JPH08287697A - メモリ装置 - Google Patents

メモリ装置

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JPH08287697A
JPH08287697A JP11792095A JP11792095A JPH08287697A JP H08287697 A JPH08287697 A JP H08287697A JP 11792095 A JP11792095 A JP 11792095A JP 11792095 A JP11792095 A JP 11792095A JP H08287697 A JPH08287697 A JP H08287697A
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JP
Japan
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JP11792095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kurebayashi
毅 紅林
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】書換え制限回数のある不揮発性メモリを有する
メモリ装置を用いて書換え回数を越えて使用する構成
で、書込み中断などの不具合が発生しても、確実な情報
を保持出来、特別な処理をしなくても良い構成とするこ
と。 【構成】EEPROM10を、必要な書換え回数を書換え制限回
数(約10000)で割った値以上の整数N 個のブロックに分
割して、ブロックへのデータの書込みが書換え毎に順番
に実施される。ブロックの選択は、ブロック一つ一つに
対して対応させてある書込み終了テーブル12、さらには
書込み開始テーブル11が参照されて、読出すブロック
と、次に書込むブロックとが決定される。書換え途中に
給電が遮断されて、不完全に書換えが終了したとして
も、再び電源が回復してデータを参照する際に、中断さ
れたブロックは書込み終了の参照データが設定されてい
ないので、その前のブロックが最新データを記憶してい
ると認識される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御等の学習値や車両
盗難防止装置のローリングコード等のように、順次更新
され、または非常に多くの回数更新されて、常に保持さ
れているべきデータを記憶するためのメモリ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】給電が遮断されても記憶内容を保持でき
て、内容を書き換えることができるメモリとしてEEPROM
が利用されている。一般的に、EEPROMは書換え回数が制
限されたメモリであって1バイトあたりの書換え回数の
上限値(書換え制限回数)は10000 回程度である。この
ためEEPROMを利用したメモリ装置を有するコンピユータ
システムでは、そのシステムの製品寿命内において書換
え回数がこの上限値を越えないように設計される。しか
し使用目的によっては、この上限値を越えて書換えを実
施したい場合もある。従ってこのような場合に対応する
ため、搭載するEEPROMの記憶領域を複数のブロックに分
割し、あるブロックへの書き込みが所定回数を越えた時
点で他のブロックに書き込むようにしたメモリ装置の技
術がある。またブロックごとの書換えでは、ブロック内
の個々のデータの書換え回数としては上限値を越えない
にも係わらず、ブロック全体として書き換えるために上
限値を越えてしまうことがあって、効率的でないことか
ら、1データごとに書換え回数記録用のカウンタが設け
られるメモリ技術もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの書換えのシステムにおいても、関連のある複数
のデータがメモリの一領域に書き込まれる場合に、その
一連のデータの書換えが完了する前に給電が遮断された
ような時には、結果としてその一領域においてデータが
変更された部分と変更されていない部分とが存在する。
このため、再度通電された際に、その領域の一連のデー
タを読出しても、それらのデータは正確ではないという
問題がある。また、データの書込み途中での給電の遮断
と判定されたとしても、常時同じ領域にデータを書き込
んでいるため、適正データのうち最後に記憶されたデー
タも読みだすことができない。また特に、後者の書換え
のシステムでは、必ず書換え回数まで利用できるもの
の、メモリの半分がカウンタで占められることになり、
メモリとしての利用効率が悪いという問題がある。
