JPH08298395A - 電子部品実装方法とその装置 - Google Patents

電子部品実装方法とその装置

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JPH08298395A
JPH08298395A JP7102760A JP10276095A JPH08298395A JP H08298395 A JPH08298395 A JP H08298395A JP 7102760 A JP7102760 A JP 7102760A JP 10276095 A JP10276095 A JP 10276095A JP H08298395 A JPH08298395 A JP H08298395A
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JP
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suction
electronic component
release
component mounting
suction nozzle
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JP7102760A
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Yoshihiro Mimura
好裕 味村
Noriaki Yoshida
典晃 吉田
Kanji Hata
寛二 秦
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/601,324 priority patent/US5867897A/en
Priority to DE69621485T priority patent/DE69621485T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試行錯誤なしに、常に、最適タイミングで電
子部品を吸着し解放できる電子部品実装装置の提供。 【構成】 図示しない空気吸引機構と、吸着ノズル10
と、前記空気吸引機構と吸着ノズル10とを接続する吸
引通気路と、吸引通気路に設けられ吸着ノズル10の吸
着・解放を切り替えるバルブ17と、吸着ノズル10の
移動・位置決め機構とを有する電子部品実装装置におい
て、バルブ17の吸着・解放の切替えを行ってから吸着
ノズル10が電子部品を実際に吸着し又は解放するまで
の時間差だけ、吸着ノズル10が吸着又は解放の適正位
置に位置決めされているタイミングより早いタイミング
で、バルブ17の吸着・解放の切替えを行うように、バ
ルブ17の切替えを制御するタイミング制御部27〜2
9を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品を回路基板に
実装する電子部品実装方法とその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術の電子部品実装方法を使用する
電子部品実装装置を図14〜図19に基づいて説明す
る。
【0003】図14において、従来例は、可動テーブル
1の上に複数の部品供給器2が並設され、モータ等から
なる駆動機構3が可動テーブル1をX方向に移動させ
る。各部品供給器2に装填されているリール4には、多
数の電子部品を一列に収納したテープが巻装されてい
る。各テープに収納されている電子部品は、テープ毎に
同一品種のものであり、収納された電子部品が部品供給
位置5に順次引き出され、一個ずつ供給されて取り出さ
れる。
【0004】上部にあるパイプ13は複数の吸引通気路
に分かれ、夫々の吸引通気路が、複数の吸着ノズル10
a、10b、10c、10d・・・に別個につながって
おり、パイプ13の他端に設けた吸引機構(図示せず)
の吸引力によって、吸着ノズル10が前記部品供給位置
5で電子部品11を吸着する。この場合、メカニカルバ
ルブ17a、17b、17c、17d・・・が、前記の
パイプ13から吸着ノズル10a、10b、10c、1
0d・・・までの前記の夫々の吸引通気路を開閉して、
吸着力を制御し、吸着時、実装時、排出時(部品が不良
の場合には実装しないで排出する)の電子部品に対する
吸着動作、解放動作の切り替えを行う。
【0005】即ち、吸着・解放切替え機構14に取り付
けられた切替えレバー20により吸着スイッチ18をオ
ンすることによって、吸着ノズル10の吸着力を大きく
し、吸着ノズル10が前記部品供給位置5において電子
部品11を吸着する。実装時、排出時には、実装位置又
は不良部品排出位置において、吸着・解放切替え機構1
5、16に取り付けられた切替えレバー21、22が解
放スイッチ19をオンすることによって、吸着ノズル1
0の吸着力を無くし、吸着ノズル10が電子部品を実装
し、又は、排出する。
【0006】又、駆動機構7の駆動力が減速機8を介し
入力軸12によってインデックス機構9に伝わる。イン
デックス機構9は、入力軸12の連続回転を所定の間欠
的な回転動作に変換して回転体6を駆動する。回転体6
の下端の周縁には等間隔で複数の吸着ノズル10a、1
0b、10c、10d・・・が配置されている。複数の
吸着ノズル10a、10b、10c、10d・・・は、
夫々の軸を中心軸とした回転と昇降とを行う。
【0007】可動テーブル1がX方向に往復移動して、
任意の部品供給器2が部品吸着位置5に位置決めされ、
回転体6の所定条件での間欠的な回転が吸着ノズル10
aを前記の部品吸着位置5の電子部品11の真上に位置
決めすると、吸着ノズル10aが下降し、吸着ノズル1
0aの先端が部品供給位置5にある電子部品11に接触
する前に、前記のように、吸着・解放切替え機構14に
取り付けられた切替えレバー20により吸着スイッチ1
8がオンされ、吸着ノズル10aの吸着力が大きくな
り、吸着ノズル10aが部品供給位置5にある電子部品
11を吸着する。
【0008】吸着ノズル10aが電子部品11を吸着し
て上昇すると、回転体6が所定条件で間欠的に回転し、
吸着ノズル10aを図14の手前側に移動させる。この
移動の間に、図示しない認識手段が吸着ノズル10aに
