JPH08274195A - 強誘電体fet素子 - Google Patents

強誘電体fet素子

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JPH08274195A
JPH08274195A JP7073857A JP7385795A JPH08274195A JP H08274195 A JPH08274195 A JP H08274195A JP 7073857 A JP7073857 A JP 7073857A JP 7385795 A JP7385795 A JP 7385795A JP H08274195 A JPH08274195 A JP H08274195A
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JP
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ferroelectric
layer
drain
source
channel
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JP7073857A
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English (en)
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Yukio Watabe
行男 渡部
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チャンネル部との接触抵抗及び金属配線との
接触抵抗が低く、かつ読み出し用のスイッチングトラン
ジスターを容易に組み込む可能な強誘電体FET素子を
提供すること。 【構成】 基板上に、ソース、ドレイン、ソースドレイ
ン間のチャンネル及びソース電極、ドレイン電極、ゲー
ト電極を有する強誘電体FET素子において、チャンネ
ルが(1)希土類金属またはBi及び(2)周期表第4
族から第11族の金属元素から選ばれる少なくとも一種
類の金属元素を含むペロブスカイト構造の酸化物半導体
から、ソース及びドレインが金属的電気伝導を示す酸化
物導体からそれぞれ形成され、かつ、チャンネル上に少
なくとも一部がペロブスカイト構造を有する強誘電体で
ある金属酸化物層及びこれに接して設けられたゲート電
極が形成されてなることを特徴とする強誘電体FET素
子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化物層で構成された室
温で動作可能な強誘電体FET素子に関し、特に集積回
路型の不揮発メモリーとして有用な強誘電体FET素子
に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】近年、Si−MOSのゲー
ト上のキャパシターに電荷を蓄えこれによるMOSの電
気特性変化を読みだして不揮発メモリーとする素子が生
産され、EEPROMと呼ばれている。また、強誘電体
を用いて、メモリーとすることも行われている。ここで
強誘電体とは、電子工学の慣習に従い、常温で強誘電体
特性を示すものをさす。このようなメモリーは古くから
研究されているが、近年FRAMと称される強誘電体メ
モリーの研究が活性化している。これは、強誘電体の分
極状態をメモリーとするもので、書き込みを強誘電体を
一定方向に分極させて行い、読み出しにも強誘電体を分
極させる電界を加え、この時の分極の変化により生じる
パルス電流を検出して読み出すものである。
【0003】しかしながら、この方法は読み出し時に、
書き込み情報を壊してしまうので(破壊読み出し)、こ
れを元に戻す回路系がさらに必要となり、また、読み出
し時にも、書き込み時と同様に強誘電体に強電界を加え
るので強誘電体の寿命を縮めてしまうという問題点があ
った。また、さらに読み出し時の検出信号電流は強誘電
体の面積に比例するため、セルの面積が十分に小さくで
きず高集積化に向かないという問題点もある。
【0004】一方、FET型の強誘電体メモリーとして
は、IEEE Transactionson Ele
ctron Device ED−2l、No8、p4
99(1974年)で、Si半導体上に強誘電体を形成
した電界効果トランジスタ素子(FET)上に強誘電体
を形成し、この分極状態により誘起される電荷によりF
ETのチャンネルの電気伝導率を変化させ、チャンネル
間を流れる電流を検出する非破壊読み出し方法、強誘電
体に電界を印加して分極を変化させる非破壊書込み方法
が示されている。
【0005】しかし、この強誘電体材料としては、Si
またはGaAs等の上に形成するため、必ず反応層がで
きてしまい、書き込み電圧が高すぎたり、また半導体と
強誘電体が反応して界面層を形成しメモリー保持特性を
劣化させるという問題があった。また、得られる薄膜の
機械特性も基板との整合性が悪いため十分なものが得ら
れないため、プロセスに組み込み難いまたは、信頼性に
欠けるという問題があった。
【0006】一方本発明者らは、銅酸化物超伝導体を電
子素子として応用するには、超伝導状態ではなく常伝導
状態で用いればその特異性が利用できると考え、室温特
性を生かすべく鋭意検討し、銅酸化物超伝導体と同一構
造で半導体状態の銅酸化物を用いる新しいFET等の提
案を行ってきた(例えば特開平5−190924号公報
参照)。さらに、この素子をメモリーとして用いること
を目的として検討を重ね、特開平6−151872号公
報においては、多くの強誘電体と結晶構造上整合しやす
いペロブスカイト酸化物の半導体を用いることにより、
従来の問題を大きく改善できることを示した。特に、酸
化物高温超伝導体と同一結晶構造で且つ組成の異なるペ
ロブスカイト酸化物などは、好ましい幅の電荷移動ギャ
ップを持つため、FETのチャンネル層として用いるの
に好適であり、従来にない記録保持特性や低電圧書き込
みが可能であった。
【0007】しかしながら特開平6−151872号公
報で例示された構造をそのまま用いると、チャンネル層
とソースドレインの膜厚が薄く、配線とコンタクトを取
るための加工精度が厳しい、また、加工工程で接触抵抗
が増加し素子特性が低下する、ソースドレイン電極の面
積が大きくなり集積に不利になる等の問題があり、これ
らの問題を解決することが求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】ソースドレイン部の材料
を特定の酸化物から選ぶことにより、チャンネル部との
接触抵抗及び金属配線との接触抵抗が低くできることを
見いだした。また、集積回路とした時に選択セルの情報
のみを読み出すための1手段に、スイッチングトランジ
スターを組み込むことがあるが、プロセスを複雑にせず
且つセル面積を増大せず、僅かに素子構造を変えるだけ
で組み込み可能であることをも見出し、本発明を完成し
た。
【0009】すなわち、本発明による強誘電体FET素
子は、基板上に、ソース、ドレイン、ソースドレイン間
のチャンネンル及びソース電極、ドレイン電極、ゲート
電極を有する強誘電体FET素子において、チャンネル
が(1)希土類金属またはBi及び(2)周期表第4族
から第11族の金属元素から選ばれる少なくとも一種類
の金属元素を含むペロブスカイト構造の酸化物半導体か
ら構成され、かつソース及びドレインが金属的電気伝導
