JPH08276573A - インクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント装置

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JPH08276573A
JPH08276573A JP7082890A JP8289095A JPH08276573A JP H08276573 A JPH08276573 A JP H08276573A JP 7082890 A JP7082890 A JP 7082890A JP 8289095 A JP8289095 A JP 8289095A JP H08276573 A JPH08276573 A JP H08276573A
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JP
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liquid
passage
ink jet
temperature control
liquid storage
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JP7082890A
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Toshihiro Sugikubo
利浩 杉窪
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリントヘッドの温度を、冷却液を流通させ
ることにより制御する構成において、冷却液の温度管理
を良好に行う。 【構成】 貯留タンク4210内の水をポンプ4230
により往路チューブ1051を介してプリントヘッド1
000a,1000b,1000cに送給し、それによ
り、復路チューブ1052,1092を介して循環する
水は、直接、液体温度制御ユニット4100に導かれ
る。これにより、プリントヘッドから循環する温度の高
い水が貯留タンクに導かれることによってそのまま再び
プリントヘッド側へ送給されることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク等の液体を吐出
口から吐出し、この吐出液滴を紙や布、不織布、OHP
用紙などの被プリント媒体に付着させてプリントを行う
インクジェットプリント装置に関し、特に捺染装置のよ
うに長時間、あるいは大きな幅の被プリント媒体に連続
的にプリントを行うインクジェットプリント装置におけ
る冷却液を用いたヘッドの温度制御に関するものであ
る。
【0002】本発明の具体的な適用機器は、プリンタ、
複写機、ファクシミリなどの事務機器や、捺染装置など
の大量生産機器などを挙げることができる。なお、本明
細書および添付の図面で述べる「プリント」とは、紙な
どの被プリント媒体に対してインクを付与する態様のみ
ならず、広く媒体に対して適宜の液体を付与することを
含むものである。
【0003】
【従来の技術】インクジェットプリント装置は、ランニ
ングコストが低く、また、静粛でかつ高速なプリントを
行うことができることから、ファクシミリや複写機など
のプリント出力部として多く用いられており、そのプリ
ント方式はプリントヘッドの複数のインク吐出口からプ
リントデータ信号に基づいてインクを吐出し、そのイン
ク滴を用紙に付着させてプリントしていくものである。
【0004】この種のインクジェットプリント装置にお
いては、装置温度、特にプリントヘッドの温度によって
インク粘度等、インク吐出に関する種々の要因が変化
し、これにより主にインク吐出量が変化することによっ
て所望のプリント品質を得ることができないこともあ
る。このため、プリントヘッドの温度を所望範囲内に制
御することはプリント品質を向上させる上で望ましいこ
とである。
【0005】プリントヘッドの温度は装置の内部温度や
外部温度並びに使用条件などによって変化するが、この
ようなプリントヘッドの温度制御方法としては以下のよ
うなものが従来より知られている。例えばプリントヘッ
ドにヒータおよび温度検出センサを設けるとともに装置
内に送風機を設け、プリントヘッド内の温度検出センサ
の信号に基づいて上記ヒータおよび送風機の駆動を制御
することによりヘッド温度の適正化をはかる方法であ
る。しかしながら、このような送風機による温度制御の
場合、その送風機による気流自体の温度が装置の内,外
