JPH08282574A - 電動機付き自転車 - Google Patents

電動機付き自転車

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Publication number
JPH08282574A
JPH08282574A JP9115095A JP9115095A JPH08282574A JP H08282574 A JPH08282574 A JP H08282574A JP 9115095 A JP9115095 A JP 9115095A JP 9115095 A JP9115095 A JP 9115095A JP H08282574 A JPH08282574 A JP H08282574A
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JP
Japan
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electric motor
drive system
bicycle
speed reducer
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP9115095A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Tanaka
邦章 田中
Hiroshi Miyazawa
弘 宮沢
Hiroshi Nakazato
博 中里
Yutaka Takada
豊 高田
Katsumi Shinkai
勝美 新海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、電動機付き自転車において、小型
で軽量な駆動機構部の構成方法を提供する。 【構成】 人力駆動系を構成するクランク軸301の外
周に、電動機駆動系を構成する電動機100と、前記電
動機の出力を減速する遊星減速機構200とを共に配設
する。 【効果】 駆動機構ケースが小型で軽量となることか
ら、電動機付き自転車の外観が一般の自転車と大きな相
違がなくなり、さらに駆動機構の低コスト化、運転操作
性の向上が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人力駆動系と電動機駆
動系とを並列に設けた電動機付き自転車に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】人力駆動系と電動機駆動系とを並列に設
けた電動機付き自転車は、すでに公知である。しかしな
がら電動機駆動系の電動機や、電動機の出力回転数を減
速する減速機などの配設方法には数多くの提案がなされ
ている。
【0003】例えば特開平4−358986号公報の2
頁1欄48行から2欄6行には、部品点数の減少、カバ
ーを製造する際の成形型の小型化を実現にするために、
ペダルが取り付けられるクランク軸を保持するボトムブ
ラケットから延びるフレーム部材に沿って電動機、減速
機、電池及びコントローラを配設したものが提案されて
いる。
【0004】また特願昭54−134550号公報の1
頁2欄10行から2頁3欄3行には駆動部全体形状を小
型とするために、クランク軸と電動機の出力駆動軸とを
同一のギアケース内に配設し、クランク軸の回転速度を
増速して出力駆動軸に伝達するよう両軸を連結機構にて
連結させ、出力駆動軸に連結した駆動ギアの外径を小さ
く構成することが提案されている。
【0005】また特開昭54−72408号公報の1頁
2欄16行から2頁3欄1行には駆動機構全体寸法を小
型形状とするために、電動機と遊星歯車装置とを車輪の
ハブ体の中に組み込んだ例について記されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら第1、第
2の従来例では、人力駆動系を形成するクランクペダル
により駆動されるクランク軸と、電動機駆動系を構成す
る電動機の軸と、電動機の回転速度を減速する減速機の
軸とが、それぞれ別軸として配設されているために、1
番目の従来例ではクランク軸ケースから電動機および減
速機が突起物として構成され、電動機付き自転車の外観
が、一般自転車とは大きく異なる。また2番目の従来例
では、駆動機構のケースが大型化するといった問題点を
有している。
【0007】また、3番目の従来例はリアタイヤハブ内
に駆動装置を構成する例であり、電動機および減速機が
ハブ軸方向に長くなるために、一般自転車のフレームを
