JPH08290437A - プレス成形装置およびプレス成形方法 - Google Patents

プレス成形装置およびプレス成形方法

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JPH08290437A
JPH08290437A JP9710895A JP9710895A JPH08290437A JP H08290437 A JPH08290437 A JP H08290437A JP 9710895 A JP9710895 A JP 9710895A JP 9710895 A JP9710895 A JP 9710895A JP H08290437 A JPH08290437 A JP H08290437A
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JP
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mold
mold clamping
clamping force
points
molds
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JP9710895A
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English (en)
Inventor
Takehiko Ikegami
武彦 池上
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH08290437A publication Critical patent/JPH08290437A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/7653Measuring, controlling or regulating mould clamping forces

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確な金型の型締力を確実に検出できるプレ
ス成形装置を提供する。 【構成】 金型5,6の型締時に歪が生じるタイバー1
の所定の2点P,Q間に、電圧を印加して電流を生じさ
せる電圧印加手段20と、電圧印加手段20によってタ
イバー1の所定の2点P,Q間に生じる電流値が、型締
時の歪に起因して変化することに基づいて、金型5,6
間の型締力を検出する型締力検出手段10とを設けた。
歪ゲージの替わりにタイバー1を利用しているため、故
障等が生じにくく、正確な型締力を確実に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばトランスファ
ー成形装置のような、一対の金型を型締めすることによ
り半導体樹脂封止装置を成形するプレス成形装置および
プレス成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は半導体を樹脂封止するための従来
のトランスファー成形装置の構成図である。図におい
て、1は上下方向に複数本配置される互いに平行なタイ
バー、2はタイバー1の上端に固定された上プラテン、
3はタイバー1の下端に固定された下プラテン、4はタ
イバー1に案内されつつ上下動可能な中プラテン、5は
上プラテン2の下面に固定され、内部に樹脂加熱用のヒ
ータを有する上金型、6は中プラテン4の上面に固定さ
れ、中プラテン4とともに上下動するとともに、内部に
樹脂加熱用のヒータを有する下金型、7は中プラテン4
を上昇させ、上および下金型5,6を加圧状態で型締め
するとともに、中プラテン4を下降させ、上および下金
型5,6を型開きするリンク機構、8はリンク機構7を
作動させるプレス駆動源、100はタイバー1に貼付さ
れた歪ゲージである。
【0003】つぎに、このトランスファー成形装置の動
作について説明する。下金型6中にリードフレームと樹
脂(いずれも図示せず)をセットした後、プレス駆動源
8によりリンク機構7を引き延ばすように作動させ、中
プラテン4を介して、下金型6を上金型5側に上昇させ
る。そして、上金型5と下金型6とを接触させた後、こ
