JPH08276537A - 積層形低熱伝導材料 - Google Patents

積層形低熱伝導材料

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JPH08276537A
JPH08276537A JP7099484A JP9948495A JPH08276537A JP H08276537 A JPH08276537 A JP H08276537A JP 7099484 A JP7099484 A JP 7099484A JP 9948495 A JP9948495 A JP 9948495A JP H08276537 A JPH08276537 A JP H08276537A
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JP
Japan
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laminated
low thermal
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laminated low
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JP7099484A
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Hidenori Kita
英紀 北
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、結晶構造において異なる層を積層
して高強度にし、異層界面でのフォノン散乱を生じさせ
熱伝導率を低減した積層形低熱伝導材料を提供すること
である。 【構成】 この積層形低熱伝導材料は、結晶構造、成分
及び固溶体において、量及び/又は種類が異なる隣合う
2つの層5,6が、1mm当たり6層以上に交互に積層
されると共に、隣合う層5,6におけるα−Si3 4
とβ−Si3 4との量が異なっており、層5,6が気
孔を10%以上含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリンダヘッドガス
ケット、燃焼室外側に配置されるガスケット、高温ガス
通路外側に配置されるガスケット等の遮熱ガスケットに
適用できる積層形低熱伝導材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、積層形の多層セラミックスが知ら
れている。このような多層セラミックスとして、例え
ば、特開平1−218828号公報に開示されているも
のがある。該公報に開示された多層セラミックスは、破
壊靱性、強度の向上を狙いとして粒子径の異なる2種類
のAl2 3 原料を用いて密度の異なる層を交互に重ね
た材料を作製したものである。該多層セラミックスは、
平均粒径が小なる焼結性無機粉体を焼結してなる緻密層
と、平均粒径が前記緻密層に用いた焼結性無機粉体より
大なる焼結性無機粉体を焼結してなるポーラス層を、交
互に積層した状態で焼結一体化したものである。該多層
セラミックスは、スリップキャスティング法により10
〜20層もの多層を得ることができ、無機粉体の粒径を
層ごとに異ならせることにより、緻密層のクラック伝播
をポーラス層で緩和させることにより曲げ強度及び脆性
に改善がみられ、軽量で割れ難いセラミックス製品を得
ることができる。
【0003】また、特開昭55−7428号公報には、
多層式断熱材が開示されている。該多層式断熱材は、気
体/空気不透過性を有する箔層と気体/空気含有性を有
する断熱構成層を重ね合わせたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような多層セラミックスは、界面に異相が存在しないた
め、フォノン散乱が起き難く、熱伝導率が低くないもの
であり、4点曲げ強度が低いものであり、例えば、ガス
ケットに適用して好ましいとは言えなかった。
【0005】また、一般に、破壊靱性値KI C の低いセ
ラミックスにおいて、破壊靱性値KI C を高める方法と
して、粒成長させること、あるいは短繊維、長繊維を複
合化させること等が知られている。これらは、いずれも
クラックの偏向により亀裂進展に必要なエネルギー量を