用いることができない。よって電動機付き自転車を製造
する際に、専用フレームを用いる必要があり、高コスト
となるといった問題点を有している。
【0008】また、既提案のものはいずれもブラシ付き
電動機にて構成した例を示しているが、一般にブラシ付
き電動機は、転流のために整流子、刷子、ブラシ保持器
等を軸方向に配設されるために、電動機が軸方向に長く
なるといった問題を有している。さらにブラシ付き電動
機は、ブラシの磨耗により寿命が短いといった問題点
や、磨耗粉の発生によりベアリング等の軸受けを損傷す
るといった問題点を有している。
【0009】本発明の目的は、第1に小型で軽量な駆動
機構部を構成すること、第2に低コスト化が可能な電動
自転車を提供すること、第3に長寿命な駆動機構部を構
成することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、人力駆動系と電動機駆動系とを並列に設け
た電動機付き自転車において、人力駆動系を構成するク
ランク軸の外周に、電動機駆動系を構成する電動機と、
前記電動機の出力を減速する遊星減速機とを共に配設し
たことを特徴とする。
【0011】また本発明は、人力駆動系と電動機駆動系
とを並列に設けた電動機付き自転車において、人力駆動
系を構成するクランク軸の外周に、電動機駆動系を構成
する電動機を配設したことを特徴とする。
【0012】また本発明は、人力駆動系と電動機駆動系
とを並列に設けた電動機付き自転車において、人力駆動
系を構成するクランク軸の外周に、電動機駆動系を構成
する電動機の出力を減速する遊星減速機を配設したこと
を特徴とする。
【0013】また本発明は、人力駆動系と電動機駆動系
とを並列に設けた電動機付き自転車において、電動機駆
動系を構成する電動機に、前記電動機の出力を減速する
減速機構を内蔵したことを特徴とする。
【0014】また本発明は、前記減速機構に遊星減速機
を用いたことを特徴とする。
【0015】また本発明は、電動機駆動系を構成する電
動機を、リアタイアハブ内に配設したことを特徴とす
る。
【0016】また本発明は、電動機駆動系を構成する電
動機を、フロントタイヤハブ内に配設したことを特徴と
する。
【0017】また本発明は、電動機駆動系を構成する電
動機を、人力駆動系を構成するクランク軸の外周に配設
したことを特徴とする。
【0018】また本発明は、電動機にブラシレスモータ
を用いたことを特徴とする。
【0019】
【作用】以上説明した本発明の電動機付き自転車によれ
ば、人力駆動系と電動機駆動系とを並列に設けた電動機
付き自転車において、人力駆動系を構成するクランク軸
の外周に、電動機駆動系を構成する電動機と、前記電動
機の出力を減速する遊星減速機とを共に配設したことか
ら、電動機の軸と遊星減速機の軸を支える軸受け部分
を、駆動機構を覆う駆動機構ケースに設ける必要がない
ので、駆動機構が小型化、軽量化される。
【0020】このように、駆動機構が小型化されること
により、フロントスプロケットの外径よりも小さく、も
しくは類似した大きさで構成されることにより、駆動機
構はフロントスプロケットに隠れる。よって、一般自転
車と比較したとき外観上大きな相違がなく、電動自転車
を構成することが可能となる。また、駆動機構が突起物
として電動機付き自転車からはみ出さないことから、転
倒等に際して、駆動機構部の損傷、破壊等を防ぐことで
きる。また駆動機構ケースを製造するにあたって、一般
に駆動機構ケースは鋳造型を用い製造されるが、駆動機
構ケースの小型化により型コストを低コストとすること
が可能となる。また、駆動機構部が軽量化されることか
ら、自転車の発進時や上り坂でのふらつきが低減され
る。また下り坂での慣性エネルギーが小さいために、ブ
レーキ性能の向上が図れ安全性が向上する。
【0021】また、人力駆動系を構成するクランク軸の
外周に、電動機駆動系を構成する電動機、もしくは電動
機の出力を減速する遊星減速機構を配設したことによ
り、電動機の軸を支える軸受け部分、もしくは遊星歯車
減速機の軸を支える軸受け部分を、駆動機構ケースに設
ける必要がないので、駆動機構が小型化、軽量化され
る。よって前述と同様な作用が得られる。
【0022】また、本発明では電動機の出力を隣接する
減速機構に伝達する際に、ベルトドライブ機構を用いる
ことができるので、騒音、振動を小さくすることができ
る。またベルトドライブ機構のプーリの直径比を異なる
ものとすることにより、減速比を得ることができる。
【0023】また、電動機駆動系を構成する電動機に、
