JPH08273543A - プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法

Info

Publication number
JPH08273543A
JPH08273543A JP7789695A JP7789695A JPH08273543A JP H08273543 A JPH08273543 A JP H08273543A JP 7789695 A JP7789695 A JP 7789695A JP 7789695 A JP7789695 A JP 7789695A JP H08273543 A JPH08273543 A JP H08273543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrier
layer
barrier forming
upper layer
resist mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7789695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3521995B2 (ja
Inventor
Tatsuya Tabei
達也 田部井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP7789695A priority Critical patent/JP3521995B2/ja
Publication of JPH08273543A publication Critical patent/JPH08273543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3521995B2 publication Critical patent/JP3521995B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンドブラスト加工法により障壁を形成する
に際し、障壁形成層の研削速度を速くするとともに、欠
陥が発生することのないようにする。 【構成】 ガラス基板1上に形成する障壁形成層を2層
以上で構成する。下層3よりも上層4の方の樹脂含有
率を高くする、下層3よりも上層4の方に柔軟性が大
きく耐磨耗性の高い樹脂を使用する、下層3よりも上
層4の方の空隙率を低くする、のうちの少なくとも1つ
の条件を満たすようにする。その上にレジストマスクを
形成した後、レジストマスクの開口部に対応する障壁形
成材料をサンドブラスト加工により除去する。その後、
レジストマスクを剥離してから、焼成により障壁形成材
料を焼結する。下層3は機械的強度が低いので研削速度
が速くなり、また上層4はスプレー処理に対する耐水性
があるのでレジストの現像工程や剥離工程におけるスプ
レー処理時に障壁が破壊されるのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネル(以下、PDPと記す)の製造工程に係わるもの
であり、詳しくはPDPの障壁形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ガス放電パネルであるPDPは、2枚の
ガラス等の基板に挟まれた微小な放電空間としてのセル
を多数備えており、セルごとに放電して発光するか、或
いは生じた紫外線により蛍光体を発光させるようになっ
ている。これらの微小セルの間には、セル間の干渉を防
ぐため、また両基板の間隔を一定に保つために、一般に
障壁が設けられる。そして、PDPにおいては、放電空
間をできるだけ大きくして高輝度の発光を得るため、壁
面が垂直に切り立ち、幅が狭く高さの高い障壁が要求さ
れている。特に高精細のディスプレイでは、高さ100
μmに対して、幅30〜50μmといった高アスペクト
比の障壁が望ましい。
【0003】ところで、障壁の形成にはスクリーン印刷
によるパターン形成が一般的に行われているが、スクリ
ーン印刷では一回の印刷で形成できる膜厚がせいぜい数
10μmであるため、印刷と乾燥を多数回、一般には1
0回程度も繰り返すことで目的の膜厚を得ていた。しか
しながら、スクリーン印刷で形成される塗膜は周辺部が
窪んで凸状になるため、多数回の重ね刷りを行うと、ダ
