JPH082760Y2 - 硬貨処理機の動力伝達構造 - Google Patents

硬貨処理機の動力伝達構造

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JPH082760Y2
JPH082760Y2 JP7883989U JP7883989U JPH082760Y2 JP H082760 Y2 JPH082760 Y2 JP H082760Y2 JP 7883989 U JP7883989 U JP 7883989U JP 7883989 U JP7883989 U JP 7883989U JP H082760 Y2 JPH082760 Y2 JP H082760Y2
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直樹 橘田
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Japan Cash Machine Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金種の異なる硬貨を選別する硬貨選別機や
硬貨の枚数を計数する硬貨計数機等の硬貨処理機の動力
伝達構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、硬貨処理機、例えば硬貨選別機は、本体の
上部に蓋が取り付けられて構成されている。そして、こ
の蓋に、硬貨を溜めるホッパとターンテーブル(硬貨投
入用駆動部材)とが設けられ、前記本体に、一定方向に
回転し前記ホッパから前記駆動部材によって硬貨が少量
ずつ投入される回転円盤と、この回転円盤を取り囲む囲
壁の一部に開口する硬貨送出口と、前記囲壁の周囲に円
周状に配置され開口幅の異なる複数個の硬貨落下口を有
する硬貨選別用通路と、この硬貨選別用通路の硬貨を移
動させる硬貨移送手段とが設けられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の硬貨処理機では、回転円盤、硬貨移送手段
等を駆動するために本体に駆動手段が設けられている。
しかしながら、メンテナンス等を行い易いようにするた
めに蓋が本体に対して開閉可能に構成されていたため、
蓋に設けた駆動部材に本体に設けた駆動手段から駆動力
を伝達することができず、本体に設けた駆動手段で駆動
部材を駆動することができなかった。このため、蓋にも
駆動手段を別途設けなければならず、コストアップにな
るとともに、蓋が重くなり動かし難くなるという問題が
あった。
以上の事情に鑑みて、本考案は、蓋を支承なく開閉す
ることができるとともに、蓋に設けた駆動部材と本体に
設けた回転円盤とを1つの駆動手段で駆動することがで
きる硬貨処理機の動力伝達構造を提供しようとするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案にかかる硬貨処理機の動力伝達構造は、本体
と、この本体の上部に開閉可能に取付けられた蓋とを備
え、この蓋にホッパと本体側への硬貨投入用の駆動部材
とが設けられ、前記本体に、一定方向に回転し前記ホッ
パから前記駆動部材によって硬貨が投入される回転円盤
が設けられた硬貨処理機において、前記本体に前記回転
円盤を駆動する駆動手段が設けられているとともに、前
記回転円盤と前記駆動部材とが、前記蓋を閉じた状態で
係合するように互いに係脱可能に組み合わされた一対の
部材を有する係脱式動力伝達ジョイントを介して連結さ
れたものである。
また、上記硬貨処理機の動力伝達構造において、係脱
式動力伝達ジョイントの代りに、互いにスライド可能に
係合され、かつ、傾倒可能に支持された一対の部材を有
する連結式動力伝達ジョイントを設けるようにしてもよ
い。
〔作用〕
請求項1にかかる動力伝達構造の構成によれば、蓋を
開いたときに係脱式動力伝達ジョイントの一対の部材が
互いに離脱することとなり、蓋を支承なく開閉できる。
しかも、上記一対の部材が蓋を閉じた状態で係合するこ
とにより、蓋を閉じたときには駆動手段から回転円盤お
よび係脱式動力伝達ジョイントを介して駆動部材に駆動
力が伝達されることとなる。
また、請求項2にかかる動力伝達構造の構成によれ
ば、蓋を開くに伴って、その開き度合に応じて連結式動
力伝達ジョイントの一対の部材が傾倒し、かつ、互いに
スライドすることとなり、蓋を支承なく開閉できる。し