前記電動機の出力を減速する減速機構を内蔵することに
より、駆動機構を軸方向に短く構成することが可能であ
る。また前記減速機構に遊星減速機を用いることによ
り、駆動機構をよりコンパクトに構成することができ
る。また前記電動機をリアタイヤハブ内に配設すること
により、駆動機構がタイヤ軸方向に短いために、JIS
規格(日本工業規格)に定義されるフレームにて電動自
転車を構成することが可能である。JIS規格において
はリアタイヤハブを固定するフレーム(チェーンステ
ー)の幅は120mm、124mm、127mmのいず
れかと規定されている。またフロントハブ内に前記電動
機を配設する場合も同様であり、駆動機構がタイヤ軸方
向に短いためにJIS規格に定義されるフレームにて電
動自転車を構成することが可能である。JIS規格にお
いてはフロントタイヤハブを固定するフレームの幅は9
3mmと規定されている。よって電動機付き自転車を製
造する際に、新規フレームを作る必要がないために、低
コストな電動機付き自転車を提供することが可能であ
る。また一般の自転車に駆動機構を取り付けて、電動機
付き自転車を構成することも可能となる。
【0024】また、前記駆動機構をクランク軸の外周に
配設することにより、駆動機構がクランク軸方向に短く
構成されるために、JIS規格に定義されるハンガ部幅
にて電動自転車を構成することが可能である。JIS規
格においてはクランク軸を固定するハンガ部の幅を68
mm、70mm、73mmと定義されている。よってこ
の数値前後の幅であれば電動機付き自転車の運転者が駆
動機構の存在に大きな違和感を持たない。
【0025】また電動機駆動系を構成する電動機に、前
記電動機の出力を減速する減速機構を内蔵することによ
り、駆動機構ケースに電動機の軸と遊星減速機の軸を支
える軸受け部を、駆動機構を覆う駆動機構ケースに設け
る必要がないので、駆動機構が小型化、軽量化される。
よって前述と同様な作用を得ることができる。
【0026】また電動モータ駆動系を構成する電動機に
ブラシレスモータを用いることにより、駆動機構部をク
ランク軸、フロントタイヤハブ軸、リアタイヤハブ軸方
向にさらに短く構成することが可能である。これはブラ
シレスモータはブラシモータと比較して、コミテータ、
ブラシ、ブラシ保持器などの転流機能を必要としないた
めである。よって以上示した作用をより効果的にするこ
とが可能となる。
【0027】さらにブラシを有しないことから電動機の
寿命が長く、またブラシの磨耗粉が発生しないことによ
り、ベアリング等に損傷を与えることがない。よって駆
動機構の信頼性を向上させることが可能である。
【0028】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の一実施例を示す駆動機構の
断面図、図2は人力駆動系と電動機駆動系の概略構成を
示す図、図3は電動機付き自転車の全体構成を示す図で
ある。本実施例においては、人力駆動系を構成するクラ
ンク軸の外周に、電動機駆動系を構成する電動機と、前
記電動機の出力を減速する遊星減速機とを共に配設した
例について詳細な説明をおこなう。
【0029】図1において、クランク軸301にはクラ
ンク302およびクランクペダル(図示せず)が取り付
けられ、駆動機構ケース306の中心部をベアリング3
03を介して回転可能に軸支されている。クランク軸3
01とスプロケット304は一方向クラッチ305を介
して取り付けられ、人間の踏力をチェーン(図示せず)
を介してリアタイヤに伝達する。
【0030】クランク軸301の外周には電動機出力駆
動系を構成する電動機100、電動機の出力を減速する
遊星減速機200、出力をリアタイヤに伝達する前記ス
プロケット304等が配設されており、それらは駆動機
構ケース306により全体を覆われている。
【0031】電動機100は、固定子101、回転子1
02、界磁用マグネット103、電動機巻線104、回
転子位置検出手段105(例えばホール素子)から構成
された、ブラシレスモータである。固定子101には電
動機巻線104が施され、電動機巻線は回転子位置検出
手段105の信号により適当な相が励磁され、回転子1
02が回転する。回転子102はベアリング309を介
してクランク軸301の周りに回転可能に配設されてい
る。また固定子101は電動機付き自転車のフレーム
(図示せず)に取り付けられた駆動機構ケース306に
固定されている。
【0032】1段目遊星減速機201および2段目遊星
減速機202は、太陽ギア、遊星ギア、インターナルギ