の温度に依存してしまうため、環境温度がプリントヘッ
ドの温度制御能力に影響を与えることになり、恒常的な
適正温度制御が困難になることもある。そのような問題
の改善策として、特定の冷却用液体をプリントヘッドに
接触させることにより、プリントヘッドを所定の適正温
度範囲内に制御する方法が知られている。本出願人は、
特願平6−296395号において、この種のインクジ
ェット記録装置に関する出願を行っている。これによれ
ば、冷却用液体の貯留タンク内に貯留された液体が2系
統の循環経路により循環されるものである。すなわち第
1の循環経路は、液体をプリントヘッドに給送してそれ
を液体貯留タンクに戻す経路であり、第2の循環経路
は、クーラー等を具えた液体温度制御ユニットを介して
循環させる経路である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記冷
却液を用いた従来例では、その機能をより望ましいもの
とする上で次のような課題があった。
【0007】すなわち、第1の循環経路により液体貯留
タンクに戻される液体は、プリントヘッドから熱を奪う
ことにより、温度が上昇している。このため、液体貯留
タンク内に貯留される液体の温度は、液体温度制御手段
によって温度制御がなされた第2循環経路からの液体
と、この温度制御された液体の温度Tよりも高い温度T
+δtとなる第1循環経路からの液体とが混在するもの
となる。この場合、仮に液体貯留タンク内で速やかに充
分な液体の混合がなされれば、液体貯留タンク内に貯留
される液体の温度はTとT+δtとの間の温度になる。
しかし、液体貯留タンク内で速やかに混合がなされるこ
とは困難であり、その場合、加圧ポンプによって第1循
環路には、温度T+δtの液体が給送されることににな
り、所望の温度制御を行えなくなることがある。
【0008】また、水等の上記冷却用液体の温度は、装
置内外の温度の変化、プリントヘッド自体の発熱量の差
などの影響を受けるため、液体貯留タンク内の液体を所
定の温度幅内に維持できるよう液体温度検出手段が設け
られることがあるが、この場合、部品点数が増加するこ
とになる。さらに、液体温度制御の諸条件については、
プリントヘッド内に設けられた温度検出センサの検出出
力と連動し、各環境条件に合わせた温度テーブルを設定
するのが好ましく、このような液体の温度制御手段によ
り、プリント装置の周囲温度やプリント条件などの変動
の影響を受けることなく、プリントヘッドを常に所定の
温度内に制御し安定してプリント品位を維持することが
できるが、周囲温度などの環境条件を検知し、演算する
構成が必要となる。
【0009】本発明の目的は上記課題を解決し、部品点
数を少なくし、プリントヘッドのより精度の高い温度制
御を実現することができるインクジェットプリント装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクジェットヘッドを用い、該ヘッドから被プリント
媒体へインクを吐出してプリントを行うインクジェット
プリント装置において、前記インクジェットヘッドを冷
却するための液体が流れるように設けられた液体通路部
と、前記液体を貯留する液体貯留部と、前記液体の温度
を制御する温度制御手段と、前記液体貯留部と前記液体
通路部とを連結する第1連結路と、前記液体通路部と前
記温度制御手段の液通路部とを連結する第2連結路と、
前記温度制御手段の前記液通路部と前記液体貯留部とを
連結する第3連結路と、前記液体貯留部に貯留される液
体を、前記第1連結路、前記液体通路部、前記第2連結
路、前記温度制御手段の液通路部および前記第3連結路
を介して循環させる送給手段と、を具えたことを特徴と
する。
【0011】また、インクジェットヘッドを用い、該ヘ
ッドから被プリント媒体へインクを吐出してプリントを
行うインクジェットプリント装置において、前記インク
ジェットヘッドを冷却するための液体が流れるように設
けられた液体通路部と、前記液体を貯留する液体貯留部
と、前記液体の温度を制御する温度制御手段と、前記液
体貯留部内に設けられ、該貯留部内とその内部が連通す
るための連通部が設けられた容器と、前記液体貯留部と
前記液体通路部とを連結する第1連結路と、前記液体通
路部と前記容器の内部とを連結する第2連結路と、前記
容器の内部と前記温度制御手段の液通路部とを連結する
第3連結路と、前記温度制御手段の前記液通路部と前記
液体貯留部とを連結する第4連結路と、前記液体貯留部
に貯留される液体を、前記第1連結路、前記液体通路
