JPH08280771A - 気泡発生装置 - Google Patents

気泡発生装置

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JPH08280771A
JPH08280771A JP8904595A JP8904595A JPH08280771A JP H08280771 A JPH08280771 A JP H08280771A JP 8904595 A JP8904595 A JP 8904595A JP 8904595 A JP8904595 A JP 8904595A JP H08280771 A JPH08280771 A JP H08280771A
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JP
Japan
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bath water
circulation pump
air
port
gas
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Application number
JP8904595A
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English (en)
Inventor
Akihisa Suzuki
昭央 鈴木
Naohisa Kinoshita
尚久 木下
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴用水の汚れによって、キャビテーション発
生手段の目詰まりを防ぎ、常に微細な気泡を発生させる
ことができる気泡発生装置を提供すること。 【構成】 循環ポンプ22によって浴槽12内の浴用水
を汲み上げ口14から汲み上げられた浴用水は、浄化槽
24にて微細な異物等が除去される。その後、気体導入
口30から導入された外部の気体を、循環ポンプ22の
圧力によって前記浴用水に加圧溶解させ、吐出口18に
設けられた減速部材18aによる減圧によって、吐出口
18から浴槽中に微細な気泡を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴用水中に大気中の空
気を溶解させた後、この浴用水を浴槽に戻すときに、微
細な気泡を発生させる気泡発生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の気泡発生装置では、循環ポンプに
より浴槽から浴用水を汲み出すと共に、大気中から空気
を吸い込み、循環ポンプ内で浴用水に空気を溶解してい
る。このとき、浴用水は吸い込まれた空気を全て溶解し
ていることはなく、浴用水に溶解できない空気も含まれ
ている。従って、循環ポンプの下流側に設置された気液
分離手段として働くアキュムレータにおいて、空気を溶
解している浴用水と余剰空気とを分離する必要がある。
ここで、浴用水から分離された余剰空気はそのまま装置
外部に排出されるか、循環ポンプの上流側に連結された
管路に導かれて、大気中より新たに導入される空気と同
様に、再度循環ポンプによって浴用水に加圧溶解され
る。
【0003】このようにして空気を溶解した浴用水は、
浴槽に設けられたキャビテーション発生手段を有する吐
出口から浴槽内に吐出される。この浴用水は、ネットフ
ィルター、微細な穴を有する多孔質体、ハニカム状フィ
ルタ等のキャビテーション発生手段によりキャビテーシ
ョンを発生するため、浴槽内では微細な気泡が発生し、
浴槽内の浴用水が乳白化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の気泡発生装置においては、吐出口でキャ
ビテーションを確実に発生させるために、吐出口の入口
に循環する浴用水の流速を減速させるための減速部材と
吐出口の出口に目の細かいメッシュ状のキャビテーショ
ン発生手段を設置する必要があった。
【0005】この場合、このキャビテーション発生手
段、例えばメッシュ状金網は目が細かいため長時間使用
すると、髪の毛や湯垢等による目詰まりが発生しやす
く、循環ポンプの負担や、キャビテーションによる気泡
発生の低下が生じた。更に、比較的頻繁にキャビテーシ
ョン発生手段に付着した異物を除去しなければならなか
った。
【0006】また、微細な気泡の発生に伴って浴用水の
水温が低下してしまう等の問題点があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、浴用水の汚れによって、キャビ
テーション発生手段の目詰まりを防ぎ、常に微細な気泡
