JPH08296521A - インジェクタの針弁制御装置 - Google Patents

インジェクタの針弁制御装置

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Publication number
JPH08296521A
JPH08296521A JP18006295A JP18006295A JPH08296521A JP H08296521 A JPH08296521 A JP H08296521A JP 18006295 A JP18006295 A JP 18006295A JP 18006295 A JP18006295 A JP 18006295A JP H08296521 A JPH08296521 A JP H08296521A
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JP
Japan
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injection
hole
pressure
valve
orifice
Prior art date
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Pending
Application number
JP18006295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Koizumi
芳久 小泉
Hiroshi Ueno
宏 上野
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射間のインターバル時間が短い場合であっ
ても良好な初期噴射特性を得ることができ、スピル特性
の悪化なく、初期噴射率の抑制が可能となるインジェク
タの針弁制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係るインジェクタ1の針弁制御
装置50は、高燃圧の供給により制御室52内で原位置
から押動されて針弁16を下降させるピストン56と、
このピストン56に形成され上記針弁16のリフト時に
上記制御室52内の燃料を適宜排出させるオリフィス5
9と、上記ピストン56が上記原位置に戻る過程で上記
制御室52内の燃料を上記ピストン56の背面側65に
通す連通路66とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインジェクタの針弁
制御装置に係り、特に、ディーゼルエンジン等に高圧燃
料を噴射供給するインジェクタにおいて、その初期噴射
を最適化すべく針弁を制御する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、コモンレールと称される一種の
サージタンクに高圧燃料を蓄圧し、この高圧燃料をディ
ーゼルエンジン等に噴射供給するコモンレール式(CR
式)インジェクタが知られている。このインジェクタに
あっては、エンジン回転数によらず高い噴射圧力が常時
得られ、低回転域でも可燃混合気形成に有利な高い噴射
圧力が得られる利点がある。また、噴射時期の設定が自
由に行えるため多段噴射が可能となり、出力、排ガス特
性、騒音及び臭気等の改善に極めて有効となる。多段噴
射については、図9にその様子を概略的に示す。これに
よれば、先ずパイロット噴射が行われ、所定のインター
バル時間を経てメイン噴射が行われる。またの()内
に示すように、メイン噴射の後にアフター噴射が行われ
ることもある。
【0003】通常、このようなインジェクタには、その
初期噴射、即ち噴射開始直後の噴霧を最適化するため
に、針弁即ちノズルニードルのリフト或いは上昇速度を
制御するための装置が設けられている。
【0004】図10は従来の針弁制御装置を示し、図示
するように、アッパボディaとロアボディbとで区画形
成される制御室c内には、ダンピングオリフィスバルブ
d、オリフィススプリングe、及び摺動可能なピストン
