JPH08302145A - メタクリル系樹脂組成物、およびそれよりなる光学用部品 - Google Patents

メタクリル系樹脂組成物、およびそれよりなる光学用部品

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JPH08302145A
JPH08302145A JP7132598A JP13259895A JPH08302145A JP H08302145 A JPH08302145 A JP H08302145A JP 7132598 A JP7132598 A JP 7132598A JP 13259895 A JP13259895 A JP 13259895A JP H08302145 A JPH08302145 A JP H08302145A
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JP
Japan
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weight
methacrylic resin
resin composition
carbon atoms
alcohol
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Withdrawn
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JP7132598A
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English (en)
Inventor
Genichi Tsuruta
嚴一 鶴田
Masaaki Kabasawa
正明 樺沢
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 メチルメタクリレートおよびアルキル基の炭
素数が1〜8であるアルキルアクリレートとからなる単
量体混合物を100℃以上の温度で連続的に塊状重合ま
たは溶液重合することにより得られたメタクリル樹脂1
00重量部と、炭素数が8〜22の脂肪酸、および炭素
数が8〜22の脂肪族アルコールとからなるメタクリル
系樹脂組成物、およびそれを成形してなる光学用部品。 【効果】 本発明の組成物は、優れた流動性を有する上
に、良好な離型性を有し、比較的低温で射出成形して
も、離型性不足による割れ、ひび等の外観不良が避けら
れ、良好な光学用部品等を成形し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極めて優れた離型性能
を有するメタクリル系樹脂組成物に関し、さらに詳しく
は、成形時の離型性に優れるため、成形品の割れ、欠
け、あるいは表面の外観不良が発生しにくく、かつ、比
較的低温での成形が可能なため樹脂の熱劣化による着色
や異物混入が少ない製品を成形し得る、メタクリル系樹
脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】メタクリル樹脂は透明性、耐候性、表面
硬度等に優れるため、自動車用外装部品、エクステリア
用品等の屋外用途に広く使用されている。また、メタク
リル樹脂は可視光領域の光線透過率ではガラス並み若し
くはそれ以上の特性を有し、また成形後の複屈折はポリ
スチレン等の他の透明樹脂に比べて小さく、光学的に非
常に優れたプラスチックの一つである。そのため、メタ
クリル樹脂は種々の光学用成形材料として利用されてお
り、光学用プラスチックレンズや光学式ディスク等とし
ての応用が進められてきた。
【0003】これらの光学用部品の分野では、通常、射
出成形法が用いられるが、スタンパーの信号面を正確に
転写する必要がある光学式ディスクや、精密なレンチキ
ュラー、フレネルレンズパターンを転写する必要がある
プロジェクションテレビスクリーン等の薄肉・精密な光
学用部品を成形するためには、メタクリル樹脂の成形
性、流動性の改良が必要である。このためには、樹脂の
分子量を下げるか、あるいは内部可塑化効果を持つコモ
ノマーを共重合させるか、などの手法が一般的である。
ただし、単に分子量を下げて流動性を改良したアクリル
樹脂は機械強度に劣り、一方、単にコモノマーの共重合
率を多くして流動性を改良したメタクリル樹脂は、樹脂
の耐熱性が低下するため、例えば車載用液晶パネルに組
み込む導光板の様な耐熱性を要求される用途には使用困
難である、という問題があった。
【0004】さて、メタクリル樹脂は金属に対する密着
性が比較的強いと言われており、かつ脆いため、射出成
