JPH08297004A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH08297004A
JPH08297004A JP12306095A JP12306095A JPH08297004A JP H08297004 A JPH08297004 A JP H08297004A JP 12306095 A JP12306095 A JP 12306095A JP 12306095 A JP12306095 A JP 12306095A JP H08297004 A JPH08297004 A JP H08297004A
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magnetic field
space
permanent magnet
yoke
forming
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JP12306095A
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Yuichi Moriki
優一 森木
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリッジの一部に永久磁石あるいは巻線よ
りなる磁界を形成する手段を装着させることにより、精
度の向上、ロング・ストローク化および低価格化が容易
な置検出装置に関するものである。 【構成】 スケール1は、所定の間隙を隔て対向して配
置される一対の第1のヨーク2a、2bと、前記間隙の
構成する空間8内に第1の磁界を形成する第1の永久磁
石3aと、前記間隙の構成する空間8内に第2の磁界を
形成する第2の永久磁石3bとにより構成される。キャ
リッジ10は、空間8内に第3の磁界を形成する第3の
永久磁石6と磁電変換素子7により構成される。第1の
永久磁石3aと第2の永久磁石3bとは、それぞれの形
成する第1の磁界と第2の磁界とが異なる方向に成るよ
うに配置され、第3の永久磁石6は、第1の磁界と同一
方向であり、第2の磁界と異なる方向に成るように配置
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリッジの変位に対
応するスケールの連続した磁界の変化を各種磁電変換素
子を介して、電圧あるいは電気抵抗等の各種電気量の変
化として出力することにより、変位あるいは長さ等を検
出することが容易な位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、変位あるいは長さ等を検出する
位置検出装置には、各種電磁波の変化を利用した位置検
出装置、磁界の変化を利用した位置検出装置及び各種電
気量の変化を利用した位置検出装置等がある。
【0003】本発明の位置検出装置に類する従来の磁界
の変化を利用した位置検出装置の構造を図1及び図2に
示し、その磁界の分布を図3に示す。
【0004】図1に示す従来例において、位置検出装置
はスケール1とキャリッジ10を主に構成される。スケ
ール1は、所定の間隙を隔て対向して配置される一対の
第1のヨーク2a、2bと、第1のヨーク2a、2bの
それぞれの一方の端部に装着され、前記間隙の構成する
空間8内の一部に第1の磁界を形成する第1の永久磁石
3aと、第1のヨーク2a、2bのそれぞれの他方の端
部に装着され、空間8内の他の一部に第2の磁界を形成
する第2の永久磁石3bとにより構成される。キャリッ
ジ10は、位置の変位に対応した磁界の変化の検出部を
構成し、ホール素子あるいは磁気抵抗素子等よりなる磁
電変換素子7により構成される。
【0005】第1の永久磁石3aと第2の永久磁石3b
は、第1の永久磁石3aのN極の極性を有する磁極面が
第1のヨーク2aを介して第2の永久磁石3bのS極の
極性を有する磁極面に対向し、第1の永久磁石3aのS
