JPH08277044A - 記録媒体供給装置及び該記録媒体供給装置を備えた記録装置 - Google Patents

記録媒体供給装置及び該記録媒体供給装置を備えた記録装置

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JPH08277044A
JPH08277044A JP7084290A JP8429095A JPH08277044A JP H08277044 A JPH08277044 A JP H08277044A JP 7084290 A JP7084290 A JP 7084290A JP 8429095 A JP8429095 A JP 8429095A JP H08277044 A JPH08277044 A JP H08277044A
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JP
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roller
recording
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JP7084290A
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English (en)
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Yoshiro Uchikata
佳郎 打方
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】手差し給紙時に、次の記録媒体の誤挿入を防止
し、確実な手差し機能を実現できる記録媒体供給装置を
提供する。 【構成】手差し口1006から記録シートを挿入する場
合、遮蔽板1007が記録シートの下面をガイドする位
置cに移動し、紙ストッパ1008が給紙ローラ100
5と紙送りローラ1010の間の搬送路を開放した状態
にある。手差し口1006から挿入された記録シート
は、紙送りローラ1010に当接する位置まで侵入し、
紙送りローラ1010で記録装置1009内に搬入され
る。次に、CPU100からの制御信号により作動する
紙ストッパ1008は、搬送路を閉じ、次の記録シート
が紙送りローラ1010側へ侵入を防止する。自動給紙
する場合、遮蔽板1007が上方の所定位置dまで移動
して、紙ストッパ1008が搬送路を開放し、給紙ロー
ラ1005が記録シート1002を給送した後、紙スト
ッパ1008が搬送路を閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ単体、複写
機、ワープロ、パーソナルコンピェータ、ファクシミ
リ、或はこれらの複合機に適応可能な記録装置に使用さ
れる記録媒体供給装置及び該記録媒体供給装置を備えた
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録装置に用いられる記録媒体供
給装置においては、複数枚の記録媒体(例えば、シート
状の紙やプラスチック)を積載し、記録媒体を自動的に
記録装置に供給可能とする自動記録媒体供給装置(自動
給紙装置)があるが、自動給紙装置で供給可能な記録媒
体には制限がある。また、従来の自動給紙装置は、該自
動給紙装置に用いられるゴム等のローラによるこすれが
問題になるような他の記録媒体に対応するため、直接記
録装置の記録媒体搬送手段に記録媒体をセットするよう
にした手差し給紙機能が設けられている。このような自
動給紙装置を備えた記録装置として、本出願人は、例え
ば特開平6ー211373号公報や特開平6ー2113
67号公報に示すような、優れたインクジェット型記録
装置を既に案出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例は、手差し給紙する場合、記録媒体を直接記
録装置の記録媒体搬送手段にセットすることが可能なた
めに、記録実行中に次の記録媒体をセットしてしまい、
次に記録すべきその記録媒体が記録装置の記録媒体搬送
手段によって記録手段側に搬送されてしまう虞があっ
た。
【0004】そこで、本発明は、手差し給紙時に、次の
記録媒体の誤挿入を防止し、確実な手差し機能を実現し
得る記録媒体供給装置および該記録媒体供給装置を備え
た記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の記録媒体供給装
置は、記録媒体を所定方向に送り出す記録媒体給送手段
と、該記録媒体給送手段から送られた記録媒体を所定方
向に搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録媒体給送手
段と前記記録媒体搬送手段との間の搬送路を開閉するス
トッパ手段と、前記記録媒体給送手段の作動前に前記ス
トッパ手段を作動させて前記搬送路を開放させる一方、
前記記録媒体給送手段が作動して所定時間経過した後に
前記ストッパ手段を作動させて前記搬送路を閉じさせる
制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】本発明の記録装置は、上記の記録媒体供給
装置と、該記録媒体供給装置から供給される記録媒体に
所望の画像を形成する記録手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0007】
【作用】本発明の記録媒体供給装置によれば、記録媒体
給送手段が作動して記録媒体が記録媒体搬送手段側に送
られ際には、制御手段によりストッパ手段が作動制御さ
れ、記録媒体給送手段と記録媒体搬送手段との間の搬送
路がストッパ手段により既に開放されているため、記録
媒体がストッパ手段で邪魔されずスムーズに記録媒体搬
送手段側に送られる。記録媒体給送手段が作動した後所
定時間が経過すると、ストッパ手段が制御手段により作
動させられ、記録媒体給送手段と記録媒体搬送手段との
間の搬送路がストッパ手段で遮断されるため、次に給送
すべき記録媒体がストッパ手段で塞き止められる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。 〈第1実施例〉図20は、本発明に係わるインクジェッ
ト記録装置としてのプリンター一体型のパソコン800
の外観を表す模式的斜視図である。図20において、4
00はプリンター部、600は文字や数字及びその他の