【0004】従って上記の課題に鑑み、本発明では、書
込み中断などの不具合が発生しても、前回の正常な記憶
動作の完了したデータを保持し読出し出来るようにする
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明の構成は、書換え制限回数を有する不揮発性の
メモリを有して読出し書込みがプログラムで実施される
メモリ装置において、一回のデータの読出しと書込みの
一単位となる複数個のブロックに分割されたデータ記憶
手段と、前記ブロック一つ一つに対して、書込終了時に
又は書込開始時にその旨の状態を示す参照データの少な
くともいずれか一つを記憶する状態記憶手段と、前記参
照データを用いて、最後にデータの書込みが正常終了し
たブロックを読出可能ブロック、その次のブロックを書
込可能ブロックと判定するブロック判定手段と、前記読
出可能ブロックに対してデータを読出し、または前記書
込可能ブロックに対してデータを書込むと共に、前記状
態記憶手段において前記書込開始時又は書込終了時に、
その参照データを更新する読出書込手段とを有し、前記
読出可能ブロックまたは前記書込可能ブロックを順次更
新することである。また関連発明の構成は、前記状態記
憶手段は、書込開始状態と書込終了状態とをそれぞれ示
す参照データを記憶し、前記読出書込手段は、書込開始
時に書込み開始を示す前記参照データと、書込み終了時
に書込終了を示す前記参照データの更新を行うことであ
る。
【0006】
【作用】書換え回数が制限された不揮発性のメモリ、例
えばEEPROMの記憶領域を複数のブロックに分割して、必
要とするデータの書込みが、順に前回と異なって選択さ
れたブロックに対して実施される。読出可能ブロックと
書込可能ブロックの選択は、各ブロック毎に対応した書
込み終了または書込み開始の状態を示す、状態記憶手段
に記憶された参照データを参照することで行われる。
【0007】状態記憶手段に書込み終了の状態のみが記
憶されている場合は、ブロック判定手段で参照データを
順に調べ、前回書込みが完了したブロックが判定され、
そのブロックが読出可能ブロック、その次のブロックが
書込可能ブロックと決定される。初回の書込みはどのブ
ロックも書込まれていないので、一番めのブロックが対
象となる。データの書込みが完了すると、その書込みを
行ったブロックに対応した状態記憶手段に書込み終了を
意味する参照データ値を記憶させる。データ書換え途中
に給電が遮断されて書換え処理が停止し、不完全にデー
タ書換えが終了したとしても、その後再び電源が回復し
て、書換えたデータを参照する際に、書換え中断のブロ
ックは書込み終了の参照データが設定されていないの
で、その前のブロックが最新データを記憶していると認
識される。
【0008】状態記憶手段に書込み開始の状態のみが記
憶されている場合は、ブロック判定手段で参照データを
順に調べ、前回書込みが開始されたブロックが判定さ
れ、このブロックが書込可能ブロック、その前のブロッ
クが読出可能ブロックと決定される。この場合はデータ
書換え途中に給電が遮断されて書換え処理が停止される
と、その後再び電源が回復して、書換えたデータを参照
する際に書換え中断の判定はできないため、その前の前
のブロックが確実なデータを記憶していると認識され
る。
【0009】請求項2の構成では、状態記憶手段に、書
込み終了と書込み開始の状態が記憶されている場合であ
り、ブロック判定手段で、書込み終了の状態を調べて前
回書込みが完了したブロックが判定され、そのブロック
が読出可能ブロック、その次のブロックが書込可能ブロ
ックと決定される。さらに、書込み終了となっているブ
ロックと書込み開始となっているブロックとの状態が比
較されて、前回書込みが中断されたか完了したかが判定
される。データ書換え途中に電源が遮断されて書換え処
理が停止し、不完全にデータ書換えが終了したとして
も、その後再び電源が回復して、書換えたデータを参照
する際に、書換え中断のブロックは書込み終了の参照デ
ータが設定されていないので、その前のブロックが最新
データを記憶していると認識される。
【0010】
【発明の効果】書換え回数が制限された不揮発性のメモ
リ、例えばEEPROMの記憶領域をブロックに分割して使用
する構成とし、書込みをブロックごとに実施することで
書換え回数が見かけ上増大される。また書込み終了また
は書込み開始の少なくともいずれかを示す参照データを
設けて参照するので、途中で書込みが中断して終了した
場合でも、再開後に中断以前に最後に適正に記憶された
データを利用できる。請求項2の構成では、書込みを実
施するブロックが決定されるだけでなく、そのブロック
の現状として、中断状態で終了したために書込可能なの
