JPH0828668A - 旋回減速機の磨耗粉排出構造 - Google Patents

旋回減速機の磨耗粉排出構造

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JPH0828668A
JPH0828668A JP16825894A JP16825894A JPH0828668A JP H0828668 A JPH0828668 A JP H0828668A JP 16825894 A JP16825894 A JP 16825894A JP 16825894 A JP16825894 A JP 16825894A JP H0828668 A JPH0828668 A JP H0828668A
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JP
Japan
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passage
casing
wear powder
planetary gear
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP16825894A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Okaji
忠 尾梶
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力軸の軸受及びオイルシールなどに対して
減速機の歯車の噛み合いによって生じる磨耗粉が影響を
与えることを防止できる旋回減速機の磨耗粉排出構造を
提供することである。 【構成】 ケーシング15に環状の凸部19を設け、そ
の凸部19とケーシング15の内周面との間で遊星歯車
機構に向かって開口する凹部20を形成し、その凹部2
0に通路21が連絡されている。通路21は、通路22
を介して外端部にストップバルブ24を設けているパイ
プ23に接続されている。油圧モータ1が回転すると、
潤滑油に対して比重の大きい磨耗粉は徐々に凹部20内
へと下降し、さらに潤滑油の攪拌作用により凹部20か
ら通路21,22を通してストップバルブ24で閉じら
れたパイプ23内に導かれて滞留する。この磨耗粉は、
ストップバルブ24を開くことで外部へと排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧ショベルや油圧
式クレーンなどの建設機械に用いられる遊星歯車式の旋
回減速機に係り、特に旋回減速機の磨耗粉を排出するた
めの構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルや油圧式クレーン
など建設機械は、下部走行体と上部旋回体を備え、下部
走行体と上部旋回体との間には旋回機構が設けられてお
り、上部旋回体に設けられた油圧モータを駆動して竪型
の減速機を介して旋回機構を作動させることで、上部旋
回体は下部走行体に対して旋回されるようになってい
る。そして、減速機の構造としては、実開平5−733
68号に記載されたものがある。この構成について図2
により説明する。旋回用の油圧モータ1の軸2には2段
の遊星歯車機構が設けられておれ、最終段の出力軸3に
は旋回機構を構成する旋回内輪の内歯と噛み合わされた
ピニオン4が設けられている。従って、油圧モータ1の
軸2を回転させると、出力軸3とともにピニオン4が旋
回内輪の内歯に沿って回転する。これによって、上部旋
回体が下部走行体に対して旋回される。この時、油圧モ
ータ1にスプライン結合された1段目のサンギヤ5は、
1段目のリングギヤ6と1段目の遊星歯車7を介して噛
み合っており、これによりサンギヤ5の回転は遊星歯車
7から1段目のキャリヤ8を介して2段目のサンギヤ9
に伝達される。サンギヤ9は2段目のリングギヤ10と
2段目の遊星歯車11を介して噛み合っており、これに
よりサンギヤ9の回転は遊星歯車11から2段目のキャ
リヤ12を介して出力軸3に伝達される。この時、軸2
の回転は上記2段の遊星歯車機構による減速機によって
減速されて出力軸3に伝達される。前記スプライン結合
された軸2と1段目のサンギヤ5と結合部14の潤滑の
ため、減速機のケーシング15には図にLで示す線まで
潤滑油が注入されている。また、16,17は軸受であ
り、18はオイルシールである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成において、
出力軸3を支持している軸受16と軸受17との間には
前述のように潤滑油が滞留しているが、各遊星歯車の噛
み合いによって生じる磨耗粉は、潤滑油中に混入されな
がら徐々に下方の軸受17及びオイルシール18の付近
に沈殿する。これにより、滞留及び沈殿した磨耗粉によ
って、軸受17及びオイルシール18に損傷を与える可
能性がある。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みて成された
もので、出力軸の軸受及びオイルシールなどに対して減
速機の歯車の噛み合いによって生じる磨耗粉が影響を与
えることを防止できる旋回減速機の磨耗粉排出構造を提
供することを目的としてる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、下方に伸びる旋回用の油圧モータの軸
の回転を、下方に位置するピニオンの出力軸に伝達する
遊星歯車機構を備えた竪型の旋回減速機において、前記
出力軸が連結された遊星歯車用キャリヤが位置する周囲
のケーシングにキャリヤに向かって環状の凸部を設け、
その凸部とケーシングの内周面との間に形成される前記
遊星歯車機構に向かって開口する凹部内を通路によって
外部に連絡させたことを特徴としている。
【0006】さらに、前記通路にパイプを接続し、この
パイプによって前記凹部内を外部に連絡させたことを特
徴としている。
【0007】さらにまた、前記通路もしくはパイプにフ
ィルターを設けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記のように構成することで、遊星歯車やキャ
リヤなどで生じた潤滑油より比重の大きい磨耗粉は、凹
部内に下降した後に、通路を通って外部に排出されるた
め。ケーシング内に上記の磨耗粉が滞留及び沈殿し続け
ることがない。
【0009】
【実施例】図1はこの発明にかかる旋回減速機の磨耗粉
排出構造の一実施例を示す断面図である。
【0010】以下、この発明の一実施例を図1に基づい
て説明する。なお、図2と同様なものには同一の符号を
付して説明を省略する。
【0011】旋回用の油圧モータ1は下方に伸びる軸2
