JPH08299790A - 固体塩基触媒とその製造法および該触媒を用いたカルボニル化合物誘導体の製造法 - Google Patents

固体塩基触媒とその製造法および該触媒を用いたカルボニル化合物誘導体の製造法

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JPH08299790A
JPH08299790A JP7266991A JP26699195A JPH08299790A JP H08299790 A JPH08299790 A JP H08299790A JP 7266991 A JP7266991 A JP 7266991A JP 26699195 A JP26699195 A JP 26699195A JP H08299790 A JPH08299790 A JP H08299790A
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calcium
oxide
base catalyst
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JP7266991A
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English (en)
Inventor
Kanichiro Inui
貫一郎 乾
Shunji Oshima
俊二 大島
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JNC Corp
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中和、水洗等による廃水の発生がなく、高活性
で、かつ優れた選択性で目的とする生成物を得ることが
できる触媒を提供すること。 【解決手段】触媒として、特定の組成をもつ、特定のバ
リウム担持酸化カルシウムまたは酸化バリウム−酸化カ
ルシウム複合酸化物を使用する。たとえば、カルボニル
化合物からカルボニル化合物誘導体を製造する際に好適
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体塩基触媒とそ
の製造法および該触媒を用いたカルボニル化合物誘導体
の製造方法に関する。更に詳しくはバリウムとカルシウ
ムを構成元素として含む固形物からなる触媒とその製造
法および該触媒を用いたカルボニル化合物誘導体の製造
法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩基を触媒として反応を行う際には、水
酸化ナトリウムに代表されるアルカリ金属水酸化物が広
く用いられている。しかし、アルカリ金属水酸化物を用
いた反応は、均一系反応であり、反応後の中和、水洗等
により廃水が多量に発生する。塩基を触媒として用いる
反応の一つであるアルデヒドからグリコールモノエステ
ルを製造する方法において、アルカリ土類金属酸化物を
用いるとしている特公昭58−65245号公報の実施
例においては酸化バリウム及び酸化マグネシウムのみの
記載しかなく、酸化バリウムを用いた反応では触媒活性
は高いもののグリコールモノエステルの生成物選択性が
低く、酸化マグネシウムを用いた反応では触媒の活性が
小さい。触媒としてカルボン酸塩を用いる反応において
は反応系化合物以外の有機化合物を用いるため生成物に
混入する可能性がある。アセトンからジアセトンアルコ
ールを製造する場合、またはアルデヒドからその2量体
のアルデヒドを製造する場合においても、公知の化合物
であり「APPLIED CATALYSIS,59
(1990)291−309」に記載された触媒を用い
て反応を行った場合には、充分な触媒活性を得ることは
不可能であった。このように、従来の触媒では、多量の
廃水が発生するか、もしくは充分な触媒活性、生成物選
択性を得ることは困難であった。
【0003】また、一般に不均一系固体触媒を用いる
と、反応は均一系触媒反応と比較して、(1)触媒の中
和、水洗等の操作が不要で廃水が無い、或いは、非常に
少ない、(2)触媒の再利用が可能である、(3)選択
性が高い場合が多い、ことが知られている。従って、不
均一系固体触媒を用いることは均一系触媒を用いて目的
物を得る場合と比較してプロセスがシンプルになりプラ
ントのコストが安く高収率で目的物を得ることが期待さ
れる。しかしながら、前述したように高活性かつ高選択
性の固体触媒は見い出されていないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高活
性で、かつ目的とする生成物を高い選択率で得ることが
できる効率の良い固体触媒および該触媒を用いたカルボ
ニル化合物誘導体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バリウム
とカルシウムを構成元素として特定の割合で含む特定の
固形物を触媒として使用することで、高活性で、かつ高
い選択率で目的とする生成物を製造できることを見いだ
し、本発明を完成した。本願で特許請求される発明は以
下のとおりである。
【0006】(1)バリウムとカルシウムを構成元素と