れらを高荷重で型締めする。つぎに、予め下金型6内で
した樹脂を、プランジャ(図示せず)を介して、上
および下金型5,6で形成されるキャビティー内に注入
し、リードフレーム上の半導体素子を樹脂封止する。そ
して、上および下金型5,6で樹脂を加熱硬化させる。
つづいて、プレス駆動源8によりリンク機構7を(く)
の字形に屈曲させるように作動させ、中プラテン4を介
して、下金型6を下降させ、上および下金型5,6を型
開きした後、下金型6中からリードフレーム等を取り出
す。
【0004】このトランスファー成形装置では、型締時
に、下プラテン3を介して、タイバー1の下端側にリン
ク機構7の反力が作用するため、タイバー1には型締力
がそのまま作用する。したがって、タイバー1には型締
力に応じた歪が生じることとなり、歪ゲージ100につ
ながれた型締力検出装置(図示せず)を介して、タイバ
ー1に作用する応力から、型締力が検出される。すなわ
ち、このトランスファー成形装置では、歪ゲージ100
を介して、金型5、6の型締力を検出しつつ、リンク機
構7により上金型5と下金型6とに適正な型締力を加え
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トランスファー成形装置では、劣化や断線が生じやす
く、かつ剥がれやすい歪ゲージ100を用いて型締力を
検出しているため、正確な型締力が検出されない場合も
あるという課題があった。このため、このトランスファ
ー成形装置では、上および下金型5,6やタイバー1等
に許容値以上の型締力が加わってしまい、破損事故が生
じる虞れがあるという課題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、金型の型締力を正確に検出で
き、破損事故等の生じる虞れのないプレス成形装置およ
びプレス成形方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1のプ
レス成形装置は、金型の型締時に歪が生じる装置本体に
おける2点間に電圧を印加して電流を生じさせる電圧印
加手段と、前記電圧印加手段によって前記2点間に生じ
る電流値が、前記歪に起因して変化することに基づいて
前記金型の型締力を検出する型締力検出手段とを備えた
ものである。
【0008】この発明の請求項2のプレス成形装置は、
請求項1の発明において、装置本体における2点が他の
部材と絶縁された単一部材に定められている。
【0009】この発明の請求項3のプレス成形装置は、
請求項2の発明において、単一部材が金型のうちの一方
の金型を固定するとともに、型締時に他方の金型の反力
を支持するタイバーであるものである。
【0010】この発明の請求項4のプレス成形装置は、
請求項2の発明において、単一部材が所定の温度まで加
熱される一対の金型のいずれかであるものである。
【0011】この発明の請求項5のプレス成形装置は、
請求項1の発明において、装置本体における2点のうち
の一方が一対の金型の一方側に定められ、前記2点のう
ちの他方が一対の金型の他方側に定められているもので
ある。
【0012】この発明の請求項6のプレス成形装置は、
金型の型締時に歪が生じる装置本体における2点間の電
圧を複数箇所に印加して電流をそれぞれ生じさせる電圧
印加手段と、前記電圧印加手段によって前記装置本体に
おける複数箇所の2点間に生じる電流値が前記歪に起因
して変化することに基づいて前記金型の型締力を複数箇
所で検出する型締力検出手段とを備えたものである。
【0013】この発明の請求項7のプレス成形装置は、
請求項6の発明において、型締力検出手段からの型締力
の信号により、装置本体の異常箇所を検知する異常検知
手段を備えたものである。
【0014】この発明の請求項8のプレス成形装置は、
型締力検出手段からの型締力の信号により、金型を駆動
させるプレス駆動源を駆動制御する駆動制御手段を備え
たものである。
【0015】この発明の請求項9のプレス成形装置は、
金型の型締時に歪が生じる金型内の被型締体における2
点間に電圧を印加して電流を生じさせる電圧印加手段
と、前記電圧印加手段によって前記2点間に生じる電流
値が、前記歪に起因して変化することに基づいて前記金
