JPH08270866A - 流体継手 - Google Patents

流体継手

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JPH08270866A
JPH08270866A JP7076788A JP7678895A JPH08270866A JP H08270866 A JPH08270866 A JP H08270866A JP 7076788 A JP7076788 A JP 7076788A JP 7678895 A JP7678895 A JP 7678895A JP H08270866 A JPH08270866 A JP H08270866A
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Masayuki Nakamura
雅之 中村
Kazumichi Shiga
法道 志賀
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大流量の流体継手であっても、その供給側接続
体における弁部の開弁動作を簡単に行なうことのできる
流体継手を得ることをその目的する。 【構成】供給側接続筒体の先端部を受給側接続筒体の後
端部に挿入して両筒体の流路を連通せしめる流体継手で
あって;前記供給側接続筒体の先端部に挿入された摺動
自在な供給側内筒と;該供給側内筒の両端面に形成され
た受圧面と;該供給側内筒の移動軌跡内に設けられ、該
供給側内筒先端の弁部を閉鎖するストッパと;該供給側
内筒を摺動せしめる開閉弁手段と;を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流体継手であって、
供給側接続体に弁部を備えた流体継手に関するものであ
り、例えば、火災時に用いられる消火用ホースや放水銃
などの消火水の給水用のジョイントとして利用される。
【0002】
【従来の技術】従来の流体継手においてその筒状の供給
側接続体に弁部を備えたものは、例えば図3にその概略
を示す様に、筒状の供給側接続体100内にシャフト部
101により摺動自在に設けられた弁部材102を設
け、該弁部材102の摺動軌跡に臨み、且つ該弁部材1
02の先端の弁部103を閉鎖するストッパー部104
を接続体100の先端に設け、受給側接続体105に、
前記弁部材102を供給側接続体100の後端側に押圧
する押圧部材106を設けてなるものである。
【0003】この供給側接続体100と受給側接続体1
05を接続すると、押圧部材106が弁部材102を押
圧し、弁部材102は供給側接続体100の後端側に摺
動し、該弁部材102の先端の弁部103が開かれる。
これにより両接続体100、105内の流路が連通す
る。しかしながら、弁部材102はその受圧面102a
で供給側接続体の後端側より先端100A側に向かう流
体圧力Pを受圧しているので、弁部103を開く際に
は、該流体圧力Pが反力として作用する。このため、弁
部103の開弁操作は困難なものとなる。
【0004】特に大流量の流体継手の場合、弁部材10
2の受圧面102aはその面積が大きくなるので、弁部
103を開く際に反力として作用する流体圧力Pも大き
くなる。したがって、弁部103を開くのに必要となる
弁部材102を押し動かす力もさらに大きなものとな
る。このため、流体の流量が大きくなればなる程、弁部
103の開弁操作に要する力が大きくなるので、その開
弁操作は非常に困難なものとなる。
【0005】なお、この継手の場合、供給側接続体10
0と受給側接続体105との接続状態を保持するロック
手段を別途設ける必要がある。
【0006】図4に示す従来例は、流体継手のロック手
段の一例を示すものであり、一方の接続体200の接続
側端部に爪部201を備えた押さえ部材202を設け、
他方の接続体203の接続側端部に係合部204を設
け、該接続体203に摺動自在な押し上げ部材205を
設けて、この接続体200に、その爪部201を接続体
203の接続側端部により押し上げつつ該接続体203
を挿入し、係合部204に爪部201が係合するまで挿
入する。これにより、両接続体200、203の接続状
態がロックされる。このロック状態を解除し、接続体2
00から接続体203を取り外すには、接続体203に
設けられた押し上げ部材205を接続側に摺動させ、そ