高めることによって破壊靱性値KI C を高めようとして
いる。
【0006】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、結晶構造において異なる層を積層化し、異
層界面でのフォノン散乱を生じさせ、一体化を反応焼結
で行い、積層の構造として、α−Si3 4 リッチ層と
β−Si3 4 リッチ層とを順次に積層化し、又は固溶
体のある層と固溶体の無い層とを順次に積層化し、或い
はセラミック短繊維、ウィスカーを亀裂進展方向に対し
て垂直に優先配向させ、破壊靱性値を高くし、熱伝導率
を低減し、4点曲げ強度をアップし、例えば、遮熱ガス
ケットに適用できる積層形低熱伝導材料を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、結晶構造、成分及び固溶体において、量及
び/又は種類が異なる隣合う2つの層が、交互に積層さ
れると共にSi、Nを主成分とし、それらの前記層が一
体焼成されていることを特徴とする積層形低熱伝導材料
に関する。この積層形低熱伝導材料は、シリンダヘッド
ガスケット、燃焼室外側に配置されるガスケット、高温
ガス通路外側に配置されるガスケットに使用できる。
【0008】また、この積層形低熱伝導材料において、
前記層が気孔を10%以上含んでいるものである。ま
た、積層された前記層の数が1mm当たり6層以上で構
成されているものである。
【0009】また、この積層形低熱伝導材料において、
前記層にセラミック短繊維が含まれ、前記セラミック短
繊維の方向が積層面に対して平行方向に優先配向してい
るものである。又は、前記層はα−Si3 4 とβ−S
3 4 とを含み、隣合う前記層のα−Si3 4 とβ
−Si3 4 との量が異なっているものである。或い
は、隣合う前記層の一方の前記層に固溶体が生成してい
る。
【0010】また、この積層形低熱伝導材料において、
前記固溶体がSi3 Al3 5 3である。また、隣合
う前記層の一方の前記層にSi,Ti,O,Nが含まれ
ている。或いは、隣合う前記層の一方の前記層にAl6
Si2 1 3 が含まれている。
【0011】
【作用】この発明による積層形低熱伝導材料は、上記の
ように構成されており、次のように作用する。即ち、こ
の積層形低熱伝導材料は、結晶構造、成分及び固溶体に
おいて、量及び/又は種類が異なる隣合う2つの層が、
交互に積層されると共にSi、Nを主成分とし、それら
の前記層が一体焼成されているので、異層界面でのフォ
ノン散乱を生じさせて熱伝導率を低減でき、また、破壊
靱性値が高く成り、強度が向上させることができる。
【0012】ここでいう靱性は破壊靱性値KI C の測定
によるものであり、該破壊靱性値KI C とは、臨界応力
拡大係数であり、セラミックスの機械的機能を評価する
材料定数である。セラミックスの破壊強度は、グリフィ
スによれば材料内に潜在する亀裂の大きさに依存する。
セラミックスにおける亀裂が成長して破壊に至る引張強
度σf は、次式で表される。σf =KI C /(πc)
1 / 2 、ここで、KI Cが破壊靱性値であり、応力拡大
係数の臨界値であり、cは表面亀裂の長さ又は内部の円
形亀裂の半径である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による積層
形低熱伝導材料の実施例を説明する。この積層形低熱伝
導材料は、結晶構造、成分及び固溶体において、量及び
/又は種類が異なる隣合う2つの層が、交互に積層され
ると共にSi、Nを主成分とし、それらの層が一体焼成
されている。この積層形低熱伝導材料は、シリンダヘッ
ドガスケット、燃焼室外側に配置されるガスケット、高
温ガス通路外側に配置されるガスケットに使用できる。
この積層形低熱伝導材料は、結晶構造において異なる層
を積層化し、異層界面でのフォノン散乱を生じさせ、一
体化を反応焼結で行い、積層の構造として、α−Si3
4 リッチ層とβ−Si3 4 リッチ層とを順次に積層
化し、又は、固溶体のある層と固溶体の無い層とを積層
化し、或いはセラミック短繊維即ちウィスカーが亀裂進
展方向に対して垂直に優先配向しているものである。従
って、この積層形低熱伝導材料は、破壊靱性値が高くな
り、熱伝導率が低減し、4点曲げ強度がアップし、遮熱