型の型締力を検出する型締力検出手段とを備えたもので
ある。
【0016】この発明の請求項10のプレス成形装置
は、請求項9の発明において、被型締体はリードフレー
ムを有する半導体樹脂封止装置であるものである。
【0017】この発明の請求項11のプレス成形方法
は、金型の型締時に歪が生じる装置本体における2点間
に電圧を印加して生じる電流値が、歪に起因して変化す
ることに基づいて、前記金型の型締力を検出するもので
ある。
【0018】この発明の請求項12のプレス成形方法
は、 金型の型締時に歪が生じる金型内のリードフレー
ムの2点間に、電圧を印加して生じる電流値が、歪に起
因して変化することに基づいて、前記金型の型締力を検
出するものである。
【0019】
【作用】一般に、抵抗に力が作用してこれに歪が生じれ
ば、この抵抗値も変化するため、この抵抗中を流れる電
流値も変化する。したがって、歪が生じる前後の抵抗に
流れる電流値を比較することにより、抵抗に作用する力
の大きさは容易に解明される。これは、歪ゲージ(抵
抗)を使用して応力を測定する場合の基本的な考え方で
ある。
【0020】この発明の請求項1のプレス成形装置およ
び請求項11のプレス成形方法では、装置本体における
所定の2点間を歪ゲージとみなして、金型の型締力を検
出するものであり、装置本体中の所定の2点間に流れる
電流値が、型締時の歪に起因して変化することに基づい
て、金型の型締力を検出している。
【0021】この発明の請求項2のプレス成形装置で
は、所定の2点が単一部材に対して設定されているの
で、外乱の影響を受けにくく、精度の高い金型の型締力
の検出が可能となる。
【0022】この発明の請求項3のプレス成形装置で
は、長尺で歪量が大きいタイバーに所定の2点が定めら
れているので、金型の型締前後で電流値の変化量は大き
くなり、精度の高い金型の型締力の検出が可能となる。
【0023】この発明の請求項4のプレス成形装置で
は、所定の2点間の抵抗が、歪だけでなく温度の影響に
よっても変化することを利用することにより、型締力検
出手段により、金型の温度も検出できる。
【0024】この発明の請求項5のプレス成形装置で
は、一対の金型が接触する前には、所定の2点間に電流
が流れることはないため、運転コストの低減が図られ
る。また、型締力検出手段により、金型の接触タイミン
グを容易に認識できる。
【0025】この発明の請求項6のプレス成形装置で
は、所定の2点を装置本体の複数箇所に設けているた
め、型締力検出手段により装置本体の複数箇所から金型
の型締力を検出できる。
【0026】この発明の請求項7のプレス成形装置で
は、複数箇所のいずれかに異常が発生した場合、そこか
ら検出された型締力の値は異常値となり、その異常値を
異常検知手段が検知する。
【0027】この発明の請求項8のプレス成形装置で
は、駆動制御手段によりプレス駆動源は駆動制御され、
適正な連続運転が可能となる。
【0028】この発明の請求項9のプレス成形装置で
は、金型内の被型締体における2点間を歪ゲージとみな
して、金型の型締力を検出するものであり、被型締体の
所定の2点間に流れる電流値が、金型の型締時の歪に起
因して変化することに基づいて金型の型締力を検出して
いる。
【0029】この発明の請求項10のプレス成形装置お
よび請求項12のプレス成形方法では、被型締体として
半導体樹脂封止装置を用いており、型締め不良を被型締
体で直接検出しており、型締め不良により半導体樹脂封
止装置の不良発生率は減少する。
【0030】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、図9と同一または相当部分は同一符号を
付し、その説明は省略する。図1はこの発明の一実施例
を示すプレス成形装置としてのトランスファー成形装置
の構成図、図2はこのトランスファー成形装置の型締力
検出部の構成を示す図である。
【0031】このトランスファー成形装置は、図9で示
されるトランスファー成形装置と主要部の構成は同一で
あり、両者の違いは型締力検出部に関するものである。
したがって、以下、このトランスファー成形装置の型締
力検出部について主に説明する。