吸着された電子部品11を認識し、その認識結果により
吸着ノズル10aが吸着している電子部品11の吸着角
度を補正して電子部品11の実装角度が正しくなるよう
に調整する。
【0009】電子部品11を実装される回路基板23
は、基板支持台24上に水平に載置されている。基板支
持台24にはX軸駆動機構25とY軸駆動機構26が結
合されているので、前記の回路基板23は任意の位置に
移動して位置決めされる。
【0010】電子部品11を回路基板23に実装する場
合には、電子部品11を吸着した吸着ノズル10aが、
回転体6の所定条件の間欠的な回転によって実装位置に
停止する。回路基板23の電子部品実装位置が前記の吸
着ノズル10aの真下に位置決めされる。吸着ノズル1
0aが下降し、電子部品実装位置に電子部品11を解放
して実装し、上昇する。上昇し終わると、回転体6の所
定条件の間欠的な回転によって再び前記の部品吸着位置
に戻り、同じ動作を繰り返す。
【0011】そして、若し、吸着ノズル10aが電子部
品11を吸着した際に行う認識手段による認識結果が不
良品と判定された場合には、吸着ノズル10aは電子部
品実装位置での実装を行わず、不良と判定された電子部
品11を吸着したままで、不良部品排出位置まで回転
し、その位置で、吸着・解放切替え機構16によって解
放スイッチ19がオンされて吸着していた電子部品11
を解放する。
【0012】上記の一連の動作によって、一個の電子部
品の実装動作が完了する。複数の電子部品を実装する場
合には、予め指定しておいた電子部品実装位置情報の実
装順序に従って、上述の動作が夫々の電子部品に対して
繰り返される。
【0013】上記の吸着動作、実装動作、排出動作にお
けるメカニカルバルブ17a、17b、17c、17d
・・・の切替えタイミングは、電子部品実装機の運転速
度の変更を想定して予め保持されている数パターンの切
替えタイミングの中から、オペレータにより電子部品実
装機の運転速度に応じたタイミングが選択されて使用さ
れ、吸着動作、実装動作、排出動作におけるメカニカル
バルブ17a、17b、17c、17d・・・の開閉が
行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、メカニカルバルブの切替えタイミングを、電子部品
実装機の運転速度の変更を想定して予め保持されている
数パターンの切替えタイミングの中から、電子部品実装
機の運転速度に応じて選択して使用する従来例の方法で
は、前記の予め保持されている数パターンの切替えタイ
ミングが離散値であることから、各種の運転速度に対し
て夫々に最適な吸着・解放タイミングを実現することが
困難であるという問題点がある。
【0015】又、メカニカルバルブの吸着・解放の切替
えを行ってから吸着ノズルが電子部品を実際に吸着し又
は解放するまでの時間差を処理する手法が未確立である
ので、切替えタイミングの選定は試行錯誤を繰り返すこ
とになるという問題点がある。
【0016】更に、電子部品に対する吸着ノズルの吸着
状態が、電子部品実装機の運転速度だけではなく、以下
に述べるように、電子部品の特徴(重量、形状等)、電
子部品実装手段の特徴(吸着ノズルの空気流入口の径
等)等の要素にも影響されるので、これらの要素もメカ
ニカルバルブ切替えタイミング設定手法の要因として考
慮すべきであるという問題点がある。
【0017】即ち、上記のタイミングの問題を厳密に考
えると、下記のようになる。
【0018】(1)メカニカルバルブ開閉のタイミング
と、電子部品の重量との関係を考えると図15〜図17
に示すようになる。
【0019】図15において、横軸は時間を示し、Tは
図14の説明において、回転体6が所定条件で間欠的に
動作している時間で、且つ、一定速度で連続回転してい
る入力軸12が1回転する時間を示す。そして、この時
間Tの間に吸着ノズル10がそれぞれ別個に吸着動作、
実装動作、排出動作等を行う。横軸の上側にはT(se
c)を示し、横軸の下側には入力軸12の角度変位36
0(deg)を示している。曲線xは空気圧変位曲線で
あり、曲線yは吸着ノズルの高さ変位曲線であり、この
曲線yは各電子部品実装機において固有の一定パターン
になる。Psは吸着可能下限空気圧である。この場合、
電子部品実装機の運転速度を高速にすると、T(se
c)は短くなるが、入力軸12の角度変位360(de
g)に対する後述のθL 、θU は不変である。
【0020】そして、図15において、吸着ノズル10
aが電子部品11を吸着するためには、メカニカルバル
ブ17aの吸着スイッチ18が開いて吸着ノズル10a
の吸着力が大きくなり、曲線xが上昇して吸着可能下限
空気圧Psに到達する際の入力軸12の角度変位θ
P と、曲線yが示す、吸着ノズル10aが下降して電子
部品吸着位置5に対して高さ0になる際の入力軸12の
角度変位θL と、吸着ノズル10aが上昇し始める際の
入力軸12の角度変位θU との間に式(1)の関係が必
要である。
【0021】 θL <θP <θU ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) そして、或る重量の電子部品について、式(1)を満足
するタイミングを設定しても、吸着する電子部品の重量
が重くなると、図16に示すように、吸着可能下限空気
圧Psの値が大きくなり、式(2)に示す関係になっ
て、吸着ノズル10aが電子部品を吸着する前に上方に
復帰して、吸着ミスを起こすという問題点がある。
【0022】 θL <θU <θP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) 又、逆に、吸着する電子部品の重量が軽くなると、図1
7に示すように、吸着可能下限空気圧Psの値が小さく
なり、式(3)に示す関係になって、吸着ノズル10a
が位置決め位置に到達する前に電子部品を吸着してしま
い、電子部品を立ち吸着する等して正しく吸着すること
ができないという問題点がある。
【0023】 θP <θL <θU ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) 更に、電子部品の吸着可能下限空気圧Psを決めるの
は、電子部品の重量だけではなく、形状等も含めた種々