即ちパイロットオリフィスバルブfがそれぞれ装入され
ている。制御室cの上方には図示しないソレノイドバル
ブが設けられ、この切替えにより無噴射時には高燃圧即
ち燃料による高圧が、噴射時にはそれをリークさせて生
じる低圧が、導圧ポートgを通じて供給ないし導入され
るようになっている。
【0005】具体的な動作を説明すれば、無噴射時には
図11(d)に示すように、制御室c内に高圧が導入さ
れ、その高圧でコマンドピストンhを下降させ、これに
連結するノズルニードル(図示せず)で噴孔(図示せ
ず)を塞ぐようになっている。噴射開始となればソレノ
イドバルブが切替えられ、図11(a)の如く、導圧ポ
ートg内が低圧となり、制御室c内からオリフィス孔i
を通じて燃料が移動することで、制御室c内は低圧とな
って、コマンドピストンh及びノズルニードルのリフト
を許容する。特にこのオリフィス孔iが、燃料の通過流
量を定め、ノズルニードルのリフト速度を制御する。よ
ってその孔径は、初期噴射を最適化する孔径となるよう
定められている。
【0006】噴射の終了に際しては、導圧ポートgから
の高圧がパイロットオリフィスバルブfを下降させ、こ
れによってコマンドピストンhに高圧を与えてノズルニ
ードルを下降させる。従って噴孔は閉塞し、噴射が終了
する。この状態で、パイロットオリフィスバルブfを境
とする制御室c内の導圧ポートg側室内即ち一端側室j
内と、その反対側のダンピングオリフィスバルブd側室
内即ち他端側室k内との圧力は、ほぼ同圧の高圧なの
で、オリフィススプリングeによる付勢力と、オリフィ
ス孔iを通じた燃料の移動とにより、図11(c),
(d)といった順序で、パイロットオリフィスバルブf
が上昇する。そして図11(d)の状態が、次噴射に向
けての待機状態となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
1サイクルの動作は各噴射毎に行われるものであるか
ら、多段噴射の場合にあっても、パイロット噴射、メイ
ン噴射、及びアフター噴射のそれぞれについて行われる
ことになる。
【0008】しかし、上記装置の場合、パイロット又は
アフター噴射と、メイン噴射とのインターバル時間が短
くなると、図11(b)の状態から(d)の状態への移
行、即ち次噴射待機状態への復帰が速やかに行われず、
正確な噴射が実行できないという問題がある。
【0009】詳述すると、図11(b)に示す噴射終了
時点では、一端側室j内に導圧ポートgから高圧が送ら
れ、この高圧を受けてパイロットオリフィスバルブfが
上端の原位置から下方に押動される。これによって他端
側室k内は圧縮され、コマンドピストンhを下降させ得
るような一端側室j内とほぼ同圧の高圧となる。そして
オリフィススプリングeがパイロットオリフィスバルブ
fに上昇力を与え、同時に一端側室j内の燃料がオリフ
ィス孔iを通じて他端側室k内に移動するため、パイロ
ットオリフィスバルブfは図11(c)のように徐々に
上昇し、図11(d)の如く原位置に戻る。これから分
かるように、パイロットオリフィスバルブfの復帰は、
特にオリフィス孔iの孔径が比較的小さいため、即座に
は行われない。
【0010】ところが、インターバル時間が短くなる
と、パイロットオリフィスバルブfが復帰する前(例え
ば図11(c)の状態)に噴射開始となり、一端側室j
内の減圧によりパイロットオリフィスバルブfの急上昇
が生じる。こうなると他端側室k内も急減圧され、コマ
ンドピストンh及びノズルニードルの急リフトが生じ、
リフト速度の正確な制御が不可能となる。
【0011】またこれにより、初期噴射率が増加してN
Ox、燃焼騒音等の増加を招き、また、燃料噴射量の急
増及び制御不良によりドライバビリティの低下等を招
く。
【0012】そこで、本発明は上記課題を解決すべく創
案されたものであり、その目的は、噴射間のインターバ
ル時間が短い場合であっても良好な初期噴射特性を得る
ことができるインジェクタの針弁制御装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るインジェクタの針弁制御装置は、高燃