【0032】図において、このトランスファー成形装置
の型締力検出部は、型締力検出手段としての検出回路部
10と、電圧印加手段としての電源回路部20とから構
成されている。
【0033】検出回路部10について詳細に説明すれ
ば、図において、11はタイバー1の上プラテン2近傍
の点Pと、このタイバー1の下プラテン3近傍の点Qと
の間のタイバー1によって構成された抵抗、12はタイ
バー1と同一温度になるように温度管理された温度補償
抵抗、13は固定抵抗、14は可変抵抗である。また、
各抵抗11,12,13,14の抵抗値R1,R2,R
3,R4は、それぞれほぼ同じ大きさに設定されてい
る。
【0034】15および16は、抵抗11を、抵抗1
2,14側に電気的に接続するためのワイヤ、17は抵
抗11と抵抗12との間の点cと、抵抗13と抵抗14
との間の点dとを接続するように設けられた型締力検出
器、18はタイバー1と上プラテン2、下プラテン3お
よび中プラテン4とを絶縁するための絶縁体である。
【0035】電源回路部20は、電源21とワイヤ等か
ら構成されており、抵抗11と抵抗14との間の点a
と、抵抗12と抵抗13との間の点bとの間に、電源2
1を介して一定の電圧Vを印加するものである。
【0036】つぎに、型締力検出部による型締力の基本
的検出方法について説明する。図において、点cと点d
との電位が等しい場合には、型締力検出器17側には電
流は流れず、抵抗11,12,13,14の抵抗値R
1,R2,R3,R4間には、ホイートストンブリッジ
の考え方から、 R1×R3=R2×R4 ・・・・・・(1) の関係が成立する。
【0037】また、(1)式が成立した状態で、タイバ
ー1の点Pと点Qとの間で構成された抵抗11の抵抗値
R1がΔR1だけ増加すれば、抵抗値R1,R2中を流
れる電流値が変化するため、点cと点dとの間には電位
差ΔVが下記のように生じ、 ΔV=(ΔR1/R1)×R3×R4/(R3+R4)2 ・・・・(2) 型締力検出器17には所定の電流が流れる。
【0038】一方、歪ゲージ等の考え方から、抵抗に歪
が生じれば、その抵抗値は変化する。すなわち、抵抗1
1に歪ε1が生じて、その抵抗値R1がΔR1だけ増加
したとすれば、ゲージ率をKsとして、 ΔR1/R1=Ks×ε1 ・・・・・・(3) の関係が生じる。ここで、ゲージ率Ksは材料により定
まる固有の値である。
【0039】したがって、(2)式と(3)式との関係
から、電位差ΔV、抵抗値R3、R4が既知の場合、抵
抗11の歪ε1が算出される。歪ε1と型締力とは一定
の関係があることから、この歪ε1の値から、抵抗R1
1に加わる型締力が算出される。そして、この計算は型
締力検出器17によってなされる。
【0040】ところで、抵抗の抵抗値は温度によっても
種々に変化する。このため、(1)式が成立した状態か
ら、抵抗11の温度が時間の経過に伴ない変化すれば、
(3)式が必ずしも成立しなくなり、抵抗11に生じる
歪ε1を算出できなくなる。このため、抵抗11と同じ
温度経過をたどる温度補償抵抗12を抵抗11に直列に
接続し、抵抗11の温度変化による影響を無くしてい
る。
【0041】つぎに、このトランスファー成形装置の動
作を型締力検出部の動作を主体に説明する。
【0042】まず、電圧印加手段である電源回路部20
の電源21をONして、型締力検出手段である検出回路
部10の点aと点bとの間に所定の電圧Vを印加する。
この場合抵抗11,12,13,14の抵抗値R1,R
2,R3,R4はほぼ等しいため、点cと点dとの電位
は等しくなり、型締力検出器17側には電流は流れな
い。ただし、環境条件の変化等により、点cと点dとの
間の電位が等しくならない場合には、可変抵抗14を操
作して、点cと点dとの電位が等しくなるようにする。
【0043】つぎに、プレス駆動源8を作動させ、リン
ク機構7および中プラテン4を介して、下金型6を上金
型5側に上昇させ、上および下金型5,6を型締めす
る。この場合、タイバー1には、上下方向に型締力の反
力としての引張力が作用する。このため、このタイバー
1には点P1と点Q1との間において歪ε1が生じると
ともに、点P1と点Q1との間の抵抗11の抵抗値がR
1からR1+ΔR1に増加する。したがって、抵抗11
