JPH08283623A - 導電性を有する不燃性塗料 - Google Patents

導電性を有する不燃性塗料

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JPH08283623A
JPH08283623A JP11010795A JP11010795A JPH08283623A JP H08283623 A JPH08283623 A JP H08283623A JP 11010795 A JP11010795 A JP 11010795A JP 11010795 A JP11010795 A JP 11010795A JP H08283623 A JPH08283623 A JP H08283623A
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paint
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coating material
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JP11010795A
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Kujuro Fujiwara
九十郎 藤原
Masahiro Takahashi
昌博 高橋
Kenji Matsumoto
謙二 松本
Ryusuke Yamaguchi
竜介 山口
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Marktec Corp
Original Assignee
Marktec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄鋼工場、自動車工場等においてビレットや
パイプなどを対象として使用されている大型マーキング
装置において塗料タンク内の塗料残量の検知が電気的に
行える導電性を有する不燃性塗料の提供。 【構成】 テトラクロルエチレン、塩化メチレン、ジク
ロロフルオロエタン及びペンタフルオロプロパンから選
ばれる一種又は二種以上のハロゲン系溶剤に、少なくと
も着色剤と樹脂バインダーとを配合してなる不燃性塗料
100重量部に対して導電性付与剤としてハロゲン化第
四アンモニウム化合物0.05〜1.5重量部を添加し
てなる電気抵抗値が15KΩ・cm〜300KΩ・cmの導
電性をする不燃性塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性を有する不燃性
塗料に関し、マーキング装置、特に、鉄鋼工場、自動車
工場等においてビレットやパイプなどを対象として使用
されている大型マーキング装置に好適な塗料を提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、導電性塗料には、導電性フ
ィラー(例えば、金属粉や炭素繊維など)を配合したも
のと導電性付与剤(例えば、リチウム化合物やアンモニ
ウム化合物など)を配合したものとがあり、それぞれ様
々な処方の塗料が実用され、或いは、提案されている。
なお、前者は、主として電波シールド材やプリント回路
板などの導電性塗膜の形成に用いられており、後者は電
荷制御型プリンターのインキに用いられている。
【0003】また、周知の通り、不燃性塗料には、水ベ
ースのものとハロゲン系溶剤ベースのものとがあり、そ
れぞれ様々な処方の塗料が実用され、或いは、提案され
ている。
【0004】一方、これも周知の通り、マーキング装置
には、事務機器として汎用されているワープロに代表さ
れる小型のものと産業機器として汎用されているビレッ
トやパイプなどを対象とする大型のもの(例えば、ショ
ットマーカーS10:商品名:マークテック株式会社)
とがある。
【0005】前者の小型マーキング装置に電荷制御型プ
リンターが採用されている場合には、導電性塗料を使用
することが不可欠であり、導電性塗料としては、例え
ば、特開昭60−118767号公報や特開平6−22
0374号公報に記載されている通り、リチウム化合物
である塩化リチウムやアンモニウム化合物である有機ア
ニオンの第4級アンモニウム塩を導電性付与剤として配
合したものが使用されている。
