JPH08280637A - 精神活動判定装置 - Google Patents

精神活動判定装置

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JPH08280637A
JPH08280637A JP7093637A JP9363795A JPH08280637A JP H08280637 A JPH08280637 A JP H08280637A JP 7093637 A JP7093637 A JP 7093637A JP 9363795 A JP9363795 A JP 9363795A JP H08280637 A JPH08280637 A JP H08280637A
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JP
Japan
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mental activity
heartbeat interval
average
heartbeat
heart rate
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Application number
JP7093637A
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English (en)
Inventor
Norimasa Kishi
則政 岸
Tatsumi Yanai
達美 柳井
Yasuhide Yamamoto
泰秀 山本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人間の精神活動をリアルタイムに判定する。 【構成】 心拍間隔を検出する心拍間隔検出手段11
と、心拍間隔検出手段11により検出された心拍間隔デ
ータの分散を演算する分散演算手段12と、心拍間隔検
出手段11により検出された心拍間隔に基づいて所定時
間ごとの心拍間隔または心拍数の平均値を演算する平均
値演算手段13と、分散演算手段12により演算された
心拍間隔の分散と平均値演算手段13により演算された
平均心拍間隔または平均心拍数とに基づいて被験者の精
神活動を判定する精神活動判定手段14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心拍波形に基づいて人
間の精神活動の判定を行なう精神活動判定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】心拍間隔の揺らぎ量に着目して人間の精
神活動を定量化する精神活動判定方法が知られている
(例えば、機械学会論文集第51巻471号3153-3158
頁「知的作業の客観的評価の手法」昭和60年11月発
行参照)。図24は従来の精神活動判定方法の概要を示
し、図25は心拍波形を示す。人間の心臓の鼓動すなわ
ち心拍の波形にはR波、Q波、S波、T波などが含まれ
ており、それらの波の中で最もピーク値が高いのがR波
である。この明細書では特に断らない限り心拍波形にお
けるR波の時間間隔を心拍間隔と呼び、図25に示すよ
うに時刻t〜(t+1)の心拍間隔をRRI(t)(R-
R INTERVAL)と表わす。RRI検出部1は、心拍波形を
測定して一連の心拍間隔データRRI(i)(i=1,
2,・・・)を出力する。RRV演算部2は、次式によ
り心拍間隔RRI(i)の正規化分散RRV(R-R VARI
ANCE)を演算し、それを心拍間隔RRI(i)の揺らぎ
量と定義する。
【数1】 数式1の演算に際しては、所定のサンプル数nの心拍間
隔データRRI(i)(i=1〜n)により揺らぎ量R
RVを求める。精神活動判定部3は、例えば20分から
30分間の平均揺らぎ量RRVに基づいて被験者の精神
活動を判定する。心拍間隔の揺らぎ量RRVが小さい時
は緊張状態にあり、大きい時はリラックス状態にあるこ
とが実験的に確かめられており、所定時間TにおけるR
RVの平均値RRVavrが所定値より小さい時に緊張状
態にあると判定し、所定値以上の時にリラックス状態に
あると判定する。
【数2】RRVavr=ΣRRV(i)/T
【0003】また、心拍間隔データRRI(i)の周波
数解析結果が交感神経系の活動度と副交感神経系の活動
度に相関があることを利用して、人間の精神活動を判定
する精神活動判定装置が知られている。図26は測定さ
れた一連の心拍間隔データRRI(i)の周波数解析結
果を示し、横軸は周波数Fを表わし、縦軸はパワースペ
クトルPowerを表わす。心拍間隔データRRI
(i)の周波数解析結果には、2つのピーク成分が含ま
れる。図26に示す例では0.025〜0.14Hzと
0.14〜0.5Hzにピークがあり、低周波側のピー
ク成分は交感神経系の活動度と相関があり、高周波側の
ピーク成分は副交感神経系の活動度と相関がある。
【数3】 ここで、S(f)はRRI(i)をFFT(周波数解
析)処理したパワースペクトル密度関数である。図2
7、図28は、二人の被験者に対して強制的に緊張とリ
ラックスとを交互に強いた時の交感神経系と副交感神経
系の活動度の変化を示す。図において、横軸が時間を、
縦軸が数式3により算出された活動度を表わす。また、
ボックス部が緊張を強いた期間を示し、細い曲線が交感
神経系の活動度を示し、太い曲線が副交感神経系の活動
度を示す。これらの曲線は、心拍間隔データRRI
(i)の周波数解析結果に基づいて数式3により算出さ
れたものである。一般に、交感神経系の活動度が緊張状
態を反映し、副交感神経系の活動度がリラックス状態を
反映しているといわれており、ボックス部の前後で交感
神経系の活動度の上昇と、ボックス内で副交感神経系の
活動度の上昇が見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の精神活動判定方法では、心拍間隔データを測定
した後に20分から30分間の平均RRVにより精神活
動を判定しているので、作業中の人間の精神活動をリア
ルタイムに判定するモニターとして利用できないという
問題がある。また、心理変化が大きく、心拍変動に影響
を与える場面が頻繁に生じる時には、揺らぎ量RRVが
10-4程度から10-2程度へと大きく変化することが実
験で確かめられている。このような揺らぎ量RRVの変
化はノイズとして演算対象から除外されるべきである
が、上述した従来の精神活動判定方法ではそのような揺
らぎ量を含めて平均値を演算しているため、従来の精神
活動判定方法は作業中に何らかの大きな心理変化がない
実験条件でしか利用できない。
【0005】また、上述した後者の精神活動判定装置で
は、測定した心拍間隔データRRI(i)に対する後処