圧の供給により制御室内で原位置から押動されて針弁を
下降させるピストンと、このピストンに形成され上記針
弁のリフト時に上記制御室内の燃料を適宜排出させるオ
リフィスと、上記ピストンが上記原位置に戻る過程で上
記制御室内の燃料を上記ピストンの背面側に通す連通路
とを備えたものである。これによれば、噴射終了と同時
に下降されたピストンが原位置に戻る過程において、制
御室内の燃料は、オリフィスとは別の連通路を通じても
ピストンの背面側に移動される。これによってピストン
の復帰移動は速やかに行われ、その応答性は改善され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適な実施の形態を
添付図面に基づいて詳述する。
【0015】図2は、本発明に係る針弁制御装置が適用
されるインジェクタの全体を示す。図示するように、イ
ンジェクタ1は、ロアボディ2とアッパボディ3とから
主に構成される分割式のインジェクタボディ4を有す
る。ロアボディ2とアッパボディ3とはバルブナット5
で結合され、これらにはキャップボディ6が被せられて
いる。キャップボディ6内にはソレノイド7が設けら
れ、このソレノイド7には外部端子8から電力が供給さ
れる。ロアボディ2の先端部或いは下端部には、チップ
パッキン9を介してノズルボディ10がリテーニングナ
ット11を用いて結合される。またロアボディ2側部の
ボス取付部12には、コモンレール(図示せず)から高
圧燃料を導入するためのインレットボス13と、リーク
による低圧燃料を導出するためのアウトレットボス14
とが取り付けられる。
【0016】ノズルボディ10の先端部には噴孔15が
設けられ、この噴孔15は針弁即ちノズルニードル16
の上下移動により開閉される。インレットボス13から
の高圧燃料は分岐17からノズル側高圧通路18に通じ
て油溜り室19に溜められる。そしてその燃料は、ノズ
ルニードル16が上昇すれば、ノズルニードル16外周
の隙間を通じて噴孔15から噴射される。ノズルニード
ル16には油溜り室19の位置にテーパ面20が形成さ
れ、詳しくは後述するが、このテーパ面20はノズルニ
ードル16に高圧燃料による上昇力を与える。
【0017】ロアボディ2の中心孔21には、軸状に形
成されたコマンドピストン22が、中心孔21の摺動部
23、及びスペーサ24とシム25とに対し摺動可能に
装入される。中心孔21のスプリング収容部26にはノ
ズルスプリング27が装入され、ノズルスプリング27
は、プレッシャピン28を介して、ノズルニードル16
を下方即ち閉方向に押圧或いは付勢する。プレッシャピ
ン28の中心部にはコマンドピストン22の下端面が当
接される。
【0018】ソレノイド7を実質的に収容するソレノイ
ドボディ29は、キャップボディ6によりリングスペー
サ30を介してアッパボディ3に結合される。ソレノイ
ドボディ29の軸心部には摺動軸31が固定され、摺動
軸31にはソレノイド弁体32とスプリング33とが嵌
合される。ソレノイド弁体32は、摺動軸31の外周面
と、アッパボディ3軸心部の摺動孔34内周面とに対し
摺動可能である。またソレノイド弁体32はスプリング
33によって下方に付勢され、ソレノイド7が通電され
て噴射状態となるときは上方に移動される。
【0019】図3は、このときの様子を詳細に示し、
(a)は無噴射状態(電流 OFF)、(b)は噴射状態
(電流ON)を示す。先ず無噴射状態にあって、ソレノイ
ド弁体32は下方に位置され、その縮径部35の下端周
縁に形成された斜め面36が、アッパボディ3の軸心部
に形成された導圧ポート37の入口座面38に面当たり
して、ソレノイド弁体32の移動を規制する。このと
き、ソレノイド弁体32に形成された横孔39が、制御
側高圧通路40の出口端としての周溝41に一致すると
共に、横孔39の内側に摺動軸31の縮径部42が位置
して、横孔39内の高圧燃料をポート接続孔43へと洩
れ出させる。摺動孔34の下端には、高圧燃料をリーク