形時に金型からの離型不良に由来する成形品の割れ、ひ
び、あるいは表面の荒れといった不良が発生しやすいと
いう問題がある。また、光学用部品の成形においては、
樹脂の熱劣化による色調の悪化や焼けゴミの生成・混入
を抑制するために成形温度をできるだけ低温にして実施
することが要請されているが、低温成形では射出圧力が
上昇するため、成形品のなかで局所的に離型しにくい部
位が生じ易い、という問題があった。さらに、低温成形
に対応するため樹脂の成形性を改良しようとして分子量
を下げると、機械強度が低下するため、離型時に突き出
しピンに当たる部位に割れが生じ易い、という問題もあ
る。即ち、例えば、光学式ディスクのような精密な薄肉
成形品をできるだけ低温で射出成形しようとする光学用
途部品の製造においては、離型性改良の必要性が極めて
先鋭なかたちで浮上してきたと言えるのである。
【0005】アクリル樹脂の離型性を改良する技術とし
ては、例えば多価アルコ−ルと脂肪酸のエステル、1価
のアルキルアルコール、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸
金属塩の内の少なくとも1種を添加する方法(特開昭6
1−73754号公報)、グリセリン高級脂肪酸エステ
ルと飽和脂肪族アルコールを添加する方法(特開平1−
294763号公報)、ステアリン酸グリセライド、ベ
ヘン酸グリセライド、脂肪酸アルキルエステルの内の少
なくとも1種を添加する方法(特開平2−115255
号公報)、グリセリン高級脂肪酸エステルのアルキル基
の炭素数分布を特定の比率にする方法(特開平4−53
860号公報、特開平4−253752号公報)等が知
られているが、これらに開示されている樹脂組成物は光
学部品用樹脂としては、流動性が不足していたり、耐熱
性が低いなどの点で不十分なものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、精密な薄
肉成形品を、樹脂の熱劣化をさけるために比較的低温で
射出成形し、かつ離型性不足による割れ、ひび、外観不
良を防ぐことが要請される光学式ディスク、液晶パネル
用導光板、プロジェクションテレビ用スクリーンなどの
光学用部品において好適に使用しうるメタクリル樹脂は
見出されていなかった。ここで、必要とされる樹脂特性
としては、良好な機械強度、耐熱性、低温での薄肉成形
を可能とする流動性を有する上に、良好な離型性を実現
することである。
【0007】
【問題を解決しようとする手段】本発明者らは、アクリ
ル樹脂が金属に対して密着しやすく、かつ脆いために割
れ・ひび・外観不良等の成形加工上のトラブルが発生す
るという問題点を抜本的に解決する目的で、鋭意研究を
重ねてきた。その結果、特定のメタクリル樹脂に対し
て、特定の化合物を適量添加する事によって、特に離型
性に顕著な効果が得られることを見出し、本発明を完成
するに到った。
【0008】すなわち、本発明は、メチルメタクリレー
ト85〜99.5重量%およびアルキル基の炭素数が1
〜8であるアルキルアクリレート0.5〜15重量%と
からなる単量体混合物を100℃以上の温度で連続的に
塊状重合または溶液重合することにより得られ、かつ、
クロロホルム中、25℃で測定した還元粘度が30〜9
0ml/gであるメタクリル樹脂100重量部と、炭素
数が8〜22の脂肪酸0.01〜0.2重量部、および
炭素数が8〜22の脂肪族アルコール0.01〜0.5
重量部とからなるメタクリル系樹脂組成物、およびそれ
を成形してなる光学式ディスク、液晶パネル用導光板、
プロジェクションテレビ用スクリーンなどの光学用部
品、に関するものである。
【0009】本発明におけるメタクリル樹脂は、メチル
メタクリレート単位85〜99.5重量%とアルキル基
の炭素数が1〜8であるアルキルアクリレート単位0.
5〜15重量%よりなるものであり、好ましくはアルキ
ルアクリレート単位が1.0〜12重量%の範囲よりな
る。共重合体中のアルキルアクリレート単位の割合が1
5重量%を超えると組成物の耐熱性が低下し、0.5重
量%未満では熱分解性が大きく、射出成形品に銀条痕等
の成形不良が出やすくなるので、いずれも光学部品成形
用樹脂としては好ましくない。アルキル基の炭素数が1
〜8であるアルキルアクリレートとしてはメチルアクリ
レート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート等が好ましく、メ
チルアクリレートとエチルアクリレートが特に好まし
い。
【0010】本発明におけるメタクリル樹脂は、クロロ