キャラクタを入力するためのキーや各種指令を与えるた
めのキーなどを備えたキーボード部、700は表示器を
備える表示部、801はプリンタ部に記録シートを送り
込むための開口部である。
【0009】図1は、本発明の第1の実施例である自動
給紙部を備えたインクジェット記録装置(記録装置)を
示す図である。尚、この記録装置に使用される記録媒体
供給装置は、以下に説明する記録媒体給送手段,記録媒
体搬送手段,ストッパ手段,制御手段により構成され
る。
【0010】ここで、1はインクジェット記録装置であ
り、2は記録媒体搬送ローラ(紙送りローラ)である。
記録媒体(記録シートとしての紙又は樹脂シート)3
は、ピンチローラ4により紙送りローラ2に圧接された
状態において、紙送りローラ2が回転することによって
搬送される。この紙送りローラ2とピンチローラ4によ
り記録媒体搬送手段が構成されている。
【0011】403は、駆動伝達手段(図示せず)を介
して紙送りローラ2に回転力を伝達する記録媒体搬送モ
ータ(紙送りモータ)である。5は記録ヘッド401を
搭載するキャリアであり、6はキャリア5を記録シート
搬送方向と直角方向に案内指示するキャリア軸である。
402は駆動伝達手段(図示せず)を介してキャリア5
を移動させるキャリアモータである。404はキャリア
5の位置を検出するためのホームポジションセンサ、4
05は記録シート3の先端,後端および有無を検出する
ペーパーセンサである。
【0012】500は自動給紙部である。この自動給紙
部500は、インクジェット記録装置1の記録シート3
搬送上流側に図lの位置関係で固定されている。尚、上
記記録媒体搬送手段と自動給紙部とで記録媒体供給装置
を構成している。
【0013】図2は本発明による自動給紙部の構成例を
示す外観斜視図である。以下、説明の都合上、各構成部
分毎に詳述していく。
【0014】(メインホルダ)ここで、511はメイン
ホルダで、自動給紙部の部品をすべて支持し、前記イン
クジェット記録装置に固定されている。
【0015】(分離ローラ、分離ローラ軸、分離ローラ
ホルダ(R)(L)、分離ローラバネ、分離ローラカ
ム、摩擦板530)512は分離ローラ(記録媒体供給
手段)である。この分離ローラ512は、回転によって
記録シートを一枚ずつ分離し、インクジェット記録装置
の給紙部へ送り込むためのものである。この分離ローラ
512の内径部を分離ローラ軸513が貫通しており、
分離ローラ512の凸部512aと分離ローラ軸513
の凹部513aとが係合し、両者512,513とが回
転方向に対して一体的に回転出来るようになっている
(図4、5、6参照)。
【0016】分離ローラ軸513の右端にはギヤ部51
3bが形成され(図6参照)、このギヤ部513bがク
ラッチギヤ517の第一ギヤ517a(図13)と噛み
あい、そのギヤ部513がクラッチギヤ517からの動
力を受ける。2つのギヤのギヤ比は、1:1であり、ク
ラッチギヤ517が一回転するときギヤ部513b及び
分離ローラ512も一回転する。
【0017】また、分離ローラ軸513は、そのギヤ部
513bと分離ローラ512の間に有る分離ローラホル
ダ(R)519に嵌入していて、その軸受け部519b
で回動可能に支持されている。分離ローラホルダ519
(R)は、メインシャフト521とメインホルダ511
の凸部51lbとに係合しており(図2,図5)、ま
た、軸513の右端を固定する軸受け部材となってい
る。軸513の左側は、分離ローラホルダ(L)523
に嵌入している。分離ローラホルダ(L)523は、そ
の一端をメインシャフト521に回動可能に軸支されて
いる(図4,図6参照)。
【0018】分離ローラホルダ(L)523の他端に
は、ばね掛け部523aが有り、メインホルダ511の
ばね掛け部51lcとの間には、分離ローラバネ526
が掛けられていて、分離ローラホルダ(L)523が図
4中矢印A方向に常に付勢されている。
【0019】分離ローラ軸513は、分離ローラホルダ
(L)523の左側にカム圧入部513cが突出してい
て、分離ローラカム527に圧入嵌合され、該カム52
7と一体的に回転する。分離ローラカム527の外周
は、メインホルダ511のカム受部5lldに当接して
いて、分離ローラホルダ(L)523のA方向の回転を
規制している(図4参照)。分離ローラカム527は、
図5に示すように、その外周が嵌合部を中心とした半径
の異なるエキセントリックな形状に形成されており、そ
の半径の差の分だけ分離ローラホルダ(L)523の回
動を許している。
【0020】メインホルダ511のカム受け部51ld
に分離ローラカム527の半径の最大部527bが当接
している場合、分離ローラ512の左端は、給紙ガイド
529の摩擦板530から離れていて(不作用位置)、
分離ローラ512の下に紙パスを形成する(図4参
照)。メインホルダ511のカム受け部51ldには、
分離ローラカム527の半径の最小部527aが来た場
合、分離ローラ512の左端が給紙ガイド529の摩擦
板530に接することが可能である(作用位置)。この
時、分離ローラ512と摩擦板530の間にシートがあ
れば、シートを分離ローラ512により記録装置の給紙
部方向に送ることが出来る。この時、分離ローラホルダ
(R)519は固定されているので、分離ローラ512
の左側だけが摩擦板530と接することになる(図6参
照)。
【0021】図6は、分離ローラ512を図2の矢印C
方向より見たものである。
【0022】分離ローラ512は、その摩擦板530に
接する部分が図の様にテーパ状になっていて、摩擦板5
30に接した時に点接触とならないように、接触面積が
大きくなるようにしてある。この結果、分離ローラ51
2の初期の摩耗が防止され、また分離ローラ512がシ
ートにたいして点接触にならず、分離ローラ512が安
定してシートをキャッチすることを可能にしている。
【0023】ここで、摩擦板530は、図4に示した様
に、への字形に曲がっていて、分離坂部530aをもっ
ており、後述の摩擦板538との間で段差s3を構成し
ている。これは、シートが複数枚セットされた時のシー
トの分離性能を良くするためである。
【0024】(予備ローラ、予備ローラ軸、予備ローラ
ホルダ、予備ローラバネ、摩擦板538)予備ローラ
(記録媒体供給手段)531は、図7に示す様に、内側
にキー溝53laが形成されたスリーブを持ち、予備ロ
ーラ軸533のキー部533aと係合する様に予備ロー
ラホルダ535の間に挟まれて、予備ローラ軸533と
