JPH0829178A - 半導体振動ジャイロ - Google Patents

半導体振動ジャイロ

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JPH0829178A
JPH0829178A JP6162250A JP16225094A JPH0829178A JP H0829178 A JPH0829178 A JP H0829178A JP 6162250 A JP6162250 A JP 6162250A JP 16225094 A JP16225094 A JP 16225094A JP H0829178 A JPH0829178 A JP H0829178A
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JP
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vibrator
detecting
coriolis force
vibrating
excitation
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JP6162250A
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Inventor
Akihiro Hanamura
昭宏 花村
Teruyoshi Mihara
輝儀 三原
Toru Kita
徹 喜多
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工組立が容易で、小型、安価で、検出精
度、感度、及び、安定性が高く、大量生産向けに好適な
半導体振動ジャイロを提供する。 【構成】 台盤5上に半導体基板をエッチングし、一端
は開放端、他端は支持体1と一体に連接する固定端を形
成した振動体2の表面に薄膜形成した圧電体3に電圧を
印加し振動体2を励振させ、電極7により振幅を検出
し、電極4a、4bによりコリオリ力を検出すると共
に、交流電源8、振幅変調回路9、振幅検出回路10に
よりAGC回路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動体を振動させ、入
力された角速度に応じてこの振動体にコリオリ力を発生
させ、このコリオリ力による振動体の変位に基づいて入
力される角速度を検出する振動ジャイロに関するもの
で、特に、少なくとも振動体を含む励振回路部に半導体
を使用した半導体振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動ジャイロの代表的なものは、
概ね機械的構造を有するものが多く、例えば、図15は
基部50に支持されU字状に形成した音叉式を示すもの
であって、固定部55、56を中間にして、互いに直角
をなす振動片51、53と振動片52、54を対向して
配置したものである。振動片51、52を互いに逆向き
にX方向に速度Vの振動を与えた状態でZ軸回りに角速
度Ωが生ずると、振動片53、54に角速度に比例する
コリオリ力FがY方向に作用する。このコリオリ力Fに
よる振動片51、52の変位に基づいて角速度Ωの検出
を行なうものである。このときのコリオリ力Fは(数
1)式で表わされる。 F=2mVΩ …(数1) F:コリオリ力 V:振動子の振動する速度 m:振動子の質量 Ω:振動子の角速度 図16は、音片式で圧電素子を駆動用、検出用にそれぞ
れ剛体の金属角柱面に接着したものである。振動子を駆
動する方式としては水晶振動子を除くと圧電素子による
ものが一般的である。また、コリオリ力による変位を検
出する素子としても圧電素子が一般的に使用されてお
り、駆動用、検出用とも圧電素子は、接着剤を用いて振
動子に固定されている。振動ジャイロは、振動子の共振
周波数で振動子を駆動し、検出素子側の共振周波数を振
動子の振動周波数と一致させた場合が感度と効率が最も
高くなる。このため励振側の共振周波数と検出側の共振
周波数が一致する構造の振動子が好ましいとされてい
る。
【0003】半導体振動ジャイロには、図17に示す特
開昭62−93668号に開示された公知例、図18に
示す特開平4−242114号に開示された公知例があ
る。
【0004】半導体振動ジャイロは、半導体技術の利用
により、寸法精度が高く、加工組立が容易で、小型、安
価な振動ジャイロを大量に提供できるという利点があ
る。図17の公知例は、半導体と他の基板によるハイブ
リット構造の振動ジャイロである。これは振動片33の
励振方向と検出方向の曲げ剛性を等しくし、また振動片
33上に振動面と平行に平板37を設けたことを特徴と
している。駆動電極32に電圧が印加されると平板37
と振動片33が互いに逆向きにX方向に振動し、Z軸回
りの角速度により、振動片33、平板37にコリオリ力
がY方向に作用する。励振方法として静電駆動式や、磁
界式等が可能であるとしている。また、図18の公知例
は、シリコン基板表面にシリコン等による多層電極型振
動子42を形成し、駆動電極43a、44a及び43
b、44bによる静電駆動式により振動子42を励振
し、検出電極45、46により静電容量を検出すること
によりコリオリ力を検出することを特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図15、図16の従来
技術は、振動子の加工精度、振動子の固定方法、圧電素
子の寸法精度、圧電素子の接着状態、固定位置のずれ、
信号線の配置などの要因によって振動子の共振周波数に
ばらつきが生ずる。このため、高精度、高感度の振動ジ
ャイロを得るためには、非常に高い加工精度、組立精度
が要求され、工程が複雑で、上記したように共振周波数
を一致させるための加工調整など、いわゆる、トリミン
グを行なう必要があることなどにより、大量生産が困難
であり、製造原価が高くなるという問題点があった。ま
た、圧電素子の接着状態、振動子の固定、信号線の配置
などによって、ドリフトが発生しやすくなるなどによ
り、信頼性の面でも問題が生じていた。図17の従来技
術は、基板を2次元的に加工して平板に接着するため、
組立時に誤差が生じる可能性があり、また小型化にも限
界があるという問題点がある。また、処理回路が外付の
構造になっているため小型化が可能であるが、浮遊容量
の影響を受けやすいという問題がある。図18の従来技
術は、小型化により励振振幅が大きくとれず、特に静電
駆動式では十分な振幅が得られないから高感度化が難し
く、また多層電極構造を必要とするため、その製造工程
はかなり複雑であり、歩留りが悪いという問題点もあっ
た。
【0006】上記のように、半導体振動ジャイロは小型
化が可能であるが、(数1)式により明らかなように、
小型化により振動子の質量が小さくなると、コリオリ力
が小さくなり感度の低下をもたらす。このため、振動子
の励振速度を速くする必要があり、それには励振周波数
を高くするか、励振の振幅を大きくすればよい。このと
き小型化により、振動子の共振周波数を高くすることが
可能であるが、静電駆動式は、十分な励振力を得るため
に振動子と電極間のギャップを小さくする、いわゆる、
「狭ギャップ化」が必要になるから十分大きな励振振幅
を得ることができず、このため励振周波数と振幅の積で
ある励振速度を十分大きくすることができず、コリオリ
力に限界が生じ高感度化が難しい。また基板に対して平
行方向に所要量の静電駆動用容量が得にくく、多層電極
構造が必要になるため、その製造工程はかなり複雑にな
り、歩留りも低下するという問題点がある。上記のよう
に機械式振動子においては、非常に高い加工精度が要求
され、かつ信号線の配線や振動子の固定に特殊な実装技
術が必要なため工程が複雑になる。しかし、それにもか
かわらず、性能のバラツキの発生を排除できないため、
