JPH08272102A - 銀塩拡散転写法に従う画像形成要素及び印刷版の製造法 - Google Patents

銀塩拡散転写法に従う画像形成要素及び印刷版の製造法

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JPH08272102A
JPH08272102A JP7329428A JP32942895A JPH08272102A JP H08272102 A JPH08272102 A JP H08272102A JP 7329428 A JP7329428 A JP 7329428A JP 32942895 A JP32942895 A JP 32942895A JP H08272102 A JPH08272102 A JP H08272102A
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image
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silver
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Keyzer Rene De
ルネ・ド・カイザー
Jos Vaes
ジヨス・バエス
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    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/24Photosensitive materials characterised by the image-receiving section
    • G03C8/26Image-receiving layers
    • G03C8/28Image-receiving layers containing development nuclei or compounds forming such nuclei
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/07Silver salts used for diffusion transfer

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枯渇したアクチベーターにおいて処理される
場合に、優れた印刷性を有するDTR−材料及びDTR
−法を提供する。 【解決手段】 本発明は、ハロゲン化銀乳剤層、ならび
に該ハロゲン化銀乳剤層と水透過性接触をしている物理
現像核を含む受像層を支持体上に含み、該受像層がコロ
イドクレーを含むことを特徴とする画像形成要素を提供
する。本発明はさらに、上記で定義される画像形成要素
を画像通りに露光し、続いてかくして得られる画像通り
に露光された画像形成要素を現像薬及びハロゲン化銀溶
剤の存在下でアルカリ処理液を用いて現像する段階を含
む平版印刷版の製造法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、銀塩拡散転写法に従う平版印
刷版(lithographic printing
plate)の製造法に関する。
【0002】
【発明の背景】後文でDTR−法と呼ばれる銀錯体拡散
転写反転法の原理は例えばUS−P−2,352,01
4及びAndre Rott and Edith W
eydeによる“Photographic Silv
er Halide Diffusion Proce
sses”−The Focal Press−Lon
don and New York,(1972)の本
に記載されている。
【0003】DTR−法においては、情報通りに露光さ
れた写真ハロゲン化銀乳剤層材料の非現像ハロゲン化銀
がいわゆるハロゲン化銀溶剤を用いて可溶性の銀錯体化
合物に変換され、それが受像要素中に拡散させられ、そ
こで一般に物理現像核の存在下で現像薬を用いて還元さ
れ、写真材料の露光領域に得られる黒色銀画像に関して
反転した画像濃度値を有する銀画像(“DTR−画
像”)が形成される。
【0004】DTR−画像含有材料はプラノグラフィー
印刷版(planographicprinting
plate)として用いることができ、その場合DTR
−銀画像領域は水−受容性インク−反発性背景上に水−
反発性インク受容性領域を形成する。例えば典型的平版
印刷版がEP−A−423399及びEP−A−410
500に開示されている。
【0005】DTR−画像は写真ハロゲン化銀乳剤材料
に関して別の要素であるシート又はウェブ材料の受像層
に(いわゆる2−シートDTR要素)、又はモノ−シー
ト要素とも呼ばれ、少なくとも1つの写真ハロゲン化銀
乳剤層をそれと水透過性関係で受像層と一体的に含むい
わゆる単一−支持体要素の受像層に形成されることがで
きる。DTR法によるオフセット印刷版の製造に好まし
いのは後者のモノ−シート型である。
【0006】他の印刷版に関しては、DTR−法に従っ
て得られる印刷版が高い印刷耐久性、印刷領域における
優れたインク受容性を有し、非−印刷領域におけるイン
ク受容性のないこと(汚染なし)が必要である。印刷過
程の開始の間に非−印刷領域におけるインク受容性の故
に(いわゆる調色(toning))廃棄しなければな
らないコピーの数が限られているのがさらに望ましい。
DTR法に従って得られる乾版の印刷性が処理液の枯渇
の程度により影響を受けないか、わずかしか影響を受け
ず、要求されている質の多数の印刷版を小体積の処理液
で得ることができるのがさらに望ましい。
【0007】これらの要求に関し、転写される銀、すな
わち受像層において形成される銀の状態が非常に重要な
役割を果す。転写される銀の状態を制御することが知ら
れているパラメーターは、例えば露光されたハロゲン化
銀の現像(化学現像)の速度、ハロゲン化銀溶剤による
非−露光ハロゲン化銀の溶解の速度、ハロゲン化銀錯体
の拡散の速度、受像層におけるハロゲン化銀錯体の現像
(物理現像)の速度などである。
【0008】例えば乾版の構成などの他の因子が前記の
要求にいくらかの影響を有するが、EP−A 546,
598に開示されている通り、物理現像核の性質は上記
の要求に非常に高度に影響を与える。しかし物理現像核
を含む層における結合剤の存在も影響を有すると思われ
る。
【0009】US−P 2,698,237は、二酸化
ケイ素水性分散液に沈澱させた硫化金属核を有する受像
層を含むDTR受像材料を開示している。そのような核
は、高い活性を示すと述べられている。さらに平版印刷
版の製造に適した、モノ−シートDTR材料の物理現像
核を含む層における親水性有機ポリマー結合剤の存在
が、例えばUS−P 3,728,114;4,16
0,670;4,606,985;4,510,22
8;4,743,525;4,879,193;5,1
53,097;5,108,870及び5,041,3
54に開示された。
【0010】
【発明の概略】本発明の目的は、必然的に枯渇したアク
チベーターにおいて処理される場合に、優れた平版印刷
性を有する、中でも調色及びインク受容性に関して改良
された平版印刷版を製造するためのDTR−材料の提供
である。
【0011】本発明の目的は、優れた印刷性を有する、