極の極性を有する磁極面が第1のヨーク2bを介して第
2の永久磁石3bのN極の極性を有する磁極面に対向す
るように配置される。空間8内の中央部Cより端部A方
向の範囲には、第1のヨーク2aから第1のヨーク2b
に向かう第1の磁界が形成され、空間8内の中央部Cよ
り端部B方向の範囲には、第1のヨーク2bから第1の
ヨーク2aに向かう第2の磁界が形成される。
【0006】図2に示す従来例において、位置検出装置
はスケール1とキャリッジ10を主に構成される。スケ
ール1は、所定の間隙を隔て対向して配置される一対の
第1のヨーク2a、2bと、第1のヨーク2aに巻装さ
れ、前記間隙の構成する空間8内の一部に第1の磁界及
び空間8内の他の一部に第2の磁界をそれぞれ形成する
第1の巻線5aとにより構成される。キャリッジ10
は、位置の変位に対応した磁界の変化の検出部を構成
し、ホール素子あるいは磁気抵抗素子等よりなる磁電変
換素子7により構成される。
【0007】第1の巻線5aの形成する第1の磁界と第
2の磁界は、それぞれ異なる方向に空間8内に形成され
る。即ち、第1の巻線5aに図示の方向に電流を流すこ
とにより、空間8内の中央部Cより端部A方向の範囲に
は、第1のヨーク2aから第1のヨーク2bに向かう第
1の磁界が形成され、空間8内の中央部Cより端部B方
向の範囲には、第1のヨーク2bから第1のヨーク2a
に向かう第2の磁界が形成される。
【0008】図3は、図1及び図2に示す従来の位置検
出装置において、キャリッジ10の変位x[mm]に対
して空間8内に形成される磁界H[A/m]の大きさの
変化を示すものであり、キャリッジ10がスケール1の
一方の端部Aより他方の端部Bまで移動した際の磁界の
分布を示すものである。
【0009】キャリッジ10がスケール1の端部Aに位
置する際の磁界は+Ha[A/m]であり、中央部Cに
位置する際の磁界は0[A/m]であり、端部Bに位置
する際の磁界は−Hb[A/m]である。磁界は一方の
端部Aで最大となり他方の端部Bで最小となる。点線で
示される直線は理想的な磁界の分布を示すものであり、
実線で示される曲線は図1及び図2に示す従来の位置検
出装置の磁界の分布を示すものである。
【0010】しかし、これらの検出方法は、図3に実線
で示されるように、全ストロークにわたる磁界の分布が
所定の曲線で変化し、所定の磁界Ho[A/m]に対応
する実線で示される曲線の変位xa[mm]と、所定の
磁界Ho[A/m]に対応する点線で示される直線の変
位xb[mm]との間にΔx[mm]の誤差を有するも
のである。端部Aから端部Bまでの変位に対するΔx
[mm]の百分率の最大値を直線度とした際に、図1及
び図2に示す従来の位置検出装置の直線度は、±0.5
%となり、100[mm]のストロークに対して1[m
m]の誤差を与えるものであり、1[mm]の精度を有
する位置検出装置になる。100[mm]を越えるロン
グ・ストロークの位置検出装置に対応させた際には、ス
トロークに比例して直線度あるいは精度が極端に悪化す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の位置検出装置の価格が高く、各種民生機
器、各種産業機器及び各種OA機器等の各種汎用機器へ
の搭載が困難であり、ロング・ストロークに対応するこ
とが価格的に不可能な点である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャリジに磁
界を形成する手段を具備することを最も主要な特徴と
し、精度の向上、直線度の向上、ロング・ストローク化
及び低価格化という目的を極めて簡単に実現した。
【0013】
【作用】従って、本発明の位置検出装置によれば、キャ
リッジに第3の磁界を形成する手段を具備させ、スケー
ルが形成する第1の磁界と第2の磁界とをそれぞれ異な
る方向に構成し、第3の磁界を第1の磁界あるいは第2
の磁界のどちらか一方と同方向に構成し、スケールが形