アより構成される。1段目遊星減速機201の太陽ギア
203は、クランクアーム206を介して回転子102
と一体となっており、クランク軸301の周りに回転可
能に配設されている。2段目遊星減速機構202の太陽
ギア207は、ベアリング310を介してクランク軸3
01周りに回転可能に配設されている。1段目遊星減速
機201および2段目遊星減速機202のインターナル
ギア205および209は駆動機構ケース306に固定
されている。遊星ギア204と太陽ギア207は、クラ
ンクアーム210を介して連結されている。遊星ギア2
08とスプロケット304は一方向クラッチ311を介
して連結されている。
【0033】次に電動機駆動系の力の伝達について説明
をする。電動機100の回転子102からの出力は、ク
ランクアーム206を介して1段目遊星減速機構201
の太陽ギア203に入力され、遊星ギア204より出力
される。遊星ギア204の出力はクランクアーム210
により、2段目遊星減速機構202の太陽歯車207に
伝達され、遊星歯車208より出力される。減速機構2
00により減速された出力は、一方向クラッチ311を
介してスプロケット304に伝達される。一方向クラッ
チ311は、電動機駆動系が非作動状態のときに、減速
機構及び電動機が回転し、電動機付き自転車の運転者の
負荷となるのを防ぐために設けられる。
【0034】次に駆動系の概略構成について説明をおこ
なう。図2に示すように、人力駆動系は、クランク軸を
通じてフロントスプロケットに伝達される。ただしペダ
ルの逆回転により、駆動輪に逆方向の力が伝達されない
ように一方向クラッチが介在する。次に電動機駆動系に
ついて説明を加える。人間の踏力を検出するトルク検出
器の信号と、駆動輪の速度信号はコントローラに伝達さ
れる。コントローラではその信号を基にモータの所要の
動力を算出し、電動機の電圧を決定する。それにより電
動機は所要の駆動量を得、その駆動力は一方向クラッチ
を介在して減速機に伝達され、さらにフロントスプロケ
ットに伝達される。
【0035】コントローラでの制御方法について説明を
加える。電動機付き自転車の低速度領域では、電動機の
出力を人間の踏力による出力とほぼ同一となるように、
モータ電圧の制御を行う。また高速度領域では、人力駆
動系とモータ駆動系の合成出力のうち電動機の出力が占
める割合を、速度の増加に比例して減少するようにモー
タ電圧の制御をおこなう。よってある速度領域以上にお
いては、安全のために電動機の出力を0とすることが望
ましい。
【0036】次に電動機付き自転車の全体構成について
説明をおこなう。図3に示すように電動機付き自転車
は、フレーム506、フロントタイヤ503、ハンドル
505、リアタイヤ502、サドル501など一般の自
転車の構成部品に加えて、バッテリ401、コントロー
ラ403、駆動機構402などから構成される。駆動機
構402はフレーム506にネジ止め、もしくは溶接に
より固定される。駆動機構402の電源は、トップチュ
ーブ509、ダウンチューブ508、シートチューブ5
07との間に配設されたバッテリ401により供給され
る。またコントローラは同じく、トップチューブ50
9、ダウンチューブ508、シートチューブ507との
間に配設される。
【0037】以上の構成により、人力駆動系を構成する
クランク軸の外周に、電動機駆動系を構成する電動機
と、前記電動機の出力を減速する遊星減速機構とを共に
配設することが出来る。
【0038】また本実施例においては、減速機に遊星減
速機を用いて説明をしたが、固定作動伝動機、連動遊星
伝動機等の他方式の遊星減速機においても実現できるこ
とは言うまでもない。
【0039】(実施例2)図4は本発明の一実施例を示
す駆動機構の断面図を示す図である。本実施例において
は人力駆動系を構成するクランク軸の外周に、電動機駆
動系を構成する電動機を配設した例について詳細な説明
をおこなう。
【0040】図4において、クランク軸301にはクラ
ンク302及びクランクペダル(図示せず)が取り付け
られ、駆動機構ケース306にベアリング303を介し
て軸支されている。クランク軸301とスプロケット3
04は一方向クラッチ305を介して取り付けられ、人
間の踏力をチェーン(図示せず)を介してリアタイヤに
伝達する。
【0041】クランク軸301の外周には電動機出力駆
動系を構成する電動機100、出力をリアタイヤに伝達
する前記スプロケット304等が配設されている。また
前記電動機100と隣接して、遊星減速機200が配設