中でも調色及びインク受容性に関して改良された平版印
刷版を製造するためのDTR−法の提供である。
【0012】本発明のさらなる目的は、後文の説明から
明らかになるであろう。
【0013】本発明に従い、ハロゲン化銀乳剤層、なら
びに該ハロゲン化銀乳剤層と水透過性接触(water
permeable contact)をしている物
理現像核を含む受像層を支持体上に含み、該受像層がコ
ロイドクレー(colloidal clay)を含む
ことを特徴とする画像形成要素を提供する。
【0014】本発明に従い、上記に定義される画像形成
要素を画像通りに露光し、続いてかくして得られる画像
通りに露光された画像形成要素を現像薬及びハロゲン化
銀溶剤の存在下でアルカリ処理液を用いて現像する段階
を含む平版印刷版の製造法を提供する。
【0015】
【本発明の詳細な記載】本発明に従い、受像層中に物理
現像核及びコロイドクレーを含む画像形成要素からDT
R−法に従って製造される平版印刷版は、特に枯渇した
アクチベーターにおいて処理される場合に、より少ない
調色及び改良されたインク受容性を有することが見いだ
された。受像層は、該コロイドクレーを0.05mg/
2〜100mg/m2の範囲内の量で含むのが好まし
く、0.1mg/m2〜50mg/m2の範囲内の量で含
むのがより好ましく、1mg/m2〜10mg/m2の範
囲内の量で含むのが最も好ましい。
【0016】クレー類は本質的に水和ケイ酸アルミニウ
ムであり、そこにおいて主成分としてアルカリ金属又は
アルカリ土類金属が存在する。いくつかのクレー鉱物
(clay minerals)においては、マグネシ
ウム又は鉄、あるいは両方などの無機物も全体的に、又
は部分的にアルミニウムを置換している。クレー無機物
の究極的化学成分は、量においてのみでなく、それらが
種々のクレー無機物において結合している、又は存在し
ている方法においても変化する。天然クレー類は周知で
あるが、実験室で合成クレー類を製造することもでき、
より高い自由度が、種々の用途における使用のための再
現性のある注文通りに作られるクレー生成物を生ずるこ
とができる。
【0017】かくして天然クレー類から、ラポナイト
類、ヘクトライト類及びベントナイト類を含むスメクタ
イトクレー類が周知である。該スメクタイトクレー類の
場合、結晶格子の8面体及び4面体の両方においていく
つかの置換が起こり、少数の層間カチオンを生ずる。ス
メクタイトクレー類は、複合層の間の水及び有機液体を
吸収し、顕著なカチオン交換容量を有する「膨潤」クレ
ー類の群を形成する。これらのスメクタイトクレー類か
ら、化学的に純粋な合成クレー類が製造された。
【0018】本発明に従って用いられるクレー類はスメ
クタイトクレー類が好ましく、合成スメクタイトクレー
類がより好ましく、合成ラポナイト類が最も好ましい。
かくして本発明の目的に好ましい合成ラポナイトスメク
タイトクレー添加物は、例えばLAPORTE IND
USTRIES Limited,Londonの商標
製品であるLAPONITE RD、LAPONITE
RDS及びLAPONITE JSである。
【0019】該クレー類及びそれらの製造法は、EP−
特許 161 411 B1に記載されている。
【0020】LAPONITE JSは無機ポリホスフ
ェートしゃく解剤が挿入された合成層状水和ナトリウム
リチウムマグネシウムフルオロ−シリケートとして記載
されている。LAPONITE RDは、無機ポリホス
フェートしゃく解剤が挿入された合成層状水和ナトリウ
ムリチウムマグネシウムシリケートとして記載されてい
る。LAPONITE RDSは、無機ポリホスフェー
トしゃく解剤が挿入された合成層状水和ナトリウムリチ
ウムマグネシウムシリケートとして記載されている。該
シリケート類は流動性の白色粉末の外観を示し、水中で
十分に水和し、「ゾル」とも呼ばれる低粘度の事実上透
明無色のコロイド分散液を与える。
【0021】本発明に従って用いられるのが好ましい物
理現像核は、重金属硫化物、例えばアンチモン、ビスマ
ス、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジウ
ム、白金、銀及び亜鉛の硫化物である。本発明と関連し
て特に好ましい現像核は、硫化パラジウム核である。他
の適した現像核は重金属塩、例えばセレニド類、ポリセ
レニド類、ポリスルフィド類、メルカプタン類、及び錫
(II)ハライド類である。重金属、好ましくは銀、
金、白金、パラジウム及び水銀をコロイド形態で用いる
ことができる。
【0022】該物理現像核は6nmより小さい平均直径
を有し、4.5nmより大きい直径を有する核の数は、
核の合計数の15%より少ないのが好ましい。上記の核
の寸法は直径により表されているが、これは、核が必ず
球状であることを意味してはいない。多様な形の核の寸
法を同じパラメーターにより特徴付けることができるよ
うに、直径は、等しい体積を有する球の直径を意味す
る。
【0023】本発明に従って用いるのに適した物理現像
核は、既知の方法に従って製造することができる。例え
ば重金属硫化物は、重金属イオンの水溶液を、硫化物イ
オン及び場合により親水性有機結合剤を含む溶液に加え
ることにより製造することができる。得られる核は安定
剤を用いて安定化することができる。適した安定剤は、
核の表面に容易に吸着する大きな有機分子である。例
は、−COOH、−SO3H又は−SO2Hなどの水溶性
化基を含むヘテロ環式化合物、例えばEP−A−218
752に記載されているような水溶性化基を含むテトラ
ゾール類である。次いで本発明のコロイドクレーを核含
有分散液に、該分散液のコーティングの前又はその間の
いずれの段階においても加えることができる。受像層の
厚さが0.05μmより小さい場合、コロイドクレーの
水性分散液を該受像層上に、又は類似の他の方法でコー
ティングすることもできる。この実施態様の場合、物理
現像核及びコロイドクレーは、分離された粒子のまま残
る。
【0024】受像層で用いられる核の量は、0.2mg
/m2〜20mg/m2が好ましく、0.4mg/m2
10mg/m2がより好ましく、0.6mg/m2〜5m
g/m2がより好ましい。
【0025】本発明の1つの好ましい実施態様に従え
ば、平版印刷版は、ハロゲン化銀乳剤層及び該乳剤層と
水透過性関係にある物理現像核及びコロイドクレーを含
む層を、示されている順序で支持体上に含む画像形成要
素を用い、DTR法を用いて得ることができる。
【0026】互いに水透過性接触をしている層とは、互
いに連続しているか、又は水透過性層によってのみ互い
に隔てられている層である。水透過性層の性質は、それ
が実質的に水又は水溶液に含まれる化合物、例えば現像
薬又は錯体化銀の拡散を阻害しない、又は制限しない性
質である。
【0027】本発明に従って用いるのに適した支持体は
不透明又は透明の、例えば紙支持体又は樹脂支持体であ
ることができる。紙支持体が用いられる場合、片側又は
両側にアルファ−オレフィンポリマーがコーティングさ
れたものが好ましい。有機樹脂支持体、例えばポリ(エ
チレンテレフタレート)フィルム又はポリ−アルファ−
オレフィンフィルムを用いることもできる。そのような
有機樹脂フィルムの厚さは0.07〜0.35mmに含
まれるのが好ましい。これらの有機樹脂支持体に親水性