【0006】後者の大型マーキング装置にはエアー噴射
型ノズルが採用されており、この場合には導電性塗料を
使用する必要はなく、本発明者が知る限り、大型マーキ
ング装置に導電性塗料が使用されている例はない。
【0007】また、後者の大型マーキング装置は、鉄鋼
工場や自動車工場において使用されることが多く、かか
る場合には、安全性の見地から不燃性塗料が採用されて
おり、不燃性塗料としては、作業速度の見地から乾燥速
度が速いハロゲン系溶剤ベースのものが使用されてい
る。
【0008】ところで、上記大型マーキング装置の稼働
時には、該装置の塗料タンクに充填されている塗料の残
量を測定する必要がある。
【0009】何故なら、上記大型マーキング装置は、通
常、自動化されており、且つ、連続自動運転されるもの
であるため、稼働中の「塗料切れ」を可及的に避けなけ
ればならないからである。
【0010】従来、上記大型マーキング装置の塗料量管
理手段としては、上記塗料タンクとして内容物が見える
透明又は半透明容器を用いて目視により残量を知る手段
と上記塗料タンクに重量計を付設して重量測定によって
残量を知る手段とが実用化されている。
【0011】なお、実登第3003544号公報には、
塗料タンクとしてエアゾール容器を用いて該容器内の加
圧変化を圧力スイッチにより検出することによって残量
を知る手段が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記大型マーキング装
置の塗料量管理手段として、前記の目視による手段を採
る場合には、塗料残量を見張っている監視員を必要とす
るため、省力化が進められないという問題点があり、前
記の重量測定による手段を採る場合には、重量計の付設
によって装置自体が重くなるという問題点があると共
に、装置の振動により重量計が誤動作するという問題点
がある。なお、前出実登第3003544号公報記載の
手段は、エアゾール容器を用いない場合には適用できな
いという問題点がある。
【0013】本発明者は、上記諸問題点の解決を技術的
課題として研究を行って来たが、その途上において、前
記大型マーキング装置に導電性塗料を使用して電気的に
塗料量管理を行うという着想を得た。
【0014】即ち、前記大型マーキング装置の塗料タン
クに導電性塗料を充填する場合には、該塗料に通電して
検知電極によって当該塗料の残量を容易に知ることがで
きる。
【0015】本発明者は、上記着想を具体化すべく研究
を進めたが、前記の通り、鉄鋼工場や自動車工場におい
ては、大型マーキング装置にはハロゲン系溶剤ベースの
不燃性塗料が使用されており、該不燃性塗料の塗料特性
を損なうことがなく、且つ、所要の電気抵抗値が得られ
る物質を、従来の導電性塗料に用いられている導電性フ
ィラーや導電性付与剤の内から見い出すことができなか
った。
【0016】即ち、導電性フィラーとして金属粉を配合
する場合には、ハロゲン系溶剤と反応して塗料特性を損
なう危険があり、カーボン粉を配合する場合には、かか
る危険は少ないが、マーキング装置に使用される塗料の
粘度は電波シールド材やプリント回路板などの導電性塗
膜の形成に使用される導電性塗料の粘度よりも相当低い
から沈降してしまって塗料特性を損なう危険がある。な
お、この沈降現象は、金属粉を配合する場合も同様であ
り、さらに、導電性フィラーとして炭素繊維を配合する
場合にも生じる。
【0017】また、導電性付与剤として塩化リチウムや
有機アニオンの第4級アンモニウム塩を配合する場合に
は、いずれの場合にも、塗料特性に影響を及ばさない添
加量では電気抵抗値を充分に下げることができず、所要
の電気抵抗値となるまで添加すると塗料特性が損なわれ
てしまう。なお、ハロゲン系溶剤の一種である塩化メチ
レンに弗化ナトリウム、塩化ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム及びクエン酸三アンモニウムを、各0.1%添加して
みたが、いずれの場合にも電気抵抗値を2×104 KΩ
・cm以下にすることはできなかった。
【0018】そこで、本発明者は、ハロゲン系溶剤ベー
ス不燃性塗料の塗料特性を損なうことなく、且つ、所要
の電気抵抗値が得られる導電性付与剤を求めて、数多く
の試作・実験を重ねた結果、これを見出し本発明を完成
したのである。
【0019】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、テトラ
