JPH0829024A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0829024A
JPH0829024A JP16689194A JP16689194A JPH0829024A JP H0829024 A JPH0829024 A JP H0829024A JP 16689194 A JP16689194 A JP 16689194A JP 16689194 A JP16689194 A JP 16689194A JP H0829024 A JPH0829024 A JP H0829024A
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JP
Japan
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control
refrigerant
refrigerant circuit
reset
control device
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JP16689194A
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Inventor
Shigeo Takada
茂生 高田
Takuya Inoue
琢也 井上
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御ソフトウエアの開発負荷および動作負荷
を低減するとともに、空気調和装置の異常状態の早期発
見と正常動作への早期復帰を図ること。 【構成】 この空気調和装置の制御構成は、分離可能な
制御機能に対応して、冷媒制御用マイコン11とインバ
ータ制御用マイコン12とに分割して構成されている。
また、インバータ動作状態検知手段101と動作状態検
知手段81とにより検知されたインバータ19の動作状
態と冷媒回路の動作状態とは、情報伝達手段13を介し
てマイコン間で相互に伝達されている。そこで、一方の
マイコンが他方のマイコンの動作状態の不具合を検知し
た場合、一方のマイコンにおける自己または相互強制に
係るリセット手段14,15,16,17は、この他方
のマイコンを強制的にリセットさせる構成となってい
る。これにより、空気調和装置全体としての運転状態の
整合をとることができ、安定した運転状態が保てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機、室外機側熱交
換器、絞り装置、室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に
連通された冷媒回路を有し、上記冷媒回路を制御する構
成としてある空気調和装置に係り、特に、空気調和装置
の制御構成の暴走等に対しても、運転の整合をとりつつ
早急に正常復帰できる空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の一般的な空気調和装置
(例えば、三菱電機株式会社製の製品型式PUHY−5
00M−A等)及びその制御装置を示す構成図である。
図7において、1は圧縮機、2は室外機側熱交換器であ
り、これらより室外機Aを構成している。3は絞り装
置、4は室内機側熱交換器であり、これらより室内機B
を構成している。5は液側冷媒配管、6がガス側冷媒配
管であり、これらを介して室外機Aと室内機Bとを接続
することにより空気調和装置の冷媒回路を構成してい
る。また、7aは室外機コントローラ、8は室内機コン
トローラ、9はリモートコントローラ、10はこれらの
間で制御情報を伝達する伝送線である。室外機コントロ
ーラ7aは、制御用マイコン22(「マイコン」はマイ
クロコンピュータの略称であり、以下同様とする)を中
心として構成され、制御用マイコン22に自己リセット
をかける制御用マイコン側自己リセット手段23、上記
冷媒回路の動作状態を検知する動作状態検知手段81、
圧縮機1駆動用のインバータ19、及びインバータ19
の動作異常を検知するインバータ動作異常検知手段10
1を備えてなっている。
【0003】従来の空気調和装置及びその制御構成は上
記のようになっているので、冷媒回路の動作制御、イン
バータ19の制御、各コントローラ7a、8、9間の情
報伝送制御、等といった室外機Aの制御は、いずれも制
御用マイコン22により行われていた。そして、制御用
マイコン22自体の暴走等の動作不具合に対しては、制
御用マイコン側自己リセット手段23によるマイコンリ
セットによって正常復帰につなげるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
気調和装置では、一つのマイコンで全ての制御を行う構
成としてあるため、膨大で、かつ単一のソフトウェアを
作成する必要があった。かかるソフトウェアにより制御
を行うマイコンであれば、制御ソフトウエアの動作負荷
が大きく、適正な時間内に一連の制御処理を完了するこ
とが困難になっていた。また、そのソフトウエア構成自
体も、内部タイマ処理や多重割り込み処理等において各
制御ブロックを完全に分離することも困難であり、その
ためソフトウエアの信頼性が低下するという問題があっ
た。そして、このマイコンは、上記したような膨大量の
ソフトウェアに基づいて動作するものであるので、信頼
性を確保するためにも、製品開発時に膨大な検証負荷が
かかっていた。一方、制御用マイコン22の暴走等の動
作不具合に対して制御用マイコン側自己リセット手段2
3が効果的に働かない状態に至った場合は、一旦電源を
落とす等して、人為的にマイコンリセットを行う必要が
あり、人手を煩わさざるを得なかった。
【0005】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、これまで一つであった制御構成
を、機能的に分割可能な制御分担で複数の制御装置に分
割することにより、複数の制御装置毎のソフトウエアの
動作負荷を低減化させるとともに、制御構成を機能毎に
分割して個々の所用処理容量に合ったソフトウエアで動
作させることにより、ソフトウエア上の相互干渉を極力
小さくし、検証負荷の低減化を図ることを目的としてい
る。また、相互に他の制御装置の動作状態を監視させ、
ある制御装置が他の制御装置の不具合状態を検知した場
合、当該他の制御装置を強制的にリセットさせることに
より、空気調和装置の異常状態の早期発見と正常動作へ