成する第1の磁界あるいは第2の磁界をキャリッジを構
成する磁電変換素子に集約させることにより、精度の向
上、直線度の向上及びロング・ストローク化が可能とな
る。更に、第1の磁界及び第2の磁界に第3の磁界を重
畳させることにより、磁電変換素子に作用する磁界の大
きさのレベル・アップが可能となる。即ち、第1の磁界
及び第2の磁界を小さくすることが可能となり、第1の
磁界を形成する手段、第2の磁界を形成する手段及び磁
路を構成するヨーク類の小型軽量化と低価格化を実現す
るものである。
【0014】
【実施例】本発明の位置検出装置の詳細を図4ないし図
9に示す実施例に基づいて説明し、その磁界の分布を図
10ないし図12に示す。
【0015】図4は、第1の磁界を形成する手段と、第
2の磁界を形成する手段と、第3の磁界を形成する手段
とを永久磁石により構成した本発明の位置検出装置の第
1の実施例を示すものである。
【0016】図4に示す本発明の位置検出装置は、スケ
ール1とキャリッジ10を主に構成される。スケール1
は、所定の間隙を隔て対向して配置される一対の第1の
ヨーク2a、2bと、第1のヨーク2a、2bのそれぞ
れの一方の端部に装着され、前記間隙の構成する空間8
内の一部に第1の磁界を形成する第1の永久磁石3a
と、第1のヨーク2a、2bのそれぞれの他方の端部に
装着され、空間8内の他の一部に第2の磁界を形成する
第2の永久磁石3bとにより構成される。キャリッジ1
0は、位置の変位に対応した磁界の変化の検出部を構成
し、空間8内に第3の磁界を形成する第3の永久磁石6
とホール素子あるいは磁気抵抗素子等よりなる磁電変換
素子7により構成される。各種磁電変換素子7は、空間
8内に第3の磁界を形成する第3の永久磁石6の移動方
向の端部に装着される。
【0017】第1の永久磁石3aと第2の永久磁石3b
とは、空間8内にそれぞれ異なる方向の第1の磁界と第
2の磁界を形成するように配置され、第1の磁界は第1
の永久磁石3aにより空間8内の中央位置よりA方向の
範囲に形成され、第2の磁界は第2の永久磁石3bによ
り空間8内の中央位置よりB方向の範囲に形成される。
第3の永久磁石6は、第1の磁界あるいは第2の磁界の
どちらか一方と同方向の第3の磁界を空間8内に形成す
る。
【0018】本実施例において、第1の永久磁石3aの
N極の極性を有する磁極面は、第1のヨーク2aを介し
て第2の永久磁石3bのS極の極性を有する磁極面に対
向するように配置され、第1の永久磁石3aのS極の極
性を有する磁極面は、第1のヨーク2bを介して第2の
永久磁石3bのN極の極性を有する磁極面に対向するよ
うに配置される。第1の磁界は、空間8内に第1のヨー
ク2aより第1のヨーク2bに向かって形成され、第2
の磁界は、空間8内に第1のヨーク2bより第1のヨー
ク2aに向かって形成される。第3の永久磁石6のN極
の極性を有する磁極面は、第1の永久磁石3aのN極の
極性を有する磁極面及び第2の永久磁石3bのS極の極
性を有する磁極面に対向するように配置され、第1の磁
界と同方向であり第2の磁界と異なる方向に第3の磁界
を形成する。
【0019】図5は、第1の磁界を形成する手段と、第
2の磁界を形成する手段とをヨークに巻装された巻線に
より構成し、第3の磁界を形成する手段を永久磁石によ
り構成した本発明の位置検出装置の第2の実施例を示す
ものである。
【0020】図5に示す本発明の位置検出装置は、スケ
ール1とキャリッジ10を主に構成される。スケール1
は、所定の間隙を隔て対向して配置される一対の第1の
ヨーク2a、2bと、前記間隙の構成する空間8内の一
部に第1の磁界を形成し、更に、前記間隙の構成する空
間8内の他の一部に第2の磁界を形成する第1のヨーク
2aに巻装される第1の巻線5aとにより構成される。
キャリッジ10は、位置の変位に対応した磁界の変化の
検出部を構成し、空間8内に第3の磁界を形成する第3
の永久磁石6とホール素子あるいは磁気抵抗素子等より