接着層をコーティングされているのが好ましく、それは
シリカ又は二酸化チタンなどの水不溶性粒子を含むこと
ができる。例えばアルミニウムなどの金属支持体も本発
明に従って用いることができる。
【0028】本発明に従って用いられる感光層は、親水
性コロイド結合剤及び少なくとも1つのハロゲン化銀乳
剤を含み、ハロゲン化銀乳剤の少なくとも1つが感光性
であるいずれの層であることもできるき。
【0029】本発明に従って用いられる写真ハロゲン化
銀乳剤は、例えばP.Glafkidesにより“Ch
emie et Physique Photogra
phique”,Paul Montel,Paris
(1967)において、G.F.Duffinにより
“Photographic Emulsion Ch
emistry”,The Focal Press,
London(1966)において、及びV.L.Ze
likman et alにより“Makingand
Coating Photographic Emu
lsion”,The Focal Press,Lo
ndon(1966)において記載されている通り、種
々の方法に従って可溶性銀塩及び可溶性ハライドから製
造することができる。
【0030】本発明に従う用途の場合、ハロゲン化銀乳
剤は主に塩化銀から成るのが好ましいが、1モル%〜4
0モル%の範囲内の割合の臭化銀が存在することができ
る。少なくとも70モル%の塩化銀を含むハロゲン化銀
乳剤を用いるのが最も好ましい。
【0031】ハロゲン化銀粒子の平均粒径は0.10〜
0.70μmで変化することができ、0.25〜0.4
5μmが好ましい。
【0032】沈澱段階の間又は後に、イリジウム及び/
又はロジウム含有化合物又は両方の混合物を加えるのが
好ましい。これらの添加される化合物の濃度はAgNO
3の1モル当たり10-8〜10-3モル、好ましくはAg
NO3の1モル当たり10-7〜10-5モルの範囲であ
る。
【0033】乳剤は、化学熟成段階の間に、例えばアリ
ルイソチオシアナート、アリルチオウレア及びナトリウ
ムチオサルフェートなどの硫黄−含有化合物を加えるこ
とにより化学的に増感することができる。還元剤、例え
ばBE−P 493,464及び568,687に記載
されているような錫化合物、及びジエチレントリアミン
又はアミノメタンスルホン酸の誘導体などのポリアミン
類も化学増感剤として用いることができる。他の適した
化学増感剤は貴金属及び貴金属化合物、例えば金、白
金、パラジウム、イリジウム、ルテニウム及びロジウム
である。化学増感のこの方法はR.KOSLOWSK
Y,Z.Wiss.Photogr.Photophy
s.Photochem.46,65−72(195
1)の文献に記載されている。
【0034】それらの高い感光度のために好ましいネガ
−作用(negative−working)ハロゲン
化銀乳剤とは別に、乳剤層においてポジ銀画像を与え、
受像層上にネガ画像を与える直接陽画ハロゲン化銀乳剤
も用いることができる。
【0035】本発明に従って用いるのに適した直接陽画
ハロゲン化銀乳剤は、あらかじめカブラされた(fog
ged)、あるいは主に内部潜像を形成するハロゲン化
銀乳剤である。
【0036】本発明に従って用いることができる内部潜
像−型ハロゲン化銀乳剤は、例えばUS−A 2,59
2,250、3,206,313、3,271,15
7、3,447,927、3,511,662、3,7
37,313、3,761,276、GB−A 1,0
27,146及びJA特許公開番号34,213/77
に記載されている。しかし本発明で用いられるハロゲン
化銀乳剤はこれらの文献に記載されているハロゲン化銀
乳剤に限られない。
【0037】本発明に従って用いるための、あらかじめ
カブラされた型のものである他の種類の直接陽画型ハロ
ゲン化銀乳剤は、ハロゲン化銀乳剤を光に全体的に露光
することにより、及び/又はハロゲン化銀乳剤を化学的
にカブラせることにより製造することができる。化学カ
ブリ点は、化学増感のための種々の方法により形成する
ことができる。
【0038】化学カブリは還元により、あるいは銀より
電気的陽性の化合物、例えば金塩、白金塩、イリジウム
塩などにより、あるいは両方の組み合わせにより行うこ
とができる。ハロゲン化銀粒子の還元カブリは、高pH
及び/又は低pAgハロゲン化銀沈澱、あるいはWoo
d J.Phot.Sci.1(1953),163に
より記載の蒸解(digestion)条件、あるいは
還元剤、例えば塩化錫(II)を含む錫(II)塩類、
錫錯体及び英国特許1,209,050に記載のような
(ポリ)アミノ(ポリ)カルボン酸型の錫キレート類、
ホルムアルデヒド、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン、
硫黄化合物、例えば二酸化チオウレア、ホスホニウム塩
類、例えばテトラ(ヒドロキシメチル)−ホスホニウム
クロリド、ポリアミン類、例えばジエチレントリアミ
ン、ビス(p−アミノエチル)スルフィド及びその水溶
性塩類、ヒドラジン誘導体、アルカリアルセナイト、ア
ミンボランなど、又はそれらの混合物などを用いた処理
により行うことができる。
【0039】還元剤、例えば二酸化チオウレア及び銀よ
り電気的陽性の金属の化合物、特に金化合物を用いてハ
ロゲン化粒子のカブリを行う場合、還元剤を最初に用
い、続いて金化合物を用いるのが好ましい。しかし逆の
順序も用いることができ、あるいは両化合物を同時に用
いることができる。
【0040】化学カブリの上記の方法の他に、該カブリ
剤を硫黄−含有増感剤、例えばナトリウムチオサルフェ
ート又はチオシアン酸化合物、例えばカリウムチオシア
ナートと組み合わせて用いることにより化学カブリを得
ることができる。
【0041】DTR−要素のハロゲン化銀乳剤はDTR
要素がそれに対して設計されている露光源の分光発光に
従って分光増感することができる。
【0042】可視分光領域のための適した増感色素類に
は、F.M.Hamerにより“The Cyanin
e Dyes and Related Compou
nds”,1964,John Wiley & So
nsにおいて記載されているようなメチン色素類が含ま
れる。この目的のために用いることができる色素類には
シアニン色素類、メロシアニン色素類、錯体シアニン色
素類、錯体メロシアニン色素類、等極性シアニン色素
類、ヘミシアニン色素類、スチリル色素類及びヘミオキ
ソノール色素類が含まれる。特に有用な色素類はシアニ
ン色素類、メロシアニン色素類、錯体メロシアニン色素
類に属するものである。
【0043】従来の光源、例えばタングステン光の場
合、緑増感色素が必要である。アルゴンイオンレーザー
による露光の場合、青増感色素が挿入される。赤光発光
源、例えばLED又はHeNeレーザーによる露光の場
合、赤増感色素が用いられる。半導体レーザーによる露
光の場合、近赤外に適した特殊な分光増感色素が必要で
ある。適した赤外増感色素は、中でもUS−P 2,0
95,854、2,095,856、2,955,93
9、3,482,978、3,552,974、3,5
73,921、3,582,344、3,623,88
1及び3,695,888に開示されている。
【0044】本発明と関連して好ましい青増感色素、緑
