JPH082906A - 窒化けい素の精製方法 - Google Patents

窒化けい素の精製方法

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Publication number
JPH082906A
JPH082906A JP6137087A JP13708794A JPH082906A JP H082906 A JPH082906 A JP H082906A JP 6137087 A JP6137087 A JP 6137087A JP 13708794 A JP13708794 A JP 13708794A JP H082906 A JPH082906 A JP H082906A
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JP
Japan
Prior art keywords
silicon nitride
silicon
treatment
oxygen
reduced pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP6137087A
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English (en)
Inventor
Hidenori Fujii
秀紀 藤井
Toshihiko Shindo
敏彦 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明は金属けい素の直接窒化法で製造され
た不純物を含有する窒化けい素粉末から不純物を容易に
除去または減少させる窒化けい素の精製方法の提供を目
的とするものである。 【構成】 本発明による窒化けい素の精製方法は、直接
窒化法により製造された窒化けい素粉末を高温処理、特
にはこの高温雰囲気炉を減圧、または酸化雰囲気、つい
で減圧とすることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窒化けい素の精製方法、
特には窒化けい素中に含有されている不純物の除去を一
般的な酸処理を行なわず、高温処理で行なう窒化けい素
の精製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窒化けい素の製造については、金属けい
素と窒素を含む雰囲気ガスとの反応による直接窒化法が
最も広く普及しているが、この直接窒化法で得られる窒
化けい素には未反応で残存した金属けい素や原料から含
有している酸素および粉砕時に増加したSiO2による酸素
などが含まれているために、これは除去する必要があ
る。この精製工程は一般的にフッ硝酸(HF+HNO3) 、フッ
塩酸(HF+HCl)などによる湿式の酸処理が行なわれてお
り、特にSi系の不純物除去にはHFが不可欠のものと
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、この直接窒
化法による窒化けい素の製造は、 1)金属けい素を窒素ガス気流中で 1,200〜 1,400℃で
反応させて窒化けい素(Si3N4) を製造する工程、 2)窒化けい素をボールミル、アトライターなどを用い
て粉砕する工程(湿式、乾式あり)、 3)HF+HClまたはHF+HNO3 を用いて酸処理してSi、Si
O2などの不純物を除去したのち、水洗し、乾燥する精製
工程 で行なわれているが、これには酸処理とこの酸を除去す
るための水洗工程、さらには乾燥工程が必要とされるた
めに精製工程が長くなるという不利がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不利
を解決した窒化けい素の精製方法に関するものであり、
これは窒化けい素粉末を高温処理することを特徴とする
ものであり、これはまたこの高温処理を減圧下、さらに
は酸化雰囲気、ついで減圧下とするものである。
【0005】すなわち、本発明者らは従来法による酸処
理による不利を解決する方法について種々検討した結
果、直接窒化法で製造された窒化けい素には粉砕後、未
反応のSiと原料から含有している酸素および粉砕の際
に増加したSiO2による酸素が不純物として残存してお
り、この窒化けい素についてはこれらの不純物を除去す
ることが必要とされるということから、この粉砕された
窒化けい素を 1,000〜 1,700℃で高温処理したところ、
この表面酸化膜および一部内部にとりこまれている酸素
もSiOとして除去できることが見出され、この加熱条
件などについての研究を進めた結果、条件次第によって
はこの加熱処理によって残存するSiを含めてすべての
不純物が除去できるか、これを減少できることを確認し
て本発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0006】
【作用】本発明は窒化けい素の精製方法に関するもので
あり、これは前記したように直接窒化法で製造された窒
化けい素を高温処理することを特徴とするものであり、
好ましくはこの高温処理を減圧下、あるいは酸化雰囲
気、ついで減圧下で行なうものである。
【0007】この直接窒化法で製造された窒化けい素は
ボールミル、アトライターなどで粉砕されて窒化けい素
粉末とされるが、本発明ではこの窒化けい素粉末は 1,0
00〜1,700℃、好ましくは 1,300〜 1,400℃の温度で処
理される。この高温処理はできれば10-3〜100Torr 、好
ましくは10-3〜10-1Torrの真空度での減圧下とすること
がよく、これによれば窒化けい素粉末の表面に存在する
酸化膜およびその一部内部にとりこまれている酸素も揮
発性のSiOとして除去することができる。