を発生させることができる気泡発生装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の気泡発生装置は、循環ポンプによって浴槽内
の浴用水を汲み上げ口より汲み上げると共に、前記循環
ポンプの前段に設けられた気体導入口より外部の気体を
導入し、前記循環ポンプの圧力によって浴用水に前記気
体を加圧溶解させ、その後、吐出口に設けられたキャビ
テーション発生手段によって、浴槽中に微細な気泡を発
生させるものであって、前記汲み上げ口と前記吐出口と
の間に、前記浴用水中に含まれる微細な異物等を除去し
て清浄化するための浄化手段を備えている。
【0009】また、前記浄化手段を、前記汲み上げ口と
前記循環ポンプとの間に設置することが望ましい。
【0010】更に、前記汲み上げ口と前記吐出口との間
に、前記浴用水を加熱するための加熱手段を備えていて
もよい。
【0011】また、前記加熱手段を、前記汲み上げ口と
前記循環ポンプとの間に設置することが望ましい。
【0012】更に、前記気体導入口に、その開口部を開
閉制御可能な弁を設置することが望ましい。
【0013】また、前記循環ポンプから排出された浴用
水中の未溶解の余剰気体を分離するための気液分離手段
を前記循環ポンプと前記吐出口との間に備えることが望
ましい。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明の気泡発生装置は、
循環ポンプによって浴槽内の浴用水を汲み上げ口より汲
み上げると共に、前記循環ポンプの前段に設けられた気
体導入口より外部の気体を導入し、前記循環ポンプの圧
力によって浴用水に前記気体を加圧溶解させ、その後、
吐出口に設けられたキャビテーション発生手段によっ
て、吐出口から浴槽中に微細な気泡を発生させるとき
に、浄化手段によって浴用水中に含まれる微細な異物等
を除去して清浄化する。
【0015】また、前記浄化手段を前記汲み上げ口と前
記循環ポンプとの間に設置することによって、循環ポン
プにより気体が加圧溶解された浴用水は、吐出口以外で
は水圧変化の影響を受けることがなくなり、吐出口に設
けられたキャビテーション発生手段による気泡の発生を
確実にすることができる。
【0016】また、循環する浴用水を加熱手段によって
加熱することによって、外気を導入し、これを浴用水に
加圧溶解させ、その後キャビテーションにより微細な気
泡を発生させるという一連の処理を行なうことによる浴
用水の水温の低下を防ぐ。
【0017】更に、前記汲み上げ口と前記循環ポンプと
の間に加熱手段を設置することによって、浴用水への気
体の溶解度を高め、微細な気泡の発生量を多くすること
ができる。
【0018】また、浴槽内に気泡を発生させたくないと
きに、前記弁によって前記気体導入口を閉じる。
【0019】更に、気液分離手段によって、循環ポンプ
で浴用水中に溶解できずに排出された余剰気体を吐出口
から排出されることを防ぐ。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した気泡発生装置の一
実施例について図面を参照して説明する。
【0021】まず始めに、本実施例の気泡発生装置の構
成について、図1に基づいて説明する。
【0022】本実施例における気泡発生装置は、装置本
体10と、浴槽12から浴用水を吸い上げる汲み上げ口
14と、汲み上げ口14から取り込まれた浴用水を装置
本体10に供給するための給水管16と、後記循環ポン
プ22により空気を溶解された浴用水を再び浴槽12へ
戻す吐出口18と、その吐出口18と装置本体10とを
連通する配水管20とから構成されている。これによ
り、浴槽12内の浴用水が汲み上げ口14から給水管1
6を通って装置本体10に供給され、再び配水管20を
介して吐出口18より浴槽12に戻って循環するように
なっている。
【0023】ところで、上記吐出口18は、図2に示す
ように、排水管20が連結される吐出口18の入口側
に、空気を溶解した浴用水の流速を落とすための目の粗
い多孔質の減速部材18aが配設され、出口側には目の
細かい金網18bが配設されており、空気を溶解した浴
用水の流速や水圧を減速・減圧し、キャビテーション効
果による微細気泡を確実に発生できる構成になってい
る。また、汲み上げ口14には、図示しない目の粗いフ
ィルタが設置されている。また、吐出口18は浴槽12
に設けられた孔を貫通して浴槽12内に設置されてい
る。その浴槽12の孔から浴用水が漏れ出ないようにオ
ーリング43によって塞がれている。
【0024】前記装置本体10は、浴用水を汲み上げ循
環させると共に外部より導入された空気を浴用水に加圧
溶解するための循環ポンプ22と、汲み上げられた浴用
水中に含まれている異物、アンモニア、タンパク質等を
除去し、清浄化するための浄化手段としての浄化槽24
と、循環する浴用水を加熱、保温する加熱手段としての