増感色素、赤増感色素及び赤外増感色素はEP−A 5
54,585に記載されている。
【0045】赤又は近赤外領域における感度の向上のた
めに、いわゆる超色増感剤を赤又は赤外増感色素類と組
み合わせて用いることができる。適した超色増感剤はR
esearch Disclosure Vol 28
9,May 1988,item 28952に記載さ
れている。分光増感剤は、水溶液、有機溶媒中の溶液、
又は分散液の形態で写真乳剤に加えることができる。
【0046】ハロゲン化銀乳剤は通常の乳剤安定剤を含
むことができる。適した乳剤安定剤はアザインデン類、
好ましくはテトラ−もしくはペンタ−アザインデン類、
特にヒドロキシ又はアミノ基により置換されたものであ
る。この種の化合物はBIRRによりZ.Wiss.P
hotogr.Photophys.Photoche
m.47,2−27(1952)に記載されている。他
の適した乳剤安定剤は、中でもヘテロ環式メルカプト化
合物である。
【0047】ハロゲン化銀乳剤はpH調節成分を含むこ
とができる。乳剤層はゼラチンの等電点近辺のpH値で
コーティングされ、コーティングされた層の安定性を向
上させるのが好ましい。カブリ防止剤、現像促進剤、湿
潤剤及びゼラチンのための硬膜剤などの他の成分が存在
することができる。ハロゲン化銀乳剤層は、散乱光を吸
収し、かくして画像の尖鋭度を向上させる光−遮蔽色素
類(light−screening dyes)を含
むことができる。適した吸光色素類は、中でもUS−P
4,092,168、US−P 4,311,787
及びDE−P2,453,217に記載されている。
【0048】本発明に従って用いるのに適したハロゲン
化銀乳剤の組成、製造及びコーティングに関するさらな
る詳細は、例えばProduct Licensing
Index,Vol.92,December 19
71,publication 9232,p.107
−109に見いだすことができる。
【0049】上記の乳剤層及び受像層の他に、これらの
層と水透過性関係にある他の親水性コロイド層が存在す
ることができる。例えば支持体と感光性ハロゲン化銀乳
剤層の間にベース層(base−layer)が含まれ
るのが特に有利である。好ましい実施態様の場合、該ベ
ース層はハレーション防止層として働く。他方、感度を
得るために、光反射性顔料、例えば二酸化チタンが存在
することができる。さらにこの層は硬膜剤、艶消剤、例
えばシリカ粒子、及び湿潤剤を含むことができる。これ
らの艶消剤及び/又は光反射性顔料の少なくとも一部は
ハロゲン化銀乳剤層にも存在することができるが、ほと
んどが該ベース層に存在するのが好ましい。さらに別の
場合として、光反射性顔料が、ハレーション防止層と感
光性ハロゲン化銀乳剤層の間に設けられる別の層に存在
することができる。
【0050】この写真材料と関連する好ましい実施態様
の場合、支持体の非感光側に裏引き層が設けられる。カ
ール防止層として働くことができるこの層は、中でも艶
消剤、例えばシリカ粒子類、滑沢剤、帯電防止剤、光吸
収色素類、不透明化剤、例えば酸化チタン、ならびに硬
膜剤及び湿潤剤などの通常の成分を含むことができる。
裏引き層は1つの単層から成ることができ、又は二重層
パックから成ることができる。
【0051】親水性層は通常、親水性コロイド結合剤と
してゼラチンを含む。異なる粘度を有する異なるゼラチ
ンの混合物を用い、層の流体学的性質を調節することが
できる。他の親水性層は乳剤層のように、ゼラチンの等
電点の近辺のpH値においてコーティングするのが好ま
しい。しかしゼラチンの代わりに、又はゼラチンと一緒
に1つ又はそれ以上の他の天然及び/又は合成親水性コ
ロイド、例えばアルブミン、カゼイン、ゼイン、ポリビ
ニルアルコール、アルギニン酸類又はそれらの塩、セル
ロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース、修
飾ゼラチン、例えばフタロイルゼラチンなどを用いるこ
とができる。
【0052】特に用いられる結合剤がゼラチンの場合、
写真要素の親水性層は、適した硬膜剤、例えばビニルス
ルホン型のもの、例えばメチレンビス(スルホニルエチ
レン)、アルデヒド類、例えばホルムアルデヒド、グリ
オキサル、及びグルタルアルデヒド、N−メチロール化
合物、例えばジメチロールウレア及びメチロールジメチ
ルヒダントイン、活性ハロゲン化合物、例えば2,4−
ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン、ならびに
ムコハロゲン酸類、例えばムコ塩素酸及びムコフェノキ
シ塩素酸を用いて硬膜することができる。これらの硬膜
剤は単独で、又は組み合わせて用いることができる。結
合剤は速−反応性硬膜剤、例えばUS4,063,95
2に記載の型のカルバモイルピリジニウム塩を用いて硬
膜することもできる。
【0053】用いるのが好ましい硬膜剤はアルデヒド型
のものである。硬膜剤は広い濃度範囲で用いることがで
きるが、親水性コロイドの4%〜7%の量で用いるのが
好ましい。画像形成要素の異なる層において異なる量の
硬膜剤を用いることができ、あるいは1つの層の硬膜を
他の層からの硬膜剤の拡散により調節することができ
る。
【0054】本発明に従って用いられる画像形成要素は
さらに種々の界面活性剤を、写真乳剤層又は少なくとも
1つの他の親水性層に含むことができる。適した界面活
性剤には、非−イオン性活性剤、酸基を含むアニオン性
活性剤、両性活性剤及びカチオン性活性剤が含まれる。
過フッ素化アルキル基を含む化合物を用いるのが好まし
い。
【0055】本発明において用いるのに適したこの写真
材料はさらに、例えば写真要素の寸法安定性を向上させ
る化合物、UV−吸収剤、スペース剤及び可塑剤などの
他の添加物を含むことができる。
【0056】写真要素の寸法安定性を向上させるための
適した添加物は、例えば水溶性又はほとんど水溶性でな
いポリマー、例えばアルキル(メタ)アクリレート類、
アルコキシ(メタ)アクリレート類、グリシジル(メ
タ)アクリレート類、(メタ)アクリルアミド類、ビニ
ルエステル類、アクリロニトリル類、オレフィン類及び
スチレン類のポリマー類、あるいは上記とアクリル酸
類、メタクリル酸類、アルファ−ベータ−不飽和ジカル
ボン酸類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
類、スルホアルキル(メタ)アクリレート類及びスチレ
ンスルホン酸類とのコポリマー類の分散液である。
【0057】該実施態様に従う画像形成要素は、市場に
存在する広い選択肢のカメラを用いて画像形成すること
ができる。水平、垂直及び暗室型カメラ及び接触−露光
装置を、いずれの特定の種類のリプログラフィー作業に
も合うように利用することができる。画像形成要素は、
中でもレーザー記録計及び陰極線管を用い、本発明に従
って露光することもできる。
【0058】続いて該写真材料は、現像薬及びハロゲン
化銀溶剤の存在下でアルカリ水溶液を用いて現像され
る。
【0059】本発明の方法に従う画像形成要素を現像す
るために用いられるアルカリ処理液は、ハロゲン化銀溶
剤を含むのが好ましい。ハロゲン化銀溶剤は0.01重
量%〜10重量%の量で用いられるのが好ましく、0.