されている。電動機100の回転子102に設けられた
プーリ307と、遊星減速機200に設けらられたプー
リ312とは、駆動ベルト308によりつながってい
る。遊星減速機200に設けられたプーリ313と、プ
ーリ314は駆動ベルト315によりつながっている。
プーリ314はスプロケット304に一方向クラッチ3
11を介して取り付けられている。また、それらは駆動
機構ケース306により全体を覆われている。
【0042】電動機100の構成は、前実施例にて説明
されたものと同一である。ただし回転子102には前記
プーリ307が配設されている。
【0043】次に電動機駆動系の力の伝達について説明
をする。電動機100からの出力は、前記プーリ307
を介して駆動ベルト308、プーリ312、遊星減速機
構200へと伝達される。遊星減速機構200にて減速
された出力は、プーリ313、駆動ベルト315、プー
リ314、一方向クラッチ311を介してフロントスプ
ロケット304に伝達される。ここで、一方向クラッチ
311は、電動モータ駆動系が作動状態でないときに、
減速機及び電動機が回転し、運転者に負荷となるのを防
ぐために設けられる。また、プーリ307と312、3
13と314の外径比を変えることにより、電動機10
0からの出力を減速させることが可能なために、本実施
例の遊星減速機200は1段の遊星歯車機構にて十分な
減速比を得ることが可能である。
【0044】以上の構成により、人力駆動系を構成する
クランク軸の外周に、電動機駆動系を構成する電動機を
配設することができる。
【0045】また本実施例の説明において、減速機構に
遊星減速機およびプーリとベルトによる減速機構を用い
たが、これらは本発明を限定するものではなく、他の減
速機構、例えば平歯車、ハスバ歯車、笠歯車、ウォーム
ギア等の組み合わせや、遊星差動式減速機構、ハイポサ
イクロイド等の特殊遊星減速機構等でも構成可能なこと
は明らかである。
【0046】(実施例3)図5は本発明の一実施例を示
す駆動機構の断面図を示す図である。本実施例において
は、人力駆動系を構成するクランク軸の外周に、電動機
駆動系を構成する電動機の出力を減速する遊星減速機を
配設した例について詳細な説明をおこなう。
【0047】図5において、クランク軸301にはクラ
ンク302及びクランクペダル(図示せず)が取り付け
られ、駆動機構ケース306の中心部をベアリング30
3を介して軸支されている。クランク軸301とスプロ
ケット304は一方向クラッチ305を介して取り付け
られ、人間の踏力をチェーン(図示せず)を介してリア
タイヤに伝達する。
【0048】クランク軸301の外周には電動機100
の出力を減速する遊星減速機200、出力をリアタイヤ
に伝達するスプロケット304等が配設されている。ま
た前記遊星減速機200に隣接して電動機100が配設
されている。電動機100の回転子102に設けられた
プーリ320と遊星減速機200に設けられたプーリ3
21とは、駆動ベルト322によりつながっている。プ
ーリ321は、遊星減速機201の太陽ギア203と一
体となり、クランク軸301の周りを回転可能に軸支さ
れている。また、それらは駆動機構ケース306により
全体を覆われている。
【0049】電動機100の構成は、前実施例にて説明
されたものと同一である。ただし電動機100はクラン
ク軸301に隣接して配設されており、回転子102に
は前記プーリ320が配設されている。
【0050】また、遊星減速機200の構成は、前実施
例にて説明されたものと同一である。ただし1段目遊星
減速機201の太陽ギア203には、前記プーリ321
が配設されている。
【0051】次に電動機駆動系の力の伝達について説明
をする。電動機100の回転子102からの出力は、プ
ーリ320、駆動ベルト322、プーリ321を介し
て、遊星減速機構200に伝達される。遊星減速機構2
00にて減速された出力は一方向クラッチ311を介し
てスプロケット304に伝達される。一方向クラッチ3
11は、電動機駆動系が非作動状態のときに、減速機及
び電動機が回転し、運転者に負荷となるのを防ぐために
設けられる。
【0052】また、プーリ320および321の外径比
を変えることにより、電動機100からの出力を減速さ
せることが可能なために、本実施例の遊星減速機構20
0は1段の遊星減速機にて構成することも可能である。
【0053】以上の構成により、人力駆動系を構成する
クランク軸の外周に、電動機駆動系を構成する電動機の
出力を減速する遊星減速機を配設することができる。