を示す酸化物導体により形成され、前記チャンネル上に
少なくとも一部がペロブスカイト構造を有する強誘電体
である金属酸化物層及びこれに接して設けられたゲート
電極が形成されてなることを特徴とする強誘電体FET
素子である。
【0010】加えて、本発明によれば、上述の強誘電体
FET素子において、チャンネル層のペロブスカイト構
造の酸化物半導体がK2 NiF4 構造、ABO3 構造ま
たはBiを含む層状化合物構造であり、基板に対してチ
ャンネル及び該強誘電体である金属酸化物層が実質的に
エピタキシャル成長されたことにより、より素子の変調
が大きく、メモリー保持効果の向上した強誘電体FET
素子が得られる。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。図
1に本発明の強誘電体FET素子の構成を示す。基本的
な構造はSi−MOSFETと同様、基板1と、基板1
上に形成された、ペロブスカイト構造の酸化物であるド
レイン2b、ソース2a、チャンネル2およびチャンネ
ル2上に形成された酸化物誘電体4およびゲート5から
構成される。
【0012】ここで半導体とは、室温付近から温度を低
下させることにより電気抵抗が急激に増大するものをさ
し、そのキャリヤ濃度は室温で通常約5×1020/cm
3 以下であり、測定のより容易な電気抵抗率で規定すれ
ば、室温で2mΩ・cm以上のもの、好ましくは、10
mΩ・cm以上である。また、チャンネル層材料が電気
抵抗率の異方性をもつ場合は、低抵抗方向がソースドレ
インを結ぶ方向に配向させることが好ましい。例として
は、La2-x Srx CuO4-δのように、c軸方向の電
気抵抗がa、b軸方向に比べ著しく高い場合は、c軸配
向または、c軸がソースドレインを結ぶ方向に直交する
ように配向させた膜が好ましい。
【0013】ソースドレインに用いる材料は、チャンネ
ル層の材料と反応して電気抵抗の高い層をその界面に形
成しないこと、チャンネル層またはソースドレイン層の
形成時の熱等によりチャンネル層またはソースドレイン
層が変質して高抵抗化しないこと、の2条件を満足する
ように選択する。この条件を満足するには、最初に形成
した層より後で形成した層が同一温度以下または酸素源
の分圧が同一以上で形成できることが好ましい。具体例
としては、チャンネル層に用いられる材料と同一結晶構
造のものを用いる。尚、ソースドレイン層は一般にはエ
ピタキシャルに成長していなくてもよいが、エピタキシ
ャルにする方が電気抵抗が減少できる場合が多いので、
より好ましい。
【0014】本メモリー素子はFET構造を有し、強誘
電体の分極状態をメモリーとして蓄積する。本素子を不
揮発メモリーセルとする場合、本素子の書き込み読み出
しは従来のFETタイプの誘電体メモリーと同様であ
る。即ち、書き込み消去はチャンネル2とゲート電極5
間に強誘電体の抗電界以上、好ましくは分極が飽和する
まで電界を印加し、一定方向に分極を揃える。読み出し
は、FETのソース2aおよびドレイン2b間に電流を
流し、その発生電圧を検出することにより行う。
【0015】強誘電体の分極方向によりFETのチャン
ネル内に発生する分極電荷の符号が異なり、分極電荷の
符号が(電界をかけない状態の)チャンネルのキャリヤ
(p型かn型か)と同一であれば低抵抗、異なれば高抵
抗となり発生する電圧が異なるため、メモリーとして作
用する。
【0016】しかしながら、一般に強誘電体層のスイッ
チングは明確なしきい値性を持たないため、強誘電体層
に書き込み消去電圧の半分以下の電圧を加えても強誘電
体層の分極方向が部分的に反転することが知られてお
り、本発明の素子でもこの部分反転が発生する。このた
め、本発明のメモリーセルを回路に組み込む場合には、
この部分反転の問題解決と読み出し時のメモリーセルの
選択のために選択スイッチが必要となる。
【0017】この選択スイッチの具体例としては、特開
平2−64993号公報に示されたような従来のSiメ
モリ素子に対して用いられている回路構成とほぼ同等の
構成を用いることができる。即ちチャンネル上に強誘電
体層及びこれに接するゲート電極と少なくとも一つの強
誘電性を示さない誘電体層及びこれに接するゲート電極
を設ける構成である。また、本構成は特開平2−649
93公報記載の構成に比べて著しく簡単な構造であり、
高集積化が容易なため、外部に選択スイッチを形成する
場合に比べて優れる。
【0018】選択スイッチ部は強誘電体を集積した部分
のチャンネルと同一材料を用いるのが単純であるが、ス
イッチ部分のキャリヤ数を減らして用いてもよい。ま
た、ゲート絶縁膜としては、強誘電性を示さず、誘電率
が高く絶縁破壊しにくく、リーク電流が小さい(常)誘
電体が好ましい。その例としては、SiOx (x=1〜
2)、TaOx (x=1.5〜2.5)、TiOx (x
=1.5〜2)、ZrO x (x=1.5〜2)やSrT
iO3 等のペロブスカイト酸化物の常誘電体が例示でき
る。また、強誘電体を分極反転しにくくなる程度に薄膜
化して用いてもよい。
【0019】このような方式を用いない場合は、各強誘
電体メモリー素子に対し2個から3個のトランジスタを
配置し、ワード線ビット線双方が選択された時のみ目的
の強誘電体メモリー素子の強誘電体に電圧が印加するよ
うに回路設計するか、またブロックごとに情報を書き直
す方式を用いてもよい。この場合、本素子を形成する基
板としてこれらのトランジスタを組み込んだSiまたは
GaAs基板を用い、本素子形成は後述のバッファ層を
介して行なうのが好ましい。Si基板を用いない場合、
絶縁基板上にSi等の半導体薄膜を蒸着してこれらのト
ランジスタを形成してもよい。
【0020】(チャンネル層材料)本発明のFETのチ
ャンネル層には、ペロブスカイト構造の酸化物半導体を
用いることができる。即ち、YBa2 Cu3 7 、La
2-x x CuO4 (x=0.06〜0.25)のような
銅酸化物超伝導体と同一構造を有し且つ超伝導を示す組
成に比べ十分キャリヤ濃度が低いものが第一の候補とな
る。具体的には、 (1)LnBa2 Cu3 5.5+x (LnはY、Gd、S
m、Nd、Eu等の3価の希土類金属元素から選ばれる
少なくとも1種の元素、0<x<0.8、但しLn=P
rの場合0<x<1.5) (2)Bi2 Sr2 (Ca1-y Lny n-1 Cun
6+2n+ δ(0<δ<1、1≦n≦3、LnはY、Nd等
の希土類金属元素、0.5≦y≦1) (3)Ln2-z z CuO4-δ(0<δ<0.1、好ま
しくは0<δ<0.05、0≦z≦0.05、好ましく
は0≦z≦0.01、MはSr、Ca、Ba、Ce、L
nはLa、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd等の希土類金
属元素を表す。典型例としてはLa2-z Srz CuO4-
δ、Pr2-x Cex CuO4-δ)が例示できる。 (4)上記(1)〜(3)に記載の材料のCuを他の周
期表7族〜10族遷移金属Fe、Ni、Co、Mn等、
特にはFe、Ni、Coで部分置換または全置換した材
料。 具体例としては、YBa2 Cu2 CoO7 (Coは1次
元鎖構造のCuを置換するのが好ましい)、Bi2
n+1 Con 6+2n+ δ(0<δ<1、n=1、2、M=
Ca、Sr、Ba)、La2-z Srz CoO4-δ(0≦
z≦0.3)、La2-z Srz NiO4-δ(0≦z≦
0.3)、Nd2-z Srz NiO4-δ(0≦z≦0.