加熱槽26と、空気が溶解した浴用水と溶解しなかった
余剰空気とを分離する気液分離手段としてのアキュムレ
ータ28とで構成されている。
【0025】このうち、循環ポンプ22の吸い込み口に
は、外部より空気を導入する気体導入口としての空気導
入口30と、この空気導入口30の開口部を開閉制御可
能な弁32が設置されており、循環する浴用水に循環ポ
ンプ22により加圧溶解させる空気を必要に応じて導入
できるようになっている。また、浄化槽24は、汲み上
げ口14に設置されているフィルタにより除去されなか
った異物を濾過すると共に、浴用水中に溶けているアン
モニアやタンパク質等の有機性汚染物質を分解する好気
性の細菌を繁殖させた多孔質セラミック粒子を多数内蔵
している。更に、加熱槽26の中には、ヒータ36(図
3に示す)が設置されており、浄化槽24で濾過・浄化
された浴用水は、ヒータ36に給電することで加熱され
るようになっている。
【0026】更に、循環する浴用水の温度を検出する温
度センサ34が、浴槽12から加熱槽26に至る流路中
に設けられており、この温度センサ34による検出結果
に基づいて、所定の加熱が行えるようになっている。本
実施例の場合、温度センサ34は、加熱槽26の入口部
近傍に設置されている。また、浴用水の循環の有無を検
出する流量センサ50が流路中に設置されており、この
流量センサ50による検出結果に基づいてヒータ36を
駆動するH駆動回路40(図3に示す)のON/OFF
制御ができるようになっている。ここでは、流量センサ
50は、加熱槽26の出口から空気導入口30に至るま
での流路中に設置されている。
【0027】次に、本実施例の電気的回路構成について
図3に示すブロック図を用いて説明する。
【0028】本実施例の電気回路は、漏電事故を防止す
るための漏電ブレーカと、主スイッチと、家庭用交流電
圧を所望の電圧に変換するトランスと、トランスの出力
電圧を整流し直流電圧を発生する整流回路等から構成さ
れる電源回路38と、加熱槽26内に設置されたヒータ
36を駆動するH駆動回路40と、循環ポンプ22を駆
動するP駆動回路42と、更に、空気導入口30に設置
され、その開口部の開閉を行なう弁32を駆動する弁駆
動回路44と、H駆動回路40、P駆動回路42及び弁
駆動回路44を制御する制御回路46とから構成されて
いる。
【0029】このうち、電源回路38は、H駆動回路4
0、P駆動回路42、弁駆動回路44及び制御回路46
に対して、適切な給電ができるように接続されている。
また、制御回路46には、空気導入口30に設置された
弁32の開閉状態を切り換えることにより、空気導入口
30より空気を導入して浴用水中に微細気泡を発生させ
る発泡モードや、空気導入口30を閉じて単に濾過・保
温された浴用水を循環させる循環モードを選択するため
の選択スイッチ48と、循環する浴用水の水温を検出す
る温度センサ34及び浴用水が循環しているか否かを検
出する流量センサ50とが信号線により接続されてい
る。
【0030】次に、前記各構成の作用について説明す
る。
【0031】まず、装置本体10に電源が投入される
と、浴槽12内の浴用水は、循環ポンプ22により汲み
上げられ、浴槽12に設置されている汲み上げ口14か
ら給水管16を介して装置本体10内に供給される。こ
の装置本体10内に流入した浴用水は、まず浄化槽24
で浄化され、次いで、加熱槽26、循環ポンプ22、ア
キュムレータ28の順に通過し、排水管20を介して再
び吐出口18より浴槽12に戻るという循環経路を辿
る。
【0032】同時に、加熱槽26の入口近傍に設置され
ている温度センサ34により、循環する浴用水の水温が
検出されると共に、加熱槽26の出口側に設置されてい
る流量センサ50により、浴用水が実際に循環している
か否かが検出され、これらに基づく情報信号がそれぞれ
制御回路46に対して出力される。また、この制御回路
46は、電源投入時に、循環ポンプ22を駆動するため
の命令信号をP駆動回路42に対して出力すると共に、
空気導入口30に設置されている弁32を閉状態にし
て、空気を外部より導入できないようにするための命令
信号を弁駆動回路44に対して出力する。
【0033】すなわち、電源投入後において、選択スイ
ッチ48により、外部より空気を導入する発泡モードが
選択されなければ、浴用水は浴槽12と装置本体10と
を循環して流れ、浄化槽24による清浄化と加熱槽26
による加熱・保温が行なわれる循環モードとなる。
【0034】このとき、制御回路46は、温度センサ3
4による浴用水の温度の検出値が予め設定された基準値
より低く、かつ、浴用水が循環している場合に対応した
情報信号が流量センサ50により出力されている場合に
限って、H駆動回路40に対してヒータ36に給電する