して含み、バリウムの含有量が0.09〜10重量%で
あり、カルシウムの含有量とバリウムの含有量の比(カ
ルシウムの含有量/バリウムの含有量)が6.4〜79
3の範囲であることを特徴とする固体塩基触媒。 (2)固体塩基触媒が、バリウム担持酸化カルシウムで
ある前記(1)項に記載の固体塩基触媒。
【0007】(3)バリウムの硝酸塩、水酸化物もしく
は有機酸塩の1種類以上の塩またはこれらの水溶液を、
水酸化カルシウムもしくは酸化カルシウムまたはこれら
を水中に分散させた懸濁液に加えた後、乾燥し、500
〜1200゜Cの真空中、不活性ガス中または大気中で
熱分解することにより得られ、バリウムが0.1〜10
重量%含有され、カルシウムが、カルシウムの含有量と
バリウムの含有量の比(カルシウムの含有量/バリウム
の含有量)が6.4〜713の範囲であるように含有さ
れたバリウム担持酸化カルシウムからなる固体塩基触
媒。
【0008】(4)固体塩基触媒が、酸化バリウム−酸
化カルシウム複合酸化物である前記(1)項に記載の固
体塩基触媒。 (5)バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは有機酸塩の
1種類以上の塩と、カルシウムの硝酸塩または有機酸塩
の1種類以上の塩とを含む溶液に、炭酸イオンを含有す
る化合物を加えた時に生成する沈殿を乾燥し、600〜
1200゜Cの真空中、不活性ガス中または大気中で熱
分解することにより得られ、バリウムが0.09〜9重
量%含有され、カルシウムが、カルシウムの含有量とバ
リウムの含有量の比(カルシウムの含有量/バリウムの
含有量)が7.2〜793の範囲であるように含有され
た酸化バリウム−酸化カルシウム複合酸化物からなる固
体塩基触媒。
【0009】(6)固体塩基触媒が、バリウムの硝酸
塩、水酸化物もしくは有機酸塩の1種類以上の塩と、カ
ルシウムの硝酸塩または有機酸塩の1種類以上の塩とを
含む溶液に、炭酸イオンを含有する化合物を加えた時に
生成する沈殿を乾燥して得られたバテライト構造の炭酸
カルシウムを含む前駆体を、600〜1200゜Cの真
空中、不活性ガス中または大気中で熱分解することによ
り得られ、バリウムが0.09〜9重量%含有され、カ
ルシウムが、カルシウムの含有量とバリウムの含有量の
比(カルシウムの含有量/バリウムの含有量)が7.2
〜793の範囲であるように含有された酸化バリウム−
酸化カルシウム複合酸化物からなる固体塩基触媒。
【0010】(7)バリウムの硝酸塩、水酸化物もしく
は有機酸塩の1種類以上の塩の溶液を炭酸カルシウムに
含浸させたのち、乾燥し、600〜1200゜Cの真空
中、不活性ガス中または大気中で熱分解することにより
得られ、バリウムが0.09〜9重量%含有され、カル
シウムが、カルシウムの含有量とバリウムの含有量の比
(カルシウムの含有量/バリウムの含有量)が7.2〜
793の範囲であるように含有された酸化バリウム−酸
化カルシウム複合酸化物からなる固体塩基触媒。
【0011】(8)バリウムの硝酸塩、水酸化物もしく
は有機酸塩の1種類以上の塩またはこれらの水溶液を、
水酸化カルシウムもしくは酸化カルシウムまたはこれら
を水中に分散させた懸濁液に加えた後、乾燥し、500
〜1200゜Cの真空中、不活性ガス中または大気中で
熱分解し、バリウムの含有量が0.1〜10重量%で、
カルシウムの含有量とバリウムの含有量の比(カルシウ
ムの含有量/バリウムの含有量)が6.4〜713の範
囲であるバリウム担持酸化カルシウムからなる固体塩基
触媒を製造する方法。
【0012】(9)バリウムの硝酸塩、水酸化物もしく
は有機酸塩の1種類以上の塩と、カルシウムの硝酸塩ま
たは有機酸塩の1種類以上の塩とを含む溶液に、炭酸イ
オンを含有する化合物を加えた時に生成する沈殿を乾燥
し、600〜1200゜Cの真空中、不活性ガス中また
は大気中で熱分解し、バリウムの含有量が0.09〜9
重量%で、カルシウムの含有量とバリウムの含有量の比
(カルシウムの含有量/バリウムの含有量)が7.2〜
793の範囲である酸化バリウム−酸化カルシウム複合
酸化物からなる固体塩基触媒を製造する方法。
【0013】(10)バリウムの硝酸塩、水酸化物もし
くは有機酸塩の1種類以上の塩と、カルシウムの硝酸塩
または有機酸塩の1種類以上の塩とを含む溶液に、炭酸
イオンを含有する化合物を加えた時に生成する沈殿を乾
燥して得られたバテライト構造の炭酸カルシウムを含む
前駆体を、600〜1200゜Cの真空中、不活性ガス
中または大気中で熱分解し、バリウムの含有量が0.0
9〜9重量%で、カルシウムの含有量とバリウムの含有
量の比(カルシウムの含有量/バリウムの含有量)が
7.2〜793の範囲である酸化バリウム−酸化カルシ
ウム複合酸化物からなる固体塩基触媒を製造する方法。
【0014】(11)バリウムの硝酸塩、水酸化物もし
くは有機酸塩の1種類以上の塩の溶液を炭酸カルシウム
に含浸させたのち、乾燥し、600〜1200゜Cの真
空中、不活性ガス中または大気中で熱分解し、バリウム
の含有量が0.09〜9重量%で、カルシウムの含有量
とバリウムの含有量の比(カルシウムの含有量/バリウ
ムの含有量)が7.2〜793の範囲である酸化バリウ
ム−酸化カルシウム複合酸化物からなる固体塩基触媒を
製造する方法。