させるための制御側低圧通路44が接続されるが、この
状態ではソレノイド弁体32により閉とされ、リークは
なされない。結局、高圧通路40からの高圧(コモンレ
ール圧)燃料は、その圧力を維持したまま導圧ポート3
7へと送られる。
【0020】次に噴射状態となると、図3(b)に示す
ように、ソレノイド弁体32が上方に移動され、横孔3
9が周溝41から若干外れ、縮径部42がポート接続孔
43の入口を塞ぐ。即ち、前記同様、縮径部42の下端
周縁部と、ポート接続孔43の上端周縁部との面取り部
分同士が面当たりする。これにより、高圧通路40から
の高圧燃料は遮断されてポート接続孔43には流通され
ない。そしてこのとき、ソレノイド弁体32の縮径部3
5が導圧ポート37を開き、この導圧ポート37を低圧
通路44へと連通させて、今度は導圧ポート37からの
高圧燃料のリークを生じさせる。これによって、導圧ポ
ート37内は低圧となる。なお、このリーク燃料は、図
2に仮想線で示す通路44aを通じてアウトレットボス
14から排出される。
【0021】図2に示すように、制御側低圧通路44
は、ロアボディ2とアッパボディ3との隙間45を介し
て、ロアボディ2に形成されたノズル側低圧通路46へ
と連通される。さらに隙間45は、アッパボディ3に形
成された低圧連通路47を介して、ソレノイド弁体32
のための移動室48へと連通される。ノズル側低圧通路
46は、中心孔21の拡径部49に接続され、これによ
り低圧燃料は、コマンドピストン22と拡径部49との
隙間、及びスプリング収容部26を通じてプレッシャピ
ン28にまで到達する。なおこれらへの高圧燃料の侵入
はない。
【0022】ここで、ロアボディ2とアッパボディ3と
の境界部乃至接続部には、本発明に係る針弁制御装置5
0が設けられる。図1に示すように、針弁制御装置50
は、ロアボディ2の軸心部に形成された有底円筒体状の
穴51の内面と、アッパボディ3の下面とで区画形成さ
れる制御室52を有する。制御室52の一端即ち上端面
53は平面とされ、その中心部には導圧ポート37の出
口端が開口される。なお導圧ポート37の出口端付近は
拡径されている。制御室52内の他端即ち下端部にはダ
ンピングオリフィスバルブ54が設けられている。ダン
ピングオリフィスバルブ54は、有底円筒体状に形成さ
れ、その底部中心位置には、制御室52の出口を実質的
に形成するダンピングオリフィス孔54aが設けられ
る。そして穴51に連通して前記中心孔21が設けられ
るため、オリフィス孔54aはコマンドピストン22へ
の燃料の供給、或いは高圧・低圧の供給を行うことにな
る。ダンピングオリフィスバルブ54の内筒部には、コ
イルスプリングによるオリフィススプリング55が装入
される。そしてこのオリフィススプリング55を介し
て、ピストンたるパイロットオリフィスバルブ56が上
方に付勢されて設けられる。
【0023】パイロットオリフィスバルブ56は、制御
室52の内側壁に沿って摺動可能に装入され、その実質
的な摺動部分をなす円盤状部57と、円盤状部57の中
心部から下方に延出されるテーパ軸部58とから断面略
T字状に形成される。パイロットオリフィスバルブ56
には、その中心に沿って、上側にはオリフィス即ちオリ
フィス孔59が、下側には拡径孔60が貫通して形成さ
れる。この拡径孔60はダンピングオリフィスバルブ5
4の拡径孔61と同径に形成されるが、オリフィス孔5
9はダンピングオリフィス孔54aよりも小径とされ
る。テーパ軸部58は、円盤状部57がダンピングオリ
フィスバルブ54の上端面に当接したとき、ダンピング
オリフィスバルブ54の内底面と隙間を形成するような
延出長とされる。そしてテーパ軸部58は、ダンピング
オリフィスバルブ54の内側壁とともに、オリフィスス
プリング55の伸縮時の曲がりを防止するガイドの役割
も果たす。
【0024】特にパイロットオリフィスバルブ56に
は、円盤状部57の径方向外側の部分に、その軸方向に
沿って貫通する孔部62が形成される。孔部62は、対
向位置に二つ形成され、その内径がオリフィス孔59の