ための命令信号を出す。これにより、ヒータ36による
空炊きを防ぐことができ、循環する浴用水が適切に加熱
・保温されるようになっている。
【0035】ここで、使用者が選択スイッチ48により
発泡モードを選んだ場合、これに対応した情報信号が制
御回路46から出力される。つまり制御回路46は、空
気導入口30に設置された弁32を開状態にして、外部
より空気を導入できるようにするための命令信号を弁駆
動回路44に対して出力する。これにより、循環ポンプ
22の吸引力により外気が空気導入口30から浴用水が
流れる流路中へ引き込まれるようになる。この後空気
は、循環ポンプ22内で浴用水と共に加圧圧縮され浴用
水中に溶解する。このとき、循環ポンプ22から加圧し
て送り出される浴用水は、空気を溶解した浴用水と、浴
用水に溶解せずに残った余剰空気との混合体である。
【0036】このような混合体の浴用水は、循環ポンプ
22の下流側に配設されているアキュムレータ28に供
給される。ここで、前記余剰空気と空気を溶解した浴用
水は分離される。このうち、余剰空気は、空気導入口3
0の設置位置より上流側の流路とアキュムレータ28と
を連通する空気還流管52を介して、再び循環する浴用
水に混合され、循環ポンプ22により浴用水中に加圧溶
解される空気として再利用される。一方、空気を溶解し
た浴用水は、排水管20を介して、浴槽12に設置され
た吐出口18に圧送される。この吐出口18において、
空気を溶解した浴用水は、まず吐出口18の入口に設置
された目の粗い多孔性の減速部材18aにより、その流
速が落とされると共に減圧される。更に、吐出口18の
出口に設置された目の細かい金網18bを通過すること
によりキャビテーションが充分に生じ、数μmから数1
0μmの微細な気泡が浴用水中に発生し、浴槽12内の
浴用水が乳白化した状態となる。
【0037】次に、本実施例の気泡発生装置の動作につ
いて図4に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0038】まず、使用者が電源を投入すると、制御回
路46は、循環ポンプ22を駆動するための命令信号を
P駆動回路42に対して出力する。これにより、循環ポ
ンプ22が浴用水の汲み出しを開始する(ステップ1:
以下、ステップをSで表す)。更に、制御回路46は、
空気導入口30に設置された弁32を閉の状態にして外
部より空気を導入できないようにするための命令信号
を、弁駆動回路44に対して出力する。これにより、空
気導入口30の開口部が閉じ(S2)、空気の導入がで
きなくなると共に、電源投入直後の循環ポンプ22によ
る浴用水の汲み上げを容易にする。
【0039】汲み上げられた浴用水は、浄化槽24、加
熱槽26、循環ポンプ22、アキュムレータ28の順に
流れ、排水管20を介して吐出口18より再び浴槽12
に戻る。その後、電源投入後の時間が、予め設定した時
間に達した否かを判断する(S3)。電源投入後の時間
が、予め設定した時間に達すると(S3でY)、制御回
路46は、使用者により装置停止の入力があったか否か
の判断を行なう(S4)。装置停止の入力があった場合
(S4:Y)、循環ポンプ22、ヒータ36を停止さ
せ、更に、空気導入口30の開口部を閉じるために、P
駆動回路42、H駆動回路40及び弁駆動回路44に対
して命令信号を出力する等の停止処理を行なうサブルー
チンを呼ぶ(S14)。
【0040】一方、装置停止の入力がない場合(S4:
N)、制御回路46は、流量センサ50から浴用水の流
量に対応した情報信号に基づいて、実際に浴用水が循環
しているか否かの判断を行なう(S5)。浴用水が循環
していないと判断された場合(S5:N)、制御回路4
6は、エラー信号を表示装置(図示せず)に対して出力
する(S6)。一方、浴用水が循環していると判断され
た場合(S5:Y)、制御回路46は、循環モードか、
あるいは外部より空気を導入して発泡を行なう発泡モー
ドの何れかを選択スイッチ48による情報信号に基づい
て判断する(S7)。
【0041】使用者により発泡モードが選択された場合
(S7:Y)、制御回路46は、外部より空気を導入す
ることができるように、空気導入口30に設置されてい
る弁32を開の状態にするための命令信号を弁駆動回路
44に対して出力する。これにより、弁32が開き(S
8)、空気が空気導入口30から、浴用水が流れる流路
中に引き込まれるようになる。循環ポンプ22は、ポン
プ内で空気を浴用水と共に加圧し、浴用水中に溶解させ
る。このとき、循環ポンプ22から排出される浴用水
は、循環ポンプ22の下流側に配設されたアキュムレー
タ28で余剰空気と空気が溶解された浴用水とに分離さ
れ、余剰空気は空気還流管52を通って再び循環する浴
用水に供給される。一方、空気が溶解された浴用水は排