【0015】(12)触媒として、前記(1)〜(7)
項のいずれかに記載の固体塩基触媒を使用することを特
徴とする、カルボニル化合物からカルボニル化合物誘導
体を製造する方法。 (13)カルボニル化合物が、炭素数4〜8のアルデヒ
ドであることを特徴とする前記(12)項に記載の製造
法。
【0016】(14)カルボニル化合物が、イソブチル
アルデヒドであり、カルボニル化合物誘導体が、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイ
ソブチレートである前記(12)項に記載の製造法。 (15)カルボニル化合物が、ノルマルブチルアルデヒ
ドであり、カルボニル化合物誘導体が、2−エチルヘキ
セナールである前記(12)項に記載の製造法。
【0017】(16)カルボニル化合物が、アセトンで
あり、カルボニル化合物誘導体が、ジアセトンアルコー
ルである前記(12)項に記載の製造法。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明で使用される固体塩基触媒
は、粉末、粒状あるいは塊状等如何なる固体形態でもよ
いが、大きさは30〜450μのものが好ましい。製造
は公知の方法が考えられるが、本発明では、バリウム担
持酸化カルシウムは、バリウムの硝酸塩、水酸化物、或
いは酢酸塩等の有機酸塩のうちの1種類以上、若しくは
これらの水溶液、好ましくは硝酸バリウムあるいは水酸
化バリウムの水溶液を、水酸化カルシウム、酸化カルシ
ウム若しくはこれらを水中に分散させた懸濁液、好まし
くは水酸化カルシウム−水懸濁液に加えた後、この混合
物を乾燥させ、更に、500゜C〜1200゜C、好ま
しくは、600〜1000゜Cの温度で熱分解し、固体
触媒中のバリウムの重量が0.1〜10重量%で、カル
シウム含有量とバリウム含有量の比(カルシウム含有量
/バリウム含有量)を、6.4〜713とするのが好ま
しい。熱分解の温度が500゜C未満であると、水酸化
物或いは硝酸塩が完全に分解せず、1200゜Cを超え
る温度であれば触媒のシンタリングの為、活性が極端に
低下する。本発明では、酸化バリウムー酸化カルシウム
複合酸化物は、バリウムの硝酸塩、水酸化物、或いは酢
酸塩等の有機酸塩の1種類以上とカルシウムの硝酸塩、
或いは酢酸塩等の有機酸塩の1種類以上との溶液に炭酸
イオンを含有する化合物を加えた時に沈殿生成する前駆
体であって、好ましくはバテライト構造の炭酸カルシウ
ムを含む前駆体を、または、バリウムの硝酸塩、水酸化
物、或いは酢酸塩等の有機酸塩の1種類以上の塩の溶液
を炭酸カルシウムに含浸させた固体を、乾燥後、600
〜1200℃、好ましくは800〜1000℃の温度で
熱分解し、固体触媒中のバリウムの重量が0.09〜9
重量%で、カルシウム含有量とバリウム含有量の比(カ
ルシウム含有量/バリウム含有量)が、7.2〜793
であるのが好ましい。熱分解の温度は600゜C未満で
あると炭酸塩が完全に分解しないため充分な活性を得る
ことができず、1200゜Cを超える温度であれば触媒
のシンタリングの為、触媒活性が極端に低下する。
【0019】バリウムの含有量が0.09%以下の場合
は目的とする生成物の選択率が低くなり、10重量%を
超えると触媒活性が低下する。カルシウム含有量とバリ
ウム含有量の比(カルシウム含有量/バリウム含有量)
は、例えば、本発明のバリウム担持酸化カルシウム化合
物、酸化バリウム−酸化カルシウム化合物中で、バリウ
ム含有量が特定されれば、該値から容易に算出すること
もできる。カルシウム含有量とバリウム含有量の比(カ
ルシウム含有量/バリウム含有量)は、6.4〜793
の範囲より大きくても小さくても、本発明で発現される
ような高活性と高選択性における優れたバランスの良い
性能に比べて、その性能は劣る。
【0020】熱分解時の雰囲気には特に拘らない。すな
わち、減圧下、不活性ガス中若しくは空気中で行うこと
ができる好ましくは、減圧下で行うことである。本発明
の固体触媒を用いて製造を行う場合、原料であるカルボ
ニル化合物に不純物として含まれる酸及び水は少ないほ
うが好ましいが、酸含有量1重量%、水含有量5重量%
以下であれば充分本発明に使用できる。
【0021】本発明で用いられるカルボニル化合物とし
ては、アルデヒド類、好ましくは炭素数4〜8のアルデ
ヒドであり、イソブチルアルデヒド、ノルマルブチルア
ルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、2−エチルヘ
キシルアルデヒドなどが例示でき、アセトンも好適に使
用されるが、本発明はこれらに限定されない。本発明の
触媒は、カルボニル化合物からカルボニル化合物誘導体
を製造する際に好適に使用されるが、特に、イソブチル
アルデヒドから2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールモノイソブチレートを製造する際、ノルマ
ルブチルアルデヒドから2−エチルヘキセナールを製造
する際、アセトンからジアセトンアルコールを製造する
際により好適であり、なかでもイソブチルアルデヒドか
ら2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール
モノイソブチレートを製造する際に効果は大きいが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】本発明の触媒は固定床による連続方式或い
はバッチ方式のどちらにも利用可能である。本発明の触
媒の使用量は、反応液に対して、0.01〜100重量
%の範囲であるが、これに限定されない。バリウム担持
酸化カルシウムとして、反応液に対し例えばバッチ方式
では0.01〜20重量%の範囲で用いることが可能
で、好ましくは0.05〜10重量%の範囲である。酸
化バリウムー酸化カルシウム複合酸化物としては、反応
液に対し例えばバッチ方式で0.01〜20重量%の範
囲で用いることが可能で、好ましくは0.05〜10重
量%の範囲である。
【0023】本発明の触媒を使用する際の反応温度は、
10〜130℃の範囲で選択できる。バリウム担持酸化
カルシウムを触媒に使用する場合、例えばバッチ式反応
の場合、触媒と反応液の混合物を10〜130゜Cの温
度で0.5〜8時間行うのが好ましい。10゜C以下の
温度では、反応速度が十分でなく130゜Cを超えると
生成物の選択性が悪くなる。酸化バリウムー酸化カルシ
ウム複合酸化物を触媒に使用する場合、例えばバッチ式
反応の場合、触媒と反応液の混合物を10〜130゜C
の温度で0.2〜3時間行うのが好ましい。10゜C以
下の温度では、反応速度が充分でなく130゜Cを超え
ると生成物の選択性が悪くなる。
【0024】反応後、反応液から目的物を得るには、反
応液を触媒と濾別し公知の方法にて蒸留することにより
目的物を得る。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明の効果
を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 実施例1 水酸化カルシウム(Ca(OH)2、関東化学製)3
8.5gを純水100mlに懸濁させる。硝酸バリウム
(Ba(NO3)2、和光純薬製)1.5gを純水200
mlに溶解させ、上記水酸化カルシウムの懸濁液に加
え、混合、乾燥を行った。得られた白色固体4.0gを
真空中、900゜Cで1時間焼成したのち、室温まで冷
却した。その結果、3重量%のバリウムを含有する触媒
が3.7g得られた。得られた触媒の全量を反応器に移
し、イソブチルアルデヒド200.0gを加え攪拌し、
110゜Cで1時間反応させた。反応後、反応液を濾別
した後濾液をガスクロマトグラフィーにより分析した。
結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 90.7% 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモ
ノイソブチレート(以下CS−12と略記)の選択率
89.8% CS−12の収率 81.4%
【0026】実施例2 水酸化カルシウム(Ca(OH)2、関東化学製)3
7.7gを純水100mlに懸濁させた。硝酸バリウム
(Ba(NO3)2、和光純薬製)2.5gを純水200
mlに溶解させ、上記水酸化カルシウムの懸濁液に加
え、混合、乾燥を行った。得られた白色固体4.0gを
真空中、900゜Cで1時間焼成したのち、室温まで冷
却した。その結果、5重量%のバリウムを含有する触媒
が3.9g得られた。得られた触媒の全量を反応器に移
し、イソブチルアルデヒド200.0gを加え攪拌し、
110゜Cで1時間反応させた。反応後、反応液を濾別
した後濾液をガスクロマトグラフィーにより分析した。
結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 91.4% CS−12の選択率 89.1% CS−12の収率 81.4%
【0027】実施例3 水酸化カルシウム(Ca(OH)2、関東化学製)3
8.9gを純水100mlに懸濁させた。硝酸バリウム
(Ba(NO3)2、和光純薬製)1.1gを純水200
mlに溶解させ、上記水酸化カルシウムの懸濁液に加
え、混合、乾燥を行った。得られた白色固体4.0gを
真空中、700゜Cで1時間焼成したのち、室温まで冷
却した。その結果、2重量%のバリウムを含有する触媒
が3.7g得られた。得られた触媒の全量を反応器に移
し、イソブチルアルデヒド200.0gを加え攪拌し、
110゜Cで1時間反応させた。反応後、反応液を濾別
した後濾液をガスクロマトグラフィーにより分析した。
結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 92.4% CS−12の選択率 84.0% CS−12の収率 77.4%
【0028】実施例4 水酸化カルシウム(Ca(OH)2、関東化学製)3
9.2gを純水100mlに懸濁させた。硝酸バリウム
(Ba(NO3)2、和光純薬製)0.5gを純水200
mlに溶解させ、上記水酸化カルシウムの懸濁液に加
え、混合、乾燥を行った。得られた白色固体4.0gを
真空中、700゜Cで1時間焼成したのち、室温まで冷
却した。その結果、1重量%のバリウムを含有する触媒
が3.9g得られた。得られた触媒の全量を反応器に移
し、イソブチルアルデヒド200.0gを加え攪拌し、
110゜Cで1時間反応させた。反応後、反応液を濾別