なる磁電変換素子7により構成される。各種磁電変換素
子7は、空間8内に第3の磁界を形成する第3の永久磁
石6の移動方向の端部に装着される。
【0021】第1の巻線5aは、空間8内にそれぞれ異
なる方向の第1の磁界と第2の磁界を形成するように第
1のヨーク2aに巻装され、第1の磁界は空間8内の中
央位置よりA方向の範囲に形成され、第2の磁界は空間
8内の中央位置よりB方向の範囲に形成される。第3の
永久磁石6は、第1の磁界あるいは第2の磁界のどちら
か一方と同方向の磁界を空間8内に形成する。
【0022】本実施例において、第1の巻線5aに図示
の方向に電流を流すことにより、第1の磁界は、空間8
内に第1のヨーク2aより第1のヨーク2bに向かって
形成され、第2の磁界は、空間8に第1のヨーク2bよ
り第1のヨーク2aに向かって形成される。第3の永久
磁石6は、N極の極性を有する磁極面が第1のヨーク2
aに対向し、S極の極性を有する磁極面が第1のヨーク
2bに対向するように配置され、第1の磁界と同方向で
あり第2の磁界と異なる方向に第3の磁界を形成する。
【0023】図6は、第1の磁界を形成する手段と、第
2の磁界を形成する手段とをヨークに巻装された巻線に
より構成し、第3の磁界を形成する手段を永久磁石によ
り構成した本発明の位置検出装置の第3の実施例を示す
ものである。
【0024】図6に示す本発明の位置検出装置は、スケ
ール1とキャリッジ10を主に構成される。スケール1
は、所定の間隙を隔て対向して配置される一対の第1の
ヨーク2a、2bと、第1のヨーク2a、2bのそれぞ
れの両端部に固着される一対の第2のヨーク4a、4b
と、第2のヨーク4aに巻装され、前記間隙の構成する
空間8内の一部に第1の磁界を形成する第1の巻線5a
と、第2のヨーク4bに巻装され、空間8内の他の一部
に第2の磁界を形成する第2の巻線5bとにより構成さ
れる。キャリッジ10は、位置の変位に対応した磁界の
変化の検出部を構成し、空間8内に第3の磁界を形成す
る第3の永久磁石6とホール素子あるいは磁気抵抗素子
等よりなる磁電変換素子7により構成される。磁電変換
素子7は、空間8内に第3の磁界を形成する第3の永久
磁石6の移動方向の端部に装着される。
【0025】第1の巻線5aは、空間8内に第1の磁界
を形成するように第2のヨーク4aに巻装され、第2の
巻線5bは、空間8内に第1の磁界と異なる方向に第2
の磁界を形成するように第2のヨーク4bに巻装され
る。第1の磁界は第1の巻線5aにより空間8内の中央
位置よりA方向の範囲に形成され、第2の磁界は第2の
巻線5bにより空間8内の中央位置よりB方向の範囲に
形成される。第3の永久磁石6は、第1の磁界あるいは
第2の磁界のどちらか一方と同方向の磁界を空間8内に
形成する。
【0026】本実施例において、第1の巻線5aに図示
の方向に電流を流すことにより、第1の磁界は、空間8
内に第1のヨーク2aより第1のヨーク2bに向かって
形成され、第2の巻線5bに図示の方向に電流を流すこ
とにより、第2の磁界は、空間8内に第1のヨーク2b
より第1のヨーク2aに向かって形成される。第3の永
久磁石6は、N極の極性を有する磁極面が第1のヨーク
2aに対向し、S極の極性を有する磁極面が第1のヨー
ク2bに対向するように配置され、第1の磁界と同方向
であり第2の磁界と異なる方向に第3の磁界を形成す
る。
【0027】図7は、第1の磁界を形成する手段と、第
2の磁界を形成する手段とをヨークに巻装された巻線に
より構成し、第3の磁界を形成する手段を永久磁石によ
り構成した本発明の位置検出装置の第4の実施例を示す
ものである。
【0028】図7に示す本発明の位置検出装置は、スケ
ール1とキャリッジ10を主に構成される。スケール1
は、所定の間隙を隔て対向して配置される一対の第1の
ヨーク2a、2bと、第1のヨーク2a、2bのそれぞ
れの両端部に固着される一対の第2のヨーク4a、4b
と、第1のヨーク2aの一方の端部に巻装され、前記間