を備え、この軸2の回転を下方に位置するピニオン4の
出力軸3に伝達する遊星歯車機構が縦方向に位置されて
設けられている。前記出力軸3に連結された2段目の遊
星歯車用キャリヤ12が位置する周囲のケーシング15
にキャリヤ12に向かって環状の凸部19を設け、その
凸部19とケーシング15の内周面との間で前記遊星歯
車機構に向かって開口する凹部20を形成しており、そ
の凹部20内の底部には前記ケーシング15の上下方向
に設けられた通路21が連絡されている。通路21は、
軸受16及び軸受17との間に形成される潤滑油が満た
された部屋をケーシング15外に連絡させるために、ケ
ーシング15の水平方向に設けられた通路22に接続さ
れている。また通路22は、垂れ下がった下方の外端部
にストップバルブ24を設けているパイプ23に接続さ
れており、磨耗粉を潤滑油の貯留部へ連絡できる構成と
なっている。また、通路22の入口下方側に設けられた
凸部25は、通路21から通路22に通された磨耗粉が
軸受16,17の方向へ導かれることを妨げるために設
けられている。
【0012】上記の構成において、油圧モータ1が回転
すると、減速機を構成する遊星歯車機構の各歯車が噛み
合うことで、磨耗粉は攪拌されて潤滑油の中に混入され
た状態となるが、潤滑油に対して比重の大きい磨耗粉は
徐々に凹部20内へと下降し、さらに潤滑油の攪拌作用
により凹部20から通路21,22を通してストップバ
ルブ24で閉じられたパイプ23内に導かれて一時的に
滞留する。この磨耗粉は、ストップバルブ24を開くこ
とで外部へと排出される。従って、軸受16,17及び
オイルシール18が位置するところへは、遊星歯車機構
によって発生する磨耗粉が混入することがないので、そ
れらへの磨耗粉の影響を防止することができる。
【0013】なお、通路21にパイプを接続して、通路
21から直接外部に磨耗粉を排出する構成にしても同様
な作用効果となる。
【0014】また、通路22の凸部25側に対してフィ
ルターを設けることで、通路22を通る摩耗粉が軸受1
6,17の方向へ導かれることを確実に防止することが
できる。
【0015】また、ストップバルブ24の代わりにメク
ラプラグを用いても同様な作用効果が得られる。
【0016】
【発明の効果】請求項1による効果としては、この発明
の旋回減速機の磨耗粉排出構造によれば、出力軸の軸受
及びオイルシールなどに対して減速機の歯車の噛み合い
によって生じる磨耗粉の影響を抑えることができるの
で、旋回減速機の耐久性を向上することができる。
【0017】請求項2による効果としては、上記の効果
に加え、パイプによる簡単な構造によって、磨耗粉の一
時的な滞留場所を提供することができる。
【0018】請求項3による効果としては、上記の効果
に加え、摩耗粉の軸受側への侵入を防止し、摩耗粉を確
実に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる旋回減速機の磨耗粉排出構造
の一実施例を示す断面図である。
【図2】従来の旋回減速機の断面を示す図である。
【符号の説明】
1 油圧モータ 2 軸 3 出力軸 4 ピニオン 11 遊星歯車 12 キャリヤ 19 凸部 20 凹部 21 通路 22 通路 23 パイプ 24 ストップバルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に伸びる旋回用の油圧モータの軸の
    回転を、下方に位置するピニオンの出力軸に伝達する遊
    星歯車機構を備えた竪型の旋回減速機において、前記出
    力軸に連結された遊星歯車用キャリヤが位置する周囲の
    ケーシングにキャリアに向かって環状の凸部を設け、そ
    の凸部とケーシングの内周面との間に形成される前記遊
    星歯車機構に向かって開口する凹部内を通路によって外
    部に連絡させたことを特徴とする旋回減速機の磨耗粉排
    出構造。
  2. 【請求項2】 前記通路にパイプを接続し、このパイプ
    によって前記凹部内を外部に連絡させたことを特徴とす
    る請求項1記載の旋回減速機の磨耗粉排出構造。
  3. 【請求項3】 前記通路にフィルターを設けたことを特
    徴とする請求項2記載の旋回減速機の磨耗粉排出構造。
JP16825894A 1994-07-20 1994-07-20 旋回減速機の磨耗粉排出構造 Pending JPH0828668A (ja)

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JP16825894A JPH0828668A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 旋回減速機の磨耗粉排出構造

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185877A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Fuji Koki Corp 減速歯車装置付き電動弁
CN103649424A (zh) * 2011-07-19 2014-03-19 沃尔沃建造设备有限公司 用于施工机械的回转接头
KR20140118744A (ko) * 2013-03-29 2014-10-08 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 쇼벨
JP2015094391A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 住友重機械工業株式会社 減速装置
WO2020103136A1 (en) * 2018-11-23 2020-05-28 Guangxi Liugong Machinery Co., Ltd. Planetary gear module for swing drive

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CN103649424A (zh) * 2011-07-19 2014-03-19 沃尔沃建造设备有限公司 用于施工机械的回转接头
KR20140118744A (ko) * 2013-03-29 2014-10-08 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 쇼벨
JP2015094391A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 住友重機械工業株式会社 減速装置
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