か、前のブロックが正常に書き込まれて終了した状態で
書込可能なのかが判別でき、重複した書込みを避けた
り、コードの照合などに不具合が発生しないように処理
をとらせることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は、内燃機関制御装置1と車両盗難防止装
置9との間で共有するコード(ローリングコードとも呼
ばれる)の記憶に本発明のメモリ装置を用いた内燃機関
制御システム100のブロック構成図である。なお図1
では、書換え回数が制限されたメモリであるEEPROMをE2
PROMと表示している。
【0012】内燃機関制御装置1はマイクロコンピュー
タで構成される。CPU2には、内燃機関(図示しな
い)に設けられている回転センサ3からの回転信号S1
を入力する波形整形回路5が接続され、また内燃機関の
吸気管に設けられた吸気圧センサ4による吸気管内圧力
信号S2を入力するフィルタ6が接続されている。
【0013】CPU2と接続されているプログラムメモ
リ(ROM)7には制御プログラムが記憶されており、
この制御プログラムをCPU2が実行することで内燃機
関の制御が実行される。前記の各信号S1、S2が制御
プログラムで使用され、ここではSPI(Single Point
Injection)機能として内燃機関のインジェクタ8が制御
される。その他図示しないが、CPU2に接続されたA
/D変換器やD/A変換を制御して、制御に必要となる
信号がやり取りされている。
【0014】内燃機関制御装置1のCPU2は、車両盗
難防止装置9と接続されている。車両盗難防止装置9
は、内燃機関が、正常な始動操作により始動されたかど
うかを監視するものである。車両盗難防止装置9から
は、内燃機関の始動のつど、前もって始動時の正常な始
動操作に対応して装置内に記憶されていたコードが内燃
機関制御装置1に送信される。そのコードは内燃機関制
御装置1内のCPU2に接続されているEEPROM10に
も、前もってその他の必要な情報とともに一群のデータ
として記憶されている。EEPROM10は、後述するように
内部がN個のブロックに分割されて使用され、参照デー
タが記憶される状態記憶手段として書込み開始テーブル
11と書込み終了テーブル12がEEPROM10内に設けら
れている。
【0015】内燃機関制御装置1は、車両盗難防止装置
9から送られてきたコードをEEPROM10に記憶している
コードと比較し、これらが一致しない場合は異常操作に
よる内燃機関の始動と判定し、インジェクタ8の駆動を
停止させる。コードが一致した場合は正常な始動操作と
判断されるので、一致したことが車両盗難防止装置9に
通知される。そして再び車両盗難防止装置9から、内燃
機関の始動操作に対応した以前と異なる新しいコードが
内燃機関制御装置1に送信されて、その他必要な情報と
共に一群のデータとしてEEPROM10に記憶される。この
ようにEEPROM10は始動操作が正常に行われる度ごとに
書換えられる(読込書込手段)。なお、車両盗難防止装
置9は、書換え時のフェールセーフ機能として、一回前
のコードも保有し、照合させるために送出する機能があ
る。
【0016】EEPROM10への書込みは次のようになって
いる。EEPROM10自体の物理的限界から、通常10000 回
程度の書換え制限回数が記憶データの保証の観点から設
定されている。一方、車両盗難防止装置として車両の運
用期間、例えば10年もしくは15年間に渡るコードの最大
の書換え回数を想定し、これを最大使用回数Nmax とす
るとき、EEPROMのコード記憶領域を下記1式で示される
Nブロックに分割し、これらブロックに順次、かつ循環
的にコードを書換え記憶させることで、EEPROMの書換え
制限回数を越える可能性を低くすることができる。
【数 1】Nmax /10000 ≦N
【0017】なお、EEPROM10への書込みや読出しは1
ブロック単位で実施される(データ記憶手段)。そし
て、前回の最新データ(コードを含む情報)を上書きし
ないように、1回の書込み毎に、書込みを行うブロック
が順次変更されていく。従って書込みが中断した場合で
も、それ以前の前回書込み完了した最新データが必ず残
されている。
【0018】N個のブロックそれぞれに対する書込みが
正常に終了したか、また書込みが開始されたかどうかが
後で確認されるように、書込開始時と書込終了時にそれ
らの状態を示す参照データを各ブロック個々に対応させ
て記憶させる書込み開始テーブル11と書込み終了テー
ブル12とが用意される。この書込み開始テーブル11
と書込み終了テーブル12に記憶されるテーブル値(参
照データ)は電源オフ後にも記憶されている必要がある