部、前記第2連結路、前記容器の内部、前記第3連結
路、前記温度制御手段の液通路部および前記第4連結部
を介して循環させる送給手段と、を具えたことを特徴と
する。
【0012】さらに、前記送給手段は、前記循環におい
て前記第3連結路を介した循環量を、前記第2連結路を
介した循環量よりも多くするものであることを特徴とす
る。
【0013】
【作用】以上の構成によれば、インクジェットヘッドか
ら循環する液体は液体貯留部内には流入せず、ほとんど
温度制御手段へ送られてその温度が制御されるため、イ
ンクジェットヘッドには、それから還流したより温度の
高い液体が送られることはなくなるとともに、温度制御
手段によって良好にその温度制御された液体をインクジ
ェットヘッドへ送ることができる。
【0014】また、温度制御手段からの良好に温度が制
御された液体は、インクジェットヘッドへ液体を循環す
るための導入口近傍に排出されるため、良好に温度管理
された液体をプリントヘッドへ送ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0016】図1および図2は、本発明の一実施例に係
るインクジェット捺染装置を示す図であり、図1はイン
クジェット捺染装置本体の主要断面図、図2はインクジ
ェット捺染装置本体の斜視図である。
【0017】図1および図2に示すインクジェット捺染
装置は、インクの吐出方向が下向きのタイプのものであ
り、これに応じて被プリント媒体Aに画像等をプリント
するプリンタ部100、被プリント媒体Aを所定量(プ
リント長L)だけ間欠的に搬送する搬送部200、ロー
ル状の連続する被プリント媒体Aを繰り出すための繰り
出し部300、プリント後の被プリント媒体Aを巻き取
りができる状態まで乾燥する乾燥部400、乾燥後の被
プリント媒体Aを巻き取るための巻き取り部500の各
部から構成される。この構成において、被プリント媒体
Aは、繰り出しローラ310の回転に伴なって巻き出さ
れ、中間ローラ320および330を介してプリンタ部
100に対向する位置に設けられた搬送部200により
により水平方向に搬送され、その間にプリンタ部100
によってプリントが行われる。その後、延長経路形成手
段としての送りローラ520および中間ローラ530、
540を介して巻き取りローラ510によって巻き取ら
れる。
【0018】搬送部200は、おの搬送経路上にあっ
て、プリンタ部100よりも上流側に設けた搬送ローラ
2l0と、プリンタ部100よりも下流側に設けたベル
ト駆動ローラ220とを有し、これらローラ間にエンド
レス状の搬送ベルト230を巻き回すとともに、一対の
プラテンローラ240により、被プリント媒体Aの被プ
リント面となる範囲において搬送ベルト230を平坦に
規制し、適正な張力で展張するよう構成されている。
【0019】図2においてプリンタ部100には、上述
した被プリント媒体Aの搬送方向に直交した主走査方向
に、一対の平行な走査レール101,102が設けられ
ており、走査レール101,102上にはボールベアリ
ング1110を介して、プリントヘッド1000を搭載
したヘッドキャリッジ1100が摺動可能に支持されて
いる。なお、ヘッドキャリッジ1100は、不図示の駆
動ベルトを介してプリンタ部100のフレームに固定さ
れた不図示の駆動モータにより駆動される。ヘッドキャ
リッジ1100は、走査レール101,102上を、図
中矢印P1およびP2方向に往復動し、プリントヘッド
1000により、連続する被プリント媒体Aに対し、
(一走査のプリント)=(所定のプリント長L)×(被
プリント媒体Aの幅W)の範囲で繰り返してプリント動
作を行う。画像データに対し、搬送部上流側のプリント
ヘッド1000と下流側のプリントへッド1000に5
0%ずつデータを振り分けてプリントし、全体の画像デ
ータをプリントする。すなわち、上流側のプリントヘッ
ド1000で50%の画像データをプリントし、被プリ
ント媒体Aが問欠送りされることによって、下流側のプ
リントヘッド1000により残りの50%の画像データ
をプリントし、上流側および下流側のプリントヘッド1
000それぞれのプリント画像を重ね合わせている。
【0020】図3はプリントヘッド1000およびこれ
に取付けられた水管1040の内部構造を示す斜視図で
ある。
【0021】プリントヘッド1000は、微細なインク
の吐出口1001、インク路1002、このインク路1
002に供給するインクを一時的に貯留した液室100