レが蓄積されて底部が広がってしまう問題があり、障壁
のファインピッチ化には限界あった。また、スクリーン
印刷では、印刷版の歪みのためピッチ精度に限界があ
り、パネルの大型化にも問題があった。
【0004】このような問題を解決し得る方法として、
サブトラクティブ法を用いた障壁形成方法が提案されて
いる(電子材料、1938年、No.11、p13
8)。すなわち、障壁形成層を形成した後、上面にサブ
トラクティブ用レジストパターンを印刷やフォトリソグ
ラフィーにより形成し、レジスト開口部の障壁形成材料
を除去する方法である。その中でも、圧縮気体と混合さ
れた微粒子を高速で噴射して物理的にエッチングを行
う、いわゆるサンドブラスト加工法がとりわけ期待され
ている。このサンドブラスト加工法を用いれば、壁面が
垂直に切り立ち、幅が狭く高さの高い望ましい形状に障
壁材を加工することが可能である。また、レジストのパ
ターニングにフォトリソ工程を採用することによりパタ
ーン精度を高くでき、パネルの大型化にも適応できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような利点を持
つサンドブラスト法であるが、研削に多量のエネルギー
と粉体(研削材)を必要とし、研削に要する時間も長い
ため、コストが高くなるという問題点がある。また、障
壁パターンの間隙、或いはパネル周辺部に露出した電極
や誘電体層やガラス基板などの構成材料がサンドブラス
トによりダメージを受けてしまうという問題がある。こ
のため、研削されるべき障壁形成層はなるべく容易に研
削されることが求められる。
【0006】ところで、障壁形成材料は、焼成過程で軟
化しないアルミナ、ジルコニアなどの無機粉体と、焼成
過程で流動して固着するための低融点ガラス粉末を主成
分としている。さらに、焼成前のこれら粉体を塗膜化す
るために、焼成により気化、燃焼、分解等をして焼失し
得る樹脂を少量含んだガラスペーストが一般的に用いら
れる。このような構成の障壁形成材料が容易に研削され
るためには、粉体がなるべく疎に充填されていて空隙率
が高く、さらに粉体どうしの固着力が弱い状態であるこ
とが好ましい。これを達成するため、具体的には次のよ
うな手段が採られる。 (1)用いる樹脂量を極力少なくする。 (2)大きな粉体を用いたり、針状、鱗片状といった充
填率の低い粉体を混合して使用する。 (3)柔軟性が低く、もろい樹脂を用いる。
【0007】しかしながら、これらの手法により研削さ
れやすくした障壁形成材料は、機械的強度が低く、特に
水やアルカリ水溶液が浸透した際の強度が極端に低下す
るために、レジストの現像や剥離工程において破壊され
やすくなり、欠陥が発生しやすくなるという問題を生じ
る。また、このような障壁形成材料ではレジストとの密
着性も低下するため、サンドブラスト加工工程において
レジストマスクが剥離してしまい加工が不可能になると
いう問題も生じる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、サンドブラス
ト加工法によりPDPの障壁を形成するに際し、障壁形
成層の研削速度を速くするとともに、欠陥が発生するこ
とのないようにしたPDPの障壁形成方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、無機粉体と低融点ガラス粉末を主成分と
し、焼成により焼失し得る樹脂を少量含む障壁形成材料
をインキ化したガラスペーストを塗布することにより基
板上に障壁形成層を形成する工程と、障壁形成層上にレ
ジストマスクを形成する工程と、レジストマスクの開口
部に対応する障壁形成材料をサンドブラスト加工により
除去する工程と、レジストマスクを剥離する工程と、焼
成により障壁形成材料を焼結する工程とを含むプラズマ
ディスプレイパネルの障壁形成方法において、前記障壁
形成層を2層以上で構成し、次の条件のうちの少なくと
も1つを満たすようにしたことを特徴としている。 (1)下層よりも上層の方の樹脂含有率を高くする。 (2)下層よりも上層の方に柔軟性が大きく耐磨耗性の
高い樹脂を使用する。 (3)下層よりも上層の方の空隙率を低くする。
【0010】上記の樹脂含有率とは、乾燥によりインキ
の溶剤を除去した後の重量分率であり、下層の方は1.