性が要求される遮熱ガスケットに適用できる。
【0014】また、この積層形低熱伝導材料では、各層
が気孔を10%以上含んでいる。この積層形低熱伝導材
料は、積層された層の数が1mm当たり6層以上の多層
で構成されているものである。積層された各層にセラミ
ック短繊維が含まれる場合には、Si3 4 短繊維、ウ
ィスカー等のセラミック短繊維は、その方向が積層面に
対して平行方向に優先配向しているものである。又は、
この積層形低熱伝導材料では、各層はα−Si3 4
β−Si3 4 とを含み、しかも、隣合う各層のα−S
3 4 とβ−Si3 4 との量が異なっている。或い
は、隣合う各層の一方の層には固溶体が形成されている
が、他方の層には固溶体を形成していないものである。
【0015】次に、図面を参照して、この発明による積
層形低熱伝導材料の実施例について説明する。まず、こ
の発明による積層形低熱伝導材料の一実施例を実施例1
として説明する。 〔実施例1〕この積層形低熱伝導材料は、図1に示すよ
うに、α−Si3 4 とβ−Si34 との各量が異な
る反応焼結Si3 4 (RBSN)が順次に積層された
構造を有している。この構造の積層形低熱伝導材料は、
次のような工程を経ることによって作製した。Si粉末
に3%のZnOを添加し、これにPVB(ポリビニルブ
チラール)から成るバインダーを加えてスラリーSを作
製した。次いで、該スラリーSをドクターブレード法に
よって厚さ約100μmの膜状に成形してスラリーフィ
ルム即ち膜5を作製した。
【0016】ドクターブレード法は、図6に示すよう
に、セラミックスのグリーンフィルムを作製する一方法
であり、キャリヤシート2上に設けたスラリータンク3
からキャリヤシート2上にスラリーSを膜状に流し、グ
リーンフィルム即ちスラリーフィルムを作製する。フィ
ルム即ち膜5の厚みは、キャリヤシート2とドクターブ
レード1との間の隙間4で制御することによって達成で
きる。スラリーフィルムを乾燥させた後に、キャリヤシ
ート2から膜5を剥離し、所定の厚さ(例えば、50μ
m以下)のα−Si3 4 リッチの相から成る膜5を連
続的に作製した。一方、Si粉末とβ−Si3 4 粉末
とを4:6の配合比、即ち、Si粉末を40wt%とβ
−Si3 4 粉末を60wt%から成る混合粉末を作製
し、該混合粉末を用いて上記と同様に、ドクターブレー
ド法によって所定の厚さ(50μm以下)のβ−Si3
4 リッチの相から成るスラリーフィルム即ち膜6を作
製した。次いで、図1に示すように、膜5と膜6とを交
互に積層して15層の多層の積層成形体を作製した。そ
こで、上記積層成形体を2トン/cm2 の圧力をかけて
積層体を作製した。上記積層体を脱脂した後に、脱脂し
た積層体を0.9MPaの窒素雰囲気中で反応焼結して
反応焼結Si3 4 の焼結体を作製した。
【0017】上記反応焼結Si3 4 について、各層
(膜5,6)についてX線回折法(XRD法)によって
観察した結果、各層(膜5,6)におけるα−Si3
4 とβ−Si3 4 との量が異なっていることが確認で
きた。更に、これらの反応焼結Si3 4 について、破
壊靱性値KI C 、熱伝導率及び4点曲げ強度を測定し、
その結果を表1に示す。表1では、破壊靱性値KI C
単位はMPa・m1 / 2であり、熱伝導率の単位はW/
m・Kであり、また4点曲げ強度の単位はMPaであ
る。
【表1】
【0018】次に、この発明による積層形低熱伝導材料
の別の実施例を実施例2として説明する。 〔実施例2〕この積層形低熱伝導材料は、Si,Tiか
ら成る混合粉末を用いて膜7を作製すると共に、Si,
Al6 Si2 1 3 (ムライト),粗大β−Si3 4
を用いて膜8を作製した。即ち、膜7は、α−Si3
4 ,β−Si3 4 及びTiO2 から作製し、また、膜
8は、Si3 Al3 3 5 ,Al6 Si2 1 3 及び
Si3 4 から作製した。次いで、図2に示すように、
膜7と膜8とを交互に積層して15層の多層に形成し、
積層成形体を作製した。そこで、上記積層成形体を、実
施例1と同様にして焼結体を作製した。膜7はTiとし
てTiO2 を添加した焼結体であって固溶体を形成しな
かったが、膜8はAl6 Si2 1 3 を添加した焼結体
であってSi3 Al3 3 5 型の固溶体を形成してい
ることが確認された。上記焼結体について、実施例1と
