JPH08268074A - スライドドアの連結アーム構造 - Google Patents
スライドドアの連結アーム構造Info
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- JPH08268074A JPH08268074A JP7590895A JP7590895A JPH08268074A JP H08268074 A JPH08268074 A JP H08268074A JP 7590895 A JP7590895 A JP 7590895A JP 7590895 A JP7590895 A JP 7590895A JP H08268074 A JPH08268074 A JP H08268074A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スライドドアを車体に連結する連結アームを
第1・第2の2つのアームに分割してスライドドアの取
付位置を調整可能な構造とし、しかもスライドドアをス
ライドさせたときに連結アームを車体に衝突させて全開
あるいは全閉位置を規制するようにした構造でありなが
ら、開閉を繰り返しても第1・第2連結アームに位置ず
れが生じないスライドドアの連結構造を提供すること。 【構成】 メインアーム11に、アッパローラ8とスラ
イド方向で重なる位置まで延在された延長部11eを設
け、この延長部11eに、全開時に、車体のアッパガイ
ドレールの近傍位置に設けられた全開アッパストッパと
衝突してスライドを規制するストッパ当たり面11fを
設けた。
第1・第2の2つのアームに分割してスライドドアの取
付位置を調整可能な構造とし、しかもスライドドアをス
ライドさせたときに連結アームを車体に衝突させて全開
あるいは全閉位置を規制するようにした構造でありなが
ら、開閉を繰り返しても第1・第2連結アームに位置ず
れが生じないスライドドアの連結構造を提供すること。 【構成】 メインアーム11に、アッパローラ8とスラ
イド方向で重なる位置まで延在された延長部11eを設
け、この延長部11eに、全開時に、車体のアッパガイ
ドレールの近傍位置に設けられた全開アッパストッパと
衝突してスライドを規制するストッパ当たり面11fを
設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライドドアの連結ア
ーム構造に関する。
ーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スライドドアの連結アーム構造と
して、例えば、実公昭58−11611号公報に記載の
ものが知られている。この従来のスライドドアの連結ア
ーム構造は、スライドドアにメインアームが固定され、
このメインアームにメインローラが回転自在に支持さ
れ、また、メインアームにサブアーム(ガイドアーム)
が長穴とボルト・ナットにより車幅方向に取付位置を調
整可能に連結され、このサブアームにガイドローラが回
転自在に取り付けられているとともにゴムストッパが取
り付けられていた。なお、前記ガイドローラは車体に設
けられたガイドレール内を転動するが、メインローラは
平面状のベース上をスライドする。
して、例えば、実公昭58−11611号公報に記載の
ものが知られている。この従来のスライドドアの連結ア
ーム構造は、スライドドアにメインアームが固定され、
このメインアームにメインローラが回転自在に支持さ
れ、また、メインアームにサブアーム(ガイドアーム)
が長穴とボルト・ナットにより車幅方向に取付位置を調
整可能に連結され、このサブアームにガイドローラが回
転自在に取り付けられているとともにゴムストッパが取
り付けられていた。なお、前記ガイドローラは車体に設
けられたガイドレール内を転動するが、メインローラは
平面状のベース上をスライドする。
【0003】したがって、スライドドアを車体に取り付
ける際には、ガイドローラをガイドレールに設置した状
態でサブアームをメインアームにボルトで仮止めした
後、車体外板に対するスライドドア外板の位置を確認
し、両者の位置がずれていればボルトを緩めて長穴との
相対移動可能な範囲でメインアームとサブアームとを車
幅方向に移動させることによりスライドドアを車幅方向
に移動させてスライドドアの位置を調整し、この調整を
終えたらボルトを締結させる。
ける際には、ガイドローラをガイドレールに設置した状
態でサブアームをメインアームにボルトで仮止めした
後、車体外板に対するスライドドア外板の位置を確認
し、両者の位置がずれていればボルトを緩めて長穴との