の先端で爪部201を押し上げつつ、係合部204と爪
部201との係合状態を解除して行なう。
【0007】従来例においては、上述の通り継手におけ
る接続体の接続や取り外しの際には爪部201を接続体
200の先端又は押し上げ部材205により一旦押し上
げて操作する必要がある。特に取り外しの操作のときに
は、押し上げ部材205により爪部201を押し上げて
その状態を保持しつつ操作しなけれならないので、その
操作は煩雑なものとなる。この操作を容易に行なえるよ
うにするには、爪部201を簡単に押し上げることがで
きるようにすればよいが、そのようなことをすれば係合
部204と爪部201との係合状態を不確かなものとし
てしまう。そこで一般的には爪部201と係合部204
との係合状態を確かなものとするためには、爪部201
が簡単に押し上がらないようにしている。しかし、ここ
で問題となるのが、大流量の流体継手の場合である。即
ち、大流量の継手の場合、継手自体が大きくなるので、
押さえ部材202の爪部201を押し上げるには相当の
力を要することとなるので、接続体の接続や取り外しの
操作は非常に困難なものとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、大流量の流体継手であっても、その供給側接続
体における弁部の開弁動作を簡単に行なうことのできる
流体継手を得ることをその目的する。又、この発明は、
流体継手における接続体の接続や取り外しの操作を容易
に行なうことのできる流体継手を得ることをその目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】上記目的を達成するこの発明の流体継手
は、供給側接続筒体の先端部を受給側接続筒体の後端部
に挿入して両筒体の流路を連通せしめるとともに該両筒
体の接続状態を保持するロック手段を設けた流体継手で
あって;前記供給側接続筒体の先端部に挿入された摺動
自在な供給側内筒と;該供給側内筒の両端面に形成され
た受圧面と;該供給側内筒の移動軌跡内に設けられ、該
供給側内筒先端の弁部を閉鎖するストッパと;該供給側
内筒を摺動せしめる開閉弁手段と;を備えてなる流体継
手である。また、供給側接続筒体の先端部を受給側接続
筒体の後端部に挿入して両筒体の流路を連通せしめる流
体継手であって;前記供給側接続筒体と前記受給側接続
筒体の接続状態のロック手段が、該供給側接続筒体の外
周に凹接された収容溝と、該受給側接続筒体にその半径
方向に貫通して設けられた貫通孔と、該貫通孔から収容
溝に亘って収容されるロック部材と、該ロック部材の移
動を該受給側接続筒体の外周側より規制する如く該受給
側接続筒体の外周側に設けられた摺動自在な筒状の押さ
え部材と、からなる流体継手である。
【0011】
【作用】非接続時における供給側接続筒体においては、
該供給側接続筒体内に挿入される供給側内筒の両端に形
成された受圧面には、該内筒の軸心に平行に夫々の受圧
面に互いに対向して作用する流体圧力が同じ圧力で作用
しており、その両端の受圧面に作用する流体圧力が互い
に打ち消し合ってバランスがとれているので、該供給側
内筒の受圧面に該内筒の軸方向に作用する流体圧力は殆
ど無いに等しい状態となる。また、このときの弁部は、
該弁部の閉弁手段により閉状態、即ち供給側内筒の先端
がストッパー部に当接する状態に保持されている。
【0012】一方、非接続時における受給側接続筒体に
おいては、貫通孔に収容された球体は、該貫通孔と、押
さえ部材と、受給側内筒と、によりその移動が規制され
ている。
【0013】供給側接続筒体を受給側接続筒体に挿入し
て両者を接続すると、供給側接続筒体においては、供給
側内筒の弁部が開弁手段により開状態となり、即ち、供
給側内筒が該供給側内筒の後端側に摺動し、該供給側内
筒の先端がストッパー部から離れる状態となる。一方受
給側接続筒体においては、受給側内筒が該受給側内筒の
先端側に摺動し、該受給側内筒による球体の移動の規制
が解かれる。
【0014】ここで前記貫通孔の位置に収容溝が達する
と該球体は該収容溝に向けて移動し、貫通孔から収容溝
に亘って収容される。このとき、押さえ部材はその後端
側に摺動しており、該球体は貫通孔から収容溝に亘って
収容された状態を該押さえ部材により保持される。これ
で該球体の移動が規制されると、供給側接続筒体の移動
も規制され、受給側接続筒体との接続状態が保持される