トリミングが必要で大量生産に支障があり、原価低減が
困難であるという問題点がある。駆動、検出用圧電素子
共に振動子との間に接着剤が介在しているため、接着剤
の応力緩和が起こり、励振、検出効率の悪化、遅延等に
より感度が低下するという問題点がある。また、接着剤
の残留応力や、温度特性により、ドリフトが発生しやす
いという信頼性の面での問題点がある。また、上記従来
技術の振動ジャイロは、何れも外乱があったときや振動
片が変位したときに励振を一定に保持することができな
いため、コリオリ力が一定せず感度が不安定となるとい
う共通的な問題点があった。本発明は上記のような従来
技術の問題点を解決するためになされたもので、加工組
立が容易で、小型、安価で、検出精度、感度、及び、安
定性の高く、大量生産向けに好適な振動ジャイロを提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体振動ジ
ャイロは、台盤上に支持された半導体基板をエッチング
して支持体と振動体が形成され、この振動体の一端は開
放端であり、他端は支持体と一体に連接する固定端を形
成しており、振動体の表面にはこの振動体の長手方向に
長方形の圧電体が薄膜形成技術により形成されている。
圧電体に電圧を印加することにより振動体を励振させた
とき、励振の振幅を検出する手段と、励振方向と直角方
向に、この振動体の変位を検出するコリオリ力検出手段
とを配設し、振動体、支持体、励振振幅検出手段、コリ
オリ力検出手段を同一の半導体基板上に構成すると共
に、振動体の励振振幅を検出し、この励振振幅を一定と
するサーボ回路を構成したものである。
【0008】
【発明の実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明
する。 〈第1実施例〉図1はこの発明の第1実施例を示す斜視
図である。1はシリコン基板で、シリコン基板1をエッ
チングすることにより振動子2が形成されている。この
振動子2の一端は開放端であり、他端はシリコン基板1
に連接する固定端を形成している。振動子2の表面には
固定端から振動子2の長手方向に、長方形の形状をした
圧電体材が薄膜形成技術により形成されている。この圧
電体材は例えばセラミック圧電材としてPZT,PT,
PLZT,BaTiO3系等があり、本実施例において
は薄膜PZT3を用いているが他の圧電材についても同
様にである。この薄膜PZT3は薄膜形成技術として例
えばスパッタ法、CVD法、ゾルゲル法等を用いること
により実現することができる。薄膜PZT3は膜の厚さ
方向に電界を印加できるようにPZT薄膜3の上下面に
電極が形成されている。4a、4bはコリオリ力検出用
電極であり、電極4a、電極4bと振動子2はギャップ
gを挟んで対向して配置され容量電極を形成している。
シリコン基板1の下方にはガラスの台盤5が陽極接合等
により接合されている。振動子2の下方と台盤5の間に
空隙が形成されている。この空隙は例えば台盤5をエッ
チングすることにより凹部6を形成したものである。凹
部6の振動子2と対向する部分に、金属蒸着等により形
成された励振振幅検出電極7が配置されている。8は交
流電源であり振幅変調回路9を経由して薄膜PZT3と
接続されている。10は励振振幅検出電極7と振動子2
間の静電容量を検出する容量検出回路であり、振幅変調
回路9に接続されている。交流電源8、振幅変調回路
9、振幅検出回路10により、振動子2の励振電源系は
フィードバック回路(AGC:Auto Gain Control,以
下AGC回路またはサーボ回路と記す)を構成してい
る。11は差動容量増幅回路であり、振動子2及びコリ
オリ力検出用電極4a、4bに接続されている。さらに
差動容量増幅回路11は図示しない出力端子に接続され
ている。27は、信号増幅を含む演算処理機能を有する
周辺処理回路でシリコン基板1上に形成されている。
【0009】次に、半導体プロセス技術を使用した薄膜
PZT3を形成する手順の一例を図14を用いて説明す
る。図14(a)〜図14(g)までは工程順序を示
し、図14(h)はPZT電極構造の他の例を示してい
る。図14(a)はシリコン基板に処理回路部(例とし
てMOSトランジスタを示す)とPZT下部電極用の拡
散層を形成し、処理回路部表面には保護膜としてPSG
膜を形成した状態である。図14(b)は例えばスパッ
タリングにより表面に薄膜PZTを形成し、この薄膜P
ZT上にレジストを塗布し、パターニングした状態のも
のである。図14(c)はCF4を用いたRIEによ
り、PZTをエッチングした状態、図14(d)は処理
回路部にコンタクトホールを形成し、一層Alを蒸着
し、パターニング、エッチングにより処理回路部のコン
タク及び薄膜PZTの上部電極を形成した状態、図14
(e)は保護膜としてPSG膜を形成した状態、図14
(f)はコンタクトホールを形成し、二層Alを蒸着
し、パターニング、エッチングにより配線をし、さらに
保護膜として、表面にSi34を形成した状態、図14
(g)はトレンチエッチングにより梁部を形成し、梁上
のSi34を除去し、PZT電極構造が完成した状態を
示す。
【0010】また図14(c)の薄膜PZT3のエッチ
ングに替えて、リフトオフを用いることができる。リフ
トオフの場合、微細パターン化に適しており、また薄膜
PZT3上部電極用のAlを同時に形成することができ
るという利点がある。図14(h)は電極構造の他の例
として、下部電極を拡散層の変わりにPtを用いたもの
を示している。PtをSiO2上にスパッタリングした
後、この上に圧電材をスパッタリングすると、Ptの配
向に沿って圧電材の結晶が配向するため、結晶方向の揃
った薄膜を形成することができる。このように結晶方向
が揃うことにより圧電定数の大きな圧電薄膜が得られ
る。これにより、さらに励振振幅を大きくすることが可
能である。
【0011】〈第1実施例の作用〉ガラスの台盤5の振
動子2下部は、エッチングにより凹部6を形成している
ので、振動子2は基板1の垂直方向に振動することがで
きる。振動子2の表面には固定端近傍から振動子2の長
手方向に長方形の圧電体として薄膜PZT3が形成され
ており、薄膜PZT3には振幅変調回路9からの交流励
振電圧が供給されている。薄膜PZT3は圧電定数のd
31を用いるものとし、膜の厚さ方向に電界を印加する
と、薄膜の長手方向に電界に比例した力が発生し薄膜P
ZT3は伸縮作用する。振動子2と薄膜PZT3はユニ
モルフ構造であり、薄膜PZT3が伸縮する結果、振動
子2は交流励振電圧に比例した振幅振動をする。この作
用は従来の半導体技術のように狭ギャップ間の静電力に
起因するものではないので、励振振幅を大きくとること
ができる。振動子2の下方には空隙を介して励振振幅検
出電極7が対向して配置されており、容量検出回路10
により振動子2と励振振幅検出電極7との間の静電容量
を検出することにより、振動子2の振動変位を求めるこ
とができる。振動子2が振動しているところに、角速度
Ωが入力されたとき、角速度の回転軸及び振動の方向に
対して直角方向にコリオリ力Fが発生する。基板1に対
して平行方向に変位可能な振動子2は、コリオリ力Fの
大きさに対応して変位する。振動子2を挟んでコリオリ
力検出用電極4a、4bは、直列の容量電極を構成され
ており、振動子2が変位すると、各電極間の容量が変化
する。振動子2及びコリオリ力検出電極4a、4bは差
動容量増幅回路11に接続されており、容量の差を検
出、増幅し出力することができる。この結果コリオリ力
の大きさの変化を容量の変化として検出することができ
る。さらに励振振幅検出電極7からの信号により、振幅
変調回路9の交流励振電圧を変化させるようにしたAG
C回路を構成することにより、振動子2の振動振幅を一
定に保持することができる。すなわちAGC回路の構成
により、振動の速度を一定に保ちながら安定した励振を