0〜3.5重量%とし、上層の方は1.5〜3.5重量
%にすることが好ましい。
【0011】用いられる樹脂は、低温で燃焼し、炭化物
が障壁中に残存しないことが必要であり、セルロース系
樹脂やアクリル系樹脂が好ましく用いられる。柔軟性が
小さくもろい樹脂としては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メ
タ)アクリレート等の重合体、若しくはこれらの共重合
体が特に好ましい。柔軟性が大きく耐磨耗性の高い樹脂
としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ニト
ロセルロース、カルボキシエチルセルロース、醋酸セル
ロース等が好ましく用いられる。ここで、樹脂の耐磨耗
性とは、実際の被研削物中における状態でのそれを指
し、例えば可塑剤や残留溶剤によって可塑化されている
場合は、それらを含んだ状態での耐磨耗性を示す。ま
た、150℃以上といった高温乾燥では樹脂の劣化も進
行するため、劣化後のそれを示す。従って本発明では、
上層と下層で全く同じインキを用いて障壁形成層を形成
した場合でも、乾燥条件を変えることにより上層の耐磨
耗性を下層より大きくすることができる。
【0012】空隙率は、樹脂量によって変える以外に、
粉体の形状や大きさによっても変えることができる。例
えば、上層には粒径の均一で小さな粉体を用い、下層に
は大きな粉体、若しくは針状、鱗片状の粉体を用いて上
下で空隙率を異ならせることができる。
【0013】障壁形成層は、揮発性溶剤を用いてインキ
化された塗工液を用いて塗布し、加熱乾燥することによ
り形成される。塗布はガラス基板上に行うことが一般的
であるが、場合によってはフィルム上に塗布し、これを
ガラス基板に転写することも可能である。また、フィル
ム側に障壁形成層とフォトレジスト層とを形成してお
き、ガラス基板に同時に転写することも可能である。上
層と下層の膜厚は、上層の方が下層よりも小さくなるこ
とが全体の研削速度を速める上で望ましい。上層の厚さ
は焼成前において20〜70μmが好ましい。上層の塗
布は、下層をある程度乾燥してから行うことが一般的で
あるが、未乾燥で積層することも可能である。また、障
壁形成層は2層で構成する他、研削速度の異なる3層以
上を積層して形成することも可能である。
【0014】障壁形成層の塗布方式としては、スクリー
ン印刷、ブレードコーティング、コンマコーティング、
リバースロールコーティング、フォワードロールコーテ
ィング、スプレーコーティング、グラビアロールコーテ
ィング、イクストルージョンコーティング等が好ましく
用いられる。
【0015】レジストマスクの形成方法は、印刷により
直接パターニングすることも可能であるが、大面積で高
精細の加工を行う場合には、レジスト材料としてフォト
レジストを用い、フォトリソグラフィー法を用いること
が好ましい。フォトレジストとしては、ドライフィルム
レジスト、液状レジストのいずれもが使用可能で、併用
することも可能である。また、レジスト現像時に障壁形
成材料がダメージを受けないように、水現像型かアルカ
リ水溶液現像型のレジストが好ましい。レジストの剥離
は、剥離液を用いて行うことが好ましい。スプレーによ
りパネル上方から剥離液を噴霧して行う方法が量産安定
性を得るために好ましく行われる。
【0016】
【作用】上記の条件のうちの少なくとも1つを満たす障
壁形成層は、下層の機械的強度が弱く、サンドブラスト
により容易に研削されるため、サンドブラスト加工時に
下部面に与えるダメージが少なくて済む。また、上層は
下層に比べて機械的強度が高く、サンドブラストによる
研削速度は遅いものの、レジストの現像工程や剥離工程
におけるスプレー処理時に耐水性を発揮して障壁が破壊
されるのを防止する。すなわち、樹脂含有率を高くする
ことにより、無機粉体と低融点ガラス粉末とを結着する
力が強くなるのでスプレー処理時に崩れにくくなる。ま
た、柔軟性が大きく耐磨耗性の高い樹脂を使用すること
により、脆さが減少するのでスプレー処理時に崩れにく
くなる。また、空隙率を低くすることにより、粉体同士
の結着力が強固になるのでスプレー処理時に崩れにくく
なる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例とともに説明
する。
【0018】(実施例1)まず、図1(a)に示すよう
に、Agペーストを用いてガラス基板1上にスクリーン
印刷によりパターン状に電極2を形成する。そして、図
1(b)に示すように、そのガラス基板1上に下記組成
A(重量%)からなる樹脂低含有率のガラスペーストを
リバースロールコーターにより塗布した後、ホットプレ
ートにより120℃にて30分間乾燥させ、平均膜厚が