嵌合している。予備ローラ軸533の両端は、予備ロー
ラホルダ535の軸受け部5351 で保持されていて、
予備ローラ軸533と予備ローラ531が一体で回転出
来るようになっている。
【0025】予備ローラ533は、その半径の大きいR
l(図8参照)の紙送り部53lbと給紙を行なわない
半径R2の部分531cとからなり、通常はR2の部分
53lcがローラ下部の摩擦板538と対向し、シート
のセットに備えている。
【0026】予備ローラホルダ535は、その一端がメ
インシャフト521に係合されており、メインシャフト
521の回りを矢印D方向に自在に回動出来るようにな
っている。
【0027】予備ローラバネ539は、ダブルトーショ
ンバネであり、そのコイル部539cがメインシャフト
521に係合していて、予備ローラホルダ535の両外
側に位置する。予備ローラバネ539の左端539aが
メインホルダ511の係止部51laに係止され、ま
た、予備ローラバネ539の右端が分離ローラホルダ
(R)519の係止部519a(図2参照)にそれぞれ
係止されている。
【0028】また、該予備ローラバネ539の作用腕5
39bは、予備ローラホルダ535の係止部535aに
係止され、予備ローラホルダ535を図8中時計回り方
向に回動付勢する(回動習性を与える)。
【0029】予備ローラ軸533の左端のカム軸533
bは、メインホルダ511の異形穴51le(図2参
照)に嵌入されており、その軸部533bが該異形穴5
11eの下側縁5llfに当接して、前記予備ローラバ
ネ539の作用とあいまって、予備ローラホルダ535
のD方向(図8)の位置を決めている。
【0030】予備ローラ軸533の右端にはギヤ部53
3cが形成されており(図2参照)、このギヤ部533
cがクラッチギヤ517の第2ギヤ517b(図13)
と係合している。
【0031】クラッチギヤ517は、メインシャフト5
21上を回転しているので、予備ローラホルダ535が
図8中矢印D方向に回動しても、予備ローラ軸533の
ギヤ533cとクラッチギヤ517の第2ギヤ517b
との係合が保たれる。その結果、予備ローラ軸533
は、クラッチギヤ517から常に動力が伝達されるよう
になっている。また、2つのギヤ533c,517bの
ギヤ比は、分離ギヤ部と同様に1:lであり、クラッチ
ギヤ517の1回転で予備ローラ軸533のギヤ部53
3cも1回転する。
【0032】予備ローラ軸533の左端には、カム軸5
33bが設けられている。このカム軸533bのカム形
状は、図7の矢印Bより見た図9に示すように、その断
面形状が偏心カム形状を呈している。それ故、カム軸5
33bが当接しているメインホルダ511の異形穴51
1eの下側縁51lfとの相対関係により、待機位置で
は予備ローラ531が上げられ、予備ローラ531の紙
送り部53lbが下側に来た時には予備ローラ531が
下げられる働きがある。従って、その分、待機時に予備
ローラ531と摩擦板538との間にセットできるシー
トの許容枚数を増やすことができる。
【0033】このカム軸533bでの予備ローラ531
の上下動作量の増分は、図9中(Sl+S2)であり、
図8中のRlをその分大きくすれば、同様に紙送り許容
枚数を増やすことができるが、Rlを大きくすると装置
を大きくしてしまうという欠点がある。また、図8中の
R2を小さくすることは、装置(予備ローラ531)の
強度上限界がある。
【0034】ここで、前記分離ローラ512及び予備ロ
ーラ531と左ガイド551との位置関係について述べ
る。
【0035】図3は、図1の矢印H方向より見た上記2
つのローラ512,531と左ガイド551との位置関
係を示す図である。
【0036】図3において、2つのローラの512,5
31がシート搬送方向(矢印I)左側の左ガイド551
に対して角度θだけ傾けられている。これは、シートの
初期位置が不正確で、シートの先端がelだけ左ガイド
551から離れたもの(図中破線部)に対し、各ローラ
512,531がシートを左ガイド551側に寄せなが
ら給紙口に搬送する効果がある。本案では、θ=20°
〜1°で設定されている。
【0037】(紙ストッパ、ストッパバネ、ストッパア
ップカム)紙ストッパ(ストッパ手段)540は、上記
両ローラ512,531の不作用位置(各摩擦板に接し
てない初期状態位置)であって、オペレータがシートを
セットする際に、そのシートの先端位置を決めるもので
あり、メインホルダ511の支点511gに係合してい
て、ストッパバネ541により図10中矢印E方向に付
勢されている。
【0038】紙ストッパ540のメインシャフト521
に対向する部分には、図10に示すように略コの字形の
凹部540aが形成されている。そして、その凹部54
0aにメインシャフト521上を回転するストッパアッ
プカム542が係合されている。通常、初期位置では、
紙ストッパ540のカム対向部(凹部)540aとスト
ッパアップカム542の小径部(rl)とが当接し、そ
の位置が決まっている。このとき、紙ストッパ540
は、その先端部540bが自動給紙部の下にある給紙ガ
イド529の対応受け穴529aに入っており、給紙ガ
イド529に沿って進入してきたシートが先端部540
bを通過してしまわない様に(十分停止効果がある様
に)構成されている。
【0039】また、図11に示すように、紙ストッパ5
40の先端部540bは、初期位置において、シートの
進入方向に対してαだけ傾いている。これは、紙ストッ
パ540の回転中心51lgの回りに反時計回り方向の
回動力が作用するように、即ち、紙ストッパ540がシ
ートの進入方向の力に対して揚力を受けない様にしてあ
る。ストッパアップカム542の大半径r2が図10中
反時計回り方向に回転して紙ストッパ540の当接部5
40cと当接している場合、図12に示すように、紙ス
トッパ540の先端部540aと給紙ガイド529との
間に隙間S3なる紙パスができて、紙ストッパ540が
不作用位置に保持されることになる。
【0040】(クラッチギヤ)ストッパアップカム54
2とクラッチギヤ517とは、図13に示す様に、第1
キー部542aとキー溝517cとで一体化していて、
紙ストッパが第1不作用位置(隙間S3)にある場合、
前記2つのローラ512,531がまだ不作用位置に保
持されている。従って、シートは、紙ストッパ540を
越えて記録装置の給紙口(不図示)まで進入することが
出来る。この状態がいわゆる手差しモードである。本実
施例では、クラッチギヤ517が初期状態より30°回
転した時に生ずる様に構成されている。
【0041】次に、クラッチギヤ517ヘの動力伝達部
分について述ベる。
【0042】(出力ギヤ)クラッチギヤ517には、前
述の様に、ストッパアップカム542がキーとキー溝の
関係で係合している。
【0043】また、ストッパアップカム542は、クラ
ッチギヤ517との係合部と反対側の部分(第2キー部
542b)が、図14に示す様に、出力ギヤ543のキ
ー溝部543cに係合するようになっている。
【0044】軸受け544は、メインホルダ511の右
腕部5llhの所定の穴に嵌入され、出力ギヤ543の
受部543aを保持している。
【0045】上記部品は、メインシャフト521の軸芯
上にあり、出力ギヤ543の回転がストッパアップカム
542を介してクラッチギヤ517に伝えられ、更に
は、前記分離ローラ軸513、予備ローラ軸533へと
伝えられる。
【0046】(給紙モータ、2段ギヤ、モータブラケッ
ト)出力ギヤ543は、ハス歯部543bが形成されて
おり、図15に示すように、このハス歯部543bが2
段ギヤ545のウォーム歯部545aに噛み合い、2段
ギヤ545から回転力が伝達されるようになっている。
2段ギヤ545は、モータブラケット546の係止穴5
46a(上下2か所ある)に係止され、該係止穴546
aを中心として自由に回動出来るようになっている。
【0047】自動給紙モータ501は、その取付けフラ
ンジ50laに2か所の凸部50lb,50lcが形成
され、また、メタル部50ldを備えており、それら
(501b,501c,501d)がモータブラケット
546のメタル受穴546b,係止部546c,係止部
546dに各々係止されるようになっている。特に、凸
部50lbと係止部546cは、メタル部50ldとメ
タル受穴546bを中心とした矢印F方向のモータ本体
の回転によりツメ部546eを乗り越えて係止され、モ
ータブラケット546と自動給紙モータ501の位置決
めがなされる。モータブラケット546は、3本のネジ
547でメインホルダ511に固定される。この時、自
動給紙モータ501の端子4本50lfは、基板548
側に向く様に成っている。
【0048】自動給紙モータ501の出力軸の先端には
ウォーム形状をしたモータピニオン50leが設けられ
ていて、該モータピニオン501eが前記2段ギヤ54
5のハス歯部545bに噛合して自動給紙モータ501
の動力を伝える。自動給紙モータ501は、パルスモー
タであり、2相励磁でバイボーラ駆動され、20ステッ
プで1周する。
【0049】また、自動給紙モータ501からクラッチ
ギヤ517までの減速のトータルギヤ比は、1:256
である。
【0050】(イニシャルレバー)次に、自動給紙部5
00の初期位置(ホームポジション)検出について述べ
る。
【0051】図14に示す様に、クラッチギヤ517
は、ストッパアップカム542と係合し、ストッパアッ
プカム542のカム部542cの図中左側に隣り合って
配置され、初期位置検出用のカム部517dを有してい
る。
【0052】クラッチギヤ517のカム部517dは、
初期位置検出用の溝517eが前述のキー溝517cの
反対側に設けられている。
【0053】次に、図2の矢印G方向より見た断面図で
ある図16を用いて説明する。
【0054】図2に示す様に、紙ストッパ540の左側
には、初期位置検出用のイニシャルレバー549が位置
している。
【0055】イニシャルレバー549は、メインホルダ
511の回転中心軸51lgに回転自在に係合してい
る。
【0056】また、イニシャルレバー549の回転中心
549aの反対側には、基板548上に設けられた給紙
イニシャルセンサ502のアクチュエータ部502aを
押すための板状の作用部549bが形成されている。
【0057】更には、イニシャルレバー549は、その
回転中心549aと作用部549bの間の所定位置に、
前記カム部517dをトレースする従動部549cが形
成されている。
【0058】これらの構成で、クラッチギヤ517の検
出用溝517eにイニシャルレバー549の従動部54
9cが落ちている時(図16の実線部)は、給紙イニシ
ャルセンサ502がon信号を出す。
【0059】カム部517dの外周部517fに従動部
549cが有る時(図16の破線部)は、スイッチ50
2のアクチュエータ部502aがイニシャルレバー54
9に押され、給紙イニシャルセンサ502がoff信号
を出す。
【0060】以上より、給紙イニシャルセンサ502の
on信号を基準に本装置の初期位置は決定される。
【0061】ここで、給紙イニシャルセンサ502のイ
ニシャルレバー549との位置関係は、誤検出しない様
に、正確に位置決めする必要がある。
【0062】本実施例では、メインホルダ511に給紙
イニシャルセンサ502の位置決めのための当接部51
1i(図16)を設け、更に、給紙イニシャルセンサ5
02を取付けている基板をたわませて、給紙イニシャル
センサ502の外形部を該当接部511iに当接させ、
正確な位置出しをしている。
【0063】メインホルダ511には、基板をたわませ
るための基板押え部51lj(図2)が設けられてい
る。
【0064】次に、自動給紙モードと手差しモードの切
り替え構造は、図2に示すスライドスイッチ形式の給紙
切り替えスイッチ503の切り替え信号により行なう。
本実施例では、該給紙切り替えスイッチ503のoff
時が自動給紙モードであり、該給紙切り替えスイッチ5
03のon時が手差しモードである。
【0065】基板548の左端にはコネクタ550が設
けられていて(図2)、該コネクタ550を介して不図
示の外部回路よりモータ駆動電力の供給や給紙イニシャ
ルセンサ502と給紙切り替えスイッチの信号の出力が
行われるようになっている。
【0066】以上の構成より成る自動給紙部500の機
構部の一連の作動状態を以下に詳述する。
【0067】図17および図18は、本発明の一実施例
を通用した自動給紙部500(図2参照)の動作の変化
を経時的に説明したものである。図17は動作説明図、
図18は各要素のタイミングチャート図である。
【0068】図17において、(1)は、記録シート3
が装填される前の状態、自動給紙モードでの停止位置で
ある。 A)紙ストッパ540は、給紙ガイト529の対応受穴
529aに入っている。故に、シート3は、紙ストッパ
540によりその先瑞が位置決めされる。 B)分離ローラ512は、分離ローラカム527の最大