如くロックされる。
【0015】供給側接続筒体と受給側接続筒体とが接続
され、供給側接続筒体の弁部が開弁状態となると、供給
側接続筒体内の流路と受給側接続筒体内の流路とが連通
し、供給側接続筒体内の流体は受給側接続筒体内へと流
れる。
【0016】逆に、上述の如く受給側接続筒体内に供給
側接続筒体が挿入されて接続された流体継手における両
接続筒体を取り外すには、該両接続筒体のロック状態を
解除して取り外すことのできる状態にすればよい。この
ロック状態の解除は、前記押さえ部材をその後端側に摺
動させることのみにより行なえる。この押さえ部材をそ
の後端側に摺動させることにより、該押さえ部材と球体
の当接状態が解除され、該押さえ部材により規制されて
いた該球体の移動規制が解かれる。これにより、該球体
が貫通孔から収容溝に亘って収容されている状態を保持
できなくなり、供給側接続筒体の移動規制が解かれ、該
供給側筒体と係合され移動規制されていた受給側内筒が
その後端側に移動し、該受給側内筒の移動により該供給
側接続筒体はその後端側に押し動かされる。このとき、
該供給側接続筒体がその後端側に移動すると該供給側接
続筒体の収容溝に収容されている球体は該収容溝に押さ
れて貫通孔にガイドされつつ受給側接続筒体の外周側に
向けて移動する。また、該供給側接続筒体がその後端側
に移動すると、該供給側内筒はその移動規制が解かれる
ので弁部を閉じる如くその先端側にストッパーに当接す
るまで移動する。これにより、供給側接続筒体と受給側
接続筒体との接続のロック状態が解除され、両筒体を取
り外すことができる。
【0017】
【実施例】この発明の実施例を図1乃び図2に基づいて
説明する。なお、図面中同一の符号を付したものはその
名称も機能も同じである。
【0018】1は、流体継手Jにおける供給側接続筒体
であり、該供給側接続筒体1の内部に形成された流路2
と、該供給側接続筒体1の先端部に挿入された摺動自在
な供給側内筒3と、該供給側内筒3の移動軌跡内に設け
られ、且つ該供給側内筒3の先端に形成された弁部4を
閉鎖する如く設けられたストッパー部5と、該供給側内
筒3を、その先端側に付勢する、即ち、弁部4を閉弁方
向に付勢する如く設けられたバネ部材10と、後述する
受給側接続筒体20内に挿入された受給側内筒23の係
合部26が係合する係止部として供給側内筒3の外周面
より突出して設けられた突部15と、同じく後述する受
給側接続筒体20の球体22が収容され、供給側接続筒
体1の外周に該筒体1の半径方向に凹設された収容溝1
1と、からなる。なお、該ストッパー5は、そのシャフ
ト部6が該内筒3及び供給側接続筒体1内に挿入され、
固定部7により供給側接続筒体1に固定されている。
【0019】また、供給側接続筒体1と内筒3との当接
部分には、該供給筒体1内の流体を外部に漏らさない様
にするために、シール部13が設けられており、ストッ
パー部5には、弁部4を構成する内筒3の先端が当接す
る部分に、シール部12が設けられている。
【0020】該供給側接続筒体1内に挿入される供給側
内筒3は、その両端面に流路2に臨む受圧面8、9が形
成されている。この受圧面8、9は、供給側内筒3の軸
心に平行で互いに対向する如く夫々の受圧面8、9に作
用する流体圧力を夫々の面が受ける如く形成されてい
る。即ち、受圧面8は供給側接続筒体1の先端側より後
端側に向かう圧力P1を受圧し、受圧面9は供給側接続
筒体1の後端側より先端側に向かう圧力P2を受圧する
如く形成されている。本実施例においては、この受圧面
8、9で受圧する流体圧力P1、P2が同じくなる様に
該受圧面8、9は形成されており、該受圧面8、9に作
用する流体圧力は互いに打ち消し合ってバランスがとれ
ている。このため、該供給側内筒3の両端に形成される
受圧面8、9に該内筒3の軸心と平行に作用する流体圧
力は殆ど無いに等しい状態となる。
【0021】なお、この供給側内筒3をその先端よりも
後端の方が径が大きくなる如く形成し、受圧面9の方が
その受圧面積が大きくなる様にしてもよい。この場合
は、受圧面9の方が受圧面積が大きいので、供給側内筒
3の両端に作用する力は、その差圧分だけ流体圧力P2
の方が大きいこととなる。この様にすることで、該供給
側内筒3の先端に形成される弁部4がストッパー5によ
り押し付けられるので、シール部13のシール作用を向