120μmの下層3を形成した。
【0019】 〔組成A〕 ガラスフリット(日本電気ガラス製、GA−21) 46.7 粉砕褐色アルミナ(富士見研磨材工業製、WA#8000) 11.3 黒色顔料(根元特殊化学製、耐熱ブラック4200) 20.1 エチルセルロース(日新化成製、エトセルstd.20) 1.3 テルピネオール 10.26 ブチルカルビトールアセテート 10.27 リン酸トリフェニル 0.02 ジ・2−エチルヘキシルフタレート 0.05
【0020】さらに図1(c)に示すように、この下層
3の上に下記組成B(重量%)からなる樹脂高含有率の
ガラスペーストをリバースロールコーターにより塗布
し、ホットプレートにより150℃にて20分間乾燥さ
せ、平均膜厚が40μmの上層4を形成した。これによ
り2層構成で総膜厚が160μmの障壁形成層が形成さ
れた。
【0021】 〔組成B〕 ガラスフリット(日本電気ガラス製、GA−21) 46.7 粉砕褐色アルミナ(富士見研磨材工業製、WA#8000) 11.3 黒色顔料(根元特殊化学製、耐熱ブラック4200) 20.1 エチルセルロース(日新化成製、エトセルstd.20) 2.0 テルピネオール 9.91 ブチルカルビトールアセテート 9.92 リン酸トリフェニル 0.02 ジ・2−エチルヘキシルフタレート 0.05
【0022】続いて、ガラス基板1を80℃に加熱し、
図2(a)に示すようにレジスト層5としてドライフィ
ルムレジスト(日本合成化学工業製、NCP225)を
ラミネートした後、図2(b)に示すように、線幅80
μm、ピッチ220μmのラインパターンマスク6を介
して紫外線により露光を行った。露光条件は364nm
において強度200μW/cm2 、照射量120mJ/
cm2 である。露光後、ドライフィルムレジストのベー
スフィルムを剥離し、炭酸ナトリウム1wt%水溶液を
用いて液温30℃でスプレー現像を行った。以上の工程
により、図2(c)に示すように、線幅80μm、ピッ
チ220μmのサンドブラスト用レジストマスク7が得
られた。
【0023】障壁形成層中に残存した水分を除去すると
ともに、レジストと障壁形成層の密着性を高める目的で
80℃のオーブン中で2時間乾燥、エージングした後、
図2(d)に示すように、レジストマスク7の開口部の
障壁形成材料をサンドブラスト加工により除去した。こ
の場合、研磨材として褐色溶融アルミナ#1000を用
い、ノズルとガラス基板1との距離を7cmとし、噴出
圧力3kg/cm2 でブラスト処理を行った。対角20
インチ基板の研削時間は15分間であった。
【0024】サンドブラスト処理を終了した後、剥離液
によりレジスト剥離を行った。剥離液は水酸化ナトリウ
ム2.0wt%水溶液で30℃にてスプレー剥離した。
そして、水洗を施してから80℃のオーブン中で15分
間乾燥させ、最後にピーク温度560℃にて焼成し、障
壁形成材料をガラス基板1に結着させた。これにより図
2(e)に示すように、欠けなどのない良好な障壁8が
得られた。また、電極2の断線も発生しなかった。
【0025】(比較例1)実施例1の場合と同じ電極形
成済みのガラス基板を用意し、そのガラス基板上に前記
組成Aのガラスペーストをリバースロールコーターによ
り塗布し、120℃にて30分間乾燥させた後、150
℃で20分間乾燥させ、平均膜厚が160μmの障壁形
成層を形成した。
【0026】そして、実施例1の場合と同様にして障壁
形成層上にレジストマスクを形成し、実施例1と同じ研
削条件でサンドブラスト加工を行って障壁形成層の不要
部分を除去した。この場合、12分間の研削時間で実施
例1と同程度の研削ができた。サンドブラスト処理を終
了した後、実施例1の場合と同様の手順を経てガラス基
板上に障壁を形成した。この障壁を顕微鏡で観察する
と、50μm以上の欠けが多数発見された。
【0027】(比較例2)実施例1の場合と同じ電極形
成済みのガラス基板を用意し、そのガラス基板上に前記
組成Bのガラスペーストをリバースロールコーターによ
り塗布し、120℃にて30分間乾燥させた後、150
℃で20分間乾燥させ、平均膜厚が160μmの障壁形
成層を形成した。
【0028】そして、実施例1の場合と同じにして障壁
形成層上にレジストマスクを形成し、実施例1と同じ研
削条件でサンドブラスト加工を行って障壁形成層の不要
部分を除去した。この場合、実施例1と同程度の研削を
行うのに要した研削時間は35分であった。サンドブラ
スト処理を終了した後、実施例1の場合と同様の手順を
経てガラス基板上に障壁を形成した。この障壁には欠陥
が発見されなかったが、サンドブラスト処理によるダメ
ージにより電極の断線が発生した。
【0029】(実施例2)実施例1の場合と同じ電極2