隙の構成する空間8内の一部に第1の磁界を形成する第
1の巻線5aと、第1のヨーク2aの他方の端部に巻装
され、前記間隙の構成する空間8内の他の一部に第2の
磁界を形成する第2の巻線5bとにより構成される。キ
ャリッジ10は、位置の変位に対応した磁界の変化の検
出部を構成し、空間8内に第3の磁界を形成する第3の
永久磁石6とホール素子あるいは磁気抵抗素子等よりな
る磁電変換素子7により構成される。磁電変換素子7
は、空間8内に第3の磁界を形成する第3の永久磁石6
の移動方向の端部に装着される。
【0029】第1の巻線5aは、空間8内に第1の磁界
を形成するように第1のヨーク2aに巻装され、第2の
巻線5bは、空間8内に第1の磁界と異なる方向に第2
の磁界を形成するように第1のヨーク2aに巻装され
る。第1の磁界は第1の巻線5aにより空間8内の中央
位置よりA方向の範囲に形成され、第2の磁界は第1の
巻線5bにより空間8内の中央位置よりB方向の範囲に
形成される。第3の永久磁石6は、第1の磁界あるいは
第2の磁界のどちらか一方と同方向の磁界を空間8内に
形成する。
【0030】本実施例において、第1の巻線5aに図示
の方向に電流を流すことにより、第1の磁界は、空間8
内に第1のヨーク2aより第1のヨーク2bに向かって
形成され、第2の巻線5bに図示の方向に電流を流すこ
とにより、第2の磁界は、空間8内に第1のヨーク2b
より第1のヨーク2aに向かって形成される。第3の永
久磁石6は、N極の極性を有する磁極面が第1のヨーク
2aに対向し、S極の極性を有する磁極面が第1のヨー
ク2bに対向するように配置され、第1の磁界と同方向
であり第2の磁界と異なる方向に第3の磁界を形成す
る。
【0031】図8は、第1の磁界を形成する手段と、第
2の磁界を形成する手段とを永久磁石により構成し、第
3の磁界を形成する手段を巻線により構成した本発明の
位置検出装置の第5の実施例を示すものである。
【0032】図8に示す本発明の位置検出装置は、スケ
ール1とキャリッジ10を主に構成される。スケール1
は、所定の間隙を隔て対向して配置される一対の第1の
ヨーク2a、2bと、第1のヨーク2a、2bのそれぞ
れの一方の端部に装着され、前記間隙の構成する空間8
内の一部に第1の磁界を形成する第1の永久磁石3a
と、第1のヨーク2a、2bのそれぞれの他方の端部に
装着され、空間8内の他の一部に第2の磁界を形成する
第2の永久磁石3bとにより構成される。キャリッジ1
0は、位置の変位に対応した磁界の変化の検出部を構成
し、空間8内に第3の磁界を形成する第3の巻線9とホ
ール素子あるいは磁気抵抗素子等よりなる磁電変換素子
7により構成される。各種磁電変換素子7は、空間8内
に第3の磁界を形成する第3の巻線9の移動方向の端部
に装着される。
【0033】第1の永久磁石3aと第2の永久磁石3b
とは、空間8内にそれぞれ異なる方向の第1の磁界と第
2の磁界を形成するように配置され、第1の磁界は第1
の永久磁石3aにより空間8内の中央位置よりA方向の
範囲に形成され、第2の磁界は第2の永久磁石3bによ
り空間8内の中央位置よりB方向の範囲に形成される。
第3の巻線9は、第1の磁界あるいは第2の磁界のどち
らか一方と同方向の第3の磁界を空間8内に形成するよ
うに巻装される。
【0034】本実施例において、第1の永久磁石3aの
N極の極性を有する磁極面は、第1のヨーク2aを介し
て第2の永久磁石3bのS極の極性を有する磁極面に対
向するように配置され、第1の永久磁石3aのS極の極
性を有する磁極面は、第1のヨーク2bを介して第2の
永久磁石3bのN極の極性を有する磁極面に対向するよ
うに配置される。第1の磁界は、空間8内に第1のヨー
ク2aより第1のヨーク2bに向かって形成され、第2
の磁界は、空間8内に第1のヨーク2bより第1のヨー
ク2aに向かって形成される。第3の磁界は、第3の巻
線9に図示の方向に電流を流すことにより、第1の磁界
