JPH08291713A - 機械式過給機付きエンジン - Google Patents

機械式過給機付きエンジン

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JPH08291713A
JPH08291713A JP7094803A JP9480395A JPH08291713A JP H08291713 A JPH08291713 A JP H08291713A JP 7094803 A JP7094803 A JP 7094803A JP 9480395 A JP9480395 A JP 9480395A JP H08291713 A JPH08291713 A JP H08291713A
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JP
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intake
supercharger
engine
passage
valve
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JP7094803A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Iwata
典之 岩田
Kenya Ishii
賢也 石井
Shinji Fujihira
伸次 藤平
Katsunobu Miyakoshi
勝信 宮腰
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/02EGR systems specially adapted for supercharged engines
    • F02M26/03EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single mechanically or electrically driven intake charge compressor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/13Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories
    • F02M26/14Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories in relation to the exhaust system
    • F02M26/15Arrangement or layout of EGR passages, e.g. in relation to specific engine parts or for incorporation of accessories in relation to the exhaust system in relation to engine exhaust purifying apparatus

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高回転高負荷領域において排気温度の低減を
図りながら、過給機の吐出空気の温度低減による吸気系
の信頼性の確保を可能にした機械式過給機付きエンジン
を提供する。 【構成】 最大トルクが生成されるエンジン回転数より
も高速側の高速回転域の少なくとも高負荷域において過
給機の上流側の吸気通路にEGRガスを還流するとも
に、上記高速回転域に、吸気の動的過給の同調点を設定
して動的過給を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式過給機(スーパ
ーチャージャ)を備えたエンジンに関し、特にその吸気
系の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の過給機付きエンジンにおいては、
圧縮比を高くすると高過給領域でノッキングが生じ易く
なるため、その圧縮比を自然吸気エンジンよりも下げて
いる。また、高過給領域では排気温度の上昇を抑制して
排気系部品(特に触媒コンバータ)の信頼性を確保する
必要があるため、従来は、高回転高負荷時には空燃比を
リッチにすることにより排気温度を下げている。
【0003】排気温度の上昇を抑制する1つの手段とし
て、排気ガスの一部を吸気系に還流するEGR技術が知
られているが、過給機付きエンジンにおいては、吸気圧
が排気圧よりも高いために、例えば特開平1−2856
51号公報に開示されているエンジンでは、触媒コンバ
ータの下流側から取り出した排気ガス(EGRガス)過