3)が挙げられる。
【0021】一方、ABO3型のペロブスカイト酸化物
半導体としては、一般式でLn1-xx TO3 (Lnは
希土類金属元素(La、Ce、Pr、Nd、Sm、E
u、Gd、Td、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、L
u、Yで、通常はLa)から選ばれる少なくとも一種、
MはMg、Ca、Sr、Baから選ばれる少なくとも一
種で、通常はSrまたはCa、Tは遷移金属元素であ
り、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu等
の周期率表第4族から第11族の金属元素、固溶限界の
範囲で0≦x≦0.99、通常0.4程度迄)で示され
るものが挙げられる。具体例としては、La1-x x
3 (MはCa、Sr、Ba、0≦x≦0.1または
0.9≦x≦0.99)、La1-x x CrO3 (Mは
Mg、Sr、Ba、0≦x≦0.1)、La1-x x
nO3 (MはCa、Sr、Ba、0≦x≦0.2)、L
1-x x FeO3 (MはSr、Ba、0≦x≦0.
1)、La 1-x x CoO3 (M=Sr、Ba、0≦x
≦0.05)、LnFe1-x Mox3 (いずれも0≦
x≦0.25、LnはLa、Pr、Nd、Sm、Eu、
Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、
Y)、LaCo1-x x 3 、LnCo1-x Mo
x 3 、LaNi1-x x 3 、LaNi1-x Mox
3 (0≦x≦0.25)等が挙げられる。
【0022】特に、熱的化学的安定性及び電気伝導率の
制御のし易さから、K2 NiF4 構造のペロブスカイト
銅酸化物、Biを含む層状化合物構造のペロブスカイト
酸化物、Ln1-x x TO3-δ(Lnは希土類元素、M
はBa、Sr、Ca、Ce、Th、T=周期表第4族か
ら第9族の3d金属元素から選ばれる金属元素、−0.
04≦δ≦0.04、0≦x≦0.2)で示されるAB
3 構造のペロブスカイト酸化物が好適である。
【0023】Ln1-x x TO3-δで示される場合、L
nがランタンであるとキャリヤの移動度が高くなり易
く、TがMn、Fe、Co、Ni、Cu等の周期表第4
族から第9族の3d金属元素から選ばれる金属元素から
少なくとも一種類の金属元素を含む場合が、熱的化学的
安定性及び電気伝導率の制御のしやすさから好適であ
る。好適な組成範囲はいずれも0≦x≦0.05、0≦
δ≦0.05である。TがCoの場合は荷電移動ギャッ
プが小さいのでさらに好適である。
【0024】その他の好ましい組成としては (1)La2-x x CuO4-δ(MはBa、Sr、C
a、−0.04≦δ≦0.04)、 (2)Ln2-x Cex CuO4-δ(LnはPr、Nd、
Pm、Sm、Eu、Gd、0≦δ≦0.04)、 (3)La2-x-y x Lny CuO4-δ(LnはPr、
Nd、MはBa、Sr、Ca、−0.04≦δ≦0.0
4、0≦y≦1) において、0≦x≦0.04、より好ましくは0≦x≦
0.01の組成物である。
【0025】(ソースおよびドレイン材料)ソースまた
はドレインの材料には、上記チャンネル層材料のうち、
低電気抵抗率組成のものが使える。即ち、上記一般式で
具体的には、xまたはzをチャンネル層に比べ十分大き
くする。一般的には0.1から0.5以下の固溶限界の
間の値となる。具体的には、上記La2-x x CuO4-
δ(MはBa、Sr、Ca、−0.04≦δ≦0.0
4)または、Ln2-x Cex CuO4-δ(LnはPr、
Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、0≦δ≦0.04)、
La2-x x Lny CuO4-δ(LnはPr、Nd、M
はBa、Sr、Ca、−0.04≦δ≦0.04、0≦
y≦1)であり、より好ましい組成範囲は、xが0.1
5から固溶限界、通常0.3程度までの範囲である。
尚、これらの銅酸化物はx=0.15付近で超伝導性が
最もよく得られるが、本発明においてはxをより大きく
(0.2〜0.3程度)して用いる方が好ましい。
【0026】また、Bi系層状化合物としては、Bi2
Sr2 Can-1 Cun 6+2n+ δ)0<δ<1、1≦n
≦3、好ましくはn=1)を用いることができる。上記
Ln 1-x x TO3-δ(Tは第4族から第9族の3d金
属元素、−0.04≦δ≦0.04)では、約0.1≦
x≦約0.6の固溶限界が好適である。また、Sr2
uO4 、Sr1-x Cax RuO3 (0≦x≦1)等の金
属的なペロブスカイトでもよい。これらのペロブスカイ
ト酸化物導体に加えて、他の導電性酸化物としてRuO
2 、IrO2 等の高融点酸化物を用いることができ、チ
ャンネル層の形成温度が十分低い時は、In2 3 、G
2 3 なども用いることができる。ソース、ドレイン
層の膜厚は、チャンネル層より十分厚くすることが好ま
しく、典型的には2倍以上にし、500Å〜4000Å
が好ましい。エッチングを容易にするには厚い方がよい
が、厚すぎると1μm以下の素子にした時に微細加工が
しにくくなるためである。
【0027】電界による電気伝導率変化を大きくするた
めには、膜厚の最適化によりチャンネル内のキャリヤの
面密度を下げることが必要であり、同酸化物薄膜層の層
厚は1000Å、好ましくは500Å以下が用いられ、
良好な薄膜が得られる限りに於て100Å程度にするこ
とがさらに好ましい。但し、一般に膜厚が薄い程、基板
界面準位の影響が大きくなりスイッチング特性が劣化す
るので、膜厚を薄くするほど薄膜の質を向上することが
肝要である。
【0028】(強誘電体)強誘電体層としては、従来よ
り知られている多くのペロブスカイト構造を有する強誘
電体を用いることができる。本発明においては、強誘電
体膜が少なくとも半導体層との界面ではエピタキシャル
に成長されていることが好ましい。このため、少なくと