ことからEEPROM10に記憶される。書込み開始テーブル
11及び書込み終了テーブル12は、図3に示すような
N個分の値が記憶できるテーブルである。それぞれのテ
ーブルの各アドレスに記憶されている値は、そのアドレ
スに対応するブロックの書込開始状態および書込終了状
態を示している。従ってこの各テーブル11、12は必
ずしも連続したメモリ領域に取られる必要はなく、EEPR
OM10の各ブロック領域の一部に属するように設けられ
てもよい。またはEEPROM10の一区画にこのテーブル領
域を設けて、残りの領域をN個のブロックに分割するよ
うにしても良い。
【0019】これらのテーブル値をCPU2が調べるこ
とで、最新データが記憶されている読出可能ブロックと
次に書込むべき書込可能ブロックとが判定される(ブロ
ック判定手段)。なおこのCPU2のブロック判定手段
は、プログラムメモリ7に記憶されている制御プログラ
ムに含まれている。
【0020】今ここで、EEPROM10の記憶領域のN個分
(数1式を満たすN)のブロックを、1番目からN番目
まで順に書換えが実施されていくものとする。そして、
N個のブロックの内のX番目まで書込みが完了してお
り、このX番目のブロックから一群のデータが読出され
てコードが読みだされ、然るべき盗難防止判定の後に、
次のX+1番目のブロックに新たなコードを含んだ一群
のデータが書き込まれるとする。X+1番目のブロック
に書込まれる前の段階では、書込み開始テーブル11に
は、図3(a) に示すように、1番目からX番目の各ブロ
ックに対してはすでに書込みが実施されているので、書
込み開始が既に実施されたことを示すY+1というテー
ブル値が記憶されている。そしてX+1番目以降のブロ
ックに対するテーブル値はYという値が記憶されてい
て、まだ書込みが実施されていないことを意味してい
る。つまり書込み開始テーブル11の記憶内容は、書込
みとしてそのブロックが使用された場合に、現在記憶し
ている値(ここではY)に1を加えた値が、書込みを始
める際に書換えられる。
【0021】上記のような場合で、内燃機関制御装置1
が始動時に車両盗難防止装置9からコードを受信した
時、EEPROM10に記憶している前回の最新データからコ
ードを読出し、キー操作の正常異常判定を行い、さらに
適正始動の場合に新しいコードを受信してEEPROM10へ
新しいデータを記憶する手順を図2のフローチャートを
用いて説明する。
【0022】(1) まずステップ202 で、読出しを実施す
るべき読出可能ブロックが何番目のブロックであるかが
調べられる。読出可能ブロックが決定されれば、次に書
込みをする書込可能ブロックはその番号+1番目のブロ
ックとなる。書込み終了テーブル12が参照され、その
テーブル値を順に検索し、隣接するテーブル値が比較さ
れる。それらの値が異なる値となったX+1番目のブロ
ックがまだ書き換えられていないブロック、即ち書込可
能ブロックと決定され、X番目のブロックが、前回書換
えられて最新データが残されているブロック、即ち読出
可能ブロックと決定される。ここでは最後に書き込まれ
たX番目のブロックに対応するテーブル値にY+1が書
き込まれており、その次のX+1番目のブロックに対応
するテーブル値にはYが書き込まれている(図3(a))。
【0023】(2) ステップ204 で、読出すべきX番目の
ブロックに記憶されているデータを読出す処理が実施さ
れ、また車両盗難防止装置9から始動操作によって発生
するコードが送られてくるのを受信処理する。そしてス
テップ206 で、記憶されていたコードと車両盗難防止装
置9から送られてきたコードとが比較されて盗難判定が
実施される。 (3) ステップ206 のコード比較の結果、コードが不一致
であれば異常始動であるとされるので、新しいコードを
受け取って記憶しなおす必要がなく、別の処理を実施す
るために、このフローを終了する。コードが一致してい
れば、正常な始動であるとされ、次のステップに進む。
なお、実際にはここのコード比較には、書込みが中断さ
れた場合のコード比較も含まれる。 (4) ステップ208 で、まず正常であることが車両盗難防
止装置9に通知される。そして車両盗難防止装置9か
ら、新しいコードが内燃機関制御装置1に対して送出さ
れるので、その新しいコードを受信処理する。
【0024】(5) 内燃機関制御装置1では、新しいコー
ドに基づくデータの書込みを実施するため、ステップ21
0 で、書込み開始テーブル11のX+1番目のブロック
のテーブル値YがY+1に更新される(図3(b))。そし
てステップ212 で、X+1番目のブロックに対して、車
両盗難防止装置9から送られてきたその新しいコードに