した後濾液をガスクロマトグラフィーにより分析した。
結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 90.9% CS−12の選択率 83.8% CS−12の収率 76.2%
【0029】実施例5 硝酸カルシウム4水塩(Ca(NO3)2・4H2O、和
光純薬製)122.6gと、硝酸バリウム(Ba(NO
3)2、和光純薬製)1.7gを純水500mlに溶解さ
せ、その溶液に炭酸アンモニウム((NH4)2CO3、
和光純薬製)60.6gを純水300mlに溶解させた
溶液を加える。生じた沈殿を濾過、水洗、乾燥し白色固
体であるバテライト構造の前駆体を得た。得られた白色
固体7.3gを真空中、900゜Cで1時間焼成し、反
応器に移しイソブチルアルデヒド200.0gを加え攪
拌し、60゜Cで0.5時間反応させる。反応終了後、
反応液を濾別し、濾液をガスクロマトグラフィーにより
分析した。結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 98.8% CS−12の選択率 93.8% CS−12の収率 92.7%
【0030】実施例6 炭酸カルシウム(CaCO3、和光純薬製)84.8g
を純水200mlに懸濁させる。硝酸バリウム(Ba
(NO3)2、和光純薬製)4.8gを純水150mlに
溶解させ、炭酸カルシウムの懸濁液に加え、混合、乾燥
を行う。得られた白色固体7.3gを真空中、900゜
Cで1時間焼成し、反応器に移しイソブチルアルデヒド
200.0gを加え攪拌し、60゜Cで0.5時間反応
させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾液をガスクロ
マトグラフィーにより分析した。結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 95.4% CS−12の選択率 89.7% CS−12の収率 85.6%
【0031】実施例7 炭酸カルシウム(CaCO3、和光純薬製)52.0g
を純水200mlに懸濁させる。硝酸バリウム(Ba
(NO3)2、和光純薬製)1.7gを純水100mlに
溶解させ、炭酸カルシウムの懸濁液に加え、混合、乾燥
を行う。得られた白色固体7.3gを真空中、900゜
Cで1時間焼成し、反応器に移しイソブチルアルデヒド
200.0gを加え攪拌し、90゜Cで0.6時間反応
させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾液をガスクロ
マトグラフィーにより分析した。結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 97.6% CS−12の選択率 87.0% CS−12の収率 84.9%
【0032】実施例8 実施例5にて得られた反応粗液を公知の方法にて濾過し
た液150gを取り、通常の精溜にて精製を行った。結
果を以下に記す。 CS−12の収量 135.2g 精溜効率 97.2%
【0033】実施例9 実施例5と同様にして得られた白色固体7.3gを真空
中、900゜Cで2時間焼成し、反応器に移しイソブチ
ルアルデヒド600.0gを加え攪拌し、80゜Cで1
時間反応させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾液を
ガスクロマトグラフィーにより分析した。結果を以下に
記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 95.4% CS−12の選択率 95.3% CS−12の収率 90.9%
【0034】実施例10 実施例5と同様にして得られた白色固体7.3gを真空
中、950゜Cで3時間焼成し、反応器に移しイソブチ
ルアルデヒド600.0gを加え攪拌し、80゜Cで2
時間反応させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾液を
ガスクロマトグラフィーにより分析した。結果を以下に
記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 89.3% CS−12の選択率 95.2% CS−12の収率 85.0%
【0035】実施例11 実施例5と同様にして得られた白色固体7.3gを窒素
中、1000゜Cで2時間焼成し、反応器に移しイソブ
チルアルデヒド600.0gを加え攪拌し、80゜Cで
1.2時間反応させる。反応終了後、反応液を濾別し、
濾液をガスクロマトグラフィーにより分析した。結果を
以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 95.2% CS−12の選択率 94.8% CS−12の収率 90.3%
【0036】実施例12 実施例5と同様にして得られた白色固体36.5gを大
気中、1000゜Cで2時間焼成し、反応器に移しイソ
ブチルアルデヒド600.0gを加え攪拌し、80゜C
で3時間反応させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾
液をガスクロマトグラフィーにより分析した。結果を以