も室温において膜面内の対称性が類似し、その一致する
結晶格子方向での格子面間隔の整数倍同志が5%以内で
一致することが好ましい。このような例としてはPLZ
T即ち(Pb1-x Lax (Ti1-y Zry )O3 (0≦
x≦0.1、0≦y≦0.5)、Bi3 Ti4 12、B
1-x Srx TiO3 (0≦x≦0.4)等が例示で
き、その長軸方向を膜面に垂直にしLa2-x Srx Cu
4-δ(−0.04≦δ≦0.04、0≦x≦0.0
4)、Bi2 Sr2 Can- 1 Cun 6+2n+ δ(0<δ
<1、1≦n≦2)や、La1-x Srx CoO3 (0≦
x≦0.05)のC軸配向膜と積層した場合、格子定数
は5%以内で一致する。
【0029】メモリ保持のためには、キュリー温度が1
00℃以上であることが必要である。さらに、残留分極
電荷密度が1μC(マイクロクーロン)/cm2 以上
で、薄膜化時の抗電界値が10Vを膜厚で割った値(典
型的には100kV/cm)より十分小さく、最低電圧
及び揺らぎレベルに比べて十分高い抗電界値を持つこと
が好ましい。また、ゲートからチャンネルへの漏れ電流
が十分少ないよう(典型的には1μA以下)に十分電気
抵抗が高くピンホール等がないことが好ましい。
【0030】強誘電体層の膜厚はゲートスイッチング電
圧0.1V〜5Vの低電圧で分極を飽和させるために、
抗電界が好適である限り膜厚は薄ければ薄い程よい。但
し、膜厚が極めて薄くなると、リーク電流が無視できな
くなったり、強誘電性が損失する可能性があるので、通
常膜厚は1000Åから5000Åである。
【0031】強誘電体薄膜は、チャンネル層上にエピタ
キシャル成長させることが好ましいが、多結晶化するこ
とにより強誘電体のリーク電流が下がる、または残留分
極が大きくなるという場合には少なくとも一部を多結晶
化してもよい。また、強誘電体薄膜の配向は、膜厚方向
に分極電荷、電気抵抗率、絶縁破壊電圧が最大になる配
向が好ましい。また、強誘電体層は通常は一種の強誘電
体から構成された単相であるが、多相になってもよい
し、異種の常誘電体、反強誘電体または強誘電体と多層
化したり超格子を形成して、分極電荷、電気抵抗率、絶
縁破壊電圧、抗電界等の特性を向上させてもよい。
【0032】特に、チャンネル層と直接接する側は絶縁
性が高く欠陥が少ない方がよく、またチャンネル層と界
面反応を最少に抑制する必要があるので、この部分には
チャンネル層にエピタキシャル成長可能でかつ誘電率が
高くチャンネル層材料と格子整合のよい常誘電体、例え
ば、Sr1-x Bax TiO3 (0≦x≦0.7)やPb
1-x Lax TiO3 (0.15≦x≦0.25)等を用
いこの上に強誘電体を形成してもよい。
【0033】強誘電体上のゲート電極(上部電極)は、
従来のようなPt、Au、Al、Cuのような良導性の
金属やその積層膜及び合金を用いてもよいし、上述のチ
ャンネル材料に示された材料系であって、チャンネル材
料中よりさらにドーピングされ高伝導率化したものでも
よい。但し、その成膜に必要な基板温度は、強誘電体層
成膜時の基板温度を越えないことが好ましい。
【0034】(成膜)また、通常は基板上にチャンネ
ル、強誘電体層、(上部)ゲート電極の順に形成される
が、ゲート電極に導電性酸化物を用いる場合は、ゲート
電極、強誘電体層、チャンネル、と場合によっては保護
膜を基板上に順に積層してもよい。この場合は、チャン
ネルの広い範囲に強誘電体の効果を及ぼすことができ変
調が大きく取れる、パターンニングが容易であるという
利点がある。
【0035】薄膜作製はレーザー蒸着、スパッター蒸
着、反応性蒸着等の物理的蒸着法、MO−CVD、CV
D、プラズマCVD等の化学的蒸着を用いることができ
る。基板はチャンネル材料と格子整合のよい材料、例と
しては、約4Å×4Åの最小格子面が選べるもの等であ
って、チャンネル層の形成中に基板とチャンネル層の反
応が十分少ないものが好ましく、その例としては、Mg
O、SrTiO3 、LaAlO3 、NdGaO3 、Pr
GaO3 、LaSrGaO4 、NdSrGaO4 、Nd
ドープしたYAlO3 、YSZ(YドープしたZr
2 )、Y2 3、Gd2 3 、CeO2 、Dy2 3
の希土類金属の酸化物等の酸化物単結晶基板、これらの
酸化物を薄膜化してバッファー層として積層し界面反応
を押さえたサファイヤ、Si、GaAs基板等が用いら
れる。また、ガラスなどのアモルファス材料にバッファ
ー層を形成したものを基板としてもよい。
【0036】(加工)素子加工では、ウエットソリグラ
フィーで酸(HF、HCl、HNO3 、H2SO4 、H
3 PO4 、Brエタノール、酢酸、しゅう酸等によ
る)、ドライリソグラフィーではプラズマエッチング
(Ar、O2 、N2 、Br2 、CHn Cl4- n 、CHn
4-n 等の混合ガス(n=1〜4)等による)、イオン
(中性原子)ミリング(Ar、O2 、N2 、Br2 、C
2 等による)が用いられる。この場合、エッチング速
度は上層程高い方がプロセス上好都合である。このよう
なエッチングレートの調節は、プロセス上の工夫、例え
ば選択性のあるエッチャントを用いる、上層程エッチン
グされ易い材料を選択する等によっても実現できる。
【0037】素子の加工は、フォトレジストまたは電子
ビームレジストを用いた公知のリソグラフィー法やレジ
ストレスの加工法、例えばレーザーエッチング、収束イ
オンビームエッチングを用いることができる。この時、
Si基板等を用い、本メモリー素子にSiトランジスタ
ーを配置する場合はあらかじめ、Si基板上にトランジ
スターを形成し、この後に薄膜作製する。
【0038】図3、4、5は本発明による強誘電体FE
T素子の製造工程を説明する図であり、レジスト工程は
省略して記述してある。図1、2のように基板上にチャ
ンネルから順に薄膜が形成される場合を示した。1は基
板、2はチャンネル層、3は常誘電体層、4は強誘電体