することができる。本実施例の他、以下の各実施例にお
いて、AGC回路は基板1の周辺処理回路27に形成さ
れているが、外付けすることも可能であることはいうま
でもない。
【0012】〈第1実施例の効果〉以上説明したよう
に、本実施例によれば、振動式ジャイロを同一半導体基
板上に構成し、一般的な半導体製造工程技術を用いるこ
とにより、小型、安価で信頼性の高い半導体振動ジャイ
ロを大量に作製することができる。さらに、寸法精度が
高く、ばらつき発生の原因となる組立工程がないため、
半導体振動ジャイロの優位性である検出精度と安定性が
高いという特徴に加えて以下のような効果がある。 (a)振動子の励振を薄膜PZTにより行なっているた
め、狭ギャップを用いる静電駆動式に比べ励振振幅を大
きくすることができる。このため励振速度を大きくする
ことができ、高感度な半導体振動ジャイロが実現可能で
ある。 (b)従来のPZT形成技術と異なり、半導体製造技術
を用いているため、結晶性、厚さ等の特性の均一な薄膜
PZTの形成が可能となり、また、形状、寸法精度、位
置精度が高いため、共振バラツキが少なく、検出精度が
高く、個別の調整が不要な振動ジャイロを高歩留まり、
低原価で大量提供することができる。圧電素子が振動子
に直接形成されているため接着剤のための応力緩和によ
る励振、検出効率の低下、遅延などがないため感度を向
上することができる。また、接着剤による残留応力や、
温度特性によるドリフトなども排除でき信頼性の向上を
図ることができる。半導体製造技術により、ミクロンオ
ーダのPZT薄膜の形成ができるため、低電圧による高
電界の発生が可能である。このため励振電源系回路は低
電圧回路の簡単なものでよく原価低減が可能である。ま
た、低電圧回路とすることにより、半導体基板上に構成
することが容易である。 (c)AGC回路を用いて一定の励振をすることによ
り、外乱に強く安定性に優れた半導体振動ジャイロが実
現可能である。励振検出及びコリオリ力検出共に容量検
出式であり、励振手段の薄膜PZTと異なるため、励振
側の影響を受け難くノイズに対する感度特性の比すなわ
ちSN比、及び、温度特性が優れており温度補償が簡単
である。
【0013】〈第1実施例の応用〉本実施例によれば、
高感度の半導体振動ジャイロを低原価で供給することが
できるため、自律航行のナビゲーションシステムを安価
に提供できる。これにより自動車、船舶、航空機等の衛
星航行システムの補助機器としての自律航行システムを
低原価で構成することができる。また、自動車に適用し
た場合、自律航行システムのみならず、走行中のカ−ブ
の検出や車体の傾きを検出することができるため、シャ
シー制御への応用が可能である。さらに大きさ、重量に
ついては、小型化、軽量化が容易であるため、グライダ
や軽量飛行機への利用、スキューバダイビングにおける
航路、軌跡、位置を確認するための装置を構築すること
ができる。また、腕時計などへの組み込みが可能である
から、歩行用ナビゲーションシステムなどへの用途開発
も期待することができる。
【0014】〈第2実施例〉図2はこの発明の第2実施
例を示す斜視図である。振動子2の固定端の表面近傍に
は、励振振幅検出用として単数または複数個の歪ゲー
ジ、例えば、ピエゾ抵抗12が形成されている。13は
励振振幅検出用のピエゾ抵抗12の値を演算処理する回
路であり、振幅変調回路9に接続されている。これらに
より振動子2の励振電源系はAGC回路を構成してい
る。
【0015】〈第2実施例の作用〉振動子2は、振幅変
調回路9の交流励振電圧に比例した振幅振動をする。従
来技術のように狭ギャップ間の静電力を使用しないので
励振振幅を大きくとることができる。また振動子2の固
定端表面近傍には、励振振幅検出用ピエゾ抵抗12が形
成されており、これにより振動子2の固定端における応
力変化を検出することができる。すなわち振動子2が基
板1に対して垂直方向に変位すると、振動子2の固定端
に応力が発生するため、ピエゾ抵抗12は振動子2の変
位を検出することができる。演算処理回路13は、励振
振幅検出用ピエゾ抵抗12の出力を増幅し、またピエゾ
抵抗12が複数の場合は各ピエゾ抵抗値を合計または平
均し、振動子2の振動変位を求めることができる。振動
子2が振動しているところに、角速度Ωが入力したとす
る。このとき角速度の回転軸と振動の方向に対して直角
方向にコリオリ力Fが発生する。振動子2は基板1と平
行方向に変位が可能であり、コリオリ力Fの大きさに応
じて振動子2が変位する。コリオリ力検出用電極4a、
4bは、振動子2を挟んで直列の容量電極を構成してお
り、振動子2が変位すると各電極間の容量が変化する。
振動子2及びコリオリ力検出電極4a、4bは差動容量
増幅回路11に接続されており、容量の差を検出、増幅
し出力することができる。この結果コリオリ力の大きさ
を容量の変化として検出することができる。さらに励振
振幅検出用ピエゾ抵抗12からの信号により、振幅変調
回路9の交流励振電圧を変化させるようにしたAGC回
路の構成により、振動子2の振動振幅を一定にすること
ができ、振動の速度を一定に保ちながら励振することが
できる。
【0016】〈第2実施例の効果〉上記の通り、本実施
例によれば、第1実施例に加えて次のような効果があ
る。すなわち、振動子2の励振振幅検出に容量式を用い
ないため振動子2の下部に設ける空隙を第1実施例より
大きくすることができる。このため励振振動による変位
を大きくとることができ、第1の実施例より高感度化が
可能である。また狭ギャップ管理を必要としないため加
工が容易である。
【0017】〈第3実施例〉図3はこの発明の第3実施
例を示す斜視図である。振動子2の固定端表面近傍に
は、励振振幅検出用として単数または複数の圧電体材
料、例えば、薄膜PZT14が形成されている。15は
励振振幅検出用薄膜PZT14の電圧を演算処理する回
路であり、振幅変調回路9に接続されている。これらに
より振動子2の励振電源系はAGC回路を構成してい
る。
【0018】〈第3実施例の作用〉振動子2は振幅変調
回路9の交流励振電圧に比例した振幅振動をする。これ
は従来のように、狭ギャップ間の静電力を使用しないの
で励振振幅を大きくとることができる。また振動子2の
固定端表面近傍には、圧電体例えば薄膜PZT14が形
成されており、振動子2の固定端表面の伸縮により薄膜
PZT14には電圧が発生する。すなわち、振動子2が
基板1に対して垂直方向に変位すると、振動子2の固定
端に圧縮または引張応力が生じるため、薄膜PZT14
には電圧が発生し、これにより、振動子2の変位を検出
することができる。複数の薄膜PZT14によって発生
した電圧は、演算処理回路15により平均化され、振動
子2の振動変位を求めることができる。振動子2が振動
しているところに、角速度Ωが入力したとする。このと
き角速度の回転軸と振動の方向に対して直角方向にコリ
オリ力Fが発生する。振動子2は基板1と平行方向に変
位が可能であり、コリオリ力Fの大きさに応じて振動子
2が変位する。振動子2を中間にして、コリオリ力検出
用電極4a、4bは直列の容量電極を構成しており、振
動子2が変位すると各電極間の容量が変化する。振動子
2及びコリオリ力検出電極4a、4bは差動容量増幅回
路11に接続されており、容量の差を検出、増幅し出力
することができる。この結果コリオリ力の大きさを容量
の変化として検出することができる。さらに励振振幅検
出用薄膜PZT14からの信号により、振幅変調回路9
の交流励振電圧を変化させるようにしたAGC回路を構
成することにより、振動子2の振動振幅を一定にするこ
とができ、振動の速度を一定に保ちながら励振すること
ができる。
【0019】〈第3実施例の効果〉第2実施例と同じよ
うに振動子2の変位検出に容量式を用いないため振動子
2の下部の空隙を大きくすることができる。このため励
振振動による変位を大きくとることができ高感度化が可