理による解析である上に、4つの周波数のしきい値を設
定した複雑な成分計算を必要とする構成となっているの
で、前者の精神活動判定方法と同様に、作業中の人間の
精神活動をリアルタイムに判定するモニターとして利用
できないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、人間の精神活動をリアル
タイムに判定する精神活動判定装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、心拍間隔を検出する心拍間隔検
出手段と、前記心拍間隔検出手段により検出された心拍
間隔データの分散を演算する分散演算手段と、前記心拍
間隔検出手段により検出された心拍間隔に基づいて所定
時間ごとの心拍間隔または心拍数の平均値を演算する平
均値演算手段と、前記分散演算手段により演算された心
拍間隔の分散と前記平均値演算手段により演算された平
均心拍間隔または平均心拍数とに基づいて被験者の精神
活動を判定する精神活動判定手段とを備える。請求項2
の精神活動判定装置は、前記精神活動判定手段によっ
て、前記分散演算手段により演算された心拍間隔の分散
と前記平均値演算手段により演算された平均心拍数とを
二次元平面上に展開し、その平均座標に基づいて精神活
動を判定するようにしたものである。請求項3の精神活
動判定装置は、前記平均値演算手段によって、短時間平
均心拍数とそれよりも長い時間における長時間平均心拍
数とを演算し、前記精神活動判定手段によって、前記短
時間平均心拍数と前記長時間平均心拍数とを比較し、前
記長時間平均心拍数との差が所定値以内の短時間平均心
拍数のみを平均心拍数として精神活動の判定に用いるよ
うにしたものである。請求項4の精神活動判定装置は、
前記精神活動判定手段によって、前記分散演算手段によ
り演算された心拍間隔の分散と前記平均値演算手段によ
り演算された平均心拍数とを二次元平面上に展開し、そ
の座標の変化パターンに基づいて精神活動を判定するよ
うにしたものである。請求項5の発明は、心拍間隔を検
出する心拍間隔検出手段と、前記心拍間隔検出手段によ
り検出された心拍間隔データの周波数解析を行う周波数
解析手段と、前記周波数解析手段による周波数解析結果
から所定周波数以下の低周波数成分と前記所定周波数よ
りも高い高周波数成分とを抽出する周波数成分抽出手段
と、前記周波数成分抽出手段により抽出された低周波数
成分と高周波数成分とに基づいて被験者の精神活動を判
定する精神活動判定手段とを備える。請求項6の精神活
動判定装置は、前記精神活動判定手段によって、心拍間
隔データの周波数解析結果の低周波数成分と高周波数成
分とを二次元平面上に展開し、その座標の変化パターン
に基づいて精神活動を判定するようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1の精神活動判定装置では、心拍間隔の
分散と平均心拍間隔または平均心拍数とに基づいて被験
者の精神活動を判定する。請求項2の精神活動判定装置
では、心拍間隔の分散と平均心拍数とを二次元平面上に
展開し、その平均座標に基づいて精神活動を判定する。
請求項3の精神活動判定装置では、長時間平均心拍数と
の差が所定値以内の短時間平均心拍数のみを平均心拍数
として精神活動の判定に用いる。請求項4の精神活動判
定装置では、心拍間隔の分散と平均心拍数とを二次元平
面上に展開し、その座標の変化パターンに基づいて精神
活動を判定する。請求項5の精神活動判定装置では、心
拍間隔データの周波数解析結果から抽出された低周波数
成分と高周波数成分とに基づいて精神活動を判定する。
請求項6の精神活動判定装置では、心拍間隔データの周
波数解析結果の低周波数成分と高周波数成分とを二次元
平面上に展開し、その座標の変化パターンに基づいて精
神活動を判定する。
【0009】
【実施例】
−第1の実施例− 図1は第1の実施例の構成を示す図である。マイクロコ
ンピューター5はCPUとメモリなどの周辺部品を有
し、後述する制御プログラムを実行して被験者の精神活
動の判定を行ない、判定結果に応じた制御を行なう。こ
こで、心拍を測定する被験者は何らかの機器の操作者や
監視者を想定している。心電図検出器6は、被験者の心
電図信号を測定する装置である。この検出器6は被験者
に電位信号を検出するための電極を装着するが、被験者
に激しい体動がないケースを想定しているので問題はな
いと考えられる。なお、医療用の正確な心電図の測定が
目的ではないから、電極の装着も簡易的な手法が適用可
能である。また、簡易測定が可能な脈波でも同様に心拍
波形を測定することができる。すなわち、脈波センサを
耳または手に取り付けて脈波を検出し、これらの脈波か
ら心拍波形を測定するようにしてもよい。脈波はサイン
波に近い波形であるが、R波と同様に心拍間隔を検出す
ることができる。車間距離検出装置7は、例えば超音波
センサーを用いて前者との車間距離を測定する装置であ
る。また、エンジン制御装置8は車両のエンジンの加
速、減速、停止などを制御する装置、警報装置9はブザ
ーを吹鳴して警報を発する装置である。マイクロコンピ
ューター5は、心電図検出器6により検出される心電図
信号と車間距離検出装置7により検出される車間距離と
に基づいて、エンジン制御装置8および警報装置9を制
御する。
【0010】図2はマイクロコンピューター5の制御ブ
ロック図である。RRI検出部11は、心電図検出器6
により測定された心電図信号により一連の心拍間隔デー
タRRI(i)(i=1,2,・・・)を検出する。R
RV演算部12は、上記数式1により心拍間隔RRI
(i)の正規化分散RRVを求め、心拍間隔RRI
(i)の揺らぎ量として出力する。BEAT演算部13
は、RRI検出部11により測定された心拍波形から毎
分ごとの平均心拍数BEAT〔回数/分〕を演算する。
精神活動判定部14は、RRV演算部12で演算された
心拍間隔の揺らぎ量RRVと、BEAT演算部13で演
算された平均心拍数BEATとに基づいて、被験者の精
神活動を判定する。さらに、制御部15は精神活動判定
部14の判定結果に応じた制御を行なう。
【0011】図3に示すRRI検出処理ルーチンにより
RRI検出部11の処理を説明する。ステップ1におい
て、心電図検出器6から被験者の心電図信号を入力し、
所定の周波数でサンプリングする。この実施例では、サ
ンプリング周波数を例えば100Hzとする。続くステ
ップ2で、サンプリングした心拍波形をフィルタ処理
し、基線変動を除去する。この実施例では、心拍波形に
例えば6〜30Hzのバンドパスフィルタ処理を施す。
次にステップ3で、心拍波形の中で所定のしきい値を越
えた波をR波として検出し、その時間間隔RRIを検出
する。検出される心拍間隔RRIには本来0.6〜1.