よるデータが書込まれる。 (6) そのデータ処理が終了したら、ステップ214 で、書
込み終了テーブル12のX+1番目のテーブル値をYか
らY+1に更新して(図3(c))、書換えが完了したこと
の情報をセットして書換えの処理を完了する。
【0025】またステップ212 の最中に、書込みが何ら
かの理由で途中で停止し、正常に終了しなかった場合に
は、X+1番目のブロックに書き込まれているデータに
含まれるコードは信頼性がなく、従ってこのX+1番目
のデータは不要であり、再度X+1番目のブロックに書
き込まれても構わない。前回の書込みが途中で終了して
いるかどうかを確認するためには、書込み開始テーブル
11を調べる。X+1番目のテーブル値がYとなってい
るので、このX+1番目のブロックは途中で中止された
ものではないことが確認される。
【0026】中断後、再びプログラムが再開され、ステ
ップ202 で読出可能ブロックと書込可能ブロックが判定
される際に、図3(c) における書込み終了テーブル12
のX+1番目のメモリがYのままとなっている。書込み
が終了された完全な最新データはX番目のブロックに記
憶されているので、X番目のブロックが読出可能ブロッ
ク、X+1番目のブロックが書込可能ブロックと判定さ
れる。中断されて更新されたコードが正しく記憶されて
いないという場合は、上述のステップ206 の内部で、ま
ずコードが一致せず、中断か否かの判定が成されて、中
断であれば、その旨が車両盗難防止装置9に通知され
て、一回前のコードを呼出させて、最新データに含まれ
る一回前のコードとコード比較を行うことで対応でき
る。従って途中で処理が中断したような場合でも、なん
らかの後処理を必要とせずに、必要とする正しいデータ
が読出され、問題なくもう一度途中で書込みが止まった
ブロックに対して新しいデータの書込みが実施される。
【0027】この書込みが中断して、再度同じブロック
に書込みが実施されると、二重に書込みが実施されたこ
とになる。同じブロックで何回か同じ現象が発生する
と、いつかは実質の書込みが書換え制限回数である1000
0 回を越えることになる。しかし上記のような特殊な書
き直し状況が同じブロックで多発する確率は少なく、各
ブロックは順番に書換えられていくので平均して書換え
回数が増大していく。従ってEEPROM10の書込み性能に
対する影響はほとんどない。また予めシミュレーション
などで予想される中断発生回数を見込んでおき、書換え
制限回数から差し引いておいてもよい。
【0028】しかし書込み開始テーブル11を参照する
ことによって、書込み終了テーブル12の参照で判定さ
れた次の書込可能ブロックが、中断で終わったのか、前
のブロックが正常に完了して全く書込みが開始されてい
ないのかを確認することができる。それで、中断である
と判定された場合、書込み回数を1回増やさないように
次のX+2番目のブロックを書込可能ブロックとするこ
とができる。ただし、読出可能ブロックはX番目のブロ
ックである。
【0029】参照データとなる書込み開始および書込み
終了の各テーブル11、12において、1〜Nまで順
次、各ブロックに対するテーブル値を書換え毎に同じ値
(図3ではY+1)に設定していくことにすれば、常に
最新データがどのブロックに存在するのかを、テーブル
値の変化のある境界で判定でき、その前後が読出可能ブ
ロック、書込可能ブロックであることが容易に判定され
る。このような方式で検索を実施することから、テーブ
ル値は歩進する数値で構成される必要はなく、書込まれ
たブロックとこれから書込まれるブロックとの境界が判
定されるような値で良く、それには少なくとも1ビット
有れば良い。
【0030】N個のブロックそれぞれが書換え制限回数
を越えないようにするためには、N番目のブロックが書
き換えられる時点ごとに、別に設けておいた一つのカウ
ンタを1ずつインクリメントさせていき、このカウンタ
の値が10000 を越えるかどうかをを調べることででき
る。どのブロックも順番に書換えられるのでいずれかの
ブロックの書換え回数を調べれば良いからである。ある
いは、前述の各テーブル値をインクリメントさせていく
カウンタ値とさせても良い。
【0031】以上のように、実際の書込み回数をEEPROM
10の書換え制限回数を越えて使用できるようにしたメ
モリ装置でも、特別な不具合対策の手段を設けることな
く、前回書込んだデータを確実に保持して再度読みだす
ことができる。
【0032】なお、書込まれたブロックがちょうどN番
目であった場合には、次に書き込まれるべきテーブルの
メモリは1番目に戻ることになる。N番目のブロックに
対して書込みが終了した時点での各テーブル11、12
の状態は図4(a) に示すとおりである。図4(a) ではテ