形成済みのガラス基板1を用意し、そのガラス基板1上
に低柔軟性樹脂を用いた下記組成C(重量%)のガラス
ペーストをリバースロールコーターにより塗布した後、
ホットプレートにより120℃にて30分間乾燥させ、
平均膜厚が120μmの下層3を形成した。
【0030】 〔組成C〕 ガラスフリット(日本電気ガラス製、GA−21) 46.7 粉砕褐色アルミナ(富士見研磨材工業製、WA#8000) 11.3 黒色顔料(根元特殊化学製、耐熱ブラック4200) 20.1 ポリメチルメタクリレート 2.0 テルピネオール 9.94 ブチルカルビトールアセテート 9.94 リン酸トリフェニル 0.02
【0031】さらに、この下層3の上に高柔軟性樹脂を
用いた前記組成Bからなるガラスペーストをリバースロ
ールコーターにより塗布し、ホットプレートにより15
0℃にて20分間乾燥させ、平均膜厚が40μmの上層
4を形成した。これにより2層構成で総膜厚が160μ
mの障壁形成層が形成された。
【0032】そして、実施例1の場合と同様にして障壁
形成層上にレジストマスク7を形成し、実施例1と同じ
研削条件でサンドブラスト加工を行って障壁形成層の不
要部分を除去した。この場合、16分間の研削時間で実
施例1と同程度の研削ができた。サンドブラスト処理を
終了した後、実施例1の場合と同様の手順を経てガラス
基板1上に障壁8を形成した。これにより、欠けなどの
ない良好な障壁8が得られた。また、電極2の断線も発
生しなかった。
【0033】(比較例3)実施例1の場合と同じ電極形
成済みのガラス基板を用意し、そのガラス基板上に前記
組成Cのガラスペーストをリバースロールコーターによ
り塗布し、120℃にて30分間乾燥させた後、150
℃で20分間乾燥させ、平均膜厚が160μmの障壁形
成層を形成した。
【0034】そして、実施例1の場合と同様にして障壁
形成層上にレジストマスクを形成し、実施例1と同じ研
削条件でサンドブラスト加工を行って障壁形成層の不要
部分を除去した。この場合、13分間の研削時間で実施
例1と同程度の研削ができた。サンドブラスト処理を終
了した後、水酸化ナトリウム2.0wt%水溶液を用い
て30℃にてスプレー法によりレジストを剥離したとこ
ろ、部分的に障壁の破壊が目視で観察された。
【0035】(実施例3)実施例1の場合と同じ電極2
形成済みのガラス基板1を用意し、そのガラス基板1上
に大粒子系フィラーを用いた下記組成D(重量%)のガ
ラスペーストをリバースロールコーターにより塗布した
後、ホットプレートにより120℃にて30分間乾燥さ
せ、平均膜厚が120μmの下層3を形成した。
【0036】 〔組成D〕 ガラスフリット(日本電気ガラス製、GA−21) 46.7 粉砕褐色アルミナ(富士見研磨材工業製、WA#6000) 4.3 アルミナビーズ(昭和電工製、CB−A01) 7.0 黒色顔料(根元特殊化学製、耐熱ブラック4200) 20.1 エチルセルロース(日新化成製、エトセルstd.20) 2.0 テルピネオール 9.91 ブチルカルビトールアセテート 9.92 リン酸トリフェニル 0.02 ジ・2−エチルヘキシルフタレート 0.05
【0037】さらに、この下層3の上に前記組成Bから
なるガラスペーストをリバースロールコーターにより塗
布し、ホットプレートにより150℃にて20分間乾燥
させ、平均膜厚が40μmの上層4を形成した。これに
より2層構成で総膜厚が160μmの障壁形成層が形成
された。
【0038】そして、実施例1の場合と同様にして障壁
形成層上にレジストマスク7を形成し、実施例1と同じ
研削条件でサンドブラスト加工を行って障壁形成層の不
要部分を除去した。この場合、11分間の研削時間で実
施例1と同程度の研削ができた。サンドブラスト処理を
終了した後、実施例1の場合と同様の手順を経てガラス
基板1上に障壁8を形成した。これにより、欠けなどの
ない良好な障壁8が得られた。また、電極2の断線も発
生しなかった。
【0039】(比較例4)実施例1の場合と同じ電極形
成済みのガラス基板を用意し、そのガラス基板上に前記
組成Dのガラスペーストをリバースロールコーターによ
り塗布し、120℃にて30分間乾燥させた後、150
℃で20分間乾燥させ、平均膜厚が160μmの障壁形
成層を形成した。
【0040】そして、実施例1の場合と同様にして障壁
形成層上にレジストマスクを形成し、実施例1と同じ研
削条件でサンドブラスト加工を行って障壁形成層の不要
部分を除去した。この場合、9分間の研削時間で実施例
1と同程度の研削ができた。サンドブラスト処理を終了
した後、実施例1の場合と同様の手順を経てガラス基板
上に障壁を形成した。この障壁を顕微鏡で観察すると、