に流れる電流値が変化し、この電流値の変化に基づい
て、点cと点dとの間に電位差ΔVが生じる。この電位
差ΔVからタイバー1の歪ε1が分かり、ヤング率Eか
らタイバー1の引張応力が算出される。そして、上およ
び下金型5,6にかけられる型締力はこの引張応力にタ
イバー1の断面積とタイバー1の本数をかけることによ
り算出される。この一連の計算は型締力検出器17によ
って行われ、値が算出される。
【0044】なお、上および下金型5,6は型締時に樹
脂加熱用のヒータ等を介して加熱されるため、順次タイ
バー1の温度も上昇してくるが、このタイバー1と同じ
温度経過をたどる温度補償抵抗12によって、タイバー
1の温度による影響を無くしているため、検出された型
締力に誤差は生じない。
【0045】以上のように、このトランスファー成形装
置では、歪ゲージを用いず、型締時に歪が発生するタイ
バー1の所定の2点P,Q間に直接電圧を印加し、この
2点P,Q間を流れる電流が型締時のタイバー1の歪に
起因して変化することに基づいて、型締力を検出してい
るため、歪ゲージに生じやすい劣化、断線、剥れといっ
た不都合が生じることはなく、正確な金型の型締力を確
実に検出できる。
【0046】また、このトランスファー成形装置では、
2点P,Qを、型締力によって大きな歪が生じる長尺な
タイバー1の両端側に設け、かつ、このタイバー1を上
プラテン2や下プラテン3等から絶縁しているため、精
度のよい金型5、6の型締力を検出できる。
【0047】実施例2.ここで、2点P,Qは、トラン
スファー成形装置の型締時に歪が生じる装置本体におい
ていずれに定めてもよい。図3はこの発明の他の実施例
を示す構成図であり、この実施例の場合、点Pはリンク
機構7の上部に定められ、点Qはリンク機構7の下部に
定められている。
【0048】実施例3.図4はこの発明のさらに他の実
施例を示す構成図であり、点Pは上プラテン2の上部に
定められ、点Qは上プラテン2の下に定められている。
【0049】実施例4.図5はこの発明の他の実施例を
示す構成図であり、P点は中プラテン4の上部に定めら
れ、点Qは中プラテン4の下部に定められている。
【0050】実施例5.図6はこの発明のさらに他の実
施例を示す構成図であり、点Pは下プラテン3の上部に
定められ、点Qは下プラテン3の下部に定められてい
る。上記各実施例とも、各部材の2点P,Q間には、金
型5、6の型締力に比例した力が作用するため、金型
5、6の型締力は型締力検出部により容易に検出され
る。
【0051】なお、図1、図3、図4、図5、図6で示
された各実施例とも、点P、点Qが定められるタイバー
1、リンク機構7、上プラテン2、中プラテン4、下プ
ラテン3はそれぞれ単一部材であり、また2点P,Qが
定められた単一部材は、絶縁体18を介して他の部材と
絶縁してある。また、2点P,Qは、単一部材のみでな
く、例えば、中プラテン4、リンク機構7および下プラ
テン3のような複数の単一部材を組み合わされたものの
両端側に定めてもよい。但し、この場合、単一部材間に
は連結部が介在することになり、そのため外乱が多くな
る分、型締力の検出精度はやや低下する。
【0052】実施例6.また、2点P,Qは、上および
下金型5,6内の被型締体である半導体樹脂封止装置の
リードフレームに設けるようにしてもよい。型締時にリ
ードフレームの歪によって、半導体樹脂封止装置中を流
れる電流値が変化するため、この電流値の変化によって
金型5、6の型締力を検出できるからである。
【0053】実施例7.図7はこの発明の他の実施例を
示すトランスファー成形装置の構成図である。このトラ
ンスファー成形装置では、例えば、下金型6の上部側の
一端に点Pを定めるとともに、下部側の他端に点Qを定
め、この点Pと点Qとの間の下金型6で構成される抵抗
を抵抗11としている。この場合、下金型6には、中プ
ラテン4や上金型5との絶縁のために、上端面および下
端面側に絶縁体18が取り付けられている。なお、他の
構成は、図1で示されるトランスファー成形装置と同一
である。
【0054】このトランスファー成形装置でも、型締力
検出部の電源回路部20を介して、点Pと点Qとの間に
電圧を印加することにより、金型5、6の型締時の歪に