クロルエチレン、塩化メチレン、ジクロロフルオロエタ
ン及びペンタフルオロプロパンから選ばれる一種又は二
種以上のハロゲン系溶剤に、少なくとも着色剤と樹脂バ
インダーとを配合してなる不燃性塗料100重量部に対
して導電性付与剤としてハロゲン化第四アンモニウム化
合物0.05〜1.5重量部を添加したことを特徴とす
る導電性を有する不燃性塗料である。
【0020】本発明の実施に当たっては、ハロゲン化第
四アンモニウム化合物として塩化トリオクチルメチルア
ンモニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、臭化テト
ラ−n−ブチルアンモニウム及びヨウ化テトラ−n−ブ
チルアンモニウムから選ばれる一種又は二種以上を用い
ることが好ましく、また、電気抵抗値を15KΩ・cm〜
300KΩ・cmとすることが好ましい。
【0021】本発明の構成により詳しく説明すれば次の
通りである。先ず、本発明におけるテトラクロルエチレ
ン、塩化メチレン、ジクロロフルオロエタン及びペンタ
フルオロプロパンから選ばれる一種又は二種のハロゲン
系溶剤に、少なくとも着色剤と樹脂バインダーとを配合
してなる不燃性塗料自体は公知のものであり、市販品を
例示すれば、テックマーカーPSE75白(商品名:マ
ークテック株式会社)やテックマーカーPLE赤(商品
名:マークテック株式会社)などが挙げられ、これ等
は、鉄鋼工場や自動車工場などにおける前記大型マーキ
ング装置に賞用されている。
【0022】本発明における上記公知不燃性塗料の具体
的処方は、ハロゲン系溶剤70〜80重量%、着色剤
(顔料又は染料)5〜25重量%、樹脂バインダー3〜
15重量%であり、必要に応じてDBP、TOP,TE
P及びDBMから選ばれる可塑剤が5〜10重量%配合
されている。
【0023】次に、本発明においては、上記公知不燃性
塗料100重量部に対して導電性付与剤としてハロゲン
化第四アンモニウム化合物0.05〜1.5重量部を添
加している。この配合割合は重要であって、0.05重
量部末満の場合には、所要の導電性を付与することが困
難であり、1.5重量部を越える場合にも所要の導電性
を付与することが困難であり、さらに塗料特性に悪影響
を及ぼす恐れがある。
【0024】ハロゲン化第四アンモニウムとして塩化ト
リオクチルメチルアンモニウム、臭化トリオクチルメチ
ルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、臭化
テトラ−n−ブチルブチルアンモニウム及びヨウ化テト
ラ−n−ブチルアンモニウムを用いて、上記配合割合と
する場合には、目的物の電気抵抗値は15KΩ・cm〜3
00KΩ・cmとなることが保証できる。
【0025】本発明に係る導電性を有する不燃性塗料
(以下「本発明品」ともいう)の調製は容易であり、上
記公知不燃性塗料の調合時に上掲各ハロゲン化第四アン
モニウムの一種又は二種以上を添加すればよく、また、
上記公知不燃性塗料の市販品に上掲各ハロゲン化第四ア
ンモニウムの一種又は二種以上を添加・撹拌してもよ
い。なお、上掲各ハロゲン化第四アンモニウムはいずれ
も市販されている。
【0026】
【作用】本発明品は、導電性を有しているから、前記大
型マーキング装置の塗料タンクに周知の検知電極を付設
して置き該タンクに本発明品を充填して通電すれば該電
極から得られる電気信号によって該タンク内の残量を知
ることができる。具体例によってより詳しく説明すれば
次の通りである。
【0027】図1には、前記大型マーキング装置の塗料
タンクに付設された塗料残量検知機構の構成を示す概念
説明図であり、同図において、金属(通常、ステンレ
ス)製塗料タンク1のキャップ11には塗料輸送管12
が設けられ、該輸送管12の下端は該タンク1の底面近
傍に位置し、他端(同図では省略している)はエアー噴
射型ノズル(図示せず)に導通している。
【0028】該タンク1のキャップ11には検知電極
(通常、直径3mmステンレス製棒)2が付設されていて
該電極2の下端は、該輸送管12の下端の位置より若干
上方に位置している。なお、該電極2は上・下端部を除
いて四弗化エチレン樹脂製チューブからなる絶縁カバー
21によって被覆されている。
【0029】該電極2の上端は交流電源22に接続さ