水管20を介して吐出口18より浴槽12に戻る。この
とき、吐出口18で起こるキャビテーションにより、微
細気泡が発生し、浴用水は乳白化する。
【0042】ところで、本実施例で用いた弁32は、い
わゆるノーマルオフの電磁弁で、そのソレノイドに通電
することで弁を開の状態にすることができる。そのた
め、空気を外部より導入する発泡モードから、外部より
空気を導入しない循環モードに切り換えた場合はもちろ
ん、装置の電源を投入することによって、弁32は閉の
状態になる。
【0043】すなわち、使用者により発泡モードが選択
されないままの場合や、発泡モードから循環モードに切
り換えられた場合(S7:N)、制御回路46は、外部
より空気を導入できないようにするために、空気導入口
30に設置されている弁32を閉の状態にするための命
令信号を弁駆動回路44に対して出力する。これによ
り、弁32は閉じ(S9)、空気は浴用水が流れる流路
中に引き込まれない。
【0044】続いて、制御回路46は、加熱槽26の入
口近傍に設置された温度センサ34からの浴用水の水温
に関する情報信号に基づいて、予め設定された浴用水の
温度を基準にして、循環する浴用水の水温の変化の状態
を判断する(S10)。この場合、制御回路46は、浴
用水の異常加熱を意味する水温に対応した情報と、変更
自在で浴用水の保温温度に対応した情報とを記憶してい
る。本実施例では、浴用水の異常加熱を意味する水温
は、摂氏50度である。
【0045】さて、制御回路46が、循環する浴用水の
温度が摂氏50度以上であると判断した場合(S10:
A)、制御回路46は、ヒータ36に対する給電を止め
るための命令信号をH駆動回路40に対して出力し、循
環ポンプ22を止めるための命令信号をP駆動回路42
に対して出力し、弁32を閉の状態にするための命令信
号を弁駆動回路44に対して出力すると共に、このエラ
ー状態に対応したエラー信号を表示装置(図示せず)に
対して出力する(S11)。これにより、浴用水の加熱
と循環及び外部からの空気の導入が中止され、エラー状
態に対応した表示がされる。
【0046】また、制御回路46が、循環する浴用水の
温度が、異常温度程高くないが保温温度以上であると判
断した場合(S10:B)、制御回路46は、ヒータ3
6への給電を止めるための命令信号をH駆動回路40に
対して出力する(S12)。これにより、ヒータ36に
よる浴用水の加熱が止まる。この後、S4のステップに
戻って、これまで説明した動作を繰り返す。
【0047】更に、制御回路46が、循環する浴用水の
温度が保温温度未満であると判断した場合(S10:
C)、制御回路46は、ヒータ36への給電を開始する
ための命令信号をH駆動回路40に対して出力する(S
13)。これにより、ヒータ36が浴用水の加熱を始め
る。この後、S4のステップに戻って、これまで説明し
た動作を繰り返す。
【0048】以上説明したことから明かなように本発明
の気泡発生装置によれば、循環ポンプ22によって浴槽
12内の浴用水を汲み上げ口14より汲み上げられた浴
用水は、浄化槽24にて微細な異物等が除去され、その
後、気体導入口30から導入された外部の気体を、循環
ポンプ22の圧力によって前記浴用水に加圧溶解させ、
アキュムレータ28によって余剰気体が排除された浴用
水は、吐出口18に設けられた減速部材18aによる減
圧によって、吐出口18から浴槽中に微細な気泡を発生
させるため、減速部材18aの目詰まりを防ぐことがで
き、かつ減速部材18aの手入れを軽減することができ
る。
【0049】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ことなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変
更を加えることができる。例えば、本実施例では、加熱
手段としての加熱槽26と、気液分離手段としてのアキ
ュムレータ28とを備えているが、必ず備える必要はな
い。この場合、吐出口18からは、微細な気泡と大きな
気泡が発生するため、微細な気泡による保温効果を望む
ことはできない。しかし、浴槽に備えられた加熱手段に
よって加熱することで保温することを実施することがで
きる。
【0050】また、浄化手段としての浄化槽24を循環
ポンプ22と吐出口18との間に設置してもよい。この
場合、浄化槽24内で、浴用水の圧力が低減しないよう
に形状を配管と同様に形成するか、または、浴用水の圧
力を増加させるために、浄化槽24から吐出口18まで
の配管を更に細くする、または圧力ポンプを設置する等
が必要となる。
【0051】本実施例では、装置本体10内での構成要
素の設置順序は、浄化槽24、加熱槽26、循環ポンプ
22、アキュムレータ28の順であるが、この順番にこ
だわる必要はないが、浄化槽24を汲み上げ口14の側
