JPH08276013A - キャップ付き注射器 - Google Patents

キャップ付き注射器

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JPH08276013A
JPH08276013A JP7081266A JP8126695A JPH08276013A JP H08276013 A JPH08276013 A JP H08276013A JP 7081266 A JP7081266 A JP 7081266A JP 8126695 A JP8126695 A JP 8126695A JP H08276013 A JPH08276013 A JP H08276013A
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cap
injection needle
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Masahiro Irisawa
正浩 入澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャップ付き注射器に関し、特にキャップを
開閉位置に確実にロックできる。 【構成】 キャップ固定部50とキャップ本体70との
間には、ヒンジ部60を中心にキャップ本体70を回転
させ、注射針20が露呈した使用位置において、キャッ
プ本体70をキャップ固定部50に固定する方向に付勢
するとともに、ヒンジ部60を中心にキャップ本体70
を逆転させた際には、注射針20が収納部内に位置する
方向に向かってキャップ本体70を付勢するばね手段
(例えばスプリングヒンジ80)を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、キャップ付き注射器
に関し、特にキャップを開閉位置に確実にロックできる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の注射器としては、先端部
に注射針が装着された注射器本体と、この注射器本体の
注射針を被覆するキャップとを備えたものが知られてい
る(例えば実開昭63−189255号公報、実開昭6
4−17248号公報、実開平1−62849号公報
等)。
【0003】上記した従来のキャップは、前記注射器本
体の先端部に固定されるキャップ固定部と、このキャッ
プ固定部にヒンジ部を介して回転可能に連結されたキャ
ップ本体とを備えていた。上記した従来のキャップ本体
は、前記注射針を収納する収納部と、この収納部に連通
し、注射針が出入り可能な切欠部とを備えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の注射器では、キャップをヒンジ部を中心に回転させて
開き、注射を行う際に、キャップがヒンジ部よりぶら付
き、医療の妨げとなるという第1の問題点があった。ま
た、使用後に、キャップをヒンジ部を中心に逆転させて
閉じてしまうと、未使用の注射器と変わりなくなってし
まうので、未使用の注射針か、使用済みの注射針かがわ
からなくなってしまうという第2の問題点があった。
【0005】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する第1の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、使用時にキャップが
ぶら付くのを防止できるようにしたキャップ付き注射器
を提供しようとするものである。請求項2記載の発明
は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、上記し
た従来の技術の有する第2の問題点に鑑みてなされたも
のであり、次の点を目的とする。
【0006】すなわち、請求項2記載の発明は、注射針
が未使用か、使用済みかをキャップを被せた状態で外観
上、判別できるようにようにしたものである。これに加
えて、請求項2記載の発明は、使用済みの注射針が不要
にキャップから露呈するのを防止できるようにしたもの
である。一方、請求項3記載の発明は、上記した従来の
技術の有する第2の問題点に鑑みてなされたものであ
り、注射針が未使用か、使用済みかをキャップを被せた
状態で外観上、判別できるようにようにしたキャップ付
き注射器を提供しようとするものである。
【0007】これに加えて、請求項3記載の発明は、使
用済みの注射針が不要にキャップから露呈するのを防止