3、インク路1002の一部に設けられる電気熱変換素
子1004、この電気熱変換素子1004に電力を供給
するための電極配線1005を備えている。その中でこ
のような熱エネルギーを利用してインクに気泡を生じさ
せ、該気泡の生成に伴なってインクを吐出させる方式の
プリントヘッドは、インク吐出口を高密度に配列するこ
とができるために高解像度のプリントを行うことに適し
たものである。また、プリントヘッドのコンパクト化も
容易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩
と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の
長所を十二分に活用でき、高密度実装化が容易で、製造
コストも安価である等の利点を有している。プリントヘ
ッド1000には、インク供給装置2000(図2参
照)から色や濃度の異なるインクをプリントヘッド10
00内部の液室1003に送り込むためのそれぞれのイ
ンク供給経路と、良好なインク吐出状態を得るためにプ
リントヘッド1000を適正な温度に制御するため上述
の冷却用液体を流通させる水管1040が取り付けられ
ている。
【0022】再び図2を参照すると、インク供給装置2
000は、使用するインク色ごとに8個のインクタンク
2110a〜2110hを有し、各インクタンク毎の供
給ポンプにより、プリンタ部100内に這い回されたイ
ンク給送チューブを介して、それぞれ対応するプリント
ヘッド1000に各インクを供給する。このインク供給
において、プリント時には毛細管現象により、プリント
ヘッド1000からの吐出に応じて、インク供給が行わ
れる。
【0023】なお、各インクは、例えば、同じ色でも、
濃いインクと淡いインクのように実質的に色の異なるも
のは、別のインクとしてそれぞれのインクタンクに貯留
されている。本実施例では、上述したように、1色のイ
ンクに対し2個のプリントヘッドを対応させ、従って、
ヘッドキャリッジ1100には、プリントヘッドが8色
×2個/色=16個搭載されている。すなわち、上流側
のプリントヘッド1000と、それに対応する下流側位
置のプリントヘッド1000には、同じ色のインクを供
給することになる。
【0024】その全体は不図示の回復装置は、プリント
ヘッド1000が確実な吐出安定性を得るための回復動
作等を行うものであり、インクの粘度増加を防止するた
めにプリントヘッド1000の吐出口面を覆うキャッピ
ング部材3100、プリントヘッド1000の吐出口表
面に付着するインク滴等を払拭するためのワイピング
部、プリントヘッド1000の内に発生する増粘インク
を除去するためのインク吐出を受けるための予備吐出
部、洗浄液を供給する洗浄液タンク部、その廃液を吸引
および吐出するポンプ部および廃液を受容し排出する排
出部を具える。
【0025】ヘッド温度制御装置4000は、液体貯留
タンクユニット4200と液体温度制御ユニット4l0
0を有している。以下、このヘッド温度制御装置400
0の第1実施例を図4および図5を参照して説明する。
【0026】(実施例1)図4,図5において、液体貯
留タンクユニット4200に貯留された液体は液体温度
制御ユニット4100により温度制御されたものであ
り、プリントヘッド1000(1000a,1000
b,1000c)の水管1040に給送されてプリント
ヘッド1000の温度制御が行われる。本実施例におい
ては、熱伝達効率を考慮し、冷却用の液体として水Wを
用いる。水Wは、装置下部にある液体貯留タンク421
0に一定量貯留されている。水Wは液体貯留タンク42
10内において、16個のプリントヘッド1000にそ
れぞれ対応して設けられた流体給送ポンプ4230によ
り往路チューブ1051、電磁弁1060(1060
a,1060b,1060c)を介して各プリントヘッ
ドの水管1040へと給送され、この水管1040を通
過した水は復路チューブ1052を介してマニホールド
1080に給送され、ここで16系統の経路が1本のチ
ューブ1092にまとめられ、液体温度制御ユニット4
100内へ直接給送される。
【0027】このようにプリントヘッドからの水を直接
液体温度制御ユニット4100に給送することにより、
従来例のようにプリントヘッドから循環した比較的温度
の高い水をプリントヘッドへ向けて給送されることを防
止できる。
【0028】水Wは、液体温度制御ユニット4100に
より所定温度に制御された後、流体温度制御ユニット4
100に搭載されたボンプにより、管4101および液