の早期復帰とを図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を解決する
ために、この発明に係る空気調和装置は、圧縮機、室外
機側熱交換器、絞り装置、室内機側熱交換器を冷媒配管
で環状に連通された冷媒回路を有し、冷媒回路を制御す
る構成としてあるものにおいて、冷媒回路の制御構成
を、分離可能な制御機能毎の複数の制御装置に分割して
構成するとともに、複数の制御装置毎に設けられ、それ
ぞれ自己リセットを行う自己リセット手段と、複数の制
御装置のうち、ある制御装置が自己リセットされたと
き、当該ある制御装置での自己リセットに係る情報を他
の制御装置に伝達する自己リセット情報伝達手段と、あ
る制御装置での自己リセットに係る情報に対応した動作
を、他の制御装置に実行させる制御装置動作実行手段と
を具備してなる構成とした。
【0007】また、圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装
置、室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷
媒回路を有し、冷媒回路を制御する構成としてある空気
調和装置において、冷媒回路の制御構成を、分離可能な
制御機能毎の複数の制御装置に分割して構成するととも
に、複数の制御装置間で相互に情報伝達する情報伝達手
段と、複数の制御装置毎に設けられ、他の制御装置の動
作状態を情報伝達手段を介して相互に検知する動作状態
検知手段と、複数の制御装置のうち、ある制御装置の動
作状態検知手段により検知された他の制御装置の動作状
態に基づいて、当該他の制御装置を強制リセットする第
1の相互強制リセット手段とを具備してなるものであ
る。
【0008】更に、圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装
置、室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷
媒回路を有し、冷媒回路を制御する構成としてある空気
調和装置において、冷媒回路の制御構成を、分離可能な
制御機能毎の複数の制御装置に分割して構成するととも
に、複数の制御装置間で相互に情報伝達する情報伝達手
段と、複数の制御装置毎に設けられ、制御装置間の情報
伝達手段による情報伝達状態を相互に検知する情報伝達
状態検知手段と、複数の制御装置のうち、ある制御装置
の情報伝達状態検知手段により検知された他の制御装置
との間の情報伝達状態に基づいて、当該他の制御装置を
強制リセットする第2の相互強制リセット手段とを具備
してなるものである。
【0009】そして、圧縮機、室外機側熱交換器、絞り
装置、室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された
冷媒回路を有し、冷媒回路を制御する構成としてある空
気調和装置において、冷媒回路の制御構成を、分離可能
な制御機能毎の複数の制御装置に分割して構成するとと
もに、冷媒回路に設けられ、冷媒回路の冷媒状態を検知
する第1の冷媒状態検知手段と、複数の制御装置のう
ち、冷媒状態制御に係る制御装置に設けられ、第1の冷
媒状態検知手段により検知された冷媒回路の冷媒状態に
基づいて、複数の制御装置のうち、圧縮機制御に係る制
御装置を強制リセットする第3の相互強制リセット手段
とを具備してなるものである。
【0010】また、圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装
置、室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷
媒回路を有し、冷媒回路を制御する構成としてある空気
調和装置において、冷媒回路の制御構成を、分離可能な
制御機能毎の複数の制御装置に分割して構成するととも
に、冷媒回路における冷媒の、高圧側圧力若しくは低圧
側圧力、又は圧縮機吐出温度を検知する第2の冷媒状態
検知手段と、複数の制御装置のうち、冷媒状態制御に係
る制御装置に設けられ、第2の冷媒状態検知手段により
検知された検知値に基づいて、複数の制御装置のうち、
圧縮機制御に係る制御装置を強制リセットする第4の相
互強制リセット手段とを具備してなるものである。
【0011】更に、圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装
置、室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷
媒回路を有し、冷媒回路を制御する構成としてある空気
調和装置において、冷媒回路の制御構成を、分離可能な
制御機能毎の複数の制御装置に分割して構成するととも
に、複数の制御装置のうち、圧縮機制御に係る制御装置
の動作状態を検知する圧縮機制御状態検知手段と、圧縮
機制御状態検知手段により検知された圧縮機制御に係る
制御装置の動作状態に基づいて、複数の制御装置のう
ち、冷媒状態制御に係る制御装置を強制リセットする第
5の相互強制リセット手段とを具備してなるものであ
る。
【0012】そして、圧縮機、室外機側熱交換器、絞り
装置、室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された
冷媒回路を有し、冷媒回路を制御する構成としてある空
気調和装置において、冷媒回路の制御構成を、分離可能
な制御機能毎の複数の制御装置に分割して構成するとと
もに、複数の制御装置のうち、圧縮機制御に係る制御装
置に設けられている圧縮機駆動用のインバータのインバ
ータ電流、又はインバータ温度を検知するインバータ動
作状態検知手段と、インバータ動作状態検知手段による
検知値に基づいて、複数の制御装置のうち、冷媒状態制
御に係る制御装置を強制リセットする第6の相互強制リ
セット手段とを具備してなるものである。
【0013】また、請求項1乃至請求項7の発明に係る
構成において、複数の制御装置毎のリセット周期をそれ
ぞれ計時するリセット周期計時手段と、リセット周期計
時手段による計時時間に基づいて、複数の制御装置の全
てを動作停止させる全制御装置動作停止手段とを設けた
ものである。
【0014】
【作用】以上のように構成された空気調和装置において
は、一つの制御構成が、分離可能な制御機能毎の複数の
制御装置に分割して構成されたので、各制御装置に対応
して作成される例えばソフトウエアの動作負荷や検証負
荷が低減化される。そして、複数の制御装置のうち、あ
る制御装置が自己リセット手段により自己リセットされ
ると、自己リセット情報伝達手段は、ある制御装置での