れ、該電極22には、常法に従って、増幅回路並びにリ
レー駆動回路23が接続されていてその出力はリレー2
4に接続され、該リレー24には警報出力(通常、警報
ランプ又は警報ブザー)25が接続されている。
【0030】本発明品は導電性を有しているから、これ
を該タンク1に充填して使用する場合には、本発明品3
に該電極2の下端部が接触している時は、該タンク1と
該電極2は導通している。この導通状態にあっては、該
タンク1と該電極2、増巾回路並びにリレー駆動回路2
3とは電気的に閉じられていて電流が流れているが本発
明品3が該輸送管12を通じてエアー噴射型ノズルに送
られることにより、該タンク1内充填されている本発明
品3の液面が該電極2の下端部よりも低くなり、該電極
2の下端部と本発明品とが接触しなくなると導通が切れ
る。この非導通状態を増幅回路並びにリレー駆動回路2
3が感知してリレー24を作動させ、リレー24の作動
によって警報出力25が出力される。
【0031】本発明者は、本発明品の電気抵抗値が15
KΩ・cm〜300KΩ・cmであれば上記作用が確実に生
じることを実験によって確認している。300KΩ・cm
以上の電気抵抗値の場合には流れる電流が少なくなるの
で測定が困難となり、15KΩ・cm以下の電気抵抗値の
場合には漏れ電流によって検知動作が不安定となる。実
用上は30KΩ・cm〜160KΩ・cmの範囲から選定す
ることが望ましい。
【0032】なお、上記塗料残量検知機構において、電
源に交流を用いているのは検知電極2の分極を避けるた
めであり、また、該電極2を絶縁カバー21によって被
覆しているのは誤動作を防止するためである。
【0033】
【実施例】本発明の実施例を以下に挙げる。なお、各実
施例において電気抵抗値の測定には、カスカニーLAB
導電率計DS−14(商品名:株式会社堀場製作所)を
使用した。
【0034】実施例1 テトラクロルエチレン(関東電化株式会社製)45重量
%、塩化メチレン(旭硝子株式会社製)31重量%、白
色顔料(酸化チタン:石原産業株式会社製)8重量%、
樹脂バインダー(セルロ−ス樹脂:信越化学株式会社
製)11重量%及びTOP(リン酸トリオクチル:株式
会社大八化学工業所製)5重量%からなる処方(注1)
の不燃性塗料(粘度:22cp/20°C)100重量
部に臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(日本触媒化
学株式会社製)0.4重量部を添加・撹拌して本発明品
を得た。ここに得た本発明品の電気抵抗値を調製直後に
測定したところ143KΩ・cmであった。また、ここに
得た本発明品を室内にて30日間貯蔵後、塗料状態を検
討したところ顔料の沈殿などの劣化現象は認められず、
電気抵抗値を測定したところ149KΩ・cmであった。
【0035】(注1)本実施例で用いた不燃性塗料の処
方は、市販の大型マーキング装置用不燃性ペイント(テ
ックマーカーPSE75白:商品名:マークテック株式
会社)の処方である。
【0036】ここに得た本発明品を大型マーキング装置
(ショットマーカーS10商品名:マークテック株式会
社)に使用して鋼製ビレットにマークを付けたところ上
記市販品を使用した場合と同等の鮮明なマークが得られ
た。
【0037】実施例2 実施例1と同じ処方の不燃性塗料100重量部に塩化ト
リオクチルメチルアンモニウム(日本ファインケミカル
株式会社製)1.5重量部を添加・撹拌して本発明品を
得た。ここに得た本発明品の電気抵抗値を調製直後に測
定したところ37KΩ・cmであった。また、ここに得た
本発明品を室内にて30日間貯蔵後、塗料状態を検討し
たところ顔料の沈殿などの劣化は認められず、電気抵抗
値を測定したところ43KΩ・cmであった。
【0038】ここに得た本発明品を実施例1と同じ大型
マーキング装置に使用して鋼製ビレットにマークを付け
たところ、実施例1に示した市販品を使用した場合と同
等の鮮明なマークが得られた。
【0039】実施例3 実施例1と同じ処方の不燃性塗料100重量部に臭化テ
トラエチルアンモニウム(日本ファインケミカル株式会
社製)0.9重量部を添加・撹拌して本発明を得た。こ
こに得た本発明品の電気抵抗値を調製直後に測定したと
ころ63KΩ・cmであった。また、ここに得た本発明品
を室内にて30日間貯蔵後、塗料状態を検討したところ
顔料の沈殿などの劣化は認められず、電気抵抗値を測定