層、5は強誘電体ゲート電極、6は絶縁膜、7は常誘電
体ゲート電極、8はソースドレイン部電極、2aはソー
ス、2bはドレインである。図3では、スイッチングト
ランジスタ用のゲートがない場合、図4、5ではある場
合を示した。図3〜図5ではゲート電極5まで形成した
後チャンネル層2上までエッチングしてチャンネルへの
コンタクトを形成する方法を示したが、図4の工程では
誘電体層3まで形成した後チャンネル層2上までエッチ
ングしてゲート電極5及びチャンネル2へのコンタクト
を形成してもよい。
【0039】図3の場合、少なくともチャンネル層2は
予めパターンニングしておく必要がある。これは、チャ
ンネル層2の形成後ゲート電極5の形成前にパターンニ
ングしてもよいし、チャンネル層2の形成前にチャンネ
ル層以外の所にチャンネル層2と反応し電気伝導性を著
しく下げる薄膜層8(Si、Zn、Cr等及びその化合
物)を形成してチャンネル層を予めパターンニングして
もよい。
【0040】以上の手順を図3に従って説明する。図3
では、まず、ソース2aおよびドレイン2b用の薄膜を
基板1上に堆積し(図3a)、レジストを塗布現像し
て、エッチングにより、ソースドレイン部2a、2bの
み残るようにする(図3b)。次に、チャンネル層2、
強誘電体層4を積層し(図3c)、レジストを塗布現像
して、強誘電体4ゲートの直上のみ残して、エッチング
し、ソースドレイン部に電気的に導通がとれるように
し、少なくともチャンネル層2を残してエッチングする
(図3d、3e)。この時初めに素子の外形を整える図
3dの工程を省略して、一度に図3eのようにしてもよ
い。次に、SiO等の絶縁膜6でゲート電極5とチャン
ネル層2が短絡しないようにし(図3f)、ゲート電極
5及びソースドレイン電極8を形成する。
【0041】一方、図4および図5は選択用スイッチ用
に常誘電体ゲートを組み込んだ場合のプロセス図であ
る。 図4は、常誘電体層、強誘電体層の順に積層する
場合で、図5ではその逆となる。図4では、まず、ソー
ス2aおよびドレイン2b用の薄膜を基板1上に堆積し
(図4a)、エッチングによりソースドレイン部2a、
2bのみ残るようにする(図4b)。次に、チャンネル
層2、常誘電体層3を積層し(図4c)、常誘電体ゲー
トを設ける部分の直上のみ残してエッチングする(図4
d)。次に強誘電体層4を積層し(図4e)、強誘電体
ゲートを設ける部分の直上のみ残して、ソースドレイン
部2a、2bに電気的に導通がとれるまでエッチングす
る(図4f)。次に、SiO等の絶縁膜6でゲート電極
5とチャンネル層2が短絡しないようにし(図4g)、
ゲート電極5、7及びソースドレイン電極8を形成する
(図4h)。この工程で用いる常誘電体層は、チャンネ
ル層と強誘電体層のいずれとも強誘電体層の蒸着温度で
反応せず、好ましくは格子整合がよい必要があるので前
述のスイッチングゲート用の常誘電体のうちペロブスカ
イト型酸化物が好ましい。
【0042】一方、図5では、まず、ソース2aおよび
ドレイン2b用の薄膜を基板1上に堆積し(図5a)、
エッチングによりソースドレイン部2a、2bのみ残る
ようにする(図5b)。次に、チャンネル層2、強誘電
体層4を積層し(図5c)、強誘電体ゲートを設ける部
分の直上のみ残してエッチングする(図5d)。次に常
誘電体層3を積層し(図5e)、常誘電体層ゲートを設
ける部分の直上のみ残して、他の部分の常誘電体層を除
去する(図5f)。次に、ソースドレイン部2a、2b
に電気的に導通がとれるまで、ゲート部以外をエッチン
グする(図5g)。次に、SiO等の絶縁膜6でゲート
電極5とチャンネル層2が短絡しないようにし(図5
h)、ゲート電極5、7及びソースドレイン電極8を形
成する(図5i)。図5f、gのエッチングはエッチン
グによるゲート部5の強誘電体特性が少ない場合は一度
に行なってもよい。
【0043】また、上記のプロセスの間または後に酸素
中または空気中で熱処理をして加工中の劣化を回復して
もよい。この工程で用いる常誘電体層の作製は、チャン
ネル層と強誘電体層が反応して劣化しないように低温で
行なう必要がある、このため必ずしも結晶膜でなく多結
晶、非晶質でもよい。ただし、この反応は300℃程度
迄は無視できることが分っている。この場合、前述のス
イッチングゲート用の常誘電体の全てを用いることがで
きる。
【0044】また、本素子はメモリ素子以外に疑似神経
回路素子としての応用も考えられる。
【0045】
【実施例】次に、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。 (実施例1)純度99.9%のLa2 3 、SrC
3 、CuO粉を1050℃で焼結し、La1.75Sr
0.25CuO4 、La1.99Sr0.01CuO4 ターゲットを
作製した。このターゲット及びPbO、TiO2 、Zr
2 を混合焼結して作製したPbTi0.8 Zr0.2 3
ターゲットを、真空装置内のターゲットホルダー上に配
置した。基板には、15mm角の研磨精度の高い(表面
粗さ約20Å)SrTiO3(100)基板を用いた。
【0046】まず、酸素圧100mtorr、基板温度
720℃で、レーザー蒸着によりLa1.75Sr0.25Cu
4 を約2000Å堆積した。レーザー蒸着では、Ar
Fレーザーを用い、レーザーパワー密度は約1J/cm
2 、繰り返し周波数は実効5Hzで、ターゲット上をレ
ーザースキャンしつつ、ターゲットを自転公転すること
により一様な蒸着速度を得た。
【0047】基板を大気中に取り出し、レジストを塗布
してソースドレン部の形を凸の字型に中性化したイオン
ビームによるミリングで切り出した。この時ソースドレ
インの凸字の突起部の大きさは一辺が100μmの正方
形、凸字の台の部分は一辺1mmの正方形とした。ソー
スの凸字の先端とドレンの凸字の先端の間隔は200μ
mである。尚、イオンミリングでは、この部分から完全
にLa1.75Sr0.25CuO4 がなくなるようにややオー