体貯留タンク4210内に設けられた液体供給マニホー
ルド4280(図4では不図示)を介して同タンクに供
給される。液体供給マニホールド4280には、複数の
給送ポンプ4230の吸引口4231に対応した位置に
供給口4281が設けられている。
【0029】これにより、液体温度制御ユニット410
0から還流する水Wの液体貯留タンク4210内での拡
散を極力防ぎ、液体温度制御ユニット4100により制
御されたより低い温度の水Wをできるだけ水管1040
に給送できるように構成されている。なお、以上の説明
から明らかなように、プリントヘッドから還流する水W
および液体温度制御ユニットから還流する水Wは、液体
貯留タンクユニット4210を介さない構成がより効率
的であると考え得るが、16個のプリントヘッドに水W
を送給するポンプの能力を1個のポンプで負うことと、
循環量のバランスをとることが困難であることから液体
貯留ユニットを用いるものである。従って、上記問題が
解決されれば、必ずしも液体貯留ユニットは必要ではな
い。
【0030】液体貯留タンク4210内には、その水量
を検出する残量検知センサ4240が設けられており、
下限側のセンサ(流体給送ポンプ4230よりも高い位
置)と上限側のセンサにより常時水量を検知することが
できる。循環経路内に電磁弁1060を設けているの
は、流体の流れ/停止などリアルタイムなオン/オフ制
御を可能とするためである。また、この電磁弁1060
のオン/オフにより前述のプリントヘッド1000の温
度制御を行っても良い。水管1040と中継チューブ1
051,1052との間には脱着センサを伴ったコネク
タ1050が設けられる。プリントヘッド1000の交
換時はこのコネクタ1050を抜き大気開放とすれば、
先ず水管1040、復路チューブ1052内の水は、液
体貯留タンク4210の水面との水頭差Hにより全て液
体貯留タンク4210内に戻すことができ、さらに電磁
弁1060を開くことで往路チューブ1051側の水も
液体貯留タンク4210内に戻すことができる。この水
頭差Hによる水の自然回収によりメンテナンス性を大幅
に向上できる。交換後においても、コネクタ1050の
差し込み不足など作業ミスが仮にあったとしても、脱着
センサがそれを検知し、その信号により電磁弁1060
を閉じれば不用意に水を流し込むことなく直下にある被
プリント媒体Aへの水漏れによるプリント不良を防止で
きる。
【0031】また、このインクジェットプリント装置
は、非プリント時は被プリント媒体Aの搬送方向(ヘッ
ドキャリッジ1100の主走査方向と直交する方向)に
開閉が可能となっている。すなわち、プリンタ部100
の一側端部に画定された、液体貯留タンクユニット42
00と液体温度制御ユニット4100の下部にそれぞ
れ、キャスター機構4250,4150を設けることで
装置全体の開閉動作との連動を可能としている。このよ
うに装置全体の移動に追従可能とすることで、液体貯留
タンク4210よりの中継チューブを必要最小限の長さ
とすることができ、また、装置開閉動作ごとの中継チュ
ーブへの屈曲によるストレスを避けることができる。さ
らに、液体貯留タンクユニット4200と液体温度制御
ユニット4100はプリンタ部100に対し容易に着脱
可能であり、さらに各々のユニットにキャスタ機構42
50、4150を設けてあるため、液体貯留タンクユニ
ット4200や液体温度制御ユニット4100などのメ
ンテナンス時あるいは装置全体の物流時にもその作業性
を大幅に向上させることができる。プリントヘッド10
00の数の増加とともにその温度制御に必要な液体の容
量も増えるため、全循環経路内に流体を同時に充填、あ
るいは同時に液体貯留タンク4210内に回収すること
を考慮すれば、少なくともタンク容積は、<プリントヘ
ッド数>×<全循環経路容積>+ポンプ駆動必要水位ま
での容量、となり、かなり大容量の液体貯留タンクが必
要となるが、初期充填時のみ別手段での水のタンク内へ
の供給をしながら各々の循環経路に対し充填を順次行
い、かつプリントヘッド1000交換時には全電磁弁を
閉じ往路側の液体を停止させておけば、仮に全プリント
ヘッドユニット交換を同時に行うとしても流体貯留タン
ク4210の必要容積は、<プリントヘッド数>×<全
復路容積>+ポンプ駆動必要水位までの容量、で十分で
ある。このことは、液体貯留タンク4210の大幅な軽
量化、小型化を可能とする。特に、本実施例では所定の
位置に上限側の残量検知センサ4240を設けているた