起因して、抵抗11中を流れる電流値が変化するため、
型締力検出器17を介して、金型5、6の型締力が検出
でき、実施例1のトランスファー成形装置と同様な効果
を得ることができる。
【0055】一方、下金型6は、樹脂加熱用のヒータに
よって高温状態まで加熱されるが、この場合、抵抗11
の抵抗値R1は、ほぼ温度に比例して変化するが、抵抗
11には抵抗11と同じ温度経過をたどる温度補償抵抗
12が直列に接続されているので、抵抗11の温度変化
による影響を受けなくてすむ。また、温度補償抵抗12
において温度と抵抗値との関係はあらかじめ把握してお
くことにより、温度補償抵抗12の抵抗値から下金型6
の温度を容易に検知することができる。
【0056】すなわち、このトランスファー成形装置で
は、2点P,Qを下金型6に設けたため、金型5、6の
型締力とともに、下金型6の温度上昇分も検出でき、別
途特別な温度計を備えなくても、下金型6の温度管理も
することができる。なお、2点P,Qを上金型5側に定
めてもよいのは勿論である。
【0057】実施例8.図8はこの発明さらに他の実施
例を示すトランスファー成形装置の断面図である。この
トランスファー成形装置では、例えば上金型5側に点P
を定めるとともに、下金型6側に点Qを定め、この点P
と点Qとの間の上および下金型5,6で構成される抵抗
を抵抗11としている。この場合、上および下金型5,
6には、上プラテン2や中プラテン4との絶縁のため、
上金型5および下金型6には絶縁体18が取り付けられ
ている。なお、他の構成は、図1で示されるトランスフ
ァー成形装置と同一である。
【0058】このトランスファー成形装置でも、型締力
検出部の電源回路部20を介して、点Pと点Qとの間に
電圧を印加することにより、型締時の上金型5、下金型
6の歪に起因して、抵抗11中を流れる電流値が変化す
るため、型締力検出器17を介して金型5、6の型締力
が検出でき、実施例1のトランスファー成形装置と同様
な効果を得ることができる。
【0059】また、このトランスファー成形装置では、
型締め直前の上金型5と下金型6とが接触した時点か
ら、抵抗11に電流が流れるため、抵抗11に電流を流
す時間が短縮され、その分、運転コストの低減を図るこ
とができる。また、このトランスファー成形装置では、
型締力検出部を介して、上金型5と下金型6との接合・
離反のタイミングを容易に知ることができるようにな
り、このために特殊なスイッチが不要になるとともに、
型締め開始のタイミング(トリガータイミング)も容易
に知ることができるようになる。
【0060】実施例9.この実施例のトランスファー成
形装置では、複数対の2点P,Qを型締時に歪が生じる
種々の装置本体中、例えば、タイバー1、上プラテン
2、下プラテン3、リンク機構7にそれぞれ定め、それ
ぞれの2点P,Qに、複数の型締力検出部から電圧を印
加して、この複数の型締力検出部により金型5、6の型
締力を検出するようにしている。そして、これらの複数
の型締力の値から、より正確な金型5、6の型締力を知
ることができる。また、すべての型締力検出部から同一
の金型5、6の型締力が検出されれば問題はないが、例
えば一つの型締力検出部から異常なデータが検出されれ
ば、この型締力検出部からの信号で異常検知手段である
警報装置が作動して、検出している部分に異常、例えば
締付けネジに緩みが生じたり、単一部材を構成する部品
に亀裂が生じていること等を作業者は直ちに知ることが
できる。一般には装置本体の一部に異常が生じた場合、
この異常の発見は遅れてしまうが、この実施例の場合、
異常を直ちに発見することができ、大きな事故をおこす
前に、トランスファー成形装置の修理等を行なうことが
できる。
【0061】実施例10.また、実施例9のトランスフ
ァー成形装置において、複数箇所からの型締力検出部か
らの信号が駆動制御手段に伝達され、この駆動制御手段
によりプレス駆動源8を適正に駆動するようにすること
もできる。なお、上記各実施例1〜10では半導体樹脂
封止装置を成形するトランスファー成形装置について説
明したが、例えば板状の材料を切断したり、曲げ加工す
るプレス成形装置においてもこの発明は適用することが
できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1のプレス成形装置および請求項11のプレス成形方法
によれば、装置本体中の所定の2点間に流れる電流値
が、金型の型締時の歪に起因して変化することに基づい
て、金型の型締力を検出しており、従来用いていた劣化
や断線が生じやすく、かつ剥がれやすい歪ゲージを用い
ることなく、金型の型締力を確実に、かつ正確に検出す
ることができる。
【0063】また、この発明の請求項2のプレス成形装
置によれば、請求項1の発明において、所定の2点が単
一部材に対して定められているので、同一部材間の抵抗
変化を検出すればよく、外乱の影響が受けにくくなり、
精度の高い金型の型締力を検出できる。
【0064】また、この発明の請求項3のプレス成形装
置によれば、請求項1の発明において、長尺で歪量が大
きいタイバーに所定の2点が定められているので、2点
間に生じる電流値の値の変化量が大きくなり、さらに精
度の高い金型の型締力の検出が可能となる。
【0065】また、この発明の請求項4のプレス成形装
置によれば、請求項2の発明において、一対の金型の何
れかに所定の2点が定められているので、請求項2記載
の発明の効果を得ることができるとともに、歪だけでな
く温度の影響によって変化する型締力検出手段の抵抗値
変化を利用することにより、金型の温度も検出できる効
果もある。
【0066】また、この発明の請求項5のプレス成形装
置によれば、請求項1の発明において、一対の金型が接
触する前には、所定の2点間に電流が流れることはない
ため、請求項1記載の発明の効果を得ることができると
ともに、運転コストの低減が図られる効果もある。ま
た、型締力検出手段により、金型の接触タイミングを容
易に認識できるという効果もある。
【0067】また、この発明の請求項6のプレス成形装
置によれば、所定の2点を装置本体の複数箇所に定めて
いるので、型締力検出手段により装置本体の複数箇所か
らそれぞれ型締力が検出され、より正確な金型の型締力
を知ることができる。
【0068】また、この発明の請求項7のプレス成形装
置によれば、請求項6の発明において、複数箇所のいず
れかに異常が発生した場合、そこから検出された型締力
の値も異常値となるため、その異常値により異常検知手
段が作動し、プレス成形装置の異常を容易に発見できる
効果がある。
【0069】また、この発明の請求項8のプレス成形装
置によれば、請求項6または請求項7の発明において、
駆動制御手段により複数箇所で検出された型締力に基づ
いてプレス駆動源は駆動制御されるので、請求項6また
は請求項7に記載の発明の効果を得ることができるとと
もに、長期にわたって適正なプレス成形装置の連続運転
が可能になるという効果もある。
【0070】また、この発明の請求項9のプレス成形装
置によれば、金型内の被型締体における2点間を歪ゲー
ジとみなして、型締力を検出するものであり、被型締体
にはより適正なプレス力が加わることになり、製品の歩
留まりを高めることができる効果がある。
【0071】この発明の請求項10のプレス成形装置お
よび請求項12のプレス成形方法によれば、リードフレ
ームの2点間で電圧を印加して2点間の歪を検出するよ
うにしたので、半導体樹脂封止装置の成形不良を直接検
出することができ、半導体樹脂封止装置の製品歩留まり
が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のトランスファー成形装
置の構成図である。
【図2】 図1で示される型締力検出部の詳細説明図で
ある。
【図3】 この発明の他の実施例のトランスファー成形
装置の構成図である。
【図4】 この発明の他の実施例のトランスファー成形
装置の構成図である。
【図5】 この発明の他の実施例のトランスファー成形
装置の構成図である。
【図6】 この発明の他の実施例のトランスファー成形
装置の構成図である。
【図7】 この発明の他の実施例のトランスファー成形
装置の構成図である。
【図8】 この発明の他の実施例のトランスファー成形
装置の構成図である。
【図9】 従来のトランスファー成形装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 タイバー(単一部材)、2 上プラテン(単一部