できるようにしたものである。請求項4記載の発明は、
上記した請求項3記載の発明の目的に加え、上記した従
来の技術の有する第1の問題点に鑑みてなされたもので
あり、次の点を目的とする。
【0008】すなわち、請求項4記載の発明は、使用時
にキャップがぶら付くのを防止できるようにしたキャッ
プ付き注射器を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の発明
は、次の点を特徴とする。すなわち、キャップ固定部(5
0)とキャップ本体(70)との間には、例えば図1に示すよ
うに、ヒンジ部(60)を中心にキャップ本体(70)を回転さ
せ、注射針(20)が露呈した使用位置(例えば図2参照)
において、キャップ本体(70)をキャップ固定部(50)に固
定する方向に付勢するとともに、ヒンジ部(60)を中心に
キャップ本体(70)を逆転させた際には、注射針(20)が収
納部(71)内に位置する方向に向かってキャップ本体(70)
を付勢するばね手段(例えばスプリングヒンジ80)を形
成している。
【0010】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴する。すなわ
ち、キャップ本体(70)の収納部(71)内には、例えば図8
に示すように、切欠部(72)に面し、未使用時の注射針(2
0)を収納する未使用時収納空部(73)と、この未使用時収
納空部(73)に連通し、使用後の注射針(20)を収納する廃
棄時収納空部(74)とに収納部(71)内を二分し、当該収納
部(71)内に突出する突起部(75)を形成している。
【0011】請求項3記載の発明は、次の点を特徴とす
る。すなわち、キャップ本体(70)の収納部(71)内には、
例えば図8に示すように、切欠部(72)に面し、未使用時
の注射針(20)を収納する未使用時収納空部(73)と、この
未使用時収納空部(73)に連通し、使用後の注射針(20)を
収納する廃棄時収納空部(74)とに収納部(71)内を二分
し、当該収納部(71)内に突出する突起部(75)を形成して
いる。
【0012】請求項4記載の発明は、上記した請求項3
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴する。すなわ
ち、キャップ固定部(50)とキャップ本体(70)との間に
は、例えば図1に示すように、ヒンジ部(60)を中心にキ
ャップ本体(70)を回転させ、注射針(20)が露呈した使用
位置(例えば図2参照)において、キャップ本体(70)を
キャップ固定部(50)に固定する方向に付勢するととも
に、ヒンジ部(60)を中心にキャップ本体(70)を逆転させ
た際には、使用後の注射針(20)が破棄時収納空部(74)内
に位置する方向に向かってキャップ本体(70)を付勢する
ばね手段(例えばスプリングヒンジ80)を形成してい
る。
【0013】
【作 用】請求項1記載の発明によれば、次のような作
用を奏する。すなわち、例えば図2に示すように、未使
用の状態から、キャップ本体(70)を、ばね手段(例えば
スプリングヒンジ80)の付勢力に抗して、ヒンジ部(60)
を中心に開方向に回転すると、例えば図1に示すよう
に、注射針(20)がキャップ本体(70)の切欠部(72)を通っ
て収納部(71)から外に露呈する。
【0014】この注射針(20)が露呈した使用位置におい
ては、例えば図1に示すように、ばね手段(例えばスプ
リングヒンジ80)の付勢方向が逆転して、キャップ本体
(70)は、ばね手段(例えばスプリングヒンジ80)の付勢
力により、キャップ固定部(50)に向かって付勢される。
このため、使用時に、キャップ本体(70)が不用意にぶら
付くの防止できる。
【0015】使用後、キャップ本体(70)を、ばね手段
(例えばスプリングヒンジ80)の付勢力に抗して、ヒン
ジ部(60)を中心に閉方向に回転すると、例えば図10に
示すように、使用後の注射針(20)がキャップ本体(70)の
収納部(71)内に収納される。このとき、ばね手段(例え
ばスプリングヒンジ80)の付勢方向が反転して、キャッ
プ本体(70)は、例えば図10に示すように、ばね手段
(例えばスプリングヒンジ80)の付勢力により、使用後
の注射針(20)が収納部(71)内に位置する方向に向かって
付勢される。
【0016】このため、キャップ本体(70)が不用意に開
き、使用後の注射針(20)が露呈するのを防止できる。請
求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の作