ホルム中、25℃で測定した還元粘度は30〜90ml
/gであり、30〜60ml/gが好ましく、35〜5
8ml/gの範囲が特に好ましい。還元粘度が、30m
l/g未満では組成物の機械強度が劣り、一方、90m
l/gを越えると成形加工性が低下し、また複屈折も大
きくなりやすく、いずれも光学部品成形用樹脂としては
好ましくない。
【0011】高分解能H1 −NMRを用いて、ポリメタ
クリル酸メチルの立体規則性を評価し得ることが知られ
ている。即ち、α−メチル基の吸収は3本に***し、低
磁場側から順に、ポリメタクリル酸メチルのトリアッド
(triad)のイソタクト(I)、ヘテロタクト
(H)、およびシンジオタクト(S)構造に帰属される
(高分子実験学第18巻「高分子の磁気共鳴」、第25
0〜252ページ、共立出版株式会社、1975
年。)。また、イソタクト(I)、ヘテロタクト
(H)、およびシンジオタクト(S)構造に帰属される
α−メチル基のH1 吸収の強度比から、ポリメタクリル
酸メチルのトリアッド構造(I、H、S)の割合を定量
することが試みられている。本発明においては、400
MHzのH1 −NMRを用い、α−メチル基のI、H、
およびS構造に帰属される3本の吸収ピークについて、
それぞれδ値で1.15〜1.13ppm、0.93〜
1.10ppm、および0.72〜0.93ppmをベ
ースラインとして面積を比較し、特にS/Hの面積比を
用いてメタクリル樹脂の立体規則性の指標とした。
【0012】本発明におけるメタクリル樹脂は、H1
NMRを用いた立体規則性評価法により、ポリメチルメ
タクリレート連鎖に関して、シンジオタクティックな連
鎖に由来するα−メチル基のH1 強度(S)/ヘテロタ
クティックな連鎖に由来するα−メチル基のH1 強度
(H)の比が、S/H=1.1〜1.5であるメタクリ
ル樹脂である。ここで、S/Hが1.5を越える場合
は、メタクリル樹脂の流動性がやや低下し、また、S/
Hが1.1未満の場合は、メタクリル樹脂の耐熱性がや
や低下するので、いずれも好ましくない。このように立
体規則性の指標であるS/Hにより、メタクリル樹脂の
物性が影響される理由は不詳であるが、シンジオタクチ
ックな連鎖の割合が増すと、ポリマー骨格が伸びた立体
配置を取りやすくなる傾向があるとされており、このた
め耐熱性がやや高くなる一方、流動性はやや低下する結
果になると推定される。S/H比が1.1〜1.5であ
るメタクリル樹脂は、一般的には重合温度を100〜1
80℃の範囲でラジカル重合を実施すると得られる。
【0013】本発明のメタクリル樹脂の製造法について
は特に制限がなく、通常、工業的に行われているラジカ
ル重合法で実施し得るが、光学部品成形用樹脂として
は、微少な異物の混入はできるだけ避けるのが好まし
く、この観点からは懸濁剤や乳化剤を用いない塊状重合
法や溶液重合法によるのが好ましい。特に連続的に単量
体混合物を反応器へフィードしながら、重合体単独、ま
たは重合体と単量体、溶剤とからなる溶液を連続的に抜
き出す連続塊状重合法や連続溶液重合法が適当である。
ここで、重合時に溶剤を用いる場合は、製造するメタク
リル樹脂の色調や耐候性、耐光性を損なう恐れが無い様
な化学的に安定な物質を選ぶべきである。この観点か
ら、溶剤としてはトルエン、エチルベンゼン、シクロヘ
キサン、シクロヘキサノン、酢酸ブチル等が挙げられ、
これらは単独で、あるいは2種類以上を併用して使用す
ることができる。
【0014】本発明のメタクリル樹脂の製造において、
重合温度は100℃以上、好ましくは110℃以上で実
施される。連続塊状重合法や連続溶液重合法にて高重合
率でメタクリル樹脂を製する場合、重合体単独、または
重合体と単量体、溶剤とからなる溶液は高粘度になるの
で、反応温度が100℃未満では、反応器から連続的に
排出することが困難となり、好ましくない。
【0015】本発明のメタクリル樹脂の製造に用いられ
る重合開始剤としては、一般にラジカル重合において用
いられる任意の重合開始剤を使用することができる。例
えば、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ジ
−t−ブチルパーオキサイド等の過酸化物などを用い得
るが、特に100℃以上の高温条件で塊状重合法や溶液
重合法を行う場合には、10時間半減期温度が80℃以
上、かつ単量体混合物や溶剤に可溶なアゾ化合物や過酸
化物が好ましく、例えば、1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、シ
クロヘキサノンパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、1,1
−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2
−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル等を挙げる
ことができる。これらの開始剤は単量体混合物に対して
0.005〜1重量%の範囲で用いられる。
【0016】本発明のメタクリル樹脂の製造において
は、分子量を調節するために、ラジカル重合において一
般的に用いられる連鎖移動剤を使用できる。連鎖移動剤
としては、例えば、n−ブチルメルカプタン、n−オク
チルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、2−エ
チルヘキシルチオグリコレート等のメルカプタン類が好
ましく用いられる。これらの連鎖移動剤は、本発明のメ
タクリル樹脂のクロロホルム中、25℃における還元粘
度が30〜90ml/gの範囲になるような濃度で単量
体混合物に添加して使用するのが好ましい。
【0017】本発明のメタクリル系樹脂組成物は、上記
のメタクリル樹脂100重量部と、炭素数が8〜22の
脂肪酸0.01〜0.2重量部、および炭素数が8〜2
2の脂肪族アルコール0.01〜0.5重量部とからな
る。
【0018】本発明者らの研究においては、とりわけク
ロロホルム中、25℃で測定した還元粘度が30〜60
ml/gの比較的良流動のメタクリル樹脂に対しては、
ラウリン酸とステアリルアルコールとの組み合わせが顕
著な効果を示すことが見出された。この詳しい理由は不
詳であるが、良流動のメタクリル樹脂の成形温度は一般
的にやや低く、金型に注入される樹脂の温度も低めであ
り、離型剤自体の固化温度やメタクリル樹脂との相容性
の違いが離型性能に大きく影響し、特定の離型剤の組み
合わせが、特に効果を奏するものと推定している。
【0019】本発明における炭素数が8〜22の脂肪酸
としては、カプリル酸(n−オクタン酸)、カプリン酸
(n−デカン酸)、ラウリン酸、ミリスチン酸(n−テ
トラデカン酸)、パルミチン酸(n−ヘキサデカン
酸)、ステアリン酸、ベヘニン酸などが挙げられ、好ま
しくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸が用いられ、さらに好ましいのはラウリン酸で
ある。これらの脂肪酸は、単独で使用しても良く、また
2種類以上を併用してもさしつかえない。ここで炭素数
が8未満の脂肪酸は沸点が低いため、比較的成形温度が
高いメタクリル樹脂に添加した場合、揮発による損失が
多く適切でない。また、炭素数が22を越える脂肪酸は
融点が高く、メタクリル樹脂への分散性に劣るために離
型効果が発揮されにくく、好ましくない。また、工業的
に入手しうる不飽和高級脂肪酸としてはオレイン酸、リ
ノール酸などがあり、これらの不飽和脂肪酸は空気酸化
に注意すれば、本発明のメタクリル系樹脂組成物に使用
し得る。
【0020】本発明のメタクリル系樹脂組成物は、メタ
クリル樹脂100重量部に対して炭素数が8〜22の脂
肪酸を0.01〜0.2重量部の範囲で含む。含有量が
0.01重量部未満の場合は、メタクリル系樹脂組成物
の離型性能が不足し、一方、0.2重量部を越える場合
は、金型に一部付着した脂肪酸により金型表面が腐食さ
れる恐れがあり、いずれも好ましくない。
【0021】本発明における炭素数が8〜22の脂肪族
アルコールとしては、n−オクチルアルコール、カプリ
ンアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコールなどが挙げられ、ラウリルアルコール、
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリル
アルコールが好ましく、さらに好ましいのはステアリル
アルコールである。これらの脂肪族アルコールは、単独
で使用しても良く、また2種類以上を併用してもさしつ
かえない。ここで炭素数が8未満の飽和脂肪族アルコー
ルは沸点が低いため、比較的成形温度が高いメタクリル
樹脂に添加した場合、揮発による損失が多く適切でな
い。また、炭素数が22を越える脂肪族アルコールは融
点が高く、メタクリル樹脂への分散性に劣るために離型
効果が発揮されにくく、好ましくない。
【0022】本発明のメタクリル系樹脂組成物は、メタ
クリル樹脂100重量部に対して炭素数が8〜22の脂
肪族アルコールを0.01〜0.5重量部の範囲で含
む。含有量が0.01重量部未満の場合には、メタクリ