2秒程度の変動があるため、図4(a)に示すように心
拍間隔データRRI(i)は時系列的に不規則なデータ
になる。そこで、ステップ4で0.25秒(4Hz)間
隔で前値を補間してリサンプリング処理を行ない、図4
(b)に示すように4Hzで規則的にサンプリングされ
た心拍間隔データRRI(i)を得ることができる。
【0012】RRV演算部12では、RRI検出部11
により検出された心拍間隔データRRI(i)により、
所定時間ごとに心拍間隔の揺らぎ量RRV(t)を演算
する。この実施例では、例えば16秒ごとに揺らぎ量R
RV(t)を演算するものとする。したがって、数式1
のサンプル数nが64(=16/0.25)となり、数
式1を変形した次式により時刻tにおける心拍間隔の揺
らぎ量RRV(t)を演算する。
【数4】 なお、ここでは揺らぎ量を分散の形で議論しているが、
標準偏差で議論しても同様なことがいえる。一方、BE
AT演算部13では、RRI検出部11により検出され
た心拍間隔データRRI(i)の16秒分すなわち64
個の心拍間隔RRI(i)の平均値に基づいて、次式に
より平均心拍数BEATを演算する。
【数5】 BEAT(t)=60/[{ΣRRI(t+i−32)}/64] ここで、Σはi=1〜64の総和演算を表わす。なお、
この実施例では16秒ごとに心拍間隔の揺らぎ量RRV
(t)と平均心拍数BEATを演算したが、R波が検出
されるたびに演算してもよい。その場合は不規則サンプ
リングデータになるが、精神活動の判定は可能である。
また、ここでは平均心拍数で説明したが、これは呼吸に
よるRRIの変動を取ることができ、後述する処理が容
易になる利点がある。また、平均心拍数でなく、60/
RRIをBEAT(t)とし、いわゆる瞬時心拍数に基
づいて精神活動を判定してもよい。
【0013】次に、図5に示す精神活動判定ルーチンに
より精神活動判定部14の処理を説明する。ステップ1
1において、RRV演算部12により演算された心拍間
隔の揺らぎ量(−RRV)と、BEAT演算部13によ
り演算された平均心拍数BEATとを、二次元平面上の
座標(x,y)に対応させて二次元情報P(−RRV,
BEAT)として展開する。なお、この実施例では精神
活動の変化を理解しやすくするために心拍間隔の揺らぎ
量RRVの極性を反転して取り扱う。
【0014】図6(a),(b)は、被験者1と被験者
2に対して作業と休憩とを交互に行なわせた時のRRV
−BEAT特性を示す。いずれの図も縦軸が平均心拍数
BEAT[回数/分]を表わし、横軸が心拍間隔の揺ら
ぎ量(−RRV)[×10-4]を表わす。被験者1と被
験者2で−RRVとBEATの値は異なるが、いずれの
被験者も作業時には心拍間隔の揺らぎ量(−RRV)と
平均心拍数BEATが高くなり、休憩時には逆に心拍間
隔の揺らぎ量(−RRV)と平均心拍数BEATが低く
なることが確認された。多くの被験者に対してこのよう
な実験を行なった結果、図7に示すように、作業時のよ
うに精神活動が高くなると心拍間隔の揺らぎ量(−RR
V)と平均心拍数BEATが大きくなり、休憩時のよう
に精神活動が低くなると心拍間隔の揺らぎ量(−RR
V)と平均心拍数BEATが小さくなる。すなわち、心
拍間隔の揺らぎ量(−RRV)と平均心拍数BEATと
に基づいて、被験者の精神活動の判定が可能なことを示
している。なお、以下では精神活動の高低の度合いを精
神活動度と呼ぶ。平均揺らぎ量RRVだけに基づいて精
神活動を判定する上述した従来の判定方法では、心拍間
隔の揺らぎ量RRVが同じ値の場合は区別できず、精神
活動の判定ができない。しかし、この実施例によれば、
心拍間隔の揺らぎ量RRVの他に平均心拍数BEATも
考慮するので、どのような状況でも正確な精神活動の判
定が可能になる。
【0015】図5のステップ12において、精神活動の
判定基準となるデータを作成するか否かを決定する。基
準データとなる2次元データは個人差があるため、精神
活動の判定を行なう場合は必須のデータとなる。そのた
め、基準データがない場合は、精神活動の判定ができな
いのでステップ13へ進んで基準データを新たに作成す
る。また、基準データがある場合でも、その基準データ
が作成されてから所定時間以上が経過した古いものであ
れば、正確な精神活動の判定ができないのでステップ1
3へ進んで基準データを更新する。なお、基準データが
作成されてから所定時間が経過していない場合は、その
基準データを用いて判定を行なうことにし、ステップ1
4へ進む。基準データを作成または更新する場合は、ス
テップ13で、所定時間T0の間のP(−RRV,BE
AT)の平均値B(x0,y0)と分散(σx,σy)
を演算する。すでに作成されている基準データを用いる
場合は、ステップ14で、図8に示す平均化処理による
判定ルーチンを実行し、心拍間隔データの分散と平均心
拍数とを二次元平面上に展開し、その平均座標に基づい
て精神活動の判定を行なう。続くステップ15で、図1
2に示す変化パターンによる判定ルーチンを実行し、心
拍間隔データの分散と平均心拍数とを二次元平面上に展
開し、その座標の変化パターンに基づいて精神活動の判
定を行なう。なお、精神活動の判定は、ステップ14の
平均化処理による判定とステップ15の変化パターンに
よる判定のいずれか一方を行なうようにしてもよい。
【0016】図8により、平均化処理による精神活動の
判定処理を説明する。二次元データP(−RRV,BE
AT)は、精神集中状態から開放された時(以下、リラ
ックス移行と呼ぶ)急に精神を集中した時(以下、集中
移行と呼ぶ)に大きく変化する。平均化処理による精神
活動の判定では、このようなデータPを除外した方が正
確な判定ができる。そこで、ステップ21において、図
9に示す変化点データ削除ルーチンを実行し、一連のデ