自己リセットに係る情報を他の制御装置に伝達する。続
いて、制御装置動作実行手段が、当該情報に対応した動
作、例えば強制リセット、自己リセット、異常表示出力
等の動作を他の制御装置に実行させる。
【0015】また、複数の制御装置毎の動作状態検知手
段は、他の制御装置の動作状態を情報伝達手段を介して
相互に検知する。そして、ある制御装置が例えば他の制
御装置における動作状態の不具合を認めたとき、第1の
相互強制リセット手段は当該他の制御装置を強制リセッ
トさせる。従って、当該他の制御装置がそのまま動作を
継続した場合に生じる不具合を未然に防止できる。この
場合、第1の相互強制リセット手段は、全ての制御装置
を動作停止して、空気調和装置全体を強制停止させるこ
ともできる。
【0016】更に、情報伝達状態検知手段が、例えばあ
る制御装置からの情報伝達手段を介した情報伝達に対し
他の制御装置から適当な応答が得られないような不具合
の情報伝達状態を検知する。すると、第2の相互強制リ
セット手段は、かかる情報伝達状態に基づいて当該他の
制御装置を強制リセットさせる。従って、当該他の制御
装置がそのまま動作を継続した場合に生じる不具合を未
然に防止できる。
【0017】そして、第1の冷媒状態検知手段が冷媒回
路の冷媒状態を検知する。そこで、第3の相互強制リセ
ット手段は、冷媒回路の検知された冷媒状態に基づいて
圧縮機制御に係る制御装置を強制リセットさせる。従っ
て、当該圧縮機制御に係る制御装置がそのまま動作を継
続した場合に生じる不具合を未然に防止できる。
【0018】また、第2の冷媒状態検知手段は、冷媒回
路における冷媒の、高圧側圧力若しくは低圧側圧力、又
は圧縮機吐出温度を検知する。そして、第4の相互強制
リセット手段は、検知された例えば異常な検知値に基づ
いて、圧縮機制御に係る制御装置を強制リセットさせ
る。従って、当該圧縮機制御に係る制御装置がそのまま
動作を継続した場合に生じる不具合を未然に防止でき
る。
【0019】更に、圧縮機制御状態検知手段が、圧縮機
制御に係る制御装置の動作状態を検知する。すると、第
5の相互強制リセット手段は、検知された制御装置の例
えば異常な動作状態に基づいて、冷媒状態制御に係る制
御装置を強制リセットさせる。従って、当該冷媒状態制
御に係る制御装置がそのまま動作を継続した場合に生じ
る不具合を未然に防止できる。
【0020】そして、インバータ動作状態検知手段が、
圧縮機制御に係る制御装置に設けられているインバータ
のインバータ電流、又はインバータ温度を検知する。そ
して、第6の相互強制リセット手段は、検知された例え
ば異常な検知値に基づいて、冷媒状態制御に係る制御装
置を強制リセットさせる。従って、当該冷媒状態制御に
係る制御装置がそのまま動作を継続した場合に生じる不
具合を未然に防止できる。
【0021】また、請求項1乃至請求項7のいずれかの
発明に係る構成に加えて、リセット周期計時手段は複数
の制御装置毎のリセット周期をそれぞれ計時する。そこ
で、全制御装置動作停止手段は、例えば計時された自己
リセットの周期、又は相互強制リセットの周期の計時時
間に基づいて、例えば空気調和装置全体の状態が不良と
判断される場合、複数の制御装置の全てを動作停止させ
る。従って、例えばリセットが短時間で繰り返されるよ
うな状態においては、空気調和装置が運転停止される。
【0022】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の空気調和装置及びその制御
構成を示す構成図である。図1において、1は圧縮機、
2は室外機側熱交換器であり、これらより室外機Aを構
成してある。また、3は絞り装置、4は室内機側熱交換
器であり、これらより室内機Bを構成してある。そし
て、5は液側冷媒配管、6はガス側冷媒配管であり、こ
れらを介して室外機Aと室内機Bとを接続することによ
り、この空気調和装置の冷媒回路を構成してある。尚、
室外機Aには、圧縮機1出口部の高圧側圧力を検出する
高圧圧力センサ83、圧縮機1入口部の低圧側圧力を検
出する低圧圧力センサ84、圧縮機1出口部の温度を検
出する吐出温度センサ85が配備されている。
【0023】また、7は室外機コントローラ、8は室内
機コントローラ、9はリモートコントローラ、10はこ
れらの間で制御情報を伝達する伝送線である。室外機コ
ントローラ7は、冷媒回路の制御を司る冷媒制御用マイ
コン11(複数の制御装置、制御装置動作実行手段、冷
媒状態制御に係る制御装置、又は全制御装置動作停止手
段のそれぞれの一例)、インバータ制御を司るインバー
タ制御用マイコン12(複数の制御装置、制御装置動作
実行手段、圧縮機制御に係る制御装置、又は全制御装置
動作停止手段のそれぞれの一例)、冷媒制御用マイコン
11とインバータ制御用マイコン12との間をシリアル
信号により情報伝達する情報伝達手段13(自己リセッ
ト情報伝達手段の一例でもある)、冷媒制御用マイコン
11に自己リセットをかける冷媒制御用マイコン側自己
リセット手段14(自己リセット手段の一例)、インバ
ータ制御用マイコン12に自己リセットをかけるインバ
ータ制御用マイコン側自己リセット手段15(自己リセ
ット手段の一例)、冷媒制御用マイコン11からインバ
ータ制御用マイコン12を強制リセットする冷媒制御用
マイコン側相互強制リセット手段16(第1の、第2
の、第3の、第4の相互強制リセット手段のそれぞれの
一例)、インバータ制御用マイコン12から冷媒制御用
マイコン11を強制リセットするインバータ制御用マイ
コン側相互強制リセット手段17(第1の、第2の、第
5の、第6の相互強制リセット手段のそれぞれの一
例)、冷媒制御用マイコン11に接続され冷媒回路の動
作状態を検知する動作状態検知手段81、インバータ制
御用マイコン12に接続される圧縮機駆動用のインバー
タ19、インバータ制御用マイコン12に接続されイン
バータ19の動作異常を検知するインバータ動作異常検
知手段101、冷媒制御用マイコン11やインバータ制
御用マイコン12等が異常である旨を表示する異常表示
手段21を備えてなっている。
【0024】インバータ19内部には、直流部の電流を
検知する電流センサ102、インバータ主回路の温度上
昇を検知するインバータ温度センサ103がある。又、
冷媒制御用マイコン11とインバータ制御用マイコン1
2にはリセット(自己か強制かを問わず)周期をそれぞ
れ計時するリセット周期計時手段104、105が配備
されている。ここで、冷媒制御用マイコン側自己リセッ
ト手段14とインバータ制御用マイコン側自己リセット