05重量%〜8重量%がより好ましい。本発明と関連し
て用いるのに適したハロゲン化銀溶剤は、例えば2−メ
ルカプト安息香酸、環状イミド類、オキサゾリジン類及
びチオサルフェート類である。本発明と関連して用いる
のが好ましいハロゲン化銀溶剤はチオシアナート類及び
アルカノールアミン類である。
【0060】本発明と関連して用いるのに適したアルカ
ノールアミン類は第3、第2又は第1の型のものである
ことができる。本発明と関連して用いることができるア
ルカノールアミンの例は次式:
【0061】
【化1】
【0062】[式中、X及びX’は独立して水素、ヒド
ロキシル基又はアミノ基を示し、l及びmは0又は1も
しくはそれ以上の整数を示し、nは1もしくはそれ以上
の整数を示す]に対応する。用いるのが好ましいアルカ
ノールアミン類は、例えばN−(2−アミノエチル)エ
タノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、N−エチルジエ
タノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エタノー
ルアミン、4−アミノブタノール、N,N−ジメチルエ
タノールアミン、3−アミノプロパノール、N,N−エ
チル−2,2’−イミノジエタノールなど、又はそれら
の混合物である。
【0063】本発明に従えば、アルカノールアミン類は
アルカリ処理液中に存在するのが好ましい。しかしアル
カノールアミンの一部又は全部が画像形成要素の1つ又
はそれ以上の層に存在することができる。
【0064】さらに別の適した種類のハロゲン化銀溶剤
はチオエーテル化合物である。用いるのが好ましいチオ
エーテル類は以下の一般式: Z−(R1−S)t−R2−S−R3−Y [式中、Z及びYは独立して水素、アルキル基、アミノ
基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ基、カルボ
キシル、アミノカルボニル又はアミノスルホニルを示
し、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して、置換されて
いることができ、場合により酸素架橋を含むことができ
るアルキレンを示し、tは0〜10の整数を示す]に対
応する。上記の式に対応するチオエーテル化合物の例
は、例えばUS−P−4.960.683及びEP−A
554,585に開示されており、従ってそれらは引
用することにより本明細書の内容となる。
【0065】さらに別の適したハロゲン化銀溶剤は、メ
ソ−イオン性化合物である。本発明と関連して用いるの
が好ましいメソ−イオン性化合物は、トリアゾリウムチ
オレート類、より好ましくは1,2,4−トリアゾリウ
ム−3−チオレート類である。
【0066】本発明の好ましい実施態様に従うと、メソ
−イオン性化合物の少なくとも一部、最も好ましくは全
部が、画像通りに露光された画像形成要素の現像に用い
られるアルカリ処理液に存在する。アルカリ処理液中の
メソ−イオン性化合物の量は0.1ミリモル/l〜25
ミリモル/lが好ましく、0.5ミリモル/l〜15ミ
リモル/lがより好ましく、1ミリモル/l〜8ミリモ
ル/lが最も好ましい。
【0067】しかしメソ−イオン性化合物を画像形成要
素の支持体上に含まれる1つ又はそれ以上の層に挿入す
ることができる。その場合、メソ−イオン性化合物は画
像形成要素に、0.1〜10ミリモル/m2の合計量で
含まれるのが好ましく、0.1〜0.5ミリモル/m2
がより好ましく、0.5〜1.5ミリモル/m2が最も
好ましい。さらなる詳細はEP−A−0,554,58
5に開示されている。
【0068】本発明に従って用いられるアルカリ処理液
は9〜14のpHを有するのが好ましく、10〜13が
より好ましい。該pHは有機又は無機アルカリ性物質又
はそれらの組み合わせにより確立することができる。適
した無機アルカリ性物質は、例えば水酸化、炭酸又はリ
ン酸カリウム又はナトリウムである。適した有機アルカ
リ性物質は、例えばアルカノールアミン類である。後者
の場合、アルカノールアミン類はpHの維持を与え、又
は助け、そしてハロゲン化銀錯体化剤として働く。
【0069】アルカリ処理液は現像薬も含むことができ
る。この場合、アルカリ処理液は現像液と呼ばれる。他
方、現像薬のいくらか又は全部が写真材料又は画像形成
要素の1つ又はそれ以上の層に存在することができる。
現像薬の全部が画像形成要素に含まれる場合、アルカリ
処理液はアクチベーター又は活性化液と呼ばれる。
【0070】本発明に従って用いるためのハロゲン化銀
現像薬はp−ジヒドロキシベンゼン型のもの、例えばヒ
ドロキノン、メチルヒドロキノン又はクロロヒドロキノ
ンが好ましく、1−フェニル−3−ピラゾリドン−型現
像薬及び/又はp−モノメチルアミノフェノールである
補助現像薬と組み合わされているのが好ましい。特に有
用な補助現像薬は1−フェニル−3−ピラゾリドン類で
ある。特に写真材料に挿入された場合にさらに好ましい
のは、例えばヒドロキシ、アミノ、カルボン酸基、スル
ホン酸基などの親水性置換基により水溶性が向上した1
−フェニル−3−ピラゾリドン類である。1つ又はそれ
以上の親水性基で置換された1−フェニル−3−ピラゾ
リドン類の例は、例えば1−フェニル−4,4−ジメチ
ル−2−ヒドロキシ−3−ピラゾリドン、1−(4−カ
ルボキシフェニル)−4,4−ジメチル−3−ピラゾリド
ンなどである。しかし他の現像薬も用いることができ
る。
【0071】少なくとも補助現像薬が写真材料中に、好
ましくは写真材料のハロゲン化銀乳剤層に、AgNO3
で表されるハロゲン化銀の1g当たり150mgより少
ない量で、より好ましくはAgNO3で表されるハロゲ
ン化銀の1g当たり100mgより少ない量で挿入され
るのが好ましい。
【0072】本発明に従うと、上記の画像形成要素の現
像に用いられるアルカリ処理液はさらに、受像層で得ら
れる銀画像の疎水性を向上させるための疎水化剤も含む
のが好ましい。本発明と関連して用いられる疎水化剤
は、銀又は銀イオンと反応することができ、疎水性であ
る、すなわち水に不溶性であるか、水にわずかしか可溶
性でない化合物である。一般にこれらの化合物はメルカ
プト基又はチオレート基、及び1つ又はそれ以上の疎水
性置換基、例えば炭素数が少なくとも3のアルキル基を
含む。本発明に従って用いるための疎水化剤の例は、例
えばUS−P 3,776,728及びUS−P 4,
563,410に記載されている疎水化剤である。好ま
しい化合物は次式:
【0073】
【化2】
【0074】[式中、R5は水素又はアシル基を示し、
4はアルキル、アリール又はアラルキルを示す]の1
つに対応する。用いるのが最も好ましい化合物は、R4
が炭素数が3〜16のアルキルを示す上記の式の1つに
従う化合物である。
【0075】本発明に従うと、疎水化剤はアルカリ処理
液中に少なくとも0.1g/l、より好ましくは少なく
とも0.2g/l、最も好ましくは少なくとも0.3g
/lの量で含まれる。疎水化剤の最大量は、疎水化剤の
種類、ハロゲン化銀溶剤の種類と量などにより決定され
るであろう。典型的に疎水化剤の濃度は1.5g/l以
下が好ましく、1g/l以下がより好ましい。
【0076】アルカリ水溶液は、酸化防止活性を有する
防腐剤、例えば亜硫酸ナトリウム又はカリウムにより与
えられる例えば亜硫酸イオンも含むのが好ましい。例え
ばアルカリ水溶液は亜硫酸ナトリウムを0.15〜1.
