JPH08294821A - 放電加工方法 - Google Patents

放電加工方法

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Publication number
JPH08294821A
JPH08294821A JP12709795A JP12709795A JPH08294821A JP H08294821 A JPH08294821 A JP H08294821A JP 12709795 A JP12709795 A JP 12709795A JP 12709795 A JP12709795 A JP 12709795A JP H08294821 A JPH08294821 A JP H08294821A
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JP
Japan
Prior art keywords
discharge
machining
electric discharge
work
condition
Prior art date
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Pending
Application number
JP12709795A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunpei Kazuyasu
俊平 一安
Masanori Furuya
政典 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH08294821A publication Critical patent/JPH08294821A/ja
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電位置に合った最適の放電条件で放電を起
こして効率良く放電加工できるようにする。 【構成】 ワーク10を挿通させたワイヤ電極14にパ
ルス電源19からパルス電流を供給し、ワーク10とワ
イヤ電極14との間に放電を起して加工を進める放電加
工において、ワーク10とワイヤ電極14との間に絶縁
破壊が起こる放電立上り時にワイヤ電極に流れる電流
を、ワーク10の前・後の2箇所に設置した電流センサ
22a,22bにて検出し、その検出信号を放電位置検
出装置23に取り込んで、前記2箇所の電流値の差分値
から放電立上り位置を検出し、その位置が仕上げ加工域
Aである時は仕上げ加工条件で、荒加工域Bである時は
荒加工条件で放電が起こるように制御装置21によりワ
ーク電源19を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】放電加工は、電極にパルス電流を供給
し、被加工物との間に放電を生じさせて加工を進める加
工法で、硬質材料の加工も可能であるところから、型彫
や切断などに多用されている。図5は、ワーク1を所定
の輪郭線Lでくり抜いて抜き型を製作する場合を示した
もので、テーブル2上にセットしたワーク1を挿通して
ワイヤ電極3を延ばし、ワイヤ電極3を矢印aのように
一定方向へ送ると共に、テーブル2を回転または移動さ
せてワイヤ電極3を前記輪郭線Lに沿って移動させて、
その内側をスクラップ4として切り落とすようにする。
【0003】このような放電加工において、その加工能
率および仕上げ面粗さは、電極に供給する電流値(ピー
ク電流値)に依存し、供給電流値が高くなるほど加工能
率が大きくなり、逆に仕上げ面粗さは悪化する。そこで
従来は、図7に示すように、始めにワイヤ電極3に対す
る供給電流値を高くして荒加工を行い()、続いてワ
イヤ電極3に対する供給電流値を下げて、スクラップ4
を切り落とした後のワーク1の内面(荒加工面)1aの
仕上げ加工を行う()、ようにしていた。
【0004】ところで、抜き型の場合は、図6に符号5
にて示すように、内面の上側部分が刃部5aとして、そ
の下側部分が逃がし部5bとしてそれぞれ構成されるた
め、逃がし部5bでは面精度を必要としないことにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の放電加工方法によれば、前記したようにワーク1の
荒加工面1aに対して全面仕上げ加工を行っているた
め、最終の加工面は段差のない一様な仕上げ加工面1b
となり(図7)、図7に示すように、前記逃がし部
5b(図6)を形成すべくさらに工具6による機械加工
が必要になっていた。すなわち、面精度を必要としない
逃がし部5bに対応する部分を加工能率の悪い条件で仕
上げ加工しなければならないばかりか、せっかく仕上げ
加工した部分を機械加工により削除しなければならず、
きわめて無駄が多くて生産性の低下や加工コストの増大
が避けられないという問題があった。
【0006】なお、例えば図8に示すように、予め逃が
し部5bに対応する部分1cを工具6により機械加工し
た()後、ワイヤ電極3により刃部5aに対応する部
分1dを放電加工する()ことも考えられるが、この
場合は、コストのかかる機械加工が依然として必要であ
ることに加え、ノズル7から噴出する加工液の流れが段
差部分8で乱れてワイヤ電極3に振動が発生し、加工精
度が悪化するという新たな問題が生じ、根本的な解決に