め、循環経路内の流体回収時にも、この残量検知センサ
(上限)4240が検知すれば、その信号により直ちに
電磁弁1060を閉じ循環往路側の液体の回収を停止さ
せ、液体貯留タンク4210からの液体の溢れ出しの未
然防止が可能となる。
【0032】(実施例2)図6および図7は、本発明の
第2の実施例に係る液体貯留タンクおよび液体温度制御
手段を示す図である。
【0033】図6に示すように、本実施例では、各プリ
ントヘッド1000(1000a,1000b,100
0c)からの復路チューブ1052(あるいはそれらを
まとめたチューブ)を直接液体温度制御手段4100に
導かずに、容器5000を介して循環する水Wを液体温
度制御手段4100へ送給する。
【0034】図7は、容器5000の詳細を示す図であ
る。容器5000は、その上面に復路チューブのコネク
タを設け、また、その側面には液体温度制御手段410
0に連結する管のコネクタが設けられるが、その内部は
ほぼ空洞部を構成する。そして、その前面および背面
(不図示)には液体貯留タンク4210の内部と連通す
るすき間5000Aが設けられる。
【0035】この構成において、容器5000を開始液
体温度制御手段4100に吸引される水の流量は、全て
の復路チューブ1052から流入する水の流量より多く
なるように設定されている。これにより、復路チューブ
1052から容器5000内に流入した水はほぼ全てが
液体温度制御手段4100に吸引されるため、プリント
ヘッドから還流したより温度の高い水がそのままポンプ
4230によってプリントヘッド側へ送給されることを
防止できる。また、上記液体温度制御手段4100への
吸引の際、容器5000のすき間5000Aを介して液
体貯留タンク4210内の水も吸引可能であるため、プ
リントヘッドから循環する水の量と液体温度制御手段を
循環する水の量のバランスをとることができる。
【0036】また、容器5000は、液体貯留タンク4
210の液面近傍に配設される。これにより、すき間5
000Aを介して、液体貯留タンク4210の液面近傍
の水を吸引することができ、タンク4210内の比較的
温度の高い水を液体温度制御手段へ送ることができる。
【0037】さらに、図6に示す液位検知センサ424
0は、液体貯留タンクの液位が容器5000の内部が大
気に連通する限界の液位を検知するように設定されてお
り、これにより、液体温度制御手段4100内に空気が
吸引されその動作が不安定になることを防止することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インクジェットヘッドから循環する液体は液
体貯留部内には流入せず、ほとんど温度制御手段へ送ら
れてその温度が制御されるため、インクジェットヘッド
には、それから還流したより温度の高い液体が送られる
ことはなくなるとともに、温度制御手段によって良好に
その温度制御された液体をインクジェットヘッドへ送る
ことができる。
【0039】また、温度制御手段からの良好に温度が制
御された液体は、インクジェットヘッドへ液体を循環す
るための導入口近傍に排出されるため、良好に温度管理
された液体をプリントヘッドへ送ることができる。
【0040】その結果、効率の良いインクジェットヘッ
ドの温度制御を行うことができる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェット捺染装
置の概略構成を示す側面図である。
【図2】上記装置の斜視図である。
【図3】上記装置で用いられるプリントヘッドの内部構
造を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る冷却液循環系を示す
斜視図である。
【図5】上記冷却液循環系の模式図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る冷却液循環系を示す
模式図である。
【図7】上記第2実施例の循環系における容器の詳細を
示す正面図である。
【符号の説明】
1000,1000a,1000b,1000c プリ
ントヘッド 1051 往路チューブ 1052 復路チューブ 1060,1060a,1060b,1060c 電磁
弁 1080 マニホールド 1092 チューブ 4100 液体温度制御手段 4210 液体貯留タンク 4230 送給ポンプ 4240 液位センサ 4280 マニホールド 5000 容器 5000A すき間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドを用い、該ヘッド