と同方向であり第2の磁界と異なる方向に形成される。
【0035】図9は、第1の磁界を形成する手段と、第
2の磁界を形成する手段と、第3の磁界を形成する手段
とをそれぞれ巻線により構成した本発明の位置検出装置
の第6の実施例を示すものである。
【0036】図9に示す本発明の位置検出装置は、スケ
ール1とキャリッジ10を主に構成される。スケール1
は、所定の間隙を隔て対向して配置される一対の第1の
ヨーク2a、2bと、第1のヨーク2a、2bのそれぞ
れの両端部に固着される一対の第2のヨーク4a、4b
と、第2のヨーク4aに巻装され、前記間隙の構成する
空間8内の一部に第1の磁界を形成する第1の巻線5a
と、第2のヨーク4bに巻装され、空間8内の他の一部
に第2の磁界を形成する第2の巻線5bとにより構成さ
れる。キャリッジ10は、位置の変位に対応した磁界の
変化の検出部を構成し、空間8内に第3の磁界を形成す
る第3の巻線9とホール素子あるいは磁気抵抗素子等よ
りなる磁電変換素子7により構成される。磁電変換素子
7は、空間8内に第3の磁界を形成する第3の巻線9の
移動方向の端部に装着される。
【0037】第1の巻線5aと第2の巻線5bは、空間
8内にそれぞれ異なる方向の第1の磁界と第2の磁界を
形成するように第2のヨーク4aと第2のヨーク4bに
それぞれ巻装され、第1の磁界は第2のヨーク4aに巻
装される第1の巻線5aにより空間8内の中央位置より
A方向の範囲に形成され、第2の磁界は第2のヨーク4
bに巻装される第2の巻線5bにより空間8内の中央位
置よりB方向の範囲に形成される。第3の巻線9は、第
1磁界あるいは第2の磁界のどちらか一方と同方向の第
3の磁界を空間8内に形成する。
【0038】本実施例において、第1の巻線5aに図示
の方向に電流を流すことにより、第1の磁界は、空間8
内に第1のヨーク2aより第1のヨーク2bに向かって
形成され、第2の巻線5bに図示の方向に電流を流すこ
とにより、第2の磁界は、空間8内に第1のヨーク2b
より第1のヨーク2aに向かって形成される。第3の磁
界は、第3の巻線9に図示の方向に電流を流すことによ
り、第2の磁界と同方向であり第1の磁界と異なる方向
に空間8内に形成される。
【0039】本発明の位置検出装置の第1の磁界を形成
する手段、第2の磁界を形成する手段及び第3の磁界を
形成する手段は、図4ないし図9の実施例に示すよう
に、永久磁石あるいはヨークに巻装された巻線等により
構成されるが、永久磁石とその永久磁石に巻装された巻
線により構成し得るものであり、使用目的、ストローク
の長さ、形状及び寸法等により種々の形態をとるもので
ある。
【0040】永久磁石のみにて構成される位置検出装置
は、低価格及び電力の消費を必要としない利点を有する
反面、磁界の大きさ及び磁界の分布状態が永久磁石およ
び構成部材の機械加工精度により決定され、微小な調整
を困難とするものであり、巻線のみにて構成される位置
検出装置は、磁界の大きさ及び磁界の分布状態の微小な
調整を可能とする利点を有する反面、大きな電力の消費
を必要とする欠点を有するものである。永久磁石とその
永久磁石に巻装される巻線により構成される位置検出装
置は、磁界の大きさ及び磁界の分布状態の調整を、小さ
な電力の消費により可能とするものであるが、高価格に
なる欠点を有するものである。
【0041】図10ないし図12は、図4に示す本発明
の位置検出装置の第1の実施例において、キャリッジ1
0の変位x[mm]に対する磁界H[A/m]の大きさ
の変化を示すものであり、キャリッジ10を構成する磁
電変換素子7がスケール1の一方の端部Aより他方の端
部Bまで移動した際の空間8内に形成される磁界の分布
を示すものである。
【0042】図10は、第1の磁界を形成する第1の永
久磁石3aと、第2の磁界を形成する第2の永久磁石3
bと、第3の磁界を形成する第3の永久磁石6とをフェ
ライト永久磁石で構成し、第1の永久磁石3aより発生