ル樹脂組成物の離型性能が不足し、一方、0.5重量部
を越える場合には、金型に付着した脂肪族アルコールに
より成形品表面に曇りが生じるなどの不良が発生しやす
く、いずれも好ましくない。本発明のメタクリル系樹脂
組成物は、メタクリル樹脂100重量部に対して、下記
一般式(1)で表されるグリセリン高級脂肪酸モノエス
テル0.02〜0.5重量部を含んでもよい。
【0023】
【化1】
【0024】本発明に用いるグリセリン高級脂肪酸モノ
エステルとしては、グリセリンモノラウレート、グリセ
リンモノミリステ−ト、グリセリンモノパルミテート、
グリセリンモノステアレート、グリセリンモノベヘネ−
ト等が挙げられ、これらは単独で、あるいは2種以上の
混合物として使用することができる。これらの中でも、
一般式(1)中のR1 が炭素数7〜21であるアルキル
基であって、かつ炭素数17のアルキル基の比率が80
〜99%である高純度グリセリンモノステアレートが特
に離型効果に優れるため、好ましい。炭素数17である
アルキル基の比率が80〜99%の場合に著しい離型性
改良効果が見られる理由は明らかではないが、グリセリ
ン高級脂肪酸モノエステルにおけるアルキル基の炭素数
が変化することにより、メタクリル樹脂との相溶性が変
化することが一因であると推定される。なお、工業的に
生産されているグリセリン高級脂肪酸モノエステルに
は、ジエステルやトリエステルが不純物として数%含有
されることがあるが、この程度の量であれば、本発明の
効果を損なうことは無い。
【0025】本発明のメタクリル系樹脂組成物100重
量部に対して、グリセリン高級脂肪酸モノエステルを
0.5重量部を超えて含有させても離型性に関してはさ
らに顕著な改良効果は見られず、コスト的に引き合わな
いので好ましくない。また、あまり多量に添加すると組
成物の耐熱性が低下し、さらに加工時に一部が金型表面
に析出して成形品の表面不良の原因となるので、良好な
成形品が得られず、好ましくない。
【0026】さらに、本発明の効果を阻害しない範囲
で、脂肪酸、脂肪族アルコール,およびグリセリン高級
脂肪酸モノエステル以外の通常の離型剤を併用すること
はさしつかえない。例えば、炭素数12〜60のパラフ
ィンワックス、ブチルラウレート、ブチルステアレー
ト、オクチルパルミテート、オクチルステアレート、ラ
ウリルラウレート、ステアリルステアレート、ベヘニル
ベヘネート、ネオペンチルポリオール脂肪酸エステル、
モンタンワックス等が挙げられるが、光学用部品の色
調、耐熱性などに影響を与えやすいので、添加する際は
注意を要する。これら通常の滑剤、離型剤もメタクリル
樹脂100重量部に対して0.5重量部以下の含有量が
好ましい。
【0027】本発明のメタクリル系樹脂組成物を製造す
る方法は特に限定されることはなく、公知の方法を採用
する事ができる。例えば、メタクリル樹脂の製造時に単
量体混合物にあらかじめ脂肪酸と脂肪族アルコールを溶
解しておき、重合する方法や、溶融状態、ビーズ状、あ
るいはペレット状のメタクリル樹脂に脂肪酸と脂肪族ア
ルコールをミキサー等によって所望の割合で混合し、押
出機を用いて混練・ペレット化する方法等を挙げる事が
できる。また、配合の際に本発明の効果を損なわない範
囲で、必要に応じて紫外線吸収剤、酸化防止剤、光拡散
剤、染料、顔料等を添加することもさしつかえない。
【0028】本発明のマタクリル系樹脂組成物は、精密
な薄肉成形品を、樹脂の熱劣化が避けられる比較的低温
で射出成形することができ、かつ離型性不足による割
れ、ひび、外観不良が防止されるので光学式ディスク、
液晶パネル用導光板、プロジェクションテレビ用スクリ
ーンなどの光学用部品に好適に使用し得る。
【0029】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれにより何ら制限を受けるものではな
い。なお,実施例、比較例における測定は次に記載する
方法、もしくは測定機器を用いて行った。
【0030】(1)メタクリル樹脂の組成分析 ポリマ−のジクロロメタン溶液を白金製ボ−トに流延・
乾燥し、窒素気流中、熱分解炉(島津製PYR−2A)
内で450℃にて分解し、解重合により生成する単量体
成分をただちにガスクロマトグラフィー用カラムに導
入、分析した。結果は、塊状重合で得られた組成既知の
ポリマ−分析結果を標準として、定量計算により実施し
た。
【0031】(2)メタクリル樹脂の立体規則性の分析 ポリマーサンプルの重水素化クロロホルム溶液を用い、
日本電子(株)製GX−400型NMRにより、積算回
数64回でH1 −NMRスペクトルを得た。ヘテロタク