0モル/lの範囲の量で含む。さらに増粘剤、例えばヒ
ドロキシエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロ
ース、カブリ防止剤、例えば臭素化カリウム、印刷耐久
性を向上させることが知られているヨー化カリウム及び
ベンゾトリアゾール、カルシウム封鎖化合物、スラッジ
防止剤、ならびに潜在硬膜剤を含む硬膜剤が存在するこ
とができる。本発明に従うと、アルカリ処理液において
伸展剤(spreading agent)又は界面活
性剤を用い、写真材料の表面上におけるアルカリ処理液
の等しい伸展を確実にするのがさらに好ましい。そのよ
うな界面活性剤は、アルカリ処理液のpHにおいて安定
でなければならず、写真材料の表面の迅速な全体的湿潤
を確実にしなければならない。そのような目的に適した
界面活性剤は、例えばC715COONH4などのフッ素
含有界面活性剤である。該アルカリ処理液の溶解成分の
結晶化を予防するためにアルカリ処理液にグリセリンを
加えるのがさらに有利である。
【0077】現像促進は、アルカリ処理液及び/又は写
真要素の1つ又はそれ以上の層に種々の化合物、好まし
くは例えばUS−P 3,038,805−4,03
8,075−4,292,400−4,975,354
に記載のもののような分子量が少なくとも400のポリ
アルキレン誘導体を加えることにより行うことができ
る。
【0078】本発明に従うアルカリ処理液における現像
に続き、印刷版の表面を中和液を用いて中和するのが好
ましい。
【0079】一般に中和液は5〜8のpHを有する。中
和液は緩衝液、例えばリン酸塩緩衝液、クエン酸塩緩衝
液又はそれらの混合物を含むのが好ましい。中和液はさ
らに殺バクテリア剤、DTR要素の処理の後に得られる
印刷版の疎水性/親水性バランスに影響を与える物質、
例えば上記の疎水化剤、シリカ及び湿潤剤、好ましくは
過フッ素化アルキル基を含む化合物を含むことができ
る。かくして平版印刷版が得られる。
【0080】本発明の他の好ましい実施態様に従うと、
平版印刷版は、支持体の親水性表面、物理現像核及びコ
ロイドクレーを含む受像層、ならびに該受像層と水透過
性関係にあるハロゲン化銀乳剤層を、示されている順序
で含む画像形成要素を用い、DTR−法を用いることに
より得ることができる。
【0081】支持体の該親水性表面は、親水性結合剤及
び柔軟性支持体上にコーティングされた硬膜剤を含む硬
膜親水性層であることができる。
【0082】そのような親水性結合剤は例えばEP−A
450,199に開示されており、従ってその記載事
項は引用することにより本明細書の内容となる。好まし
い硬膜親水性層は部分的に修飾されたデキストラン又は
アルデヒドを用いて硬膜されたプルランを含み、それは
例えばEP−A 514,990に開示されており、従
ってその記載事項は引用することにより本明細書の内容
となる。さらに好ましい親水性層は、テトラアルキルオ
ルトシリケートを用いて硬膜され、好ましくはSiO2
及び/又はTiO2を含むポリビニルアルコールの層で
あり、該ポリビニルアルコール対該テトラアルキルオル
トシリケートの重量比は0.5〜5であり、これらは例
えばGB−P 1,419,512、FR−P 2,3
00,354、US−P−3,971,660、US−
P 4,284,705、EP−A405,016及び
EP−A 450,199に開示されており、従ってそ
の記載事項は引用することにより本明細書の内容とな
る。
【0083】柔軟性支持体は、例えば上記の紙支持体又
は樹脂支持体であることができる。支持体の該親水性表
面は親水性金属支持体、例えばアルミニウム箔が好まし
い。
【0084】本発明に従って用いるための画像形成要素
のアルミニウム支持体は、純粋なアルミニウム又はその
アルミニウム含有率が少なくとも95%のアルミニウム
合金で作ることができる。支持体の厚さは通常約0.1
3〜約0.50mmの範囲内である。
【0085】リスオフセット印刷のためのアルミニウム
又はアルミニウム合金箔の製造は以下の段階を含む:し
ぼ付け(graining)、陽極酸化、及び場合によ
り箔のシーリング(sealing)。
【0086】箔のしぼ付け及び陽極酸化は、本発明に従
って高品質のプリントを製造することを可能にする平版
印刷版を得るために必要である。シーリングは必要では
ないが、さらに印刷結果を向上させることができる。ア
ルミニウム箔はCLA値が0.2〜1.5μmである粗
さを有し、陽極酸化層の厚さは0.4〜2.0μmであ
り、重炭酸塩水溶液でシーリングされるのが好ましい。
【0087】本発明に従い、当該技術分野で周知の方法
を用いてアルミニウム箔の粗面化(roughenin
g)を行うことができる。アルミニウム基質の表面を機
械的、化学的又は電気化学的しぼ付けにより、あるいは
これらの組み合わせにより粗面化し、ハロゲン化銀乳剤
層のアルミニウム支持体への満足な接着性を得、乾版表
面上に非−印刷領域を形成する領域に優れた保水性を与
えることができる。
【0088】電気化学的しぼ付け法は、通常平版印刷版
に用いる場合に望ましい非常に微細で平均化されたしぼ
を有する、平均表面積が大きな均一な表面粗さを形成す
ることができるので好ましい。
【0089】電気化学的しぼ付けは、塩酸及び/又は硝
酸含有電解質溶液中で交流又は直流を用いて行うことが
できる。電気化学的しぼ付けにおいて用いることができ
る他の水溶液は、例えばH2SO2、H3PO4などの酸で
あり、それは必要ならさらに1つ又はそれ以上の腐食防
止剤、例えばAl(NO33、AlCl3、硼酸、クロ
ム酸、硫酸塩、塩化物、硝酸塩、モノアミン類、ジアミ
ン類、アルデヒド類、リン酸塩、H22などを含む。
【0090】本発明と関連する電気化学的しぼ付けは1
相及び3相交流を用いて行うことができる。アルミニウ
ム乾版に適用される電圧は10〜35Vが好ましい。3
〜150Amp/dm2の電流密度が5〜240秒間用
いられる。電解しぼ付け溶液の温度は5〜50℃で変化
させることができる。電気化学的しぼ付けは10Hz〜
300Hzの交流を用いて行うのが好ましい。
【0091】粗面化の前に、主にアルミニウム箔の表面
から脂肪性物質を除去するために脱脂処理を行うのが好
ましい。
【0092】従ってアルミニウム箔に界面活性剤及び/
又はアルカリ水溶液を用いて脱脂処理を施すことができ
る。
【0093】粗面化の後に、酸を含む水溶液を用いた化
学的エッチング段階が続くのが好ましい。化学的エッチ
ングは、好ましくは少なくとも30℃、より好ましくは
少なくとも40℃、最も好ましくは少なくとも50℃で
行われる。
【0094】エッチング水溶液で用いるのに適した酸は
無機酸が好ましく、強酸が最も好ましい。エッチング水
溶液中の酸の合計量は少なくとも150g/lであるの
が好ましい。化学的エッチングの持続時間は3秒〜5分
であるのが好ましい。
【0095】粗面化及び場合による化学的エッチングの
後に、アルミニウム箔は陽極酸化され、それは以下の通
りに行うことができる。
【0096】硫酸、リン酸、蓚酸、クロム酸又は有機
酸、例えばスルファミン酸、ベンゾスルホン酸など、あ
るいはこれらの混合物を含む溶液中に陽極として沈めら
れたしぼ付けされたアルミニウム箔に電流を通過させ
る。0〜70℃の温度範囲内で1〜70重量%の電解質
濃度を用いることができる。1〜8g/m2 Al23
・H2Oの陽極酸化フィルム重量を得るために陽極電流
密度は1〜50A/dm2で、及び電圧は1〜100V
の範囲内で変えることができる。陽極酸化されたアルミ
ニウム箔は続いて10〜80℃の温度範囲内で脱イオン
水を用いて濯ぐことができる。
【0097】陽極酸化段階の後に、陽極表面にシーリン
グを適用することができる。陽極酸化により形成される
酸化アルミニウム層の孔のシーリングは、アルミニウム
陽極酸化の技術分野における熟練者に既知の方法であ