バーエッチした(10Å程度)。
【0048】レジストを剥離し、超純水で洗浄後、再び
レーザー蒸着装置に設置し、酸素圧100mtorrに
設定して室温から基板温度720℃まで加熱する。同一
の基板温度および酸素圧中で、La1.75Sr0.25CuO
4と同一条件でレーザー蒸着によりLa1.99Sr0.01
uO4 を約200Å堆積した。この後酸素圧を300m
torrに設定し、基板温度を590℃まで下げて、基
板温度安定後、レーザー蒸着でPbTi0.8 Zr0.2
3 を3000Å積層した。レーザーパワー密度は約3J
/cm2 で他の条件は変更しなかった。レーザー蒸着装
置内に600torrまで酸素を満たしながら冷却し、
基板温度が室温付近になった所で、大気中に取り出し
た。この積層膜のX線回析では各層のC軸配向に対応す
る結果が得られた。
【0049】この積層膜にレジストを塗布し現像し、イ
オンミリングで各素子の分離をおこなうため、各素子を
ブリッジ型に切り出した。素子分離は、素子を3200
Åよりやや深くエッチングすることにより行なった。分
離後、ソースとドレインに電極を導通させるため、Pb
Ti0.8 Zr0.2 3 層を数10Å程度残してエッチン
グ除去した。このとき、素子分離に用いた条件を用いて
エッチング精度を高めた。この後再びフォトリソ工程を
用いて、SiOx (1≦x≦1.5)薄膜によるチャン
ネルとゲートの絶縁分離、金薄膜によるゲート、ソー
ス、ドレイン電極形成を行なった。最終的素子のゲート
電極の有効な面積は約50ミクロン×170ミクロン、
チャンネル幅と長さは約50ミクロン×200ミクロン
であった。この素子について、図6に示すように、ソー
スをアースとし、ドレインに直流電圧を印加し、ゲート
にパルス電圧を印加してメモリー特性を2端子法で測定
した。ゲート5に0.1ミリ秒間+7V電圧を印加し、
5分後に0.1ミリ秒間−7V電圧を印加する動作を繰
り返し、ソース2aドレイン2b間を流れる電流Iを読
み取った。この結果を図7の実線で示す。
【0050】尚、本実施例で、La1.75Sr0.25CuO
4 をSr2 RuO4 、SrRuO3に変えても、またP
bTi0.8 Zr0.2 3 をPbTi0.9 Zr0.1 3
Pb 0.95La0.05Ti0.8 Zr0.2 3 に代えても同様
の結果が得られた。
【0051】(比較例1)ソースドレイン部にLa1.75
Sr0.25CuO4 層を形成しないこと以外は実施例1と
同様にして、最終素子寸法が実施例と同じ素子を形成し
た。最終素子は図6で2a,2bがないこと以外実施例
1による素子と同様の構成となる。実施例1と同様にし
て、メモリー特性を2端子法で測定した。但し、この場
合0.1ミリ秒間±7Vの電圧パルスでは十分な変調が
得られなかったので1ミリ秒間±7Vの電圧パルスを用
いた。この結果を図7の点線に示す。定性的には実施例
1と同様の結果であるが、電流値の絶対値及び変調の幅
が約半分になった。また、この構成で素子を作製すると
実施例1に比べ、バッチ間の特性差、同一バッチ内の特
性の差が大きかった。
【0052】(比較例2)ソースドレイン部に、従来よ
く用いられている多結晶Siを用いてソースドレイン部
を形成し、その後は実施例1と同様にして、最終素子寸
法が同じ素子を形成した。実施例1と同様にメモリー特
性を2端子法で測定したが、電流値は実施例1の100
0分の1以下で、メモリー特性は測定できなかった。ま
た、Siの代わりにAlを用いて同様の素子を作製した
が同様であった。
【0053】(比較例3)ソースドレイン部に、白金を
用いてソースドレイン部を形成し、その後は実施例1と
同様にして、最終素子寸法が同じ素子を形成した。実施
例1と同様にメモリー特性を2端子法で測定したが、比
較例1と同様の電流と変調しか得られなかった。
【0054】(比較例4)レーザー蒸着法で、ソースド
レイン部にSrTiO3 :1重量%Nbの2000Åの
層を形成し、チャンネル部分にSrTiO3 :0.1重
量%Nbの200Åの層を形成して他の条件は実施例1
と同様にして、最終素子寸法が実施例と同じ素子を形成
した。実施例1と同様にメモリー特性を2端子法で測定
した。1Vのソースドレイン電圧では、電流値は実施例
1の1000分の1以下で、メモリー特性は測定できな
かった。
【0055】(実施例2)純度99.9%のLa
2 3 、SrCO3 、CoO粉を1050℃で焼結して
製造した、La0.5 Sr0.5 CoO3 、La0.99Sr
0.01CoO3 ターゲット及び、PbO、TiO2 、Zr
2 を混合焼結して作製したPbTi0.8 Zr0.23
ターゲットを、真空装置内のターゲットホルダー上に配
置した。基板としては、15mm角の研磨精度の高い
(表面粗さ約20Å)SrTiO3 (100)基板を用
いた。酸素圧100mtorr、基板温度680℃で、
レーザー蒸着によりLa0.5 Sr0.5 CoO3 を約20
00Å堆積した。レーザーパワー密度は約1J/c
2 、繰り返し周波数は実効5Hzであった。
【0056】実施例1同様に、大気中に取り出し、レジ
ストを塗布しソースドレイン部の形を凸の字型に中性化
したイオンビームによるミリングで切り出した。チャン
ネル部分から完全にLa0.5 Sr0.5 CoO3 がなくな
るようにややオーバーエッチした。この後レジストを剥
離し、超純粋で洗浄後、再びレーザー蒸着装置に設置
し、酸素圧100mtorrに設定して室温から基板温
度680℃まで加熱する。同一の基板温度、酸素圧中
で、前述と同一条件でレーザー蒸着により、La0. 99
0.01CoOを約200Å堆積した。この後酸素圧を3
00mtorrに設定し、基板温度を580℃まで下げ
て、基板温度安定後、レーザー蒸着でPbTi0.8 Zr
0.2 3 を3000Å積層した。レーザーパワー密度は
約3J/cm 2 で他の条件は前述と同じにした。レーザ
ー蒸着装置内に600torrまで酸素を満たしながら
冷却し、基板温度が室温付近になった所で、大気中に取