ト(H)およびシンジオタクト(S)構造に帰属される
α−メチル基のH1 吸収の面積比から、ポリメチルメタ
クリレート連鎖に関して、シンジオタクティックな連鎖
に由来するα−メチル基のH1 強度(S)/ヘテロタク
ティックな連鎖に由来するα−メチル基のH1 強度
(H)の比を求めた。
【0032】(3)還元粘度 試料0.15gをクロロホルム50mlに溶解し、25
℃にてオストワルド粘度計で測定した。
【0033】(4)メタクリル系樹脂組成物中の添加剤
の定量 樹脂組成物の一定量を内部標準物質を含有するジクロロ
メタンに溶解し、グリセリン高級脂肪酸モノエステルを
併用する場合には、BSA(ビストリメチルシリルアセ
トアミド)で処理してグリセリンエステルをシリル化し
た後、ガスクロマトグラフィー法で各成分を定量して分
析した。
【0034】(5)メルトフローレート(MFR) JIS K7219に基づいて実施した。
【0035】(6)離型性評価 ファナック製射出成形機T−100D型を用い、シリン
ダー温度250℃、金型温度80℃、最大射出圧力67
MPaの条件で図1に示す様な平板を成形し、割れ、ヒ
ビ、表面荒れが発生したものを不良品と見なした。サン
プル数としては、射出成形条件を一定にするために20
ショット捨て打ちした後、100ショット成形して評価
した。なお、成形にあたっては、ペレットを乾燥し、水
分含有率0.06重量%以下で実施した。
【0036】(7)金型表面曇りの評価 各サンプルで(6)の評価を実施した後の金型表面の曇
りを目視で観察し、その曇りの程度を評価し、以下のラ
ンクで示した。 ○:曇り無し。 △:曇りが少し有り。 ×:著しく曇りが発生。
【0037】(8)導光板の色調の評価 得られた平板の厚み方向の黄色度を日本電色工業(株)
製の色差計(TC−1500MC型)を使用して、空気
を基準とした黄色度(ΔYI)で評価した。
【0038】(9)耐熱性の評価 ASTM D−648に基づいて測定し、アニール有り
のデータで示した。なお、実施例及び比較例において用
いた略号は、以下の化合物を示す。 MMA;メチルメタクリレ−ト MA;メチルアクリレ−ト LPO;ラウロイルパーオキサイド DBPMS;1,1−ジ−t−ブチルパ−オキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン n−OM;n−オクチルメルカプタン EB;エチルベンゼン また、特に断らない限り、以下の%と部は、それぞれ重
量%と重量部を示すものとする。
【0039】(実施例1)MMA81重量%、MA9重
量%、およびEB10重量%からなる単量体混合物に、
DBPMS150ppmおよびn−OM2500ppm
を添加し、均一に混合した。この溶液を内容積10リッ
トルの密閉式耐圧反応器に連続的に供給し、攪拌下に平
均温度150℃、平均滞留時間2時間で重合した後、反
応器に接続された貯槽に連続的に送り出し、減圧下に揮
発分を除去し、さらに押出機に連続的に溶融状態で移送
した。ここで、押出機に接続した添加剤投口からラウリ
ン酸とステアリルアルコールを90℃で溶融した状態で
定量的に供給して、メタクリル系樹脂組成物をペレット
の形で得た。このメタクリル樹脂(A)の還元粘度は、
44ml/gであった。また、メタクリル樹脂(A)を
熱分解ガスクロ法を用いて組成分析したところ、MMA
単位/MA単位=90/10(重量比)の結果を得た。
メタクリル樹脂(A)をH1 −NMR分析し、S/H比
を求めたところ、1.27であった。さらに、樹脂組成
物中のラウリン酸とステアリルアルコールを定量したと
ころ、樹脂組成物100重量部当たり、それぞれ0.0
3および0.1重量部との結果を得た。
【0040】得られた樹脂組成物を成形し、評価した結
果を表1にまとめて示した。さらにこのメタクリル系樹
脂組成物を用いて、東芝機械製IS100EN型射出成
形機で260℃にて300mmφの光学式ディスク基盤
を500枚成形したところ、離型不良は発生しなかっ
た。
【0041】(実施例2)メタクリル系樹脂組成物中
に、ラウリン酸とステアリルアルコールに加えて、グリ
セリンモノステアレート0.1重量部を含む以外は、実
施例1と全く同様にして実施した。結果を表1に示し
た。
【0042】(実施例3)メタクリル系樹脂組成物中
に、ラウリン酸とステアリルアルコールに加えて、ラウ
リルラウレート0.1重量部を含む以外は、実施例1と
全く同様にして実施した。結果を表1に示した。
【0043】(比較例1)メタクリル樹脂(A)に何ら
添加剤を加えずにペレットを得た以外は、実施例1と全
く同様にして実施した。得られた樹脂組成物の離型性を