内径よりも大きく形成されると共に、その上下端は面取
りされている。そして孔部62は、導圧ポート37の出
口端の開口よりも径方向外側に位置され、これにより円
盤状部57の上端面63が制御室52の上端面53に当
接するとき、即ちパイロットオリフィスバルブ56が原
位置に位置するとき、導圧ポート37と孔部62とは離
間されて連通しないようになっている。またこのとき、
面63,53同士は完全に面当たりし、導圧ポート37
はオリフィス孔59の部分を除いて閉鎖される。さらに
孔部62は、ダンピングオリフィスバルブ54の内側壁
のなす半径位置にその中心をほぼ位置させる。
【0025】このようにして、制御室52内には、パイ
ロットオリフィスバルブ56を境とする一端即ち上端側
室64と他端即ち下端側室65とが形成されると共に、
パイロットオリフィスバルブ56には、孔部62によ
り、上端側室64内に臨んで一端が開口され、下端側室
65内に臨んで他端が開口される連通路66が設けられ
ることになる。なお言い換えれば、上端側室64は、制
御室52の上端面53とパイロットオリフィスバルブ5
6の上端面63との間の空間であり、下端側室65は、
パイロットオリフィスバルブ56とダンピングオリフィ
スバルブ54との間の空間である。
【0026】次に、かかる構成からなるインジェクタ1
の動作説明を行う。図2に示すように、無噴射時、イン
レットボス13から導入された高圧燃料は、分岐17、
ノズル側高圧通路18を通じて油溜り室19に溜めら
れ、ノズルニードル16にテーパ面20を介して上昇力
を与える。他方、制御側高圧通路40に分岐した高圧燃
料は、前述の通り導圧ポート37に送られ、制御室52
を通過してコマンドピストン22に下降力を与える。結
局、このコマンドピストン22とノズルスプリング27
とによるノズルニードル16への下降力が前記上昇力に
打ち勝って、ノズルニードル16を下方に押圧し噴孔1
5を閉塞する。そしてこのとき、図11(d)の如く、
パイロットオリフィスバルブ56は原位置に位置され
る。
【0027】次に噴射時、油溜り室19の高圧燃料がノ
ズルニードル16に上昇力を与えるのは同様であるが、
導圧ポート37の高圧燃料が制御側低圧通路44にリー
クして低圧となり、制御室52内の高圧燃料も導圧ポー
ト37に排出されて低圧となるため、コマンドピストン
22への下降力が著しく減少される。結局、前記上昇力
が、コマンドピストン22への下降力、制御側低圧通路
44からの低圧燃料によるプレッシャピン28への下降
力、及びノズルスプリング27による下降力の和に打ち
勝って、ノズルニードル16をリフトさせて噴孔15を
開放し、噴射を行わせる。
【0028】特に噴射開始直後、図1を参照して、導圧
ポート37が低圧となるので、下端側室65内の高圧燃
料はオリフィス孔59を通じて導圧ポート37へと移動
する。このときの移動流量が高圧から低圧となる速度を
決定し、ノズルニードル16の初期リフト速度或いは初
期噴射特性を決定することになる。そしてこのとき、連
通路66は制御室52の上端面53によって閉鎖される
から、連通路66を通じた燃料の移動はない。やがて
は、下端側室65内の圧力が所定の低圧(リーク圧)に
安定する。以上の状態が図11(a)の状態である。
【0029】噴射終了時、再び導圧ポート37内に高圧
燃料が送られると、その高圧燃料はパイロットオリフィ
スバルブ56の上端面63に作用し、オリフィススプリ
ング55の付勢力に抗じてパイロットオリフィスバルブ
56を下方に押動する。するとバルブ56は、比較的短
時間でダンピングオリフィスバルブ54に当接し、下端
側室65内を高圧(コモンレール圧とほぼ同圧)とす
る。ダンピングオリフィス孔54aはこの高圧燃料の排
出流量を決定するが、その流量値は比較的大きい。こう
して、コマンドピストン22には下降力が加わって、ノ
ズルニードル16の比較的速い速度での下降が生じて噴
射が停止する。以上の状態が図11(b)の状態であ
る。
【0030】ところが、図11(b)〜(d)に示すよ