相対移動可能な範囲でメインアームとサブアームとを車
幅方向に移動させることによりスライドドアを車幅方向
に移動させてスライドドアの位置を調整し、この調整を
終えたらボルトを締結させる。
【0004】また、スライドドアをスライドさせて全開
あるいは全閉とした時には、サブアームに設けたゴムス
トッパが車体のガイドレール近傍位置に設けた車体側ス
トッパに衝突してスライドが規制される。
あるいは全閉とした時には、サブアームに設けたゴムス
トッパが車体のガイドレール近傍位置に設けた車体側ス
トッパに衝突してスライドが規制される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構造では、
スライドドア外板位置を車体外板位置と調整可能なよう
にサブアームの長穴をメインアームの穴にボルト・ナッ
トで締結するようにしているが、スライドドアの開閉の
際にサブアームに取り付けたゴムストッパが車体側スト
ッパと衝突したときに、この衝撃がサブアームからボル
トと長穴を介してメインアームに伝達されるもので、開
閉を繰り返すとボルトによる締結力が緩んでガタが生
じ、スライドドアの位置にずれが生じてしまうことがあ
るという問題があった。
スライドドア外板位置を車体外板位置と調整可能なよう
にサブアームの長穴をメインアームの穴にボルト・ナッ
トで締結するようにしているが、スライドドアの開閉の
際にサブアームに取り付けたゴムストッパが車体側スト
ッパと衝突したときに、この衝撃がサブアームからボル
トと長穴を介してメインアームに伝達されるもので、開
閉を繰り返すとボルトによる締結力が緩んでガタが生
じ、スライドドアの位置にずれが生じてしまうことがあ
るという問題があった。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、スライドドアを車体に連結する連結ア
ームを第1・第2の2つのアームに分割してスライドド
アの取付位置を調整可能な構造とし、しかもスライドド
アをスライドさせたときに連結アームを車体に衝突させ
て全開あるいは全閉位置を規制するようにした構造であ
りながら、開閉を繰り返してもメインアームとサブアー
ムとの間にガタが生じないスライドドアの連結構造を提
供することを目的としている。
なされたもので、スライドドアを車体に連結する連結ア
ームを第1・第2の2つのアームに分割してスライドド
アの取付位置を調整可能な構造とし、しかもスライドド
アをスライドさせたときに連結アームを車体に衝突させ
て全開あるいは全閉位置を規制するようにした構造であ
りながら、開閉を繰り返してもメインアームとサブアー
ムとの間にガタが生じないスライドドアの連結構造を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明は、スライドドアが連結アームを介して車体に
連結され、前記連結アームは、スライドドアに固定され
たメインアームと、車体に設けられたガイドレールを転
動するローラが取り付けられたサブアームとで構成さ
れ、前記メインアームとサブアームとは、車幅方向に延
在された長穴とこの長穴に挿通されて両アームを締結さ
せる締結手段により、サブアームの取付位置を車幅方向
に調整して固定可能に連結されているスライドドアの連
結アーム構造において、前記メインアームに、前記ロー
ラとスライド方向で重なる位置あるいはその近傍まで延
在された延長部が設けられ、この延長部に、全開あるい
は全閉時に、車体のガイドレール近傍位置に設けられた
車体側ストッパ部と衝突してスライドを規制するドア側
ストッパ部が設けられている構造とした。
め本発明は、スライドドアが連結アームを介して車体に
連結され、前記連結アームは、スライドドアに固定され
たメインアームと、車体に設けられたガイドレールを転
動するローラが取り付けられたサブアームとで構成さ
れ、前記メインアームとサブアームとは、車幅方向に延
在された長穴とこの長穴に挿通されて両アームを締結さ
せる締結手段により、サブアームの取付位置を車幅方向
に調整して固定可能に連結されているスライドドアの連
結アーム構造において、前記メインアームに、前記ロー
ラとスライド方向で重なる位置あるいはその近傍まで延
在された延長部が設けられ、この延長部に、全開あるい
は全閉時に、車体のガイドレール近傍位置に設けられた
車体側ストッパ部と衝突してスライドを規制するドア側
ストッパ部が設けられている構造とした。
【0008】なお、前記メインアームをスライドドアの
上部に固定し、前記長穴をサブアームに形成する一方、