の特徴が関係する。
【0024】(2)メカニカルバルブ開閉のタイミング
と、電子部品実装手段の特徴、例えば、空気流入口の大
きさとの関係を考えると図15、図18、図19に示す
ようになる。
【0025】吸着ノズル10aの空気流入口が或る径の
場合に、図15に示すように、前記式(1)の関係が成
立し、吸着ノズル10aが適正に電子部品を吸着すると
しても、空気流入口の径が大きな吸着ノズル10aに替
えると、図18に示すように、空気圧変位曲線xの上昇
に時間がかかるようになり、前記式(2)に示す関係に
なって、吸着可能下限空気圧Psに達するまでに吸着ノ
ズル10aが上方に復帰して吸着ミスを起こすという問
題点がある。
【0026】又、逆に、空気流入口の径が小さな吸着ノ
ズル10aに替えると、図19に示すように、空気圧変
位曲線xの上昇が早くなり、前記式(3)に示す関係に
なって、吸着ノズル10aが位置決め位置に到達する前
に電子部品を吸着してしまい、電子部品を立ち吸着する
等して正しく吸着することができないという問題点があ
る。
【0027】尚、上記は吸着の場合について、電子部品
の特徴や電子部品実装手段の特徴とメカニカルバルブ1
7の開閉のタイミングとの関係について説明したが、実
装の場合にも空気圧変位曲線xの勾配が逆になるだけで
これに類似した関係が成立する。
【0028】本発明は、上記の問題点を解決し、試行錯
誤なしに、常に、最適タイミングで電子部品を吸着し解
放できる電子部品実装方法とその装置を提供することを
課題とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本願第1発明の電子部品
実装方法は、上記の課題を解決するために、空気吸引機
構との間を接続する吸引通気路に設けたバルブの吸着・
解放の切替えにより電子部品を吸着し又は解放する吸着
ノズルを、移動・位置決め機構で保持して、電子部品供
給位置に位置決めし下降させて電子部品を吸着して上昇
させ、前記電子部品を吸着した前記吸着ノズルを移動し
てその電子部品を実装すべき回路基板の実装位置の上方
に位置決めし、下降させて吸着していた前記電子部品を
前記回路基板上に解放して実装し、実装が終わると上昇
・移動させて再び前記電子部品供給位置に位置決めし、
上記と同じ動作を繰り返す電子部品実装方法において、
前記バルブの吸着・解放の切替えを行ってから前記吸着
ノズルが電子部品を実際に吸着し又は解放するまでの時
間差を求め、前記吸着ノズルが吸着又は解放の適正位置
に位置決めされているタイミングより前記時間差だけ早
いタイミングで前記バルブの吸着・解放の切替えを行う
ことを特徴とする。
【0030】又、本願第1発明の電子部品実装方法は、
上記の課題を解決するために、時間差は、電子部品実装
機の運転速度に対応して設定することが好適である。
【0031】又、本願第1発明の電子部品実装方法は、
上記の課題を解決するために、時間差は、実装する電子
部品の重量、形状等の吸着可能下限空気圧に関係する特
徴に対応して設定することが好適である。
【0032】又、本願第1発明の電子部品実装方法は、
上記の課題を解決するために、時間差は、吸着ノズルの
空気流入口の大きさ等の吸着ノズルの空気圧の上昇又は
降下速度に関係する特徴に対応して設定することが好適
である。
【0033】又、本願第1発明の電子部品実装方法は、
上記の課題を解決するために、時間差は、電子部品実装
機の運転速度と、実装する電子部品の重量、形状等の吸
着可能下限空気圧に関係する特徴と、吸着ノズルの空気
流入口の大きさ等の吸着ノズルの空気圧の上昇又は降下
速度に関係する特徴との中の2つ以上の特徴を組合せた
場合に対応して設定することが好適である。
【0034】本願第2発明の電子部品実装装置は、上記
の課題を解決するために、空気吸引機構と、電子部品を
吸着し又は解放する吸着ノズルと、前記空気吸引機構と
前記吸着ノズルとの間を接続する吸引通気路と、前記吸
引通気路に設けられ前記吸着ノズルの吸着・解放を切り
替えるバルブと、前記吸着ノズルを保持して移動・位置
決めする移動・位置決め機構とを有する電子部品実装装
置において、前記バルブの吸着・解放の切替えを行って
から前記吸着ノズルが電子部品を実際に吸着し又は解放
するまでの時間差だけ、前記吸着ノズルが吸着又は解放
の適正位置に位置決めされているタイミングより早いタ
イミングで、前記バルブの吸着・解放の切替えを行うよ
うに、前記バルブの切替えを制御するタイミング制御部
を備えることを特徴とする。
【0035】
【作用】本願第1発明の電子部品実装方法と、本願第2
発明の電子部品実装装置とは、吸着ノズルの吸着動作と
解放動作とを切り替えるバルブの吸着・解放の切替えを
行ってから前記吸着ノズルが電子部品を実際に吸着し又
は解放するまでの時間差を求め、前記吸着ノズルが吸着
又は解放の適正位置に位置決めされているタイミングよ
り前記時間差だけ早いタイミングで前記バルブの吸着・
解放の切替えを行うので、試行錯誤なしに、常に、最適
タイミングで電子部品を吸着し解放できる。
【0036】又、本願第1発明の電子部品実装方法は、
時間差を、電子部品実装機の運転速度に対応して設定す
ると、種々の運転速度において、常に、最適タイミング
で電子部品を吸着し解放できる。
【0037】又、本願第1発明の電子部品実装方法は、
時間差を、実装する電子部品の重量、形状等の吸着可能
下限空気圧に関係する特徴に対応して設定すると、実装
する総ての電子部品について、常に、最適タイミングで
電子部品を吸着し解放できる。
【0038】又、本願第1発明の電子部品実装方法は、
時間差を、吸着ノズルの空気流入口の大きさ等の吸着ノ
ズルの空気圧の上昇又は降下速度に関係する特徴に対応
して設定すると、種々の吸着ノズルについて、常に、最
適タイミングで電子部品を吸着し解放できる。
【0039】又、本願第1発明の電子部品実装方法は、
時間差を、電子部品実装機の運転速度、実装する電子部
品の重量、形状等の吸着可能下限空気圧に関係する特
徴、吸着ノズルの空気流入口の大きさ等の吸着ノズルの
空気圧の上昇又は降下速度に関係する特徴の中の2つ以
上を組合せた条件に対応して設定すると、電子部品実装
機の種々の運転条件において、常に、最適タイミングで
電子部品を吸着し解放できる。
