JPH08301850A - 光学活性5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の製造方法 - Google Patents

光学活性5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の製造方法

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JPH08301850A
JPH08301850A JP10747595A JP10747595A JPH08301850A JP H08301850 A JPH08301850 A JP H08301850A JP 10747595 A JP10747595 A JP 10747595A JP 10747595 A JP10747595 A JP 10747595A JP H08301850 A JPH08301850 A JP H08301850A
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JP
Japan
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optically active
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methyl
methanocycloocta
pyridine
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JP10747595A
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English (en)
Inventor
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Toshiji Yoshino
利治 吉野
Noriyuki Nakajima
範行 中島
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Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルツハイマー病の治療薬としての用途が期
待される光学活性(−)−フパチンAの重要合成中間体
である、光学活性5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン誘導体の工業的に実施可能で簡便な製造法を提供
する。 【構成】 一般式 [I]で表される6−ヒドロキシ−
7,8−ジヒドロキノリン誘導体を光学活性塩基の存在
下、メタクロレインと反応させて、一般式[II]で表
される光学活性な付加物を得る。次いでこの付加物をス
ルホニル化して、一般式[III]で表される光学活性
なスルホニル体を得、さらにスルホン酸を脱離させるこ
とを特徴とする、一般式[IV]で表される光学活性
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の製
造方法。 【化1】 (式中、R1及びR2は同一または異なり、置換基を有し
てもよいアルキル基、またはシリル基を表す。また、X
はスルホニル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強力なアセチルコリンエ
ステラーゼ阻害活性を有し、アルツハイマー病の治療薬
としての用途が期待される光学活性(−)−フパチンA
の重要合成中間体である、一般式
【0002】
【化5】
【0003】(式中、R1及びR2は同一または異なり、
置換基を有してもよいアルキル基、またはシリル基を表
す。)で表される光学活性5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体の新規製造方法に関する。
【0004】
【従来の技術】近年大きな社会問題となりつつある老人
性痴呆症の原因の一つであるアルツハイマー病において
は、脳内で情報伝達の働きをしている神経伝達物質の合
成に異常を来たして痴呆症状が進行すると言われてい
る。この観点から神経伝達物質、特に、アセチルコリン
を標的として、アセチルコリンエステラーゼを阻害する
物質、アセチルコリン合成酵素の働きを高める物質など
をアルツハイマー病の治療薬として開発する試みが盛ん
に行われている(窪田実、ファルマシア、28、354
(1992) および 朝長正徳、化学と生物、27、
14(1989))。光学活性(−)−フパチンAは、
強力なアセチルコリンエステラーゼ阻害活性により、ア
ルツハイマー病治療薬として注目を集めている化合物で
ある(D. Rai, Pure & Appl. Chem., 65, 1103 (199
3).)。
【0005】この化合物は、従来、6−ヒドロキシ−2
−メトキシ−5−[(1R,2S,5R)−2−(1´
−メチル−1´−フェニル)エチル−5−メチルシクロ
ヘキサン−1−イル]オキシカルボニル−7,8−ジヒ
ドロキノリンのメタクロレインへの不斉マイケル付加反
応を鍵反応として合成されていた (A. P. Kozikowskiet
al., J. Am. Chem. Soc., 113, 4695 (1991).)。しか
しながら、この製造法は、(1R,2S,5R)−2−
(1´−メチル−1´−フェニル)エチル−5−メチル
シクロヘキサン−1−イルエステルの合成や、そのカル