半径部527bがメインホルダのカム受部51ldに当
接していて、不作用位置にある。 C)予備ローラ531は、予備ローラ軸533のカム部
533bの最大半径がメインホルダ511の異形穴51
1eの下側縁部51lfに来ていて、また予備ローラ5
31の小半径部53lcが給紙ガイド529側に向いて
おり、不作用位置にある。 D)イニシャルレバー549は、その従動部549c
が、クラッチギヤ517のカム溝517eに落ちてい
る。そして、給紙イニシャルセンサ502がon信号を
出している。
【0069】(2)は、自動給紙モータ501がMlパ
ルス回転を開始して、クラッチギヤ517が約30°回
転した状態であり、手差しモードでの記録シート3が挿
入可能な位置でもある。 A)紙ストッパ540は、給紙ガイド529の対応受穴
529aより出て、前述の図12に示す様に、給紙ガイ
ド529との間に隙間S3なる紙パスを形成し、不作用
位置になる。 B)分離ローラ512は、まだ不作用位置にある。 C)予備ローラ531も、依然不作用位置にある。前記
2つのローラ512,531および紙ストッパ540は
不作用位置であるのである。よって、紙ストッパ540
を越えたシートは、記録装置の給紙口(不図示)まで進
入することが出来る。 D)イニシャルレバー549は、その従動部549cが
クラッチギヤ517のカム外周部517fに乗上げてい
る。そして、給紙イニシャルセンサ502は、Off信
号を出している。
【0070】(3)は、自動給紙モータ501が更にM
2パルス回転して、クラッチギヤ517が約80°回転
した状態である。 A)紙ストッパ540は、前述と同じく不作用位置にあ
る。 B)分離ローラ512は、このとき予備ローラ531に
先立って、給紙ガイド529の摩擦板530に接し、作
用位置となる。 C)予備ローラ531は、まだ不作用位置にある。シー
ト3は、まだ給紙されず、初期位置にある。前記2つの
ローラ512,531のうち分離ローラ512を先に作
用位置にさせるのは、予備ローラ531によるシート搬
送が起こる前に、分離部の分離メカニズムを確定させ、
シートの重送を防止するためである。 D)イニシャルレバー549は、前述と同じく給紙イニ
シャルセンサ502を押してoff信号を出させてい
る。
【0071】(4)は、自動給紙モータ501が更にM
3パルス回転して、クラッチギヤ517が約105°回
転した状態である。 A)紙ストッパ540は、前述と同じく不作用位置にあ
る。 B)分離ローラ512は、前述と同じく作用位置にあ
る。 C)予備ローラ531は、作用位置になり、シート3の
給紙が始まる。このとき予備ローラ531の下のシート
が複数枚あるときは、予備ローラ531と紙の摩擦係数
が紙間の係数より大であるので、一番上のシートのみが
搬送され始める。また、摩擦板538と紙の摩擦係数
は、やはり紙間のそれより大であるので、複数枚のシー
トが一度に搬送されることもない。ここで、 予備ローラと紙の摩擦係数−−−−−μy 紙間の摩擦係数−−−−−−−−−−μk 紙と摩擦板bの摩擦係数−−−−−−μmb とすると、 μy>μmb>μk なる関係になる。 D)イニシャルレバー549は、前述と同じく給紙イニ
シャルスイッチ502を押してoff信号を出させてい
る。
【0072】(5)は、自動給紙モータ501が更にM
4パルス回転して、クラッチギヤ517が約290°回
転した状態である。 A)紙ストッパ540は、前述と同じく不作用位置にあ
る。 B)分離ローラ512は、前述と同じく作用位置にあ
る。シート3は、分離部を越えて、分離ローラ512に
より記録装置の給紙口(不図示)に向かって送られる。 C)予備ローラ531は、不作用位置になり始める。こ
れは前記(3)項で述ベた理由と同じで、予備ローラ5
31を先に不作用位置にして分離部の分離メカニズムを
解除させる前に、予備ローラ531によるシート搬送を
中止し、シートの重送を防止するためである。 D)イニシャルレバー549は、前述と同じく給紙イニ
シャルセンサ502を押してoff信号を出させてい
る。
【0073】その後、自動給紙モータ501を更にM5
パルスさせると(l)項の状態に戻り、動作の1サイク
ルを終える。
【0074】次に本案実施の回路構成を示すブロック図
について説明する。
【0075】図19は、本実施例の構成を示すブロック
図である。
【0076】同図において、100はある手順を実行す
る例えばマイクロコンピュータ形態のCPUであり、本
実施例の処理手段等のシーケンスに従って各部を制御す
る。200は、テキストデータや画像データを展開した
りする領域や作業用の領域などを設けたRAMである。
このRAM200は、記憶した内容を電源OFF後もリ
チウム電池等のバックアップ手段により保持しておくS
RAMと、電源OFF後には記憶した内容が消去されて
しまうDRAMの2種類で構成されている。
【0077】そして、DRAM部には、本案で用いるイ
ニシャルステップ記憶領域2001と回転回数記憶領域
2002とが設けられている。SRAM部には、イニシ
ャル有無記憶領域2003が設けられている。
【0078】300は前記手順に対応したプログラムや
その他フォントデータなどの固定データを格納したRO
M、400はインクジェット記録方式のプリンターであ
る(特開平5ー169647号公報において、本出願人
が既に提示)。
【0079】500は、前記プリンター部にシートを1
枚ずつ供給させる為の自動給紙部であり、自動給紙モー
ター501、給紙イニシャルセンサ502、給紙切り替
えスイッチ503、分離ローラー512、予備ローラー
531、紙ストッパー540等を含んでいる。
【0080】また、600は、文字や数字及びその他の
キャラクタを入力する為のキーや、各種指令を与える為
のキー等を備えたキーボード部。700は、表示器を備
えた表示部である。
【0081】上述の構成における記録媒体供給装置の動
作制御シーケンスを、図21以降のフローチャートを用
いて説明する。
【0082】図21は、記録装置あるいは情報処理装置
の電源オン時またはエラーからの回復のための記録媒体
供給装置のイニシャライズ処理Sllを説明するフロー
チャートである。
【0083】まず、ステップSl2において、イニシャ
ルセンサ502のon幅(on信号を出力する範囲)が
測定済みか判定する。ステップSl2において測定済み
と判定されればステップS13に進み、未測定と判定さ
れればステップSl4に進む。
【0084】ステップSl4においては、自動給紙モー