能である。また狭ギャップ管理を必要としないため加工
が容易である。さらに本実施例では次のような効果があ
る。すなわち、PZTは起電圧が大きく、増幅回路など
を簡単にすることができるため検出回路の構成が簡単で
ある。励振手段と励振振幅検出手段とは同一材料のPZ
Tで構成しており、温度特性が等しく温度補償が容易で
ある。また同一プロセスにより励振手段と励振振幅検出
手段とを形成できるため、工程を簡略化することがで
き、これにより、半導体振動ジャイロの原価低減に効果
的である。
【0020】〈第4実施例〉図4はこの発明の第4実施
例を示す斜視図である。シリコン基板1はエッチングに
より振動子2が形成されており、振動子2の片側は固定
端でありシリコン基板1に接続された支持部となってい
る。支持部にはスリット30を施してあり、振動子2の
固定端表面近傍には、薄膜形成技術により圧電体材料、
例えば薄膜PZT3が形成されている。また16a、1
6bはコリオリ力検出用の歪ゲージ、例えばピエゾ抵抗
であり、振動子2の固定端近傍の表面外側に複数形成さ
れている。17は差動増幅回路であり、コリオリ力検出
用ピエゾ抵抗16a、16bによりブリッジ回路が構成
されている。さらに差動増幅回路17は出力端子に接続
されている。シリコン基板1の下方にはガラス台盤5が
陽極接合等により接合されている。振動子2の下方には
空隙が形成されており、振動子2と対向するガラス台座
部分には励振振幅検出電極7が形成されている。
【0021】〈第4実施例の作用〉振動子2は交流励振
電圧に比例した振幅振動をする。これは従来のように狭
ギャップ間の静電力を使わないので励振振幅を大きくと
れる。また、容量検出回路10は振動子2と励振振幅検
出電極7との静電容量を検出することができるため振動
子2の振動変位を求めることができる。振動子2が振動
しているところに、角速度Ωが入力したとする。このと
き角速度の回転軸と振動の方向とに直角方向にコリオリ
力Fが発生する。振動子2は基板1と平行方向に変位が
可能であり、コリオリ力の大きさに応じて振動子2が変
位する。振動子2が変位すると振動子2の固定端表面の
応力が変化し、コリオリ力検出ピエゾ抵抗16a、16
bの抵抗値が変化する。このとき支持部にスリット30
を施しピエゾ抵抗をその外側に配置することにより、F
方向のたわみが大きく取れ、それぞれのピエゾ抵抗には
逆符号の応力が効果的に加わる。また励振により発生す
る応力は同符号であるため、差動増幅回路17のピエゾ
ブリッジ回路により、抵抗値の差を電圧に変換して検
出、増幅し出力することにより、コリオリ力による変位
のみを検出することができる。この結果コリオリ力の大
きさをピエゾ抵抗値の変化を用いて検出することができ
る。さらに励振振幅検出電極7からの信号により、振幅
変調回路9の交流励振電圧を変化させるAGC回路を構
成することにより、振動子2の振動振幅を一定にするこ
とができる。すなわちAGC回路の構成により、振動の
速度を一定に保ちながら安定した励振をすることができ
る。
【0022】〈第4実施例の効果〉本実施例は第1実施
例に加え以下の効果がある。コリオリ力Fの検出手段と
して容量検出を用いないため、コリオリ力Fによる変位
を大きくとることができ、大角速度の検出が可能となり
入力角速度の広範囲検出が可能である。また対向電極が
不要なためレイアウトの自由度が高く、加工も容易であ
る。振動子2は形状を変え、振動子2の質量を大きくし
感度を増大させることが可能である。
【0023】〈第5実施例〉図5はこの発明の第5実施
例を示す斜視図である。振動子2の固定端の表面近傍に
は、励振振幅検出用として単数または複数個のピエゾ抵
抗12が形成されている。16a、16bはコリオリ力
検出用ピエゾ抵抗であり、振動子2の固定端表面近傍外
側に複数個形成されてる。13は励振振幅検出用ピエゾ
抵抗12の値を演算処理する回路であり、振幅変調回路
9に接続されている。これらにより、振動子2の励振電
源系はAGC回路を構成している。17は差動増幅回路
でありコリオリ力検出用ピエゾ抵抗16a、16bによ
りブリッジ回路が構成されている。さらに差動増幅回路
17は出力端子に接続されている。
【0024】〈第5実施例の作用〉振動子2は振幅変調
回路9の交流励振電圧に比例した振幅振動をする。これ
は従来のように狭ギャップ間の静電力を使用しないので
励振振幅を大きくとることができる。振動子2の固定端
表面近傍には、励振振幅検出用ピエゾ抵抗12が形成さ
れており、振動子2の固定部の応力変化を検出すること
ができる。すなわち振動子2が基板1に対して垂直方向
に変位すると、振動子2の固定端に応力を生じピエゾ抵
抗値が変化する。このとき演算処理回路13により励振
振幅検出用ピエゾ抵抗12の出力を増幅し、各励振振幅
検出用ピエゾ抵抗の値を合計または平均し、振動子2の
振動変位を求めることができる。振動子2が振動してい
るところに角速度Ωが入力すると、コリオリ力Fが発生
し、その大きさに応じて振動子2が変位する。振動子2
が変位すると振動子2の固定端表面の応力が変化し、コ
リオリ力検出ピエゾ抵抗16a、16bの抵抗値が変化
する。このとき支持部にスリット30を設け、ピエゾ抵
抗をその外側に配置することにより、矢印F方向のたわ
み量を大きくとることができ、それぞれのピエゾ抵抗に
は逆符号の応力が効果的に付加される。また励振により
発生する応力は同符号であるため、差動増幅回路17の
ピエゾブリッジ回路により、抵抗値の差を電圧に変換し
て検出、増幅し出力することにより、コリオリ力Fによ
る変位のみを検出することができる。この結果コリオリ
力Fの大きさをピエゾ抵抗値の変化としてて検出するこ
とができる。さらにコリオリ力検出用ピエゾ抵抗16
a、16bからの信号により、振幅変調回路9の交流励
振電圧を変化させるようにAGC回路を構成することに
より、振動子2の振動振幅を一定にすることができ、振
動の速度を一定に保ちながら励振することができる。
【0025】〈第5実施例の効果〉本実施例は第4実施
例に加え以下の効果がある。振動子2の励振振幅検出に
容量式を用いないため、振動子2の下部の空隙を第4の
実施例より大きくすることができる。このため励振振動
による変位を大きくとることができ、第4の実施例より
高感度化が可能である。また、狭ギャップ管理が必要な
いため加工が容易である。変位検出手段とコリオリ力検
出手段とが同一材料を用いたピエゾ抵抗を使用している
ため工程が簡略され、また、温度係数が同じであるため
温度補償が容易である。
【0026】〈第6実施例〉図6はこの発明の第6実施
例の斜視図である。振動子2の固定端表面近傍には励振
振幅検出用として、圧電体、例えば薄膜PZT14が単
数または複数形成されている。16a、16bはコリオ
リ力検出用ピエゾ抵抗であり、振動子2の固定端表面近
傍の外側に複数個形成されている。15は励振振幅検出
用薄膜PZT14の電圧を演算処理する回路であり、振
幅変調回路9に接続されている。これにらより振動子2
の励振電源系はAGC回路を構成している。17は差動
増幅回路であり、コリオリ力検出用ピエゾ抵抗16a、
16bによりブリッジ回路が構成されている。さらに差
動増幅回路17は出力端子に接続されている。
【0027】〈第6実施例の作用〉振動子2は振幅変調
回路9の交流励振電圧に比例した振幅振動をする。これ
は従来のように狭ギャップ間の静電力を使用しないので
励振振幅を大きくとることができる。振動子2の固定端
表面近傍には、薄膜PZT14が形成されており、振動
子2の固定部表面の伸縮により電圧を発生する。すなわ
ち、振動子2が基板1と垂直方向に変位すると、振動子
2の固定端に圧縮または引張応力を生じるため、薄膜P
ZT14a、14bに電圧が発生し、振動子2の変位を
検出することができる。このとき演算処理回路15によ
りそれぞれの電圧の平均値を算出することにより、振動