ボン酸への変換に長い合成工程を要し、しかも高価な
(1R,2S,5R)−2−(1´−メチル−1´−フ
ェニル)エチル−5−メチルシクロヘキサン−1−オー
ルを当量必要とするものであり、この製造法で光学活性
(−)−フパチンAを安価に大量合成することは困難で
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
ツハイマー病の治療薬としての用途が期待される光学活
性(−)−フパチンAの重要合成中間体である光学活性
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の工
業的に実施可能で簡便な製造方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、光学活性
(−)−フパチンAの重要合成中間体である光学活性
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の簡
便な製造法について鋭意検討した結果、6−ヒドロキシ
−7,8−ジヒドロキノリン誘導体を光学活性塩基存在
下、メタクロレインと反応させることにより得られる光
学活性な付加物の水酸基をスルホニル化し、得られる光
学活性なスルホニル体よりスルホン酸を脱離させること
により、目的化合物を簡便に製造し得ることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本反応は、一般式[I]
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1及びR2は同一または異なり、
置換基を有してもよいアルキル基、またはシリル基を表
す。)で表される6−ヒドロキシ−7,8−ジヒドロキ
ノリン誘導体に光学活性塩基の存在下、メタクロレイン
を反応させて、一般式[II]
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R1及びR2は前記と同一であ
る。)で表される光学活性な付加物を得、次いでこの付
加物をスルホニル化して、一般式[III]
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R1及びR2は前記と同一であり、
Xはスルホニル基を表す。)で表される光学活性なスル
ホニル体を得、さらにスルホン酸を脱離させることを特
徴とする、一般式[IV]
【0015】
【化9】
【0016】(式中、R1及びR2は前記と同一であ
る。)で表される光学活性5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体の製造方法に関する。
【0017】前記一般式[I]、[II]、[II
I]、及び[IV]中の置換基を有してもよいアルキル
基とは、メチル基、エチル基、t−ブチル基などの炭素
数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の低級アルキル基;メ
トキシメチル基、メチルチオメチル基、ベンジルオキシ
メチル基、2−メトキシエトキシメチル基、2,2,2
−トリクロロエトキシメチル基、2−(トリメチルシリ
ル)エトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、1−
エトキシエチル基、1−メチル−1−メトキシエチル
基、シクロヘキシルメチル基、アリル基などの置換アル
キル基;ベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニ
トロベンジル基、p−ブロモベンジル基、トリチル基、
2,4−ジメトキシフェニルメチル基、2,4,6−ト
リメチルフェニルメチル基、ペンタフロロフェニルメチ
ル基、2−フラニルメチル基、2−チオフェニルメチル
基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、2
−フェニルエチル基などのアリールアルキル基などが例
示され、シリル基としてはトリメチルシリル基、トリエ
チルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチ
ルジフェニルシリル基などが例示される。
【0018】一般式[III]中のスルホニル基として
は、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、プロパ
ンスルホニル基、t−ブチルスルホニル基、トリフロロ
メタンスルホニル基等の炭素数1〜6の直鎖状または分
岐鎖状のアルカンスルホニル基;ベンゼンスルホニル
基、p−トルエンスルホニル基、p−メトキシベンゼン
スルホニル基、p−ブロモベンゼンスルホニル基等のア
レーンスルホニル基などが例示される。
【0019】本発明の製造方法は前記のように3工程よ
りなるものである。最初の工程は、一般式[I]で表さ
れる6−ヒドロキシ−7,8−ジヒドロキノリン誘導体
を光学活性塩基の存在下、メタクロレインと反応させ、
一般式[II]で表される光学活性な付加物を得る工程
である。
【0020】原料となる一般式[I]で表される6−ヒ
ドロキシ−7,8−ジヒドロキノリン誘導体のうち
1、R2がともにメチル基である6−ヒドロキシ−2−
メトキシ−5−メトキシカルボニル−7,8−ジヒドロ
キノリンは、文献記載の化合物であり (A. P. Kozikows
ki et al., J. Am. Chem. Soc., 111, 4116 (1989), A.