    から被プリント媒体へインクを吐出してプリントを行う
    インクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドを冷却するための液体が流れ
    るように設けられた液体通路部と、 前記液体を貯留する液体貯留部と、 前記液体の温度を制御する温度制御手段と、 前記液体貯留部と前記液体通路部とを連結する第1連結
    路と、 前記液体通路部と前記温度制御手段の液通路部とを連結
    する第2連結路と、 前記温度制御手段の前記液通路部と前記液体貯留部とを
    連結する第3連結路と、 前記液体貯留部に貯留される液体を、前記第1連結路、
    前記液体通路部、前記第2連結路、前記温度制御手段の
    液通路部および前記第3連結路を介して循環させる送給
    手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  2. 【請求項2】 前記液体貯留部において、前記第3連結
    路の液体排出口は、前記第1連結管の液体導入口近傍に
    設けられることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 インクジェットヘッドを用い、該ヘッド
    から被プリント媒体へインクを吐出してプリントを行う
    インクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドを冷却するための液体が流れ
    るように設けられた液体通路部と、 前記液体を貯留する液体貯留部と、 前記液体の温度を制御する温度制御手段と、 前記液体貯留部内に設けられ、該貯留部内とその内部が
    連通するための連通部が設けられた容器と、 前記液体貯留部と前記液体通路部とを連結する第1連結
    路と、 前記液体通路部と前記容器の内部とを連結する第2連結
    路と、 前記容器の内部と前記温度制御手段の液通路部とを連結
    する第3連結路と、 前記温度制御手段の前記液通路部と前記液体貯留部とを
    連結する第4連結路と、 前記液体貯留部に貯留される液体を、前記第1連結路、
    前記液体通路部、前記第2連結路、前記容器の内部、前
    記第3連結路、前記温度制御手段の液通路部および前記
    第4連結路を介して循環させる送給手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  4. 【請求項4】 前記送給手段は、前記循環において前記
    第3連結路を介した循環量を、前記第2連結路を介した
    循環量よりも多くするものであることを特徴とする請求
    項3に記載のインクジェットプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記液体貯留部において、前記第3連結
    路の液体排出口は、前記第1連結路の液体導入口近傍に
    設けられることを特徴とする請求項3または4に記載の
    インクジェットプリント装置。
  6. 【請求項6】 インクジェットヘッドを用い、該ヘッド
    から被プリント媒体へインクを吐出してプリントを行う
    インクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドを冷却するための液体が流れ
    るように設けられた液体通路部と、 前記液体を貯留する液体貯留部と、 前記液体の温度を制御する温度制御手段と、 前記液体貯留部の液体を、前記液体通路部および前記温
    度制御手段の液通路を介して循環させる循環手段であっ
    て、当該循環における、前記液体通路部への液体導入口
    と、前記温度制御手段からの液体排出口とが互いに近傍
    に配置された循環手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  7. 【請求項7】 前記インクジェットヘッドは、熱エネル
    ギーを利用してインクに気泡を生じさせ該気泡の生成に
    基づいてインクを吐出するものであることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載のインクジェットプ
    リント装置。
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