JPH0828214A - 内燃機関の動弁機構用タペット及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関の動弁機構用タペット及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0828214A
JPH0828214A JP17074294A JP17074294A JPH0828214A JP H0828214 A JPH0828214 A JP H0828214A JP 17074294 A JP17074294 A JP 17074294A JP 17074294 A JP17074294 A JP 17074294A JP H0828214 A JPH0828214 A JP H0828214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tappet
recessed hole
top wall
upward
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17074294A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Hara
信雄 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Fuji Valve Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oozx Inc, Fuji Valve Co Ltd filed Critical Fuji Oozx Inc
Priority to JP17074294A priority Critical patent/JPH0828214A/ja
Publication of JPH0828214A publication Critical patent/JPH0828214A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンバルブの軸端が当接するタペットの
チップを、タペット本体の頂壁の下面における上向凹孔
内に安定的に保持する。 【構成】 タペット本体1の頂壁1aの下面中央に形成
された上向凹孔5における奥面の周端縁に、軸線上方に
凹入する環状溝6を形成することにより、ばり7aを有
するチップ7を、上向凹孔5内に挿入した際、チップ7
は、上向凹孔5の奥面と密着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンバルブの軸端
が当接するチップを、有頂筒状のタペット本体における
頂壁の下面に設けた上向凹孔内に、安定的に保持しうる
ようにした動弁機構用タペット及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、内燃機関における直接駆動型の
動弁機構の要部を示すもので、エンジンバルブ(51)の軸
端部外周面に切設した環状溝(52)には、1対のコッタ(5
3)が嵌合され、両コッタ(53)にはばね受け(54)が止着さ
れている。エンジンバルブ(51)は、ばね受け(54)とシリ
ンダヘッド(56)との間に縮設した弁ばね(55)により、上
向に付勢されている。
【0003】(57)は、シリンダヘッド(56)に上下に摺動
自在に嵌合された有頂円筒状のアルミニウム合金製のタ
ペット本体で、その頂壁の下面中央に穿設した上向凹孔
(58)内には、耐摩耗性の円板状のチップ(59)が嵌合さ
れ、かしめ止めされている。チップ(59)の下面には、エ
ンジンバルブ(51)の軸端が当接している。
【0004】タペット本体(57)の頂壁の上面の凹部内に
遊嵌されたシム(60)の上面には、回転カム(61)が接触し
ており、エンジンバルブ(51)は、回転カム(61)の回転に
より、上下に駆動される。
【0005】図6に示すように、上向凹孔(58)は、通
常、旋盤により切削加工して穿設されるが、この加工時
において、上向凹孔(58)の奥面の周縁(58a)には、バイ
ト先端の形状により、僅かながら丸みが生ずる。
【0006】また、チップ(59)を、板状素材の打抜きに
より製作する際、図5に示すようにチップ(59)に一方の
面の周端縁に、ばり(59a)が発生する。
【0007】このままの状態で、上向凹孔(58)内にチッ
プ(59)を嵌合すると、上向凹孔(58)の周端(58a)の丸み
やばり(59a)のため、上向凹孔(58)の奥面にチップ(59)
が密着せず、エンジン運転中にがたつきが生じ、上向凹
孔(58)の奥面角部やチップ(59)に亀裂が発生したり、破
損したりすることがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した問題の発生を
防止するため、従来は、図6に示すように、打抜きによ
り生じたチップ(59)のばり(59a)を、機械加工等により
除去し、かつ面取り(59b)を施した後、上向凹孔(58)内
に嵌合するようにしている。このようなばり(59a)の除
去作業は、チップ(59)が小形であるため甚だ面倒であ
り、生産性の低下を来していた。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、チップにばりがあっても、これを、上向
凹孔内に安定的に保持しるうようにした、内燃機関の動
弁機構用タペット及びその製造方法を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、上面が頂壁をもって閉塞された円筒状をなすタペ
ット本体における前記頂壁の下面中央に、エンジンバル
ブの軸端が当接するチップ装着用の上向凹孔を形成し、
かつ該凹孔の奥面の周端縁に、軸線上方に凹入する環状
溝を設けることにより、解決される。
【0011】また、上記タペットは、素材を上下のパン
チにより冷間鍛造することにより、頂壁を備える円筒状
のタペット本体と、前記頂壁の下面中央における上向の
凹孔と、該凹孔の奥面周端縁の軸線上方に凹入する環状
溝とを同時に形成することにより製造しうる。
【0012】
【作用】本発明によれば、タペット本体の頂壁の下面に
形成した上向凹孔の奥面周端縁に、軸線上方を向く環状
溝が形成されているので、周縁にばりのあるチップを上
向凹孔内に挿入しても、ばりは環状溝に嵌入して、チッ
プは凹孔の奥面に密接する。
【0013】従って、チップがエンジン運転中にがたつ
くことはない。
【0014】
【実施例】図1及び図2は、本発明のタペットの一実施
例を示し、タペット本体(1)における頂壁(1a)の下面中
央に形成された上向凹孔(5)の奥面の周端縁には、軸線
上方を向く環状溝(6)が形成されている。
【0015】上記タペット本体(1)は、図3に示すよう
に、軽合金製の素材(図示省略)を、冷間鍛造用プレス装
置(2)における金型(D)内の上パンチ(3)と下パンチ