手段15は、所定期間内に自己リセットのキャンセル処
理が実行されない場合に、自己リセットをかけるように
動作するものである。
【0025】上記のように構成された空気調和装置にお
ける本発明の一実施例を、図2の各フローチャートをも
とに説明する。ここでは、冷媒制御用マイコン11を例
に挙げて説明する。制御ソフトウエアのマイコンメイン
処理は、図2(a)に示すように、ステップS1のイニ
シャル処理、ステップS2のメイン処理、及びステップ
S3の自己リセットキャンセル処理からなる。電源投入
時及びリセット動作時には、イニシャル処理(ステップ
S1)を実行し、以降はメイン処理(ステップS2)と
自己リセットキャンセル処理(ステップS3)とを繰り
返し実行するようになっている。
【0026】イニシャル処理におけるステップS1で
は、図2(b)に示すように、先ずステップ30でマイ
コンの入出力設定等の初期設定を行い、ステップ31へ
進む。ステップ31では、電源投入状態であるかリセッ
ト(自己リセット、又は相互強制リセットを問わず)状
態であるかを判定し、電源投入であれば(Y)ステップ
32へ進み、リセットであれば(N)ステップ33へ進
む。ステップ32では、リセット回数を0に設定すると
ともに、リセット周期計時手段104の計時時間を0に
設定して、ステップ41へ進む。ステップ33では、リ
セット通報を情報伝達手段13経由でインバータ制御用
マイコン12に伝達し、ステップ34へ進む。ステップ
34では、リセット回数が1かどうかを判定し、1であ
れば(Y)ステップ35へ進み、そうでなければ(N)
ステップ38へ進む。ステップ35では、リセット周期
計時手段104による計時時間が所定時間以下であるか
どうかを判定し、所定時間以下であれば(Y)ステップ
36へ進み、そうでなければ(N)ステップ38へ進
む。ステップ36では、異常表示手段21により異常表
示を行い、ステップ37へ進む。ステップ37では、空
気調和装置の運転状態を停止とし、ステップ41へ進
む。ステップ38では、リセット回数を1に設定し、ス
テップ39へ進む。ステップ39では、リセット周期計
時手段104による計時を開始し、ステップ40へ進
む。ステップ40では、空気調和装置の運転状態を、所
定時間内だけ運転禁止とするスタンバイ(待機)状態と
し、ステップ41に進む。スタンバイ状態は、所定時間
経過後に解除され、解除以降は、リモートコントローラ
9により設定されている空気調和装置の通常の運転状態
動作が実行される。ステップ41では、イニシャル処理
を終えて、メイン処理(図2(a))に戻る。
【0027】メイン処理におけるステップS2におい
て、この実施例では、情報伝達手段13からの受信情報
の処理等を行う。本発明に関連するインバータ制御用マ
イコン12の受信処理は、以下の通りであり、その処理
手順を図2(c)に示す。ステップ50では、受信情報
の内容解析を行い、ステップ51へ進む。ステップ51
では、受信情報がリセット通報であれば(Y)ステップ
52へ進み、そうでなければ(N)ステップ53へ進
む。ステップ52では、空気調和装置の運転状態をイン
バータ停止状態に設定し、ステップ53へ進む。ステッ
プ53では、メイン処理(受信処理)を終えて、自己リ
セットキャンセル処理(ステップS3)に戻る。
【0028】このように構成されたソフトウエアの内容
を実行する冷媒制御用マイコン11を用いることによ
り、以下のような動作を行うことができる。冷媒制御用
マイコン11が、マイコン暴走等によりステップS3の
自己リセットキャンセル処理を実行できなくなった場
合、冷媒制御用マイコン側自己リセット手段14により
冷媒制御用マイコン11にリセットがかかり、イニシャ
ル処理(ステップS1)が実行される。1回目のリセッ
トでは、インバータ制御用マイコン12にリセット通報
をすると共に、空気調和装置の運転状態をスタンバイに
する。リセット通報を受けたインバータ制御用マイコン
12は、インバータ停止状態となる。そして、2回目の
リセットで、1回目のリセットからの経過時間が所定時
間以下の場合(ステップ35、Y)は、インバータ制御
用マイコン12を停止状態とする(即ち、全てのマイコ
ンの動作が停止する)と共に、空気調和装置の運転状態
を停止とする。他方、2回目のリセットにおいて、1回
目のリセットからの経過時間が所定時間を超えている場
合(ステップ35、N)は、1回目のリセットの場合と
同様の処理を行う。
【0029】このように動作させることにより、以下の
ような効果が得られる。分割して構成された複数のマイ
コンのうち、あるマイコンでの自己リセット時に空気調
和装置としての運転状態の整合をとれるので、安定した
運転状態を保つことができる。更に、短期間でのリセッ
トの繰り返しに対しては、そのままの状態で運転を継続
するのではなく異常を警告することにより装置の故障を
顕在化し、さらなる重大事故に至る前に利用者や点検者
に補修を促すことができる。なお、本実施例では、冷媒
制御用マイコン11での自己リセットを例に挙げて説明
したが、インバータ制御用マイコン12での自己リセッ
トに対しても、同様に対応することができる。その際
は、上記した各処理フローにおいて、冷媒制御用マイコ
ン11の役割とインバータ制御用マイコン12の役割と
を入れ替えると共に、ステップ40におけるインバータ
制御用マイコン12の処理をインバータ停止とし、ステ
ップ52における冷媒制御用マイコン11の処理をスタ
ンバイとし、更にステップ37におけるインバータ制御
用マイコン12の処理をインバータ停止固定とすること
により、連続2回目のリセット時には冷媒制御用マイコ
ン11のスタンバイ解除後も運転停止状態を継続させる
こととする。
【0030】実施例2.図1及び図2のように構成され
た空気調和装置における本発明の他の実施例を、図2
(a)のメイン処理を図3のフローチャートの内容に替
えたものを用いて、冷媒制御用マイコン11を例に挙げ
て説明する。図3において、ステップ60では冷媒制御
用マイコン11自身が異常を検知したかどうかを判定
し、検知した場合は(Y)ステップ61へ進み、検知し
なかった場合(N)にはステップ62へ進む。ステップ
61では、冷媒制御用マイコン側自己リセット手段14
を動作させるため、自己リセットキャンセル信号の出力
を停止し、ステップ61の動作を繰り返す。ステップ6
2では、この制御から抜ける。
【0031】なお、本実施例では、冷媒制御用マイコン
11を例に挙げて説明したが、インバータ制御用マイコ
ン12に対しても同様に、対応することはできる。その
場合は、上記制御フローにおいて冷媒制御用マイコン1
1の役割とインバータ制御用マイコン12の役割とを入
れ替えるとともに、冷媒制御用マイコン側自己リセット
手段14の役割とインバータ制御用マイコン側自己リセ
ット手段15の役割とを入れ替えた構成にすればよい。
また、図2のアルゴリズムにより連続2回目のリセット
時は異常停止状態となる。このように動作させることに
より、以下のような効果が得られる。分割して構成され
た複数のマイコンのうち、一つが自分自身で異常を検知
した場合に、自分自身の部分的な暴走等の不具合動作の
可能性があると判断し、一旦強制的に自己リセットする
ため、その後は実施例1に示す通りに空気調和装置とし
ての運転状態の整合をとれるので、安定した運転状態を
保つことができる。リセットの短期間での繰り返しに対
しては、そのままの状態で運転を継続するのではなく異
常を警告することにより装置の故障を顕在化し、さらな
る重大事故に至る前に利用者等に補修を促すことができ
る。
【0032】実施例3.図1及び図2のように構成され
た空気調和装置における本発明の他の実施例を、図2
(a)のメイン処理を図4のフローチャートの内容に替
えたものを用いて、冷媒制御用マイコン11を例に挙げ
て説明する。図4において、ステップ70では通信回数
をカウントする通信カウンタに1をセットし、ステップ
71へ進む。ステップ71では、所定の情報を情報伝達
手段13を介してインバータ制御用マイコン12へ伝達
し、ステップ72へ進む。ステップ72では、ステップ
71での送信処理後から所定時間経過しているかどうか
を計時し、所定時間経過していない場合は(N)ステッ
プ72の処理を繰り返し、所定時間経過した場合は
(Y)ステップ73へ進む。ステップ73では、ステッ
プ71での送信に対する応答信号の受信があったかどう
かを判定し、受信があれば(Y)ステップ77へ進み、
受信がなければ(N)ステップ74へ進む。ステップ7
4では、送信カウンタのカウント値が所定値以下かどう
かを判定し、所定値以下であれば(Y)ステップ75へ
進み、所定値を超えていれば(N)ステップ76に進
む。ステップ75では、送信カウンタ値に1を加算し、
ステップ71へ戻る。ステップ76では、冷媒制御用マ
イコン側相互強制リセット手段16によってインバータ
制御用マイコン12に強制リセットをかけ、ステップ7
8へ進む。ステップ78では、この制御から抜ける。
【0033】なお、本実施例では、冷媒制御用マイコン
11における送受信不具合検知を例に挙げて説明した
が、インバータ制御用マイコン12における送受信不具
合検知に対しても同様に、対応することができる。その
場合には、図4の制御フローにおいて、冷媒制御用マイ
コン11の役割とインバータ制御用マイコン12の役割
とを入れ替えて構成すればよい。即ち、冷媒制御用マイ
コン11又はインバータ制御用マイコン12が情報伝達
状態検知手段の一例である。また、図2のアルゴリズム
により連続2回目のリセット時は異常停止状態となる。
このように動作させることにより、以下のような効果が
得られる。分割して構成された複数のマイコンのうち、
一つが送受信の不具合を検知した場合に、通信相手であ
る他のマイコンの暴走であると判断し、一旦、他のマイ
コンを強制リセットし、その後は実施例1に示す通りに
空気調和装置としての運転状態の整合をとれるので、安
定した運転状態を保つことができる。リセットの短期間
での繰り返しに対しては、そのままの状態で運転を継続
するのではなく異常を警告することにより装置の故障を
顕在化し、さらなる重大事故に至る前に利用者等に補修
を促すことができる。
【0034】実施例4.図1及び図2のように構成され
た空気調和装置における本発明の他の実施例を、図2
(a)のメイン処理を図5のフローチャートの内容に替
えたものを用いて説明する。本実施例は冷媒制御用マイ
コン11の制御に関するものである。上記した図1にお
いて、80は情報伝達手段13を介してインバータ制御
用マイコン12に伝達されるインバータ運転周波数を設
定するインバータ運転周波数設定手段、81は冷媒制御
用マイコン11及びインバータ制御用マイコン12の動
作状態を情報伝達手段13を介して相互に検知する動作
状態検知手段、82はインバータ運転周波数設定手段8
0により設定される設定値の変化を基に想定されるある
べき動作状態の変化と、動作状態検知手段81により検
知された実際の動作状態の変化との差に基づいて動作状
態の正常/異常を判定する動作状態変化判定手段、83
は判定される動作状態として冷媒回路の高圧側圧力を検
出する高圧圧力センサ、84は判定される動作状態とし
て冷媒回路の低圧側圧力を検出する低圧圧力センサ、8
5は判定される動作状態として圧縮機1の吐出温度を検
出する吐出温度センサである。即ち、高圧圧力センサ8
3、低圧圧力センサ84、吐出温度センサ85が、第1
の、又は第2の冷媒状態検知手段のそれぞれの一例であ
る。
【0035】これらの各手段を用いて、図5に示すよう
な手順で制御を行う。図5において、ステップ90で
は、圧縮機1の運転状態が運転中か停止中かを判定し、
運転中であればステップ91へ進み、停止中であればス
テップ95へ進む。ステップ91では、インバータ運転
周波数設定手段80の設定周波数の変化があったかどう
かを判定し、変化があれば(Y)ステップ92へ進み、
変化がなければ(N)ステップ97へ進む。ステップ9
2では、設定周波数が増加したか減少したかを判定し、
増加した場合(増)はステップ93へ進み、減少した場
合(減)はステップ94へ進む。ステップ93では、高
圧圧力センサ83の検出値、低圧圧力センサ84の検出
値、又は吐出温度センサ85の検出値のそれぞれの変化
を検知し、高圧側圧力値の上昇、低圧側圧力値の低下、
又は吐出温度値の上昇を生じている場合は(Y)ステッ
プ97へ進み、そうでない場合は(N)ステップ96へ
進む。ステップ94では、高圧圧力センサ83の検出
値、低圧圧力センサ84の検出値、又は吐出温度センサ
85の検出値のそれぞれの変化を検知し、高圧側圧力値
の低下、低圧側圧力値の上昇、又は吐出温度値の低下を
生じている場合は(Y)ステップ97へ進み、そうでな
い場合は(N)ステップ96へ進む。ステップ95で
は、高圧圧力センサ83の検出値、低圧圧力センサ84
の検出値、又は吐出温度センサ85のそれぞれの検出値
の変化を検知し、高圧側圧力値の無変化若しくは低下、
低圧側圧力値の無変化若しくは上昇、又は吐出温度値の
無変化若しくは低下である場合は(Y)ステップ97へ
進み、そうでない場合は(N)ステップ96へ進む。ス
テップ96では、冷媒制御用マイコン側相互強制リセッ
ト手段16によりインバータ制御用マイコン12を強制
リセットし、ステップ97へ進む。ステップ97では、
この制御から抜ける。
【0036】本実施例では、高圧圧力センサ83と低圧
圧力センサ84と吐出温度センサ85とを並列で記載し
たが、制御としてはいずれか1つによる検出に基づくも
のであってもよい。これら3者間の損失としては、吐出
温度センサ85のコストが他のセンサに比して若干低い
ことが挙げられるが、動作としては、互いに相関関係を
もって変化するため、3者間に特に有意差はない。
【0037】また、図2のアルゴリズムにより連続2回
目のリセット時は異常停止状態となる。このように動作
させることにより、以下のような効果が得られる。冷媒
制御用マイコン11のインバータ周波数設定に起因して
起こるべき冷媒回路側の動作状態を検知する、高圧圧力
センサ83、低圧圧力センサ84、吐出温度センサ85
等の検出値に変化が起こらない場合は、インバータ制御
用マイコン12の暴走等による動作不具合であると判断
し、一旦、インバータ制御用マイコン12を強制リセッ
トし、その後は実施例1に示す通りに空気調和装置とし
ての運転状態の整合をとれるので、安定した運転状態を
保つことができる。また、リセットの短期間での繰り返
しに対しては、そのままの状態で運転を継続するのでは
なく異常を警告することにより装置の故障を顕在化し、
さらなる重大事故に至る前に利用者等に補修を促すこと
ができる。
【0038】実施例5.図1及び図2のように構成され
た空気調和装置における本発明の他の実施例を、図2
(a)のメイン処理を図6のフローチャートの内容に替
えたものを用いて説明する。本実施例はインバータ制御
用マイコン12の制御に関するものである。上記した図
1において、100は情報伝達手段13を介して冷媒制
御用マイコン11から伝達されるインバータ運転周波数
を記憶するインバータ運転周波数記憶手段、102はイ
ンバータ19の運転状態をモニタするものでありインバ
ータ19の直流部の電流を検出する電流センサ、103
はインバータ19の運転状態をモニタするものでありイ
ンバータ主回路(図示せず)の温度上昇を検知するイン
バータ温度センサ、101はインバータ19の運転状態
をモニタする電流センサ102やインバータ温度センサ
103等からの検出値の異常状態を検知するインバータ
動作異常検知手段である。
【0039】これらの構成要素を用いて、図6に示すよ
うな手順で制御を行う。図6において、ステップ110
では、インバータ運転周波数記憶手段100の記憶値が
0(停止状態を表す)以外であるかどうかを判定し、0
以外(運転中を表す)であれば(Y)ステップ111へ
進み、0であれば(N)ステップ113へ進む。ステッ
プ111において、インバータ動作異常検知手段101
は、電流センサ102の検出値が所定値を超えている
か、又はインバータ温度センサ103の検出値が所定温
度を超えているかどうかを判定し、そうであれば(Y)
ステップ112へ進み、そうでなければ(N)ステップ
113へ進む。ステップ112では、インバータ制御用
マイコン側相互強制リセット手段17により冷媒制御用
マイコン11を強制リセットし、ステップ113へ進
む。ステップ113では、この制御から抜ける。即ち、
電流センサ102又はインバータ温度センサ103と、
インバータ動作異常検知手段101とを備えてなる構成
が、圧縮機制御状態検知手段、或いはインバータ動作状
態検知手段の一例である。
【0040】本実施例では、電流センサ102とインバ
ータ温度センサ103とを並列で記載したが、制御とし
てはいずれか1つによる検出に基づくものであってもよ
い。これら2者間の損失としては、電流センサ102の
方が検出対象の変化応答が早いため、異常検知が早いと
いう利点がある。一方、インバータ温度センサ103を
用いた場合は、電気回路のみならず冷却構造等の機構的
な不具合も合わせて検知でき、信頼性が向上するという
利点がある。また、図2のアルゴリズムにより連続2回
目のリセット時は異常停止状態となる。このように動作
させることにより、以下のような効果が得られる。冷媒
制御用マイコン11の要求するインバータ運転周波数に
応じて動作しているにもかかわらず、インバータ制御用
マイコン12が異常を検知した場合、冷媒制御用マイコ
ン11の暴走等による動作不具合であると判断し、一
旦、冷媒制御用マイコン11を強制リセットし、その後
は実施例1に示した通りに、空気調和装置としての運転
状態の整合をとれるので、安定した運転状態を保つこと
ができる。また、リセットの短期間での繰り返しに対し
ては、インバータ回路上の不具合である可能性が大きい
ので、そのままの状態で運転を継続するのではなく異常
を警告することにより装置の故障を顕在化し、さらなる
重大事故に至る前に利用者等に補修を促すことができ
る。
【0041】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。従
来は1つであった制御構成を、分離可能な制御機能毎の
複数の制御装置に分割して構成したので、各制御装置に
対応して作成される例えばソフトウエアの動作負荷や検
証負荷を低減化でき、信頼性を高くすることができた。
加えて、複数の制御装置のうち、ある制御装置が自己リ
セットされたとき、ある制御装置での自己リセットに係
る情報を他の制御装置に伝達し、当該情報に対応した動
作を他の制御装置に実行させるようにしたので、空気調
和装置としての運転状態の整合をとることができる。従
って、安定した運転状態を保つことができる。
【0042】また、複数の各制御装置に対応して作成さ
れる例えばソフトウエアの動作負荷や検証負荷を低減化
でき、信頼性を高くできるのはもとより、他の制御装置
の動作状態を相互に検知しつつ、ある制御装置が例えば
他の制御装置における動作状態の不具合を認めたとき、
他の制御装置を強制リセットさせるようにしたので、他
の制御装置がそのまま動作を継続した場合に生じる不具
合を未然に防止でき、空気調和装置としての運転状態の
整合をとることができて、安定した運転状態を保つこと
ができる。この場合、例えば全ての制御装置を動作停止
して、空気調和装置全体を強制停止させることも可能で
ある。
【0043】更に、複数の各制御装置に対応して作成さ
れる例えばソフトウエアの動作負荷や検証負荷を低減化
でき、信頼性を高くできるのはもとより、例えばある制
御装置からの情報伝達手段を介した情報伝達に対し他の
制御装置より適当な応答が得られないような情報伝達状