したところ67KΩ・cmであった。
【0040】ここに得た本発明品を実施例1と同じ大型
マーキング装置に使用して鋼製ビレットにマークを付け
たところ、実施例1に示した市販品を使用した場合と同
等の鮮明なマークが得られた。
【0041】実施例4 テトラクロルエチレン(関東電化株式会社製)46重量
%、塩化メチレン(旭硝子株式会社製)20重量%、ジ
クロロフルオロエタン(三井・デュポンフロロケミカル
社製)10重量%、白色顔料(酸化チタン:石原産業株
式会社製)12重量%、樹脂バインダー(セルロース樹
脂:信越化学株式会社製)6重量%及びDBP(フタル
酸ジブチル:積水化学株式会社製)6重量%からなる処
方(注2)の不燃性塗料(粘度:18cp/20°C)
100重量部に臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム
(日本触媒化学株式会社製)0.1重量部を添加・撹拌
して本発明品を得た。ここに得た本発明品の電気抵抗値
を調製直後に測定したところ106KΩ・cmであった。
また、ここに得た本発明品を室内にて30日間貯蔵後、
塗料状態を検討したところ顔料の沈殿などの劣化現象は
認められず、電気抵抗値を測定したところ106KΩ・
cmであった。
【0042】(注2)本実施例で用いた不燃性塗料の処
方は、市販の大型マーキング装置用不燃性ペイント(テ
ックマーカーPLF白:商品名:マークテック株式会
社)の処方である。
【0043】ここに得た本発明品を実施例1と同じ大型
マーキング装置に使用して鋼製ビレットにマークを付け
たところ上記市販品を使用した場合と同等の鮮明なマー
クが得られた。
【0044】実施例5 ペンタフルオロプロパン(旭硝子株式会社製)50重量
%、塩化メチレン(旭硝子株式会社製)20重量%、青
色染料(Sumitomo Fast Blue 住友
化学工業株式会社製)12重量%、樹脂バインダー(セ
ルロ−ス樹脂:信越化学株式会社会社製)6重量%及び
DOP(フタル酸ジ−2−エチルヘキシル:積水化学株
式会社製)12重量%からなる処方(注3)の不燃性塗
料(粘度:12cp/20°C)100重量部にヨウ化
テトラ−n−ブチルアンモニウム(日本触媒化学株式会
社製)0.2重量部を添加・撹拌して本発明品を得た。
ここに得た本発明品の電気抵抗値を調製直後に測定した
ところ82KΩ・cmであった。また、ここに得た本発明
品を室内にて30日間貯蔵後、塗料状態を検討したとこ
ろ顔料の沈殿などの劣化現象は認められず、電気抵抗値
を測定したところ85KΩ・cmであった。
【0045】(注3)本実施例で用いた不燃性塗料の処
方は、市販の大型マーキング装置用不燃性ペイント(テ
ックマーカーPLF青:商品名:マークテック株式会
社)の処方である。
【0046】ここに得た本発明品を実施例1と同じ大型
マーキング装置に使用して鋼製パイプにマークを付けた
ところ上記市販品を使用した場合と同等の鮮明なマーク
が得られた。
【0047】実施例6 ペンタフルオロプロパン(旭硝子株式会社製)58重量
%、塩化メチレン(旭硝子株式会社製)20重量%、赤
色染料(Tinting Red B:山陽色素株式会
社製)12重量%、樹脂バインダー(セルロース樹脂:
信越化学株式会社製)6重量%及びTEP(リン酸トリ
エチル:黒金化成株式会社製)4重量%からなる処方
(注4)の不燃性塗料(粘度:18cp/20°C)1
00重量部に臭化テトラエチルアンモニウム(日本ファ
インケミカル株式会社製)0.5重量部を添加・撹拌し
て本発明品を得た。ここに得た本発明品の電気抵抗値を
調製直後に測定したところ130KΩ・cmであった。ま
た、ここに得た本発明品を室内にて30日間貯蔵後、塗
料状態を検討したところ顔料の沈殿などの劣化現象は認
められず、電気抵抗値を測定したところ133KΩ・cm
であった。
【0048】(注4)本実施例で用いた不燃性塗料の処
方は、市販の大型マーキング装置用不燃性ペイント(テ
ックマーカーPLE赤:商品名:マークテック株式会
社)の処方である。
【0049】ここに得た本発明品を実施例1と同じ大型
マーキング装置に使用して鋼製ビレットにマークを付け
たところ上記市販品を使用した場合と同等の鮮明なマー
クが得られた。
【0050】実施例7 テトラクロルエチレン(関東電化株式会社製)50重量
%、塩化メチレン(旭硝子株式会社製)30重量%、黒