【0008】しかし、この処理では直接窒化法で未反応
のために残留しているSiを除去することができないの
で、これについてはこの高温処理を酸化性ガス、例えば
酸素、空気あるいは空気と酸素との混合ガスの存在下で
行なって、このSiをSiO2に酸化し、この酸化処理後に
この系を真空度を高めた減圧で高温処理することがよ
く、この操作を繰り返せば、未反応Siおよび窒化けい
素中に含まれている酸素を除去または減少させることが
できる。
【0009】すなわち、本発明による窒化けい素の精製
方法は、 1)金属けい素の直接窒化法による窒化けい素の製造工
程(Si+N2→Si3N4)、 3Si(S) + 2N2(g) → Si3N4(S) 2)窒化けい素の粉砕工程、 3)窒化けい素の酸化雰囲気での高温(1,000 〜 1,700
℃)処理(残存Si→SiO2)、 Si(S) + 2O2(g)→ SiO2(S) 4)窒化けい素の減圧下での高温(1,000 〜 1,700℃)
処理(SiO2→SiO、SiO揮散)、 SiO2(S) → SiO(g) + 1/2O2(g) 5)製品 という方法で行なわれる。
【0010】したがって、これによれば粉砕後の窒化け
い素中に含有されている未反応で残存した金属けい素お
よび粉砕時に増加したSiO2などがすべてこの高温処理に
よりSiOとして揮散除去されるので、不純物を含有し
た窒化けい素が精製され、これはこの不純物が除去また
は減少したものになるという有利性が与えられる。な
お、この本発明の方法はこの粉砕後の窒化けい素の処理
に限定されるものではなく、これは粉砕後の窒化けい素
を公知の湿式酸処理したけれども処理不良により酸素濃
度が高いものの酸素量減少にも適用することができる
し、さらには酸化処理との組合せにより酸素量を任意に
制御する方法にも適用することができる。
【0011】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例をあげる。 実施例1 直接窒化法で得られた窒化けい素を解砕し、粗粉砕した
後、乾式アトライターで微粉砕したところ、不純物とし
て未反応の金属けい素 0.5%と酸素を1.00%含有する窒
化けい素微粉末が得られた。ついで、この窒化けい素粉
末を窒化けい素製トレイに200g仕込み、高温雰囲気炉内
で大気圧雰囲気下に 1,200℃で5時間酸化処理したの
ち、炉内を1×10-3Torrに減圧し、 1,350℃で2時間加
熱処理し、この処理粉の不純物分析を行なったところ、
これには金属けい素がなく、酸素量も0.75%に減少して
いた。
【0012】実施例2 直接窒化法で得られた窒化けい素を解砕し、粗粉砕した
のち、フッ硝酸で80℃で酸処理した窒化けい素粉末につ
いてしらべたところ、このものには未反応の金属けい素
は含まれていなかったが、酸素含有量が0.85%であっ
た。そこで、この窒化けい素粉末を窒化けい素製トレイ
に200g仕込み、高温雰囲気炉内を1×10-3Torrとして、
1,380℃で2時間加熱処理したところ、このものの酸素
量は0.65%に減少した。
【0013】比較例1 前記した実施例1における高温処理において、大気圧雰
囲気下における酸化処理を行なわないほかは実施例1と
同じように処理し、得られた窒化けい素粉末についての
不純物分析を行なったところ、このものは未反応の金属
けい素が 0.5%残留しており、この酸素量も0.78%であ
った。
【0014】比較例2 前記した実施例2における高温雰囲気炉内の雰囲気を減
圧とせず、不活性ガス(アルゴンガス)雰囲気の常圧と
したほかは実施例2と同じように処理し、このものの不
純物分析を行なったところ、この酸素量は0.86%であっ
た。
【0015】
【発明の効果】本発明は窒化けい素の精製方法に関する
もので、これは前記したように窒化けい素粉末を高温処
理することを特徴とするものであるが、これによれば直
接窒化法における未反応の金属けい素、粉砕時に増加し
たSiO2などを容易に除去または減少させることができる
という有利性が与えられる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化けい素粉末を高温処理することを特
    徴とする窒化けい素の精製方法。
  2. 【請求項2】 高温処理の雰囲気が減圧下である請求項
    1に記載した窒化けい素の精製方法。
  3. 【請求項3】 高温処理の雰囲気を酸化雰囲気、ついで
    減圧とする請求項1に記載した窒化けい素の精製方法。
  4. 【請求項4】 処理温度が 1,000〜 1,700℃である請求
    項1、2または3に記載した窒化けい素の精製方法。
  5. 【請求項5】 減圧が10-3〜100Torr である請求項2ま
    たは3に記載した窒化けい素の精製方法。
JP6137087A 1994-06-20 1994-06-20 窒化けい素の精製方法 Pending JPH082906A (ja)

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JPH082906A true JPH082906A (ja) 1996-01-09

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ID=15190585

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9570259B2 (en) 2014-07-28 2017-02-14 Fujitsu Component Limited Electromagnetic relay

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