は至らない。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題とするところは、放電位置に合った最適
の放電条件を選択することにより、効率よく放電加工を
なし得るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ワークと電極との間に絶縁破壊が起こる
放電立上りの位置を検出し、前記検出位置に応じた放電
条件を選択して放電を生じさせるようにしたことを特徴
とする。
【0009】本発明は、上記検出位置が荒加工域にある
ときは荒加工の放電条件を選択し、該検出位置が仕上げ
加工域にあるときは仕上げ加工の放電条件を選択する構
成とすることができる。この場合、前記荒加工域は、逃
がし部であっても良い。
【0010】
【作用】上記のように構成した放電加工方法において
は、放電が起こる位置を把握し、その位置に合った最適
の放電条件を選択して放電を起こすことで、例えば荒加
工で良い部分は荒加工条件で放電を起こして効率良く放
電加工を行うことができ、しかも必要な面精度も確保で
きるので、複数工程を経ることなく1工程で加工を終了
させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0012】図1は、本発明にかゝる放電加工方法を実
行する装置構成を示したものである。本実施例は、前出
図5に示す態様でワークを加工して抜き型を製作するも
のでワーク10を載置固定するテーブル11は、X軸サ
ーボ機構12とY軸サーボ機構13とにより、X軸方向
(紙面の左右方向)とY軸方向(紙面に垂直な方向)と
に移動可能となっている。また、ワイヤ電極14は、供
給リール15から上プーリ16を経て下方へ引出され、
ワーク10を挿通した後、下プーリ17を経て巻取りリ
ール18に巻取られ、これには加工電源(パルス電源)
19から給電子20を介してパルス電流が供給されるよ
うになっている。前記テーブル11を移動させるX軸お
よびY軸サーボ機構12,13の作動、並びにワイヤ電
極14を巻取る巻取りリール18の作動は制御装置21
により制御されるようになっており、制御装置21に
は、これらの作動を制御するための加工条件が予め記憶
されている。
【0013】一方、ワイヤ電極14の、ワーク10の前
・後位置に対応する部分には電流センサ22a,22b
が介装され、これら電流センサ22a,22bの信号
は、別途設置した放電位置検出装置23に送出されるよ
うになっている。放電位置検出装置23は、2つの電流
センサ22a,22bで検出した電流値の差分値から、
ワーク10とワイヤ電極14との間における任意の放電
位置Pを検出する機能を有するもので、その信号は前記
制御装置21へ送出されるようになっている。制御装置
21は、前記放電位置Pに応じた放電条件を記憶する記
憶部(図示略)と、前記放電位置検出装置23からの信
号に基いて前記記憶部に記憶した内容から対応する放電
条件を選択しかつ設定する選択設定部(図示略)とを有
している。前記放電条件は、パルス電流のピーク電流値
Ip とパルス発信時間τp とを含み、パルス電源19は
前記制御装置21内の選択設定部からの指令でワイヤ電
極14に対して前記放電位置Pに応じた所定のパルス電
流を供給する。
【0014】こゝで、ワーク10に対する加工域は、そ
の上側部分が図4に示す抜き型25の刃部25aに対応
する仕上げ加工域A、その下側部分が抜き型25の逃が
し部25bに対応する荒加工域Bとしてそれぞれ設定さ
れており、前記放電条件は、この仕上げ加工域Aと荒加
工域Bとで分けて記憶されている。
【0015】以下、上記放電加工装置を用いて行う本発
明の放電加工方法を、図2のタイムチャートおよび図3
のフローチャートも参照して説明する。
【0016】放電加工に際しては、予め制御装置21
に、ワーク10の切断形状に関するパラメータを入力す
る(S1)と共に、仕上げ加工域Aおよび荒加工域Bに
応じた放電条件を入力する(S2)。そして、加工開始
の信号により制御装置21からの指令でパルス電源19
からワイヤ電極14に所定の電圧Vp を印加する(図2
)と共に、巻取りリール18を駆動してワイヤ電極1
4を所定の速度vで送り、同時にX軸およびY軸サーボ
機構12,13をオン作動する(S3)。
【0017】上記加工開始により、ワーク10とワイヤ
電極14とが最も接近する位置P1(図2)で、両者の
間に絶縁破壊が起こり、図2のに示すように電圧Vが
降下すると同時に、ピーク電流Iが増大し、放電立ち上
りの状態となる(S4)。このピーク電流Iの増大は2
つの電流センサ22a,22bにより検出されており、
放電位置検出装置23は、この2つの電流センサ22
a,22bの検出信号に基づいて、ワーク10とワイヤ
電極14との間に絶縁破壊が起こる位置すなわち放電立
上りの位置P1 を検出し、その信号を制御装置21へ送
出する。制御装置21は、前記放電位置検出装置23か
らの信号に基づいて、前記放電立上りの位置P1 が仕上
げ加工域Aにあるか、荒加工域Bにあるかを認識し(S
5)、ステップS6で、予め記憶した仕上げ加工条件ま
たは荒加工条件を選択し、続くステップS7でその条件
に見合う指令値を設定する。なお、この指令値は、仕上
げ加工条件の場合は、ピーク電流値Ip を低めかつパル
ス時間τp を長めにする内容であり、荒加工条件の場合
は、ピーク電流値Ip を高めかつパルス時間τp を短く