【0054】また本実施例においては、減速機に遊星減
速機を用いて説明をしたが、固定作動伝動機、連動遊星
伝動機等の他方式の遊星減速機においても実現できるこ
とは言うまでもない。
【0055】(実施例4)図6は本発明の一実施例を示
す駆動機構の断面図を示す図である。本実施例において
は、電動機駆動系を構成する電動機に、前記電動機の出
力を減速する減速機を内蔵した例について詳細な説明を
おこなう。また前記減速機に遊星減速機を用いた例につ
いて詳細な説明をおこなう。また電動機駆動系を構成す
る電動機が、リアタイヤハブ内に配設された例について
詳細な説明をおこなう。
【0056】図6において、リアハブ510はフレーム
506にベアリング318を介して回転可能に軸支され
ている。リアハブにはスポーク513が複数本張られ、
リアタイヤを支えている。リアハブ510に隣接してリ
アスプロケット512が設けられており、チェーン(図
示せず)を媒体として人間の駆動力をリアハブ506に
伝達する。またリアスプロケット512とリアハブ51
0との間には一方向クラッチ316が設けられる。
【0057】リアハブ510の内部には、電動機出力駆
動系を構成する電動機100、前記電動機100の出力
を減速する1段目遊星減速機201および2段目遊星減
速機202、一方向クラッチ317等が配設されてい
る。
【0058】電動機100の構成は、前実施例において
説明されたものと同じである。ただし回転子102はベ
アリング319にて、モータケース106に回転可能に
軸支されている。また回転子102は、カップ形状とな
っており、内部の空間部に1段目遊星減速機構201を
内蔵する。モータケース106はフレーム506に固定
されている。
【0059】1段目遊星減速機構201および2段目遊
星減速機202は、前実施例にて説明した遊星減速機で
ある。1段目遊星減速機201は、モータケース106
に固定され、電動機100の回転子102の内部に配設
されている。2段目遊星減速機202もモータケース1
06に固定される。回転子102と1段目遊星減速機2
01、および1段目遊星減速機201と2段目遊星減速
機202は、それぞれスプライン結合にて接続されてい
る。また、2段目遊星減速機202とリアハブ510
は、一方向クラッチ317を介して連結されている。
【0060】次に電動機駆動系の力の伝達について説明
をする。電動機100の回転子102からの出力は回転
子の軸から、カップ状の回転子102に内蔵された1段
目遊星減速機201、2段目遊星減速機202と伝達さ
れる。2段目減速機構202の出力は一方向クラッチ3
17を介してリアハブ510に伝達される。一方向クラ
ッチ317は、電動機駆動系が非作動状態のときに、減
速機及び電動機が回転し、運転者の負荷となるのを防ぐ
ために設けられる。
【0061】以上の構成により、電動機駆動系を構成す
る電動機に、前記電動機の出力を減速する減速機を内蔵
し、減速機に遊星減速機を用い、また電動機駆動系を構
成する電動機が、リアタイヤハブ内に配設することがで
きる。
【0062】また本実施例においては、電動機駆動系を
構成する電動機を、リアハブの内部に構成した例を示し
たが、フロントハブ内部、クランク軸の外周に同様な構
成がとれることは言うまでもない。
【0063】また本実施例においては、減速機に遊星減
速機を用いて説明をしたが、固定作動伝動機、連動遊星
伝動機等の他方式の遊星減速機においても実現できるこ
とは言うまでもない。
【0064】また以上の実施例の説明において、電動機
駆動系を駆動する電動機にインナーロータ型電動機を用
い説明をおこなったが、アウターロータ型電動機や、ア
キシャルギャップ型電動機等であっても、同様に構成で
きることは明らかである。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0066】クランク軸の外周に電動機と遊星減速機と
を共に配設したことから、電動機の軸と遊星減速機の軸
を支える軸受け部分を、駆動機構を覆う駆動機構ケース
に設ける必要がないので、駆動機構が小型化、軽量化さ
れる。
【0067】そして駆動機構が小型化、軽量化されるこ
とにより、一般自転車と比較して外観上大きな相違がな
い電動機付き自転車を構成できる。また転倒等に際し
て、駆動機構部の損傷、破壊等を防ぐことができる。ま
た駆動機構ケースの鋳造型が小さくなるので低コストと
することができる。また、操縦の安定性が実現できる。
【0068】また、電動機駆動系を構成する電動機に、
減速機を内蔵することにより、駆動機構を軸方向に短く