る。この方法は例えば“Belgisch−Neder
lands tijdschrift voor Op
pervlaktetechnieken van m
aterialen”,24ste jaargang
/januari 1980において“Sealing
−kwaliteit en sealing−con
trole van geanodiseerd Al
uminum”の標題の下に記載されている。多孔性陽
極酸化アルミニウム表面の種々のシーリングが存在す
る。
【0098】該シーリングは、しぼ付けされ、陽極酸化
されたアルミニウム支持体をEP−A 567178に
開示されているような重炭酸塩を含む水溶液で処理する
ことにより行うのが好ましく、従って該文献の記載事項
は引用することにより本明細書の内容となる。
【0099】上記の段階のそれぞれは、濯ぎの段階によ
り隔てられ、特定の段階で用いられる液体が前段階の液
体で汚染されるのを避けるのが好ましい。
【0100】画像の尖鋭度を向上させるため、及びその
結果として最終的印刷コピーの尖鋭度を向上させるため
に陽極酸化層を、例えばJA−Pu−58−14,79
7に記載されているようなハレーション防止色素又は顔
料を用いて全体的に着色することができる。
【0101】本実施態様の画像形成要素は、上記の通り
カメラ−露光又は走査露光を用いて画像形成され、本発
明に従う現像薬及びハロゲン化銀溶剤の存在下における
現像段階が続き、物理現像核層において銀画像が形成さ
れることができる。続いてハロゲン化銀乳剤層又は任意
の他の親水性層が、例えば好ましくは30℃〜50℃に
おいて水を用いて画像形成された要素を濯ぐことにより
除去され、銀画像が露出される。
【0102】ハロゲン化銀乳剤層の除去を容易にするた
めに、支持体の親水性層とハロゲン化銀乳剤層の間に、
親水性非−タンパク質性フィルム形成ポリマー、例えば
ポリビニルアルコール、ポリマービーズ類、例えばポリ
(メタ)アクリレートビーズ類又はそれらの混合物を含
む層を設けるのが有利である。そのような種類の層は、
EP−A−483415及びEP−A−410500に
開示されている。
【0103】最後に親水性支持体の該露出された画像形
成表面を仕上げ液で処理し、非−画像領域の水−反発性
を強化し、画像領域を親油性インク−受容性とする。
【0104】多くの場合仕上げ液と呼ばれるリス組成物
は、銀画像のインク−受容性及び/又はラッカー受容性
を強化する少なくとも1種の化合物、ならびに親水性表
面のインク−反発性を向上させる少なくとも1種の化合
物を含む。
【0105】仕上げ液のための適した成分は、例えばア
ルカリ溶液の場合に前文で言及した疎水化化合物のよう
なメルカプト基を含む有機化合物である。該疎水化剤
は、好ましくは0.1g/l〜10g/lの合計濃度、
より好ましくは0.3g/l〜3g/lの合計濃度で仕
上げ液に含まれる。
【0106】親水性表面領域の親油性インク−反発性を
向上させる添加物は、例えば炭水化物、例えば酸多糖
類、例えばアラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレング
リコールエステル、ヒドロキシエチル澱粉、デキストリ
ン、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルアルコール及
び好ましくはエチレンオキシド及び/又はプロピレンオ
キシドの水又はアルコールとの反応生成物であるポリグ
リコール類である。場合により例えばソルビトール、グ
リセロール、グリセロールのトリ(ヒドロキシエチル)
エステル及びロート油などの吸湿性物質を加えることが
できる。
【0107】以下の実施例は、本発明を制限することな
く、それを例示するものである。パーセンテージは他に
記載がなければすべて重量による。
【0108】
【実施例】
実施例1(比較実施例) ハロゲン化銀乳剤の製造:2モル/lの濃度を有するA
gNO3の水溶液、ならびに1.7モル/lのNaC
l、0.48モル/lのKBr及び0.001モル/l
のKIの濃度を有する水溶液を、撹拌しながらゆっくり
混合することにより、ダブルジェット沈澱によりゼラチ
ン性(gelatino)ハロゲン化銀乳剤を製造し
た。沈澱の前に、5・10-4モル/lのナトリウムヘキ
サクロロローデートを硝酸銀溶液に加えた。沈澱の第2
部において、1モル/lの濃度を有するAgNO3の水
溶液を、1.3モル/lの濃度においてNaClの水溶
液とゆっくり混合した。
【0109】ハロゲン化銀生成の間の温度は55℃であ
った。
【0110】得られたコア−シェル乳剤を冷却し、凝集
させ、洗浄した。ゼラチン対、当量の硝酸銀として表さ
れるハロゲン化銀の重量比が2/3となるのに十分な量
でゼラチンを加えた。続いてチオサルフェート及び金塩
を用い、当該技術分野における熟練者に既知の従来の方
法で化学熟成を行った。最後に乳剤を赤分光領域(60
0〜700nm)に関して増感した。
【0111】物理現像核の製造:以下の通りにPdS核
を含むコーティング溶液を製造した。
【0112】 溶液A(20℃):(NH42PdCl4 1.74g ポリビニルアルコール(水中の1%溶液) 20ml 水 380ml 溶液B(20℃):Na2S・9H2O 1.61g ポリビニルアルコール(水中の1%溶液) 20ml 水 380ml 溶液C(20℃):Na2S・9H2O 3.23g ポリビニルアルコール(水中の1%溶液) 40ml 水 760ml 溶液A及びBを溶液Cに、溶液Cを400rpmで撹拌
しながら100ml/分の速度で同時に加えた。過剰の
硫化物を除去するために、得られた混合物を、1.5m
2の面積及び8000の分子量カットオフを有する中空
繊維透析器を用いて透析した。PdS核を含む溶液を4
00ml/分のデリバリー(delivery)で透析
器にポンプで通し、400ml/分のデリバリーで水を
繊維の回りに流した。溶液を0.5mSの導電率とし、
pHを7.2〜7.8に保った。
【0113】得られた核の寸法及びそれらの分布を透過
型電子顕微鏡(Transmission Elect
ron Microscopy)を用いて測定した。平
均直径は1.8nmであるが、核の約2%が4.5nm
より大きい直径を有することが見いだされた。
【0114】画像形成要素の製造:両側に接着促進層を
設けられたポリエチレンテレフタレートフィルムの両側
に、0.4g/m2の量のゼラチン及び0.4g/m2
量の平均粒径が7nmのコロイドシリカを含む中間層を
コーティングした。接着促進層は、イタコン酸(2
%)、ビニリデンクロリド(88%)及びメチルメタク
リレート(10%)のコポリマーを約0.2g/m2
合計被覆率で含んだ。
【0115】写真DTRモノ−シート材料を以下の通り
に製造した。上記のポリエチレンテレフタレートフィル
ム支持体の片側に、二重層コーティング法により、支持
体に近い方の層がハレーション防止層であり、他が乳剤
層である2層をコーティングした。乳剤は1.5gのA
gNO3/m2に相当するハロゲン化銀の量においてコー
ティングした。この乳剤層は、0.2g/m2のヒドロ
キノン、0.1g/m2の1−フェニル−3−ピラゾリ
ジノン及び1.0g/m2のゼラチンを含んだ。
【0116】ハレーション防止層は0.1g/m2のカ
ーボンブラック、0.82g/m2の平均寸法が5μの
シリカ粒子、2.6g/m2の酸化チタン及び3g/m2
のゼラチンを含んだ。
【0117】乾燥後、これらの層を40℃の温度に5日
間供し、次いで0.8mg/m2のPdS核を含む層を
上塗りした。層はさらに0.4g/m2のヒドロキノン
及び100mg/m2のホルムアルデヒドを含んだ。
【0118】PdS核を含むコーティング溶液に、該コ
ーティングの30分前に加える化合物の種類及び量を変
えることにより、上記の方法に従って種々の画像形成要
素を製造した。これらの画像形成要素の詳細を表1に示