前記締結手段を、メインアームの上面に固定されたウエ
ルドナットとこのウエルドナットに下方から締結される
ボルトとで構成するようにしてもよい。
上部に固定し、前記長穴をサブアームに形成する一方、
前記締結手段を、メインアームの上面に固定されたウエ
ルドナットとこのウエルドナットに下方から締結される
ボルトとで構成するようにしてもよい。
【0009】
【作用】本発明では、スライドドアをスライドさせる
と、全開位置あるいは全閉位置でメインアームの延長部
に設けられているドア側ストッパ部が車体のガイドレー
ル近傍位置に設けられている車体側ストッパ部に衝突し
てスライドが規制される。この時、衝突の衝撃は、メイ
ンアームから直接スライドドアに入力されることにな
り、サブアームとメインアームの間を伝達されない。し
たがって、メインアームとサブアームとの間の長穴と締
結手段とにおいて、ガタが生じることがない。請求項2
記載の発明では、スライドドアを車体に連結する作業を
行う際に、スライドドアの組付位置を調整する場合に
は、スライドドアを開いて、連結アームの下方であるド
ア開口部の側からボルトを締めたり緩めたりする作業を
行う。
と、全開位置あるいは全閉位置でメインアームの延長部
に設けられているドア側ストッパ部が車体のガイドレー
ル近傍位置に設けられている車体側ストッパ部に衝突し
てスライドが規制される。この時、衝突の衝撃は、メイ
ンアームから直接スライドドアに入力されることにな
り、サブアームとメインアームの間を伝達されない。し
たがって、メインアームとサブアームとの間の長穴と締
結手段とにおいて、ガタが生じることがない。請求項2
記載の発明では、スライドドアを車体に連結する作業を
行う際に、スライドドアの組付位置を調整する場合に
は、スライドドアを開いて、連結アームの下方であるド
ア開口部の側からボルトを締めたり緩めたりする作業を
行う。
【0010】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】図2は、本発明実施例のスライドドアの連
結アーム構造を適用した自動車の要部を示す斜視図であ
って、車体の側部にドア開口部1が形成され、このドア
開口部1の上縁に沿ってアッパガイドレール2が設けら
れ、ドア開口部1の下縁に沿ってロアガイドレール3が
設けられ、ドア開口部1の後端部中間から後方に延在さ
れてリヤガイドレール4が設けられている。また、アッ
パガイドレール2の後端部の少し下方位置にゴム製の全
開アッパストッパ(車体側ストッパ部)5が設けられ、
ロアガイドレール3の後端部近傍位置に全開ロアストッ
パ6が設けられている。
結アーム構造を適用した自動車の要部を示す斜視図であ
って、車体の側部にドア開口部1が形成され、このドア
開口部1の上縁に沿ってアッパガイドレール2が設けら
れ、ドア開口部1の下縁に沿ってロアガイドレール3が
設けられ、ドア開口部1の後端部中間から後方に延在さ
れてリヤガイドレール4が設けられている。また、アッ
パガイドレール2の後端部の少し下方位置にゴム製の全
開アッパストッパ(車体側ストッパ部)5が設けられ、
ロアガイドレール3の後端部近傍位置に全開ロアストッ
パ6が設けられている。
【0012】各ガイドレール2,3,4は、それぞれス
ライドドア7の前端上部に設けられたアッパローラ8
と、スライドドア7の前端下部に設けられたロアローラ
9と、スライドドア7の後端中間部に設けられたリヤロ
ーラ10との転動をガイドするもので、実施例構造は、
アッパローラ8の部分に適用されている。
ライドドア7の前端上部に設けられたアッパローラ8
と、スライドドア7の前端下部に設けられたロアローラ
9と、スライドドア7の後端中間部に設けられたリヤロ
ーラ10との転動をガイドするもので、実施例構造は、
アッパローラ8の部分に適用されている。
【0013】図1は実施例構造の斜視図であって、アッ
パローラ8はメインアーム11とサブアーム12とから
なる連結アーム13に支持されている。前記メインアー
ム11は、スライドドア7の上端部にボルト14,14
により固定されている。このメインアーム11は、図示
のように断面が略コの字形状に形成されて車幅方向に延
在された本体部11aと、この本体部11aのドア側端
部の前後(図中矢印FR方向が車両前方である)に形成
されたフランジ部11b,11bとを備え、前記フラン
ジ部11bがスライドドア7にボルト止めされている。
また、前記本体部11aには、図示を省略した貫通穴上
にウエルドナット15が設けられ、その車内方向に車幅
方向に長い長穴11cならびに逃げ穴11dが縦に並ん
で形成されている。なお、逃げ穴11dは長穴11cよ
りも長くしかも幅広に形成されている。
パローラ8はメインアーム11とサブアーム12とから
なる連結アーム13に支持されている。前記メインアー
ム11は、スライドドア7の上端部にボルト14,14
により固定されている。このメインアーム11は、図示
のように断面が略コの字形状に形成されて車幅方向に延
在された本体部11aと、この本体部11aのドア側端
部の前後(図中矢印FR方向が車両前方である)に形成
されたフランジ部11b,11bとを備え、前記フラン
ジ部11bがスライドドア7にボルト止めされている。
また、前記本体部11aには、図示を省略した貫通穴上
にウエルドナット15が設けられ、その車内方向に車幅
方向に長い長穴11cならびに逃げ穴11dが縦に並ん
で形成されている。なお、逃げ穴11dは長穴11cよ
りも長くしかも幅広に形成されている。
【0014】前記メインアーム11の本体部11aの下
面に、前記サブアーム12が固定されている。すなわ
ち、サブアーム12には、一端部に長穴12aが穿設さ
れ、中間部に規制ピン12bが立設され、他端部にカシ
メ穴12cが穿設されている。なお、前記長穴12aの
長さは前記長穴11cと同じ寸法に形成されている。そ
して、このサブアーム12が、前記メインアーム11の
本体部11aの下面に当接されて、図3の断面図に示す
ように前記規制ピン12bを長穴11cに下方から挿通
させるとともに、調整ボルト16を下方から長穴12a
に挿通させてウエルドナット15に締結させて固定され
ている。また、前記逃げ穴11dの下方にはカシメ穴1
2cが重なって配置されて、前記アッパローラ8を回動
可能に支持する支軸8aが逃げ穴11dならびにカシメ
穴12cを貫通して下からカシメられている。
面に、前記サブアーム12が固定されている。すなわ
ち、サブアーム12には、一端部に長穴12aが穿設さ
れ、中間部に規制ピン12bが立設され、他端部にカシ
メ穴12cが穿設されている。なお、前記長穴12aの
長さは前記長穴11cと同じ寸法に形成されている。そ
して、このサブアーム12が、前記メインアーム11の
本体部11aの下面に当接されて、図3の断面図に示す
ように前記規制ピン12bを長穴11cに下方から挿通
させるとともに、調整ボルト16を下方から長穴12a
に挿通させてウエルドナット15に締結させて固定され
ている。また、前記逃げ穴11dの下方にはカシメ穴1
2cが重なって配置されて、前記アッパローラ8を回動
可能に支持する支軸8aが逃げ穴11dならびにカシメ
穴12cを貫通して下からカシメられている。
【0015】また、図1に示すようにメインアーム11
の本体部11aはサブアーム12のアッパローラ8を支
持している部位よりも車内方向に延在されており、長穴
11cよりも車内方向の部分が延長部11eである。そ
して、この延長部11eの車両後方を向いた面に、前記
全開アッパストッパ5と衝突するストッパ当り面(ドア
側ストッパ部)11fが設けられている。
の本体部11aはサブアーム12のアッパローラ8を支
持している部位よりも車内方向に延在されており、長穴
11cよりも車内方向の部分が延長部11eである。そ
して、この延長部11eの車両後方を向いた面に、前記
全開アッパストッパ5と衝突するストッパ当り面(ドア
側ストッパ部)11fが設けられている。
【0016】次に、実施例の作用について説明する。
【0017】a)車体組付時 スライドドア7を車体に組み付けるにあたり、前もって
メインアーム11にサブアーム12を組み付けて調整ボ
ルト16で仮止めし、さらに、アッパローラ8をカシメ
ておく。
メインアーム11にサブアーム12を組み付けて調整ボ
ルト16で仮止めし、さらに、アッパローラ8をカシメ
ておく。
【0018】次に、スライドドア7を車体に組み付けて
アッパローラ8をアッパガイドレール2内に配置させる
が、この時、スライドドア7の外板位置が車体の外板位
置に対して正規の組付位置に配置されたか否かをチェッ
クし、不具合があれば、スライドドア7を開いて、ドア
開口部1側である下方から調整ボルト16を緩めて、こ
の調整ボルト16と長穴12aとにより(長穴11cと
規制ピン12bでも同様であるが)両者の相対移動が可
能な範囲でスライドドア7の位置を調整して正規の位置
に配置後に調整ボルト16を下方から締結させる。
アッパローラ8をアッパガイドレール2内に配置させる
が、この時、スライドドア7の外板位置が車体の外板位
置に対して正規の組付位置に配置されたか否かをチェッ
クし、不具合があれば、スライドドア7を開いて、ドア
開口部1側である下方から調整ボルト16を緩めて、こ
の調整ボルト16と長穴12aとにより(長穴11cと
規制ピン12bでも同様であるが)両者の相対移動が可
能な範囲でスライドドア7の位置を調整して正規の位置
に配置後に調整ボルト16を下方から締結させる。
【0019】b)スライドドア開時 スライドドア7を組み付け後、スライドドア7を開いた
時には、全開位置に達するとメインアーム11のストッ
パ当り面11fが全開アッパストッパ5に衝突してスラ
イドが規制される。この時、衝突の衝撃は、メインアー
ム11から直接スライドドア7に入力されることにな
り、サブアーム12とメインアーム11の間を伝達され
ない。したがって、メインアーム11とサブアーム12
との間の長穴12aと調整ボルト16とにおいて、ガタ
が生じることがない。
時には、全開位置に達するとメインアーム11のストッ
パ当り面11fが全開アッパストッパ5に衝突してスラ
イドが規制される。この時、衝突の衝撃は、メインアー
ム11から直接スライドドア7に入力されることにな
り、サブアーム12とメインアーム11の間を伝達され
ない。したがって、メインアーム11とサブアーム12
との間の長穴12aと調整ボルト16とにおいて、ガタ
が生じることがない。
【0020】以上説明したように、本実施例のスライド
ドアの連結アーム構造にあっては、連結アーム13をメ
インアーム11とサブアーム12に分割してスライドド
ア7の組付位置を調節可能な構造としながら、全開時に
は、メインアーム11に形成したストッパ当り面11f
が車体の全開アッパストッパ5に衝突するように構成し
ているため、全開時に全開アッパストッパ5に衝突した
際の衝撃が、サブアーム12を介すること無しにメイン
アーム11に入力されて、上記位置調整のための構造で
ある長穴12aとボルト16の間に入力されることがな
く、この部位にガタが生じることがないという効果が得
られる。
ドアの連結アーム構造にあっては、連結アーム13をメ
インアーム11とサブアーム12に分割してスライドド
ア7の組付位置を調節可能な構造としながら、全開時に
は、メインアーム11に形成したストッパ当り面11f
が車体の全開アッパストッパ5に衝突するように構成し
ているため、全開時に全開アッパストッパ5に衝突した
際の衝撃が、サブアーム12を介すること無しにメイン
アーム11に入力されて、上記位置調整のための構造で
ある長穴12aとボルト16の間に入力されることがな
く、この部位にガタが生じることがないという効果が得
られる。
【0021】また、メインアーム11に延長部11eを
設けてストッパ当たり面11fをアッパローラ8と前後
方向で重なる位置に配置させているため、全開アッパス
トッパ5をアッパガイドレール2と上下方向で重なる近
接位置に配置させることになり、全開アッパストッパ5
の位置決めが容易である。
設けてストッパ当たり面11fをアッパローラ8と前後
方向で重なる位置に配置させているため、全開アッパス
トッパ5をアッパガイドレール2と上下方向で重なる近
接位置に配置させることになり、全開アッパストッパ5
の位置決めが容易である。
【0022】また、実施例では、ウエルドナット15を
メインアーム11の上面に設けるとともにサブアーム1
2をメインアーム11の下面に配置して調整ボルト16
の頭部をドア開口部1側である下方に向けたため、調整
ボルト16を締めたり緩めたりする作業がドア開口部1
側から行うことができ、すなわち、スライドドア7の上
側からこのような作業を行わなくて良く、作業性に優れ
ているという効果が得られる。
メインアーム11の上面に設けるとともにサブアーム1
2をメインアーム11の下面に配置して調整ボルト16
の頭部をドア開口部1側である下方に向けたため、調整
ボルト16を締めたり緩めたりする作業がドア開口部1
側から行うことができ、すなわち、スライドドア7の上
側からこのような作業を行わなくて良く、作業性に優れ
ているという効果が得られる。
【0023】また、実施例では、メインアーム11とサ
ブアーム12の間で伝達される荷重は、調整ボルト16
と長穴12aの他にも規制ピン12bと長穴11cで分
担され、調整ボルト16におけるガタ発生を防止でき
る。
ブアーム12の間で伝達される荷重は、調整ボルト16
と長穴12aの他にも規制ピン12bと長穴11cで分
担され、調整ボルト16におけるガタ発生を防止でき
る。
【0024】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0025】例えば、実施例では、アッパローラ8を支
持する連結アーム13に適用したが、スライドドア7の
ロアローラ9を支持するアームにも適用することができ
る。この場合、ボルトを上から締結できるようにウエル
ドナットをメインアームの下面に設けるのが好ましいも
ので、これにより、ドア開口部側からボルトの締結作業
ができる。
持する連結アーム13に適用したが、スライドドア7の
ロアローラ9を支持するアームにも適用することができ
る。この場合、ボルトを上から締結できるようにウエル
ドナットをメインアームの下面に設けるのが好ましいも
ので、これにより、ドア開口部側からボルトの締結作業
ができる。
【0026】また、実施例では全開ストッパに適用した
例を示したが、全閉ストッパにも適用できる。
例を示したが、全閉ストッパにも適用できる。
【0027】また、実施例では、車体側ストッパにゴム
製のストッパを固定して、メインアームのドア側ストッ
パとしての当り面を衝突させるように構成したが、これ
とは逆にメインアームにゴム製のストッパを設け、車体
側の当たり面に衝突させるようにしてもよい。
製のストッパを固定して、メインアームのドア側ストッ
パとしての当り面を衝突させるように構成したが、これ
とは逆にメインアームにゴム製のストッパを設け、車体
側の当たり面に衝突させるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明のスライ
ドドアの連結アーム構造にあっては、メインアームに、
ローラとスライド方向で重なる位置あるいはその近傍ま
で延在された延長部を設け、この延長部に、全開あるい
は全閉時に、車体のガイドレール近傍位置に設けられた
車体側ストッパ部と衝突してスライドを規制するドア側
ストッパ部を設けた構造とした。これにより、ドア側ス
トッパ部と車体側ストッパ部が衝突してスライド規制を
行った時には、衝突の衝撃が、メインアームから直接ス
ライドドアに入力されてサブアームとメインアームの間
を伝達されないもので、両アームを連結する長穴と締結
手段とにおいてガタが生じることがなく、従って、この
ガタに起因してスライドドアの外板面が車体の外板面か
らずれるという不具合を未然に防止できるという効果が
得られる。
ドドアの連結アーム構造にあっては、メインアームに、
ローラとスライド方向で重なる位置あるいはその近傍ま
で延在された延長部を設け、この延長部に、全開あるい
は全閉時に、車体のガイドレール近傍位置に設けられた
車体側ストッパ部と衝突してスライドを規制するドア側
ストッパ部を設けた構造とした。これにより、ドア側ス
トッパ部と車体側ストッパ部が衝突してスライド規制を
行った時には、衝突の衝撃が、メインアームから直接ス
ライドドアに入力されてサブアームとメインアームの間
を伝達されないもので、両アームを連結する長穴と締結
手段とにおいてガタが生じることがなく、従って、この
ガタに起因してスライドドアの外板面が車体の外板面か
らずれるという不具合を未然に防止できるという効果が
得られる。
【0029】請求項2記載の発明では、メインアームを
スライドドアの上部に固定し、長穴をサブアームに形成
している一方、締結手段を、メインアームの上面に固定
されたウエルドナットとこのウエルドナットに下方から
締結されるボルトとで構成したため、スライドドアを車
体に連結する作業を行う際に、スライドドアを開いて、
連結アームの下方である開口部の側からボルトを締めた
り緩めたりすることができ、スライドドアの連結位置を
調整する作業が容易であるという効果が得られる。
スライドドアの上部に固定し、長穴をサブアームに形成
している一方、締結手段を、メインアームの上面に固定
されたウエルドナットとこのウエルドナットに下方から
締結されるボルトとで構成したため、スライドドアを車
体に連結する作業を行う際に、スライドドアを開いて、
連結アームの下方である開口部の側からボルトを締めた
り緩めたりすることができ、スライドドアの連結位置を
調整する作業が容易であるという効果が得られる。
【図1】本発明実施例のスライドドアの連結アーム構造
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図2】実施例構造を適用した自動車の分解斜視図であ
る。
る。
【図3】実施例構造の断面図である。
2 アッパガイドレール 5 全開アッパストッパ(車体側ストッパ部) 7 スライドドア 11 メインアーム 11e 延長部 11f ストッパ当り面(ドア側ストッパ部) 12 サブアーム 12a 長穴 13 連結アーム 15 ウエルドナット(締結手段) 16 調整ボルト(締結手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 スライドドアが連結アームを介して車体