給機の上流側に還流している。
【0004】また、エンジンの高出力化を図るための手
段として、吸気の動的過給システムが知られている。こ
の動的過給システムは、吸気の圧力波を共鳴(共振)さ
せて、吸気弁が開く直前に圧力波を生成させて吸気の充
填効率を高めるようにしたものであり、例えば特開昭6
3−248917号公報に開示されているように、吸気
マニホールドの連通路に設けたシャッター弁の開閉によ
って吸気通路長を切り換えることにより、動的過給の同
調点をエンジンの運転状態に応じて変更して、広い回転
数域に亘って高いトルクが得られるようにした可変吸気
システムも実用化されている。
【0005】一方、特開平3−138416号公報に記
載された過給機付き高圧縮比エンジンの吸気装置よう
に、各気筒毎の独立吸気通路の形状を、該独立吸気通路
によって発生する慣性過給作用の同調回転数が最大馬力
を生むエンジン回転数よりも高速回転域となるように設
定することにより、高負荷域、特に吸気弁の閉弁時期前
において吸気が入り易い高速回転域において、独立吸気
通路に慣性作用が生じないことによる断熱圧縮作用を低
減して、耐ノック性を向上させたものも提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機械式過給
機(スーパーチャージャ、「S/C」と略称される)の
空気吐出量の体積効率ηV は、図4の左上のグラフに示
すように、低速回転域ではエンジン回転数の増大に伴っ
て急激に増大するが、高速回転域ではほぼ一定の値を保
つことが知られている。また、エンジンの吸気の体積効
率ηV も、図4の右上のグラフに示すように、高速回転
域ではほぼ一定の値を保つことが知られている。したが
って、機械式過給機付きエンジンの吸気の充填効率ηC
も図4の下方のグラフに示すように、高速回転域ではほ
ぼ一定の値を保つことになる。
【0007】また、図5に示すように、充填効率ηC
一定にしたときの最大平均有効圧Peが得られる点火タ
イミングから平均有効圧Peが1%リタード側に下がっ
た点をMBT(Minimum Best ignition Timing)と称
し、このMBTをノッキング限界として点火タイミング
設定することが行なわれており、MBTにおけるエンジ
ン回転数と充填効率ηC との関係は図4の下方のグラフ
に示すように、エンジン回転数の増大に伴って増大する
直線となる。そして、低速回転域においては、MBTの
ラインと充填効率ηC のラインとの間の領域Iがノッキ
ングゾーンを表し、低速回転域においては、点火タイミ
ングをリタードさせることによって、ノッキング限界を
充填効率ηC のラインまで引き上げることが可能であ
る。
【0008】一方、高回転高負荷域では排気温度の上昇
を抑制して排気系部品(特に触媒コンバータ)の信頼性
を確保するため、圧縮上死点における最大筒内圧力P
MAX の上昇を抑制する必要がある。図4の領域IIは、排
気温度に関連する最大筒内圧力PMAX による制約から、
充填効率ηC を下げざるを得ない領域である。
【0009】そこで、上記領域IIにおいてEGRを行な
うことにより、排気温度を下げ、最大筒内圧力PMAX
よる制約を撤廃することが考えられる。しかしながら、
過給機付きエンジンにおいては、吸気圧が排気圧よりも
高いために、EGRガスを過給機の上流側に還流するこ
とになるが、高回転高負荷領域では過給機が高い吐出圧
を要求されるため、過給機の負担が著しく高まり、過給
機の吐出空気の温度が上昇する。したがって、この運転
領域でEGRガスを過給機の上流側に還流すると、吐出
空気の温度がさらに上昇して、過給機の限界温度を超え
てしまうおそれがあり、吸気系の信頼性を確保すること
が不可能になる。
【0010】また、高回転高負荷時に排気温度を下げる
ためには空燃比をリッチにすると、出力の要求量よりも
余分に燃料が供給されることになり、燃費特性を著しく
悪化させることになる。
【0011】上述の事情に鑑み、本発明は、高回転高負
荷領域において過給機の上流側に対するEGRガスの還
流による排気温度の低減と、過給機の吐出空気の温度低
減による吸気系の信頼性の確保との両立を可能にした機
械式過給機付きエンジンを提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による機械式過給
機付きエンジンは、最大トルクが生成されるエンジン回
転数よりも高速側の高速回転域の少なくとも高負荷域に
おいて過給機の上流側の吸気通路にEGRガスを還流さ
せる排気ガス還流手段を設けるとともに、上記高速回転
域に、吸気の動的過給の同調点を設定して動的過給を行
なうことを特徴とするものである。
【0013】上記排気ガス還流手段が、排気通路に設け