かも、回転円盤と駆動部材とが連結式動力伝達ジョイン
トを介して常に連結されているため、駆動手段から回転
円盤および連結式動力伝達ジョイントを介して駆動部材
に駆動力を伝達できることとなる。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は、本考案の一実施例を用いた硬
貨選別機を示している。この硬貨選別機は、本体1と蓋
2とで構成されている。
蓋2は、多数枚の硬貨Cを溜めるホッパ21と、このホ
ッパ21の底部に回転可能に設けられたターンテーブル
(硬貨投入用駆動部材)22とを備え、本体1の上部にヒ
ンジ機構3を介して開閉可能に取り付けられている。タ
ーンテーブル22は後述するモータ4によって駆動され、
このターンテーブル22が駆動されると、ホッパ21内に溜
められた硬貨Cが少量ずつ落下口(図示省略)から下方
に落されるようになっている。
本体1は、外枠11と、その内部に水平に固定された固
定基盤12と、この固定基盤12の上方にベアリング13を介
して支持された回転円盤14と、外枠11に支持されたモー
タ(駆動手段)4とを備えている。回転円盤14の中央部
には駆動軸15が連結され、この駆動軸15にモータ4から
の駆動力が伝達されることにより回転円盤14は一定の方
向(第2図の矢印A方向)に高速回転するようになって
いる。そして、この回転円盤14がホッパ21の落下口の下
方に位置し、ホッパ21から直径の異なる複数種の硬貨C
がターンテーブル22によって回転円盤14上に投入される
ようになっている。
上記回転円盤14の周囲には、固定基盤12上に固定され
た囲壁16が設けられている。この囲壁16の一部17は開放
され、この開放部17は回転円盤14から囲壁16の外方へ硬
貨Cを1枚ずつ送り出す硬貨送出口となっている。な
お、上記回転円盤14は、上記硬貨送出口17部分で硬貨詰
りが発生したときにその硬貨詰りを解除する等のため、
必要に応じて逆転(第2図の矢印A方向と反対方向に回
転)できるようになっている。
上記囲壁16の外方には、固定基盤12上に固定されたコ
ース板5が配置されている。このコース板5における囲
壁16の周囲の一定範囲は、上記回転円盤14とほぼ同一高
さとされて、この部分により硬貨支持面51が形成されて
いる。この硬貨支持面51は外形が回転円盤14と同心の円
形となっており、その外周に、段状に上方へ突出したガ
イド壁52が設けられ、このガイド壁52に接する環状の一
定範囲が硬貨選別用通路53となっている。
上記硬貨送出口17と硬貨選別用通路53との間には、硬
貨送出口17から回転円盤12の接線方向に延びる硬貨送出
通路54が設けられている。この硬貨送出通路54の両側に
は送出案内片55が設けられ、硬貨送出通路54の内には硬
貨送出口17から硬貨選別用通路53への硬貨送出を助成す
るために送出ベルト6等で構成された補助送出手段が設
けられている。
硬貨選別用通路53には、複数種の硬貨Cを直径別に分
類して落下させるための複数の硬貨落下口56a,56b,…が
開口し、例えば1円硬貨から500円硬貨までの6金種の
硬貨に対応させて6個の硬貨落下口56a〜56fが開口して
いる。これらの硬貨落下口56a〜56fは、硬貨移動方向
(第2図の矢印B方向)に配列され、かつ、直径の小さ
い硬貨から順に落下させていくように、開口幅が通路内
方側に順次拡大されている。各硬貨落下口56a〜56fの下
方にはそれぞれシュート57が配設され、各硬貨落下口56
a〜56fから落下した硬貨が上記シュート57を介して図外
の分類硬貨収容部に送られるようになっている。
硬貨選別用通路53の上方には、硬貨移送手段を構成す
る環状の回転部材70が設けられている。この回転部材70
は、上部にプーリ部分71aを有する金属性のリップリン
グ71と、このリップリング71の下端に固着されたリップ
部材72とからなり、硬貨選別用通路53の内方の複数箇所
に立設された軸73の上端のローラ74に上記リップリング
71が係止されることにより、硬貨支持面51の上方に回転
自在に保持されている。そして、上記リップリング71の
プーリ部分71aと硬貨選別用通路53の外方に位置するプ
ーリ41とに伝動用ベルト42が掛け渡され、上記プーリ41
にモータ4から駆動力が伝達されることにより、回転部
材70は一定の硬貨移動方向に回転するようになってい