する内容である。
【0018】そして、図2に示すように絶縁破壊が完
全に進行すると、前記放電立上りの位置P1 で放電が生
じ、所定のピーク電流値Ip で所定のパルス時間τp だ
け放電が継続し、その位置P1 の加工が進行する。その
後、放電立上りの位置は他の接近位置へ移動し、その位
置で上記ステップが繰り返されて加工がなされ、これが
ワーク10の厚さ方向(電極送り方向)で繰り返され
て、この電極送り方向での全加工を完了する(S9)。
この電極送り方向での加工は、極めて短時間に完了し、
所定の時間Ts だけ放電が停止する。本実施例では、こ
の停止時間を監視し、ステップS9の前のステップS8
において、前記所定の時間Ts を越えたらその加工点で
の加工を完了したと判断して前記ステップ9へ処理を進
め、一方、停止時間が所定の時間Ts 以下であれば、そ
の加工点での加工がいまだ完了していないと判断して、
処理をステップS4へ戻し、前記した処理を繰り返す。
なお、仕上げ加工域での加工面が所定の状態に至ったと
きには、次に仕上げ加工域に放電が発生しようとすると
きは、その放電を中心するように制御することもでき
る。この場合、所定の状態に至ったか否かは、時間をパ
ラメータにしてもよく、あるいは面粗度を直接測定して
もよい。
【0019】ワイヤ電極14は、X軸およびY軸サーボ
機構12,13の作動により所定の輪郭線L(図5)に
沿って移動し、各移動点で上記放電が繰り返されワーク
10の加工は終了し、図4に示す抜き型25が完成す
る。このように加工された抜き型25では、前記荒加工
域Bに相当する下側部分の面粗さが極めて大きいため、
実質的に逃がし部25bとして機能し、製品としての価
値が損なわれることはない。
【0020】なお、上記実施例において、ワイヤ電極1
4を用いた、いわゆるワイヤ放電加工への適用を示した
が、本発明は、製品形状を反転した電極を用いて行う、
例えば型彫りにも適用できることはもちろんである。
【0021】
【発明の効果】本発明にかゝる放電加工方法によれば、
放電が起こる位置に合った最適の放電条件で放電を起こ
して、必要な面精度を確保しながら高能率に放電加工を
することができ、コスト的にも有利となる。また、1工
程での加工が可能であることから、従来のように複数工
程で加工する場合に比して電極の消耗が著しく低減さ
れ、この面からもコスト低減を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝる放電加工方法を実行する装置の
一例を示す模式図である。
【図2】放電現象と電流、電圧との関係を示すタイムチ
ャートである。
【図3】本放電加工方法における処理フローを示すフロ
ーチャートである。
【図4】本放電加工方法で得られる加工品(抜き型)の
形状を示す断面図である。
【図5】ワイヤ放電加工の一般的実施態様を模式的に示
す斜視図である。
【図6】加工品としての抜き型の一般的形状を示す断面
図である。
【図7】従来の抜き型の製作工程を模式的に示す断面図
である。
【図8】従来の抜き型の製作工程の他の態様を模式的に
示す断面図である。
【符号の説明】
10 ワーク 14 ワイヤ電極 19 パルス電源 21 制御装置 22a 電流センサ 22b 電流センサ 23 放電位置検出装置 A 仕上げ加工域 B 荒加工域 P 放電立上り位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークと電極との間に放電を生じさせて
    ワークを加工する放電加工方法において、前記ワークと
    前記電極との間に絶縁破壊が起こる放電立上りの位置を
    検出し、前記検出位置に応じた放電条件を選択して放電
    を生じさせることを特徴とする放電加工方法。
  2. 【請求項2】 検出位置が荒加工域にあるときは荒加工
    の放電条件を選択し、該検出位置が仕上げ加工域にある
    ときは仕上げ加工の放電条件を選択することを特徴とす
    る請求項1に記載の放電加工方法。
  3. 【請求項3】 荒加工域が、逃がし部に相当することを
    特徴とする請求項2に記載の放電加工方法。
JP12709795A 1995-04-27 1995-04-27 放電加工方法 Pending JPH08294821A (ja)

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JP12709795A JPH08294821A (ja) 1995-04-27 1995-04-27 放電加工方法

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JP12709795A JPH08294821A (ja) 1995-04-27 1995-04-27 放電加工方法

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ID=14951518

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106735649A (zh) * 2016-12-29 2017-05-31 江苏塞维斯数控科技有限公司 一种中走丝线切割机断丝检测报警装置

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