うな、これに続くパイロットオリフィスバルブ56の復
帰が即座に行われる点が本形態の最も大きな特徴であ
る。即ち、パイロットオリフィスバルブ56が下端位置
に移動されると、連通路66は開放されて上端側室64
内と下端側室65内とを連通する。従来これらを連通し
ていたのはオリフィス孔59のみであったが、本形態で
はこれとは別の連通路66を形成したため通路面積を実
質的に拡大(変化)させることができる。よって高圧燃
料の移動流量を増すことができ、パイロットオリフィス
バルブ56がオリフィススプリング55の付勢力で原位
置に戻ろうとする場合、上端側室64内の燃料を連通路
66を通じて、パイロットオリフィスバルブ56背面側
の下端側室65内に即座に移動させ、パイロットオリフ
ィスバルブ56の移動速度を高めることができる。これ
により、パイロットオリフィスバルブ56の応答性が格
段に向上し、特に多段噴射に際してインターバル時間が
短い場合であっても、良好な初期噴射特性を得ることが
可能となる。またこれに伴う前述のNOx増加等の問題
点も解決することができる。
【0031】図4は、多段噴射に際しての噴射特性を示
すグラフで、(a)は噴射・無噴射を制御するための入
力信号の様子を、(b)は実際の噴射状態を示す。
(b)において実線が本形態の場合、破線が従来の場合
であるが、これからも、〜とインターバル時間が短
くなるほど、初期噴射特性の向上が見られるのが分か
る。さらに本形態では、連通路66を孔部62による簡
単な構成とし、特に制御室52の上端面53を連通路6
6の開閉に利用したため、コストの低減化等を図れるメ
リットがある。
【0032】次に変形例について説明する。
【0033】図5は、パイロットオリフィスバルブ56
の孔部62を一つとし、図6は孔部62を三つとして、
連通路66の通路面積をそれぞれ変更した例を示してい
る。これら孔部62はいずれも丸孔であるが、角孔等の
任意の形状にすることが可能である。
【0034】図7は、円盤状部57の側面に軸方向に沿
って延出する溝部67を形成し、この溝部67と制御室
52側壁(図示省略)とによって区画される空間を連通
路66とした例を示す。溝部67は周方向 120°間隔で
三つ形成され、断面略半円状とされている。勿論この溝
部67についても任意の変更が可能である。
【0035】図8に示す例にあっては、こんどはパイロ
ットオリフィスバルブ56の方ではなく、制御室52の
側壁に軸方向に延出する溝部68が形成されている。そ
してこの溝部68と円盤状部57の側面とが連通路66
を区画形成する。ここで溝部68は、制御室52の上端
位置から、少なくともダンピングオリフィスバルブ54
の上端位置まで延出され、パイロットオリフィスバルブ
56の全ストローク領域について、高圧燃料の移動をし
得るようになっている。なおこの溝部68も、周方向に
等間隔で三つ形成され断面略半円状とされている。前記
同様に変形も可能である。
【0036】また、図示しないが、例えば制御室52の
側壁に連通路66の一端と他端とを開口し、ロアボディ
2内部に連通路66を区画形成するようにしてもよい。
【0037】さて、以上の形態は特に初期噴射特性の向
上を図るものであるが、以下に述べる変形例によれば、
噴射終了時の特性(スピル特性)をも併せて改善するこ
とができる。
【0038】図12に示すように、この変形例にあって
は、図1の形態にあったダンピングオリフィスバルブ5
4が省略されている。制御室52内には比較的大径のコ
イルスプリングによるオリフィススプリング55が設け
られ、オリフィススプリング55の上側には形状の異な
るパイロットオリフィスバルブ56が摺動可能に設けら
れる。オリフィススプリング55の下端は穴51の内底
面に当接され、その上端は、パイロットオリフィスバル
ブ56の下端周縁部に形成された周溝70内に嵌め入れ
られる。
【0039】パイロットオリフィスバルブ56は、その
上端面71がドーム状乃至断面円弧状に形成され、その
中心に沿って、上側にはテーパ孔72が、下側にはオリ
フィス孔73が貫通して形成される。パイロットオリフ