る。リップ部材72は、ゴム等の弾性材料で形成され、そ
の下端が硬貨支持面51上の硬貨Cに弾性的に当接するよ
うに硬貨支持面51に対向している。
上記回転円盤12と、回転部材70と、補助送出手段の送
出ベルト6とは、1つのモータ4によって同時に駆動さ
れるようになっている。すなわち、モータ4からの駆動
力がベルト43を介して中継プーリ44aに伝達され、さら
にこのプーリ44aと同軸のプーリ44bからベルト45、プー
リ46a,46b、ベルト47を経て、回転円盤12の駆動軸15の
下端部に固定されたプーリ48に伝達される一方、プーリ
44a,44bと同軸のプーリ41から伝動用ベルト42を経て回
転部材20に伝達される。また、補助送出手段の送出ベル
ト6にも図外の伝動機構を介して上記モータ4の駆動力
が伝達されるようになっている。
蓋2に設けられたターンテーブル22と本体1に設けら
れた回転円盤12とは、伝達歯車機構8と係脱式動力伝達
ジョイント9とを介して連結されている。伝達歯車機構
8は、第1〜第4伝達歯車81,82,83,84と第1〜第3伝
達軸85,86,87とを備えている。第1〜第3伝達軸85,86,
87はそれぞれ蓋2の底板23に回転可能に支持され、第1
伝達軸85がターンテーブル22の軸線上に、第3伝達軸87
が回転円盤12の軸線上に、第2伝達軸86が第1伝達軸85
と第3伝達軸87との中間位置にそれぞれ配置されてい
る。上記第1伝達軸85にはターンテーブル22および第1
伝達歯車81が固定され、第3伝達軸87には第4伝達歯車
84が固定されている。また、第2伝達軸87には、第2伝
達歯車82および第3伝達歯車83が固定されている。これ
ら第2伝達歯車82および第3伝達歯車83はそれぞれ第1
伝達歯車81および第4伝達歯車84に噛み合わされてい
て、これにより、第3伝達軸87から第1伝達軸85に動力
を伝達できるようになっている。
係脱式動力伝達ジョイント9は、互いに係脱可能に組
み合わされた一対の部材(ソケットおよびピン)91,92
で構成されている。ソケット91は、その下面に凹部911
を有し、第3伝達軸87の下端部に一体的に形成されてい
る。凹部911の内周面には、中心に向かって突出する歯
部912が4箇所に等間隔配置で形成されている。ピン92
は、回転円盤12の中心を貫通する駆動軸15の上端部に、
その軸線に直交した状態で貫通固定されている。これら
ソケット91とピン92とは、蓋2を閉じた状態では、内部
に歯部912が設けられたソケット91の凹部911内にピン92
が嵌め込まれることにより、互いに係合されている。こ
のため、回転円盤12の駆動軸15が回転すると、ピン92が
ソケット91の歯部912に引掛り、ソケット91も回転す
る。したがって、蓋2を閉じた状態では、回転円盤12の
駆動軸15から係脱式動力伝達ジョイント9を介して伝達
歯車機構8にモータ4の駆動力が伝達され、さらに、こ
の伝達歯車機構8を介してターンテーブル22にモータ4
の駆動力が伝達されることにより、ターンテーブル22を
駆動させることができる。一方、蓋2を開いた状態で
は、ソケット91が蓋2側に取り付けられ、ピン92が本体
1側に取り付けられているため、ソケット91がピン92か
ら離脱する。このため、回転円盤12の駆動軸15から伝達
歯車機構8にモータ4の駆動力が伝達されなくなり、タ
ーンテーブル22を駆動できなくなる。
以上の構成によれば、蓋2を開閉することにより互い
に係脱するソケット91とピン92とを備えた係脱式動力伝
達ジョイント9を介して回転円盤12とターンテーブル22
とが連結されているため、蓋2を支承なく開いたり閉じ
たりすることができる。しかも、蓋2を閉じると、上記
ソケット91とピン92とが互いに係合して、回転円盤12を
駆動するモータ4によってターンテーブル22を駆動させ
ることができるため、本体1に設けた1つのモータ4に
よって回転円盤12とターンテーブル22とを両方共に駆動
することができる。また、メンテナンス等のため、蓋2
を開くと、上記ソケット91がピン92から離脱して、モー
タ4の駆動力がターンテーブル22に伝達されなくなり、
ターンテーブル22が自然と停止するようになる。このた
め、蓋2を開けた時にターンテーブル22を停止させる手
段を別途設けなくともよくなる。
第4図ないし第9図は、係脱式動力伝達ジョイント9
a,9b,9c,9dの別例を示す。
第4図および第5図に示す係脱式動力伝達ジョイント