られた触媒コンバータの下流側からEGRガスを上記過
給機の上流側の吸気通路に還流させることが好ましい。
【0014】また、上記構成において、少なくとも上記
高速回転域において吸・排気のオーバーラップ期間を増
大させる手段を設けてもよい。
【0015】さらに、吸気弁の実質的な閉弁時期を下死
点からクランク角で50〜60度遅れた時点に設定する
のが好ましい。吸気弁の実質的な閉弁時期は、一般に、
吸気弁のバルブリフト量0.4mmの位置で定義される。
【0016】
【作用および発明の効果】本発明によれば、最大トルク
が生成されるエンジン回転数よりも高速側の高速回転域
の少なくとも高負荷域において吸気の動的過給により体
積効率ηV が高まるから、機械式過給機の吐出側吸気通
路の圧力が低減され、吐出空気の温度も低減される。し
たがって、過給機の上流側に対するEGRガスの還流に
より吐出空気の温度が若干上昇しても、過給機の限界温
度に達するおそれがなくなるから、EGRガスの還流に
より排気温度の低減と、吸気系の信頼性の確保とを両立
させることができるとともに、排気温度を低減するため
の空燃比のリッチ化を行なわないことによる燃費特性の
大幅な向上を図ることができる。
【0017】また、高速回転域において吸気の動的過給
を行なうことにより、吐出側吸気通路の圧力が低減され
るから、過給機の負担が低減され、過給機を駆動するた
めの馬力損失も低減されて、これによっても燃費特性が
向上する。
【0018】EGRによって排気温度を下げることがで
きる理由は下記の通りである。いま、上述のように最大
筒内圧力PMAX あるいは最大排気温度Texで充填効率
ηCが制約を受ける高回転高負荷域においては下記の式
が成り立つ。
【0019】ΔQ−Q2 =Tex・CV ・G+Q1 ここで、ΔQ:発生できる熱量 Q2 :出力として仕事になる熱量 CV :比熱 G :筒内にあるガス重量 Q1 :損失熱量 ただし、損失熱量Q1 =Q3 +Q4 −Q53 :冷却損失 Q4 :ガソリン分解損失 Q5 :PMAX 限界による影響 すなわち、筒内にあるガス重量Gが増加すると発生でき
る熱量ΔQも増加するが、冷却損失Q3 が減少すること
と、PMAX 限界とから、損失熱量Q1 が少なくなる分Q
5 が発生し、最大排気温度Texが上昇する。そこで従
来は、空燃比をリッチにしてガソリン分解損失Q4 を増
大させることにより損失熱量Q1 を増やし、ΔQを増大
させていた。
【0020】本発明では、新規ガスの重量のみであった
筒内ガス重量GにEGRガス分のΔGを加えることによ
り、筒内ガス重量Gを増大させ、ΔQを増大させるもの
である。
【0021】その場合に、EGRガスを触媒コンバータ
の下流側から過給機の上流側の吸気通路に還流させる場
合は、比較的低温のEGRガスが還流されるので、吐出
空気の温度を低下させることができる。
【0022】さらに、少なくとも高速回転域において吸
・排気のオーバーラップ期間を増大させるようにした場
合、内部EGR量が減少して筒内圧力が低下するから、
過給機の吐出圧がさらに低減されて吐出空気温度もさら
に低下する。そして、圧縮上死点における筒内温度も低
下するから、耐ノッキング特性も向上する。
【0023】また、吸気弁の実質的な閉弁時期を、下死
点からクランク角で50〜60度遅れた時点とする高速
回転に適したタイミングに設定することにより、高速回
転域での動的過給効果を向上させることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明をV型6気筒機械式過給機
付きエンジンに適用した実施例を示すもので、このエン
ジンは、第1気筒1aと第3気筒1cと第5気筒1eと
を有する第1バンク2Aと、第2気筒1bと第4気筒1
dと第6気筒1fとを有する第2バンク2Bとを備えて
おり、エアクリーナ3から延びる吸気通路4は、メイン
吸気通路5と、サージタンク6と、サージタンク6から
分岐した第1バンク2Aの吸気マニホールド7Aと、サ
ージタンク6から分岐した第2バンク2Bの吸気マニホ
ールド7Bとからなり、両吸気マニホールド7A,7B
の合流通路8にはそれぞれスロットル弁9A,9Bが介
設され、これらスロットル弁9A,9Bはアクセルペダ
ル(図示は省略)に連結され、両吸気マニホールド7
A,7Bの各分岐通路(独立吸気通路)は対応する気筒
の吸気ポート10に接続されている。また、第1バンク
2Aには排気マニホールド11Aが設けられ、第2バン
ク2Bには排気マニホールド11Bが設けられている。
【0026】上記メイン吸気通路5には、上流側から順
に、エアフローメータ12とエンジンで駆動される機械
式過給機13とインタークーラ14とが介設され、また