子2の振動変位を求めることができる。振動子2が振動
しているところに角速度Ωが入力すると、コリオリ力F
が発生し、その大きさに応じて振動子2が変位する。振
動子2が変位すると振動子2の固定端表面の応力が変化
し、コリオリ力検出ピエゾ抵抗16a、16bの抵抗値
が変化する。このとき支持部にスリット30を施しピエ
ゾ抵抗をその外側に配置することにより、矢印F方向の
たわみ量を大きくとることができ、それぞれのピエゾ抵
抗には逆符号の応力が効果的に加わる。また、励振によ
り発生する応力は同符号であるため、差動増幅回路17
のピエゾブリッジ回路により抵抗値の差を電圧に変換
し、検出、増幅して出力することにより、コリオリ力F
による変位のみを検出することができる。この結果コリ
オリ力Fの大きさをピエゾ抵抗値の変化として検出する
ことができる。さらに、励振振幅検出用薄膜PZT14
からの信号により、振幅変調回路9の交流励振電圧を変
化させるAGC回路を構成することにより、振動子2の
振動振幅を一定にすることができ、振動の速度を一定に
保ちながら励振することができる。
【0028】〈第6実施例の効果〉本実施例は第5実施
例と同様に、振動子2の励振振幅検出に容量式を用いな
いため、振動子の下部のギャップを大きくすることがで
きる。このため励振振動による変位を大きくとることが
でき、第4の実施例より高感度化が可能である。また、
狭ギャップ管理が必要ないため加工が容易である。本実
施例は第5実施例に加えて次のようなの効果がある。す
なわち、励振振幅検出手段であるPZTは起電圧が大き
く、増幅回路などを簡易化することができるため、検出
回路構成が簡単になる。また、励振手段と変位検出手段
とが同一機構であるため、温度特性が等しく温度補償が
容易であり、同一プロセスにより励振手段と変位検出手
段とを形成できるため工程が簡略になる。
【0029】〈第7実施例〉図7はこの発明の第7実施
例を示す斜視図である。シリコン基板1をエッチングす
ることにより振動子2が形成されている。この振動子2
の一端は固定端でありシリコン基板1に接続された支持
部となっている。18a、18bはコリオリ力検出用圧
電体、例えば薄膜PZTであり、振動子2の固定端近傍
の表面外側に複数形成されている。シリコン基板1の下
方にはガラス台盤5が陽極接合等により接合され、ガラ
ス台盤5の振動子2と対向する部分には励振振幅検出電
極7が形成されている。10は容量検出回路であり、励
振振幅検出電極7と振幅変調回路9の間に接続されてい
る。これにより、振動子2の励振電源系はAGC回路を
構成している。19は差動増幅回路であって、コリオリ
力検出用PZT18a、18bに接続されている。差動
増幅回路19は出力端子に接続されている。
【0030】〈第7実施例の作用〉振動子2は交流励振
電圧に比例した振幅振動をする。これは従来のように狭
ギャップ間の静電力を使用しないので励振振幅を大きく
とることができる。振動子2の下方には、空隙を隔てて
励振振幅検出電極7が対向しており、容量検出回路10
により振動子2と励振振幅検出電極7との静電容量を検
出し、振動子2の振動変位を求めることができる。振動
子2が振動しているところに、角速度Ωが入力したとす
る。このとき角速度の回転軸と振動の方向とに直角方向
にコリオリ力Fが発生する。振動子2は基板1に対する
平行方向に変位が可能であり、コリオリ力Fの大きさに
応じて振動子2が変位する。振動子2が変位すると振動
子2の固定端表面に圧縮または引張応力を生じるため、
コリオリ力検出PZT18a、18bの起電力が変化す
る。このとき支持部にスリット30を施し、PZTを固
定端表面に配置することによりそれぞれのPZTには逆
符号の電圧が発生する。また励振により発生する電圧は
同符号であるため、差動増幅回路11により電圧差を検
出、増幅し出力することにより、コリオリ力Fによる変
位のみを検出することができる。この結果コリオリ力F
の大きさをPZT出力電圧の変化として検出することが
できる。さらに励振振幅検出電極7からの信号により、
振幅変調回路9の交流励振電圧を変化させるようにAG
C回路を構成することにより振動子2の振動振幅を一定
にすることができる。すなわち、AGC回路の構成によ
り、振動の速度を一定に保ちながら安定した励振をする
ことができる。
【0031】〈第7実施例の効果〉本実施例は第4実施
例と同様に、コリオリ力検出手段として容量検出を用い
ないため、コリオリ力による変位を大きくとることがで
き、大角速度の検出が可能となり入力角速度の広範囲検
出が可能である。また対向電極が不要なためレイアウト
の自由度が高く加工も容易である。本実施例は第4実施
例に加え以下の効果がある。コリオリ力検出手段である
PZTは起電圧が大きく、増幅回路などを簡単にできる
ため検出回路構成が簡単になる。励振手段とコリオリ力
検出手段とが同一材料のPZTであるため、温度特性が
等しく温度補償が容易である。また同一プロセスにより
励振手段とコリオリ力検出手段とを形成できるため、工
程が簡略である。
【0032】〈第8実施例〉図8はこの発明の第7実施
例を示す斜視図である。12は励振振幅検出用ピエゾ抵
抗であって、振動子2の固定端表面の外側近傍に単数ま
たは複数個形成されている。18a、18bはコリオリ
力検出用圧電体、例えば薄膜PZTであり振動子2の固
定端近傍の表面外側に複数個形成されている。13はピ
エゾ抵抗12の値を演算する回路であり、振幅変調回路
9に接続されている。これらにより、振動子2の励振電
源系は、フィードバック回路(AGC回路)を構成して
いる。19は差動増幅回路であり、コリオリ力検出用P
ZT18a、18bに接続されている。
【0033】〈第8実施例の作用〉振動子2は振幅変調
回路9の交流励振電圧に比例した振幅振動をする。これ
は従来のように狭ギャップ間の静電力を使わないので励
振振幅を大きくとることができる。振動子2の固定端表
面外側近傍にはピエゾ抵抗12が形成されており、振動
子2の固定部の応力変化を検出することができる。すな
わち振動子2が基板1と垂直方向に変位すると振動子2
の固定部に応力を生じるため、ピエゾ抵抗値が変化す
る。このとき演算処理回路13により励振振幅検出用ピ
エゾ抵抗12の出力を増幅し、各励振振幅検出用ピエゾ
抵抗の値を合計または平均し、振動子2の振動変位を求
めることができる。振動子2が振動しているところに、
角速度Ωが入力したとする。このとき角速度の回転軸と
振動の方向に対して直角方向にコリオリ力Fが発生す
る。振動子2は基板1と平行方向に変位が可能であり、
コリオリ力の大きさに応じて振動子2が変位する。振動
子2が変位すると振動子2の固定端表面に圧縮または引
張応力を生じるため、コリオリ力検出PZT18a、1
8bの起電力が変化する。このとき支持部にスリット3
0を設け、PZT18a、18bを固定端表面に配置す
ることにより、PZT18a、18bには逆符号の電圧
が発生する。また励振により発生する電圧は同符号であ
るため、差動増幅回路11により電圧差を検出、増幅し
出力することにより、コリオリ力Fによる変位のみを検
出することができる。この結果コリオリ力Fの大きさを
PZT18a、18bの出力電圧の変化として検出する
ことができる。さらに励振振幅検出用ピエゾ抵抗12か
らの信号により、振幅変調回路9の交流励振電圧を変化
させるようにAGC回路を構成することにより、振動子
2の振動振幅を一定にすることができ、振動の速度を一
定に保ちながら励振することができる。
【0034】〈第8実施例の効果〉本実施例は第7実施
例に加え以下の効果がある。振動子の励振振幅検出に容
量式を用いないため振動子の下部の空隙を第7の実施例
より大きくすることができる。これにより励振振動によ
る変位を大きくとることができるから、第7実施例より
高感度化が可能である。また、狭ギャップ管理が必要な