下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 96.1% CS−12の選択率 93.1% CS−12の収率 89.5%
【0037】実施例13 実施例5と同様にして得られた白色固体7.3gを真空
中、800゜Cで3時間焼成し、反応器に移しノルマル
ブチルアルデヒド200.0gを加え攪拌し、80゜C
で2時間反応させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾
液をガスクロマトグラフィーにより分析した。結果を以
下に記す。 ノルマルブチルアルデヒドの転化率 70.4% 2−エチルヘキセナールの選択率 89.2% 2−エチルヘキセナールの収率 62.8%
【0038】実施例14 実施例7と同様にして得られた白色固体7.3gを真空
中、800゜Cで3時間焼成し、反応器に移しノルマル
ブチルアルデヒド200.0gを加え攪拌し、80゜C
で2時間反応させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾
液をガスクロマトグラフィーにより分析した。結果を以
下に記す。 ノルマルブチルアルデヒドの転化率 76.9% 2−エチルヘキセナールの選択率 85.2% 2−エチルヘキセナールの収率 65.5%
【0039】実施例15 実施例5と同様にして得られた白色固体3.6gを真空
中、800゜Cで3時間焼成し、反応器に移しアセトン
200.0gを加え攪拌し、50゜Cで2時間反応させ
る。反応終了後、反応液を濾別し、濾液をガスクロマト
グラフィーにより分析した。結果を以下に記す。 アセトンの転化率 9.3% ジアセトンアルコールの選択率 90.9% ジアセトンアルコールの収率 8.5%
【0040】実施例16 実施例7と同様にして得られた白色固体3.6gを真空
中、800゜Cで3時間焼成し、反応器に移しアセトン
200.0gを加え攪拌し、50゜Cで2時間反応させ
る。反応終了後、反応液を濾別し、濾液をガスクロマト
グラフィーにより分析した。結果を以下に記す。 アセトンの転化率 12.6% ジアセトンアルコールの選択率 87.1% ジアセトンアルコールの収率 11.0%
【0041】実施例17 実施例14にて得られた反応粗液を公知の方法にてろ過
した液150gをとり、通常の精溜にて精製を行った。
結果を以下に記す。 ジアセトンアルコールの収量 15.8g 精留効率 95.8%
【0042】比較例1 酸化マグネシウム(MgO、和光純薬製)4.0gを真
空中、700゜Cで1時間焼成した後、室温まで冷却し
た。この化合物の全量を反応器に移し、イソブチルアル
デヒド200.0gを加え攪拌し、110゜Cで15時
間反応させる。反応後、反応液を濾別した後濾液をガス
クロマトグラフィーにより分析した。結果を以下に記
す。 イソブチルアルデヒドの転化率 0.1% CS−12の選択率 90.5% CS−12の収率 0.009%
【0043】比較例2 反応器に、酸化バリウム(BaO、和光純薬製)4.0
g、イソブチルアルデヒド200.1gを入れ攪拌し、
110゜Cで1時間反応させる。反応後、反応液を濾別
した後濾液をガスクロマトグラフィーにより分析した。
結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 98.6% CS−12の選択率 20.8% CS−12の収率 20.5%
【0044】比較例3 炭酸カルシウム(CaCO3、和光純薬製)3.7gを
真空中、900゜Cで1時間焼成し、反応器に移し、イ
ソブチルアルデヒド200.0gを加え攪拌し、60゜
Cで2.6時間反応させる。反応後、反応液を濾別した
後濾液をガスクロマトグラフィーにより分析した。結果
を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 94.5% CS−12の選択率 56.2% CS−12の収率 53.1%
【0045】比較例4 硝酸カルシウム4水塩(Ca(NO3)2・4H2O、和
光純薬製)63.2gと、硝酸バリウム(Ba(NO
3)2、和光純薬製)25.6gを純水500mlに溶解
させ、その溶液に炭酸アンモニウム((NH4)2CO
3、和光純薬製)42.1gを純水300mlに溶解さ
せた溶液を加える。生じた沈殿を濾過、水洗、乾燥し、
触媒の前駆体とする。得られた白色固体6.2gを真空
中、900゜Cで1時間焼成し、反応器に移しイソブチ
ルアルデヒド200.0gを加え攪拌し、60゜Cで
0.5時間反応させる。反応終了後、反応液を濾別し、
濾液をガスクロマトグラフィーにより分析した。結果を
以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 0.1% CS−12の選択率 70.3% CS−12の収率 0.1%
【0046】比較例5 硝酸バリウム(Ba(NO3)2、和光純薬製)52.2
gを純水300mlに溶解させ、酸化カルシウム(Ca
O、和光純薬製)44.8gに加え、混合、140℃で
乾燥を行う。得られた白色固体5.9gを空気中850
℃で6時間焼成し、全量を反応器に移しイソブチルアル
デヒド200.0gを加え攪拌し、80゜Cで6時間反
応させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾液をガスク
ロマトグラフィーにより分析した。結果を以下に記す。 イソブチルアルデヒドの転化率 0.6% CS−12の選択率 83.2% CS−12の収率 0.5%
【0047】比較例6 硝酸バリウム(Ba(NO3)2、和光純薬製)52.2
gを純水300mlに溶解させ、酸化カルシウム(Ca
O、和光純薬製)44.8gに加え、混合、140℃で
乾燥を行う。得られた白色固体5.9gを空気中850
℃で6時間焼成し、全量を反応器に移しアセトン20
0.0gを加え攪拌し、80゜Cで6時間反応させる。
反応終了後、反応液を濾別し、濾液をガスクロマトグラ
フィーにより分析した。結果を以下に記す。 アセトンの転化率 1.1% ジアセトンアルコールの選択率 55.2% ジアセトンアルコールの収率 0.6%
【0048】比較例7 硝酸バリウム(Ba(NO3)2、和光純薬製)52.2
gを純水300mlに溶解させ、酸化カルシウム(Ca
O、和光純薬製)44.8gに加え、混合、140℃で
乾燥を行う。得られた白色固体5.9gを空気中850
℃で6時間焼成し、全量を反応器に移しノルマルブチル
アルデヒド200.0gを加え攪拌し、80゜Cで6時
間反応させる。反応終了後、反応液を濾別し、濾液をガ
スクロマトグラフィーにより分析した。結果を以下に記
す。 ノルマルブチルアルデヒドの転化率 1.1% 2−エチルヘキセナールの選択率 80.3% 2−エチルヘキセナールの収率 0.8%
【0049】
【発明の効果】本発明の触媒を使用すると、公知の触媒
を使用した場合に比べて、反応液の中和、水洗の必要が
無いため、廃水の発生が皆無であり、かつ、高効率、高
収率で目的物を製造し得るという、従来の触媒ではなし
得なかった性能を、高いレベルで同時に満たすことが可
能である。本発明によって、このような触媒とその製造
法およびそれを用いたカルボニル化合物誘導体の製造法
を提供することが可能となり、産業上有意義である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリウムとカルシウムを構成元素として
    含み、バリウムの含有量が0.09〜10重量%であ
    り、カルシウムの含有量とバリウムの含有量の比(カル
    シウムの含有量/バリウムの含有量)が6.4〜793
    の範囲であることを特徴とする固体塩基触媒。
  2. 【請求項2】 固体塩基触媒が、バリウム担持酸化カル
    シウムである請求項1に記載の固体塩基触媒。
  3. 【請求項3】 バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは有
    機酸塩の1種類以上の塩またはこれらの水溶液を、水酸
    化カルシウムもしくは酸化カルシウムまたはこれらを水
    中に分散させた懸濁液に加えた後、乾燥し、500〜1
    200゜Cの真空中、不活性ガス中または大気中で熱分
    解することにより得られ、バリウムが0.1〜10重量
    %含有され、カルシウムが、カルシウムの含有量とバリ
    ウムの含有量の比(カルシウムの含有量/バリウムの含
    有量)が6.4〜713であるように含有されたバリウ
    ム担持酸化カルシウムからなる固体塩基触媒。
  4. 【請求項4】 固体塩基触媒が、酸化バリウム−酸化カ
    ルシウム複合酸化物である請求項1に記載の固体塩基触
    媒。
  5. 【請求項5】 バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは有
    機酸塩の1種類以上の塩と、カルシウムの硝酸塩または
    有機酸塩の1種類以上の塩とを含む溶液に、炭酸イオン
    を含有する化合物を加えた時に生成する沈殿を乾燥し、
    600〜1200゜Cの真空中、不活性ガス中または大
    気中で熱分解することにより得られ、バリウムが0.0
    9〜9重量%含有され、カルシウムが、カルシウムの含
    有量とバリウムの含有量の比(カルシウムの含有量/バ
    リウムの含有量)が7.2〜793の範囲であるように
    含有された酸化バリウム−酸化カルシウム複合酸化物か
    らなる固体塩基触媒。
  6. 【請求項6】 バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは有
    機酸塩の1種類以上の塩と、カルシウムの硝酸塩または
    有機酸塩の1種類以上の塩とを含む溶液に、炭酸イオン
    を含有する化合物を加えた時に生成する沈殿を乾燥して
    得られたバテライト構造の炭酸カルシウムを含む前駆体
    を、600〜1200゜Cの真空中、不活性ガス中また
    は大気中で熱分解することにより得られ、バリウムが
    0.09〜9重量%含有され、カルシウムが、カルシウ
    ムの含有量とバリウムの含有量の比(カルシウムの含有
    量/バリウムの含有量)が7.2〜793の範囲である
    ように含有された酸化バリウム−酸化カルシウム複合酸
    化物からなる固体塩基触媒。