【0040】
【実施例】本発明の電子部品実装方法を使用する電子部
品実装装置の第1実施例は、電子部品実装機の運転速度
に対応したメカニカルバルブの切替えタイミングの算出
方法に関するもので図1〜図3、図20に基づいて説明
する。
【0041】尚、以下の各実施例の説明は、図1に示す
連続回転している入力軸12が1回転することで回転体
6が間欠的に動作し、その入力軸が1回転する毎に、電
子部品の吸着動作、電子部品の実装動作、電子部品の排
出動作等がそれぞれ別個に完結するようになっているこ
とを前提としている。
【0042】そして、電子部品実装機は、電子部品実装
位置情報、電子部品供給位置情報、電子部品諸元情報等
を含むデータに基づいて動作している。例えば、図20
は、電子部品諸元情報の抜粋であり、部品形状コードの
項目は電子部品の種類を識別する指標、部品寸法の項目
は電子部品の上下左右のサイズ、部品厚の項目は電子部
品の厚さである。又、ヘッド速度の項目はその電子部品
を実装する際の電子部品実装機の運転速度、吸装着ノズ
ルの項目はその電子部品を実装する際に使用する吸着ノ
ズルのサイズ、重量の項目は電子部品の重量のクラス分
けである。
【0043】又、以下の各実施例で使用する図1に示す
電子部品実装機は、後述のタイミング制御部27、2
8、29を付加している以外は、図14に示す従来例の
電子部品実装機と同様なので説明を省略する。
【0044】図2において、横軸は入力軸12の角度変
位であり、縦軸は、それぞれ吸着ノズルの空気圧と吸着
ノズルの高さとを示す。又、曲線xは空気圧変位曲線、
曲線yはノズル高さ変位曲線であり、この曲線yは各電
子部品実装機に固有の一定パターンを有する。即ち、電
子部品実装機の運転速度が高速になると、T(sec)
は短くなるが、入力軸12の角度変位360(deg)
は不変であり、ノズルが下降してノズル高さが0になる
ときの入力軸12の角度変位θL と、ノズルが上昇し始
めるときの入力軸12の角度変位θU は不変である。図
2、図3中に示す各パラメータ及び説明に使用する各パ
ラメータは下記の意味を有する。
【0045】[定数]:(電子部品の特徴、電子部品実
装手段の特徴が一定の場合) PS :吸着可能下限空気圧 tP :吸着可能下限空気圧PS に達するまでの時間(s
ec) θP :吸着ノズルが吸着位置にある理想吸着タイミング
回転角度(deg) [変数]:(電子部品実装機の運転速度を変化させる場
合) vA :電子部品実装機の運転速度(sec/chip) 上記のように、電子部品と電子部品実装手段とが決まっ
ていて、電子部品実装機の運転速度を変化させる場合、
図3に示す本実施例のフローチャートのステップ#1に
おいて、吸着可能下限空気圧PS は、実装する電子部品
と使用する電子部品実装手段、即ち、吸着ノズルとの組
合せによって一定値に決まるので、予め電子部品と吸着
ノズルとの各種の組合せに対するPS を実験的に求め
て、テーブル管理できるようにしておき、次に実装する
電子部品と設定されている電子部品実装手段との組合せ
に対して、このテーブルから検索する。
【0046】理想吸着タイミング回転角度θP (de
g)は、図2において、前記吸着ノズルが吸着又は解放
の適正位置に位置決めされているタイミング回転角度θ
L からθU まで、即ち、高さ変位曲線yが示す吸着ノズ
ルの高さが0である範囲内のタイミング回転角度であ
り、式(1)で示される。そして、電子部品実装機の運
転速度が変わっても、θL 、θU は変わらないので、電
子部品実装機に固有の値として決める。
【0047】 θL <θP <θU ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) 又、吸着可能下限空気圧PS に達するまでの時間t
P (sec)については、実装する電子部品と使用する
電子部品実装手段、即ち、吸着ノズルとの組合せによっ
て一定値に決まるので、予め電子部品と吸着ノズルとの
各種の組合せに対するtP を実験的に求めて、テーブル
管理できるようにしておき、次に実装する電子部品と設
定されている電子部品実装手段との組合せに対して、こ
のテーブルから検索する。
【0048】ステップ#2において、電子部品実装機の
運転速度vA (sec/chip)を、生産計画にある
所望の値に設定する。
【0049】ステップ#3において、下記によって、メ
カニカルバルブ17aを切り替える吸着・解放切替え機
構14の動作タイミング回転角度θ0 を計算する。
【0050】先ず、式(4)によって、電子部品実装機
が運転速度vA (sec/chip)で動作するときの
入力軸12の回転角速度ωA (deg/sec)を計算
する。
【0051】 ωA =360/vA (deg/sec)・・・・・・・・・・・・・(4) 次いで、式(5)によって、メカニカルバルブ17aを
切り替えてから吸着可能下限空気圧PS に達するまでの
時間差tP (sec)を回転角度差Δθ(deg)に換
算する。
【0052】 Δθ=ωA ×tP =360tP /vA (deg)・・・・・・・・・(5) 最後に、式(6)によって、メカニカルバルブ17aの
吸着・解放切替え機構14の動作タイミング回転角度θ
0 を計算する。
【0053】 θ0 =θP −Δθ=θP −360tP /vA (deg)・・・・・・(6) このθ0 を使用し、タイミング制御部27によって、メ
カニカルバルブ17の吸着・解放切替え機構14を動作
させると、図2に示すように、入力軸12の角度変位が
理想的な吸着タイミング回転角度θP にある状態で、吸
着ノズル10aの空気圧が吸着可能下限空気圧PS に到
達し、安定した吸着動作を実現できる。
【0054】尚、実装の場合にも、空気圧変位曲線xの
勾配が逆になるだけで同様にして、メカニカルバルブ1
7の吸着・解放切替え機構15、16の動作タイミング
回転角度θ0 を計算することができ、タイミング制御部
28、29によって、メカニカルバルブ17の吸着・解
放切替え機構15、16を動作させると、安定した実装
動作、解放動作を実現できる。
【0055】本発明の電子部品実装方法を使用する電子
部品実装装置の第2実施例は、実装する電子部品の重
量、形状等の特徴に対応したメカニカルバルブの切替え