ィスバルブ56の下端面74は周溝70の部分を除いて
平面に形成される。そしてパイロットオリフィスバルブ
56の径方向外側の部分に、連通路66を区画する軸方
向に貫通した孔部62が形成される。孔部62は前記同
様、対向位置に二つ形成され、その内径がオリフィス孔
73の内径よりも大きくされる。
【0040】特にこのパイロットオリフィスバルブ56
においては、穴51の内側壁との摺動面をなす側面部7
5が、前記形態の場合よりも短い長さ(軸方向長さ)に
形成されており、これによって摺動時の摩擦抵抗を軽減
でき、スムーズ且つ応答性のよい動作を実現できる。ま
た下端面74を平面としたので、軽量化による応答性向
上も実現できる。そして側面部75は、摺動面を形成す
べくその外径が精密加工にて高精度に仕上げられるが、
その長さが短いことで加工長も減り、加工コストを減小
できるメリットがある。また前記形態の場合も同様であ
るが、パイロットオリフィスバルブ56が穴51の内側
壁に沿って摺動しこれら間での燃料移動はないため、上
端側室64及び下端側室65間の燃料の移動流量をオリ
フィス孔73及び孔部62の流路面積和のみによって決
定でき、これにより噴射特性のセッティング或いは変更
を、孔径や孔数等の変更のみで完全に決定することがで
きる。
【0041】加えて、制御室52の上端には、パイロッ
トオリフィスバルブ56の上方への移動を規制するため
のバルブシート76が設けられる。なおこのバルブシー
ト76は、穴51への圧入、制御室52の上端面53即
ちアッパボディ3へのねじ止め等により固定されてお
り、その固定方法は任意である。或いは、アッパボディ
3に一体形成しても構わない。バルブシート76はその
中心に、導圧ポート37と同径程度に形成された導圧口
77を有する。この導圧口77に対し、パイロットオリ
フィスバルブ56のテーパ孔72の上端開口径は大きく
形成されている。テーパ孔72の上端周縁部がバルブシ
ート76に当接するとき、パイロットオリフィスバルブ
56の上方への移動は規制され、且つこのとき、導圧口
77の下端出口は上端側室64からは直接的には遮断さ
れ、導圧口77はテーパ孔72にのみ直接的に連通する
ことになる。
【0042】また、前述の通りダンピングオリフィスバ
ルブ54が省略されていることから、ロアボディ2の中
心孔21は制御室52内に直接連通されている。ここで
制御室52には燃圧が作用しているから、コマンドピス
トン22の制御室52内への進入はない。
【0043】上記構成による作用を説明すると、先ず噴
射時、パイロットオリフィスバルブ56はバルブシート
76に当接しており、下端側室65の高圧燃料はオリフ
ィス孔73、テーパ孔72及び導圧口77のみを通じて
導圧ポート37へと排出される。
【0044】そして噴射終了時、導圧ポート37からは
高圧燃料が送られ、この高圧燃料は導圧口77を通じた
後、パイロットオリフィスバルブ56のテーパ孔72内
壁を押圧する。こうなるとパイロットオリフィスバルブ
56が僅かに下方に移動し、この瞬間に前述の上端側室
64との遮断がなくなって、高圧燃料は上端側室64内
に流入し、パイロットオリフィスバルブ56をその上端
面71から押圧する。さらにその高圧燃料は、テーパ孔
72及びオリフィス孔73も通ずるが、主に大径の孔部
62を通じて下端側室65内へと流入し、中心孔21内
のコマンドピストン22を直接的に下方に押圧する。こ
れにより、噴孔15が閉塞されて噴射が終了する。
【0045】ここで特に、前記形態の場合においては、
ダンピングオリフィスバルブ54のダンピングオリフィ
ス孔54aを通じて高圧燃料の中心孔21への移動を行
なっていた。これは耐久性等を考慮して、比較的小径の
ダンピングオリフィス孔54aを通過させることによ
り、コマンドピストン22つまりノズルニードル16の
下降速度を制限したことによるが、特に耐久性等に問題
がない場合、下降速度を高めて即座に噴孔15を閉塞す
る方が噴射特性の点からは好ましい。本形態はこれを実
現したもので、即ち本形態によれば、ノズルニードル1