構成することが可能である。また前記電動機をリアタイ
ヤハブ内に配設することにより、JIS規格に定義され
るフレームにて電動機付き自転車を構成することが可能
である。よって電動機付き自転車を製造する際に、新規
フレームを作る必要がないために、低コストな電動機付
き自転車を提供することができる。
【0069】また電動機にブラシレスモータを用いるこ
とにより、電動機の寿命が長く、ブラシの磨耗粉が発生
しないことにより、ベアリング等に損傷を与えることが
ない。よって駆動機構の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動機構の断面図。
【図2】人力駆動系と電動機駆動系の概略構成を示す
図。
【図3】電動モータ付き自転車の全体構成を示す図。
【図4】駆動機構の断面図。
【図5】駆動機構の断面図。
【図6】駆動機構の断面図。
【符号の説明】
100 電動機 101 固定子 102 回転子 103 界磁用マグネット 104 電動機巻線 105 回転子位置検出手段 106 モータケース 200 遊星減速機構 201 一段目遊星減速機構 202 二段目遊星減速機構 203,207 太陽歯車 204,208 遊星歯車 205,209 インターナルギア 206,210,211 クランクアーム 301 クランク軸 302 クランク 303,309,310,318,319 ベアリング 304 スプロケット 305,311,316,317 一方向クラッチ 306 駆動機構ケース 307,312,313,314,320,321 プ
ーリ 308,315,322 駆動ベルト 400 電動自転車 401 バッテリー 402 駆動機構 403 コントローラ 501 サドル 502 リアタイア 503 フロントタイア 504 ペダル 505 ハンドル 506 フレーム 507 シートチューブ 508 ダウンチューブ 509 トップチューブ 510 リアハブ 511 フロントハブ 512 リアスプロケット 513 スポーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 豊 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 新海 勝美 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力駆動系と電動機駆動系とを並列に設
    けた電動機付き自転車において、人力駆動系を構成する
    クランク軸の外周に、電動機駆動系を構成する電動機
    と、前記電動機の出力を減速する遊星減速機とを共に配
    設したことを特徴とする電動機付き自転車。
  2. 【請求項2】 人力駆動系と電動機駆動系とを並列に設
    けた電動機付き自転車において、人力駆動系を構成する
    クランク軸の外周に、電動機駆動系を構成する電動機を
    配設したことを特徴とする電動機付き自転車。
  3. 【請求項3】 人力駆動系と電動機駆動系とを並列に設
    けた電動機付き自転車において、人力駆動系を構成する
    クランク軸の外周に、電動機駆動系を構成する電動機の
    出力を減速する遊星減速機を配設したことを特徴とする
    電動機付き自転車。
  4. 【請求項4】 人力駆動系と電動機駆動系とを並列に設
    けた電動機付き自転車において、電動機駆動系を構成す
    る電動機に、前記電動機の出力を減速する減速機構を内
    蔵したことを特徴とする電動機付き自転車。
  5. 【請求項5】 前記減速機構に遊星減速機を用いたこと
    を特徴とする請求項4記載の電動機付き自転車。
  6. 【請求項6】 電動機駆動系を構成する電動機を、リア
    タイヤハブ内に配設したことを特徴とする請求項4また
    は5記載の電動機付き自転車。
  7. 【請求項7】 電動機駆動系を構成する電動機を、フロ
    ントタイヤハブ内に配設したことを特徴とする請求項4
    または5記載の電動機付き自転車。
  8. 【請求項8】 電動機駆動系を構成する電動機を、人力
    駆動系を構成するクランク軸の外周に配設したことを特
    徴とする請求項4または5記載の電動機付き自転車。
  9. 【請求項9】 電動機にブラシレスモータを用いたこと
    を特徴とする請求項1から8いずれか一項記載の電動機
    付き自転車。
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