タイミングの算出方法に関するもので図1、図2、図4
に基づいて説明する。但し、第1実施例と共通の事項に
ついては説明を省略する。
【0056】図2、図4中に示す各パラメータ及び説明
に使用する各パラメータは下記の意味を有する。
【0057】[定数]:(電子部品実装機の運転速度、
電子部品実装手段の特徴が一定の場合) θP :吸着ノズルが吸着位置にある理想吸着タイミング
回転角度(deg) vA :電子部品実装機の運転速度(sec/chip) [変数]:(各種の電子部品を使用する場合) PS :吸着可能下限空気圧 tP :吸着可能下限空気圧PS に達するまでの時間(s
ec) 上記のように、電子部品実装機と電子部品実装手段とが
決まっていて、各種の電子部品を使用する場合、図4に
示す本実施例のフローチャートのステップ#1におい
て、吸着ノズルが吸着位置に位置決めされている理想吸
着タイミングθP 回転角度(deg)を、第1実施例と
同様にして求める。
【0058】電子部品実装機の運転速度vA (sec/
chip)を、生産計画にある所望の値に設定する。
【0059】ステップ#2において、吸着可能下限空気
圧PS を、第1実施例と同様にして、次に実装する電子
部品と設定されている吸着ノズルとの組合せに対して検
索する。
【0060】吸着可能下限空気圧PS に達するまでの時
間tP (sec)を、第1実施例と同様にしてテーブル
を作成し、このテーブルから、次に実装する電子部品と
設定されている電子部品実装手段との組合せに対するt
P を検索する。
【0061】ステップ#3において、式(6)によっ
て、メカニカルバルブ17aの吸着・解放切替え機構1
4の動作タイミング回転角度θ0 を計算する。
【0062】 θ0 =θP −Δθ=θP −360tP /vA (deg)・・・・・・(6) このθ0 を使用し、タイミング制御部27によって、メ
カニカルバルブ17の吸着・解放切替え機構14を動作
させると、図2に示すように、入力軸12の角度変位が
理想的な吸着タイミング回転角度θP にある状態で、吸
着ノズル10aの空気圧が吸着可能下限空気圧PS に到
達し、安定した吸着動作を実現できる。
【0063】尚、実装の場合にも、空気圧変位曲線xの
勾配が逆になるだけで同様にして、メカニカルバルブ1
7の吸着・解放切替え機構15、16の動作タイミング
回転角度θ0 を計算することができ、タイミング制御部
28、29によって、メカニカルバルブ17の吸着・解
放切替え機構15、16を動作させると、安定した実装
動作、解放動作を実現できる。
【0064】本発明の電子部品実装方法を使用する電子
部品実装装置の第3実施例は、第2実施例と同様に、実
装する電子部品の重量、形状等の特徴に対応したメカニ
カルバルブの切替えタイミングの算出方法に関するもの
であるが、第2実施例では、各種の電子部品と各種電子
部品実装手段との組合せについて吸着可能下限空気圧P
S に達するまでの時間tP (sec)のテーブルを予め
実験により作成しておき、そのテーブルから、条件に合
ったtP を検索しているのに対して、第3実施例では、
図5に示すように、空気圧変位曲線xを直線z(傾きC
=PS /tP )によって直線近似して、式(6)を式
(7)に変形しており、図1、図5、図6に基づいて説
明する。但し、第1、第2実施例と共通の事項について
は説明を省略する。
【0065】 θ0 =θP −Δθ=θP −360PS /CvA (deg)・・・・・(7) 上記の内容をフローチャートで示すと図6のようにな
る。
【0066】ステップ#1において、吸着ノズルが吸着
位置にある理想吸着タイミング回転角度θP (deg)
を、第2実施例と同様にして求める。
【0067】電子部品実装機の運転速度vA (sec/
chip)を、生産計画にある所望の値に設定する。
【0068】ステップ#2において、近似直線の傾きC
=PS /tP を、その電子部品実装機について電子部品
と電子部品実装手段との各種の組合せで予め実験的に空
気圧変位曲線xを求め、これらの空気圧変位曲線xを直
線近似し、各種電子部品と各種電子部品実装手段との組
合せに対する傾きC=PS /tP のテーブルを作成して
おき、前記テーブルから、次に実装する電子部品と設定
された電子部品実装手段との組合せに対するCを検索す
る。
【0069】吸着可能下限空気圧PS を、第2実施例と
同様にして求める。
【0070】ステップ#3において、式(7)によっ
て、メカニカルバルブ17aの吸着・解放切替え機構1
4の動作タイミング回転角度θ0 を計算する。
【0071】 θ0 =θP −Δθ=θP −360PS /CvA (deg)・・・・(7) このθ0 を使用し、タイミング制御部27によって、メ
カニカルバルブ17の吸着・解放切替え機構14を動作
させると、図5に示すように、入力軸12の角度変位が
理想的な吸着タイミング回転角度θP にある状態で、吸
着ノズル10aの空気圧が吸着可能下限空気圧PS に到
達し、安定した吸着動作を実現できる。
【0072】尚、実装の場合にも、空気圧変位曲線xの
勾配が逆になるだけで同様にして、メカニカルバルブ1
7の吸着・解放切替え機構15、16の動作タイミング
回転角度θ0 を計算することができ、タイミング制御部
28、29によって、メカニカルバルブ17の吸着・解
放切替え機構15、16を動作させると、安定した実装
動作、解放動作を実現できる。
【0073】本発明の電子部品実装方法を使用する電子
部品実装装置の第4実施例は、電子部品実装手段の特徴
の変化に対応したメカニカルバルブの切替えタイミング
の算出方法に関するもので図1、図7、図8に基づいて
説明する。但し、第1実施例と共通の事項については説
明を省略する。
【0074】図7において、横軸は入力軸12の角度変
位であり、縦軸は、それぞれ吸着ノズルの空気圧と吸着
ノズルの高さとを示す。又、曲線x1 、x2 、x3 は空
気圧変位曲線であり、それぞれ吸着ノズル10の径が
小、中、大のものを示し、曲線yはノズル高さ変位曲線
である。
【0075】図7、図8中に示す各パラメータ及び説明
に使用する各パラメータは下記の意味を有する。
【0076】[定数]:(電子部品実装機の運転速度、