いため加工が容易である。
【0035】〈第9実施例〉図9はこの発明の第9実施
例を示す斜視図である。14は励振振幅検出用薄膜PZ
Tであり、振動子2の固定端の表面近傍に単数または複
数形成されている。18a、18bはコリオリ力検出用
圧電体、例えば薄膜PZTであり、振動子2の固定端近
傍の表面外側に複数形成されている。15は励振振幅検
出用薄膜PZT14の電圧を演算処理する回路であり、
振幅変調回路9に接続されている。振動子2の励振電源
系はAGC回路を構成している。19は差動増幅回路で
あり、コリオリ力検出用PZT18a、18bに接続さ
れている。さらに差動増幅回路は出力端子に接続されて
いる。
【0036】〈第9実施例の作用〉振動子2は振幅変調
回路9の交流励振電圧に比例した振幅振動をする。これ
は従来のように狭ギャップ間の静電力を使わないので励
振振幅を大きくとることができる。振動子2の固定端表
面近傍には、励振振幅検出用薄膜PZT14が形成され
ており、振動子2の固定部表面の伸縮により電圧を発生
する。すなわち振動子2が基板1に対して垂直方向に変
位すると、振動子2の固定端に圧縮または引張応力が生
じるため、励振振幅検出用薄膜PZT14に電圧が発生
し、これにより振動子2の変位を検出することができ
る。薄膜PZT14は単数でもよいが、複数の薄膜PZ
T14から検出される電圧値は演算処理回路15により
平均化され、振動子2の振動変位を求めることができ
る。
【0037】振動子2が振動しているところに、角速度
Ωが入力したとする。このとき角速度の回転軸と振動の
方向に対して直角方向にコリオリ力Fが発生する。振動
子2は基板1と平行方向に変位が可能であり、コリオリ
力の大きさに応じて振動子2が変位する。振動子2が変
位すると振動子2の固定端表面に圧縮または引張応力を
生じるため、コリオリ力検出用PZT18a、18bの
起電力が変化する。このとき支持部にスリット30を設
け、PZT18a、18bを固定端表面に配置すること
により、PZT18a、18bには逆符号の電圧が発生
する。また励振により発生する電圧は同符号であるた
め、差動増幅回路11により電圧差を検出し、増幅し出
力することにより、コリオリ力Fによる変位のみを検出
することができる。この結果コリオリ力の大きさをPZ
T出力電圧の変化として検出することができる。さら
に、励振振幅検出用薄膜PZT14からの信号により、
振幅変調回路9の交流励振電圧を変化させるようにAG
C回路を構成することにより、振動子2の振動振幅を一
定にすることができる。すなわち、AGC回路構成によ
り、振動の速度を一定に保ちながら励振することができ
る。
【0038】〈第9実施例の効果〉本実施例は第8実施
例と同様に振動子の励振振幅検出に容量式を用いないた
め振動子の下部のギャップを第7の実施例より大きくす
ることができる。このため励振振動による変位を大きく
とることができ、第7の実施例より高感度化が可能であ
る。また、狭ギャップ管理が必要ないため加工が容易で
ある。本実施例は第8の実施例に加え以下の効果があ
る。励振手段と変位検出及びコリオリ力検出手段とが圧
電体PZTを用いて構成されているため、温度特性が等
しく温度補償が容易である。また同一プロセスにより励
振手段及びコリオリ力検出手段とを形成することができ
るため工程が簡略化される。
【0039】〈第10実施例〉図10はこの発明の第1
0実施例を示す斜視図である。シリコン基板1をエッチ
ングすることにより振動子2が形成されている。振動子
2の一端は開放端であり、他端はシリコン基板1に連接
する固定端を形成している。振動子2の固定端近傍の左
右側面に溝を設け、この溝にPZT20a、20bを埋
め込んだ構造となってる。振動子2の両側にギャップg
を挾んで、励振振幅検出用電極21a、21bが対向し
て配設されており、励振振幅検出用電極21a、21b
と振動子2は容量電極を形成している。シリコン基板1
の下方にはガラスの台盤5が陽極接合等により接合され
ている。ガラス台盤5の振動子2の下面と対向する部分
はエッチングにより凹部6が形成されている。凹部6上
の振動子2と対向する部分には金属蒸着等によりコリオ
リ力検出用電極22が形成されている。11は差動容量
検出回路であり、励振振幅検出電極21a、21bと振
幅変調回路9の間に接続されている。これらにより、振
動子2の励振電源系はAGC回路を構成している。10
は容量検出回路であり、振動子2及びコリオリ力検出用
電極22に接続されている。さらに容量検出回路10は
出力端子に接続されている。
【0040】〈第10実施例の作用〉振動子2は励振振
幅検出用電極21a、21bとの間にギャップgが形成
されているため、振動子2は基板1と平行方向に振動す
ることが出来る。振動子2は固定端側面に溝を加工し、
PZT20a、20bを埋め込んだ構造となっておりP
ZT20a、20bに振幅変調回路9からの交流励振電
圧が供給されている。このため振動子2は基板1と平行
方向に交流励振電圧に比例して振幅振動をし、これは従
来のように狭ギャップ間の静電力を使用しないので励振
振幅を大きくとることができる。振動子2はギャップを
挟んで励振振幅検出電極21a、21bが対向してお
り、容量検出回路11により振動子2と励振振幅検出電
極21a、21bとの静電容量を検出することにより、
振動子2の振動変位を求めることができる。振動子2が
振動しているところに、角速度Ωが入力したとする。こ
のとき角速度の回転軸と振動の方向に対して直角方向に
コリオリ力Fが発生する。振動子2の下面とガラスの台
盤5の間はエッチングにより凹部6が形成されているた
め、振動子2は基板1と垂直方向に変位が可能であり、
コリオリ力Fの大きさに応じて振動子2が変位する。コ
リオリ力検出電極22と振動子2は容量電極を構成して
おり、振動子2が変位すると電極間の容量が変化する。
振動子2及びコリオリ力検出電極22は容量検出回路1
0に接続されており、容量を検出、増幅し出力すること
ができる。この結果コリオリ力Fの大きさを容量の変化
によって検出することができる。さらに励振振幅検出電
極21a、21bからの信号により、振幅変調回路9の
交流励振電圧を変化させるようにAGC回路を構成する
ことにより、振動子2の振動振幅を一定にすることがで
きる。すなはち、AGC回路により振動の速度を一定に
保ちながら励振することができる。
【0041】〈第10実施例の効果〉本実施例は第1実
施例に加え以下の効果がある。従来技術では、半導体基
板と平行方向に振動体を励振する手段は、静電力を用い
るものが殆どであり、狭いギャップの間で振動させるた
め、大きな振幅がとれない。本実施例によれば、静電力
を用いることなく半導体基板と平行方向に振動体を励振
することができるから大きな振幅での励振が可能であ
る。
【0042】〈第11実施例〉図11はこの発明の第1
1実施例を示す斜視図である。21a、21bは励振振
幅検出用電極であり、21a、21bと振動子2はギャ
ップを挟んで対向しており容量電極を形成している。2
3はコリオリ力検出用ピエゾ抵抗であり、振動子2の固
定端表面近傍に形成されてる。24は増幅回路であり、
コリオリ力検出用ピエゾ抵抗23に接続されている。1
1は差動容量検出回路であり、励振振幅検出電極21
a、21bと振幅変調回路9の間に接続されている。こ
れらにより振動子2の励振電源系はAGC回路を構成し
ている。
【0043】〈第11実施例の作用〉振動子2は振幅変
調回路9の交流励振電圧に比例した振幅振動をする。こ
れは従来のように狭ギャップ間の静電力を使わないので
励振振幅を大きくとれる。振動子2はギャップgを挟ん
で励振振幅検出電極21a、21bが対向しており、容
量検出回路11により振動子2と励振振幅検出電極21
a、21bとの静電容量を検出することにより、振動子
2の振動変位を求めることができる。振動子2が振動し