材)、3 下プラテン(単一部材)、4 中プラテン
(単一部材)、5 上金型(金型)、6 下金型(金
型)、7 リンク機構(単一部材)、8 プレス駆動
源、10 検出回路部(型締力検出手段)、20 電源
回路部(電圧印加手段)、P 点、Q 点。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の金型を型締するプレス成形装置に
    おいて、 前記金型の型締時に歪が生じる装置本体における2点間
    に電圧を印加して電流を生じさせる電圧印加手段と、 前記電圧印加手段によって前記2点間に生じる電流値
    が、前記歪に起因して変化することに基づいて前記金型
    の型締力を検出する型締力検出手段とを備えたことを特
    徴とするプレス成形装置。
  2. 【請求項2】 装置本体における2点は、他の部材と絶
    縁された単一部材において定められていることを特徴と
    する請求項1記載のプレス成形装置。
  3. 【請求項3】 単一部材は、金型のうちの一方の金型を
    固定するとともに、型締時に他方の金型の反力を支持す
    るタイバーであることを特徴とする請求項2記載のプレ
    ス成形装置。
  4. 【請求項4】 単一部材は、所定の温度まで加熱される
    一対の金型のいずれかであることを特徴とする請求項2
    記載のプレス成形装置。
  5. 【請求項5】 装置本体における2点のうちの一方は、
    一対の金型の一方側に定められ、前記2点のうちの他方
    は、一対の金型の他方側に定められていることを特徴と
    する請求項1記載のプレス成形装置。
  6. 【請求項6】 一対の金型を型締するプレス成形装置に
    おいて、 前記金型の型締時に歪が生じる装置本体における2点間
    の電圧を複数箇所に印加して電流を生じさせる電圧印加
    手段と、 前記電圧印加手段によって前記装置本体における複数箇
    所の2点間に生じる電流値が、前記歪に起因して変化す
    ることに基づいて前記金型の型締力を複数箇所で検出す
    る型締力検出手段とを備えたことを特徴とするプレス成
    形装置。
  7. 【請求項7】 型締力検出手段からの型締力の信号によ
    り、装置本体の異常箇所を検知する異常検知手段を備え
    たことを特徴とする請求項6記載のプレス成形装置。
  8. 【請求項8】 型締力検出手段からの型締力の信号によ
    り、金型を駆動させるプレス駆動源を駆動制御する駆動
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項6または請求
    項7記載のプレス成形装置。
  9. 【請求項9】 一対の金型を型締するプレス成形装置に
    おいて、 前記金型の型締時に歪が生じる金型内の被型締体におけ
    る2点間に電圧を印加して電流を生じさせる電圧印加手
    段と、 前記電圧印加手段によって前記2点間に生じる電流値
    が、前記金型内の被型締体の前記歪に起因して変化する
    ことに基づいて前記金型の型締力を検出する型締力検出
    手段とを備えたことを特徴とするプレス成形装置。
  10. 【請求項10】 被型締体はリードフレームを有する半
    導体樹脂封止装置であることを特徴とする請求項9記載
    のプレス成形装置。
  11. 【請求項11】 金型の型締時に歪が生じる装置本体に
    おける2点間に電圧を印加させて2点間の電流値を測定
    し、その時の歪に起因して変化する電流値により、前記
    金型の型締力を検出することを特徴とするプレス成形方
    法。
  12. 【請求項12】 金型の型締時に歪が生じる前記金型内
    の半導体樹脂封止装置のリードフレームの2点間に電圧
    を印加して、その時のリードフレームの歪に起因して変
    化する電流値により、前記金型の型締力を検出すること
    を特徴とするプレス成形方法。
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