して空間8を介して第1のヨーク2a、2bを流れる磁
束と、第2の永久磁石3bより発生して空間8を介して
第1のヨーク2a、2bを流れる磁束に対して、第1の
ヨーク2a、2bの厚さを十分に厚く構成し、キャリッ
ジ10がスケール1の一方の端部Aより他方の端部Bま
で移動した際の磁界の分布を示すものである。
【0043】キャリッジ10を構成する磁電変換素子7
がスケール1の端部Aに位置する際の磁界の大きさは+
Ha[A/m]であり、キャリッジ10の中央位置への
移動に伴い磁界は所定の割合で減少し、中央位置にて磁
界の大きさは0[A/m]となり、端部Bへの移動に伴
い磁界は所定の割合で減少し、端部Bにて磁界の大きさ
は−Hb[A/m]となる。
【0044】図11は、第1の磁界を形成する第1の永
久磁石3aと第2の磁界を形成する第2の永久磁石3b
をフェライト永久磁石で構成し、第3の磁界を形成する
第3の永久磁石6を希土類永久磁石で構成し、第1の永
久磁石3aより発生して空間8を介して第1のヨーク2
a、2bを流れる磁束と、第2の永久磁石3bより発生
して空間8を介して第1のヨーク2a、2bを流れる磁
束に対して、第1のヨーク2a、2bの厚さを十分に厚
く構成し、キャリッジ10がスケール1の一方の端部A
より他方の端部Bまで移動した際の磁界の分布を示すも
のである。
【0045】キャリッジ10を構成する磁電変換素子7
がスケール1の端部Aに位置する際の磁界の大きさはH
a[A/m]であり、キャリッジ10のスケール1の端
部Bへの移動に伴い磁界は所定の割合で減少し、磁電変
換素子7がスケール1の端部Bにて磁界の大きさはHb
[A/m]となる。磁電変換素子7がスケール1の中央
に位置する際の磁界の大きさは(Ha+Hb)/2[A
/m]である。
【0046】図12は、第1の磁界を形成する第1の永
久磁石3aと、第2の磁界を形成する第2の永久磁石3
bと、第3の磁界を形成する第3の永久磁石6とを希土
類永久磁石で構成し、第1の永久磁石3aより発生して
空間8を介して第1のヨーク2a、2bを流れる磁束
と、第2の永久磁石3bより発生して空間8を介して第
1のヨーク2a、2bを流れる磁束に対して、第1のヨ
ーク2a、2bの厚さを十分に厚く構成し、キャリッジ
10がスケール1の一方の端部Aより他方の端部Bまで
移動した際の磁界の分布を示すものである。
【0047】キャリッジ10を構成する磁電変換素子7
がスケール1の端部Aに位置する際の磁界の大きさはH
a[A/m]であり、キャリッジ10のスケール1の端
部Bへの移動に伴い磁界は所定の割合で減少し、磁電変
換素子7がスケール1の端部Bにて磁界の大きさは0
[A/m]となる。磁電変換素子7がスケール1の中央
部Cに位置する際の磁界の大きさはHa/2[A/m]
である。
【0048】図10ないし図12に示す全ストロークに
わたる磁界の分布は、図示のように直線で示され、図3
に実線で示す磁界の分布に対して極めて高い直線度を有
するものであり、100[mm]のストロークに対して
±0.1%以上の直線度を有し、ストロークに関わら
ず、0.2[mm]以下の誤差で変位あるいは長さ等を
検出することを可能とするものである。
【0049】本発明の位置検出装置において、第1のヨ
ーク2a、第1のヨーク2b、第2のヨーク4a及び第
2のヨーク2b等は、炭素成分の少ない一般構造用圧延
鋼材、機械構造用炭素鋼鋼材あるいは快削鋼鋼材等によ
り構成され、高い精度および高い直線度に対応する際に
は前記鋼材に熱処理を施し、更に、高い精度および高い
直線度に対応する際には、優れた磁気特性を有する電磁
軟鉄鋼材により構成される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の位置検出装
置は、スケールとキャリッジを主に構成され、キャリッ
ジの一部に永久磁石あるいは巻線よりなる第3の磁界を
形成する手段を装着することにより、低価格化と、精度
および直線度の向上と、精度および直線度を低下させる