ているところに、角速度Ωが入力したとする。このとき
角速度の回転軸と振動の方向に対して直角方向にコリオ
リ力Fが発生する。振動子2の下面とガラスの台盤5の
間はエッチングにより凹部6が形成されているため、振
動子2は基板1と垂直方向に変位が可能であり、コリオ
リ力Fの大きさに応じて振動子2が変位する。振動子2
が変位すると振動子2の固定端表面の応力が変化し、コ
リオリ力検出ピエゾ抵抗23の抵抗値が変化する。この
抵抗値を電圧に変換して検出し、増幅回路24で増幅し
出力することにより、コリオリ力Fによる変位を検出す
ることができる。この結果コリオリ力Fの大きさをピエ
ゾ抵抗値の変化として検出することができる。さらに励
振振幅検出電極21a、21bからの信号により、振幅
変調回路9の交流励振電圧を変化させるようにAGC回
路を構成することにより、振動子2の振動振幅を一定に
することができる。すなはち、AGC回路により振動の
速度を一定に保ちながら励振することができる。
【0044】〈第11実施例の効果〉本実施例は第10
実施例と同様に静電力を用いずに半導体基板と平行方向
に振動体を励振することができ、さらに大きな振幅での
励振が可能である。本実施例は第10実施例に加え以下
の効果がある。コリオリ力検出に容量式を用いないため
振動子2の下部の空隙を大きくとることができ。このた
めコリオリ力Fによる変位を大きくし、大きな角速度の
検出が可能となり入力角速度を広範囲に検出することが
可能である。
【0045】〈第12実施例〉図12はこの発明の第1
2実施例を示す斜視図である。21a、21bは励振振
幅検出用電極であり、21a、21bと振動子2はギャ
ップを挟んで対向しており容量電極を形成している。2
5はコリオリ力検出用PZTであり、振動子2の固定端
表面近傍に形成されてる。26は増幅回路であり、コリ
オリ力検出用PZT25に接続されている。11は差動
容量検出回路であり、励振振幅検出電極21a、21b
と振幅変調回路9の間に接続されている。これらによ
り、振動子2の励振電源系はAGC回路を構成してい
る。
【0046】〈第12実施例の作用〉振動子2は振幅変
調回路9の交流励振電圧に比例した振幅振動をする。こ
れは従来のように、狭ギャップ間の静電力を使用しない
ので励振振幅を大きくとることができる。振動子2はギ
ャップを挟んで励振振幅検出電極21a、21bが対向
しており、容量検出回路11により振動子2と励振振幅
検出電極21a、21bとの静電容量を検出することに
より、振動子2の振動変位を求めることができる。振動
子2が振動しているところに、角速度Ωが入力したとす
る。このとき角速度の回転軸と振動の方向に対して直角
方向にコリオリ力Fが発生する。振動子2の下面とガラ
スの台盤5の間はエッチングにより凹部6が形成されて
いるため、振動子2は基板1と垂直方向に変位が可能で
あり、コリオリ力Fの大きさに応じて振動子2が変位す
る。振動子2が変位すると振動子2の固定端の両側面に
圧縮または引張応力を生じるため、コリオリ力検出PZ
T25の起電力が変化する。この電圧を増幅回路26に
より検出、増幅し出力することにより、コリオリ力Fに
よる変位を検出することができる。この結果コリオリ力
Fの大きさをPZT出力電圧の変化として検出すること
ができる。さらに、励振振幅検出電極21a、21bか
らの信号により、振幅変調回路9の交流励振電圧を変化
させるようAGC回路を構成することにより、振動子2
の振動振幅を一定にすることができる。すなはち、AG
C回路により、振動の速度を一定に保ちながら励振する
ことができる。
【0047】〈第12実施例の効果〉本実施例は第11
の実施例と同様にコリオリ力検出に容量式を用いないた
め振動子2の下部の空隙を広くすることができる。この
ためコリオリ力Fによる変位を大きくとることができ、
大角速度の検出が可能となり入力角速度の広範囲検出が
可能である。本実施例は第11の実施例に加え以下の効
果がある。励振及びコリオリ力検出は、同一材料のPZ
Tを用いて構成されているため、温度特性が等しく温度
補償が容易である。PZTは起電圧が大きく、増幅回路
などを簡単にでき検出回路の構成が簡易化される。
【0048】〈第13実施例〉図13はこの発明の第1
3実施例を示す斜視図である。シリコン基板1はエッチ
ングにより2個の振動子2a、2bが所定角度をなして
形成されている。この振動子2a、2bの一端はともに
開放端であり、他端はシリコン基板1に連接する固定端
を形成している。振動子2a、2bの固定端表面近傍に
は、それぞれ、薄膜形成技術により薄膜PZT3a、3
bが形成されている。4a、4b、4cはコリオリ力検
出用電極であり、コリオリ力検出用電極4a、4bと振
動子2a及びコリオリ力検出用電極4b、4cと振動子
2bは、それぞれ、ギャップgを挟んで対向して配置さ
れ容量電極を形成している。シリコン基板1の下面には
ガラス台盤5が陽極接合等により接合されている。振動
子2a、2bの下方に、それぞれ、空隙が形成されてお
り、この空隙の振動子2a、2bと対向する部分には、
それぞれ、励振振幅検出電極7a、7bが形成されてい
る。8は交流電源であり、振幅変調回路9a、9bを経
由して薄膜PZT3a、3bに接続されている。10
a、10bは、励振振幅検出電極7a、7bと振動子2
a、2b間の静電容量を検出する容量検出回路であり、
振幅変調回路9a、9bに接続されている。これによ
り、振動子2a、2bの励振電源系はAGC回路を構成
している。11a、11bは差動容量増幅回路であり、
振動子2a、2b及びコリオリ力検出用電極4a、4
b、4cに接続されている。さらに差動容量増幅回路1
1a、11bは出力端子に接続されている。
【0049】〈第13実施例の作用〉第1実施例と同様
に振動子2a、2bは、それぞれ振幅変調回路9a、9
bの交流励振電圧に比例した振幅振動をする。振動子2
aと励振振幅検出電極7a、及び、振動子2bと励振振
幅検出電極7bとの静電容量を容量検出回路11a、及
び、容量検出回路11bにより検出することにより、振
動子2a、2bは、それぞれの振動変位を求めることが
できる。
【0050】振動子2a、2bが振動しているところ
に、角速度Ωが入力したとする。このとき角速度の回転
軸とそれぞれの振動方向に対して直角方向にコリオリ力
Fが発生する。この結果、コリオリ力Fに比例して振動
子2a、2bが変位し、コリオリ力検出用電極4a、4
bと振動子2a、及び、コリオリ力検出用電極4b、4
cと振動子2b間の容量がそれぞれ変化する。この容量
変化を差動容量増幅回路11a、11bで検出、増幅し
出力することにより、コリオリ力の大きさを容量の変化
によって検出することができる。さらに励振振幅検出電
極7a、7bからの信号により、振幅変調回路9a、9
bの交流励振電圧を変化させるAGC回路を構成するこ
とにより、振動子2a、2bの振動振幅を一定に保持す
ることができる。すなわちAGC回路構成により、振動
の速度を一定に保ちながら安定した励振をすることがで
きる。
【0051】〈第13実施例の効果〉本実施例は第1実
施例に加え以下の効果がある。振動駆動手段と、励振検
出手段と、コリオリ力検出手段を2組備え、回転検出軸
が所定の角度をなして1つの半導体基板上に構成されて
いるため、1基の半導体振動ジャイロにより、2次元の
方向のコリオリ力の検出を行なうことができるから、例
えば、移動体の姿勢制御などに十分に適応することが可
能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の実施により、下記の点で優れた
半導体振動ジャイロを提供することができた。 (1)薄膜圧電体を振動駆動源として半導体基板上に形
成することにより、振動駆動振幅を大きくすることがで
き、狭ギャップを用いる静電駆動式と比較して励振振幅
を大きくし、これにより高速度の励振が可能となり高感