  7. 【請求項7】 バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは有
    機酸塩の1種類以上の塩の溶液を炭酸カルシウムに含浸
    させたのち、乾燥し、600〜1200゜Cの真空中、
    不活性ガス中または大気中で熱分解することにより得ら
    れ、バリウムが0.09〜9重量%含有され、カルシウ
    ムが、カルシウムの含有量とバリウムの含有量の比(カ
    ルシウムの含有量/バリウムの含有量)が7.2〜79
    3の範囲であるように含有された酸化バリウム−酸化カ
    ルシウム複合酸化物からなる固体塩基触媒。
  8. 【請求項8】 バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは有
    機酸塩の1種類以上の塩またはこれらの水溶液を、水酸
    化カルシウムもしくは酸化カルシウムまたはこれらを水
    中に分散させた懸濁液に加えた後、乾燥し、500〜1
    200゜Cの真空中、不活性ガス中または大気中で熱分
    解し、バリウムの含有量が0.1〜10重量%で、カル
    シウムの含有量とバリウムの含有量の比(カルシウムの
    含有量/バリウムの含有量)が6.4〜713の範囲で
    あるバリウム担持酸化カルシウムからなる固体塩基触媒
    を製造する方法。
  9. 【請求項9】 バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは有
    機酸塩の1種類以上の塩と、カルシウムの硝酸塩または
    有機酸塩の1種類以上の塩とを含む溶液に、炭酸イオン
    を含有する化合物を加えた時に生成する沈殿を乾燥し、
    600〜1200゜Cの真空中、不活性ガス中または大
    気中で熱分解し、バリウムの含有量が0.09〜9重量
    %で、カルシウムの含有量とバリウムの含有量の比(カ
    ルシウムの含有量/バリウムの含有量)が7.2〜79
    3の範囲である酸化バリウム−酸化カルシウム複合酸化
    物からなる固体塩基触媒を製造する方法。
  10. 【請求項10】 バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは
    有機酸塩の1種類以上の塩と、カルシウムの硝酸塩また
    は有機酸塩の1種類以上の塩とを含む溶液に、炭酸イオ
    ンを含有する化合物を加えた時に生成する沈殿を乾燥し
    て得られたバテライト構造の炭酸カルシウムを含む前駆
    体を、600〜1200゜Cの真空中、不活性ガス中ま
    たは大気中で熱分解し、バリウムの含有量が0.09〜
    9重量%で、カルシウムの含有量とバリウムの含有量の
    比(カルシウムの含有量/バリウムの含有量)が7.2
    〜793の範囲であるように含有された酸化バリウム−
    酸化カルシウム複合酸化物からなる固体塩基触媒を製造
    する方法。
  11. 【請求項11】 バリウムの硝酸塩、水酸化物もしくは
    有機酸塩の1種類以上の塩の溶液を炭酸カルシウムに含
    浸させたのち、乾燥し、600〜1200゜Cの真空
    中、不活性ガス中または大気中で熱分解し、バリウムの
    含有量が0.09〜9重量%で、カルシウムの含有量と
    バリウムの含有量の比(カルシウムの含有量/バリウム
    の含有量)が7.2〜793の範囲である酸化バリウム
    −酸化カルシウム複合酸化物からなる固体塩基触媒を製
    造する方法。
  12. 【請求項12】触媒として、請求項1〜7のいずれかに
    記載の固体塩基触媒を使用することを特徴とする、カル
    ボニル化合物からカルボニル化合物誘導体を製造する方
    法。
  13. 【請求項13】カルボニル化合物が、炭素数4〜8のア
    ルデヒドであることを特徴とする請求項12に記載の製
    造法。
  14. 【請求項14】カルボニル化合物が、イソブチルアルデ
    ヒドであり、カルボニル化合物誘導体が、2,2,4−
    トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレ
    ートである請求項12に記載の製造法。
  15. 【請求項15】カルボニル化合物が、ノルマルブチルア
    ルデヒドであり、カルボニル化合物誘導体が、2−エチ
    ルヘキセナールである請求項12に記載の製造法。
  16. 【請求項16】カルボニル化合物が、アセトンであり、
    カルボニル化合物誘導体が、ジアセトンアルコールであ
    る請求項12に記載の製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1317357C (zh) * 2005-01-27 2007-05-23 清华大学 一种固体碱催化剂及制备方法和应用
CN116440892A (zh) * 2023-04-28 2023-07-18 盐城工学院 一种用于制备丙二醇单***的催化剂及其制备方法

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