ータ列P(t)から値が大きく変化したデータP(以
下、変化点データと呼ぶ)を削除し、新しいデータ列P
n(t)を作成する。
【0017】図9のステップ31で、次式により長い所
定時間T1におけるデータPの平均値PLを算出する。
【数6】PL(t)=ΣP(i)/T1 ここで、ΣはデータP(i)の総和演算を表わす。続く
ステップ32で、次式によりT1より短い所定時間T2
(T2<T1)におけるデータPの平均値PSを算出す
る。
【数7】PS(t)=ΣP(i)/T2 ここで、ΣはデータP(i)の総和演算を表わす。次に
ステップ33で、平均値PLとPSの差の(PL−P
S)の絶対値が所定値d以上か否かを判定し、d以上で
あればステップ34へ進み、変化点データであるとして
データ列P(t)から削除する。ステップ35で、すべ
てのデータPに対して上記処理を行ない、すべての変化
点データを削除したかどうかを判断し、処理が完了して
いれば図8のステップ22へリターンし、未処理のデー
タがあればステップ31へ戻って上記処理を繰り返す。
これにより、変化点データを含まない新しいデータ列P
n(t)が作成される。
【0018】リターン後の図8のステップ22から新デ
ータ列Pn(t)に基づいて精神活動の判定処理を行な
う。この平均化処理による判定では、(1) 時刻tに
おける心拍間隔の揺らぎ量RRVと平均心拍数BEAT
のデータPn(t)に基づいて判定する瞬時判定(ステ
ップ22〜23)と、(2) ある長い所定時間T3に
おけるデータPnの平均値を用いて大局的な判定を行な
う大局的判定(ステップ24〜26)と、(3) T3
より短い所定時間T4(T4<T3)におけるデータP
nの平均値を用いてスポット的な判定を行なうスポット
判定(ステップ27〜29)とを行なう。瞬時判定で
は、ステップ22において、時刻tにおけるデータP
(t)と上述した基準平均データB(x0,y0)との
差Vx,Vyを次式により算出する。
【数8】Vx=x−x0,Vy=y−y0 ここで、xは時刻tにおける心拍間隔の揺らぎ量(−R
RV)、yは時刻tにおける平均心拍数BEATであ
る。ステップ23で、図10に示す精神活動判定ルーチ
ンを実行し、差Vx,Vyに基づいて精神活動の瞬時判
定を行なう。
【0019】図10のステップ41において、差Vx,
Vyがそれぞれ基準分散データσx,σyよりも大きい
と判定された場合は、ステップ42へ進んで精神活動度
がかなり高いと判定する。また、ステップ41,43に
おいて、差Vx,Vyがそれぞれ基準分散データσx,
σy以下で且つσx/2,σy/2よりも大きいと判定
された場合は、ステップ44へ進んで精神活動度が高い
と判定する。さらに、ステップ45で、差Vx,Vyが
それぞれ(−σx/2),(−σy/2)よりも小さい
と判定された場合は、ステップ46で、精神活動度が低
いと判定する。
【0020】次に、大局的判定では、ステップ24にお
いて、ある長い所定時間T3におけるデータPn(t)
の平均値PL(t)を算出する。続くステップ25で、
平均値PLx,PLyと上述した基準平均データB(x
0,y0)との差Vx,Vyを次式により算出する。
【数9】Vx=PLx−x0, Vy=PLy−y0 ステップ26で、図10に示す精神活動判定ルーチンを
実行し、上述したように差Vx,Vyに基づいて精神活
動の大局的判定を行なう。
【0021】スポット的判定では、ステップ27におい
て、短い所定時間T4(T4<T3)におけるデータP
n(t)の平均値PS(t)を算出する。続くステップ
28で、平均値PSx,PSyと上述した基準平均デー
タB(x0,y0)との差Vx,Vyを次式により算出
する。
【数10】Vx=PSx−x0, Vy=PSy−y0 ステップ29で、図10に示す精神活動判定ルーチンを
実行し、上述したように差Vx,Vyに基づいて精神活
動のスポット的判定を行なう。
【0022】次に、変化パターンによる精神活動の判定
方法を説明する。図11は、直進路とバンク路から成る
車両のテストコースを時速約160kでテスト走行した
時の実験データを示す。図(a)はバンク路走行時の心
拍データを示し、図(b)は直線路走行時の心拍データ
を示す。図(a),(b)の横軸は心拍間隔の揺らぎ量
(−RRV)[×10-4]を表わし、縦軸は平均心拍数
Beat[回数/分]を表わす。(c)は精神活動の変
化パターンを示す。(d)はリラックス移行と集中移行
の発生頻度を示し、横軸が時間tを表わし、縦軸の上方
がリラックス移行の発生頻度[%]を表わし、縦軸の下
方が集中移行の発生頻度[%]を表わす。これらの実験
データから明らかなように、バンク路および直線路へ突
入した直後には、データP(−RRV,BEAT)が左
上がりに変化した後に右上がりに変化する集中移行の発
生頻度が高くなる。その後、しばらくすると、データP
が左下がりに変化した後に右下がりに変化するリラック
ス移行の発生頻度が高くなる。この実験では、バンク路
および直線路への突入直後は精神集中度が高くなってお
り、図11に示す実験データは被験者の自己申告の官能
評価と一致する。すなわち、心拍間隔の揺らぎ量RRV
および平均心拍数BEATの変化パターンは、被験者の
瞬時の心の動き、心理の動きを的確に表わす指標である
といえる。このような精神活動の判定方法によれば、被
験者の種々の状態をリアルタイムに的確に判定できる。
例えば、被験者が居眠り状態にある時は、平均心拍数B
EATが少なく、心拍間隔の揺らぎ量RRVが比較的大
きくなるので、所定の判定基準を設けて居眠り状態を判
定することができる。
【0023】図12は変化パターンによる精神活動の判
定処理を示す。この変化パターンによる判定では、時刻
(t−dt),t,(t+dt)における、時間間隔T
のデータP(−RRV,BEAT)の平均値P0