6の下降速度が高められて噴射終了時間を短縮でき、噴
射終了時における燃料の「切れ」を良好としてHCの発
生を抑え、噴射終了時の特性を大巾に改善することがで
きる。なお図13においては、本形態と前記形態とによ
る噴射特性の比較がなされており、これからも本形態
(実線)が前記形態(破線)の場合に比べ、噴射終了時
間が短縮されているのが分かる。
【0046】また本形態において、孔部62の孔径や数
を適当に定め、連通路66の通路面積和を適当に定めれ
ばノズルニードル16の下降速度も最適に決定すること
ができる。そして中心孔21への移動流量の増加に伴
い、ダンピングオリフィスバルブ54の下降ストローク
量も短縮でき、ダンピングオリフィスバルブ54の復帰
時間をも短縮できてより応答性が高められる。そして同
時に、ダンピングオリフィスバルブ54の省略による構
造のシンプル化、低コスト化も達成できる。勿論本形態
においても、初期噴射特性の向上という前記同様の利点
は引き続き併せ持つ。また本形態のパイロットオリフィ
スバルブ56はその上端面71がドーム状であるから、
上端側室64内の高圧燃料を孔部62にスムーズに案内
できるメリットもある。
【0047】このように、本発明は上記形態に限定され
ず種々の態様が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0049】(1)噴射間のインターバル時間を短く設
定できる。
【0050】(2)噴射間のインターバル時間が短い場
合であっても良好な初期噴射特性を得ることができる。
【0051】(3)初期噴射率を小さくしても、噴射終
り時特性(スピル特性)を悪化させない。
【0052】(4)NOx、燃焼騒音等を減少し、ドラ
イバビリティを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る針弁制御装置の一形態を示す縦断
正面図である。
【図2】図1の針弁制御装置が採用されるインジェクタ
を示す縦断正面図である。
【図3】ソレノイド弁体の動作の様子を示し、(a)は
無噴射状態、(b)は噴射状態を示す。
【図4】多段噴射に際しての噴射特性を示すグラフで、
(a)は入力信号、(b)は噴射状態を示す。
【図5】変形例を示す斜視図である。
【図6】変形例を示す斜視図である。
【図7】変形例を示す斜視図である。
【図8】変形例を示す斜視図である。
【図9】多段噴射を説明するための図である。
【図10】従来の針弁制御装置を示す縦断正面図であ
る。
【図11】図10の針弁制御装置における動作を示す縦
断正面図である。
【図12】変形例を示す縦断正面図である。
【図13】図12の変形例による噴射特性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 インジェクタ 50 針弁制御装置 52 制御室 16 ノズルニードル(針弁) 56 パイロットオリフィスバルブ(ピストン) 59 オリフィス孔(オリフィス) 65 下端側室(ピストンの背面側) 66 連通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高燃圧の供給により制御室内で原位置か
    ら押動されて針弁を下降させるピストンと、該ピストン
    に形成され上記針弁のリフト時に上記制御室内の燃料を
    適宜排出させるオリフィスと、上記ピストンが上記原位
    置に戻る過程で上記制御室内の燃料を上記ピストンの背
    面側に通す連通路とを備えたことを特徴とするインジェ
    クタの針弁制御装置。
JP18006295A 1995-02-28 1995-07-17 インジェクタの針弁制御装置 Pending JPH08296521A (ja)

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JP3975095 1995-02-28
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