り出した。この積層膜のX線回析では各層のC軸配向に
対応する結果が得られた。この後、実施例1と同様にし
て、実施例1と同様の最終寸法を持つ素子を得た。
【0057】この素子について、実施例1と同様にメモ
リー特性を2端子法で測定した。ゲート5に0.1ミリ
秒間+7V電圧を印加しするとソース2aドレイン2b
間を流れる電流値は平均0.8μAとなり、5分後に
0.1ミリ秒間−7V電圧を印加すると電流値は平均
0.9μAとなった、これらが繰り返し観測された。
【0058】(比較例5)ソースドレイン部にLa0.5
Sr0.5 CoO3 層を形成しないこと以外は実施例2と
同様にして、最終素子寸法が実施例2と同じ素子を形成
した。最終素子は2a,2bがないこと以外実施例2と
同様の構成となる。実施例2と同様にして、メモリー特
性を2端子法で測定した。但し、この場合0.1ミリ秒
間±7Vの電圧パルスでは十分な変調が得られなかった
ので1ミリ秒間±7Vの電圧パルスを用いた。実施例2
に比べ、電流値の絶対値及び変調の幅が約半分になっ
た。また、この構成で素子を作製すると実施例2に比べ
バッチ間の特性差、同一バッチ内の特性の差が大きかっ
た。
【0059】(実施例3)実施例1と同様にして、La
1.7 Sr0.3 CuO4 を約2000Å堆積し、凸の字型
のソースドレイン部を形成し、La1.99Sr0.01CuO
4 を約200Å堆積した。この後酸素圧を300mto
rrに設定し、基板温度を530℃まで下げて、基板温
度安定後、レーザー蒸着でBi4 Ti3 12を3000
Å積層した。レーザーパワー密度は約3J/cm2 で他
の条件は前述と同じにした。レーザー蒸着装置内に60
0torrまで酸素を満たしながら冷却し、基板温度が
室温付近になった所で、大気中に取り出した。この積層
膜のX線回析では図8に示すように、各層のC軸配向に
対応する結果が得られた。
【0060】以下実施例1と同様にこの素子分離、ソー
スとドレインの上のPbTi0.8 Zr0.2 3 層除去、
ゲートの絶縁分離、金薄膜によるゲート、ソース、ドレ
イン電極形成を行なった。最終的素子のゲート電極の有
効な面積は約50ミクロン×170ミクロン、チャンネ
ル幅と長さは約50ミクロン×200ミクロンである。
この素子について、実施例1と同様にメモリー特性を2
端子法で測定した。ゲート5に0.1ミリ秒間+7V電
圧を印加しするとソース2aドレイン2b間を流れる電
流値は平均1.5μAとなり、5分後に0.1ミリ秒間
−7V電圧を印加すると電流値は平均1.7μAとなっ
た、これらが繰り返し観測された。尚、ソースドレイン
部のLa1.7 Sr0.3 CuO4 をBi2 Sr2 CuO6+
δ(0<δ<0.5)、チャンネル部のLa1.99Sr
0.01CuO4 をBi2 Sr2 CoO 6.25+ δ(0<δ<
0.5)に変えても同様の結果が得られた。
【0061】(実施例4)15mm角の研磨精度の高い
SrTiO3 (100)基板を用い、実施例1と同様
に、レーザー蒸着によりLa1.75Sr0.25CuO4 を約
2000Å堆積し、イオンミリングでソースドレイン部
を切りだし、再びレーザー蒸着によりLa1. 99Sr0.01
CuO4 を約200Å堆積するまでは実施例1と同様に
行った。この後、酸素圧を1mtorrに設定し、基板
温度を450℃まで下げて、基板温度安定後、レーザー
蒸着でSrTiO3 を100Å積層した。レーザーパワ
ー密度は約3J/cm2 、繰り返し周波数は実効5Hz
で、ターゲット上をレーザースキャンしつつ、ターゲッ
トを自転公転して蒸着した。次に、酸素圧を300mt
orrに設定し、基板温度を580℃まで上げてレーザ
ー蒸着でPbTi0.8 Zr0.2 3 を3000Å積層し
た。レーザーパワー密度は約3J/cm2 で他の条件は
前述と同じにした。レーザー蒸着装置内に600tor
rまで酸素を満たしながら冷却し、基板温度が室温付近
になったところで、大気中に取り出した。
【0062】この積層膜にレジストを塗布し現像し、イ
オンミリングで各素子の分離を行なうため、各素子をブ
リッジ型に切り出した。次に、常誘電体ゲート上の強誘
電体膜厚を薄くして常誘電体化するため、強誘電体ゲー
トの部分を残して、他の強誘電体層が300Åになるよ
うにフォトリソ工程後イオンミリングした。次に、ソー
スとドレインに電極を導通させるため、フォトリソ工程
とイオンミリングにより、常誘電体ゲート7強誘電体ゲ
ート上以外のPbTi0.8 Zr0.2 3 層を数10Å程
度残してエッチング除去した。この後再びフォトリソ工
程を用いて、SiOx (1≦x≦1.5)薄膜によるチ
ャンネルとゲートの絶縁分離、金薄膜によるゲート、ソ
ース、ドレイン電極形成を行なった。
【0063】最終的素子の強誘電体ゲート電極の有効な
面積は約50ミクロン×100ミクロン、2つの常誘電
体ゲート電極の有効な面積は約50ミクロン×350ミ
クロン、チャンネル幅と長さは約50ミクロン×200
ミクロンである。この素子について、図9に示すように
ソースをアースとし、ドレインに直流電圧を印加し、強
誘電体ゲートと常誘電体ゲートに独立なパルス電圧を印
加してメモリー特性を2端子法で測定した。強誘電体ゲ
ート5に0.1秒間+7V電圧を印加し、この後すぐ常
誘電体ゲート7に1秒間+5V電圧を印加しこの間の電
流値を読み取り、1秒間−5V電圧を印加しこの間の電
流値を読み取った所、夫々、0.03μA、0.2μA
であった。
【0064】次に5分後に強誘電体ゲート5に0.1ミ
リ秒間−7V電圧を印加し、この後すぐ常誘電体ゲート
7に1秒間+5V電圧を印加しこの間の電流値を読み取
り、1秒間−5V電圧を印加しこの間の電流値を読み取
った所、夫々、0.04μA、0.23μAであった。
これにより、常誘電体ゲートへの電圧印加により、集積
化した場合の任意のメモリーセルが選択的に読みだるこ
とが分かる。次に、常誘電体ゲートに+5V電圧を印加