9aは、ソケット91aとプラグ92aとソケット吊具93aとを
備えている。
ソケット吊具93aは、第3伝達軸87と一体的に形成さ
れた拡大部931aと、その下面の複数箇所に垂直にねじ込
まれた逆T字形の引掛け部932aとで構成されている。ソ
ケット91aは、その下部が前記実施例のソケット91と同
じように構成されている。すなわち、下面に凹部911aが
形成され、この凹部911aの内周面に歯部912aが4箇所に
等間隔配置で形成されている。ソケット91aの上部には
拡大部913aが形成され、この拡大部913aには、ソケット
吊具93aの引掛け部932aの軸部933aよりも大径で、かつ
その頭部934aよりも小径の貫通穴914aが複数箇所に形成
されている。この貫通穴914aにはソケット吊具93aの引
掛け部932aの軸部933aが貫通され、これにより、ソケッ
ト91aはソケット吊具93aに、屈曲可能に連結された状態
で吊り下げられている。
ソケット吊具93aの拡大部931aの下面とソケット91aの
拡大部913aの上面との間には、ソケット91aの拡大部913
aを引掛け部932aの頭部934aに向かって付勢するコイル
バネ915aが介在されている。プラグ92aは、十字形の羽
根921aを有し、駆動軸15の上端部に一体的に形成されて
いる。上記ソケット91aとプラグ92aとは、蓋2を閉じた
状態では、ソケット91aの凹部911aにプラグ92aが嵌め込
まれ、互いに係合されている。この状態から蓋2を開く
と、ソケット91aが蓋2に伴って動いてプラグ92aから離
脱するようになる。したがって、前記実施例の係脱式動
力伝達ジョイント9の代りに上記係脱式動力伝達ジョイ
ント9aを用いても、蓋2を支承なく開いたり閉じたりす
ることができるとともに、本体1に設けた1つのモータ
4によって回転円盤12とターンテーブル22とを両方共に
駆動することができる。しかも、この係脱式動力伝達ジ
ョイント9aの構成では、ソケット91aとソケット吊具93a
との間で折曲げることができるようになっているため、
ソケット吊具93aが傾いてもソケット91aをプラグ92aに
対して真直ぐな状態に保つことができ、蓋2を開閉する
際、ソケット91aとプラグ92aとを、こじることなく、ス
ムーズに係脱させることができる。
第6図に示す係脱式動力伝達ジョイント9bは、プラグ
91bとピン92bとで構成されている。プラグ91bは、第3
伝達軸87に対して直交する状態で一体的に取り付けられ
た支持板911bと、この支持板911bの両端部にそれぞれ吊
棒912bを介して吊り下げられたゴム製のローラ913bとを
備えている。ピン92bは、駆動軸15の上端部にその軸線
に直交した状態で貫通固定されている。プラグ91bとピ
ン92bとは、蓋2を閉じた状態では、プラグ91bのローラ
913bがピン92bの回転軌跡内に挿入されることにより、
互いに係合される。そして、この状態から蓋2を開く
と、プラグ91bが蓋2に伴って動いてそのローラ913bが
ピン92bから離脱するようになる。このため、この係脱
式動力伝達ジョイント9bを用いても、前記実施例の係脱
式動力伝達ジョイント9と同様の効果を得ることができ
る。
第7図および第8図に示す係脱式動力伝達ジョイント
9cは、一対のカップリング91c,92cとカップリング吊具9
3cとを備えている。カップリング吊具93cは、第3伝達
軸87と一体的に形成された拡大部931cと、その下面の中
心部から下方に突出され先端に円形のプレート933cが取
り付けられて逆T字形になった引掛け部932cとで構成さ
れている。上側のカップリング91cは、コップ状のカッ
プリング本体911cの上端部に蓋部材912cが取り付けられ
て構成されている。蓋部材912cの中心部には穴913cが貫
通形成され、この穴913cに上記引掛け部932cの脚部934
が挿通されることにより、カップリング91cは、カップ
リング吊具93cに上下移動可能に吊り下げられている。
カップリング吊部93cの拡大部931cの下面とカップリン
グ91cの蓋部材912cの上面との間には、蓋部材912cを引
掛け部932cの円形プレート933cに向かって付勢するコイ
ルスプリング94cが介在されている。上記蓋部材912cの
穴913cは楕円形に形成され、この穴913cに挿通される引
掛け部932cの脚部934cは穴913cの形状に対応して断面形