P. Kozikowski et al., J. Chem. Soc., Perkin Tran
s. 1, 195 (1990).)、また、R1、R2がメチル基以外の
化合物も同文献を参考に同様の方法で製造することがで
きる。
【0021】光学活性塩基としては、シンコニジン、シ
ンコニン、キニジン、キニン,O−アセチルシンコニ
ン、10,11−ジヒドロシンコニン等のキノリンアル
カロイド系光学活性塩基;(S)−(+)−1−(2−
ピロリジニルメチル)ピロリジン,(R)−(+)−2
−メトキシメチルピロリジン、(S)−2−ピロリジン
メタノール、(S)−(−)−1−メチル−2−ピロリ
ジンメタノール、(S)−2−t−ブチルジフェニルシ
ロキシメチルピロリジン、(2S,2S´)−(−)−
2−ヒドロキシメチル−1−[(1−メチルピロリジン
−2−イル)メチル]ピロリジン等のピロリジン系光学
活性塩基;(R)−α−フェネチルアミン、(R)−N
−メチル−α−フェネチルアミン等のフェネチルアミン
系光学活性塩基;N−メチルエフェドリン等の2−アミ
ノエタノール系光学活性塩基;(1R,1´R)−N,
N,N´,N´−ビス(1−メトキシメチルブタノ)グ
アニジン等のグアニジン系光学活性塩基等が例示され
る。
【0022】メタクロレインの付加反応は通常溶媒中で
行われ、用いられる溶媒としては反応に関与しないもの
であれば如何なるものも使用できるが、メタノール、エ
タノール、t−ブタノール等のアルコール系溶媒;エー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系
溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭
化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素系溶媒が用いられ、好適にはジクロロメタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用い
られ、さらに好適にはジクロロメタンが用いられる。ま
た、反応は−50℃から150℃で進行するが、好適に
は−30℃から25℃で円滑に進行する。
【0023】本発明の方法の第二の工程は、一般式[I
I]で表されるを付加体をスルホニル化して、一般式
[III]で表されるスルホニル体を得る工程である。
【0024】スルホニル化は、一般に、トリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメ
チルアミノピリジン、N,N,N´,N´−テトラメチ
ルエチレンジアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノン−5−エン、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデク−7−エン等の3級アミン存在下、ス
ルホニル化剤を用いて行われる。用いられるスルホニル
化剤としては、塩化メタンスルホニル、塩化エタンスル
ホニル、塩化プロパンスルホニル、塩化t−ブチルスル
ホニル基、塩化トリフロロメタンスルホニル等の炭素数
1〜6の直鎖状または分岐鎖状の塩化アルカンスルホニ
ル;塩化ベンゼンスルホニル、塩化p−トルエンスルホ
ニル、塩化p−メトキシベンゼンスルホニル、塩化p−
ブロモベンゼンスルホニル等の塩化アレーンスルホニ
ル;メタンスルホン酸無水物、トリフロロメタンスルホ
ン酸無水物、ベンゼンスルホン酸無水物等のスルホン酸
無水物等が例示される。反応は通常、溶媒中で行われ、
用いられる溶媒としては反応に関与しないものであれば
如何なるものも使用できるが、エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒;ジクロロメタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒が
用いられ、好適にはジクロロメタン、クロロホルム等の
ハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられる。反応は−78
℃から150℃で進行するが、好適には0℃から25℃
で円滑に進行する。
【0025】本発明の方法における最終工程は、一般式
[III]で表されるスルホニル体よりスルホン酸を脱
離させ、目的とする一般式[IV]で表される光学活性
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製
造する工程である。
【0026】スルホニル体からのスルホン酸の脱離は、
カルボン酸中、そのカルボン酸のアルカリ金属塩、例え
ばナトリウム塩を用いて行われる。用いられるカルボン
酸としては、蟻酸、酢酸、イソ酪酸等の炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状の脂肪族カルボン酸;安息香酸等
の芳香族カルボン酸などが例示されるが、好適には脂肪
族カルボン酸が用いられる。カルボン酸のアルカリ金属
塩としては、蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、イソ酪酸ナトリウム等の炭素数1〜6の直鎖状
または分岐鎖状の脂肪族カルボン酸塩;安息香酸ナトリ
ウム、m−クロロ安息香酸カリウム等の芳香族カルボン
酸塩などが例示されるが、好適には脂肪族カルボン酸ナ
トリウムが用いられる。反応は0℃から180℃で進行
するが、好適には100℃から130℃で円滑に進行す
る。
【0027】以上のようにして製造される一般式[I
V]で表される光学活性5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体は、公知の方法に従って光学活性
(−)−フパチンAへと変換できる (A. P. Kozikowski
et al., J. Am. Chem. Soc., 111, 4116 (1989).)。
【0028】以下、実施例および参考例で本発明を詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでない
ことは言うまでもない。
【0029】
【実施例】
実施例1
【0030】
【化10】
【0031】1)メタクロレインとの反応 アルゴン雰囲気下、6−ヒドロキシ−2−メトキシ−5
−メトキシカルボニル−7,8−ジヒドロキノリン(2
5.0mg、106μmol)の塩化メチレン(1.0
ml)溶液にトルエン(1.0ml)、メタクロレイン
(88.0μl、1.06mmol)、及びシンコニジ
ン(31.0mg、105μmol)を加え、−10℃
にて253時間攪拌した。反応混液を減圧下濃縮し得ら
れた残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)を用いて精製しメチ
ル 7,8,9,10−テトラヒドロ−8−ヒドロキシ
−2−メトキシ−7−メチル−11−オキソ−5,9−
メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カル
ボキシレート(14.6mg、47.8μmol、45
%)を無色透明のオイルとして得た。
【0032】この付加体のプロトンNMRにおいて、3
種のアロマティックプロトンが観測された。したがっ
て、得られた付加体は3種の異性体の混合物であり、そ
れらのピーク(δ:7.02(d)、7.06(d)、
7.10(d))の強度から、異性体の比率は1:1
0:7であることがわかった。
【0033】主成績体のスペクトルデータ1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 7.06 (d, J=7.00 Hz, 1H,
Ar-H), 6.62 (d, J=7.00 Hz, 1H, Ar-H), 3.91 (s, 3
H, -OCH3), 3.81 (s, 3H, -CO2CH3), 3.60-3.90 (m, 1
H, C8-H), 3.47 (dd, J=12.6, 6.65 Hz, 1H, C10-H),
3.16 (d, J=12.6 Hz,1H, C10-H), 2.95 (dd, J=6.65,
2.63Hz, 1H, C9-H), 1.60-2.20 (m, 4H, -OH,C6-H x2,
C7-H), 1.02 (d, J=5.25 Hz, 3H, C7-CH3)
【0034】2)スルホニル化 アルゴン雰囲気下、メチル 7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−8−ヒドロキシ−2−メトキシ−7−メチル−
11−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−5(6H)−カルボキシレート(14.6mg、
47.8μmol)の塩化メチレン(1.5ml)溶液
にトリエチルアミン(70.0μl、502μmo
l)、4−ジメチルアミノピリジン(5.0mg、4
0.9μmol)、及び塩化メタンスルホニル(15.
0μl、194μmol)を0℃にて加え、室温で2時
間攪拌した。反応混液にエーテル(10ml)及び飽和
塩化アンモニウム水溶液を加え分液し、水層をエーテル
(10ml)で抽出した。有機層は合わせて飽和食塩水
(10ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧下溶媒を留去して残渣を得た。得られた残渣を分取
用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=3:2)を用いて精製しメチル 7,8,9,
10−テトラヒドロ−8−メタンスルホニルオキシ−2
−メトキシ−7−メチル−11−オキソ−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボキ
シレート(14.1mg、36.8μmol、77%)
を無色透明のオイルとして得た。
【0035】主成績体のスペクトルデータ1 H-NMR (200MHz, CDCL3) δ: 7.08 (d, J=7.00 Hz, 1H,
Ar-H), 6.66 (d, J=7.00 Hz, 1H, Ar-H), 5.00-5.10
(m, 1H, C8-H), 3.92 (s, 3H, -OCH3), 3.83 (s,3H, -C
O2CH3), 3.51 (dd, J=14.4, 6.30 Hz, 1H, C10-H), 3.1
5-3.35 (m, 1H, C 9-H), 3.22 (d, J=14.4 Hz, 1H, C10-
H), 3.10 (s, 3H, -SO2CH3), 1.85-2.20 (m, 3H, C6-H
x2, C7-H), 1.06 (d, J=5.25 Hz, 3H, C7-CH3)
【0036】3)スルホン酸の脱離 アルゴン雰囲気下、メチル 7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−8−メタンスルホニルオキシ−2−メトキシ−
7−メチル−11−オキソ−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン−5(6H)−カルボキシレート(1
4.1mg、36.8μmol)の酢酸(1.0ml)
溶液に酢酸ナトリウム(4.0mg、48.8μmo
l)を加え、120℃にて24時間攪拌した後、減圧下
溶媒を留去し残渣を得た。残渣に酢酸エチル(10m
l)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を
加え分液し、水層を酢酸エチル(10ml)で抽出し
た。有機層は合わせて飽和食塩水(10ml)で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し
残渣を得た。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層クロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)を用
いて精製し(+)−メチル9,10−ジヒドロ−2−メ
トキシ−7−メチル−11−オキソ−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボキシレ
ート(6.30mg、21.9μmol、60%、6
4.1%ee)を無色透明のオイルとして得た。光学純
度は高速液体クロマトグラフィーで光学活性カラム(ダ
イセル(株)、CHIRALCEL OD−H、ヘキサ
ン:2−プロパノール=20:1、0.5ml/mi
n)を用いて決定した。リテンションタイムは(−)−
体が13.2min、(+)−体が16.9minであ
る。
【0037】得られたオイルをヘキサンから再結晶する
ことにより光学的に純粋な(+)−メチル 9,10−
ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル−11−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボキシレートを得た。
【0038】無色透明針状結晶 mp 139.5-141.0 ℃ [α]D 20 = +69.9゜ (c=1.37, CHCl3) IR(neat, cm-1): 2960, 1740, 1730, 1605, 1570, 148
0, 1430, 1320, 1285, 1260, 1025, 8301 H NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.11 (d, J=8.57 Hz, 1H,
Ar-H), 6.62 (br d, J=8.57 Hz, 1H, Ar-H), 5.40-5.4
6 (m, 1H, C8-H), 3.92 (s, 3H, -OCH3), 3.76 (s, 3H,
-CO2CH3), 3.37-3.66 (m, 1H, C6-H), 3.38 (dd, J=1
7.4, 5.10 Hz, 1H,C10-H), 3.18 (dd, J=17.4, 1.92 H
z, 1H, C10-H), 3.12-3.18 (m, 1H, C9-H),2.54 (d, J=
17.5 Hz, 1H, C6-H), 1.62 (d, J=0.54 Hz, 3H, C7-C
H3) MS (m/z): 287 (M+), 255 (M-MeOH+) HRMS (m/z): M+ (C16H17NO4) 計算値 287.1157;測定
値 287.1183 元素分析 (C16H17NO4, %) 計算値 C, 66.89; H, 5.96; N, 4.88;測定値 C, 66.
85; H, 5.90; N, 4.75以上のIR、1H-NMR、マススペクト
ルは文献 (A. P. Kozikowski et al., J. Am.Chem. So
c,, 111, 4116 (1989))記載の値とよく一致した。
【0039】上記実施例と同様の反応を光学活性塩基、
溶媒、時間、温度、当量等の条件を変えて行った。それ
らの結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】参考例1
【0043】
【化11】
【0044】アルゴン雰囲気下、エチルトリフェニルホ
スホニウムブロミド(2.00g、5.39mmol)
をテトラヒドロフラン(21ml)に懸濁させ、室温に
てn−ブチルリチウム(1.64N ヘキサン溶液、
2.90ml、4.54mmol)を滴下し70分攪拌
した。反応混液に(+)−メチル 9,10−ジヒドロ
−2−メトキシ−7−メチル−11−オキソ−5,9−
メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カル
ボキシレート(340mg、1.18mmol)のテト
ラヒドロフラン(7.0ml)溶液を0℃で加え、室温
に昇温し2時間攪拌後、水(21ml)を加え減圧下テ
トラヒドロフランを留去した。得られた水層をエーテル
(2×30ml)で抽出し、その有機層は飽和食塩水
(30ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧下溶媒を留去し残渣を得た。その残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=10:1)を用いて精製し(+)−メチル 11−エ
チリデン−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メ
チル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボキシレート(11E:11Z=1:
4、327mg、1.09mmol、93%)を無色透
明のオイルとして得た。
【0045】純粋な(+)−メチル (11Z)−11
−エチリデン−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7
−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン
−5(6H)−カルボキシレートのデータ [α]D 20 = +46.6゜ (c=1.83, CHCl3) IR(neat, cm-1): 2940, 2910, 1720, 1595, 1575, 147
0, 1420, 1320, 1300, 1260, 1200, 1030, 830, 6301 H NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.09 (d, J=8.56 Hz, 1H,
Ar-H), 6.54 (d, J=8.56 Hz, 1H, Ar-H), 5.51 (q, J=
7.29 Hz, 1H, C11=CH-Me), 5.39-5.44 (m, 1H, C 8-H),
3.89 (s, 3H, -OCH3), 3.71 (s, 3H, -CO2CH3), 3.15
(dd, J=16.9, 5.17Hz, 1H, C10-H), 3.04-3.10 (m, 1H,
C9-H), 3.02 (dd, J=17.0, 0.97 Hz, 1H,C6-H), 2.81
(dd, J=16.9, 1.35 Hz, 1H, C10-H), 2.21 (d, J=17.0
Hz, 1H, C 6-H), 1.54 (s, 3H, C7-CH3), 1.51 (d, J=7.