す。
【0119】
【表1】
【0120】a)LAPONITE RD及びLAPO
NITE JSは、LaporteIndustrie
s Ltd,U.K.により製造されるラポナイトクレ
ー類である。KIESELSOL 300 Fは、Ba
yer AG,Germanyにより製造される、比表
面積が300m2/gのコロイド二酸化ケイ素である。
【0121】以下の処理液を調製した:アクチベーター溶液 水酸化ナトリウム 30g 無水亜硫酸ナトリウム 33g カリウムチオシアナート 20g 3−メルカプト−4−アセトアミド− 5−n.ヘキシル−1,2,4−トリアゾール 0.15g 水 1000mlとする量中和溶液 クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g システイン 1g 無水亜硫酸ナトリウム 5g フェノール 50mg 水 1000mlとする量給湿溶液 水 880ml クエン酸 6g 硼酸 8.4g 無水硫酸ナトリウム 25g エチレングリコール 100g コロイドシリカ 28g 上記のDTR材料のそれぞれを画像−セッター(ima
ge−setter)を含むHeNeレーザーにおいて
画像通りに露光し、続いて調製したばかりの上記のアク
チベーター溶液で30℃において15秒間処理し、その
後上記の中和溶液で25℃において処理し、最後に乾燥
し、第1組の印刷乾版を得た。
【0122】異なる組みの画像形成要素I〜Vも、約8
2の画像形成要素がすでに処理された上記のアクチベ
ーター溶液においてそれらを現像する以外は上記の通り
に処理し、第2組の印刷版を得た。
【0123】かくして画像形成要素I〜Vから製造され
た印刷版を同じ方法で印刷に用いた。結果を表2に示
す。
【0124】調色は、第1組のインクアップされた(i
nked−up)印刷版をオフセット印刷機(GTO
52−Heidelberg,Germanyにより製
造されるオフセット印刷機の商品名)に取り付け、50
0コピーを印刷することにより決定した。それぞれの場
合に、印刷実験の間、VAN SON RB 2329
をインクとして用い、2%の上記の給湿溶液及び10%
のイソプロパノールを含む溶液を給湿液として用いた。
示されている数字は、これらの印刷条件において得られ
る最初の許容し得る頁である。
【0125】インク受容性は、第2組の印刷版を印刷機
(AB DICK 9850−ABDick Co,
U.S.A.により製造されるオフセット印刷機の商品
名)に取り付け、100コピーを印刷することにより決
定した。それぞれの場合に、印刷実験の間、AB DI
CK 1020をインクとして用い、5%の上記の給湿
溶液及び15%のイソプロパノールを含む溶液を給湿液
として用いた。示されている数字は、これらの印刷条件
において得られる最初の許容し得る頁である。
【0126】
【表2】
【0127】第3及び4組の印刷版を、第1組の印刷版
の製造の場合に記載した方法で、画像形成要素I及びV
I〜Xから製造した。これらの組を用いた印刷の結果を
表3に示す。
【0128】調色は、第3組のインクアップされた印刷
版をオフセット印刷機(GTO 46−Heidelb
erg,Germanyにより製造されるオフセット印
刷機の商品名)に取り付け、500コピーを印刷するこ
とにより決定した。それぞれの場合に、印刷実験の間、
AB DICK 1020をインクとして用い、5%の
上記の給湿溶液及び10%のイソプロパノールを含む溶
液を給湿液として用いた。示されている数字は、これら
の印刷条件において得られる最初の許容し得る頁であ
る。
【0129】網点(dot)の減少を、第4組の印刷版
を印刷機(AB DICK 9850−AB Dick
Co,U.S.A.により製造されるオフセット印刷
機の商品名)に取り付け、10000コピーを印刷する
ことにより決定した。それぞれの場合に、印刷実験の
間、AB DICK 1020をインクとして用い、5
%の上記の給湿溶液及び15%のイソプロパノールを含
む溶液を給湿液として用いた。示されている数字は、5
0番目から10000番目のコピーの20%網点におけ
る色調値(tone value)の減少のパーセント
であった。
【0130】
【表3】
【0131】表2及び表3の結果から、画像形成要素I
(比較要素)から得られる印刷版は、画像形成要素II
〜VIII(本発明の画像形成要素)から得られる印刷
版より(ずっと)高い調色を与えることが明らかであ
る。いくぶん多量のコロイド二酸化ケイ素の使用も調色
をわずかに低下させるが、早くも知覚し得る色調値の低
下を伴う。
【0132】表2の結果から、枯渇したアクチベーター
にける画像形成要素I(比較要素)の処理により得られ
る印刷版のインク受容性が、枯渇したアクチベーターに
おける画像形成要素II〜V(本発明の画像形成要素)
の処理により得られる印刷版のインク受容性より明らか
に悪いことも明らかである。
【0133】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0134】1.ハロゲン化銀乳剤層、ならびに該ハロ
ゲン化銀乳剤層と水透過性接触をしている物理現像核を
含む受像層を支持体上に含み、該受像層がコロイドクレ
ーを含むことを特徴とする画像形成要素。
【0135】2.該受像層が0.05mg/m2〜10
0mg/m2の範囲内の量でコロイドクレーを含む上記
1項に記載の画像形成要素。
【0136】3.該受像層が0.1mg/m2〜50m
g/m2の範囲内の量でコロイドクレーを含む上記1項
に記載の画像形成要素。
【0137】4.該受像層が1mg/m2〜10mg/
2の範囲内の量でコロイドクレーを含む上記1項に記
載の画像形成要素。
【0138】5.該コロイドクレーが合成スメクタイト
クレーである上記1〜4項のいずれかに記載の画像形成
要素。
【0139】6.該クロイドクレーが合成ラポナイトク
レーである上記1〜4項のいずれかに記載の画像形成要
素。
【0140】7.該物理現像核が6nmより小さい平均
直径を有し、4.5nmより大きい直径を有する核の数
が核の合計数の15%より少ない上記1〜6項に記載の
画像形成要素。
【0141】8.該物理現像核が重金属の硫化物を含む
上記1〜7項のいずれかに記載の画像形成要素。
【0142】9.該物理現像核が硫化パラジウムを含む
上記1〜7項のいずれかに記載の画像形成要素。
【0143】10.上記1〜9項のいずれかに定義され
る画像形成要素を画像通りに露光し、続いてかくして得
られる画像通りに露光された画像形成要素を現像薬及び
ハロゲン化銀溶剤の存在下でアルカリ処理液を用いて現
像する段階を含む平版印刷版の製造法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀乳剤層、ならびに該ハロゲ
    ン化銀乳剤層と水透過性接触をしている物理現像核を含
    む受像層を支持体上に含み、該受像層がコロイドクレー
    を含むことを特徴とする画像形成要素。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成要素を画像通
    りに露光し、続いてかくして得られる画像通りに露光さ
    れた画像形成要素を現像薬及びハロゲン化銀溶剤の存在
    下でアルカリ処理液を用いて現像する段階を含む平版印
    刷版の製造法。
JP7329428A 1994-11-29 1995-11-27 銀塩拡散転写法に従う画像形成要素及び印刷版の製造法 Pending JPH08272102A (ja)

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EP94203463 1994-11-29

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