50μm以上の欠けが多数発見された。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る障壁
形成方法によれば、下層は機械的強度が低いので、サン
ドブラスト加工の研削速度を速くすることができ、しか
も下部面に対するダメージが少なくて済む。さらに、上
層はスプレー処理に対する耐水性があるので、レジスト
の現像工程や剥離工程におけるスプレー処理時に障壁が
破壊されるのが防止され、形状の良好な障壁を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る障壁形成方法の実施例を説明する
ための前半の工程図である。
【図2】図1に続く後半の工程図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 電極 3 下層 4 上層 5 レジスト層 6 ラインパターンマスク 7 レジストマスク 8 障壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機粉体と低融点ガラス粉末を主成分と
    し、焼成により焼失し得る樹脂を少量含む障壁形成材料
    をインキ化したガラスペーストを塗布することにより基
    板上に障壁形成層を形成する工程と、障壁形成層上にレ
    ジストマスクを形成する工程と、レジストマスクの開口
    部に対応する障壁形成材料をサンドブラスト加工により
    除去する工程と、レジストマスクを剥離する工程と、焼
    成により障壁形成材料を焼結する工程とを含むプラズマ
    ディスプレイパネルの障壁形成方法において、前記障壁
    形成層を2層以上で構成し、次の条件のうちの少なくと
    も1つを満たすようにしたことを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの障壁形成方法。 (1)下層よりも上層の方の樹脂含有率を高くする。 (2)下層よりも上層の方に柔軟性が大きく耐磨耗性の
    高い樹脂を使用する。 (3)下層よりも上層の方の空隙率を低くする。
JP7789695A 1995-04-03 1995-04-03 プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法 Expired - Fee Related JP3521995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7789695A JP3521995B2 (ja) 1995-04-03 1995-04-03 プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7789695A JP3521995B2 (ja) 1995-04-03 1995-04-03 プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08273543A true JPH08273543A (ja) 1996-10-18
JP3521995B2 JP3521995B2 (ja) 2004-04-26

Family

ID=13646848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7789695A Expired - Fee Related JP3521995B2 (ja) 1995-04-03 1995-04-03 プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3521995B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2330943A (en) * 1997-10-31 1999-05-05 Sony Corp A method of manufacturing a flat display panel device
KR100513180B1 (ko) * 1997-11-12 2005-10-25 제이에스알 가부시끼가이샤 기판상에패턴을형성하는방법및전사필름

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101853302B1 (ko) * 2018-01-02 2018-04-30 이동윤 Pvd 코팅이 적용된 차량용 도어스텝의 제조방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2330943A (en) * 1997-10-31 1999-05-05 Sony Corp A method of manufacturing a flat display panel device