29 Hz, 3H, C11=C-CH3) MS (m/z): 299 (M+), 240 (M-CO2CH3 +) HRMS (m/z): M+ (C18H21NO3) 計算値 299.1520;測定
値 299.1524 以上のIR、1H-NMR、マススペクトルは文献 (A. P. Kozi
kowski et al., J. Am.Chem. Soc,, 111, 4116 (1989))
記載の値とよく一致した。
【0046】参考例2
【0047】
【化12】
【0048】アルゴン雰囲気下、(+)−メチル 11
−エチリデン−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7
−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン
−5(6H)−カルボキシレート(11E:11Z=
1:4、320mg、1.07mmol)のトルエン
(3.0ml)溶液に室温にてアゾビス(イソブチロニ
トリル)(125mg、761μmol)およびチオフ
ェノール(165μl、1.60mmol)を加え、8
5℃にて24時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去し残渣
を得た。その残渣にエーテル(15ml)および飽和食
塩水(15ml)を加え分液し、水層をエーテル(15
ml)で抽出した。有機層は合わせて無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し残渣を得た。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し(+)−メ
チル 11−エチリデン−9,10−ジヒドロ−2−メ
トキシ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボキシレート(11
E:11Z=7:1、303mg、1.01mmol、
95%)を白色固体として得た。その白色固体の一部を
ヘキサンから再結晶することにより純粋な(+)−メチ
ル(11E)−11−エチリデン−9,10−ジヒドロ
−2−メトキシ−7−メチル−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボキシレートを
無色透明の針状結晶として得た。
【0049】無色透明針状結晶 mp 145.5-147.0 ℃ [α]D 20 = +45.0゜ (c=0.80, CHCl3) IR(KBr, cm-1) 2895, 1730, 1600, 1580, 1475, 1430,
1320, 1270, 1240, 1075, 1020, 8251 H NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.08 (d, J=8.51 Hz, 1H,
Ar-H), 6.53 (d, J=8.51 Hz, 1H, Ar-H), 5.38-5.43
(m, 1H, C8-H), 5.05 (q, J=6.70 Hz, 1H, C11=CH-Me),
3.89 (s, 3H, -OCH3), 3.74 (s, 3H, -CO2CH3), 3.56-
3.63 (m, 1H, C9-H), 3.02-3.12 (m, 2H, C6-H and C10
-H), 2.85 (dd, J=17.0, 1.72 Hz, 1H, C10-H), 2.15
(d, J=17.0 Hz, 1H, C6-H), 1.70 (d, J=6.70 Hz, 3H,
C11=C-CH3),1.54 (s, 3H, C7-CH3) MS (m/z): 299 (M+), 240 (M-CO2CH3 +) HRMS (m/z): M+ (C18H21NO3) 計算値 299.1520;測定
値 299.1528 元素分析 (C18H21NO3, %): 計算値 C, 72.22; H, 7.0
7; N, 4.68;測定値 C,72.43; H, 7.35; N, 4.59 以上のIR、1H-NMR、マススペクトルは文献 (A. P. Kozi
kowski et al., J. Am.Chem. Soc,, 111, 4116 (1989))
記載の値とよく一致した。
【0050】参考例3
【0051】
【化13】
【0052】(+)−メチル 11−エチリデン−9,
10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル−5,9−
メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カル
ボキシレート(11E:11Z=7:1、250mg、
835μmol)のTHF(1.0ml)溶液にメタノ
ール(2.0ml)および20%水酸化ナトリウム水溶
液(1.0ml)を加え36時間還流させた。反応混液
に1N−塩酸を加えpHを5〜6にした後、減圧下有機
溶媒を留去した。水層を酢酸エチル(3×20ml)で
抽出し、有機層は合わせて飽和食塩水(20ml)で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーを用いて精製し、ヘキサン:酢酸エチル=1:1の留
分より純粋なZ−体の(+)−メチル (11Z)−1
1−エチリデン−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−