状が楕円形に形成されている。このため、カップリング
91cからカップリング吊具93cへ回転力が伝達されるよう
になっている。下側のカップリング92cは、駆動軸15の
上端部に一体的に取り付けられている。上側のカップリ
ング91cのカップリング本体911cの下面と下側のカップ
リング92cの上面とには、それぞれ波形の歯914c,921cが
複数枚形成されている。これらの歯914c,921c同士は、
蓋2を閉じた状態では、互いに噛み合わされ係合されて
いて、蓋2を開くと、上側のカップリング91cが蓋2に
伴って動いて噛合いが外され、互いに離脱されるように
なる。このため、この係脱式動力伝達ジョイント9cによ
っても、前記実施例の係脱式動力伝達ジョイント9と同
様の効果を得ることができる。
なお、上記ジョイント9において、カップリング91c,
92c同士の接触面に、波形の歯914c,921cを形成する代り
に、ヤスリ面のような凹凸を施すか、あるいはゴムプレ
ート等を張り付けるようにしてもよい。
第9図に示す係脱式動力伝達ジョイント9dは、ローラ
91dと回転板92dとを備えている。回転板92dは、駆動軸1
5の上端部に直交した状態で一体的に取り付けられてい
る。ローラ91dは、ゴム等で形成され、蓋2の底板23に
直交した状態で回転可能に支持されている。このローラ
91dの周面は、第4伝達歯車84の下面に常に接触してい
る。このため、ローラ91dが回転すると、第4伝達歯車8
4も回転するようになる。上記ローラ91dと回転板92dと
は、蓋2を閉じた状態では、回転板92dの上面にローラ9
1dの周面が接触することにより、互いに係合される。そ
して、この状態から蓋2を開くと、ローラ91dが蓋2に
伴って動いて回転板92dから離されるようになる。した
がって、この係脱式動力伝達ジョイント9dの構成のよう
に、蓋2を閉じた状態で一対の部材(ローラ91dおよび
回転板92d)を摩擦力によって係合させるようにして
も、前記実施例の係脱式動力伝達ジョイント9と同様の
効果を得ることができる。
以上の実施例では、回転円盤12とターンテーブル22と
を、互いに係脱可能に組み合わされた一対の部材を有す
る係脱式動力伝達ジョイント9,9a,9b,9c,9dを介して連
結するようにしていたが、上記係脱式動力伝達ジョイン
ト9,9a,9b,9c,9dの代りに、第10図および第11図に示す
連結式動力伝達ジョイント9eを用いるようにしてもよ
い。
この連結式動力伝達ジョイント9eは、互いにスライド
可能に係合された一対の部材(スプライン軸91eおよび
スプラインボス92e)と、これらの部材91e,92eを傾倒可
能に支持するユニバーサルジョイント93eおよび揺動リ
ング94eとを備えている。ユニバーサルジョイント93e
は、一対のヨーク931e,932eをクロス933eで連結した公
知の構造のものが使われている。一対のヨーク931e,932
eのうち一方931eは、第3伝達軸87の下部に一体的に形
成され、他方932eは、スプライン軸91eの上部に一体的
に形成されている。揺動リング94eは、外周面の相反す
る位置にそれぞれ突出形成された軸941eを有し、上記各
軸941eが軸受け942eを介して回転円盤12の下面に取り付
けられることにより、回転円盤12の中央部に軸941eを中
心として回転可能に支持されている。揺動リング94e
の、前記各軸941eから90°ずれた位置には、それぞれ貫
通孔943eが形成されている。前記スプラインボス92eの
外周面の相反する位置には、それぞれ軸921eが突出形成
されている。各軸921eはそれぞれ軸受け922eを介して貫
通孔943eに挿入され、これにより、スプラインボス92e
は揺動リング94eに軸921eを中心として回転可能に支持
されている。なお、第10図において、101はスラストベ
アリング、102はラジアルベアリング、103は回転円板4
に固定された大径歯車、104はこの大径歯車103に噛み合
わされた小径歯車であって、この小径歯車104にモータ
4から駆動力が伝達されるようになっている。
以上の構成によれば、蓋2を閉じた状態では、回転円
盤14、揺動リング94e、スプラインボス92e、スプライン
軸91eおよび第3伝達軸87の各軸線が同一線上に一致す
るため、回転円盤14から第3伝達軸87に回転力を伝達す
ることができ、本体1に設けたモータ4によって蓋2に
設けたターンテーブル22を駆動することができる。しか