電子部品の特徴が一定の場合) PS :吸着可能下限空気圧 θP :吸着ノズルが吸着位置にある理想吸着タイミング
回転角度(deg) vA :電子部品実装機の運転速度(sec/chip) [変数]:(電子部品実装手段を変更する場合) tP :吸着可能下限空気圧PS に達するまでの時間(s
ec) 上記のように、電子部品実装機の運転速度と電子部品と
が決まっていて、電子部品実装手段を変更する場合、図
8に示す本実施例のフローチャートのステップ#1にお
いて、吸着可能下限空気圧PS を、第1実施例と同様に
して求める。
【0077】吸着ノズルが吸着位置にある理想吸着タイ
ミング回転角度θP (deg)を、第1実施例と同様に
して求める。
【0078】電子部品実装機の運転速度vA (sec/
chip)を、生産計画にある所望の値に設定する。
【0079】ステップ#2において、メカニカルバルブ
17が開いてから吸着ノズルの空気圧が吸着可能下限空
気圧PS に達するまでの時間tP を、第1実施例と同様
にしてテーブルを作成し、前記テーブルから、次に実装
する電子部品と次に生産計画で指定されている吸着ノズ
ルとの組合せに対するtP を検索する。
【0080】ステップ#3において、前記の指定されて
いる吸着ノズルに対するtP が求まれば、第1実施例と
同様にして、式(6)によって、メカニカルバルブ14
の理想切替えタイミング回転角度θ0 を計算する。
【0081】 θ0 =θP −Δθ=θP −360tP /vA (deg)・・・・・・(6) このθ0 を使用し、タイミング制御部27によって、メ
カニカルバルブ17の吸着・解放切替え機構14を動作
させると、図2に示すように、入力軸12の角度変位が
理想的な吸着タイミング回転角度θP にある状態で、吸
着ノズル10aの空気圧が吸着可能下限空気圧PS に到
達し、安定した吸着動作を実現できる。
【0082】尚、実装の場合にも、空気圧変位曲線xの
勾配が逆になるだけで同様にして、メカニカルバルブ1
7の吸着・解放切替え機構15、16の動作タイミング
回転角度θ0 を計算することができ、タイミング制御部
28、29によって、メカニカルバルブ17の吸着切替
え機構15、16を動作させると、安定した実装動作、
解放動作を実現できる。
【0083】本発明の電子部品実装方法を使用する電子
部品実装装置の第5実施例は、第4実施例と同様に、電
子部品実装機の運転速度と電子部品とが決まっていて、
電子部品実装手段の特徴に対応したメカニカルバルブの
切替えタイミングの算出方法に関するものであるが、第
4実施例では、吸着可能下限空気圧PS に達するまでの
時間tP を予め各吸着ノズルについて実験的に求めてテ
ーブルを作成しておき、生産計画で指定されている吸着
ノズルのtP を検索するのに対して、第5実施例では、
第3実施例と同様に、図5に示すように、空気圧変位曲
線xを直線z(傾きC=PS /tP )によって直線近似
し、式(7)によって、メカニカルバルブ14の理想切
替えタイミング回転角度θ0 を計算する。
【0084】 θ0 =θP −Δθ=θP −360PS /CvA (deg)・・・・(7) 以下に、本実施例を説明する。但し、第1、第3、第4
実施例と共通の事項については説明を省略する。
【0085】図9に示す本実施例のフローチャートのス
テップ#1において、吸着ノズルが吸着位置にある理想
吸着タイミング回転角度θP (deg)を、第1実施例
と同様にして求める。
【0086】電子部品実装機の運転速度vA (sec/
chip)を、生産計画にある所望の値に設定する。
【0087】吸着可能下限空気圧PS を、第4実施例と
同様にして求める。
【0088】ステップ#2において、近似直線の傾きC
について、第3実施例と同様にしてテーブルを作成し、
前記テーブルから、次に使用する電子部品と生産計画で
指定されている吸着ノズルとの組み合わせに対するCを
検索する。
【0089】ステップ#3において、Cが求まれば、第
3実施例と同様にして、式(7)によって、メカニカル
バルブ14の理想切替えタイミング回転角度θ0 を計算
する。
【0090】 θ0 =θP −Δθ=θP −360PS /CvA (deg)・・・・・(7) このθ0 を使用し、タイミング制御部27によって、メ
カニカルバルブ17の吸着・解放切替え機構14を動作
させると、図5に示すように、入力軸12の角度変位が
理想的な吸着タイミング回転角度θP にある状態で、吸
着ノズル10aの空気圧が吸着可能下限空気圧PS に到
達し、安定した吸着動作を実現できる。
【0091】尚、実装の場合にも、空気圧変位曲線xの
勾配が逆になるだけで同様にして、メカニカルバルブ1
7の吸着・解放切替え機構15、16の動作タイミング
θ0を計算することができ、タイミング制御部28、2
9によって、メカニカルバルブ17の吸着・解放切替え
機構15、16を動作させると、安定した実装動作、解
放動作を実現できる。
【0092】本発明の電子部品実装方法を使用する電子
部品実装装置の第6実施例は、電子部品実装機の運転速
度、実装する電子部品の特徴(重量、形状等)、電子部
品実装手段の特徴(空気流入口の径等)の変化に対応し
たメカニカルバルブの切替えタイミングの算出方法に関
するもので、上記の第1〜第5実施例に基づいて説明す
る。
【0093】説明に使用する各パラメータは下記の意味
を有する。これらのパラメータから、メカニカルバルブ
14の理想切替えタイミング回転角度θ0 を計算する。
【0094】[定数] θP :吸着ノズルが吸着位置にある理想吸着タイミング
回転角度(deg) [変数]:(電子部品実装機の運転速度、実装する電子
部品、電子部品実装手段を変更する場合) PS :吸着可能下限空気圧 tP :吸着可能下限空気圧に到達するまでの時間(se
c) vA :電子部品実装機の運転速度(sec/chip) 上記のように、電子部品実装機の運転速度、実装する電
子部品、電子部品実装手段を変更する場合、図10に示
す本実施例のフローチャートのステップ#1において、
吸着ノズルが吸着位置にある理想吸着タイミング回転角
度θP (deg)は、第1実施例と同様にして設定す
る。
【0095】ステップ#2において、電子部品実装機の
運転速度vA (sec/chip)を、生産計画にある
所望の値に設定する。