7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボキシレート(29.1mg、9
7.2μmol、12%)を無色透明のオイルとして、
酢酸エチルの留分より純粋なE−体である(+)−(1
1E)−11−エチリデン−9,10−ジヒドロ−2−
メトキシ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸(153m
g、536μmol、64%)を白色のアモルファス固
体として得た。
【0053】[α]D 25 = +42.8゜ (c=1.01, CHCl3) (文
献値;[α]D 25 = +40.9゜ (c=4.4×10- 3, CHCl3) IR(KBr, cm-1): 3700-2200 (br), 2940, 1710, 1600, 1
580, 1480, 1430, 1325,1270, 1255, 1035, 820, 7601 H NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.25 (d, J=8.54 Hz, 1H,
Ar-H), 6.57 (d, J=8.54 Hz, 1H, Ar-H), 5.39-5.45
(m, 1H, C8-H), 5.31 (q, J=6.70 Hz, 1H, C11=CH-Me),
3.89 (s, 3H, -OCH3), 3.60-3.66 (m, 1H, C9-H), 3.0
8 (dd, J=17.1, 5.13 Hz, 1H, C10-H), 3.03 (br d, J=
17.0 Hz, 1H, C6-H), 2.87 (dd, J=17.1, 1.53 Hz, 1H,
C10-H), 2.18 (d, J=17.0 Hz, 1H, C6-H), 1.74 (d, J
=6.70 Hz, 3H, C11=C-CH3), 1.54 (s, 3H, C7-CH3) MS (m/z): 285 (M+), 240 (M-CO2H+) HRMS (m/z): M+ (C17H19NO3) 計算値 285.1363;測定
値 285.1345 以上の旋光度、IR、1H-NMR、マススペクトルは文献 (A.
P. Kozikowski et al.,J. Am. Chem. Soc., 113, 4695
(1991))記載の値とよく一致した。
【0054】参考例4
【0055】
【化14】
【0056】アルゴン雰囲気下、(+)−(11E)−
11−エチリデン−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ
−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−5(6H)−カルボン酸(145mg、508μ
mol)のトルエン(2.0ml)溶液に、室温にてト
リエチルアミン(71.0μl、509μmol)およ
びジフェニルホスフォリルアジド(110μl、510
μmol)を加え、85℃で3時間攪拌した。反応混液
を減圧下濃縮し、メタノール(2.0ml)を加え、7
5℃にて27時間攪拌した。反応混液を減圧下で濃縮し
て得られる残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー(塩化メチレン:エーテル=20:1)を用いて精
製し、(+)−メチル (11E)−11−エチリデン
−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルバメート(106mg、337μmol、6
6%)を無色透明のオイルとして得た。
【0057】[α]D 25 = +20.5゜ (c=1.20, CHCl3) (文
献値;[α]D 25 = +20.6゜ (c=8.2×10- 3, CHCl3) IR(neat, cm-1): 3320, 2940, 1710, 1650, 1630, 159
5, 1525, 1470, 1420, 1320, 1300, 1255, 1030, 825,
7301 H NMR (400MHz, CDCl3) δ: 7.56 (d, J=8.58 Hz, 1H,
Ar-H), 6.55 (d, J=8.58 Hz, 1H, Ar-H), 5.43-5.49
(m, 1H, C8-H), 5.36 (q, J=6.75 Hz, 1H, C11=CH-Me),
4.90-5.02 (m, 1H, >NH), 3.88 (s, 3H, -OCH3), 3.60
-3.70 (m, 1H, C9-H), 3.62 (br s, 3H, -CO2CH3), 3.0
7 (br dd, J=16.7, 1H, C10-H), 2.83 (dd,J=16.7, 1.8
7 Hz, 1H, C10-H), 2.58 (br d, J=16.9 Hz, 1H, C6-
H), 2.23 (d,J=16.9 Hz, 1H, C6-H), 1.72 (d, J=6.75
Hz, 3H, C11=C-CH3), 1.51 (s, 3H,C7-CH3) MS (m/z): 314 (M+), 224 (M-CH3O-CO2CH3 +) HRMS (m/z): M+ (C18H22N2O3) 計算値 314.1628;測
定値 314.1608 以上の旋光度、IR、1H-NMR、マススペクトルは文献 (A.