同様に、破壊靱性値KI C 、熱伝導率及び4点曲げ強度
を測定し、その結果を表1に示す。
【0019】次に、この発明による積層形低熱伝導材料
の更に別の実施例を実施例3として説明する。 〔実施例3〕この積層形低熱伝導材料は、実施例2で膜
7と膜8とを作製した原料を用いて、各原料に15%の
Si3 4 短繊維9を配合し、上記各実施例と同様にし
て、膜10,11を作製した。即ち、膜10は、α−S
3 4 ,β−Si3 4 及びTiO2 にSi3 4
繊維9を配合し、また、膜11は、Si3 Al3 3
5 ,Al6 Si2 1 3 及びSi3 4 にSi3 4
繊維9を配合して各スラリーSを作製した。各原料にS
3 4 短繊維9を配合したスラリーSをドクターブレ
ード法によってスラリーフィルム即ち膜10,11を作
製する場合に、図6に示すように、Si3 4 短繊維9
は押し出される方向に沿うように優先配向するようにな
った。即ち、各膜10,11は、Si3 4 短繊維が含
まれ、Si3 4 短繊維の方向が積層面に対して平行方
向に優先配向しているものであった。次いで、図3に示
すように、膜10と膜11とを交互に積層して15層の
多層に構成し、積層成形体を作製した。そこで、上記積
層成形体を実施例1と同様にして積層焼結体を作製し
た。該積層焼結体について、実施例1と同様に、破壊靱
性値KI C 、熱伝導率及び4点曲げ強度を測定し、その
結果を表1に示す。この焼結体では、表面に亀裂が生じ
た場合には、繊維に垂直に亀裂が進展するために、破壊
エネルギーが増大し、垂直方向の破壊靱性値が向上する
ものと考えられる。
【0020】次に、この発明による積層形低熱伝導材料
の他の実施例を実施例4として説明する。 〔実施例4〕この積層形低熱伝導材料は、Si粉末のみ
で成る層即ち膜12とAl6 Si21 3 とSiから成
る層即ち膜13を作製し、膜12と膜13とを順次積層
して多層に形成して積層成形体を作製し、上記実施例と
同様にして反応焼結法によって焼結体を作製した。膜1
2はα−Si3 4 とβ−Si3 4 とのSi粉末のみ
から作製した。また、膜13はSi3 Al3 3 5
Al6 Si2 1 3 及びSi3 4 から作製した。上記
焼結体について、実施例1と同様に、破壊靱性値
I C 、熱伝導率及び4点曲げ強度を測定し、その結果
を表1に示す。
【0021】また、この発明による積層形低熱伝導材料
を従来のものと比較するため、比較例として、実施例2
で膜8を作製した原料と同じ原料、即ち、Si3 Al3
35 ,Al6 Si2 1 3 及びSi3 4 から作製
した膜13のみを順次積層して多層に形成して積層成形
体を作製した。上記積層成形体を上記と同様に焼成して
焼結体を作製した。該比較例について、実施例1と同様
に、破壊靱性値KI C、熱伝導率及び4点曲げ強度を測
定し、その結果を表1に示す。
【0022】表1から分かるように、各実施例及び比較
例については、異なる相を積層した場合に、同一相
(層)を積層したものに比較して、垂直方向の強度、破
壊靱性値及び熱伝導率のいずれの特性も向上しているこ
とが分かる。この理由としては、異層の各界面におい
て、図7に示すように、フォノン散乱がそれぞれ生じ、
熱伝導率が小さくなると共に、各層の境界でも亀裂の偏
向が生じるため、破壊靱性値と4点曲げ強度が共に向上
するものと考えられる。
【0023】更に、実施例2の材料について、各膜7,
8の厚さを変えて積層材料を作製し、これらの積層材料
の焼結体を多数作製した。そこで、これらの焼結体の熱
伝導率をそれぞれ測定した。これらの焼結体の熱伝導率
の結果を図5に示す。図5から分かるように、積層成形
体の焼成によって得られた焼結体については、熱伝導率
は1mm当たりに含まれる層数に反比例して小さくな
り、熱伝導率を3W/m・K以下にするにためには、1
mm当たり6層以上の多層に構成すれば良いことが分か
った。即ち、異なる膜を順次6層以上の多層に積層した
積層成形体の焼結体は、積層形低熱伝導材料として利用
でき、遮熱ガスケットの材料として有効なことが分かっ
た。
【0024】
【発明の効果】この発明による積層形低熱伝導材料は、
上記のように構成されており、次のような効果を有す
る。即ち、この積層形低熱伝導材料は、異なる層を順次
に積層した結晶構造に構成し、異層の界面でフォノン散