タ501を順方向(給紙方向)にシフトしながらイニシ
ャルセンサ502のon幅を測定した後、自動給紙位置
すなわちイニシャルセンサ502のoffからonへの
切替位置からイニシャルセンサon幅÷2だけシフトし
たイニシャルセンサ502のon区間の中間位置にシフ
トし、停止位置フラグを自動給紙位置としステップSl
3に進む。
【0085】ステップSl3においては、給紙モードが
自動給紙モードかどうかの判定を行う。実施例では給紙
切替スイッチ503をチェックし、offならば自動給
紙モード、onならば手差し給紙モードとしている。ス
テップSl3で自動給紙モードと判定されればステップ
Sl5にすすみ、手差しモードと判定されればステップ
Sl8に進む。
【0086】Sl5において、現在の停止位置が自動給
紙位置かどうかの判定を行う。その判断は、イニシャル
センサ502がon状態かどうか、さらにはフラグによ
って停止状態を判定してもよい。ステップSl5におい
てYesと判断されればSl7にすすみ本処理を終了
し、Noと判断されればステツプS16へ進む。
【0087】ステップSl6において自動給紙位置ヘシ
フトする。具体的には自動給紙モータ501をシフトし
イニシャルセンサ502のoffからonの切替位置か
らイニシャルセンサon幅÷2だけシフトしたイニシャ
ルセンサ502のon区間の中間位置にシフトし停止位
置フラグを自動給紙位置とする。ステップS16終了後
ステップSl7にすすみ本処理を終了する。
【0088】ステップSl8において、現在の停止位置
が手差し給紙位置かどうかの判定を行う。この判定は、
イニシャルセンサ502がoff状態であることとフラ
グによって行う。Sl8において、Yes、すなわち手
差し停止位置と判定されればステップSl7にすすみ、
本処理を終了する。Noと判定されればステップSl9
に進む。
【0089】ステップSl9において、現在停止位置が
自動給紙位置であれば自動給紙モータ501をMlパル
スシフトし、自動給紙位置でなければステップSl4と
同じ処理をした後さらにMlパルスシフトする。停止位
置フラグを手差し給紙位置としステップSl7にすすみ
本処理を終了する。イニシャライズ処理Sllによっ
て、自動給紙装部500は自動給紙および手差し給紙の
ための適切な位置にセットされる。
【0090】尚、自動給紙モードおよび手差し給紙モー
ドの切替は、給紙切替スイッチ503によって行う例を
示したが、キーボード部600等の他の入力手段によっ
て切り替えてもよいし、またプリンタが一体でない場合
にはホストコンピュータからのコマンドによって切り替
えるようにしてもよい。
【0091】図22は、自動給紙部を手差し状態に切り
替える手差し切替処理S21を説明するフローチャート
である。
【0092】まず、ステップS22において、自動給紙
部にエラーが発生していないか判断する。エラーとして
は自動給紙モータ501が回転中に電源がオフされてし
まい、処理が中断した場合などが考えられる。ステップ
S22でエラーなしと判断されればステップS23にす
すみ、エラーと判断されればステップS24に進む。ス
テップS24においては、イニシャライズ処理Sllと
同じ処理を行った後ステップS23に進む。
【0093】ステップS23において、現在常止位置が
手差し位置かどうか判断する。Yesと判断されればス
テップS26にすすみ本処理を終了する。Noと判断さ
れればステップS25にすすむ。
【0094】ステップS25において、自動給紙モータ
501をMlパルス順方向(給紙方向)にシフトした
後、停止位置フラグを手差し給紙位置とし、ステップS
26にすすみ本処理を終了する。手差し切替処理S21
は、給紙切替スイッチ503が切替られた場合などに実
行される。
【0095】本処理によって、自動給紙部500は、図
18の(2)の状態すなわち手差し状態となり、手差し
給紙が可能となる。
【0096】図23は、自動給紙部を自動給紙状態に切
り替える自動給紙切替処理S31を説明するフローチャ
ートである。
【0097】まず、ステップS32において、自動給紙
部にエラーが発生していないか判断する。エラーとして
は自動給紙モータ501が回転中に電源がオフされてし
まい、処理が中断した場合などが考えられる。ステップ
S32でエラーなしと判断されればステップS33にす
すみ、エラーと判断されればステップS34に進む。ス
テップS34においては、イニシャライズ処理Sllと
同じ処理を行った後ステップS33に進む。
【0098】ステップS33において、現在停止位置が
自動給紙位置かどうか判断する。Yesと判断されれば
ステップS36にすすみ本処理を終了する。Noと判断
されればステップS35にすすむ。
【0099】ステップS35において、自動給紙モータ
501をMlパルス逆方向(給紙反対方向)にシフトし
た後、停止位置フラグを自動給紙位置とし、ステップS
36にすすみ本処理を終了する。自動給紙切替処理S3
1は、給紙切替スィッチ503が切替られた場合などに
実行される。
【0100】本処理によって、自動給紙部500は、図
18の(1)の状態すなわち自動給紙状態となり、自動
給紙が可能となる。
【0101】図24は、自動給紙状態すなわち紙ストッ
パ540が記録媒体の通路を遮断し、記録媒体の先端を
紙ストッパ540に当接させた状態で記録媒体を積載
し、その記録媒体を1枚ずつインクジェット記録装置1
に供給する自動給紙処理S41を説明するフローチャー
トである。本案の装置は、小型化のために、各ローラの
径が小さく形成されている。それ故に、1サイクルの動
作では、記録媒体3がインクジェット記録装置1の給紙
口まで届かないので、通常2サイクルで給紙が行われる
ようになっている。
【0102】まず、ステップS42において、自動給紙
モータ501を順方向(給紙方向)にM6+M7パルス
シフトする。次に、ステップS43にすすみ、ペーパー
センサ405が記録媒体有りを検出しているか判断す
る。
【0103】ステップS43において、記録媒体有りと
判断されればステップS44にすすみ、記録媒体なしと
判断されればステップS45にすすむ。
【0104】ステップS45においては、記録媒体がセ
ットされていない、自動給紙が失敗した等のエラーと判
断し適切なエラー処理を行う。
【0105】ステップS44において、自動給紙モータ
501および紙送りモータ403を同時にシフト開始
し、自動給紙モータ501がM6−M7パルス、紙送り
モータはPlパルスだけシフトした後、ステップS46