度の振動ジャイロの実現が可能となった。 (2)半導体薄膜形成により、形状、寸法、位置などの
精度が高い圧電体を形成するため、バラツキが少なく、
高歩留り、低原価をじつげんすることができ、特に、従
来技術における接着剤使用による残留応力の影響、温度
特性によるドリフトなどを排除することにより、高信頼
度を維持することが可能となった。 (3)AGC回路を用いた制御により、一定の励振を確
保することができ、外乱に強く性能安定性を高めること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第7実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第8実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第9実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第10実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第11実施例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第12実施例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第13の実施例を示す斜視図であ
る。
【図14】本発明のプロセスを示す図である。
【図15】従来の機械的振動ジャイロを示す斜視図であ
る。
【図16】従来の機械的振動ジャイロを示す斜視図であ
る。
【図17】従来のハイブリッド構造の振動ジャイロの斜
視図である。
【図18】従来の半導体振動ジャイロを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…基板 2
…振動子 3,3a,3b…励振用薄膜PZT 4a,4b,4c…コリオリ力検出容量電極 5…ガラスの台盤
6…凹部 7,7a,7b…変位検出用電極 8
…交流電源 9,9a,9b…振幅変調回路 10,10a,10b
…容量検出回路 11,11a,11b…差動容量増幅回路 12
…変位検出ピエゾ抵抗 13,15…演算処理回路 14
…変位検出薄膜PZT 16a,16b…コリオリ力検出ピエゾ抵抗 17,19…差動増幅回路 18a,18b…コリオリ力検出用PZT 20a,20b…励振用PZT 21a,21b
…変位検出用電極 22…コリオリ力検出容量電極 23…コリオリ力検出ピエゾ抵抗 24,26
…増幅回路 25…コリオリ力検出PZT 27
…周辺処理回路 30…スリット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台盤上に固定され支持体と振動体からなる
    半導体基板と、 前記振動体の一端は開放端、他端は前記支持体と一体に
    連接する固定端を形成しており、 前記振動体の固定端近傍に配設され印加電圧により前記
    振動体を励振する圧電体と、 前記圧電体による前記振動体の励振振幅を検出する手段
    と、 前記振動体の励振方向と直角の方向に対してこの振動体
    が変位するのを検出するコリオリ力検出手段とを有し、 前記支持体、前記振動体、前記励振振幅を検出する手
    段、前記コリオリ力検出手段が、前記台盤上に形成され
    ていることを特徴とする半導体振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】前記圧電体は、前記振動体表面上に形成さ
    れた半導体薄膜成形物であることを特徴とする請求項1
    記載の半導体振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】前記励振振幅を検出する手段は、励振振幅
    を一定に制御するサーボ回路を有することを特徴とする
    請求項1記載の半導体振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】前記励振振幅を検出し励振振幅を一定に制
    御する手段は、信号増幅を含む演算処理機能を有する周
    辺処理回路として前記半導体基板上に形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の半導体振動ジャイロ。
  5. 【請求項5】前記励振振幅を検出する手段、及び、コリ
    オリ力検出手段は、前記振動体と対向してそれぞれ設け
    た固定電極との間の容量検出をおこなうことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】前記励振振幅を検出する手段は、前記振動
    体表面上に形成した歪検出素子を用い、 前記コリオリ力検出手段は、前記振動体の励振方向と直
    角方向に設けた固定電極と前記振動体との間の容量を検
    出する、 ことを特徴とする請求項1記載の半導体振動ジャイロ。
  7. 【請求項7】前記励振振幅を検出する手段は、前記振動
    体表面上に形成した圧電体を用い、 前記コリオリ力検出手段は、前記振動体の励振方向と直
    角方向に設けた固定電極と前記振動体との間の容量を検
    出する、 ことを特徴とする請求項1記載の半導体振動ジャイロ。
  8. 【請求項8】前記励振振幅を検出する手段は、前記振動
    体と固定電極間の容量を検出し、 前記コリオリ力検出手段は、前記振動体表面上に形成し
    た歪検出素子を用いることを特徴とする請求項1記載の
    半導体振動ジャイロ。
  9. 【請求項9】前記励振振幅を検出する手段、及び、前記
    コリオリ力検出手段は、振動体表面上に形成した歪検出
    素子を用いることを特徴とする請求項1記載の半導体振
    動ジャイロ。
  10. 【請求項10】前記励振振幅を検出する手段は、前記振
    動体表面上に形成した圧電体を用い、 前記コリオリ力検出手段は、前記振動体表面上に形成し
    た歪検出素子を用いることを特徴とする請求項1記載の
    半導体振動ジャイロ。
  11. 【請求項11】前記励振振幅を検出する手段は、前記振
    動体と固定電極間の電気的容量を検出し、 前記コリオリ力検出手段は、前記振動体表面上に形成し
    た圧電体を用いることを特徴とする請求項1記載の半導
    体振動ジャイロ。
  12. 【請求項12】前記励振振幅を検出する手段は、前記振
    動体表面上に形成した歪検出素子を用い、 前記コリオリ力検出手段は、前記振動体表面上に形成し
    た圧電体を用いることを特徴とする請求項1記載の半導
    体振動ジャイロ。
  13. 【請求項13】前記励振振幅を検出する手段、及び、前
    記コリオリ力検出手段は、前記振動体表面上に形成した
    圧電体を用いることを特徴とする請求項1記載の半導体
    振動ジャイロ。
  14. 【請求項14】前記励振振幅を検出する手段、及び、前
    記コリオリ力検出手段は、前記台盤上に複数組形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の半導体振動ジャ
    イロ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000088580A (ja) * 1998-09-14 2000-03-31 Alps Electric Co Ltd シリコンジャイロ
JP2006089271A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 積層板製造用の金属箔と絶縁接着フィルムの積み重ね装置及び積み重ね方法

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