色顔料(カーボンブラック:日本カーボン株式会社製)
8重量%、樹脂バインダー(セルロース樹脂:信越化学
株式会社製)6重量%及びDBM(ジブチルマレート:
株式会社大八化学工業所製)6重量%からなる処方(注
5)の不燃性塗料(粘度:18cp/20°C)100
重量部にヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(日本
ファインケミカル株式会社製)0.5重量部を添加・撹
拌して本発明品を得た。ここに得た本発明品の電気抵抗
値を調製直後に測定したところ150KΩ・cmであっ
た。また、ここに得た本発明品を室内にて30日間貯蔵
後、塗料状態を検討したところ顔料の沈殿などの劣化現
象は認められず、電気抵抗値を測定したところ153K
Ω・cmであった。
【0051】(注5)本実施例で用いた不燃性塗料の処
方は、市販の大型マーキング装置用不燃性ペイント(テ
ックマーカーPLF黒:商品名:マークテック株式会
社)の処方である。
【0052】ここに得た本発明品を実施例1と同じ大型
マーキング装置に使用してアルミ製パイプにマークを付
けたところ上記市販品を使用した場合と同等の鮮明なマ
ークが得られた。
【0053】(タンク内塗料残量の検知試験)上記各実
施例において使用した大型マーキング装置のステンレス
製塗料タンクに図1に示した通りのタンク内塗料残量検
知機構を付設し、実施例1〜7の各本発明品を使用して
タンク内塗料残量を検知した結果、いずれの場合にも、
タンク内に充填されている本発明品の液面が検知電極の
下端部よりも低くなり該電極の下端部と本発明品とが接
触しなくなった時点で警報出力警報ランプの点灯が得ら
れた。なお、検知電極には直径3mmのステンレス製棒を
使用し、交流電源は24Vに設定した。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る導電性を有する不燃性塗料
は容易に調製できると共に、その使用に当たっては塗料
タンク内の塗料残量の検知などの塗料量管理を電気的に
行うことができる。
【0055】従って、本発明品は鉄鋼工場、自動車工場
等においてビレットやパイプなどを対象として使用され
ている大型マーキング装置に最適なものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗料タンク内の塗料残量検知機構を示した概念
説明図。
【符号の説明】
1 金属製塗料タンク 11 キャップ 12
塗料輸送管 2 検知電極 21 絶縁カバー 22交流電
源 23 増幅回路並びにリレー駆動回路 2
4 リレー 25 警報出力 3 本発明に係る導電性を有する不燃性塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 竜介 神奈川県横須賀市舟倉町641 マークテッ ク株式会社久里浜工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラクロルエチレン、塩化メチレン、
    ジクロロフルオロエタン及びペンタフルオロプロパンか
    ら選ばれる一種又は二種以上のハロゲン系溶剤に、少な
    くとも着色剤と樹脂バインダーとを配合してなる不燃性
    塗料100重量部に対して導電性付与剤としてハロゲン
    化第四アンモニウム化合物0.05〜1.5重量部を添
    加したことを特徴とする導電性を有する不燃性塗料。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化第四アンモニウム化合物が、
    塩化トリオクチルメチルアンモニウム、臭化テトラエチ
    ルアンモニウム、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム
    及びヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウムから選ばれ
    る一種又は二種以上である請求項1記載の導電性を有す
    る不燃性塗料。
  3. 【請求項3】 電気抵抗値が15KΩ・cm〜300KΩ
    ・cmである請求項1又は請求項2記載の導電性を有する
    不燃性塗料。
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