GB2330943B (en) * 1997-10-31 1999-09-29 Sony Corp Amethod of manufacturing a flat display panel device
US6024619A (en) * 1997-10-31 2000-02-15 Sony Corporation Method for manufacturing a flat display panel device
KR100513180B1 (ko) * 1997-11-12 2005-10-25 제이에스알 가부시끼가이샤 기판상에패턴을형성하는방법및전사필름

Also Published As

Publication number Publication date
JP3521995B2 (ja) 2004-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5909083A (en) Process for producing plasma display panel
KR930000390B1 (ko) 금속막전사시트 및 애노드형성시트, 이를 이용한 메탈백층 및 애노드의 형성방법
JP4779244B2 (ja) 機能性層パターンの形成方法
KR20040104790A (ko) 블랙 레지스트를 이용한 플라즈마 디스플레이 패널의 격벽및 그 제조방법
JP2000057941A (ja) 表示パネルの組立てに用いる基板構体の製造方法及びシート状転写材料
JPH08273543A (ja) プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法
KR100852678B1 (ko) 플라즈마 이미지 디스플레이 패널용 타일, 플라즈마 이미지 디스플레이 패널 및 플라즈마 패널 타일을 제조하는 방법
KR100608198B1 (ko) 메탈백이 달린 형광면의 형성 방법 및 화상 표시 장치
JPH09283018A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法およびプラズマディスプレイパネル
KR100709526B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 장치의 전면 플레이트 제조용 미소성적층체, 및 플라즈마 디스플레이 장치의 전면 플레이트제조 방법
KR100528422B1 (ko) 전사시트및패턴형성방법
JPH08321257A (ja) プラズマディスプレイパネルの障壁形成用塗工液及びその製造方法並びにプラズマディスプレイパネルの障壁形成方法
JP3666937B2 (ja) 厚膜パターン形成方法
KR19990072535A (ko) 플라즈마디스플레이패널용배면판의제조법
KR100430590B1 (ko) 샌드블라스팅 식각 속도가 다른 후막을 이용한 플라즈마디스플레이 소자의 후면판 격벽의 제조방법
JP3701906B2 (ja) プラズマディスプレーパネルの背面基板の製造方法
JP3411229B2 (ja) プラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法
JPH04101777A (ja) ブラスト用研磨材及びそれを用いたバリアリブ形成方法
JPH08115669A (ja) プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法
JP2008159360A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JPH0992139A (ja) 厚膜パターン形成方法
JPH11306967A (ja) プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法
JPH08273536A (ja) プラズマディスプレイパネルの障壁形成方法及びそれに使用する転写シート
JPH11188630A (ja) 表示パネルの隔壁形成方法
JPH07272632A (ja) ガス放電パネル及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031202

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20031224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040203

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees