JPH0829011B2 - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JPH0829011B2
JPH0829011B2 JP62290275A JP29027587A JPH0829011B2 JP H0829011 B2 JPH0829011 B2 JP H0829011B2 JP 62290275 A JP62290275 A JP 62290275A JP 29027587 A JP29027587 A JP 29027587A JP H0829011 B2 JPH0829011 B2 JP H0829011B2
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ridge
transplant
hole
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伸 渡部
木下  栄一郎
環 久保
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、移植孔形成具及び移植装置を有して圃場
に苗を植付ける苗移植機に関するものである。
〔従来技術とその課題〕
この種の従来技術としては、特開昭62−239909号公報
に示すように、左右駆動車輪を設けた機体に前方からマ
ルチフイルム孔明装置・移植孔の穴堀具・移植装置を設
けたものがある。
然し乍ら、従来のものは、マルチフイルム孔明装置と
移植孔を形成する穴堀具と別部材にて構成されており、
然も、マルチフイルム孔明装置は移植装置の移植位置か
らかなり離れた位置にあるので、機体進行速度の変化な
どによりマルチフイルムに開けられた孔と移植孔と移植
位置とがずれてしまい、適正な苗移植作業が行なえない
という問題があった。更には、左右駆動車輪を上下動制
御して苗の植付け深さを一定に制御するものでもなかっ
た。
〔課題を解決するための技術手段〕
この発明は、前記の課題を解消するために、上下動し
て畝の上部面に苗を移植する移植装置2を設けた苗移植
機に圃場に敷かれたマルチフイルムBに覆われた畝の上
部面側に接当してその位置を検出するセンサー109とア
クチュエーター65にて上下動され畝間を走行する車輪5
・58とを設けて、センサー109の畝上部面の検出にてア
クチュエーター65を作動させて車輪5・58を上下動制御
して移植装置2による畝上部面に植付ける苗の植付け深
さを一定に制御する苗移植機において、前記移植装置2
の機体進行方向側に配置され、且つ、上下動機構Eによ
りその先端部が圃場に突入して圃場に敷かれたマルチフ
ィルムBに孔を開けると共に畝の上部面に移植孔Aを形
成する移植孔形成具52を設けて、該移植孔形成具52の先
端部の圃場に突入して移植孔Aを形成する下動軌跡が移
植装置2の作動軌跡Pの機体進行方向前方側から作動軌
跡Pに近付く構成とすると共に、該移植孔形成具52が圃
場に突入して移植孔Aを形成する位置の直前に前記セン
サー109を配置したことを特徴とする苗移植機としたも
のである。
〔発明の作用および効果〕
この発明は、移植装置2の機体進行方向側に配置さ
れ、且つ、上下動機構Eによりその先端部が圃場に突入
して圃場に敷かれたマルチフィルムBに孔を開けると共
に畝の上部面に移植孔Aを形成する移植孔形成具52を設
けて、該移植孔形成具52の先端部の圃場に突入して移植
孔Aを形成する下動軌跡が移植装置2の作動軌跡Pの機
体進行方向前方側から作動軌跡Pに近付く構成としたの
で、移植装置1の移植位置P1の近くのマルチフィルムB
に孔を開けて移植孔Aを形成することが可能となり、機
体進行速度が多少変化してもマルチフィルムBの孔及び
移植孔と移植位置とが大きくずれてしまうことがなく、
適正な苗移植作業が行なえ、前記従来技術の課題を解消
することができるものである。
然も、移植孔形成具52が圃場に突入して移植孔Aを形
成する位置の直前に圃場に敷かれたマルチフィルムBに
覆われた畝の上部面側に接当してその位置を検出するセ
ンサー109を配置したので、苗を植付ける直前位置の畝
上面を検出することとなり車輪5・58の上下動制御が適
正に行えて、移植装置2による畝上部面に植付ける苗の
植付け深さが適切となり良好な苗の移植作業が行える。
また、センサー109は移植孔形成具52がマルチフィルム
Bに孔を開ける位置の直前にてマルチフィルムBに接当
することになるので、該センサー109のマルチフィルム
Bに対する接当抵抗が移植孔形成具52が孔を開ける位置
のマルチフィルムBを張るように作用し、良好にマルチ
フィルムBに孔を開けることができる。
〔実施例〕
この発明の一実施例である野菜苗移植機を、図面に基
づき詳細に説明する。
3はミッションケースで、左右両側に下方に向う車輪
伝動ケース4・4を回動自在に設け、該車輪伝動ケース
4・4の先端に左右駆動車輪5・5を軸架している。
尚、左右駆動車輪5・5は、車輪伝動ケース4・4各々
に一体に設けられた揺動アーム4′・4′の上端を長さ
調節できる連結棒4″・4″を介して天秤装置6に連結
することにより、圃場が左右に傾斜している場合(マル
チフイルムBを敷いた畝では、マルチフイルムBが剥が
れないように畝間のマルチフイルムB上に土盛りCが施
されている。)、互いに連係して逆上下動させ機体前部
が略々水平になるように調節できるように構成してい
る。
7はエンジンであって、ミッションケース3の前端に
直結されている。
8は遠心クラッチを内部に有するクラッチケースであ
って、エンジン7の動力をその回転が一定以上(苗移植
作業適正回転数以上)になるとミッションケース3に動
力を伝えるように設けられている。
9は植付部伝動ケースであって、伝動ケース10を介し
てミッションケース3の左側後部に固着連結されてい
る。
11は副植付伝動ケースであって、機体後方斜め上方に
向けて傾斜して植付部伝動ケース9の後部に固着連結さ
れている。
12はハンドル支持枠であって、副植付伝動ケース11の
上端部にその基部が固設されている。
13はハンドルであって、ハンドル支持枠12の上端部に
固設されている。
14は前部フレームパイプであって、前端はミッション
ケース3の右側後部に固着連結され、後端は伝動ケース
10に左側端が固着された横フレームパイプ15の中途部に
固着連結されている。然して、ミッションケース3と伝
動ケース10と前部フレームパイプ14と横フレームパイプ
15とで閉四角形の機体フレームを構成している。
16は後部フレームパイプであって、その前端部は横フ
レームパイプ15に固設された板金製の平面視コ字状取付
け板17に固着され、後端部はハンドル支持枠12に固着さ
れている。然して、横フレームパイプ15と取付け板17と
伝動ケース10の後部と植付部伝動ケース10とハンドル支
持枠12と後部フレームパイプ16とで閉四角形の機体フレ
ームを構成している。
18は苗載台で、左右の立設枠19・19と前後の底板20・
21とでできた枠組みの底板空間部に前後方向に巻きかけ
られて張設される苗移送ベルト22を設けた構造になって
いる。23はベルト巻回駆動ロール、24はベルト巻回従動
ロールである。
そして、ベルト巻回駆動ロール23は、苗載台18が左右
両端に至ったときに一定量だけ回動すべく、後記の植付
部伝動ケース9より延出した駆動軸53に固着された駆動
カム136・136にて駆動される従動カム137を有する適宜
間欠駆動機構を介して駆動される。然して、苗移送ベル
ト22は、苗載台18が左右端に移動したときに一定量(1
株の苗巾だけ)回動し、苗載台18上に載置された苗Dを
下記の苗受枠25に向けて移送するように構成されてい
る。
25は苗受枠で、前記苗載台18の後端側にあって、副植
付伝動ケース11に取付けられ、左右中央部には苗取出口
26が設けられている。
27…は杆体よりなる苗受杆であって、苗受枠25の上方
部の苗載台18の左右立設枠19・19間に横架された取付板
28に当間隔に固設され櫛歯状に下端が開放されており、
この苗受杆27…の各々が野菜苗Dの一株毎のポット容器
後側を支持するように設けられている。尚、後述の苗植
固定爪34と苗植可動爪35とは、この苗受杆27を間に挾む
ようにして苗載台18に突入して一株の苗D(一株のポッ
ト容器)を分割保持するように作動する。
29は苗載台18の前部支持ローラを示し、苗載台18はそ
の前部下面に固定されたレール30がこの前部支持ローラ
29に乗った状態にて、植付部伝動ケース9の一側にその
下部が固設された苗載台移動ケース9′にて伝動され回
転する螺旋軸と該螺旋軸の螺旋溝に係合して左右動し苗
載台18の底面に連結された摺動カムとにより構成される
一般的な左右駆動機構138により駆動されて左右横往復
移動する。尚、苗載台18の後部側は、前記苗受枠25と一
体に形成された側面視四角状の案内レール31にて苗載台
18の後部下面に固定された摺動体32を介して支持されて
いる。
2は移植装置で、内部が中空になった箱状の移植具本
体33に、苗植固定爪34と苗植可動爪35との2つの鉄板製
の苗植爪と苗分離具36を装着し、苗植具本体33の内部に
前記苗植可動爪35の作動機構を設け、苗Dを挾持したり
逆に挾持している苗Dを開放したりする作動が行われる
ようにしている。そして、苗分離具36は苗植爪34・35が
挾持している苗Dを離した瞬間より苗植爪34・35が上動
する速さと同じ速さで下動するように構成されており、
苗Dが苗植爪34・35にて圃場に植付けられる位置から苗
植爪34・35が上動しても動かないようにしている。
そして、この移植装置2の本体33を第1回転ケース37
に軸着し、該第1回転ケース37を第2回転ケース38に軸
着して、移植装置2の苗植爪34・35の先端が描く軌跡P
が前後方向に狭くて上下方向に長い閉ループ状になるよ
うに第1回転ケース37及び第2回転ケース38に伝動機構
を内蔵して第2回転ケース38の基部を副植付伝動ケース
11に軸着している。
1は移植孔形成装置であって、伝動ケース10に固設の
支持板39と前記コ字状取付け板17とに溶接固着され機体
左右方向に横架された支持軸40に固設された正面視門型
の取付け部41の内部にその基部が填まり込んだ状態でそ
の各々が枢支軸42・43にて回動自在に枢着された上部揺
動リンク44と下部揺動リンク45と、該上部揺動リンク44
と下部揺動リンク45との先端部をその内部に填め込んだ
状態でその先端部に枢支軸46・47にて枢支された鉄板製
のコ字状板48と、該コ字状板48にボルト49・ナット50に
て固定された移植孔形成板51・U字状の移植孔形成針5
1′よりなる移植孔形成具52と、植付部伝動ケース9よ
り延出され取付け板17に固設の軸受体53′により先端部
が軸支された駆動軸支53に固設の駆動カム54と、該駆動
カム54と係合すべく上部揺動リンク44に枢支軸55にて回
動自在に枢支されたベアリングよりなる従動カム56と、
下部揺動リンク45をイ方向に向けて付勢し移植孔形成装
置1を上方に向けて引き上げるべく作用する巻きバネ57
とにより構成されている。然して、駆動軸53が駆動回転
されることにより駆動カム54も回転して従動カム56に係
合し、巻きバネ57の付勢力に坑して上部揺動リンク44を
押し下げると、移植孔形成針51′の先端は移植装置2の
苗植爪34・35の先端が描く軌跡Pの方向に向かう作動軌
跡を描いて下動するように構成されている。このよう
に、上部揺動リンク44と下部揺動リンク45、駆動カム54
と従動カム56、及び巻きバネ57等により移植孔形成具52
を上下作動させる上下動機構Eが構成されている。尚、
駆動カム54には、移植孔形成針51′の先端がその作動軌
跡の最下端P1にて圃場に孔を開けるべく一時停止するよ
うに作動させるカム面54′が設けられている。
58・58は機体の後部で前記左右駆動車輪5・5の後方
に設けられた左右後車輪であって、支持軸40の左右両側
部に各々回転自在に枢支された円筒形ボス59・59に固着
されたアーム60・60の先端に各々遊転自在に軸支されて
おり、その接地点は移植装置2の苗植爪34・35の先端が
描く軌跡Pの移植位置P1と略々側面視で機体前後方向略
同位置になるように配置されている。そして、円筒形ボ
ス59・59の各々には回動アーム61・61の基部が固着さ
れ、回動アーム61・61の上端はターンバックルにより長
さ調節できる連結棒62・62を介して前記天秤装置6の天
秤体63の左右両側部に連結されている。
64は油圧ケースであって、左右駆動車輪5・5及び左
右後車輪58・58を上下動させるアクチュエーターとして
の油圧シリンダー65及び油圧バルブ66より構成されてお
り、伝動ケース10と前部フレームパイプ14との中途部に
横架固定された鉄板製の支持台67上に固設されている。
68は油圧ピストンであって、油圧シリンダー65に対し
てロ−ハ方向に出退自在に装架されており、その先端部
には前記天秤装置6が装着されている。
ここで、天秤装置6について詳述する。69は摺動体で
あって、油圧ピストン68の中途部の段部70に装着された
座金71との間に介装された圧縮バネ72によりロ方向に付
勢された状態で油圧ピストン68の先端部にロ−ハ方向に
摺動自在に装着されている。そして、摺動体69の一側方
には平面視楕円の穴73が設けられた延出部74が一体に設
けられており、上側及び下側には枢支ピン75・76が熔接
固着されている。107は摺動体69が油圧ピストン68より
抜けてしまうのを防止するストッパー用座金であって、
ボルト108にて油圧ピストン68の先端に固定されてい
る。
天秤体63はボルト77・ナット78で一体に固着された上
側板79と下側板80とで構成されており、その中心部に固
設されたボス81・82内に枢支ピン75・76を嵌挿すること
により摺動体69に回動自在に装着されている。そして、
天秤体63の左右両側部には、左右後車輪58・58に連結さ
れた連結棒62・62の前端部をピン83・83にて枢支し、左
右駆動車輪5・5に連結された連結棒4″・4″の後端
部をピン84・84にて枢支している。
85は天秤体63を強制的に油圧ピストン68に対して傾斜
させ左右駆動車輪5・5及び左右後車輪58・58を同時に
左右逆上下動せしめる左右車輪逆上下動装置であって、
前記摺動体69の楕円の穴73内に嵌挿された円柱状のカム
体86と、該カム体86に偏心して溶接固着された回動ピン
87と、該回動ピン87にキー88を介して一体に回動すべく
固着ボルト89にて固着されたアーム90・90を一体に有す
る駆動体91と、該駆動体91のアーム90・90に各々ピン95
・95により連結され操作レバー92によりニ−ホ方向に進
退操作される連結ワイヤ93・93とにより構成されてい
る。尚、連結ワイヤ93・93のアウター93′・93′は天秤
体63の上側板79に溶接固着されたアウター受板94に固定
支持されている。
ここで、操作レバー92の装着部の構成について説明す
る。96はハンドル支持枠12と後部フレームパイプ16とを
固着連結する固定板であって、ハンドル支持枠12と後部
フレームパイプ16との連結部に設けられている。98は回
転体であって、固定板96に支持ピン97にて回動自在に枢
支されている。操作レバー92の基部はこの回転体98に枢
支ピン99にて枢支されたパイプ体100に溶接固着されて
いる。101は係止板であって操作レバー92に溶接固着さ
れており、固定板96の垂直面96′に設けた複数の係止溝
102…の何れかに係合できるように構成されている。103
は操作レバー92を係止溝102に向けて付勢するバネであ
って、該バネ103の付勢力にて係止板101が係止溝102に
係合した状態で操作レバー92が固定されるように設けて
いる。一方、回転体98には周囲に溝104が設けてあり、
前記連結ワイヤ93がこの溝104に巻き掛けられている。
そして、ボルト105にて連結ワイヤ93は回転体に固定さ
れている。106は連結ワイヤ93のアウター93′・93′の
受金具であって、固定板96の裏面に固着されている。
然して、バネ103の付勢力に坑して係止板101を係止溝
102から外して操作レバー92をニ−ホ方向に操作すれば
回転体98もヘ−ト方向に回転し連結ワイヤ93をヘ−ト方
向に押し引きする。すると、左右車輪逆上下動装置85の
駆動体91を回転させるので、それに伴いカム体86が偏心
回転し天秤体63を強制的に油圧ピストン68に対して傾斜
させ左右駆動車輪5・5及び左右後車輪58・58を同量同
時に左右逆上下動せしめる。そして、左右駆動車輪5・
5及び左右後車輪58・58を同量同時に左右逆上下動せし
めた後に、再び、係止板101を係止溝102に係合せしめれ
ば車輪は調節された位置に固定される。
109は畝の上部面に接当して畝上面部を整形しながら
その位置を検出する板体よりなるセンサーであって、前
部に装着部110が一体的に設けられている。111は回動軸
であって、横フレームパイプ15に固設の取付け板17と伝
動ケース10に固設の支持板39とに回動自在に支持されて
いる。そして、回動軸111からアーム112を前方に向けて
延出し、このアーム112の先端部に枢支ピン113を介して
前方センサー109の装着部110が装着されている。また、
回動軸111には後方に向けて延出された係止板114を一体
的に設けた操作レバー115の基部が溶接固着されてい
る。この操作レバー115は、平面視クランク状に構成さ
れており、チーリ方向にそれ自体の弾性により歪むよう
に構成されており、操作レバー115の係止板114が後部フ
レームパイプ16に固設の係止溝板116の係止溝117…に係
合固定されるように構成されている。然して、操作レバ
ー115の回動操作により回動軸111が回動されてセンサー
109がヌール方向に上下調節され、移植装置2の苗植爪3
4・35の先端が描く軌跡Pの移植位置P1とセンサー109と
の位置関係が変更されるので、畝に植付けられる苗の植
付深さが変更される。
一方、装着部110の片側の取付け片110′は上方に向け
て長く延出されており、その上端部は油圧バルブ66のス
プール118と連結ロッド119にて連結されており、センサ
ー109がヌ方向に所定以上に上動したときは油圧バルブ6
6が切替られて油圧ポンプ120により油圧シリンダー65に
圧油が供給され油圧ピストン68がロ方向に進出し左右駆
動車輪5・5及び左右後車輪58・58を同時に同量だけセ
ンサー109が所定の姿勢(位置)に戻るまで下動せしめ
る。反対に、センサー109がル方向に所定以上に下動し
たときは油圧バルブ66が切替られて油圧シリンダー65内
の圧油が排出され油圧ピストン68がハ方向に退入し左右
駆動車輪5・5及び左右後車輪58・58を同時に同量だけ
センサー109が所定の姿勢(位置)に戻るまで上動せし
める。従って、このセンサー109の畝上面部の検出によ
り、左右駆動車輪5・5及び左右後車輪58・58が自動的
に上下動調節され苗Dは常に畝に所定の植付深さにて植
付けられる。また、センサー109は畝の上部面を上側及
び左右側より抱え込むようにして接当して畝上面部を整
形しながらその位置を検出するものであるから、畝が多
少崩れていても該センサー109にて畝が整形されるので
適切な苗の植付け作業が行なわれる。更に、センサー10
9の後部には切欠き121が形成されており、該切欠き121
内にて前記移植孔形成装置1の移植孔形成板51・移植孔
形成針51′よりなる移植孔形成具52が畝上面に突入する
ように構成されている。従って、畝にマルチフィルムB
を張設している場合には、丁度移植孔Aを開けるマルチ
フィルムBの前方及び左右側方をセンサー109にて押さ
えつけた状態となり、きれいに移植孔Aが開けられる。
そして、移植装置2の苗植爪34・35もこの切欠き121内
にて畝上面に突入するように構成されており、苗が適切
に植付けられる。
122・122は畝上面に植付けた苗Dの左右両側より苗D
に土を寄せて移植孔Aを埋め苗Dを畝に確実に植付ける
左右土寄せ装置であって、その作動軸128・128が前記移
植孔形成装置1の下部揺動リンク45の枢支軸43の左右両
側に各々ユニバーサルジョイント123・123を介して連結
されており、各々横フレームパイプ15に固設の取付け板
17と伝動ケース10に固設の支持板39とに回動自在に支持
されている。124は枢支軸43に溶接固着されたアーム125
の先端に回動自在に取付けられたベアリングよりなる従
動カムであって、前記植付部伝動ケース9より延出した
駆動軸53に固着された駆動カム126にて強制係合揺動さ
れ、左右土寄せ装置122・122の左右土寄せ板127・127が
苗Dの側方に位置した時に駆動カム126と従動カム125が
係合し左右土寄せ板127・127が苗Dの左右側方の斜め上
方より苗Dの方向に向い下動することにより苗Dに土を
寄せるように構成している。作動軸128・128と土寄せ板
127・127との取付け部について説明すると、作動軸128
・128の先端には平面視長方形の取付け枠129・129が各
々溶接固着されており、該取付け枠129・129に設けられ
た穴130…に土寄せ板127・127に固設の摺動軸131・132
を嵌挿し、片方の摺動軸132の先端にストッパーピン133
にて抜け止めされた座金134を嵌挿し、該座金134と取付
け枠129との間に比較的弾性力の弱い圧縮バネ135を装着
している。然して、土寄せ板127・127は、苗Dの左右側
方の斜め上方より苗Dの方向に向い下動することにより
苗Dに土を寄せる作動中(畝の土面に接触している
間)、機体が前進してもバネ135に坑してヲ方向に移動
し畝面に対しては停止しているようになるので、畝の土
を機体前進方向に引きずるようなことがなく、特に、畝
にマルチフィルムBを張設している場合には土寄せ板12
7・127にてマルチフィルムBを破ることが防止される。
尚、土寄せ板127・127の裏面(土又はマルチフィルムと
接当する面)は滑らかな土の付着しにくい合成樹脂にて
形成すると効果的である。
139・139は、各々左右車輪伝動ケース4・4に設けら
れた左右駆動車輪5・5の左右サイドクラッチを入切操
作する一般的な左右サイドクラッチレバーである。
140は、苗載台18,移植装置2,及び移植孔形成装置1を
作動させたり停止させたりする植付クラッチレバーであ
る。
141は油圧レバーであって、連結ワイヤ142を介して連
結ロッド119の先端がその長孔143に係合している制御切
換片144に連結されており、センサー109の畝上面部の検
出により左右駆動車輪5・5及び左右後車輪58・58が自
動的に上下動調節される自動制御位置(油圧バルブ66の
スプール118が中立位置のとき、連結ロッド119の先端が
制御切換片144の長孔143の中央に有り、センサー109に
よりスプール118が自由に切換られる状態の位置)と左
右駆動車輪5・5及び左右後車輪58・58を強制的に下動
せしめる機体リフト位置(制御切換片144の長孔143の端
部145にて連結ロッド119の先端を引張り強制的にスプー
ル118を車輪下動位置まで切り替える位置)とに切換操
作できるように構成されている。尚、146は油圧バルブ6
6の外壁面と制御切換片144との間に設けられた圧縮バネ
である。
142は、エンジン7の回転数を調節するスロットルレ
バーである。
次に、上例の作用を説明すると、苗移植機の左右駆動
車輪5・5及び左右後車輪58・58がマルチフィルムBを
張設した圃場の畝を跨ぐように機体をセットし、苗載台
18に縦・横にポット容器が所定の間隔で連設されている
紙製の育苗器で育成されたポット状の野菜苗Dを載置収
容した後、エンジン7を始動しスロットルレバー142を
アイドリング速から苗植え作業速にまで上げるとエンジ
ン7の動力がクラッチケース8内の遠心クラッチを介し
て回転各部に伝動され、左右駆動車輪5・5の回転によ
り機体が推進される。
このとき、植付クラッチレバー140を操作してクラッ
チ入位置にするとエンジン7の動力により苗載台18は左
右駆動機構138を介して左右方向に往復揺動されるの
で、その後端側に位置する苗Dが苗受枠25に受けられた
状態で左右に移動され、苗取出口26に苗Dが繰り出さ
れ、苗植軌跡Pを描く苗植爪34・35により順次掴み取ら
れる。一方、駆動軸53に固着された駆動カム54が移植孔
形成装置1の上部揺動リンク44に設けられた従動カム56
に係合して上部揺動リンク44を巻きバネ57の付勢力に坑
して下動させ、移植孔形成具52の移植孔形成針51′先端
が苗移植位置の土中に突入する作動軌跡を描いて上下揺
動する。このとき、機体は前進しているので、マルチフ
ィルムBに突き刺さった移植孔形成針51′はマルチフィ
ルムBを引き裂くようにしてマルチフィルムBに移植孔
Aを形成すると共に移植孔形成板51が土を掘って畝に移
植孔Aを形成する。そして、この移植孔Aに苗Dを挟持
した苗植爪34・35が突入し、該苗植爪34・35が離間して
苗Dを開放し、その瞬間より苗分離具36が苗植爪34・35
が上動する速さと同じ速さで下動して苗Dをその位置か
ら移動しないようにしその位置に置くようにして、苗D
を移植孔A内に移植する。
このとき、移植孔形成針51′はマルチフィルムBを引
き裂くようにして移植孔Aを形成するので、引き裂かれ
たマルチフィルムBは塑性変形し元に戻ることがなく、
換言すると、移植孔Aの周囲のフィルムを引き延ばし乍
ら引き裂くので開けられた孔Aの長さl1よりも引き裂か
れたフィルムの長さl2の方が短くなる。従って、裂かれ
たフィルムが苗Dに絡み付くことがないので、苗Dに悪
影響を与えることなく苗Dの成長が良好である。
また、センサー109の畝上面部の検出により、左右駆
動車輪5・5及び左右後車輪58・58が自動的に上下動調
節され苗Dは常に畝に所定の植付深さにて植付けられ
る。そして、山の斜面等の傾斜地で機体の左右側の圃場
の高さが異なる場合には、操作レバー92をニーホ方向に
操作して天秤体63を強制的に油圧ピストン68に対して傾
斜させ左右駆動車輪5・5及び左右後車輪58・58を左右
逆上下動せしめ機体を水平に調節すれば、傾斜地におい
ても適切に苗の植付が行われる。
また、機体の進行を停止して苗載台18,移植装置2,移
植孔形成装置1の作動状態を確認したいときには、左右
サイドクラッチレバー139・139をサイドクラッチ切り操
作した状態で、スロットルレバー142にてエンジン7の
回転数を上げて遠心クラッチを接続させて植付クラッチ
レバー140をクラッチ入操作することにより、苗載台18,
移植装置2,移植孔形成装置1のみを作動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の一実施例である野菜苗移植機を示した
もので、第1図は全体側面図、第2図は全体平面図、第
3図は要部平面図、第4図は正面図、第5図は要部正面
図、第6図は要部側面図、第7図は要部平面図、第8図
は要部一部断面平面図、第9図は要部側面図、第10図は
要部平面図、第11図は要部断面背面図、第12図は第10図
の作動説明図、第13図は要部底面図、第14図は要部一部
断面側面図である。 図中符号、1は移植孔形成装置、2は移植装置、5は左
右駆動車輪、52は移植孔形成具、58は左右後車輪、65は
アクチュエーター(油圧シリンダー)、109はセンサ
ー、Aは移植孔、はマルチフィルム、Cは土盛り、Dは
苗、Eは上下動機構、Pは移植装置2の作動軌跡を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下動して畝の上部面に苗を移植する移植
    装置2を設けた苗移植機に圃場に敷かれたマルチフィル
    ムBに覆われた畝の上部面側に接当してその位置を検出
    するセンサー109とアクチュエーター65にて上下動され
    畝間を走行する車輪5・58とを設けて、センサー109の
    畝上部面の検出にてアクチュエーター65を作動させて車
    輪5・58を上下動制御して移植装置2による畝上部面に
    植付ける苗の植付け深さを一定に制御する苗移植機にお
    いて、前記移植装置2の機体進行方向側に配置され、且
    つ、上下動機構Eによりその先端部が圃場に突入して圃
    場に敷かれたマルチフィルムBに孔を開けると共に畝の
    上部面に移植孔Aを形成する移植孔形成具52を設けて、
    該移植孔形成具52の先端部の圃場に突入して移植孔Aを
    形成する下動軌跡が移植装置2の作動軌跡Pの機体進行
    方向前方側から作動軌跡Pに近付く構成とすると共に、
    該移植孔形成具52が圃場に突入して移植孔Aを形成する
    位置の直前に前記センサー109を配置したことを特徴と
    する苗移植機。
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