用に加え、次のような作用を奏する。すなわち、未使用
の注射針(20)は、例えば図8に示すように、キャップ本
体(70)の未使用時収納空部(73)に収納されている。
【0017】このため、未使用時収納空部(73)は、例え
ば図8に示すように、切欠部(72)に面しているので、キ
ャップ本体(70)を迅速に開放できる。これに対し、使用
後の注射器は、例えば図8に示すように、キャップ本体
(70)の切欠部(72)を通って未使用時収納空部(73)内に入
る。つぎに、使用後の注射器は、収納部(71)内に突出す
る突起部(75)を避けながら更に奥に進み、例えば図9に
示すように、廃棄時収納空部(74)内に収納される。
【0018】このため、使用後の注射器は、例えば図9
に示すように、収納部(71)の奥に位置しているので、キ
ャップ本体(70)がヒンジ部(60)を中心に開方向に回転し
た際にも、突起部(75)に当たって、不用意に外に露呈す
るのを防止できる。また、使用後の注射器と未使用の注
射針(20)とは、図2,10に示すように、異なる位置に
収納されているので、キャップ本体(70)の被着状態をみ
れば、注射針(20)が使用済みか、未使用かを外観上、容
易に判別できる。
【0019】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明とほぼ同様な作用を奏する。請求項4記載の発
明によれば、上記した請求項3記載の発明の作用に加
え、請求項1記載の発明とほぼ同様な作用を奏する。
【0020】
【実施例】図1〜10は、本発明の第1実施例を示すも
のである。図1は、キャップ本体の開状態を示す注射器
の一部平面図を示す。図2は、キャップ本体の開状態を
示す注射器の平面図を示す。図3〜7は、成形状態のキ
ャップを示し、図3は平面図、図4は図3の底面図、図
5は図4のV−V線に沿う断面図、図6は図3の左側面
図、図7は図3の右側面図をそれぞれ示す。
【0021】図8,9は、注射針の収納位置を示し、図
8は未使用の注射針の収納位置を示すキャップ本体の一
部断面図、図9は使用後の注射針の収納位置を示す一部
断面図をそれぞれ示す。図10は、図1に対応し、破棄
状態を示す注射器の一部平面図を示す。図2中、10は、
医療用の注射器を示し、この注射器10は、大別すると、
先端部に注射針20が装着された注射器本体30と、この注
射器本体30の注射針20を被覆するキャップ40とを備えて
いる。
【0022】上記キャップ40は、更に大別すると、図3
に示すように、注射器本体30の先端部に固定されるキャ
ップ固定部50と、このキャップ固定部50にヒンジ部60を
介して回転可能に連結されたキャップ本体70とを備えて
いる。そして、キャップ40は、適度な剛性と弾性とを有
する、例えばPP等の熱可塑性合成樹脂等により一体的
に成形され、成形後、殺菌処理が施されている。
【0023】上記キャップ固定部50は、図5〜7に示す
ように、中空な筒形を成し、その内部には、注射器本体
30の先端部がはまり込む、上面が開放した断面C字形の
装着部51が形成されている。そして、装着部51の開放上
面から、注射器本体30の先端部を樹脂の弾性を利用して
装着し、樹脂の復元力を利用して注射器本体30の先端部
に固定される。
【0024】前記ヒンジ部60は、図2,3に示すよう
に、薄肉構造で、キャップ固定部50とキャップ本体70と
の両下端部を互いに連結している。前記キャップ本体70
は、図8に示すように、注射針20を収納する収納部71
と、この収納部71に連通し、注射針20が出入り可能な切
欠部72とを備えている。前記キャップ本体70は、図2に
示すように、中空な筒形を成し、その全長を注射針20よ
り長く設定している。
【0025】具体的には、キャップ本体70の内部には、
図2,4に示すように、上面が開放した断面U字形の溝
が形成され、この溝の溝幅を注射針20の直径以上に設定
するとともに、溝の全長を注射針20より長く設定してい
る。そして、キャップ本体70の溝内部を、注射針20を収
納する収納部71とし、又、溝の開放上面を注射針20が出
入り可能な切欠部72としている。また、切欠部72は、注
射針20の軸方向に長い長方形状を成している。
【0026】上記収納部71内には、図8に示すように、
切欠部72に面し、未使用時の注射針20を収納する未使用
時収納空部73と、この未使用時収納空部73に連通し、使
用後の注射針20を収納する廃棄時収納空部74とに収納部
71内を二分し、当該収納部71内に突出する突起部75を形