【0096】メカニカルバルブ17が開いてから吸着ノ
ズルの空気圧が吸着可能下限空気圧PS に達するまでの
時間tP については、予め各種電子部品と各種吸着ノズ
ルとの組合せについて実験的に求めてテーブルを作成し
ておき、生産計画が指定する次に使用する電子部品と次
に使用する吸着ノズルとの組合せに対するtP を検索す
る。
【0097】ステップ#3において、ステップ#1で設
定したθP と、ステップ#2で設定したvA とtP とに
より、第1実施例と同様にして、式(6)によって、メ
カニカルバルブ14の理想切替えタイミング回転角度θ
0 を計算する。
【0098】 θ0 =θP −Δθ=θP −360tP /vA (deg)・・・・・・(6) このθ0 を使用し、タイミング制御部27によって、メ
カニカルバルブ17の吸着・解放切替え機構14を動作
させると、図2に示すように、入力軸12の角度変位が
理想的な吸着タイミング回転角度θP にある状態で、吸
着ノズル10aの空気圧が吸着可能下限空気圧PS に到
達し、安定した吸着動作を実現できる。
【0099】尚、実装の場合にも、空気圧変位曲線xの
勾配が逆になるだけで同様にして、メカニカルバルブ1
7の吸着・解放切替え機構15、16の動作タイミング
回転角度θ0 を計算することができ、タイミング制御部
28、29によって、メカニカルバルブ17の吸着・解
放切替え機構15、16を動作させると、安定した実装
動作、解放動作を実現できる。
【0100】本発明の電子部品実装方法を使用する電子
部品実装装置の第7実施例は、第6実施例と同様に、電
子部品実装機の運転速度、実装する電子部品の特徴(重
量、形状等)、電子部品実装手段の特徴(空気流入口の
径等)の変化に対応したメカニカルバルブの切替えタイ
ミングの算出方法に関するものであるが、第6実施例で
は、吸着可能下限空気圧PS に達するまでの時間t
P を、各種電子部品と各種吸着ノズルとの組合せについ
て予め実験的に求めてテーブルを作成しておき、生産計
画が指定する次に実装する電子部品と次に使用する吸着
ノズルとの組合せに対するtP を検索するのに対して、
第7実施例では、第3実施例と同様に、図5に示すよう
に、空気圧変位曲線xを直線z(傾きC=PS /tP
によって直線近似し、式(7)によって、メカニカルバ
ルブ14の理想切替えタイミング回転角度θ0 を計算す
る。
【0101】 θ0 =θP −Δθ=θP −360PS /CvA (deg)・・・・・(7) 本実施例の動作を示す図11のフローチャートのステッ
プ#1において、吸着ノズルが吸着位置にある理想吸着
タイミング回転角度θP (deg)を、第6実施例と同
様にして求める。
【0102】ステップ#2において、電子部品実装機の
運転速度vA (sec/chip)は、設定条件の一つ
として設定する。
【0103】近似直線の傾きC=PS /tP について
は、空気圧変位曲線xを直線近似し、その近似直線の傾
きC=PS /tP については、その電子部品実装機につ
いて電子部品と電子部品実装手段との各種の組合せにつ
いて予め実験的にtP を求め、それらの空気圧変位曲線
xを直線近似して、各種電子部品と各種吸着ノズルとの
組み合わせに対する傾きC=PS /tP のテーブルを作
成しておき、前記テーブルから、生産計画が指定する次
に実装する電子部品と次に使用する吸着ノズルとの組合
せに対するCを検索する。
【0104】吸着可能下限空気圧PS については、第6
実施例と同様にして、生産計画が指定する次に実装する
電子部品と次に使用する吸着ノズルとの組合せに対する
Sを検索する。
【0105】ステップ#3において、ステップ#2で、
電子部品実装機の運転速度vA 、近似直線の傾きC、吸
着可能下限空気圧PS が求まると、第3実施例と同様に
して、式(7)によって、メカニカルバルブ14の理想
切替えタイミング回転角度θ0 を計算する。
【0106】 θ0 =θP −Δθ=θP −360PS /CvA (deg)・・・・・(7) このθ0 を使用し、タイミング制御部27によって、メ
カニカルバルブ17の吸着・解放切替え機構14を動作
させると、図5に示すように、入力軸12の角度変位が
理想的な吸着タイミング回転角度θP にある状態で、吸
着ノズル10aの空気圧が吸着可能下限空気圧PS に到
達し、安定した吸着動作を実現できる。
【0107】尚、実装の場合にも、空気圧変位曲線xの
勾配が逆になるだけで同様にして、メカニカルバルブ1
7の吸着・解放切替え機構15、16の動作タイミング
回転角度θ0 を計算することができ、タイミング制御部
28、29によって、メカニカルバルブ17の吸着・解
放切替え機構15、16を動作させると、安定した実装
動作、解放動作を実現できる。
【0108】上記のように、第1〜第7実施例で得られ
た理想切替えタイミング回転角度θ0 で、吸着スイッチ
又は解放スイッチを切替えるトリガをかければ、理想タ
イミングで電子部品の吸着・実装を行うことができる。
【0109】又、前記のトリガ以外に、タイマを使用す
る方法もある。これは、算出した理想切替えタイミング
回転角度θ0 を、図12に示すように、一つの基準タイ
ミングに対して遅延量を加える方法であり、この場合、
トリガは基準タイミング用の一つで良い。この場合の動
作を図13のフローチャートに示す。
【0110】ステップ#1において、第1〜第7実施例
の何れかで理想切替えタイミング回転角度θ0 を求め
る。
【0111】ステップ#2において、理想切替えタイミ
ング回転角度θ0 を、基準タイミングに対する遅延量に
変換する。
【0112】ステップ#3において、遅延量をタイマに
セットする。
【0113】ステップ#4において、基準タイミングに
て、メカニカルバルブを切り替えるトリガをかける。
【0114】
【発明の効果】本願第1発明の電子部品実装方法と、本
願第2発明の電子部品実装装置とは、吸着ノズルの吸着
動作と解放動作とを切り替えるバルブの吸着・解放の切
替えを行ってから前記吸着ノズルが電子部品を実際に吸
着し又は解放するまでの時間差を求め、前記吸着ノズル
が吸着又は解放の適正位置に位置決めされているタイミ
ングより前記時間差だけ早いタイミングで前記バルブの
吸着・解放の切替えを行うので、試行錯誤なしに、常