メイン吸気通路5には過給機13とインタークーラ14
とをバイパスするバイパス通路15が設けられている。
バイパス通路15には、その通路を開閉するバイパス弁
16が介装され、バイパス弁16は、エアフローメータ
12よりも下流側のメイン吸気通路5に負圧導入通路1
7を介して接続されたダイアフラム式アクチュエータ1
6aにより開閉駆動される。負圧導入通路17にはその
通路を開閉する電磁弁18が介装されており、過給の必
要のない低負荷時には過給機13が電磁クラッチ(図示
は省略)を介して停止されるとともに、電磁弁18が開
かれてバイパス弁16が開かれ、また低負荷時以外の過
給を要するときにはバイパス弁16が閉じられるように
電磁弁18と電磁クラッチとがコントロールユニット
(図示は省略)により制御される。
【0027】上記吸気マニホールド7Aの合流通路8と
吸気マニホールド7Bの合流通路8とを連通する連通路
19が設けられ、この連通路19にはシャッター弁20
が介設され、シャッター弁20はダイヤフラム式アクチ
ュエータやソレノイド式アクチュエータによって開閉駆
動され、エンジン回転数が所定回転数(例えば4000
rpm )以上のときにシャッター弁20が開くようにアク
チュエータはコントロールユニット(図示は省略)によ
り制御される。
【0028】上記排気マニホールド11A,11Bから
導出された排気通路25A,25Bは、それらの下流側
で合流されて排気通路21が形成され、排気通路21に
は触媒コンバータ22が介設されている。そして、触媒
コンバータ22の下流側の排気通路21と、機械式過給
機13の上流側のメイン吸気通路5との間を接続するE
GR通路23が設けられ、このEGR通路23にはEG
R弁24が介設されている。
【0029】上記6気筒エンジンE1における点火順序
は第1気筒1a→第2気筒1b→第3気筒1c→第4気
筒1d→第5気筒1e→第6気筒1fの順となってお
り、第1バンク2Aの3つの気筒1a,1c,1eの吸
気弁開弁特性は図2のようになり、吸気がオーバーラッ
プしないようになっている。第2バンク2Bの3つの気
筒1b,1d,1fの吸気弁開弁特性も位相はシフトし
ているが同様になる。
【0030】本実施例では、シャッター弁20の開閉に
より所望のエンジン回転数域で吸気共鳴効果(動的過給
効果)が得られるように構成されている。
【0031】すなわち、高速回転域でシャッター弁20
が開かれ、吸気弁の開弁によって燃焼室から吸気ポート
10へ伝播した吸気負圧波は吸気マニホールド7A,7
B内を上流側へ音速で伝播し、連通路19で反転し、そ
の反転正圧波が下流側へ伝播し吸気弁が閉じる直前に吸
気ポート10の下流端へ到達するから、これによって動
的過給効果が得られる。そして、上記反転正圧波が吸気
ポート10側へ伝播してきたときに当該吸気マニホール
ド7A,7Bに接続された他の吸気ポート10は実質的
に閉じていて吸気オーバーラップがないので、反転正圧
波が他の気筒へ吸収されることはない。
【0032】図2の曲線Fは吸気共鳴効果が最も顕著に
なったときの吸気の圧力波形を示すもので、エンジン回
転数をNrpm としたときのエンジンの吸入周波数f1
(N/60)×(3/2)が吸気マニホールド7A,7
Bの固有周波数f0 にほぼ等しくなるようなエンジン回
転数のときに顕著な吸気共鳴が生成し、その正圧波は吸
気弁の閉弁時にピーク値ととなるので吸気の吹き返しが
効果的に抑制され、充填効率が向上する。
【0033】本実施例では、図3に示すように、最大ト
ルクが生成されるエンジン回転数N1 を例えば4000
rpm とした場合、シャッター弁20が開かれているとき
の共鳴効果が得られる同調回転数NH を5000rpm に
設定していることにより、図3の曲線W1(実線)に示
すように、N1 以上の高速回転域で吸気の動的過給効果
が得られる。
【0034】また、4000rpm 以下の中低速回転域に
おいてはシャッター弁20が閉じられ、吸気負圧がサー
ジタンク6で反転されるという点で異なるのみで、上記
と同様に吸気の動的過給効果が得られる。この場合の共
鳴効果が得られる同調回転数NL を例えば3000rpm
に設定することにより、図3の曲線W2(破線)に示す
ように、N1 以下の中速回転域で吸気の動的過給効果が
得られる。
【0035】本実施例では、最大トルクが生成されるエ
ンジン回転数N1 以上の高速回転域の少なくとも高負荷
域でシャッター弁20を開くことにより、吸気の動的過
給効果を得るとともに、この高回転高負荷域でEGR弁
24を開いて排気ガスを機械式過給機13の上流側の吸
気通路4に還流している。
【0036】すなわち、高回転高負荷域において吸気の
動的過給を行なうことにより、機械式過給機13の吐出