にすすみ本処理を終了する。自動給紙処理S41によっ
て、記録媒体は、自動給紙部500において搬送され、
また分離ローラ512によって1枚づつ確実にインクジ
ェット記録装置1に供給される。また、記録媒体の自動
給紙部500による搬送は、インクジェット記録装置1
の紙送りローラ2に到達するのに必要な長さより十分お
おきくとってある。そのため、記録媒体は、紙送りロー
ラ2に十分当接させられ、その先端の位置そろえ(レジ
スト)も確実におこなわれた後、インクジェット記録装
置1の記録開始位置まで確実に搬送される。
【0106】図25は、手差し給紙状態すなわち紙スト
ッパ540が記録媒体の通路を遮断しない状態におい
て、記録媒体をその先端が紙送りローラ2に当接する位
置にセットし、その記録媒体をインクジェット記録装置
1に供給する手差し給紙処理S51を説明するフローチ
ヤートである。
【0107】まず、ステップS52において、ペーパー
センサ405が記録媒体有りを検出しているか判断す
る。ステップS52において、記録媒体有りと判断され
ればステップS53にすすみ、記録媒体なしと判断され
ればステップS54にすすむ。ステップS54において
は、記録媒体がセットされていないと判断し、適切なエ
ラー処理を行う。ステップS53において、紙送りモー
タ403をPlパルスだけシフトした後、ステップS5
5にすすむ。
【0108】ステップS55において、自動給紙モータ
501をMlパルスだけ逆方向(給紙反対方向)にシフ
トする。すなわち自動給紙位置にシフトする。ステップ
S55が終了したのち、記録が実行され、記録が終了し
たのち、ステップS56にすすみ自動給紙モータ501
をMlパルスだけ順方向(給紙方向)にシフトする。す
なわち手差し給紙位置にシフトする。
【0109】図26は、記録実行中の記録媒体(記録シ
ート)3と紙ストッパ540の関係を示す図である。
【0110】紙ストッパ540は、記録中の記録シート
3に圧接されており、次の記録シート3′が挿入されて
も、記録シート3′の進入の力に対して揚力を受けない
様に構成されているため、記録シート3′がインクジェ
ット記録装置1に到達するのを確実に遮る。
【0111】手差し給紙処理S51によって、自動給紙
では搬送が困難な厚いシートや板状の記録媒体あるいは
分離困難な布状の記録媒体等の手差し給紙が確実に行わ
れるとともに、次の記録シート3′が誤って挿入された
場合にもインクジェット記録装置1に挿入されてしまう
ことはなく、記録が終了すればまた手差し給紙可能な状
態となる。
【0112】また、自動給紙状態においても同様に、紙
ストッパ540が記録シートの挿入を遮断することがで
きる。 〈第2実施例〉図27は、手差し給紙の他の実施例を示
すフローチャート図である。
【0113】まず、ステップS62において、ペーパー
センサ405が記録媒体有りを検出しているか判断す
る。ステップS62において記録媒体有りと判断されれ
ばステップS63にすすみ、記録媒体なしと判断されれ
ばステップS64にすすむ。ステップS64においては
記録媒体がセットされていないと判断し適切なエラー処
理を行う。ステップS63において自動給紙モータ50
1をM7−Mlパルスだけ順方向にシフトする。すなわ
ち、自動給紙部500は(6)の位置となる。
【0114】次に、ステップS65にすすみ、自動給紙
モータ501および紙送りモータ403を同時にシフト
開始し、自動給紙モータ501はM6−M7パルス、紙
送りモータはPlパルスだけシフトする。
【0115】ステップS65が終了したのち、記録が実
行され、記録が終了したのち、ステップS66にすす
み、自動給紙モータ501をMlパルスだけ順方向(給
紙方向)にシフトする。すなわち手差し給紙位置にシフ
トする。
【0116】手差し給紙処理S61によって、紙送りロ
ーラ2位置にセットされた記録シート3を自動給紙部5
00でさらに搬送することによって、記録シートが紙送
りローラ2に十分当接され、記録シートの先端の位置そ
ろえ(レジスト)も確実におこなわれ、その後記録シー
トがインクジェット記録装置1の記録開始位置まで確実
に搬送される。 〈第3実施例〉図28は、自動給紙部の他の実施例を示
す図である。
【0117】自動給紙は爪分離方式によって行われる。
【0118】1001は分離爪であり、1002は自動
給紙のため積載された記録シート(記録媒体)であり、
1003は記録シート1002を支える圧板であり、圧
板バネ1004の力で分離爪1001に記録シート10
02を付勢している。1005は記録シート1002を
分離搬送するための給紙ローラ(記録媒体供給手段)で
ある。1006は手差し口すなわち手差しのための用紙
通路である。1007は手差し口から挿入される記録シ
ートが分離爪1001に干渉することを防止する遮蔽板
である。この遮蔽板1007は、図cおよびdの2つの
位置を移動可能に構成されている。1008は記録装置
1009への記録シートの通過を遮断する紙ストッパ
(ストッパ手段)であり、この紙ストッパ1008は第
1の実施例と同一の構成となっている。1010は記録
装置1009の紙送りローラ(記録媒体搬送手段)であ
り、1011は記録シートの先端、後端、有無を判別す
るペーパーセンサである。そして、これら給紙ローラ1
005,紙送りローラ1010,紙ストッパ1008等
が制御手段(CPU)100により作動制御されるよう
になっている。尚、これら給紙ローラ1005,紙送り
ローラ1010,紙ストッパ1008,制御手段(CP
U)100により記録媒体供給装置が構成されている。
【0119】手差し給紙においては、遮蔽板1007が
図c位置にシフトされ、紙ストッパ1008が通路(搬
送路)を遮断しない状態にセットされて、記録シートを
手差し口1006から紙送りローラ1010に当接する
位置まで挿入する。ペーパーセンサ1011が記録シー
ト有りを判別した場合、紙送りローラ1010を回転さ
せ、記録シートを記録装置内に搬送する。
【0120】次に、紙ストッパ1008をシフトし、次
の記録シートの挿入を遮断する。記録が終了したのち紙
ストッパ1008をシフトし、通路(搬送路)を開放す
る。記録シートの先端の位置そろえ(レジスト)を確実
におこなうために、給紙ローラ1005を回転させ、記
録シートを紙送りローラ1011に押し込んでもよい。
【0121】また、他の手差し給紙として紙ストッパ1
008を通路遮断状態にセットして、記録シートを紙ス
トッパ1008に当接する位置まで挿入し、ペーパーセ