も、スプラインボス92eに対してスプライン軸91eをスラ
イドさせることができ、これらスプラインボス92eおよ
びスプライン軸91eがユニバーサルジョイント93eおよび
揺動リング94eによって傾倒可能に支持されているた
め、蓋2を支承なく開閉できる。
なお、この場合は、蓋2を開いた時にモータ4を停止
させる手段を別途設けるようにする。
以上の実施例では、硬貨選別機に応用した場合を示し
たが、他の硬貨処理機、例えば硬貨計数機等に適用して
もよい。
〔考案の効果〕
本考案にかかる硬貨処理機の動力伝達構造は、回転円
盤と前記駆動部材とが、係脱式動力伝達ジョイントある
いは連結式動力伝達ジョイントを介して連結されてい
る。このため、係脱式動力伝達ジョイントの場合には蓋
を開いたときに一対の部材が互いに離脱する、また、連
結式動力伝達ジョイントの場合には蓋を開くに伴って、
その開き度合に応じて一対の部材が傾倒し、かつ、互い
にスライドすることとなり、蓋を支承なく開閉できる。
しかも、係脱式動力伝達ジョイントの場合には一対の部
材が蓋を閉じたときに係合し、また、連結式動力伝達ジ
ョイントの場合には一対の部材が常に連結されているた
め、蓋を閉じた状態では常に駆動手段から駆動部材に駆
動力が伝達されることとなる。したがって、蓋に設けた
駆動部材と本体に設けた回転円盤とを1つの駆動手段で
駆動することができ、この結果、蓋側に駆動手段を省略
することができ、コストの低下と蓋の重量の低減ができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を用いた硬貨選別機の一部を
示す縦断面図、第2図はその硬貨選別機の蓋を除いた平
面図、第3図は第1図のIII-III線断面図、第4図ない
し第9図は係脱式動力伝達ジョイントを用いた別の実施
例を示し、第4図、第6図、第7図および第9図は各実
施例の要部の縦断面図、第5図は第4図のV−V線断面
図、第8図は第7図に示したカップリングの斜視図、第
10図は連結式動力伝達ジョイントを用いた別の実施例の
要部を示す縦断面図、第11図は第10図のXI-XI線断面図
である。 1……本体、2……蓋、4……駆動手段、9,9a,9b,9c,9
d……係脱式動力伝達ジョイント、91,92,91a,92a,91b,9
2b,91c,92c,91d,92d……係脱式動力伝達ジョイントの一
対の部材、9e……連結式動力伝達ジョイント、91e,92e
……連結式動力伝達ジョイントの一対の部材、14……回
転円盤、21……ホッパ、22……硬貨投入用駆動部材、C
……硬貨。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、この本体の上部に開閉可能に取付
    けられた蓋とを備え、この蓋にホッパと本体側への硬貨
    投入用の駆動部材とが設けられ、前記本体に、一定方向
    に回転し前記ホッパから前記駆動部材によって硬貨が投
    入される回転円盤が設けられた硬貨処理機において、前
    記本体に前記回転円盤を駆動する駆動手段が設けられて
    いるとともに、前記回転円盤と前記駆動部材とが、前記
    蓋を閉じた状態で係合するように互いに係脱可能に組み
    合わされた一対の部材を有する係脱式動力伝達ジョイン
    トを介して連結されていることを特徴とする硬貨処理機
    の動力伝達構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の硬貨処理機の動力伝達構造
    において、係脱式動力伝達ジョイントの代りに、互いに
    スライド可能に係合され、かつ、傾倒可能に支持された
    一対の部材を有する連結式動力伝達ジョイントが設けら
    れていることを特徴とする硬貨処理機の動力伝達構造。
JP7883989U 1989-07-03 1989-07-03 硬貨処理機の動力伝達構造 Expired - Lifetime JPH082760Y2 (ja)

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JP3782043B2 (ja) * 2002-07-08 2006-06-07 株式会社オリンピア 分割可能なホッパー装置

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