P. Kozikowski et al.,J. Am. Chem. Soc., 113, 4695
(1991))記載の値とよく一致した。
【0058】参考例5
【0059】
【化15】
【0060】アルゴン雰囲気下、(+)−メチル (1
1E)−11−エチリデン−9,10−ジヒドロ−2−
メトキシ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルバメート(100m
g、318μmol)のクロロホルム(12ml)溶液
に、室温にてヨウ化トリメチルシラン(453μl、
3.18mmol)を加え、12時間還流した。反応混
液にメタノール(12ml)を加え、さらに12時間還
流した。反応混液より減圧下溶媒を留去し、得られた残
渣に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(10ml)を加
え、酢酸エチル(10ml)で洗浄した。水層に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を加えた後、塩化
メチレン(3×10ml)で抽出した。有機層は合わせ
て無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し残
渣を得た。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(酢酸エチル:メタノール=20:3)を
用いて精製し(−)−フパチンA(62.6mg、25
8μmol、81%)を白色固体として得た。
【0061】mp 228.5-230.0 ℃ (文献値;mp 230℃) [α]D 25 = -148.7゜ (c=1.78, CHCl3) (文献値;[α]D
25 = -150.0゜ (c=1.2×10-3, CHCl3) IR(KBr, cm-1)3430, 3380, 2930, 1655, 1615, 1555, 1
460, 1310, 1120, 930,835, 660, 5201H NMR (400MHz,
CDCl3) δ:12.89 (br s, 1H, >NH), 7.90 (d, J=9.44 H
z, 1H, Ar-H), 6.42 (d, J=9.44 Hz,1H, Ar-H), 5.49
(q, J=6.74 Hz, 1H, C11=CH-Me), 5.41 (br d, J=4.96
Hz, 1H, C8-H), 3.58-3.64 (m, 1H, C9-H), 2.89 (dd,
J=16.9, 5.15 Hz, 1H, C10-H), 2.73 (dd, J=16.9, 1.5
0 Hz, 1H,C10-H), 2.15 (d, J=17.0 Hz, 1H, C6-H), 2.
11 (d, J=17.0 Hz, 1H, C6-H), 1.68 (d, J=6.74 Hz, 3
H, C11=C-CH3), 1.55 (s, 3H, C7-CH3), 1.25-1.57 (b
r, 2H, -NH2) MS (m/z)242 (M+), 227, 213, 187 HRMS (m/z)M+ (C15H18N2O) 計算値 242.1419;測定値
242.1423
【0062】以上の融点、旋光度、IR、1H-NMR、マスス
ペクトルは文献 (Liu Jia-Sen et al., Acta Chimica S
inica, 44, 1035 (1986), W. A. Ayer et al., Can. J.
Chem., 67, 1538 (1989), A. P. Kozikowski et al.,
J. Am. Chem. Soc., 113, 4695 (1991))記載の値とよく
一致した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1及びR2は同一または異なり、置換基を有し
    てもよいアルキル基、またはシリル基を表す。)で表さ
    れる6−ヒドロキシ−7,8−ジヒドロキノリン誘導体
    を光学活性塩基の存在下、メタクロレインと反応させ
    て、一般式 【化2】 (式中、R1及びR2は前記と同一である。)で表される
    光学活性な付加物を得、次いでこの付加物をスルホニル
    化して、一般式 【化3】 (式中、R1及びR2は前記と同一であり、Xはスルホニ
    ル基を表す。)で表される光学活性なスルホニル体を
    得、さらにスルホン酸を脱離させることを特徴とする、
    一般式 【化4】 (式中、R1及びR2は前記と同一である。)で表される
    光学活性5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘
    導体の製造方法。
JP10747595A 1995-05-01 1995-05-01 光学活性5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の製造方法 Pending JPH08301850A (ja)

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