ンサ10llが記録シート有りを判別した場合に、紙ス
トッパ1008をシフトさせて通路を開放し、給紙ロー
ラ1005を回転させる。そして、該給紙ローラ100
5により記録シートを紙送りローラ1011に当接する
位置まで搬送した後、更に紙送りローラ1011を回転
させて記録シートを記録装置1009内に搬送してもよ
い。
【0122】自動給紙において、遮蔽板1007は、図
d位置にシフトされ、紙ストッパ1008が通路(搬送
路)を遮断しない状態にセットされる。給紙ローラ10
05を回転させて、積載された記録シート1002を分
離爪1001によって1枚のみ分離し、その分離した記
録シート1002を紙送りローラ1010に当接する位
置まで搬送した後、紙送りローラ1010を回転させる
ことによって記録シート1002を記録装置内に搬送す
る。
【0123】次に、遮蔽板1007を図c位置にシフト
し、紙ストッパ1008を通路遮断位置にシフトする。
記録および記録シートの排出が終了したのち、ペーパー
センサ1011が記録シートがないことを検出した場合
には自動給紙状態に戻す。すなわち、遮蔽板1007を
図d位置にシフトし、紙ストッパ1008を通路開放位
置までシフトする。記録中に手差し口1006より記録
シートが挿入され、該記録シートが紙ストッパ1008
位置に当接した場合には、記録終了排出後もペーパーセ
ンサ1011が記録シートありを検出する。そのため、
この場合には手差しと判断し、紙ストッパ1008を通
路開放位置までシフトし、給紙ローラ1005を回転さ
せて、記録シートを紙送りローラ1011まで搬送した
後、紙送りローラ1011を回転させて、記録装置内に
記録シートを搬送する。
【0124】ペーパーセンサ1011の記録シート有無
の検出によって自動給紙状態における手差しシート挿入
の判断ができ、自動的に手差し挿入が可能となる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録媒体
供給装置は、制御手段により作動制御されるストッパ手
段が記録媒体給送手段と記録媒体搬送手段の間の搬送路
を開閉するようになっており、前記ストッパ手段が記録
媒体給送手段の作動前に搬送路を開放する一方、記録媒
体給送手段が作動して所定時間経過後に前記ストッパ手
段が搬送路を遮断するようになっているため、自動給紙
時はもちろんのこと、手差し給紙の場合でも、前の記録
媒体と次の記録媒体とが重なって記録媒体搬送手段によ
り搬送されることがなく、記録媒体の誤挿入を効果的に
防止でき、又、記録媒体給送手段、ストッパ手段及び記
録媒体搬送手段により自動的に手差し給紙が可能とな
る。
【0126】又、本発明の記録装置は、上記記録媒体の
確実な搬送を可能とする記録媒体供給装置を備えている
ため、記録手段で確実に記録でき、該装置に対する信頼
性を格段に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す記録装置の斜視図。
【図2】本発明の一実施例を示す記録媒体供給装置の斜
視図。
【図3】分離ローラ、予備ローラ及びガイドの関係図。
【図4】分離部の詳細図(正面図)。
【図5】分離ローラカムの取り付け部の分解斜視図。
【図6】分離部の詳細図(側面図)。
【図7】予備ローラの取り付け部の分解斜視図。
【図8】予備ローラの取り付け部の正面図。
【図9】カム軸と予備ローラホルダとの係合状態図。
【図10】ストッパ手段の正面図。
【図11】ストッパ手段に作用する力の状態説明図。
【図12】ストッパ手段の作動状態図。
【図13】クラッチギヤの分解斜視図。
【図14】クラッチギヤと出力ギヤとの係合状態を示す
分解斜視図。
【図15】自動給紙モータの動力を伝達する動力伝達部
の分解斜視図。
【図16】イニシャルレバーの詳細図。
【図17】自動給紙部の動作説明図。
【図18】自動給紙部のタイミングチャート図。
【図19】記録装置の回路構成を示すブロック図。
【図20】パソコンの外観を示す摸式的斜視図。
【図21】イニシャライズ処理のフローチャート図。
【図22】手差し切替処理のフローチャート図。
【図23】自動給紙切替処理のフローチャート図。
【図24】自動給紙処理を説明するフローチャート図。
【図25】手差し給紙処理を説明するフローチャート
図。
【図26】記録実行中の記録シートとストッパ手段との
関係図。
【図27】第2に実施例を示す手差し給紙のフローチャ
ート図。
【図28】第3の実施例を示す自動給紙部の概略構成
図。
【符号の説明】
1 記録装置(インクジェット記録装置) 2 記録媒体搬送手段(紙送りローラ) 3 記録媒体 4 記録媒体搬送手段(ピンチローラ) 100 制御手段(CPU) 401 記録手段(記録ヘッド) 512 記録媒体給送手段(分離ローラ) 531 記録媒体給送手段(予備ローラ) 540 ストッパ手段(紙ストッパ) 1002 記録媒体(記録シート) 1005 記録媒体給送手段(給紙ローラ) 1008 ストッパ手段(紙ストッパ) 1010 記録媒体搬送手段(紙送りローラ)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 518 G03G 15/00 518

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を所定方向に送り出す記録媒体
    給送手段と、 該記録媒体給送手段から送られた記録媒体を所定方向に
    搬送する記録媒体搬送手段と、 前記記録媒体給送手段と前記記録媒体搬送手段との間の
    搬送路を開閉するストッパ手段と、 前記記録媒体給送手段の作動前に前記ストッパ手段を作
    動させて前記搬送路を開放させる一方、前記記録媒体給
    送手段が作動して所定時間経過した後に前記ストッパ手
    段を作動させて前記搬送路を閉じさせる制御手段と、 を備えたことを特徴とする記録媒体供給装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の記録媒体供給装置
    と、該記録媒体供給装置から供給される記録媒体に所望
    の画像を形成する記録手段と、を備えたことを特徴とす
    る記録装置。
JP7084290A 1995-04-10 1995-04-10 記録媒体供給装置及び該記録媒体供給装置を備えた記録装置 Pending JPH08277044A (ja)

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