ーブル11、12の総ての値が同一のY+1になってお
り、総てのテーブルのデータ値が変化なしとなる。デー
タ値に変化があることを検出して読出可能ブロックと書
込可能ブロックとを決定しているアルゴリズムでは、そ
の状態ではそれらのブロックが決定されない。従ってこ
のような場合は、ちょうど総てのメモリが一通り書き込
まれた状態なので、再び1番目から書込みが実施されて
いく処置をとることとする。
【0033】そして、1番目のブロックに書込みを実施
する場合、書込み開始テーブル11には、書込み前の値
Y+1に1を加えたY+2が書き込まれ(図4(b))、1
番目のブロックに新しいコードが書き込まれた後に、書
込み終了テーブル12の1番目の所に、同様にY+2が
書き込まれる(図4(c))。なお、このY+2がYであっ
ても良い。これはテーブルのメモリが1ビットであれ
ば、前の値に+1を実施すると自動的に0と1の値にな
ることに対応している。従ってN個分のテーブルのため
に、少なくとも2Nビット分用意するだけで済み、EEPR
OMのメモリ領域を多く専有してしまうことがない。
【0034】(第二実施例)第一実施例の場合は、EEPR
OM10に書込み開始テーブル11と書込み終了テーブル
12の二つが設置された場合を示したが、このうち書込
み終了テーブル12が設置されるだけの場合について説
明する。書込み終了テーブル12だけが設置されている
場合には、書込み終了テーブル12のテーブル値が変化
している境界が、書込みが完了して最新データが記憶さ
れているブロック、即ち読出可能ブロックと、これから
書込まれるべきブロック、即ち書込可能ブロックとの境
界を示すことになり、かつ書込みが無事完了しているこ
とも判る。この場合にはそのブロックが書込みが開始さ
れていたかどうかは調べることができない。つまり中断
であったか、前のブロックが正常に書込み終了しただけ
なのかの区別はつかない。この場合でも中断が発生した
後の処理は第一実施例と同じことになるので問題はな
い。この第二実施例の場合には、EEPROM10に占める領
域が少なくともNビット分だけでよい利点があるため、
従来技術にあるようなカウンタをメモリごとに設ける場
合に比べてメモリの利用効率は格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメモリ装置を利用する内燃機関制御装
置のブロック構成図。
【図2】本発明のメモリ装置に対する読出し、書込み処
理のフローチャート。
【図3】書込み開始テーブルおよび書込み終了テーブル
の説明図。
【図4】書込み処理の特殊な例の説明図。
【符号の説明】
1 内燃機関制御装置 7 ROM (制御プログラム、状態記憶手段、ブロック判
定手段を含む) 9 車両盗難防止装置 10 EEPROM(読出可能ブロック、書込可能ブロックを
含む) 11 書込み開始テーブル(参照データ) 12 書込み終了テーブル(参照データ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書換え制限回数を有する不揮発性のメモリ
    を有して読出し書込みがプログラムで実施されるメモリ
    装置において、 一回のデータの読出しと書込みの一単位となる複数個の
    ブロックに分割されたデータ記憶手段と、 前記ブロック一つ一つに対して、書込終了時に又は書込
    開始時にその旨の状態を示す参照データの少なくともい
    ずれか一つを記憶する状態記憶手段と、 前記参照データを用いて、最後にデータの書込みが正常
    終了したブロックを読出可能ブロック、その次のブロッ
    クを書込可能ブロックと判定するブロック判定手段と、 前記読出可能ブロックに対してデータを読出し、または
    前記書込可能ブロックに対してデータを書込むと共に、
    前記状態記憶手段において前記書込開始時又は書込終了
    時に、その参照データを更新する読出書込手段とを有
    し、 前記読出可能ブロックまたは前記書込可能ブロックを順
    次更新することを特徴とするメモリ装置。
  2. 【請求項2】前記状態記憶手段は、書込開始状態と書込
    終了状態とをそれぞれ示す参照データを記憶し、 前記読出書込手段は、書込開始時に書込み開始を示す前
    記参照データと、書込み終了時に書込終了を示す前記参
    照データの更新を行うことを特徴とする請求項1に記載
    のメモリ装置。
JP11792095A 1995-04-18 1995-04-18 メモリ装置 Pending JPH08287697A (ja)

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