に、最適タイミングで電子部品を吸着し解放できるとい
う効果を奏する。
【0115】又、電子部品の吸着ミスや実装位置ずれが
減少し、品質を向上できるという効果を奏する。
【0116】又、電子部品実装の作業条件を広範囲に変
えても、常に、最適な吸着・解放タイミングが実現する
ので、電子部品実装作業の高速化が容易になるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品実装方法を使用する電子部品
実装装置の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1、第2実施例の最適な吸着・解放
タイミングを求める方法を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の第2実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の第3、第5、第7実施例の最適な吸着
・解放タイミングを求める方法を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明の第4実施例の最適な吸着・解放タイミ
ングを求める方法を示す図である。
【図8】本発明の第4実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の第5実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の第6実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】本発明の第7実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】本発明の吸着・解放タイミングを制御する方
法を示す図である。
【図13】本発明の吸着・解放タイミングを制御する動
作を示すフローチャートである。
【図14】従来例の電子部品実装方法を使用する電子部
品実装装置の要部を示す斜視図である。
【図15】従来例の電子部品実装方法の問題点を示す図
である。
【図16】従来例の電子部品実装方法の問題点を示す図
である。
【図17】従来例の電子部品実装方法の問題点を示す図
である。
【図18】従来例の電子部品実装方法の問題点を示す図
である。
【図19】従来例の電子部品実装方法の問題点を示す図
である。
【図20】電子部品実装方法における電子部品諸元情報
を示す図である。
【符号の説明】
1 可動テーブル 2 部品供給器 3 駆動機構 4 リール 5 部品供給位置 6 回転体 7 駆動機構 8 減速機 9 インデックス機構 10 吸着ノズル 11 電子部品 12 入力軸 13 パイプ(吸引通気路) 14 吸着・解放切替え機構 15 吸着・解放切替え機構 16 吸着・解放切替え機構 17 メカニカルバルブ 18 吸着スイッチ 19 解放スイッチ 20 切替レバー 21 切替レバー 22 切替レバー 23 回路基板 27 タイミング制御部 28 タイミング制御部 29 タイミング制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気吸引機構との間を接続する吸引通気
    路に設けたバルブの吸着・解放の切替えにより電子部品
    を吸着し又は解放する吸着ノズルを、移動・位置決め機
    構で保持して、電子部品供給位置に位置決めし下降させ
    て電子部品を吸着して上昇させ、前記電子部品を吸着し
    た前記吸着ノズルを移動してその電子部品を実装すべき
    回路基板の実装位置の上方に位置決めし、下降させて吸
    着していた前記電子部品を前記回路基板上に解放して実
    装し、実装が終わると上昇・移動させて再び前記電子部
    品供給位置に位置決めし、上記と同じ動作を繰り返す電
    子部品実装方法において、前記バルブの吸着・解放の切
    替えを行ってから前記吸着ノズルが電子部品を実際に吸
    着し又は解放するまでの時間差を求め、前記吸着ノズル
    が吸着又は解放の適正位置に位置決めされているタイミ
    ングより前記時間差だけ早いタイミングで前記バルブの
    吸着・解放の切替えを行うことを特徴とする電子部品実
    装方法。
  2. 【請求項2】 時間差は、電子部品実装機の運転速度に
    対応して設定する請求項1に記載の電子部品実装方法。
  3. 【請求項3】 時間差は、実装する電子部品の重量、形
    状等の吸着可能下限空気圧に関係する特徴に対応して設
    定する請求項1に記載の電子部品実装方法。
  4. 【請求項4】 時間差は、吸着ノズルの空気流入口の大
    きさ等の吸着ノズルの空気圧の上昇又は降下速度に関係
    する特徴に対応して設定する請求項1に記載の電子部品
    実装方法。
  5. 【請求項5】 時間差は、電子部品実装機の運転速度
    と、実装する電子部品の重量、形状等の吸着可能下限空
    気圧に関係する特徴と、吸着ノズルの空気流入口の大き
    さ等の吸着ノズルの空気圧の上昇又は降下速度に関係す
    る特徴との中の2つ以上の特徴を組合せた場合に対応し
    て設定する請求項1に記載の電子部品実装方法。
  6. 【請求項6】 空気吸引機構と、電子部品を吸着し又は
    解放する吸着ノズルと、前記空気吸引機構と前記吸着ノ
    ズルとの間を接続する吸引通気路と、前記吸引通気路に
    設けられ前記吸着ノズルの吸着・解放を切り替えるバル
    ブと、前記吸着ノズルを保持して移動・位置決めする移
    動・位置決め機構とを有する電子部品実装装置におい
    て、前記バルブの吸着・解放の切替えを行ってから前記
    吸着ノズルが電子部品を実際に吸着し又は解放するまで
    の時間差だけ、前記吸着ノズルが吸着又は解放の適正位
    置に位置決めされているタイミングより早いタイミング
    で、前記バルブの吸着・解放の切替えを行うように、前
    記バルブの切替えを制御するタイミング制御部を備える
    ことを特徴とする電子部品実装装置。
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