態を情報伝達状態検知手段が検知した場合、かかる情報
伝達状態に基づいて他の制御装置を強制リセットさせる
ようにしたので、他の制御装置がそのまま動作を継続し
た場合に生じる不具合を未然に防止でき、空気調和装置
としての運転状態の整合をとることができて、安定した
運転状態を保つことができる。
【0044】そして、複数の各制御装置に対応して作成
される例えばソフトウエアの動作負荷や検証負荷を低減
化でき、信頼性を高くできるのはもとより、冷媒回路の
冷媒状態を検知するとともに、冷媒回路の検知された冷
媒状態に基づいて圧縮機制御に係る制御装置を強制リセ
ットさせるようにしたので、圧縮機制御に係る制御装置
がそのまま動作を継続した場合に生じる不具合を未然に
防止でき、空気調和装置としての運転状態の整合をとる
ことができて、安定した運転状態を保つことができる。
【0045】また、複数の各制御装置に対応して作成さ
れる例えばソフトウエアの動作負荷や検証負荷を低減化
でき、信頼性を高くできるのはもとより、冷媒回路にお
ける冷媒の、検知された高圧側圧力若しくは低圧側圧
力、又は圧縮機吐出温度の検知値に基づいて、圧縮機制
御に係る制御装置を強制リセットさせるようにしたの
で、圧縮機制御に係る制御装置がそのまま動作を継続し
た場合に生じる不具合を未然に防止でき、空気調和装置
としての運転状態の整合をとることができて、安定した
運転状態を保つことができる。
【0046】更に、複数の各制御装置に対応して作成さ
れる例えばソフトウエアの動作負荷や検証負荷を低減化
でき、信頼性を高くできるのはもとより、圧縮機制御に
係る制御装置の検知された動作状態に基づいて、冷媒状
態制御に係る制御装置を強制リセットさせるようにした
ので、冷媒状態制御に係る制御装置がそのまま動作を継
続した場合に生じる不具合を未然に防止できるため、空
気調和装置としての運転状態の整合をとることができ
て、安定した運転状態を保つことができる。
【0047】そして、複数の各制御装置に対応して作成
される例えばソフトウエアの動作負荷や検証負荷を低減
化でき、信頼性を高くできるのはもとより、圧縮機制御
に係る制御装置に設けられているインバータのインバー
タ電流、又はインバータ温度の例えば異常検知に基づい
て、冷媒状態制御に係る制御装置を強制リセットさせる
ようにしたので、冷媒状態制御に係る制御装置がそのま
ま動作を継続した場合に生じる不具合を未然に防止でき
るため、空気調和装置としての運転状態の整合をとるこ
とができて、安定した運転状態を保つことができる。
【0048】また、請求項1乃至請求項7のいずれかの
発明による効果を奏するのはもとより、例えば計時され
た自己リセットの周期、又は相互強制リセットの周期の
計時時間に基づいて、例えば空気調和装置全体の状態が
不良の場合、複数の制御装置の全てを動作停止させるよ
うにしたので、例えばリセットが短期間で繰り返される
ような状態に対しても、空気調和装置の運転を停止させ
ることができ、さらなる重大故障に至るのを未然に防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施例1である空気調和装置
及びその制御構成を示す構成図である。
【図2】 この発明による実施例1である空気調和装置
の冷媒制御用マイコンによるリセット動作に係る制御フ
ローチャートであって、(a)は上記リセット動作のマ
イコンメイン処理に係る制御フローチャートである。
(b)は上記マイコンメイン処理におけるイニシャル処
理に係る制御フローチャートである。(c)は上記マイ
コンメイン処理における受信処理に係る制御フローチャ
ートである。
【図3】 この発明による実施例2である空気調和装置
の冷媒制御用マイコンによる自己異常復帰に係る制御フ
ローチャートである。
【図4】 この発明による実施例3である空気調和装置
の冷媒制御用マイコンによる送信処理異常復帰に係る制
御フローチャートである。
【図5】 この発明による実施例4である空気調和装置
の冷媒制御用マイコンによるインバータ制御用マイコン
の異常復帰に係る制御フローチャートである。
【図6】 この発明による実施例5である空気調和装置
のインバータ制御用マイコンによる冷媒制御用マイコン
の異常復帰に係る制御フローチャートである。
【図7】 従来の空気調和装置及びその制御構成を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 室外機側熱交換器、3 絞り装置、4
室内機側熱交換器、5 液側冷媒配管、6 ガス側冷
媒配管、11 冷媒制御用マイコン、12 インバータ
制御用マイコン、13 情報伝達手段、14 冷媒制御
用マイコン側自己リセット手段、15 インバータ制御
用マイコン側自己リセット手段、16冷媒制御用マイコ
ン側相互強制リセット手段、17 インバータ制御用マ
イコン側相互強制リセット手段、19 インバータ、8
0 インバータ運転周波数設定手段、81 動作状態検
知手段、82 動作状態変化判定手段、83 高圧圧力
センサ、84 低圧圧力センサ、85 吐出温度セン
サ、100 インバータ運転周波数記憶手段、101
インバータ動作異常検知手段、102 電流センサ、1
03 インバータ温度センサ、104 リセット周期計
時手段、105 リセット周期計時手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装置、
    室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷媒回
    路を有し、上記冷媒回路を制御する構成としてある空気
    調和装置において、 上記冷媒回路の制御構成を、分離可能な制御機能毎の複
    数の制御装置に分割して構成するとともに、 上記複数の制御装置毎に設けられ、それぞれ自己リセッ
    トを行う自己リセット手段と、 上記複数の制御装置のうち、ある制御装置が自己リセッ
    トされたとき、当該ある制御装置での自己リセットに係
    る情報を他の制御装置に伝達する自己リセット情報伝達
    手段と、 上記ある制御装置での自己リセットに係る情報に対応し
    た動作を、上記他の制御装置に実行させる制御装置動作
    実行手段とを具備してなることを特徴とする空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装置、
    室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷媒回