ことなく100[mm]を越えるロング・ストローク化
と、スケール部とキャリッジ部との間の非接触化と、非
接触化に伴う保守の簡略化および長寿命化を可能とし、
構造が簡単であり、構成部品が少なく、強固な構造を有
し、校正に際しての調整が簡単であり、設置環境の制限
が少ない等の利点がある。更に、連続したアナログ信号
を出力するため、制御回路が極めて簡単であり、高精
度、高直線度および低価格の位置検出装置を実現するも
のである。位置検出装置として0.1[mm]以上の精
度を必要としない各種民生機器、各種産業機器及び各種
OA機器等の各種汎用機器への搭載が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の位置検出装置の構造説明図である。
【図2】従来の位置検出装置の構造説明図である。
【図3】図1及び図2に示す従来の位置検出装置の磁界
分布図である。
【図4】本発明の位置検出装置の第1の実施例の構造説
明図である。
【図5】本発明の位置検出装置の第2の実施例の構造説
明図である。
【図6】本発明の位置検出装置の第3の実施例の構造説
明図である。
【図7】本発明の位置検出装置の第4の実施例の構造説
明図である。
【図8】本発明の位置検出装置の第5の実施例の構成説
明図である。
【図9】本発明の位置検出装置の第6の実施例の構成説
明図である。
【図10】本発明の位置検出装置の磁界の分布図であ
る。
【図11】本発明の位置検出装置の磁界の分布図であ
る。
【図12】本発明の位置検出装置の磁界の分布図であ
る。
【符号の説明】
1 スケール 2a 第1のヨーク 2b 第1のヨーク 3a 第1の永久磁石 3b 第2の永久磁石 4a 第2のヨーク 4b 第2のヨーク 5a 第1の巻線 5b 第2の巻線 6 第3の永久磁石 7 磁電変換素子 8 空間 9 第3の巻線 10 キャリッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隙を隔て対向する一対の第1の
    ヨークと、前記間隙が構成する空間内の一部に第1の磁
    界を形成する手段と、前記間隙が構成する空間内の他の
    一部に第2の磁界を形成する手段とを主に構成されるス
    ケールと、前記間隙が構成する空間内を円滑に移動し得
    る構造に配設され、前記間隙が構成する空間内に第3の
    磁界を形成する手段と、前記第3の磁界を形成する手段
    の移動方向の端部に装着される少なくても一つ以上の磁
    電変換素子とを主に構成されるキャリッジとにより構成
    され、第1の磁界と第2の磁界とがそぞれ異なる方向で
    あり、第3の磁界が第1の磁界あるいは第2の磁界のど
    ちらか一方と同方向であることを特徴とする位置検出装
    置。
JP12306095A 1995-04-25 1995-04-25 位置検出装置 Pending JPH08297004A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010151731A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Nippon Seiki Co Ltd 位置検出装置
US9057628B2 (en) 2009-07-28 2015-06-16 Mahle International Gmbh Position sensor and linear actuator

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010151731A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Nippon Seiki Co Ltd 位置検出装置
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