上させることができる。
【0022】該供給側内筒3の先端には上述の通り弁部
4が設けられいる。この弁部4の開閉動作は供給側内筒
3が摺動することにより行なわれる。供給側内筒3は上
述の通りバネ部材10により閉弁方向、即ちその後端側
より先端側に向かう方向に付勢されており、該供給側内
筒3に先端側より後端側に向かう方向に力がかからない
限り、その先端は弁部4を閉鎖する如くストッパー部5
と当接する位置にあり、弁部4は閉状態に保持されてい
る。
【0023】該弁部4を開弁するには該供給側内筒3を
後端側に摺動させればよいが、この開弁操作に際して
は、上述の通り供給側内筒3の両端面8、9に作用する
該内筒3の軸心に平行に作用する流体圧力が殆ど無いに
等しい状態にあるため、弁部4の開弁方向に該内筒3を
摺動させても、流体圧力がその摺動動作に対する反力と
して作用することはない。
【0024】なお、受圧面9に作用する流体圧力の方が
大きくなるようにする場合でも、供給側内筒3の開弁方
向への摺動動作に対して反力として作用する流体圧力は
該内筒3の両端に係る流体圧力の差圧分だけなので、そ
れが大きな反力として作用することはない。
【0025】この開弁方向に摺動した該供給側内筒3
は、ストッパー部14がその摺動軌跡上に位置する如く
供給側接続筒体1の内周面より突出して設けられている
ので、開弁方向に摺動した供給側内筒3はここで係止す
る。
【0026】一方受給側接続筒体20は、該受給側接続
筒体20内に形成される流路30と、該受給側接続筒体
20に複数設けられた該受給側接続筒体20を半径方向
に貫通する貫通孔21と、該貫通孔21に収容されるロ
ック部材としての球体22と、該受給側接続筒体20内
に挿入される摺動自在な受給側内筒23と、前記供給側
接続筒体1の内筒3の突部15と係合する如く該受給側
内筒23に設けられた係合部26と、該受給側接続筒体
20の外周に設けられた摺動自在な筒状の押さえ部材2
4と、該受給側内筒23をその後端側に付勢する如く設
けられたバネ部材25と、該筒状押さえ部材24をその
後端側に付勢する如く設けられたバネ部材27と、から
なる。
【0027】なお、31、32は、該受給側筒体20に
供給側接続筒体1が接続さた際に外部に流体が漏れない
ようにするためのシール部である。
【0028】該球体22は上述の如く貫通孔21内に収
容されるが、ここで該球体22は、その一部、好ましく
はその半分を該筒体20の外周側に露出させる如く収容
されている。該球体22の露出した部分に押さえ部材2
4の傾斜面28aを備えた断面略く字状の係合部28が
係合し、該押さえ部材24がここで係止される。又、該
球体22に対しては、該筒体20の内周側から受給側内
筒23の外周面が当接している。したがって、該球体2
2は、該貫通孔21の内側面と、該係合部28と、該受
給側内筒23の外周面とにより、その移動が規制され
る。
【0029】なお、該断面く字状の係合部28は、その
傾斜面28aが該球体22と係合することにより、該傾
斜面28aを介して該球体22に作用するバネ部材27
の付勢力は、該球体22を貫通孔21にガイドされつつ
該筒体20の内周側に移動させる如く作用している。し
かしながら、上述の通り、該筒体20の内周側からは該
内筒23の外周面が該球体22の移動を規制しているの
で、該球体22が移動することはない。
【0030】該押さえ部材24は、球体22と係合する
ことにより係止されるが、球体22との係合状態が解か
れると、ストッパー部29により係止されるまで摺動す
る。
【0031】上述の供給側接続筒体1と受給側接続筒体
20とからなる流体継手Jを接続する際は、供給側接続
筒体1を受給側接続筒体20内に挿入して接続する。受
給側接続筒体20に供給側接続筒体1が挿入されると、
先ず、供給側内筒3の突部15と受給側内筒23の係合
部26とが係合し、該供給側内筒3と受給側内筒23は
夫々その係合する側とは反対の方向に向けて摺動を始
め、供給側内筒3の先端に形成される弁部4が開放し始
める。このとき該供給側内筒3の摺動動作に対しては、
上述の如く該供給側内筒3の両端に作用する流体圧力が
反力として作用することがないので、該供給側内筒3を
摺動させる如く該供給側筒体1を挿入する操作は容易に
行なわれる。なお、ここで該供給側内筒3の摺動によ
り、弁部4が開放し始めたとしても、流体は慣性により
ほんのしばらく出ないでいる。