(t),P1(t),P2(t)に基づいて、リラック
ス移行か集中移行かを判定する。なお、時間間隔Tは1
0〜16秒でもよいし、1分位でもよいが、あまり長い
時間を設定すると瞬時的特徴が失われる。ステップ51
において、時刻(t−dt),t,(t+dt)におけ
る時間間隔TのデータP(−RRV,BEAT)の平均
値P0(t),P1(t),P2(t)を算出する。続
くステップ52で、平均値P0(t)から平均値P1
(t)への変化が所定値dよりも大きな左下がりか否か
を次式により判定する。
【数11】P0x(t)>P1x(t)+d, P0y(t)>P1y(t)+d 左下がりであればステップ53へ進み、そうでなければ
ステップ55へ進む。ステップ53で、平均値P1
(t)から平均値P2(t)への変化が所定値dよりも
大きな右下がりか否かを次式により判定する。
【数12】P1x(t)<P2x(t)−d, P1Y(t)>P2y(t)+d 右下がりであればステップ54へ進み、そうでなければ
図5に示すプログラムへリターンする。ステップ54で
は、時刻(t−dt)と時刻tにおける時間間隔Tのデ
ータPの平均値がP0(t)からP1(t)へと左下が
りに変化し、且つ時刻tと時刻(t+dt)における時
間間隔TのデータPの平均値がP1(t)からP2
(t)へと右下がりに変化しているので、図11(c)
に示すようにリラックス移行であると判定する。
【0024】一方、ステップ52で左下がりではないと
判定された時はステップ55へ進み、平均値P0(t)
から平均値P1(t)への変化が所定値dよりも大きな
左上がりか否かを次式により判定する。
【数13】P0x(t)>P1x(t)+d, P0y(t)<P1y(t)−d 左上がりであればステップ56へ進み、そうでなければ
図5に示すプログラムへリターンする。ステップ56
で、平均値P1(t)から平均値P2(t)への変化が
所定値dよりも大きな右上がりか否かを次式により判定
する。
【数14】P1x(t)<P2x(t)−d, P1y(t)<P2y(t)−d 右上がりであればステップ57へ進み、そうでなければ
処理を終了して図5に示すプログラムへリターンする。
ステップ57では、時刻(t−dt)と時刻tにおける
時間間隔TのデータPの平均値がP0(t)からP1
(t)へと左上がりに変化し、且つ時刻tと時刻(t+
dt)における時間間隔TのデータPの平均値がP1
(t)からP2(t)へと右上がりに変化しているの
で、図11(c)に示すように集中移行であると判定す
る。
【0025】図13は変化パターンによる精神活動の判
定処理の変形例を示す。時刻tと時刻(t+dt)にお
ける時間間隔TのデータP(−RRV,BEAT)の平
均値P1(t),P2(t)に基づいてリラックス移行
か集中移行かを判定する。なお、時間間隔Tは0でもよ
い。ステップ61において、時刻tと時刻(t+dt)
における時間間隔TのデータP(−RRV,BEAT)
の平均値P1(t),P2(t)を算出する。ステップ
62で、P1x>P2x,P1y>P2yの変化が何回
連続しているか、すなわちデータPの左下がりの連続回
数KD1をカウントし、続くステップ63で、カウント
値KD1が所定値N1以上か否かを判定する。KD1≧
N1であればステップ64へ進み、そうでなければステ
ップ67へ進む。ステップ64では、P1x<P2x,
P1y>P2yの変化が何回連続しているか、すなわち
データPの右下がりの連続回数KD2をカウントし、続
くステップ65で、カウント値KD2が所定値N2以上
か否かを判定する。KD2≧N2であればステップ66
へ進み、そうでなければ処理を終了する。ここで、所定
値N1には5を、N2には4をそれぞれ設定したとする
と、P1(t)からP2(t)への左下がりが連続して
5回以上続き、さらにP1(t)からP2(t)への右
下がりが連続して4回以上続いた時は、ステップ66
で、(KD1+KD2)間はリラックス移行と判定す
る。
【0026】一方、左下がりがN1回以上続かなかった
時は、ステップ67で、P1x>P2x,P1y<P2
yの変化が何回連続しているか、すなわちデータPの左
上がりの連続回数KU1をカウントし、続くステップ6
8で、カウント値KU1が所定回数N1以上か否かを判
定する。KU1≧N1であればステップ69へ進み、そ
うでなければ処理を終了する。ステップ69では、P1
x<P2x,P1y<P2yの変化が何回連続している
か、すなわちデータPの右上がりの連続回数KU2をカ
ウントし、続くステップ70で、カウント値KU2が所
定値N2以上か否かを判定する。KU2≧N2であれば
ステップ71へ進み、そうでなければ処理を終了する。
P1(t)からP2(t)への左上がりが連続して5回
以上続き、さらにP1(t)からP2(t)への右上が
りが連続して4回以上続いた時は、ステップ71で、
(KU1+KU2)間は集中移行と判定する。
【0027】図14は制御部15の自動速度制御を示す
フローチャートである。制御部15は、精神活動判定部
14による精神活動の判定結果に応じてエンジン制御装
置8と警報装置9を制御する。ステップ71で、車間距
離検出装置7により検出された前車との車間距離が所定
値以下になり、前車に接近したか否かを判定する。前車
に接近した場合はステップ72へ進み、精神活動判定部
14により精神活動度が高いかまたは集中移行と判定さ
れたか否かを判別する。精神活動度が高いかまたは集中
移行の場合は、乗員が前車への接近を認識していると判
断してステップ71へ戻る。なお、上述した平均化処理
により判定を行う場合は、瞬時判定、大局的判定および
スポット判定のいずれかの判定結果あるいは複数の判定
結果を用いる。一方、前車に接近しているのに精神活動
度が低く、集中移行でない場合は、乗員が接近した前車
を認識していないと判断してステップ73へ進み、エン