(4)との間に挿入して、冷間鍛造を行うことにより製造
される。
【0016】この際、下パンチ(4)の上端面中央に、上
向凹孔(5)形成用の上向き円形の突部(4a)と、その周端
縁に上向の環状突起(4b)とを、一体的に設けておくこと
により、図2に拡大して示すように、頂壁(1a)の下面中
央には、上向凹孔(5)と環状溝(6)とが同時に形成され
る。なお、上向凹孔(5)の開口端部には、チップ(7)の
挿入を容易とするために、テーパー状に外方に向かって
若干拡径する拡径部(5a)を形成するのがよい。
【0017】板状素材の打抜きにより成形されたチップ
(7)を、ばり(7a)が生じた状態のまま鍛造後の上向凹孔
(5)内に挿入し、上向凹孔(5)の開口端縁をかしめ(8)
によって締付ければ、ばり(7a)は環状溝(6)内に嵌入す
るので、チップ(7)は上向凹孔(5)の奥面に密着し、強
固かつ安定的に取付けられる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、タペット本体の上向凹
孔の奥面周端縁に環状溝が形成されているので、周縁に
ばりがあるチップをそのまま挿入しても、ばりによるが
たが発生することはなく、チップは、上向凹孔内に安定
的に保持される。従って、チップ取り付けに際し、面倒
なばり取り作業が不要となり、生産性が著しく向上す
る。
【0019】また、上記環状溝を、タペット本体の冷間
鍛造と同時に容易に形成しうるので、機械加工等が省略
され、製造コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタペットに、チップを嵌合した状態を
示す中央縦断正面図である。
【図2】図1における要部の拡大縦断分解正面図であ
る。
【図3】本発明のタペットの成形要領を示す要部の中央
縦断正面図である。
【図4】本発明が適用される動弁機構の要部の中央縦断
正面図である。
【図5】板状素材を打抜いて形成されたチップの中央縦
断正面図である。
【図6】従来のタペットの要部中央縦断分解正面図であ
る。
【符号の説明】
(1)タペット本体 (1a)頂壁 (2)冷間鍛造用プレス装置 (3)上パンチ (4)下パンチ (5)上向凹孔 (5a)拡径部 (6)環状溝 (7)チップ (7a)ばり (8)かしめ (D)金型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が頂壁をもって閉塞された円筒状を
    なすタペット本体における前記頂壁の下面中央に、エン
    ジンバルブの軸端が当接するチップ装着用の上向凹孔を
    形成し、かつ該凹孔の奥面の周端縁に、軸線上方に凹入
    する環状溝を設けたことを特徴とする内燃機関の動弁機
    構用タペット。
  2. 【請求項2】 素材を上下のパンチにより冷間鍛造する
    ことにより、頂壁を備える円筒状のタペット本体と、前
    記頂壁の下面中央における上向の凹孔と、該凹孔の奥面
    周端縁の軸線上方に凹入する環状溝とを同時に形成する
    ことを特徴とする内燃機関の動弁機構用タペットの製造
    方法。
JP17074294A 1994-07-22 1994-07-22 内燃機関の動弁機構用タペット及びその製造方法 Pending JPH0828214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17074294A JPH0828214A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 内燃機関の動弁機構用タペット及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17074294A JPH0828214A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 内燃機関の動弁機構用タペット及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0828214A true JPH0828214A (ja) 1996-01-30

Family

ID=15910550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17074294A Pending JPH0828214A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 内燃機関の動弁機構用タペット及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0828214A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4147704B2 (ja) スパークプラグ用主体金具の製造方法
JPH07171654A (ja) ピアスナットの製造装置
JPH04318209A (ja) エンジンのバルブリフタの製造方法
JPS6121791B2 (ja)
JP3833505B2 (ja) 流路穴を有する隔壁構造体とその製造方法
JPH0828214A (ja) 内燃機関の動弁機構用タペット及びその製造方法
JP3582977B2 (ja) ロッカーアームの製造方法
JPH0828215A (ja) 内燃機関の動弁機構用タペット及びその製造方法
JP3909352B2 (ja) カム駒の製造方法
US7263774B2 (en) Plain bearing shell and method for producing a holding projection on a plain bearing shell
JPH09216033A (ja) バルブスプリングリテーナ成形用金型
JPH11210418A (ja) ロッカーアームの製造方法及び製造装置
JPH0655236A (ja) 単体型玉継手ハウジングの製造方法
JP3097002B2 (ja) 内燃機関用タペットのチップ取付方法
JP3065730U (ja) マグネットプラグ
WO1995000749A1 (fr) Poussoir de soupape a action directe destine aux moteurs a combustion interne
JPH0725309B2 (ja) ステアリングホイール用ボスの製造方法
JPH10122904A (ja) 回転センサ付きリングギヤおよびその製造方法
JP2007260720A (ja) 抜け止め部を持つ孔の成形方法
JPH09264313A (ja) マグネットプラグ
KR200299761Y1 (ko) 가스 및 에어 실린더용 피스톤
JP3654580B2 (ja) カラー付きシャフトの製造方法
JP3331530B2 (ja) 内燃機関用タペットにおけるチップ
JP3037388U (ja) 鍛造製バルブのハウジング構造
JP3345791B2 (ja) 内燃機関用タペット