。なお、以下の説明においては、便宜
上、支持柱7の中心すなわち連結部7c(詳細は後述)
の中心を通り、かつ連結部7cの両端面(第1及び第2
のガラス基板1,2と接合される面)に平行な2つの軸
をX軸、Y軸とし、これらX,Y軸と直交する軸をZ軸
とする(図1参照)。
【0025】支持柱7は、X軸方向で平行する2つの柱
部材7a,7bが連結部7cにより連結されてなり、連
結部7cからは、直方体状に形成された支持梁8がX軸
方向に一致して延設されている。ここで、連結部7c
は、図2に示されたように、Y軸に対して右回り方向に
19.5度(図2においてΘ1に相当)傾いている。換
言すれば、連結部7cは、X軸に対して右回り方向に1
09.5度(図2においてΘ2に相当)の位置に配置さ
れている(図2参照)。
【0026】第1の梁部材としての支持梁8の両端部に
は、支持柱7を囲むように、平板枠状の支持枠9が一体
に設けられている。この枠状支持部材としての支持枠9
の2辺は、X軸に平行であり、他の2辺は、Y軸に対し
て19.5度傾いており、先の支持柱7の連結部7cと
平行するようになっている。さらに、この支持枠9の外
周面からは、先の支持柱7の連結部7cと同一方向に、
直方体状に形成された第2の梁部材としての支持梁10
が延設されており、その両端には重り11が設けられて
いる。したがって、支持梁10は、連結部7cと同様に
Y軸に対して19.5度傾いた方向に配置されているこ
ととなる。
【0027】上述した連結部7c及び支持梁10がY軸
に対して右回り方向に19.5度傾いた状態となってい
るのは、この実施例では、ウエットエッチングを用いて
これら連結部7c等を成形していることに起因して、こ
れら連結部7c等がシリコンの(111)面を用いて形
成されるためであり、それ以上の技術的な特別の意味が
あるものではない。
【0028】重り部材としての重り11は、平板枠状に
形成されており、平面形状(図1においてXY平面に現
れる形状)を画する外周の2辺がX軸に平行に、他の2
辺が支持梁10と平行したものとなっている。また、こ
の重り11の内周において、X軸に平行する2辺の略中
央部分には、切欠12a,12bが形成されており、こ
の切欠12a,12b部分に支持梁10の端部が接合す
るようになっている(図1参照)。
【0029】上述した支持梁8、支持枠9、支持梁10
及び重り11は、Z軸方向の厚みが同一に形成されてお
り、しかもその厚みは、支持柱7の厚みよりも小さく設
定されている(図3参照)。そして、上述の構成を有す
る重り部5は、平板の枠状に形成された閉鎖部材として
の主枠6の内側に配置されるようになっている(図1参
照)。
【0030】ところで、この実施例における支持梁8,
10のZ軸方向における断面形状は、図4に示されたよ
うに長方形状に形成されており、この断面形状は後述す
るように加速度センサの感度に影響するものとなってい
る。すなわち、X軸方向の幅b、Z軸方向の高さdとす
ると、これらの大きさを変えることによって、ねじれや
たわみに対する耐力を変えることができる。
【0031】上述した重り11及び支持枠9は、加速度
が作用しない状態において、透明電極3a〜3hに対し
て、平行状態となっており、XY平面における重り1
1、支持枠9及び透明電極3a〜3hの相対的位置関係
は、透明電極3a〜3hが重り11及び支持枠9を若干
大きめに覆うようになっている(図5参照)。なお、図
5においては、透明電極3a〜3dを実線により、重り
部5を二点鎖線により、それぞれ表しており、透明電極
3e〜3hは省略してある。また、同図において、接続
部14a〜14hは図を簡単にするため省略してある。
【0032】閉鎖部材としての主枠6は、Z軸方向の厚
みが、上述した支持柱7と同一に形成され、XY平面に
おける外周形状が、略正方形に形成されており、第1及
び第2のガラス基板1,2の外周の開口部分を閉鎖する
ものである。また、XY平面におけるその内周形状も、
略正方形に形成されると共に、対向する2つの隅には、
切欠13a,13bが形成されており、この切欠13
a,13bの近傍には、シリコンからなるいわゆる島状
の接続部14a〜14dが形成されている(図1及び図
5参照)。
【0033】また、切欠13a,13bが形成されてい
ない主枠6の内周の他の2隅近傍においては、重り11
との間に、上述した接続部14a〜14dと同様の島状
の接続部14e〜14hが形成されている。なお、いず
れの接続部14a〜14hも、そのZ軸方向の厚みは、
支持柱7と略同一に形成されている。
【0034】これら接続部14a〜14hには、対応す
る透明電極3a〜3hが、例えば、アルミニウム等の導
電材を介して、それぞれ接続されるようになっている。
一方、支持柱7は、配線接続孔4iから外部に引き出さ
れた接続線(図示せず)によって、外部でアースされる
ようになっている。したがって、透明電極3a〜3hと
重り11とで、図6に示された等価回路のようにコンデ
ンサC1〜C8が構成されるようになっている。
【0035】次に、図7乃至図10を参照しつつ、上述
した構成を有する加速度センサの製造プロセスについて
概略的に説明する。先ず、第1のガラス基板1及び透明
電極3a〜3dの製造プロセスについて説明すれば、最
初に第1のガラス基板1については、電解放電加工によ
り、配線接続孔4a〜4iのための孔あけ加工が施され
る(図7(a)参照)。
【0036】ここで、図7は、製造プロセスを概念的に
示したものであり、配線接続孔4a〜4h等の各構成要
素の位置は、図1及び図2に示されたものと必ずしも対
応しているものではない。したがって、同図において付
された符号は、説明の便宜上から付されたもので、単に
如何なる種類の構成要素であるかを示すだけの意味を有
するものである。なお、図8乃至図10においても、基
本的には図7と同様であるとする。
【0037】次に、フォトリソグラフィーにより、第1
のガラス基板1の裏面(図7において紙面下側の面)に
おいて、透明電極3a〜3dを配置する以外の面がレジ
スト20により覆われるようにする(図7(b)参
照)。
【0038】そして、スパッタリングによりITOを第
1のガラス基板1の裏面に堆積させ、不要な部分をリフ
トオフにより取り除くことで、所定の位置に透明電極3
a〜3dが形成されることとなる(図7(c)参照)。
【0039】第2のガラス基板2については、第1のガ
ラス基板1における配線接続孔4a〜4iに相当するも
のがない点を除けば、透明電極3e〜3hを形成するプ
ロセスは、上述した第1のガラス基板1におけるものと
同一であるので、ここでの説明は省略することとする。
【0040】次に、図8及び図10を参照しつつ、重り