した状態で、強誘電体ゲートに0.1ミリ秒間±7V電
圧を印加しても、その後の読み出し電流は電圧を印加前
とは変わらなかった。このことから、常誘電体ゲートへ
の電圧パルスを組み合わせることにより、集積化した場
合の任意のメモリーセルが選択的に書き換えられること
が分かる。
【0065】
【発明の効果】ペロブスカイト構造を持つ酸化物と同一
基板上に作製可能または相互にエピタキシャル成長可能
なペロブスカイト構造を持つ酸化物半導体を用いた強誘
電体FET素子を改善した本発明の素子は、高集積化が
可能であり、従来の半導体素子では得られないメモリー
や疑似神経回路に応用できる。また、従来のSi半導体
素子で限界とされる大きさよりさらに小さな素子が可能
になる。なお、実施例および比較例においてはメモリ素
子としての特性確認を目的としたため、比較的大きい素
子を製造しているが、本発明は特にこの大きさには制限
されるものでないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による素子の最も基本的な構成例を示す
図。
【図2】本発明による素子の別の基本的な構成例を示す
図。
【図3】素子加工の工程を示す図。
【図4】素子加工の工程を示す図。
【図5】素子加工の工程を示す図。
【図6】本発明による素子の特性測定法を示す図。
【図7】本発明による素子の特性測定結果を示す図。
【図8】本発明による素子に用いる積層膜のX線回析パ
ターンを示す図。
【図9】本発明による素子の特性測定方法を示す図。
【符号の説明】
1 基板 2 チャンネル層 3 誘電体層 4 強誘電体層 5 強誘電体ゲート電極 6 絶縁膜 7 常誘電体ゲート電極 8 ソースドレイン部電極 2a ソース 2b ドレイン 10 直流電源 11 電流計 12 パルス源 12b パルス源 1b 半導体基板 2c ソース(基板と逆伝導型のキャリヤを持つ高濃
度ドープ領域) 2d ドレイン基板と逆伝導型のキャリヤを持つ高濃
度ドープ領域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C30B 29/22 H01L 29/78 617S H01L 27/10 451 618B 29/786 21/336

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、ソース、ドレイン、ソースド
    レイン間のチャンネル及びソース電極、ドレイン電極、
    ゲート電極を有する強誘電体FET素子において、 チャンネルが(1)希土類金属またはBi及び(2)周
    期表第4族から第11族の金属元素から選ばれる少なく
    とも一種類の金属元素を含むペロブスカイト構造の酸化
    物半導体から構成され、 ソース及びドレインが金属的電気伝導を示す酸化物導体
    により形成され、 該チャンネル上に少なくとも一部がペロブスカイト構造
    を有する強誘電体である金属酸化物層及びこれに接して
    設けられたゲート電極が形成されてなることを特徴とす
    る強誘電体FET素子。
  2. 【請求項2】 チャンネル層のペロブスカイト構造の酸
    化物半導体がK2 NiF4 構造、ABO3 構造またはB
    iを含む層状化合物構造であり、基板に対してチャンネ
    ル及び該強誘電体である金属酸化物層が実質的にエピタ
    キシャル成長されたことを特徴とする請求項1記載の強
    誘電体FET素子。
  3. 【請求項3】 チャンネル上に強誘電体層及びこれに接
    するゲート電極と少なくとも一つの強誘電性を示さない
    誘電体層及びこれに接するゲート電極を有することを特
    徴とする請求項1記載の強誘電体FET素子。
  4. 【請求項4】 K2 NiF4 構造のペロブスカイト酸化
    物が、La2-x xCuO4-δ(M=Ba、Sr、C
    a、δ=−0.04〜0.04、x=0〜0.04)ま
    たは、Ln2-x Cex CuO4-δ(Ln=Pr、Nd、
    Pm、Sm、Eu、Gd、δ=0〜0.04、x=0〜
    0.04)、La2-x-y x Lny CuO4-δ(Ln=
    Pr、Nd、M=Ba、Sr、Ca、δ=−0.04〜
    0.04、y=0〜1、x=0〜0.04)から選ばれ
    ることを特徴とする請求項2記載の強誘電体FET素
    子。
  5. 【請求項5】 ABO3 構造のペロブスカイト酸化物
    が、Ln1-x x TO 3-δ(Ln=希土類元素、M=B
    a、Sr、Ca、Ce、Th、T=周期表第4族から第
    11族の金属元素から選ばれる少なくとも一種類の金属
    元素、δ=−0.04〜0.04、x=0〜0.99)
    で示されることを特徴とする請求項2記載の強誘電体F
    ET素子。
  6. 【請求項6】 Biを含む層状化合物構造のペロブスカ
    イト酸化物が、Bi 2 Sr2 (Ln1-x Cax n-1
    n 6+2n+ δ(Ln=希土類元素、0<δ<1、n=
    1〜3、Ln=Y、Nd等の希土類金属元素、x=0〜
    0.2)であることを特徴とする請求項2記載の強誘電
    体FET素子。
  7. 【請求項7】 Biを含む層状化合物構造のペロブスカ
    イト酸化物が、Bi 2 Sr2 (Ln1-x Cax n-1
    n 6+2n+ δ(Ln=希土類元素、T=周期表第7族か
    ら第10族の3d金属元素から選ばれる少なくとも一種
    類の金属元素0<δ<1、n=1〜3、Ln=Y、Nd
    等の希土類金属元素、x=0〜1)であることを特徴と
    する請求項2記載の強誘電体FET素子。
JP7073857A 1995-03-30 1995-03-30 強誘電体fet素子 Pending JPH08274195A (ja)

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