ジン制御装置8により走行速度を減速するとともに、警
報装置9により警報する。
【0028】このように、心拍間隔の揺らぎ量RRVと
平均心拍数BEATとに基づいて被験者の精神活動を判
定する。判定に際しては、心拍間隔の揺らぎ量RRVと
平均心拍数BEATとを二次元平面上に展開し、その平
均座標に基づいて精神活動を判定するか、あるいは、心
拍間隔の揺らぎ量RRVと平均心拍数BEATとを二次
元平面上に展開し、その座標の変化パターンに基づいて
精神活動を判定する。これにより、被験者の精神活動を
リアルタイムに正確に判定することができる。また、前
方を走行中の車両に接近した時に、精神活動の判定結果
が精神活動度が低い場合または集中移行でない場合は、
車両の乗員が前者への接近を認識していないと判断して
車両の自動減速と警報を行なうようにしたので、乗員の
居眠りなどによる前者への異常接近を回避することがで
きる。
【0029】以上の第1実施例の構成において、心電図
検出器6とマイクロコンピューター5のRRI検出部1
1が心拍間隔検出手段を、マイクロコンピューター5の
RRV演算部12が分散演算手段を、マイクロコンピュ
ーター5のBEAT演算部13が心拍数検出手段を、マ
イクロコンピューター5の精神活動判定部14が精神活
動判定手段をそれぞれ構成する。
【0030】−第2の実施例− 上述した実施例では、心拍間隔の揺らぎ量RRVと平均
心拍数BEATに基づいて精神活動を判定したが、心拍
間隔データの周波数解析結果の周波数成分に基づいて精
神活動を判定する第2の実施例を説明する。なお、この
第2実施例の構成は図1に示す第1実施例の構成と同様
であり、図示とその説明を省略する。
【0031】図15は第2の実施例のマイクロコンピュ
ーターの制御ブロック図である。なお、図2に示す第1
実施例の制御ブロック図と同様な要素に対しては同一の
符号を付して相違点を中心に説明する。RRI検出部1
1は、心電図検出器6により測定された心電図信号によ
り一連の心拍間隔データRRI(i)(i=1,2,・
・・)を検出する。周波数成分算出部21は、RRI検
出部11により検出された心拍間隔データRRI(i)
を周波数解析し、所定の周波数成分を算出する。精神活
動判定部22は、周波数成分算出部21により算出され
た周波数成分に基づいて被験者の精神活動を判定する。
さらに、制御部15は精神活動判定部21の判定結果に
応じた制御を行なう。
【0032】RRI検出部11における詳細な処理は上
述した図3に示す処理と同様であり、説明を省略する。
図16に示す周波数成分算出ルーチンにより、周波数成
分算出部21の処理を説明する。ステップ81におい
て、RRI検出部11により検出された心拍間隔データ
RRI(i)の周波数解析に先だち、解析区間の切り出
しを行なう。この実施例では、精神活動判定のリアルタ
イム性と情報の正確性を考慮して解析区間を64秒(2
56サンプル)とし、この解析区間を5秒ごとにシフト
する。この結果、最初の約1分はデータ獲得のために処
理結果待ちの状態になることは避けられないが、いった
ん処理が開始されると5秒おきに処理結果が得られる。
ステップ82で、切り出された解析区間の心拍間隔デー
タRRI(i)に対して周波数解析を行なう。なお、周
波数解析には高速のFFTアナライザを用いて精神活動
判定のリアルタイム性を向上させるのが望ましい。
【0033】図17は周波数解析結果の一例を示し、横
軸は周波数[Hz]を表わし、縦軸はパワースペクトル
Powerを表わす。ステップ83において、周波数解
析結果から所定周波数Fo以上の周波数成分とFoより
も低い周波数成分を抽出する。所定周波数Foは0.1
〜0.15Hzが最適であることが、実験的に確認され
ている。上述した従来の精神活動判定装置では、0.0
25〜0.14Hzと、0.14〜0.5Hzの周波数
成分を抽出しているので演算時間がかかっているが、こ
の実施例では単一の所定周波数Foの上下の周波数成分
を抽出するだけであるから、演算時間が従来の装置の約
1/4となり、マイクロコンピューターの負担を軽減で
きる上に、精神活動のリアルタイム性を向上させること
ができる。ステップ84で解析区間を5秒シフトしてス
テップ85へ進み、新しい解析区間が64秒、256サ
ンプル以上あるか否かを判定し、新しい解析区間が確保
できればステップ81へ戻って上記処理を繰り返し、新
しい解析区間が確保できなければ処理を終了する。
【0034】精神活動判定部22では、周波数成分算出
部21により算出された周波数成分に基づいて精神活動
の判定を行なう。図17に示すような心拍間隔データR
RIの周波数解析結果において、低周波数成分を瞬時的
精神活動度と定義し、高周波数成分を平均的精神活動度
と定義してそれぞれ次式により算出する。
【数15】 ここで、S(f)は心拍間隔データRRIをFFT処理
したパワースペクトル密度関数である。
【0035】図18、図19は、二人の被験者に対して
強制的に緊張とリラックスとを交互に強いた時の瞬時的
精神活動度と平均的精神活動度の変化を示す。図におい
て、横軸が時間を、縦軸が数式15により算出された活
動度を表わす。また、ボックス部は被験者に対して所定
の課題を最高成績を目指して遂行させ、緊張状態を強い
た期間であり、他の部分はそのような作業から開放させ
てリラックス状態にある期間である。図中の細い曲線は
低周波数成分の瞬時的精神活動度を示す。低周波数成分
は直流成分に近い成分であるから、精神活動の大きな変
化を反映する。図から明らかなように、低周波数成分は
ボックスの前後、すなわち被験者が課題の遂行を開始ま
たは終了した時に急激に増加しており、精神活動の瞬時
的な活動度を反映していることがわかる。つまり、低周
波数成分の増加は精神活動の変化過程を示し、低周波数