部5及び主枠6の製造プロセスについて説明する。先
ず、この実施例においては、(110)面のシリコンを
ベースにして、支持梁8,10は(111)面を用いて
形成されている。このため、製造過程において面方位を
誤ることのないようにするために、始めに(110)面
方向を識別するための印としての切り込み23をシリコ
ン基板22に形成する(図8参照)。なお、以下の製造
プロセスの説明に使用する図においては、この切り込み
23を省略して図を簡単にしている。
【0041】図8(a),(b)には、上述の切り込み
23を形成する概略過程が示されている。すなわち、シ
リコン基板22の両面に、熱酸化の一種であるウェット
酸化によりシリコン酸化膜24を、例えば0.5μm程
度の膜厚に形成する。次に、フォト・エッチングによ
り、切り込み23を形成する位置イのシリコン酸化膜2
4を除去する(図8(a)参照)。
【0042】さらに、位置イの部分のシリコンみにエッ
チングを施すことで、シリコン基板22表面から所定の
深さ(例えば50μm程度)の切り込み23を形成し、
その後、シリコン酸化膜24をエッチングにより除去す
る(図8(b)参照)。
【0043】以後の工程は、重り部5、主枠6及び接続
部14a〜14hとなる部分を、所定の形状及び厚みに
段階的に形成してゆくと共に、必要のないシリコン基板
22の一部を除去するものである(図8(c),(d)
及び図9(a)〜(d)参照)。個々の工程の詳細は、
省略するが、基本的な製造プロセスとしては、最初に大
まかな部分について、フォトエッチングによる形状形成
を行い、徐々に細かな部分の形成を行ってゆく。このた
め、シリコン酸化膜24の形成、除去、シリコン基板2
2のエッチングを複数回繰り返し、最終的に所望の形
状、厚みを得るようになっている(図8(c)、(d)
及び図9(a)〜(d)参照)。
【0044】なお、図9(d)において、符号ロ、ハが
付された部分は、この後の工程において切断されて、後
述するようにゲッタ剤を注入する際の注入口となる部分
である。次に、上述のようにして形成された重り部5、
主枠6等と第1及び第2のガラス基板1,2の接合が行
われる。
【0045】この重り部5等と第1及び第2のガラス基
板1,2の接合は、公知技術である陽極接合法を用いて
行われる。なお、陽極接合法は、概括的に言えば、ガラ
ス基板を所定の高温に熱した状態において、所定の負の
電圧を印加する一方、シリコン基板を接地又は所定の正
の電圧に保持することで、ガラス基板とシリコン基板と
の界面に作用する静電力を利用して接合を行うものであ
る。
【0046】すなわち、まず、第2のガラス基板2上
(透明電極3e〜3hが形成された面上)に図9(d)
の状態の重り部5等を載せて、陽極接合法により接合を
行った後、符号ロ、ハで示された部分を、例えばYAG
レーザ装置を用いて切断し、この部分からゲッタ剤
(図示せず)を内部へ入れる(図10(a)参照)。
【0047】ところで、この実施例において、重り部5
は第1及び第2のガラス基板1,2と主枠6とで形成さ
れる密閉空間に収納される構造となっており、この密閉
空間の気圧は、外気と同じ略1気圧に設定している。
【0048】ところが、最後に第1のガラス基板1を陽
極接合法により接合した際、接合部分からガスが発生す
るために、重り部5が収納されている空間の気圧が所望
の気圧にならないという問題がある。そこで、この実施
例においては、上述のように陽極接合を施す前に、加速
度センサ内部(重り部5が収納される部分)にゲッタ剤
を入れて、陽極接合の際に発生するガスを、このゲッタ
剤により吸収させることで、内部の気圧を所望の大きさ
に保てるようにしている。
【0049】この実施例では、非蒸発型ゲッタ剤(例え
ば、Zr-V-Fe/Ti系)を用いている。具体的なゲッ
タ剤の使用方法としては、例えば、100mm×2mm
×0.15mm(厚み)のものを任意の大きさに切断
し、切断後薬包紙に包んで平坦になるようにする。
【0050】次に、超音波中においてアセトンに浸して
ゲッタ剤のごみを除去する。ごみの除去を行った後、空
気中において自然乾燥又は温風により強制乾燥(ただ
し、150℃以上の温度に上げない)を施し、上述のよ
うに所定の部位に収納するようにする。
【0051】次に、第1のガラス基板1を、主枠6、支
持柱7等の上(図10において紙面上方)へ載せ、陽極
接合法を施すことにより第1のガラス基板1と主枠6、
支持柱7及び接続部14a〜14hとの接合を行う。最
後に、導電部材からなる配線25を配線接続孔4a〜4
iへ挿入すると共に、スパッタリングにより例えばアル
ミニウムを配線接続孔4a〜4iに充填させることで、
各透明電極3a〜3hに、それぞれ配線25が接続され
た状態となり、この実施例における加速度センサが完成
される。なお、上記構成において、第1及び第2のガラ
ス基板1,2に代えて、他の絶縁部材からなる絶縁基板
を用いてもよいことは勿論である。さらに、重り11
は、他の半導体材料や導体材料から形成してもよいもの
である。
【0052】上記構成における、加速度センサの動作に
ついて図11乃至図15を参照しつつ説明する。まず、
この実施例における加速度センサを、第1及び第2のガ
ラス基板1,2がXY平面に平行となるように、すなわ
ち、水平状態に設置した場合において、X軸方向で図1
1に実線白抜き矢印をもって示された方向に加速度gが
作用したとする。
【0053】重り11に作用する慣性力のため、重り1
1は加速度の方向と反対方向へ平行移動し、支持梁10
がたわみ、そのたわみ力と慣性力との釣り合う位置で重
り11は停止することとなる。なお、支持梁8は、X軸
方向に沿って設けてあるため、この方向に加わる力に対
しては強く、殆ど「たわみ」や「ねじり」が生ずること
はない。
【0054】図11には、このときの透明電極3a〜3
hと、重り11との相対位置関係が示されている。すな
わち、透明電極3a〜3hの位置を基準にして考える
と、重り11は、同図において紙面左方向へ変位するこ
ととなる。なお、図11においては、理解を容易にする
ために、重り11と透明電極3a〜3h相対的位置関係
のみを示し、支持柱7、支持枠9等の他のものは省略し
てある。
【0055】ここで、透明電極3a〜3hと重り11と
の間で構成されるコンデンサC1〜C8について、上述の
重り11の変位に伴う容量変化を考えるにあたり、説明
を簡単にし、理解を容易にするため次のような前提の下
に説明することとする。すなわち、コンデンサC1〜C8
の容量をなす要素としては、厳密には透明電極3a〜3
hと対向する重り11の平面部分だけでなく、透明電極