    路を有し、上記冷媒回路を制御する構成としてある空気
    調和装置において、 上記冷媒回路の制御構成を、分離可能な制御機能毎の複
    数の制御装置に分割して構成するとともに、 上記複数の制御装置間で相互に情報伝達する情報伝達手
    段と、 上記複数の制御装置毎に設けられ、他の制御装置の動作
    状態を上記情報伝達手段を介して相互に検知する動作状
    態検知手段と、 上記複数の制御装置のうち、ある制御装置の動作状態検
    知手段により検知された他の制御装置の動作状態に基づ
    いて、当該他の制御装置を強制リセットする第1の相互
    強制リセット手段とを具備してなることを特徴とする空
    気調和装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装置、
    室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷媒回
    路を有し、上記冷媒回路を制御する構成としてある空気
    調和装置において、 上記冷媒回路の制御構成を、分離可能な制御機能毎の複
    数の制御装置に分割して構成するとともに、 上記複数の制御装置間で相互に情報伝達する情報伝達手
    段と、 上記複数の制御装置毎に設けられ、制御装置間の上記情
    報伝達手段による情報伝達状態を相互に検知する情報伝
    達状態検知手段と、 上記複数の制御装置のうち、ある制御装置の上記情報伝
    達状態検知手段により検知された他の制御装置との間の
    情報伝達状態に基づいて、当該他の制御装置を強制リセ
    ットする第2の相互強制リセット手段とを具備してなる
    ことを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装置、
    室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷媒回
    路を有し、上記冷媒回路を制御する構成としてある空気
    調和装置において、 上記冷媒回路の制御構成を、分離可能な制御機能毎の複
    数の制御装置に分割して構成するとともに、 上記冷媒回路に設けられ、上記冷媒回路の冷媒状態を検
    知する第1の冷媒状態検知手段と、 上記複数の制御装置のうち、冷媒状態制御に係る制御装
    置に設けられ、上記第1の冷媒状態検知手段により検知
    された上記冷媒回路の冷媒状態に基づいて、上記複数の
    制御装置のうち、圧縮機制御に係る制御装置を強制リセ
    ットする第3の相互強制リセット手段とを具備してなる
    ことを特徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】 圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装置、
    室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷媒回
    路を有し、上記冷媒回路を制御する構成としてある空気
    調和装置において、 上記冷媒回路の制御構成を、分離可能な制御機能毎の複
    数の制御装置に分割して構成するとともに、 上記冷媒回路における冷媒の、高圧側圧力若しくは低圧
    側圧力、又は圧縮機吐出温度を検知する第2の冷媒状態
    検知手段と、 上記複数の制御装置のうち、冷媒状態制御に係る制御装
    置に設けられ、上記第2の冷媒状態検知手段により検知
    された検知値に基づいて、上記複数の制御装置のうち、
    圧縮機制御に係る制御装置を強制リセットする第4の相
    互強制リセット手段とを具備してなることを特徴とする
    空気調和装置。
  6. 【請求項6】 圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装置、
    室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷媒回
    路を有し、上記冷媒回路を制御する構成としてある空気
    調和装置において、 上記冷媒回路の制御構成を、分離可能な制御機能毎の複
    数の制御装置に分割して構成するとともに、 上記複数の制御装置のうち、圧縮機制御に係る制御装置
    の動作状態を検知する圧縮機制御状態検知手段と、 上記圧縮機制御状態検知手段により検知された上記圧縮
    機制御に係る制御装置の動作状態に基づいて、上記複数
    の制御装置のうち、冷媒状態制御に係る制御装置を強制
    リセットする第5の相互強制リセット手段とを具備して
    なることを特徴とする空気調和装置。
  7. 【請求項7】 圧縮機、室外機側熱交換器、絞り装置、
    室内機側熱交換器を冷媒配管で環状に連通された冷媒回
    路を有し、上記冷媒回路を制御する構成としてある空気
    調和装置において、 上記冷媒回路の制御構成を、分離可能な制御機能毎の複
    数の制御装置に分割して構成するとともに、 上記複数の制御装置のうち、圧縮機制御に係る制御装置
    に設けられている圧縮機駆動用のインバータのインバー
    タ電流、又はインバータ温度を検知するインバータ動作
    状態検知手段と、 上記インバータ動作状態検知手段による検知値に基づい
    て、上記複数の制御装置のうち、冷媒状態制御に係る制
    御装置を強制リセットする第6の相互強制リセット手段
    とを具備してなることを特徴とする空気調和装置。
  8. 【請求項8】 複数の制御装置毎のリセット周期をそれ
    ぞれ計時するリセット周期計時手段と、 上記リセット周期計時手段による計時時間に基づいて、
    上記複数の制御装置の全てを動作停止させる全制御装置
    動作停止手段とを設けたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項7のいずれかに記載の空気調和装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012122645A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2014181857A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機制御装置

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