に設置するのが最もよい。これは、汚れた浴用水を浄化
槽24によって浄化されるため、浄化槽24の後に設置
された構成要素を汚すことがなくなるためである。
【0052】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明の気泡発生装置によれば、循環ポンプによって浴槽内
の浴用水を汲み上げ口より汲み上げると共に、前記循環
ポンプの前段に設けられた気体導入口より外部の気体を
導入し、前記循環ポンプの圧力によって浴用水に前記気
体を加圧溶解させ、その後、吐出口に設けられたキャビ
テーション発生手段によって、吐出口から浴槽中に微細
な気泡を発生させるときに、浄化手段によって浴用水中
に含まれる微細な異物等を除去して清浄化するため、キ
ャビテーション発生手段の目詰まりを防ぐことができ、
かつキャビテーション発生手段の手入れを軽減すること
ができる。
【0053】また、前記浄化手段を前記汲み上げ口と前
記循環ポンプとの間に設置することによって、循環ポン
プにより気体が加圧溶解された浴用水は、吐出口以外で
は水圧変化の影響を受けることがなくなり、吐出口に設
けられたキャビテーション発生手段によって気泡を確実
に発生させることができる。
【0054】また、加熱手段によって循環する浴用水を
加熱するため、キャビテーション発生手段から発生する
微細な気泡による浴用水の水温低下を防ぐことができ
る。
【0055】更に、前記汲み上げ口と前記循環ポンプと
の間に加熱手段を設置することによって、浴用水への気
体の溶解度を高め、微細な気泡の発生量を多くすること
ができる。
【0056】また、前記弁によって前記気体導入口を開
閉することができるため、入浴者の好みに応じて浴槽内
に気泡を発生させることができる。
【0057】更に、循環ポンプによって外部の気体を浴
用水に加圧溶解させるときに、浴用水中に溶解できなか
った余剰気体を気液分離手段によって、装置外部に排出
するため、微細な気泡が余剰気体によって吸収されるこ
とを防ぐことができる等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】気泡発生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】気泡発生装置の吐出口の断面図である。
【図3】気泡発生装置の電気的回路構成を示すブロック
図である。
【図4】気泡発生装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 装置本体 18 吐出口 22 循環ポンプ 24 浄化槽 26 加熱槽 28 アキュムレータ 30 空気導入口 32 弁 34 温度センサ 46 制御回路 50 流量センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環ポンプによって浴槽内の浴用水を汲
    み上げ口より汲み上げると共に、前記循環ポンプの前段
    に設けられた気体導入口より外部の気体を導入し、前記
    循環ポンプの圧力によって浴用水に前記気体を加圧溶解
    させ、その後、吐出口に設けられたキャビテーション発
    生手段によって、浴槽中に微細な気泡を発生させる気泡
    発生装置において、 前記汲み上げ口と前記吐出口との間に、前記浴用水中に
    含まれる微細な異物等を除去して清浄化するための浄化
    手段を備えたことを特徴とする気泡発生装置。
  2. 【請求項2】 前記浄化手段を、前記汲み上げ口と前記
    循環ポンプとの間に設置したことを特徴とする請求項1
    に記載の気泡発生装置。
  3. 【請求項3】 前記汲み上げ口と前記吐出口との間に、
    前記浴用水を加熱するための加熱手段を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の気泡発生装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段を、前記汲み上げ口と前記
    循環ポンプとの間に設置したことを特徴とする請求項3
    に記載の気泡発生装置。
  5. 【請求項5】 前記気体導入口に、その開口部を開閉制
    御可能な弁を設置したことを特徴とする請求項1に記載
    の気泡発生装置。
  6. 【請求項6】 前記循環ポンプから排出された浴用水中
    の未溶解の余剰気体を分離するための気液分離手段を前
    記循環ポンプと前記吐出口との間に備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の気泡発生装置。
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