成している。そして、両収納空部73,74は、注射針20が
通過可能な連通部76を介して相互に連通している。
【0027】上記突起部75は、図8に示すように、横向
きに三角形状に突出し、その上面は自由端部に向かって
斜めに下り傾斜したテーパー面となっている。このた
め、使用後の注射針20は、突起部75の上面のテーパー面
に案内されて下降し、図9に示すように、収納部71の
底、すなわち廃棄時収納空部74に向かって落下する。こ
れに対し、突起部75の下面は、図9に示すように、自由
端部に向かって斜めに下り傾斜した逆テーパー面となっ
ている。このため、廃棄時収納空部74の終端部に達した
使用後の注射針20は、突起部75の下面の逆テーパー面に
より、廃棄時収納空部74の出口が狭められていることか
ら、終端部に入り込んだ使用後の注射針20は、廃棄時収
納空部74から出難くなっている。
【0028】なお、図面に示した実施例では、突起部75
を三角形状に突出したが、これに限らず、矩形や半円形
に突出させてもよい。また、キャップ固定部50とキャッ
プ本体70との間には、図3,5に示すように、前記ヒン
ジ部60を中心にキャップ本体70を回転させ、注射針20が
露呈した使用位置(図1参照)において、キャップ本体
70をキャップ固定部50に固定する方向に付勢するととも
に、ヒンジ部60を中心にキャップ本体70を逆転させた際
には、注射針20が収納部71内に位置する方向に向かって
キャップ本体70を付勢するばね手段が形成されている。
【0029】上記ばね手段は、図5に示すように、ヒン
ジ部60を挟んでU字形に屈曲したスプリングヒンジ80か
ら構成されている。このスプリングヒンジ80は、図5に
示すように、U字形の一端部を薄肉部81を介してキャッ
プ固定部50に連結するとともに、他端部を薄肉部82を介
してキャップ本体70に連結している。なお、図面に示し
た実施例では、ばね手段として、U字形に屈曲したスプ
リングヒンジ80を形成したが、ばね手段としてはスプリ
ングヒンジ80に限らず、又、スプリングヒンジ80もU字
形に限らず、要はキャップ本体70の開閉の途中で付勢方
向が反転するような構造のもので有れば良い。
【0030】また、キャップ固定部50とキャップ本体70
との間には、図2に示すように、キャップ本体70を閉じ
た位置において、キャップ固定部50に対するキャップ本
体70の回転角度を規制するストッパ手段が形成されてい
る。上記ストッパ手段は、本実施例では、キャップ本体
70に形成され、具体的には図3〜5に示すように、キャ
ップ本体70の左右両側面からキャップ固定部50に向かっ
て後ろ向きに延びた左右一対のストッパ片77,77から構
成されている。
【0031】左右のストッパ片77は、図4に示すよう
に、相対向した内側面の段差部がキャップ固定部50の端
面に当接することで、キャップ本体70の回転角度を規制
している。左右のストッパ片77により回転角度が規制さ
れた位置が、図2に示すように、未使用の注射針20が未
使用時収納空部73内に収納された未使用状態である。そ
して、キャップ本体70を開放して注射針20を使用し、再
度、キャップ本体70を閉じると、キャップ本体70は、左
右のストッパ片77の段差部がキャップ固定部50の端面に
当接した位置で一旦、停止する。その後、キャップ本体
70を更に上方に回転させると、左右のストッパ片77が、
キャップ固定部50に押されて、樹脂の弾性力に抗して左
右外側に開く。このため、キャップ本体70は、図10に
示すように、上方に向かってV字形に折れ曲がる。
【0032】なお、図面に示した実施例では、ストッパ
手段として、左右のストッパ片77をキャップ本体70に形
成したが、キャップ固定部50側に形成しても良いし、或
いはストッパ片77の内側面に形成した段差部を、キャッ
プ固定部50側に形成しても良い。つぎに、上記した構成
を備えたキャップ40の使用手順について説明する。
【0033】まず、未使用の注射針20は、図2に示すよ
うに、キャップ本体70の未使用時収納空部73内に収納さ
れている。このため、安全で且つ衛生的である。つぎ
に、注射針20を使用するには、キャップ本体70の左右の
両側を持って、ヒンジ部60のある側、例えば下方に向か
って引っ張れば良い。キャップ本体70を下方に引っ張る
と、図1に示すように、キャップ本体70がヒンジ部60を
中心に下方に向かって回転する。
【0034】このとき、スプリングヒンジ80の両端部の
間隔が開く。このため、キャップ本体70を開こうとする
力に対して、スプリングヒンジ80の復元力により、キャ