に連結され、 前記連結アームは、スライドドアに固定されたメインア
ームと、車体に設けられたガイドレールを転動するロー
ラが取り付けられたサブアームとで構成され、前記メイ
ンアームとサブアームとは、車幅方向に延在された長穴
とこの長穴に挿通されて両アームを締結させる締結手段
により、サブアームの取付位置を車幅方向に調整して固
定可能に連結されているスライドドアの連結アーム構造
において、 前記メインアームに、前記ローラとスライド方向で重な
る位置あるいはその近傍まで延在された延長部が設けら
れ、 この延長部に、全開あるいは全閉時に、車体のガイドレ
ール近傍位置に設けられた車体側ストッパ部と衝突して
スライドを規制するドア側ストッパ部が設けられている
ことを特徴とするスライドドアの連結アーム構造。 - 【請求項2】 前記メインアームがスライドドアの上部
に固定され、 前記長穴がサブアームに形成されている一方、前記締結
手段が、メインアームの上面に固定されたウエルドナッ
トとこのウエルドナットに下方から締結されるボルトと
で構成されていることを特徴とする請求項1記載のスラ
イドドアの連結アーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7590895A JPH08268074A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スライドドアの連結アーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7590895A JPH08268074A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スライドドアの連結アーム構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08268074A true JPH08268074A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13589916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7590895A Pending JPH08268074A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スライドドアの連結アーム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08268074A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006200216A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Daido Metal Co Ltd | 車両用スライドドアのガイドローラ |
CN115637905A (zh) * | 2022-09-26 | 2023-01-24 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种汽车车门铰链结构、滑门***及车辆 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7590895A patent/JPH08268074A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006200216A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Daido Metal Co Ltd | 車両用スライドドアのガイドローラ |
CN115637905A (zh) * | 2022-09-26 | 2023-01-24 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种汽车车门铰链结构、滑门***及车辆 |
CN115637905B (zh) * | 2022-09-26 | 2024-05-07 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种汽车车门铰链结构、滑门***及车辆 |
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