3a〜3hと対向する支持枠9の平面部分や、透明電極
3a〜3hと対向する支持梁8,10の平面部分も含ま
れる。
【0056】しかしながら、これらの要素がコンデンサ
C1〜C8の容量に及ぼす割合は、重り11の平面部分が
透明電極3a〜3hと対向することにより生ずる静電容
量と比して無視できる程度のものであり、また、現実に
重り11の平面部分と透明電極3a〜3hとの対向によ
り生ずる静電容量の変化を考えることで十分に加速度等
の大きさを知ることができるため、コンデンサC1〜C8
の容量は、透明電極3a〜3hと重り11の平面部分と
の対向部分により生ずるものとする。
【0057】しかして、図11に示されたような位置関
係においては、透明電極3bと重り11の平面部分との
間で構成されるコンデンサC2及び透明電極3fと重り
11の平面部分との間で構成されるコンデンサC6のそ
れぞれの容量は、支持梁8による静電容量への影響部分
を除けば大きな変化はない。
【0058】一方、透明電極3dと重り11の平面部分
との間で構成されるコンデンサC4及び透明電極3hと
重り11の平面部分との間で構成されるコンデンサC8
のそれぞれの容量は、加速度が作用する前(図5参照)
に比して減少することとなる。なお、コンデサC4とコ
ンデンサC8とは、重り11を挟んで上下の位置にある
点が異なるだけで、基本的には同一の構成である(重り
11の上下に位置する他の各コンデサについても同様で
ある。)ので、この場合におけるそれぞれの容量変化量
は、基本的に同一である。
【0059】また、X軸方向における加速度が作用した
場合、コンデンサC1,C5,C3,C7においても、容量
変化は生ずるが、その変化量が小さいことと、理論的に
は各コンデンサの変化量が同一となるため、X軸方向の
加速度検出において考慮する必要はないものである。
【0060】したがって、コンデンサC2,C6の容量に
対するコンデンサC4,C8の各容量変化の大きさによ
り、加速度の大きさと、その方向を知ることができるこ
ととなる。加速度が図11において白抜き矢印により示
された方向と逆方向に作用した場合には、各コンデサC
2,C4,C6,C8の容量変化は、上述とは逆となる。す
なわち、コンデンサC2,C6の容量が減少することとな
り、このことより加速度の方向が解かると共に、その減
少量から加速度の大きさを知ることができる。
【0061】図14にはコンデンサC1〜C8の内、任意
のコンデンサの容量変化を電圧変化に変換した場合の加
速度変化に対する電圧変化を示す特性曲線が示されてい
る。同図において、黒塗りの点は実測値を示しており、
その変化は同図において実線で示された直線に略沿うこ
とが確認できる。
【0062】なお、加速度に対するコンデンサC1〜C8
の容量は、次式で表すことができる。すなわち、ある加
速度が作用したときの容量をCgとすると、Cg=Co×
(m・l3・g)/(2・E・b・d3・do)と表すこ
とができる。ここで、Coは加速度が作用する前のコン
デンサの初期容量、mは重り11の重量、lは支持梁
8,10の長さ、gは作用した加速度の大きさ、Eは支
持梁8,10のヤング率、bは支持梁8,10の幅(図
4参照)、dは支持梁8,10の高さ(図4参照)、d
oは重り11と透明電極3a〜3hとの初期間隔、をそ
れぞれ示すものとする。
【0063】なお、支持梁8,10の長さlは、支持梁
8の場合にはl=l1であり、支持梁10の場合にはl
=l2であり(図5参照)、本実施例においてはl1<l
2と設定されている。上述の式によれば、支持梁8,1
0の断面形状すなわち、幅bと高さdを小さくすること
によって、容量Cgが増加することが解る。換言すれ
ば、支持梁8,10の断面形状を変えることによって、
加速度センサのいわゆるセンサ感度を向上させることが
可能であることが解る。特に、加速度に対する感度を高
める場合には、上述の高さdを短く設定すればよい。
【0064】次に、Y軸方向における加速度が作用した
場合について説明する。例えば、図11において、点線
白抜き矢印方向に加速度が作用したとすると、上述した
X軸方向に加速度が作用した場合と同様にして、この場
合は重り11が加速度の方向と反対方向すなわち、図示
されないが図11において紙面下方向へ変位し、また、
支持梁8が同様に加速度の方向と反対方向にたわむこと
となる。
【0065】したがって、この場合には、コンデンサC
1,C5の容量変化が、上述したコンデンサC2,C6の容
量変化と、コンデンサC3,C7の容量変化がコンデンサ
C4,C8の容量変化と、それぞれ同様となり、図11に
おいて点線白抜き矢印方向へ加速度が作用したこと及び
その大きさを知ることができる。また、Y軸方向の加速
度が図11に示された点線白抜き矢印方向とは反対方向
に作用した場合には、上述の場合とは逆にコンデンサC
1,C5の容量が減少することとなり、これより加速度の
方向及びその大きさを知ることができる。
【0066】次に、Z軸方向における加速度が作用した
場合について図12を参照しつつ説明する。なお、図1
2は、図示を簡単にするため、重り11と透明電極3
b,3d,3f,3hとの位置関係をやや拡大して示し
たもので、他の部分は省略してある。例えば、加速度が
図12に示された実線白抜き矢印方向に作用した場合、
重り11に作用する慣性力のため、加速度が作用する方
向と反対方向に支持梁8,10がたわみ、重り11は加
速度の方向と反対方向へ平行移動し、慣性力と支持梁
8,10のたわみ力とが釣り合う位置で停止することと
なる(図12参照)。なお、図12において加速度が作
用する前の重り11の位置は点線で示されている。
【0067】このため、透明電極3a〜3dと重り11
との間隔が広がる一方、透明電極3e〜3hと重り11
との間隔が狭まり、その結果、コンデンサC1〜C4の容
量が減少する一方、コンデンサC5〜C8の容量が増加す
ることとなる。また、加速度が図12に示された実線白
抜き矢印と反対方向に作用した場合には、同図に示され
た状態とは逆に、透明電極3e〜3hと重り11との間
隔が広がる一方、透明電極3a〜3dと重り11との間
隔が狭まることとなる。このためコンデンサC1〜C4の
容量が増加する一方、コンデンサC5〜C8の容量が減少
することとなる。
【0068】したがって、コンデンサC1〜C8の増減と
その大小により、Z軸方向の加速度の方向と大きさを知
ることができることとなる。次に、X軸周りの角加速度
が作用した場合について説明する。なお、図13におい
ては、図示を簡単にするため、重り11と透明電極3
a,3c,3e,3gとの位置関係をやや拡大して示し
たもので、他の部分は省略されている。
【0069】例えば、図13において実線矢印方向の角
加速度が作用した場合、支持梁8を回転軸として、透明
電極3a,3e間に位置する重り11の部位は、透明電
極3a側へ変位する一方、透明電極3c,3g間に位置
する重り11の部位は、透明電極3g側へ変位し、重り
11に作用する力と、支持梁8に生ずるねじり力とが釣
り合う位置で停止することとなる(図13実線部分参
照)。なお、図13において、角加速度が作用する前の
重り11の位置が点線で示されている。
【0070】その結果、コンデンサC1,C7の容量が増
加する一方、コンデンサC3,C5の容量が減少すること
となる。一方、上述した場合とは反対方向(図13にお
いて実線矢印で示された角加速度方向と反対方向)の角
加速度が作用した場合には、支持梁8を回転軸として、
図13に示されたとは逆、すなわち、透明電極3a,3
e間に位置する重り11の部位が透明電極3e側へ、透
明電極3c,3g間に位置する重り11の部位が透明電
極3c側へ、それぞれ変位することとなる。
【0071】これにより、コンデンサC1,C7の容量が
減少する一方、コンデンサC3,C5の容量が増加するこ
ととなる。したがって、コンデンサC1,C3,C5,C7
の容量の増減と、その大小により角加速度の方向と大き
さを知ることができることとなる。
【0072】次に、Y軸周り角加速度が作用した場合で
あるが、基本的な作用は上述したX軸周りの角加速度が
作用した場合と同様であるので詳細な説明は省略し、簡
単に説明すれば、この場合、支持梁10を回転軸として
重り11が変位し、コンデンサC2,C4,C6,C8容量
の増減と、その大小により上述と同様に角加速度の方向
と大きさを知ることができることとなる。
【0073】図15には、コンデンサC1〜C8の容量変
化を電圧変化に変化した場合における角加速度の変化に
対する電圧変化を示す特性曲線が示されている。同図に
おいて、黒塗りの点は実測値を示している。実測値を結
ぶ実線は、直線ではないが、角加速度の変化に対する電
圧変化が十分読み取れる特性曲線となっている。
【0074】なお、角速度とコンデンサC1〜C8の容量
との関係は次式によって表し得る。すなわち、角速度ω
における静電容量値をCωとすると、Cω=Co×(1
+(12・l・m・r3・ω2)/(G・b・d・(b2
+d2)・do))と表される。ここで、Coは加速度が
作用する前のコンデンサの初期容量、mは重り11の重
量、lは支持梁8,10の長さ、ωは作用した角速度、
Gは支持梁8,10におけるせん断係数、bは支持梁
8,10の幅(図4参照)、dは支持梁8,10の高さ
(図4参照)、doは重り11と透明電極3a〜3hと
の初期間隔、をそれぞれ示すものとする。
【0075】なお、支持梁8,10の長さlは、支持梁
8の場合にはl=l1であり、支持梁10の場合にはl
=l2であり(図5参照)、本実施例においてはl1<l
2と設定されている。上述の式によれば、支持梁8,1
0の断面形状すなわち、幅bと高さdを小さくすること
によって、容量Cωが増加することが解る。換言すれ
ば、支持梁8,10の断面形状を変えることによって、
加速度センサのいわゆるセンサ感度を向上させることが
可能であることが解る。特に、角速度及び角加速度に対
する変化を高めるには、上述の幅bを短く設定すればよ
い。
【0076】角加速度は、角速度の時間変化量を表すも
のであるので、上述のように角速度が検出できること
は、角加速度も検出可能であることを意味するものであ
る。
【0077】なお、実際には、上述のように一つの軸に
ついて加速度、角加速度が単独で生ずることは殆どな
く、通常はそれらが合成された状態で作用することが多
い。このような場合に対する検出形態としては、この実
施例における加速度センサをZ軸に対して45度傾けた
状態とするのが好適である。これは、同時に作用した加
速度及び角加速度の各軸成分を求める際、各コンデンサ
C1〜C8の増減を解析することにより行うこととなる
が、傾きが45度であれば、各軸成分の分析が容易とな
るためである。
【0078】次に、請求項6及び7記載の発明に係る加
速度センサの実施例について図16乃至図19を参照し
つつ説明する。この実施例は、ガラス基板により重りな
どが挟持されてなり、いわゆる3層構造である点におい
て、図1に示された加速度センサと同様のものである
が、特に、加速度、角加速度を検出するためのコンデン
サの構造が異なるものである。なお、以下の説明におい
て、図16の紙面表裏方向をZ軸方向、同図の紙面左右
方向をX軸方向、同図の紙面上下方向をY軸方向として
説明することとする。
【0079】絶縁基板としての第1及び第2のガラス基
板30,31の間には、加速度及び角加速度に応じて変
位可能に重り32が設けられると共に、この重り32の
外周部分において後述するようにしてコンデンサが構成
されている(図16及び図17参照)。まず、重り32
の丁度中心となる位置には、柱状に形成された中央支持
柱33が設けられており、この中央支持柱33の両端面
は第1及び第2のガラス基板30,31に接合されてい
る(図17参照)。
【0080】中央支持柱33の長手軸方向(図17にお
いて紙面上下方向)の中央からは、この長手軸方向に直
交するように支持梁34がY軸方向に沿って延設されて
おり、この支持梁34の両端部には外周の平面形状(図
16に表された形状)が正方形状の支持枠35が一体に
設けられている。なお、支持梁34の両端部は、支持枠
35の対向する2辺のそれぞれ中央に接合されている
(図16参照)。
【0081】さらに、支持枠35の外周においては、先
の支持梁34の端部が接合された2辺とは別の2辺の中
央から支持梁36がX軸方向に沿って延設されている。
そして、支持梁36の両端部は、重り32に形成された
略正方形状の開口部32aの内周面に接合されている。
【0082】重り32は、平面形状(図16に表された
形状)が略枠状に形成されると共に、外周部分に後述す
るように櫛形電極37a〜37dが一体に形成されてな
るものである。櫛形電極37a〜37dは、それぞれ重
り32の外周面において、複数の電極片38が外周面に
垂設されてなるものである。この電極片38は、平面形
状(XY平面又はYZ平面に現れる形状)が長方形状を
有して板状に形成されており、等間隔を隔てて、互いに
平行になるように重り32の外周面に垂設されているも
のである。
【0083】なお、上述した支持梁34、支持枠35、
支持梁36、重り32及び櫛形電極37a〜37dのZ
軸方向の厚みは、同一であり、かつ、中央支持柱33の
Z軸方向での厚みに比して小さく設定されている(図1
7参照)。また、中央支持柱33、支持梁34、支持枠
35、支持梁36、重り32及び櫛形電極37a〜37
dは、シリコンにより一体形成されているものである。
【0084】一方、重り32の周囲には、上述の櫛形電
極37a〜37dとコンデンサを構成する固定櫛形電極
39a〜39dが配置されている。すなわち、固定櫛形
電極39a〜39dは、シリコンを用いてなるもので、
図18に示されたように、直方体体状に形成された基部
40に、上述した櫛形電極37a〜37dを構成する電
極片38と略同一の形状を有してなる複数の電極片41
が、平行に、かつ、等間隔で垂設されてなるものであ
る。
【0085】そして、基部40のZ軸方向における厚み
は、中央支持柱33と同一に設定されており、Z軸方向
の端面は第1及び第2のガラス基板30,31に接合す
るようにしてある(図17参照)。
【0086】なお、この実施例においては、櫛形電極3
7a〜37dを構成する電極片38は、五つ設けられて
おり、その数は、固定櫛形電極39a〜39dを構成す
る電極片41の数よりも一つ多く設定されている。そし
て、櫛形電極37a〜37dの各電極片38の間に、固
定電極39a〜39dの各電極片41が位置するよう
に、それぞれ配置されている(図16参照)。
【0087】また、櫛形電極37a〜37dと固定櫛形
電極39a〜39dとは、櫛形電極37a〜37dの各
電極片38の先端部と、固定櫛形電極39a〜39dの
各電極片41の先端部との間に、若干の間隔が生ずるよ
うにして配置されている(図16参照)。このように、
櫛形電極を用いる場合には、単に二枚の板状の電極を対
向させるものに比して、いわゆる平板コンデンサにおけ
る対向電極の面積を、比較的小さな空間で、大きく確保
することができる。
【0088】上述した中央支持柱33及び固定櫛形電極
39a〜39dの基部40が第1及び第2のガラス基板
30,31に挟持されるように第1及び第2のガラス基
板30,31に接合された状態において、中央支持柱3
3及び固定櫛形電極39a〜39dは、第1のガラス基
板30に穿設された配線接続孔42から取り出された配
線(図示せず)により外部の図示されない回路に接続さ
れ得るようになっている(図17参照)。
【0089】すなわち、この配線接続孔42には、導電
性部材(例えばアルミニウム)が充填され、中央支持柱
33をなすシリコン又は固定櫛形電極39a〜39dの
基部40をなすシリコンとオーミックコンタクトが生ず
るようになっているが、この導電性部材の充填の際、配
線が一緒に配線接続孔42に挿入される。したがって、
この配線が導電部材を介して中央支持柱33又は固定櫛
形電極39a〜39dと導通するようになっている。
【0090】そして、中央支持柱33は、図示されない
配線を介して外部で接地されるようになっており、その
結果、櫛形電極37a〜37dと固定櫛形電極39a〜
39dとにより、等価的に図19に示されたようなコン
デンサC1〜C4が構成されるようになっている。
【0091】なお、中央支持柱33、支持梁34、支持
枠35、支持梁36、重り32、櫛形電極37a〜37
d及び固定櫛形電極39a〜39dは、第1及び第2の
ガラス基板30,31との間に密封されるようにしてあ
り、そのため第1及び第2のガラス基板30,31の図
示されない部位がシリコン等の部材により閉鎖されるよ
うになっている。また、上記構成において、第1及び第
2のガラス基板30,31に代えて、他の絶縁材料から
形成された絶縁基板を用いてもよいことは勿論であり、
さらに、重り32もシリコンに代わって、他の半導体材
料又は導体材料から形成したものであってもよい。
【0092】次に、上記構成における動作について説明
する。始めに、Z軸方向の加速度が作用した場合につい
て説明する。この場合、重り32は、慣性力のため加速
度の方向と反対方向に変位し、支持梁36に生じたたわ
みによる応力との釣り合う位置で停止することとなる。
【0093】このため、重り32の変位に伴い櫛形電極
37a〜37dの電極片38と、固定櫛形電極39a〜
39dの電極片41との対向面積が減少し、コンデンサ
C1〜C4の容量が減少することとなる。したがって、こ
の容量減少の大きさによって加速度の大きさを知ること
が可能となる。
【0094】次に、Y軸周りの角加速度が作用した場合
について説明する。この場合、角加速度により支持梁3
4にねじりが生じ、重り32は支持梁34を中心にして
回転変位することとなる。例えば、右回り方向(図17
において紙面右回り方向)に角加速度が作用したとする
と、図17において言えば、中央支持柱33から左側に
位置する重り32の部分が下方向(換言すれば角加速度
の方向と反対方向)へ変位する一方、中央支持柱33か
ら右側に位置する重り32の部分は、上方向(換言すれ
ば角加速度の方向と反対方向)へ重り32の左側の部位
と同一変位量だけ変位して、それぞれ平衡することとな
る。
【0095】このため、櫛形電極37b,37dの電極
片38と固定櫛形電極39b,39dの電極片41との
対向面積が減少し、コンデンサC2,C4の容量が減少す
ることとなる。また、この際、櫛形電極37a,37c
の電極片41と固定櫛形電極39a,39cの電極片4
1との対向面積も減少し、コンデンサC1,C3の容量も
減少することとなるが、その減少量は先のコンデンサC
2,C4の容量減少に比して小さいものとなる。これは、
櫛形電極37a,37cの変位量が櫛形電極37b,3
7dの変位量に比して小さいためである。
【0096】したがって、コンデンサC1,C3の容量変
化と、コンデンサC2,C4の容量変化との比較をし、か
つ、コンデンサC2,C4の容量の変化量によりY軸周り
の角加速度の大きさを知ることができる。
【0097】一方、X軸周りの角加速度が作用した場
合、支持梁34に代わり支持梁36を回転中心として重
り32が回転変位することとなり、その基本的な動きは
上述したY軸の場合と同様であるので詳細な説明は省略
する。ただし、この場合、上述したY軸の場合とは、丁
度逆にコンデンサC1,C3が、コンデンサC2,C4に比
して容量変化が大となり、これによりX軸周りの角加速
度であること及びその大きさを知ることができる。
【0098】なお、櫛形電極37a〜37dの電極片3
8と、固定櫛形電極39a〜39dの電極片41との間
隔は、検出しようとする加速度又は角加速度の最大値に
おいて隣接する電極片と接触しないように、予め実験や
計算機を用いたシュミレーション等により確認して設定
される必要がある。
【0099】また、実際には、上述のように一つの軸に
ついて加速度又は角加速度が単独で生ずることは殆どな
く、通常はそれらが合成された状態で作用することが多
い。したがって、所定の大きさの加速度、角加速度が同
時に作用した場合の各コンデンサC1〜C4の容量変化を
予め分析しておけば、それに基づいて種々の加速度及び
角加速度が同時に作用した場合の検出も可能である。
【0100】上述のように、この実施例における加速度
センサにおいては、1軸の加速度と2軸の角加速度を検
出することができる。なお、この実施例においても、図
1に示された加速度センサと同様に支持梁34,36の
Z軸方向における断面形状を変えることで、センサ感度
を調整することができる。
【0101】次に、請求項8記載の発明に係る加速度セ
ンサの一実施例について図20及び21を参照しつつ説
明する。この実施例は、2枚のガラス基板の間に重りが
設けられると共に、2枚のガラス基板にそれぞれ設けら
れた透明電極と重りとの間でコンデンサを構成するよう
にした点は、図1に示された加速度センサと同様である
が、重りの所定の部位に後述するようにコンデンサの容
量変化を生じさせるための孔を設けた点が異なるもので
ある。
【0102】重り部材としての重り50の支持は、図1
6で示された実施例と同様であるので、同一の構成要素
については、同一の符号を付してその説明を省略し、以
下、異なる点を中心に説明することとする。まず、重り
50は板状のシリコンを用いて、その平面形状(図20
に表された形状)が略正方形状の枠状に形成されてなる
もので、枠をなす四辺の部位ニ,ホ,ヘ,トには、複数
の貫通孔51がそれぞれ穿設されている(図20参
照)。
【0103】一方、第1及び第2のガラス基板52,5
3にはぞれそれ、櫛形透明電極54a〜54hが、重り
50の部位ニ,ホ,ヘ,トを挟むような位置に設けられ
ており、図示しない配線を介して図示されない外部回路
との接続が可能となっている。そして、重り50の貫通
孔51は、重り50が静止状態にある場合において、櫛
形透明電極54a〜54hの各分岐片55の間に位置す
るように設けられている。なお、図20においては、櫛
形透明電極54a〜54dのみが点線により示されてい
る。
【0104】中央支持柱33は、図16に示された実施
例と同様に外部で接地されている。そして、各櫛形透明
電極54a〜54hと、重り50の対向面との間で、コ
ンデンサC1〜C8が構成されるようになっている。
【0105】上記構成において、例えばX軸方向におい
て、図21(a)に白抜き矢印方向に加速度が作用した
とする。この場合、重り50は、慣性力により加速度の
方向と反対方向(図21において紙面左方向)に変位し
て停止することとなる。その結果、櫛形透明電極54
a,54e間及び櫛形透明電極54c,54g間では、
重り50の変位に伴い、各貫通孔51は、櫛形透明電極
54a,54eの各分岐片55間及び櫛形透明電極54
c,54gの各分岐片55間に入り込んでくることとな
る(図21(b)参照)。
【0106】すなわち、重り50が最も大きく変位した
場合には、図21(b)に示されたように貫通孔51
は、その全体が櫛形透明電極54a,54e間及び櫛形
透明電極54c,54g間に位置することとなるが、重
り50の変位がこれより小さい場合には、その変位に応
じて貫通孔51の一部が櫛形透明電極54a,54e間
及び櫛形透明電極54c,54g間に位置することとな
る。
【0107】その結果、コンデンサC1,C3,C5,C7
の容量が変化することとなり、その変化量の大きさから
加速度の大きさを知ることができる。Y軸方向の加速度
が作用した場合には、コンデンサC2,C4,C6,C8の
容量変化が、上述したX軸の場合と同様にして生じ、こ
れによりY軸方向の加速度の大きさを知ることができ
る。
【0108】なお、貫通孔51は、上述のようにコンデ
ンサの容量を変化させる作用を有する他に、重り50の
変位に対するいわゆるダンピング効果をも有する。した
がって、貫通孔51の数によって、重り51の動きをあ
る程度抑圧することも可能である。
【0109】また、Z軸方向の加速度が生じた場合に
は、重り50が加速度の方向とは反対側の方向に変位す
ることとなるので、加速度の方向と反対側に位置する櫛
形透明電極と重り50との間隔が狭まる一方、加速度の
方向に位置する櫛形透明電極と重り50との間隔は広が
ることとなる。このため、加速度の方向と反対側に位置
する櫛形透明電極と重り50との間で構成される各コン
デンサの容量は増加し、反対側に位置するコンデンサの
容量は減少することとなるので、このことより、加速度
の大きさと方向とを知ることができる。
【0110】次に、X軸周りの角加速度が作用した場合
について説明する。例えば、X軸を中心として右回りの
角加速度が作用したとすると、図20において支持梁3
6を回転中心として、支持梁36を境にして図20にお
いて紙面上側に位置する重り50の部位は、慣性力によ
り角加速度の方向と反対側すなわち、同図において言え
ば、紙面表側から裏方向へ変位するような状態となる一
方、支持梁36を境にして図20において紙面下側に位
置する重り50の部位は、同図において言えば、紙面裏
側から表方向へ変位するような状態となる。
【0111】したがって、コンデンサC3,C5の容量が
増加する一方、コンデンサC1,C7の容量は減少するこ
ととなり、このことより角加速度の大きさ及び方向を知
ることができる。なお、角加速度が上述と反対方向に作
用した場合には、重り50の変位は、上述したものとは
逆になる。したがって、コンデンサC1,C7の容量が増
加する一方、コンデンサC3,C5の容量は減少すること
となり、このことより角加速度の大きさ及び方向を知る
ことができる。
【0112】次に、Y軸周りの角加速度が作用した場合
であるが、この場合には支持梁34が回転変位の中心と
なり、角加速度に対する重り50の変位の仕方は、基本
的に上述したX軸の場合と同様であるので詳細な説明は
省略する。すなわち、この場合には、コンデンサC2,
C4,C6,C8の容量変化により上述したX軸の場合と
同様にして角加速度の方向と大きさを知ることができ
る。
【0113】次に、Z軸周りの角加速度が作用した場合
であるが、この場合には、支持梁34,36がたわん
で、重り50が角加速度の方向とは反対方向へ、中央支
持柱33を中心として回転変位することとなり、その変
位量に応じて貫通孔51が櫛形透明電極54a〜54h
の間に位置することとなる。
【0114】したがって、コンデンサC1〜C8の容量が
重り50の変位量に応じて減少することとなり、その減
少量から角加速度の大きさを知ることができる。以上、
説明したように、この請求項8記載の発明に係る加速度
センサの実施例によれば、比較的簡単な構成で3軸の加
速度及び3軸の角加速度の検出が可能であり、複数の軸
における加速度や角加速度を必要とする装置における加
速度センサの数を、必要最小限とすることができ、部品
点数の削減による低価格を図ることが可能となるもので
ある。
【0115】なお、この実施例においても、図1に示さ
れた加速度センサと同様に、支持梁34,36のZ軸方
向での断面形状を変えることで、センサ感度を調整でき
るものである。また、上記構成において、第1及び第2
のガラス基板52,53に代えて、他の絶縁材からなる
絶縁基板を用いてもよいことは勿論である。さらに、重
り50は、シリコンに代えて他の半導体材料又は導体材
料から形成したものとしてもよい。なお、図20におい
て貫通孔51の形状がやや不揃いとなっているが、同図
はあくまで、基本的な構成を示すものであって、各貫通
孔51の形状を不揃いとすることを意味しているもので
はない。したがって、現実には、同一の形状寸法とする
ことが望ましい。
【0116】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によれば、重りを半導体又は導体から形成し、この
重りを加速度及び角加速度の作用に対して変位可能とし
て2つの絶縁基板に設ける構成としたので、特に、半導
体を用いて重り形成する場合には、いわゆるマイクロマ
シニンング技術が適用でき、大量生産が可能となるとい
う効果を奏するものである。
【0117】また、1つの加速度センサにより1軸の加
速度及び2つの軸の角速度又は角加速度の検出可能であ
るので、自動車等の移動体について、3次元座標におけ
る各軸毎の加速度及び角速度(又は角加速度)の情報が
必要な場合、3つの加速度センサを組み合わせることに
よって、必要な情報全てを得ることができるので、従来
に比して少ないセンサで効率良く必要な情報を得る構成
とすることができる。
【0118】請求項5記載の発明によれば、加速度セン
サの内部を密封状態とする際の製造過程において、内部
で発生するガスをゲッタ剤に吸収せしめることによっ
て、完成後の加速度センサの内部圧の変動を来すような
ことがなくなるので、所望の内部圧にすることができ、
歩留まりの向上を図ることができると共に、より高品質
の加速度センサを提供することができる。
【0119】請求項6記載の発明によれば、静電容量を
形成する重り側の電極と、固定の電極とを、それぞれい
わゆる櫛形状に形成し、互いに対向するようにしたの
で、より小さな空間で、対向面積を多く確保することが
可能となり、そのため、静電容量を増やすことができ、
その容量変化が検出し易くなり、感度の良い加速度セン
サを提供することができる。
【0120】請求項8記載の発明によれば、重りの平面
部分と平行に対向する電極との間でコンデンサが形成さ
れるようにし、重りの変位にともなう電極との間隔の変
化に起因するコンデンサの容量変化に加え、重りの平面
部分に貫通孔を設けると共に、電極をいわゆる櫛形状に
形成することによって、重りが電極と平行に対向した状
態で変位した場合にもコンデンサの容量変化を生じるよ
うに構成したので、比較的簡単な構成で3軸の加速度及
び3軸の角加速度の検出が可能であり、複数の軸におけ
る加速度や角加速度を必要とする装置における加速度セ
ンサの数を、必要最小限とすることができ、部品点数の
削減による低価格を図ることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一実
施例における加速度センサの分解斜視図である。
【図2】図1に示された加速度センサのX軸方向に設け
られた支持梁と連結部との部分拡大平面図である。
【図3】図1に示された加速度センサにおいてXZ面に
おける縦断面図であって、図1に示されたAA線で示さ
れた方向での断面図である。
【図4】図1に示された加速度センサの支持梁のXZ平
面における縦断面図である。
【図5】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一実
施例における加速度センサの透明電極と重りとの相対的
位置関係を示す平面図である。
【図6】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一実
施例における電気的等価回路図である。
【図7】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一実
施例における第1のガラス基板の製造プロセスを説明す
るための模式図である。
【図8】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一実
施例における重り等の部分の製造プロセスを説明するた
めの模式図である。
【図9】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一実
施例における重り等の部分の製造プロセスを説明するた
めの模式図である。
【図10】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一
実施例における第1及び第2のガラス基板と重り等との
接合工程を説明する模式図である。
【図11】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一
実施例においてX軸方向の加速度が作用した場合におけ
る透明電極と重りとの相対的位置関係を示す平面図であ
る。
【図12】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一
実施例においてZ軸方向の加速度が作用した場合の透明
電極と重りとの相対的位置関係を示す平面図である。
【図13】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一
実施例においてY軸周りの角加速度が作用した場合の透
明電極と重りとの相対的位置関係を示す平面図である。
【図14】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一
実施例において加速度センサにより得られるコンデンサ
の容量変化を電圧変化に変換した場合の、加速度の変化
に対する電圧変化を示す特性曲線図である。
【図15】請求項1記載の発明に係る加速度センサの一
実施例において加速度センサにより得られるコンデンサ
の容量変化を電圧変化に変換した場合の、角速度の変化
に対する電圧変化を示す特性曲線図である。
【図16】請求項6及び7記載の発明に係る加速度セン
サの一実施例における主要部を示す平面図である。
【図17】図16のBB線断面を示す断面図である。
【図18】図16に示された加速度センサの固定櫛形電
極の全体斜視図である。
【図19】図16に示された加速度センサの電気的等価
回路図である。
【図20】請求項8記載の発明に係る加速度センサの一
実施例における主要部を示す平面図である。
【図21】図20に示された加速度センサにX軸方向の
加速度が作用した場合の櫛形透明電極と重りとの相対的
位置関係をZ軸方向の断面で模式的に表した模式図であ
り、同図(a)は加速度が作用する前の状態を、同図
(b)は加速度が作用した後の状態を、それぞれ表す模
式図である。
【符号の説明】
1…第1のガラス基板 2…第2のガラス基板 3a〜3h…透明電極 6…主枠 7…支持柱 8…支持梁 9…支持枠 10…支持梁 11…重り 14a〜14h…接続部 30…第1のガラス基板 31…第2のガラス基板 32…重り 33…中央支持柱 34…支持梁 35…支持枠 36…支持梁 37a〜37d…櫛形電極 39a〜39d…固定櫛形電極 41…電極片 50…重り 51…貫通孔 52…第1のガラス基板 53…第2のガラス基板 54a〜54h…櫛形透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カイ・ノットマイヤー 埼玉県東松山市箭弓町3−13−26 株式会 社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区八木山南1−11−9

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極が対向面側に設けられ、か
    つ、平行に対向する2枚の絶縁基板間に、半導体又は導
    体からなる重り部材が変位可能に設けられてなり、前記
    複数の電極と重り部材との間隔又は対向面積の変化に応
    じて生ずる前記複数の電極と重り部材との間の静電容量
    変化により加速度及び角加速度の検出を可能とした加速
    度センサであって、 前記平行する2枚の絶縁基板間には、端面が前記2枚の
    絶縁基板に接合する支持柱を設け、 前記支持柱には、前記2枚の絶縁基板に平行して延びる
    第1の梁部材を延設し、 前記第1の梁部材の両端には枠状支持部材を設け、 前記枠状支持部材の外周には、前記2枚の絶縁基板に平
    行し、かつ、前記第1の梁部材の方向に対して所定の角
    度をなす方向に第2の梁部材を延設し、 前記第2の梁部材の両端に枠状の重り部材を設け、 前記支持柱、前記第1の梁部材、前記枠状部材、前記第
    2の梁部材及び前記重り部材を半導体又は導体から一体
    形成すると共に、 前記2枚の絶縁基板の対向方向における前記第1の梁部
    材、前記枠状部材、前記第2の梁部材及び前記重り部材
    の厚みを、前記支持柱の同方向における厚みに比して小
    としてなることを特徴とする加速度センサ。
  2. 【請求項2】 半導体はシリコンであって、その(11
    1)面を用いてなり、第1の梁部材と第2の梁部材とが
    なす所定の角度は、第1の梁部材を基準として右回りに
    第2の梁部材までの角度が109.5度であることを特
    徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の梁部材は、2枚の絶縁基
    板の対向方向での断面形状が長方形であり、加速度に対
    する所望の感度が高い程、前記2枚の絶縁基板の対向方
    向に沿う辺の長さを短く設定してなることを特徴とする
    請求項1又は2記載の加速度センサ。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の梁部材は、2枚の絶縁基
    板の対向方向での断面形状が長方形であり、角加速度に
    対する所望の感度が高い程、前記2枚の絶縁基板と平行
    する方向に沿う辺の長さを短く設定してなることを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の加速度センサ。
  5. 【請求項5】 2枚の絶縁基板と、この2枚の絶縁基板
    の外周の開口部分を閉鎖する閉鎖部材とで形成される空
    間内に、重り部材が変位可能に収納されてなる加速度セ
    ンサの製造方法であって、 前記2枚の絶縁基板の一方と前記閉鎖部材との接合を行
    った後、この一方の絶縁基板と前記閉鎖部材とで形成さ
    れる空間内にゲッタ剤を収納し、その後、前記閉鎖部材
    と前記2枚の絶縁基板の他方との接合を行うことで、接
    合の際に前記空間内に生ずるガスを前記ゲッタ剤に吸収
    せしめ、内部気圧の変動を抑圧することを特徴とする加
    速度センサの製造方法。
  6. 【請求項6】 2枚の絶縁基板間に、半導体又は導体か
    らなる重り部材が変位可能に設けられてなる加速度セン
    サであって、 前記重り部材の外周面に、板状に形成された複数の電極
    片が互いに平行に対向してなる櫛形電極を重り部材と一
    体に設けると共に、 板状に形成された複数の電極片が互いに平行に対向して
    なる半導体又は導体からなる固定櫛形電極を、この固定
    櫛形電極を構成する電極片が前記櫛形電極を構成する電
    極片の間に位置するように配置してなり、 前記重り部材の変位による前記櫛形電極と前記固定櫛形
    電極との間隔の変化によるこれら電極間の静電容量の変
    化により加速度又は角加速度検出を可能としたことを特
    徴とする加速度センサ。
  7. 【請求項7】 重り部材は、その外周が矩形をなし、4
    つの外周面にそれぞれ櫛形電極が重り部材と一体に設け
    られてなることを特徴とする請求項6記載の加速度セン
    サ。
  8. 【請求項8】 複数の電極が対向面側に設けられ、か
    つ、平行に対向する2枚の絶縁基板間に、半導体又は導
    体からなる重り部材が変位可能に設けられてなり、前記
    複数の電極と重り部材との間隔又は対向面積の変化に応
    じて生ずる前記複数の電極と重り部材との間の静電容量
    変化により加速度及び角加速度の検出を可能とした加速
    度センサであって、 前記複数の電極は、複数の分岐部が平行に設けらて櫛状
    に形成された櫛形電極である一方、 前記重り部材には前記2つの絶縁基板の対向方向に貫通
    する貫通孔が、重り部材の静止状態において前記複数の
    分岐部の間に位置するように設けられてなることを特徴
    とする加速度センサ。
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