側吸気通路の圧力が低減され、吐出空気の温度も低減さ
れるから、過給機13の上流側へEGRガスを還流して
も、過給機13の温度が限界温度に達するおそれはなく
なり、このEGRガスの還流によって、排気温度も低減
され、高回転高負荷域における触媒コンバータ22の信
頼性を確保することができるとともに、従来のように空
燃比のリッチ化を必要としないから、燃費特性が大幅に
向上する。
【0037】また、高回転高負荷域において吸気の動的
過給を行なうことにより、吐出側吸気通路の圧力が低減
されるから、過給機13の負担が低減され、その結果、
過給機13を駆動するための馬力損失も低減されて、こ
の面からも燃費特性の向上を図ることができる。
【0038】さらに、上記構成に加え、それ自体は公知
のバルブタイミング可変機構を用いて、少なくとも高速
回転域において吸・排気のオーバーラップ期間を増大さ
せるようにした場合、内部EGR量が減少して筒内圧力
が低下するから、過給機の吐出圧がさらに低減されて吐
出空気温度をさらに低下させることができる。したがっ
て、圧縮上死点における筒内温度も低下するから、耐ノ
ッキング特性もさらに向上する。
【0039】また、一般に、吸気弁の実質的な閉弁時期
は、バルブリフト量0.4mmの位置で定義されることが
多いが、その吸気弁の実質的な閉弁時期を、下死点から
クランク角で50〜60度遅れた時点とする高速回転に
適したタイミングに設定することにより、高速回転域で
の動的過給効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をV型6気筒機械式過給機付きンジンに
適用した実施例を示す構成図
【図2】図1の装置における吸気弁の開弁特性図
【図3】吸気の動的過給効果を示すグラフ
【図4】エンジン回転数と吸気の充填効率との関係を示
すグラフ
【図5】点火タイミングの設定手法を示す説明図
【符号の説明】
4 吸気通路 6 サージタンク 7A,7B 吸気マニホールド 10 吸気ポート 13 機械式過給機 19 連通路 20 シャッター弁 21 排気通路 22 触媒コンバータ 23 EGR通路 24 EGR弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 301 F02D 43/00 301R 301N 301Z F02M 25/07 550 F02M 25/07 550R 570 570P (72)発明者 宮腰 勝信 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械式過給機を備え、該過給機により少
    なくとも高負荷時に過給が行なわれるエンジンにおい
    て、 最大トルクが生成されるエンジン回転数よりも高速側の
    高速回転域の少なくとも高負荷域において上記過給機の
    上流側の吸気通路にEGRガスを還流させる排気ガス還
    流手段を設けるとともに、上記高速回転域に、吸気の動
    的過給の同調点を設定して動的過給を行なうことを特徴
    とする機械式過給機付きエンジン。
  2. 【請求項2】 上記排気ガス還流手段は、排気通路に設
    けられた触媒コンバータの下流側からEGRガスを上記
    過給機の上流側の吸気通路に還流させることを特徴とす
    る請求項1に記載の機械式過給機付きエンジン。
  3. 【請求項3】 少なくとも上記高速回転域において吸・
    排気のオーバーラップ期間を増大させる手段を備えてな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の機械式過
    給機付きエンジン。
  4. 【請求項4】 吸気ポートの実質的閉弁時期を下死点後
    クランク角で50〜60度遅れた時点に設定してなるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の機
    械式過給機付きエンジン。
JP7094803A 1995-04-20 1995-04-20 機械式過給機付きエンジン Pending JPH08291713A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001090554A1 (fr) * 2000-05-24 2001-11-29 Nissan Diesel Motor Co., Ltd. Dispositif et procede pour la circulation des gaz d'echappement de moteur a combustion interne
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