成分の減少は精神活動の定常状態を示す。一方、図中の
太い曲線は高周波数成分の平均的精神活動度を示す。高
周波数成分は精神活動の大きな変化ではなく、微小な変
化で且つ頻繁に発生するような精神活動の平均的な変化
を反映する。図から明らかなように、高周波数成分は緊
張状態を強いたボックス内で減少し、ボックス外で増加
しているので、高周波数成分の増加がリラックス状態を
示し、減少が緊張状態を反映している。
【0036】上述した瞬時的精神活動度と平均的精神活
動度の変化は、緊張状態へ移行する以前から発生してお
り、被験者の準備状態までも反映していることがわか
る。すなわち、瞬時的精神活動度と平均的精神活動度に
基づいて被験者がこれからどのような状態へ移行するの
かを予測することが可能であり、被験者の精神活動度の
判定とその判定結果に応じたリアルタイム制御に有効な
情報を提供できる。
【0037】図20、図21は、図18、図19に示す
時々刻々の低周波数成分と高周波数成分をそれぞれ二次
元座標P(x,y)に展開したものであり、x軸が低周
波数成分のパワースペクトルを表わし、y軸が高周波数
成分のパワースペクトルを表わす。これらの図におい
て、二次元平面の左方の領域に2つの収束エリアが観測
される。図18、図19に示すようにリラックス状態で
は低周波数成分が小さく且つ高周波数成分が大きいか
ら、上方の収束エリアはリラックス状態に対応する。一
方、図18、図19に示すように緊張状態では低周波数
成分も高周波数成分もともに小さいから、下方の収束点
は緊張状態に対応する。また、リラックス状態を示す上
方の収束エリアからいったん右側に大きく膨らんだ後に
緊張状態を示す下方の収束エリアへ移行しており、この
右側に大きく膨らんだ部分は低周波数成分が急激に上昇
する精神活動の変化過程に対応する。すなわち、図22
に示すようにリラックスエリアから緊張エリアへの移行
が緊張移行であり、逆に緊張エリアからリラックスエリ
アへの移行がリラックス移行である。このように、心拍
間隔データの周波数解析結果の低周波数成分と高周波数
成分を二次元平面上に展開することにより、各被験者の
周波数成分のパワースペクトラムに差があっても、各被
験者の精神活動を正確に評価することができる。
【0038】図23は、精神活動判定部22における精
神活動判定処理を示すフローチャートである。ステップ
91において、時刻(t−dt),t,(t+dt)に
おける、時間間隔TのデータP(x;低周波数成分,
y;高周波数成分)の平均値P0(t),P1(t),
P2(t)を算出する。続くステップ92で、平均値P
0(t)からP2(t)への変化が図22に示す緊張エ
リアからリラックスエリアへの移行か否かを次式により
判定する。
【数16】P1y(t)>P0y(t)+d, P2y(t)>P1y(t)+d, P1x(t)>P0x(t), P1x(t)>P2x(t) 数式16の判定が肯定された場合はステップ93へ進
み、被験者の精神活動はリラックス移行であると判定す
る。一方、数式16の判定が否定された場合はステップ
94へ進み、平均値P0(t)からP2(t)への変化
が図22に示すリラックスエリアから緊張エリアへの移
行か否かを次式により判定する。
【数17】P1y(t)<P0y(t)−d, P2y(t)<P1y(t)−d, P1x(t)>P0x(t), P1x(t)>P2x(t) 数式17の判定が肯定された場合はステップ95へ進
み、被験者の精神活動は緊張移行であると判定する。
【0039】このように、心拍間隔データの周波数解析
結果から抽出された低周波数成分と高周波数成分とを二
次元平面上に展開し、その座標の変化パターンに基づい
て精神活動を判定するようにしたので、被験者の精神活
動をリアルタイムに正確に判定することができる。
【0040】以上の第2の実施例において、心電図検出
器6とマイクロコンピューターのRRI検出部11が心
拍間隔検出手段を、マイクロコンピューターの周波数成
分算出部21が周波数解析手段を、マイクロコンピュー
ターの精神活動判定部22が精神活動判定手段をそれぞ
れ構成する。
【0041】なお、上述した実施例では、精神活動の判
定結果に応じて車両の速度制御を行なう例を示したが、
精神活動の判定結果の応用例は上記実施例に限定されな
い。例えば、工場や航空機などの監視作業にも応用でき
る。一連の工程の中で予め監視者にミスがあってはなら
ない時間帯を設定しておき、その時間帯に監視者の精神
活動が集中移行にならない場合には、まず室内温度や香
りによるリフレッシュを試み、効果がない場合にはさら
に警報を発する。これにより警報に対する慣れや飽きの
影響を低減することができ、マンネリによるヒューマン
エラー防止に貢献し得る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、心
拍間隔データの分散と平均心拍間隔または平均心拍数と
に基づいて被験者の精神活動を判定するようにしたの
で、被験者の精神活動をリアルタイムに正確に判定する
ことができる。なお、判定に際しては、心拍間隔データ
の分散と平均心拍間隔または平均心拍数とを二次元平面
上に展開し、その平均座標に基づいて精神活動を判定し
てもよいし、あるいは、心拍間隔データの分散と平均心
拍間隔または平均心拍数とを二次元平面上に展開し、そ
の座標の変化パターンに基づいて精神活動を判定しても
よい。また、心拍間隔データの周波数解析結果から抽出
された低周波数成分と高周波数成分とを二次元平面上に
展開し、その座標の変化パターンに基づいて精神活動を
判定するようにしたので、被験者の精神活動をリアルタ
イムに正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示す図。
【図2】第1実施例の制御ブロック図。