ップ本体70を逆に閉じようとする付勢力が働く。そこ
で、キャップ本体70を開く際には、スプリングヒンジ80
の付勢力に抗して、キャップ本体70を引っ張る必要があ
る。
【0035】そして、キャップ本体70を途中まで開く
と、今度はスプリングヒンジ80の両端部の間隔が逆に狭
まる。このため、キャップ本体70を引っ張る力を開放し
ても、キャップ本体70は、蓄積されたスプリングヒンジ
80の弾性力により勢い良く開く。こうして、キャップ本
体70が開くと、スプリングヒンジ80が安定状態に戻り、
キャップ本体70が開状態に保持される。
【0036】したがって、キャップ本体70は開状態に保
持され、露呈した注射針20を使用する際に、キャップ本
体70がぶら付くのを防止できる。使用後は、キャップ本
体70のヒンジ部60のある側、例えば下面を上方に向かっ
て押し上げてやれば良い。キャップ本体70が押し上げら
れると、図10に示すように、キャップ本体70がヒンジ
部60を中心に上方に向かって戻り回転する。
【0037】このとき、スプリングヒンジ80の両端部の
間隔が一旦、開くため、スプリングヒンジ80の付勢力に
抗して、キャップ本体70を押し上げる必要がある。しか
し、キャップ本体70を途中まで押し上げると、今度はス
プリングヒンジ80の両端部の間隔が狭まる。このため、
キャップ本体70を押し上げる力が開放されても、キャッ
プ本体70は、蓄積されたスプリングヒンジ80の弾性力に
より勢い良く閉じる。
【0038】このとき、使用後の注射針20は、図8に示
すように、キャップ本体70の切欠部72を通って未使用時
収納空部73内にはまり込む。さらに、キャップ本体70を
押し上げると、使用後の注射針20は、突起部75の上面の
テーパー面に案内されて連通部76を通って下降し、図9
に示すように、収納部71の底、すなわち廃棄時収納空部
74に向かって落下する。
【0039】したがって、注射器10の破棄状態では、キ
ャップ本体70が開こうとすると、使用後の注射針20は、
突起部75の下面の逆テーパー面に案内されて、廃棄時収
納空部74の奥に向かって進み、廃棄時収納空部74から出
難くなっている。また、キャップ本体70は、図10に示
すように、キャップ固定部50に対して上方に折れ曲がっ
た状態となるので、外観上、使用済みであることが容易
に判断できる。
【0040】さらに、キャップ本体70を持って開け閉め
ができるので、使用済みの注射針20の針先の近傍に手が
触れたり、針先が操作者の方向に向くことが無い。この
ため、針先を誤って操作者の手に刺したり、或いは触れ
たりするおそれも無く、安全で且つ衛生的である。図1
1は、本発明の第2実施例を示すものであり、同図は、
キャップ本体の開状態を示す注射器の一部平面図であ
る。
【0041】本第2実施例の特徴は、図11に示すよう
に、スプリングヒンジ80に操作突起83を形成した点にあ
る。上記操作突起83は、図11に示すように、スプリン
グヒンジ80のU字形の屈曲部の外周中央からは、Y字形
に外向きに突出している。本第2実施例によれば、操作
突起83を持って、キャップ本体70の開閉を行うことがで
きる。
【0042】なお、操作突起83の形状や形成箇所など
は、図11に示した第2実施例のもの限定されず、操作
突起83をキャップ本体70側に形成してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に説明する効果を奏することができる。請求項1記
載の発明によれば、使用時にキャップがぶら付くのを防
止できるようにしたキャップ付き注射器を提供すること
ができる。
【0044】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の作用に加え、次のような作用を奏する。す
なわち、請求項2記載の発明によれば、注射針が未使用
か、使用済みかをキャップを被せた状態で外観上、判別
することができる。これに加えて、請求項2記載の発明
によれば、使用済みの注射針が不要にキャップから露呈
するのを防止することができる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、注射針が未
使用か、使用済みかをキャップを被せた状態で外観上、
判別できるようにようにしたキャップ付き注射器を提供
することができる。これに加えて、請求項3記載の発明
によれば、使用済みの注射針が不要にキャップから露呈
するのを防止することができる。
【0046】請求項4記載の発明は、上記した請求項3