乱を生じさせて熱伝導率を低減し、各層の一体化を反応
焼結で行って4点曲げ強度を向上させ、積層の構造とし
て、α−Si3 4 リッチ層とβ−Si3 4 リッチ層
とを順次に積層化したり、又は固溶体のある層と固溶体
の無い層とを順次に積層化したり、或いはセラミック短
繊維、ウィスカーを亀裂進展方向に対して垂直に優先配
向させて作製され、それによって、積層形低熱伝導材料
の破壊靱性値を高くし、4点曲げ強度をアップでき、例
えば、シリンダヘッドガスケット、燃焼室外側に配置さ
れるガスケット、高温ガス通路外側に配置されるガスケ
ット等の遮熱ガスケットに適用できる有効な材料を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による積層形低熱伝導材料の一実施例
を示す説明図である。
【図2】この発明による積層形低熱伝導材料の別の実施
例を示す説明図である。
【図3】この発明による積層形低熱伝導材料の更に別の
実施例を示す説明図である。
【図4】この発明による積層形低熱伝導材料の他の実施
例を示す説明図である。
【図5】積層形低熱伝導材料について、1mm当たりの
積層数に対する熱伝導率を示すグラフである。
【図6】この発明による積層形低熱伝導材料を作製する
ためドクターブレード法を説明する概略図である。
【図7】積層形低熱伝導材料における境界層におけるフ
ォノン散乱を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 ドクターブレード 2 キャリヤシート 3 スラリータンク 4 隙間 5,6,7,8,10,11,12,13 膜(層) 9 Si3 4 短繊維

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶構造、成分及び固溶体において、量
    及び/又は種類が異なる隣合う2つの層が、交互に積層
    されると共にSi、Nを主成分とし、それらの前記層が
    一体焼成されていることを特徴とする積層形低熱伝導材
    料。
  2. 【請求項2】 前記層が気孔を10%以上含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の積層形低熱伝導材料。
  3. 【請求項3】 前記層にセラミック短繊維が含まれ、前
    記セラミック短繊維の方向が積層面に対して平行方向に
    優先配向していることを特徴とする請求項1に記載の積
    層形低熱伝導材料。
  4. 【請求項4】 前記層はα−Si3 4 とβ−Si3
    4 とを含み、隣合う前記層のα−Si3 4 とβ−Si
    3 4 との量が異なっていることを特徴とする請求項1
    に記載の積層形低熱伝導材料。
  5. 【請求項5】 隣合う前記層の一方の前記層に固溶体が
    生成していることを特徴とする請求項1に記載の積層形
    低熱伝導材料。
  6. 【請求項6】 前記固溶体がSi3 Al3 5 3 であ
    ることを特徴とする請求項1又は5に記載の積層形低熱
    伝導材料。
  7. 【請求項7】 隣合う前記層の一方の前記層にSi,T
    i,O,Nが含まれていることを特徴とする請求項1に
    記載の積層形低熱伝導材料。
  8. 【請求項8】 隣合う前記層の一方の前記層にAl6
    2 1 3 が含まれていることを特徴とする請求項1に
    記載の積層形低熱伝導材料。
  9. 【請求項9】 積層された層の数が1mm当たり6層以
    上で構成されていることを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれかに記載の積層形低熱伝導材料。
  10. 【請求項10】 遮熱ガスケットに適用できることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の積層形低熱伝
    導材料。
JP7099484A 1995-04-03 1995-04-03 積層形低熱伝導材料 Pending JPH08276537A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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