【0032】さらに供給側接続筒体1が挿入され、供給
側内筒3及び受給側内筒23が夫々さらに摺動すると、
受給側内筒23の外周面と球体22とが離れ、収容溝1
1が貫通孔21の位置に達する。該球体22は、収容溝
11が貫通孔21の位置に達すると、その収容溝11側
に貫通孔21にガイドされつつ移動して、その一部、好
ましくはその半分程が収容溝11側に、残りが貫通孔2
1側に位置する状態で、該貫通孔21から該収容溝に亘
って収容される。該球体22が貫通孔21から該収容溝
11に亘って収容されると、該球体22と筒状押さえ部
材24の係合部28との係合状態が解かれ、該押さえ部
材24はバネ部材27により受給側接続筒体20の後端
側にストッパー部29で係止するまで摺動し、貫通孔2
1は該押さえ部材24の内周面により蓋されるが如き状
態となり、該内周面と球体22とが当接する。該球体2
2は、上述の如く収容されるとその移動が収容溝11と
貫通孔21と押さえ部材24の内周面とにより規制され
るので、この状態が保持される限り該球体22は移動す
ることはない。該球体22がその状態に保持されている
と、供給側筒体1は、その収容溝11に収容された該球
体22によりその移動が規制されているので、該球体2
2が移動しない限り移動することはない。これにより、
該供給側接続筒体1が受給側接続筒体20に挿入されて
接続された状態が保持されるロック状態が達成される。
【0033】また、このとき該供給側内筒3はストッパ
ー部14により係止されるまで摺動しており、該供給側
内筒3と係合する受給側内筒23はストッパー部34に
より係止されるまで摺動している。これで該供給側内筒
3の閉弁方向の移動は該受給側内筒23により規制さ
れ、該受給側内筒23のその方向への移動はストッパー
部34によって規制されており、その状態は、供給側接
続筒体1と受給側接続筒体20とがロック状態にある限
り保持される。したがって、供給側接続筒体1と受給側
接続筒体20との接続状態がロックされている限り、弁
部4は常時開弁状態に保持されている。
【0034】該弁部4が開状態にあると、該供給側接続
筒体1内の流路2と受給側接続筒体20内の流路30と
が連通し、流体は矢印A1の如く供給側接続筒体1から
受給側接続筒体20に流れる。このとき、弁部4は十分
に開いているので、流体が通過する部分は大きいので、
それほど流体の圧力損失は大きくはない。
【0035】なお、弁部4を通過する流体による反力が
供給側接続筒体1を受給側接続筒体20から押し出す方
向に作用するが、上述の通り、既にロック状態が達成さ
れているので、それによって該筒体1が押し出されるこ
とはない。
【0036】逆に、上述の如く受給側接続筒体20内に
供給側接続筒体1が挿入されて接続された流体継手Jに
おける両接続筒体1、20を取り外すには、該両接続筒
体1、20のロック状態を解除して取り外すことのでき
る状態にすればよい。このロック状態の解除は、前記押
さえ部材24をその後端側に摺動させることのみにより
行なえる。この押さえ部材24をロック状態を解除する
如く移動させることにより、ロック状態にあることによ
り移動規制されていたバネ部材により付勢されている部
材がそのバネ部材の付勢力により接続前の状態に自動的
に戻る。即ち、該押さえ部材24が後端側に摺動され、
該押さえ部材24の内周面と球体22との当接状態が解
除されると、該押さえ部材24により規制されていた該
球体22の移動規制が解かれて、該球体22が貫通孔2
1から収容溝11に亘って収容される状態を保持できな
くなってしまう。その状態が保持されなくなると、供給
側接続筒体1の移動規制が解かれ、該供給側筒体1と係
合され移動規制されていた受給側内筒23のバネ部材2
7の作用により、受給側内筒23がその後端側に移動
し、該受給側内筒23の移動により該供給側接続筒体1
はその後端側に押し動かされる。このとき、該供給側接
続筒体1がその後端側に移動すると該供給側接続筒体1
の収容溝11に収容されている球体22は該収容溝11
の傾斜面16に押されて貫通孔21の内側面にガイドさ
れつつ受給側接続筒体20の外周側に向けて移動し、貫
通孔21よりその一部が該筒体20の外周側に露出す
る。また、該供給側接続筒体1がその後端側に移動する
と、該供給側内筒2はその移動規制が解かれるのでその
先端側に移動し、弁部4を閉じる如くストッパー5に当
接するまで移動する。また、押さえ部材24は上述の如
く移動した球体22の貫通孔21より露出する部分にそ
の先端の断面く字状の係合部28が係合して係止する。
これにより、供給側接続筒体1と受給側接続筒体20と
の接続のロック状態が解除され、両筒体1、20を取り
外すことができる。
【0037】本願発明の流体継手Jは、例えば、消火ホ
ースの給水ジョイントとして使用される。この場合、例
えば、その図示は省略するが、消火栓側に供給側接続筒
体1を設け、消火ホースの受給側に受給側接続筒体20
を設けて、両者を接続して使用する。
【0038】又、本願発明の流体継手Jは、図示は省略
するが、100メートル級の放水銃などの給水ジョイン
トとして使用するのに適している。
【0039】
【発明の効果】本願発明に作用する流体継手は、上述の
通りであり、供給側接続筒体における弁部の開弁は該供
給側接続筒体の供給側内筒を摺動させることにより行な
うが、該供給側内筒はその両端面に形成された受圧面に
おいて軸方向で互いに対向する流体圧力を受圧している
ので、大流量の流体継手で流体圧力自体が大きくなった
としても、該流体圧力は互いに打ち消し合うので、該供
給側内筒の摺動動作に対して反力として作用する流体圧
力は無いに等しいか又は打ち消し合う流体圧力の差圧分
だけが作用するに過ぎないので、該供給側内筒を摺動動
作によって行なう弁部の開弁を容易に行なうことができ
る。
【0040】又、弁部の開弁は、供給側接続筒体と受給
側接続筒体との接続操作に連動して行なわれる。供給側
接続筒体と受給側接続筒体とが接続され、その状態が保
持されると、弁部の開弁状態も併せて保持されるので、
接続状態にあるときは弁部は常に開弁状態にある。供給
側接続筒体と受給側接続筒体との取り外しの際には、そ
の取り外し操作に連動して弁部も閉弁状態になる。した
がって、本発明における弁部の開閉は接続筒体の接続操
作に連動して行なわれるので、弁部の開閉動作を容易に
行なうことができる。
【0041】さらに、供給側接続筒体と受給側接続筒体
との接続の際には、従来例のように爪部を押し上げる様
な操作は必要なく、受給側内筒を付勢するバネ部材と供
給側内筒を付勢するバネ部材の弾力に勝る力が、受給側
内筒及び供給側内筒に作用する如く受給側接続筒体に供
給側接続筒体が挿入され、所定のところまで挿入された
ときに接続状態がロックされるので、従来に比してより
容易にその接続操作を行なうことができる。
【0042】さらにまた、供給側接続筒体と受給側接続
筒体との取り外しの際には、従来例の様に爪部を押し上
げる操作は必要なく、押さえ部材をその後端側に摺動さ
せるだけでよく、これにより受給側内筒がバネ部材によ
り接続前の位置に戻る如く摺動するのに連動して、供給
側接続筒体は受給側接続筒体より押し出される如く移動
するので、従来例に比して容易にその取り外し操作を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例の流体継手の接続前の状態の
一部断面正面図である。
【図2】本願発明の実施例の流体継手の接続時の状態の
一部断面正面図である。
【図3】従来例の弁部を備えた流体継手の断面図であ
る。
【図4】従来例の流体継手の断面図である。
【符号の説明】 J 流体継手 1 供給側接続筒体 2 流路 3 供給側内筒 4 弁部 5 ストッパー 8 受圧面 9 受圧面 10 バネ部材 11 収容溝 15 突部 20 受給側接続筒体 21 貫通孔 22 球体 23 受給側内筒 24 押さえ部材 25 バネ部材 26 係合部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給側接続筒体の先端部を受給側接続筒体
    の後端部に挿入して両筒体の流路を連通せしめる流体継
    手であって;前記供給側接続筒体の先端部に挿入された
    摺動自在な供給側内筒と;該供給側内筒の両端面に形成
    された受圧面と;該供給側内筒の移動軌跡内に設けら
    れ、該供給側内筒先端の弁部を閉鎖するストッパと;該
    供給側内筒を摺動せしめる開閉弁手段と;を備えたこと
    を特徴とする流体継手。
  2. 【請求項2】該供給側内筒の両端面に形成された受圧面
    が、該内筒の軸心と平行で互いに対向する如く該受圧面
    の夫々に作用する流体圧力が同じになる様に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の流体継手。
  3. 【請求項3】該供給側内筒の両端面に形成された受圧面
    が、該内筒の軸心と平行で互いに対向する如く夫々の受
    圧面に作用する流体圧力のうち、供給側内筒の後端側の
    受圧面に作用する流体圧力が、供給側内筒の先端側の受
    圧面に作用するそれより大きくなる様に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の流体継手。
  4. 【請求項4】供給側内筒が、ばね部材により閉弁方向に
    付勢されていることを特徴とする請求項1記載の流体継
    手。
  5. 【請求項5】開弁手段が、供給側内筒に設けた係止部
    と、該係止部と係合する受給側接続筒体内に挿入された
    受給側内筒の係合部と、からなることを特徴とする請求
    項1記載の流体継手。
  6. 【請求項6】閉弁手段が、供給側内筒を閉弁方向に付勢
    するばね部材により行なわれることを特徴とする請求項
    1記載の流体継手。
  7. 【請求項7】供給側接続筒体の先端部を受給側接続筒体
    の後端部に挿入して両筒体の流路を連通せしめるととも
    に該両筒体の接続状態を保持するロック手段を設けた流
    体継手であって;前記ロック手段が、該供給側接続筒体
    の外周に凹設された収容溝と、該受給側接続筒体にその
    半径方向に貫通して設けられた貫通孔と、該貫通孔から
    収容溝に亘って収容されるロック部材と、該ロック部材
    の移動を該受給側接続筒体の外周側より規制する如く該
    受給側接続筒体の外周側に設けられた摺動自在な筒状の
    押さえ部材と、からなることを特徴とする特徴とする流
    体継手。
  8. 【請求項8】供給側接続筒体の先端部を受給側接続筒体
    の後端部に挿入して両筒体の流路を連通せしめるととも
    に該両筒体の接続状態を保持するロック手段を設けた流
    体継手であって;前記供給側接続筒体の先端部に挿入さ
    れた摺動自在な供給側内筒と;該供給側内筒の両端面に
    形成された受圧面と;該供給側内筒の移動軌跡内に設け
    られ、該供給側内筒先端の弁部を閉鎖するストッパと;
    該供給側内筒を摺動せしめる開閉弁手段と;を備え、 前記ロック手段が、該供給側接続筒体の外周に凹設され
    た収容溝と、該受給側接続筒体にその半径方向に貫通し
    て設けられた貫通孔と、該貫通孔から収容溝に亘って収
    容されるロック部材と、該ロック部材の移動を該受給側
    接続筒体の外周側より規制する如く該受給側接続筒体の
    外周側に設けられた摺動自在な筒状の押さえ部材と、か
    らなることを特徴とする流体継手。
  9. 【請求項9】該ロック部材が球体であることを特徴とす
    る請求項7又は8記載の流体継手。
  10. 【請求項10】該供給側内筒の両端面に形成された受圧
    面が、該内筒の軸心と平行で互いに対向する如く該受圧
    面の夫々に作用する流体圧力が同じになる様に形成され
    ていることを特徴とする請求項8記載の流体継手。
  11. 【請求項11】該供給側内筒の両端面に形成された受圧
    面が、該内筒の軸心と平行で互いに対向する如く夫々の
    受圧面に作用する流体圧力のうち、供給側内筒の後端側
    の受圧面に作用する流体圧力が、供給側内筒の先端側の
    受圧面に作用するそれより大きくなる様に形成されてい
    ることを特徴とする請求項8記載の流体継手。
  12. 【請求項12】供給側内筒が、ばね部材により閉弁方向
    に付勢されていることを特徴とする請求項8記載の流体
    継手。
  13. 【請求項13】開弁手段が、供給側内筒に設けた係止部
    と、該係止部と係合する受給側接続筒体内に挿入された
    受給側内筒の係合部と、からなることを特徴とする請求
    項8記載の流体継手。
  14. 【請求項14】閉弁手段が、供給側内筒を閉弁方向に付
    勢するばね部材により行なわれることを特徴とする請求
    項8記載の流体継手。
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