評価したところ、63個に及ぶ多くの離型不良が発生し
た。金型表面の曇りは発生しなかった。結果をまとめて
表2に示した。
【0044】(比較例2)メタクリル樹脂(A)にステ
アリルアルコール0.1重量部のみを添加してペレット
を得た以外は、実施例1と全く同様にして実施した。得
られた樹脂組成物の離型性を評価したところ、22個に
及ぶ離型不良が発生した。金型表面の曇りは発生しなか
った。結果をまとめて表2に示した。
【0045】(比較例3)メタクリル系樹脂組成物の調
製時に添加するラウリン酸量を1重量部とした以外は、
実施例1と同様にして実施した。得られたペレットから
射出成形によって所定の試験片を作成したところ、不良
発生率は0%で極めて良好であったが、ΔYIが4.5
とやや大きかった。この結果をまとめて表2に示した。
【0046】(比較例4)メタクリル系樹脂組成物の調
製時に添加するステアリルアルコールの量を1重量部と
した以外は、実施例1と同様にして実施した。得られた
ペレットから射出成形によって所定の試験片を作成した
ところ、不良発生率は0%で極めて良好であったが、Δ
YIが3.6とやや大きかった。また、成形試験後の金
型表面に曇りが発生した。これらの結果をまとめて、表
2に示した。
【0047】(実施例4)メタクリル樹脂の製造におい
て、MMA68.6重量%、MA1.4重量%、EB3
0重量%からなる単量体混合物に、DBPMS150p
pmおよびn−OM1500ppmを添加した溶液を用
いて135℃で重合を実施した以外は、実施例1と同様
に実施した。得られたメタクリル樹脂(B)の還元粘度
は、56ml/gであり、熱分解ガスクロ法を用いて組
成分析したところ、MMA単位/MA単位=98.0/
2.0(重量比)の結果を得た。また、H1 −NMRに
よるS/Hは1.33であった。以下は実施例1と同様
にして実施し、評価結果をまとめて表1に示した。
【0048】(実施例5)メタクリル樹脂の製造におい
て、MMA68.5重量%、MA1.5重量%、EB3
0重量%からなる単量体混合物に、DBPMS150p
pmおよびn−OM2200ppmを添加した溶液を用
いて150℃で重合を実施した以外は、実施例1と同様
に実施した。得られたメタクリル樹脂(C)の還元粘度
は、43ml/gであり、熱分解ガスクロ法を用いて組
成分析したところ、MMA単位/MA単位=98.0/
2.0(重量比)の結果を得た。また、H1 −NMRに
よるS/Hは1.27であった。以下は実施例1と同様
にして実施し、評価結果をまとめて表1に示した。
【0049】(実施例6)メタクリル樹脂の製造におい
て、MMA65.8重量%、MA4.2重量%、EB3
0重量%からなる単量体混合物に、DBPMS150p
pmおよびn−OM1600ppmを添加した溶液を用
いて135℃で重合を実施した以外は、実施例1と同様
に実施した。得られたメタクリル樹脂(D)の還元粘度
は、53ml/gであり、熱分解ガスクロ法を用いて組
成分析したところ、MMA単位/MA単位=94.2/
5.8(重量比)の結果を得た。また、H1 −NMRに
よるS/Hは1.33であった。以下は実施例1と同様
にして実施し、評価結果をまとめて表1に示した。
【0050】(実施例7)メタクリル樹脂の製造におい
て、MMA82.4重量%、エチルアクリレ−ト4.6
重量%、EB13重量%からなる単量体混合物に、DB
PMS130ppmおよびn−OM1700ppmを添
加した溶液を用いて150℃で重合を実施した以外は、
実施例1と同様に実施した。得られたメタクリル樹脂
(E)の還元粘度は、52ml/gであり、熱分解ガス
クロ法を用いて組成分析したところ、MMA単位/エチ
ルアクリレ−ト単位=94.9/5.1(重量比)の結
果を得た。また、H1 −NMRによるS/Hは1.28
であった。以下は実施例1と同様にして実施し、評価結
果をまとめて表1に示した。
【0051】(実施例8)メタクリル樹脂(E)を造粒
する際に、押出機に接続した添加剤投入口からステアリ
ン酸とステアリルアルコールを130℃で溶融した状態
で定量的にフィードした。樹脂組成物中のステアリン酸
とステアリルアルコールを定量したところ、樹脂組成物
100重量部当たり、それぞれ0.05および0.1重
量部との結果を得た。以下は実施例1と同様にして実施
し、評価結果をまとめて表1に示した。
【0052】(比較例5)内容積60リットルの還流冷
却器付反応器に、イオン交換水30リットルと、第3リ
ン酸カルシウム150g、およびラウリル硫酸ナトリウ
ム1.2gを添加、分散させ、攪拌しながら窒素雰囲気
下75℃に昇温し、酸素の影響が事実上無い状態にし
た。MMA18800g、MA1200g、2,2’−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)50g、
およびn−OM14gからなる単量体混合物を一括添加
し、70℃で3時間保持して重合させ、その後95℃に
昇温してさらに1時間保持し、重合を完結させた。得ら
れたビーズ状のメタクリル樹脂(F)の還元粘度は、1
26ml/gであった。なお、この樹脂をGPC分析し
たところ、重量平均分子量は約30万との結果であっ
た。
【0053】このメタクリル樹脂(F)を熱分解ガスク
ロ法を用いて組成分析したところ、MMA単位/MA単
位=94.0/6.0(重量比)の結果を得た。H1
NMRによるS/Hは1.63であった。メタクリル樹
脂(F)を押出機で造粒する際にラウリン酸とステアリ
ルアルコールを練り込み、定量したところ、それぞれ
0.04重量%と0.1重量%の結果を得た。得られた
メタクリル樹脂組成物の離型性を評価するため、図1に
示す様な平板を成形しようとしたが、流動性が低く、良
好な成形品は得られなかった。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明のメタクリル系組成物は、優れた
流動性を有する上に、極めて優れた離型性を有し、樹脂
の熱劣化をさけるために比較的低温で射出成形しても、
離型性不足による割れ、ひび等の外観不良が避けられ、
良好な光学用部品の成形に好適に使用しうる。とりわ
け、光学式ディスク、液晶パネル用導光板、プロジェク
ションテレビ用スクリーンの様な、精密な成形が必要な
用途に適する。さらに、車輌テールランプレンズ、メー
ターカバー等の成形においても離型不良の低減に効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、離型性と色調を評価
するために成形される導光板の模式図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルメタクリレート85〜99.5重
    量%およびアルキル基の炭素数が1〜8であるアルキル
    アクリレート0.5〜15重量%とからなる単量体混合
    物を100℃以上の温度で連続的に塊状重合または溶液
    重合することにより得られ、かつ、クロロホルム中、2
    5℃で測定した還元粘度が30〜90ml/gであるメ
    タクリル樹脂100重量部と、炭素数が8〜22の脂肪
    酸0.01〜0.2重量部、および炭素数が8〜22の
    脂肪族アルコール0.01〜0.5重量部とからなるメ
    タクリル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 メチルメタクリレート単位85〜99.
    5重量%およびアルキル基の炭素数が1〜8であるアル
    キルアクリレート単位0.5〜15重量%とからなり、
    クロロホルム中、25℃で測定した還元粘度が30〜9
    0ml/gであるメタクリル樹脂であって、400MH
    zのH1 −NMRを用いた立体規則性評価法により、ポ
    リメチルメタクリレート連鎖に関して、シンジオタクテ
    ィックな連鎖に由来するα−メチル基のH1 強度(S)
    /ヘテロタクティックな連鎖に由来するα−メチル基の
    1 強度(H)の比がS/H=1.1〜1.5であるメ
    タクリル樹脂100重量部と、炭素数が8〜22の脂肪
    酸0.01〜0.2重量部、および炭素数が8〜22の
    脂肪族アルコール0.01〜0.5重量部とからなるメ
    タクリル系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 メタクリル樹脂のクロロホルム中、25
    ℃で測定した還元粘度が30〜60ml/gであり、脂
    肪酸がラウリン酸でありその添加量が0.01〜0.1
    重量部、および脂肪族アルコールがステアリルアルコー
    ルでありその添加量が0.01〜0.3重量部であるこ
    とを特徴とする請求項1、2記載のメタクリル系樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2記載のメタクリル系樹脂組
    成物を成形してなる光学式ディスク、液晶パネル用導光
    板、プロジェクションテレビ用スクリーンなどの光学用
    部品。
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