【図3】第1実施例のRRI検出処理を示すフローチャ
ート。
【図4】心拍間隔データを示す図。
【図5】第1実施例の精神活動判定処理を示すフローチ
ャート。
【図6】被験者に作業と休憩とを交互に行わせた時の心
拍間隔の揺らぎ量と平均心拍数の特性を示す図。
【図7】心拍間隔の揺らぎ量と平均心拍数の特性に基づ
く精神活動の判定方法を説明する図。
【図8】第1実施例の平均処理による判定処理を示すフ
ローチャート。
【図9】第1実施例の変化点データ削除処理を示すフロ
ーチャート。
【図10】第1実施例の精神活動判定処理を示すフロー
チャート。
【図11】直進路とバンク路から成るテストコースを高
速でテスト走行した時の心拍データを示す図。
【図12】第1実施例の変化パターンによる判定処理を
示すフローチャート。
【図13】第1実施例の変化パターンによる判定処理の
変形例を示すフローチャート。
【図14】第1実施例の自動速度制御を示すフローチャ
ート。
【図15】第2実施例の制御ブロック図。
【図16】第2実施例の周波数成分算出を示すフローチ
ャート。
【図17】心拍間隔データの周波数解析結果を示す図。
【図18】被験者に対して緊張とリラックスとを交互に
強いた時の瞬時的精神活動度と平均的精神活動度の変化
を示す図。
【図19】他の被験者に対して緊張とリラックスとを交
互に強いた時の瞬時的精神活動度と平均的精神活動度の
変化を示す図。
【図20】図18の瞬時的精神活動度と平均的精神活動
度を二次元平面に展開した図。
【図21】図19の瞬時的精神活動度と平均的精神活動
度を二次元平面に展開した図。
【図22】第2実施例の精神活動の判定方法を説明する
図。
【図23】第2実施例の精神活動判定処理を示すフロー
チャート。
【図24】従来の精神活動判定方法の概要を示す図。
【図25】心拍波形を示す図。
【図26】心拍間隔データの周波数解析結果を示す図。
【図27】被験者に対して緊張とリラックスとを交互に
強いた時の交感神経系と副交感神経系の活動度の変化を
示す図。
【図28】他の被験者に対して緊張とリラックスとを交
互に強いた時の交感神経系と副交感神経系の活動度の変
化を示す図。
【符号の説明】
5 マイクロコンピューター 6 心電図検出器 7 車間距離検出装置 8 エンジン制御装置 9 警報装置 11 RRI検出部 12 RRV演算部 13 BEAT演算部 14 精神活動判定部 15 制御部 21 周波数成分算出部 22 精神活動判定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心拍間隔を検出する心拍間隔検出手段
    と、 前記心拍間隔検出手段により検出された心拍間隔データ
    の分散を演算する分散演算手段と、 前記心拍間隔検出手段により検出された心拍間隔に基づ
    いて所定時間ごとの心拍間隔または心拍数の平均値を演
    算する平均値演算手段と、 前記分散演算手段により演算された心拍間隔の分散と前
    記平均値演算手段により演算された平均心拍間隔または
    平均心拍数とに基づいて被験者の精神活動を判定する精
    神活動判定手段とを備えることを特徴とする精神活動判
    定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の精神活動判定装置にお
    いて、 前記精神活動判定手段は、前記分散演算手段により演算
    された心拍間隔の分散と前記平均値演算手段により演算
    された平均心拍数とを二次元平面上に展開し、その平均
    座標に基づいて精神活動を判定することを特徴とする精
    神活動判定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の精神活動判定装置にお
    いて、 前記平均値演算手段は短時間平均心拍数とそれよりも長
    い時間における長時間平均心拍数とを演算し、前記精神
    活動判定手段は前記短時間平均心拍数と前記長時間平均
    心拍数とを比較し、前記長時間平均心拍数との差が所定
    値以内の短時間平均心拍数のみを平均心拍数として精神
    活動の判定に用いることを特徴とする精神活動判定装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の精神活動判定装置にお
    いて、 前記精神活動判定手段は、前記分散演算手段により演算
    された心拍間隔の分散と前記平均値演算手段により演算
    された平均心拍数とを二次元平面上に展開し、その座標
    の変化パターンに基づいて精神活動を判定することを特
    徴とする精神活動判定装置。
  5. 【請求項5】 心拍間隔を検出する心拍間隔検出手段
    と、 前記心拍間隔検出手段により検出された心拍間隔データ
    の周波数解析を行う周波数解析手段と、 前記周波数解析手段による周波数解析結果から所定周波
    数以下の低周波数成分と前記所定周波数よりも高い高周
    波数成分とを抽出する周波数成分抽出手段と、 前記周波数成分抽出手段により抽出された低周波数成分
    と高周波数成分とに基づいて被験者の精神活動を判定す
    る精神活動判定手段とを備えることを特徴とする精神活
    動判定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の精神活動判定装置にお
    いて、 前記精神活動判定手段は、心拍間隔データの周波数解析
    結果の低周波数成分と高周波数成分とを二次元平面上に
    展開し、その座標の変化パターンに基づいて精神活動を
    判定することを特徴とする精神活動判定装置。
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