記載の発明の作用に加え、次のような作用を奏する。す
なわち、請求項4記載の発明によれば、使用時にキャッ
プがぶら付くのを防止できるようにしたキャップ付き注
射器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップ本体の開状態を示す注射器の一部平面
図である。
【図2】キャップ本体の開状態を示す注射器の平面図で
ある。
【図3】成形状態のキャップを示し、同図は平面図であ
る。
【図4】図3の底面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図3の左側面図である。
【図7】図3の右側面図である。
【図8】注射針の収納位置を示し、同図は未使用の注射
針の収納位置を示すキャップ本体の一部断面図である。
【図9】図8に対応し、使用後の注射針の収納位置を示
す一部断面図である。
【図10】図1に対応し、破棄状態を示す注射器の一部
平面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示すものであり、同図
はキャップ本体の開状態を示す注射器の一部平面図であ
る。
【符号の説明】
10 注射器 20 注射針 30 注射器本体 40 キャップ 50 キャップ固定部 51 装着部 60 ヒンジ部 70 キャップ本体 71 収納部 72 切欠部 73 未使用時収納空部 74 破棄時収納空部 75 突起部 76 連通部 77 ストッパ片 80 スプリングヒンジ 81,82 薄肉部 82 操作突起 90,91 破断部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に注射針が装着された注射器本体
    と、 この注射器本体の注射針を被覆するキャップとを備え、 上記キャップは、前記注射器本体の先端部に固定される
    キャップ固定部と、このキャップ固定部にヒンジ部を介
    して回転可能に連結されたキャップ本体とを備え、 上記キャップ本体は、前記注射針を収納する収納部と、
    この収納部に連通し、注射針が出入り可能な切欠部とを
    備えたキャップ付き注射器において、 上記キャップ固定部とキャップ本体との間には、前記ヒ
    ンジ部を中心にキャップ本体を回転させ、注射針が露呈
    した使用位置において、キャップ本体をキャップ固定部
    に固定する方向に付勢するとともに、ヒンジ部を中心に
    キャップ本体を逆転させた際には、注射針が収納部内に
    位置する方向に向かってキャップ本体を付勢するばね手
    段を形成したことを特徴とするキャップ付き注射器。
  2. 【請求項2】 キャップ本体の収納部内には、切欠部に
    面し、未使用時の注射針を収納する未使用時収納空部
    と、この未使用時収納空部に連通し、使用後の注射針を
    収納する廃棄時収納空部とに収納部内を二分し、当該収
    納部内に突出する突起部を形成したことを特徴とする請
    求項1記載のキャップ付き注射器。
  3. 【請求項3】 先端部に注射針が装着された注射器本体
    と、 この注射器本体の注射針を被覆するキャップとを備え、 上記キャップは、前記注射器本体の先端部に固定される
    キャップ固定部と、このキャップ固定部にヒンジ部を介
    して回転可能に連結されたキャップ本体とを備え、 上記キャップ本体は、前記注射針を収納する収納部と、
    この収納部に連通し、注射針が出入り可能な切欠部とを
    備えたキャップ付き注射器において、 上記キャップ本体の収納部内には、前記切欠部に面し、
    未使用時の注射針を収納する未使用時収納空部と、この
    未使用時収納空部に連通し、使用後の注射針を収納する
    廃棄時収納空部とに収納部内を二分し、当該収納部内に
    突出する突起部を形成したことを特徴とするキャップ付
    き注射器。
  4. 【請求項4】 キャップ固定部とキャップ本体との間に
    は、ヒンジ部を中心にキャップ本体を回転させ、注射針
    が露呈した使用位置において、キャップ本体をキャップ
    固定部に固定する方向に付勢するとともに、ヒンジ部を
    中心にキャップ本体を逆転させた際には、使用後の注射
    針が破棄時収納空部内に位置する方向に向かってキャッ
    プ本体を付勢するばね手段を形成したことを特徴とする
    請求項3記載のキャップ付き注射器。
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