JPH08267710A - 印刷画像後処理装置 - Google Patents

印刷画像後処理装置

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JPH08267710A
JPH08267710A JP7075406A JP7540695A JPH08267710A JP H08267710 A JPH08267710 A JP H08267710A JP 7075406 A JP7075406 A JP 7075406A JP 7540695 A JP7540695 A JP 7540695A JP H08267710 A JPH08267710 A JP H08267710A
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JP
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ink
removing liquid
excess
printing ink
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Application number
JP7075406A
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English (en)
Inventor
Takashi Isozaki
貴 磯崎
Ryuji Higa
隆二 比嘉
Takahito Toshima
隆人 戸島
Sadanao Okuda
貞直 奥田
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L41/00Cleaning arrangements or devices
    • B41L41/02Cleaning arrangements or devices for forme cylinders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
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    • B41J2/1721Collecting waste ink; Collectors therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers

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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】余剰インキ除去液が塗布された接触ローラ37と
対向ローラ39とで印刷済みの被印刷体Pを搬送し、接触
ローラに余剰インキを転移させ、被印刷体の画像から余
剰分の印刷インキを取り除く装置において、余剰インキ
が混ざった余剰インキ除去液を分離して再利用する。 【構成】印刷インキに相溶せず、表面張力が印刷インキ
の表面張力よりも低い余剰インキ除去液が、接触ローラ
37に塗布される。接触ローラ37が被印刷体の印刷画像面
に接触する。印刷インキの余剰分cは、被印刷体Pから
接触ローラ37の余剰インキ除去液に転移し、接触ローラ
37の回転に伴いブレード45によって接触ローラ37から除
去される。印刷インキが混ざった余剰インキ除去液は、
フィルタ61において分離され、再利用される。フィルタ
の単位厚さ当たりの通気抵抗〔kPa・sec/m2〕は0.05よ
りも大きいので、余剰インキ除去液からの印刷インキの
分離は効率良く行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷等の印刷装置に
おいて使用される印刷画像後処理装置に関する。本発明
は、特に印刷物における裏移り、裏抜け対策として有効
である。
【0002】
【従来の技術】液体の印刷インキを使用する印刷におい
ては、印刷直後に被印刷体を重ねた場合に、印刷画像を
形成している印刷インキが一枚上の裏面に付着する裏移
りが発生したり、また印刷直後に印刷画像面が指先など
で軽く擦られただけで印刷画像が崩れる等の不都合が発
生したり、さらに印刷画像を形成している印刷インキが
被印刷体を通過して裏面に滲み出る裏抜けなどの問題が
発生することがある。
【0003】これらの問題は、被印刷体上に印刷画像を
形成する印刷インキの量、即ち着肉量が他の印刷に比し
て多い孔版印刷において特に顕著である。
【0004】従来、この裏移り、裏抜け等の発生を防止
するため、被印刷体に対する着肉量を印刷過程で低減す
る試みがなされている。しかしながら、着肉量の定量的
制御は難しく、着肉量を抑え過ぎると印刷画像の濃度低
下、かすれなどを生じ、印刷画像の品質を低下させる原
因になってしまう。
【0005】また、前述したような問題を回避する手段
として、印刷画像を形成する印刷インキを加熱乾燥する
ことも考えられるが、その場合には相当大きい発熱量を
有するヒーターを使用しなければならない。このように
ヒータ等の乾燥手段によって被印刷物を乾燥させる場合
には、印刷機の印刷速度が高速度化するほど乾燥手段に
課せられる条件は厳しくなる。実際には、裏移り、裏抜
け等の発生を防止する効果が得られるほどの高速で印刷
インキを乾燥させることはできない。
【0006】この他、印刷方式によっては、澱粉、タル
クなどの微粉を印刷画像面に塗布して裏移りを防止する
場合もある。しかしながら、このような微粉の塗布装置
は圧縮空気を使っており、かかる装置を備えた印刷装置
は相当大きな印刷装置となってしまう。
【0007】また印刷完了後の被印刷体を排紙トレイ、
ソータなどへ搬送する場合、印刷画像の保全のために、
被印刷体の印刷画像面には搬送ローラを当てることがで
きない。このため、従来は、被印刷体の裏面(非印刷画
像面)にのみ接触するベルトコンベア等の搬送機構によ
り被印刷体を搬送していた。この種の被印刷体搬送装置
は、例えば特開昭50−88769号公報に示されてい
る。
【0008】しかし、印刷画像面に接触せず、裏面のみ
に接触して被印刷体の搬送を行うと、PPCなどの複写
装置のように複写用紙を両面から挟んで強制的に搬送す
る場合に比べ、排紙トレイ、ソータなどの搬送先で紙揃
えに不良が生じる等、排紙性能が劣る。この傾向は、印
刷速度、換言すれば排紙速度の高速化に伴い顕著なもの
になっている。またこのような問題点は、印刷装置にお
ける排紙搬送路の経路設定の自由度を大きく低減させて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、印刷の
品位を向上させるために、被印刷体から余剰のインキを
除去する新規な装置を発明した。この装置は、余剰イン
キ除去液を周面に層状に塗布して回転する接触ローラ
と、接触ローラに対向して回転する対向ローラを有し、
接触ローラと対向ローラによって印刷済みの被印刷体を
挟持して搬送する。そして、被印刷体の印刷画像面上の
余剰分の印刷インキを、接触ローラの層状の余剰インキ
除去液に転移させ、この接触ローラ上の余剰のインキは
接触ローラに接触するブレード等のクリーニング手段に
よって除去する。
【0010】前記装置において用いられる余剰インキ除
去液は、印刷インキとは相溶せず、且つ、表面張力が印
刷インキよりも低い液体である。従って、この余剰イン
キ除去液が塗布された接触ローラに印刷物から余剰のイ
ンキが転移すると、かかる余剰の印刷インキは、余剰イ
ンキ除去液中に分散した状態で存在する。この余剰イン
キ除去液を再度利用するためには、余剰インキ除去液と
印刷インキを分離する必要があった。
【0011】本発明は、上述の如き従来の問題点に着目
し、本願発明者等の提案になる前述した余剰インキを除
去する装置の改良を目指したものであり、印刷された被
印刷体において裏移り・裏抜け等の発生を他の障害を誘
発することなく確実に回避し、印刷画像面の余剰分の印
刷インキを取り除くことができ、しかも余剰分の印刷イ
ンキの除去に使用する余剰インキ除去液を繰り返して使
用できる印刷画像後処理装置を提供することを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された印
刷画像後処理装置は、印刷画像を形成する印刷インキに
相溶せず印刷インキよりも表面張力が低い余剰インキ除
去液が塗布されて回転駆動される接触部材と、前記接触
部材との間に印刷済みの被印刷体を挟んで搬送すること
により被印刷体の印刷画像を形成している印刷インキの
うち余剰の印刷インキを前記余剰インキ除去液に転移さ
せる対向部材と、前記接触部材に余剰インキ除去液を供
給する供給手段と、余剰インキを余剰インキ除去液と共
に除去するクリーニング手段と、前記被印刷体から転移
した余剰の印刷インキを含む余剰インキ除去液を余剰イ
ンキ除去液と印刷インキとに分離すると共に、その通気
抵抗と厚さの関係が次式を満たす分離手段とを有するこ
とを特徴としている。 0.05<(通気抵抗)/(厚さ)〔kPa・sec/
2
【0013】請求項2に記載された印刷画像後処理装置
は、請求項1記載の印刷画像後処理装置において、前記
接触部材が、複数個のローラ間に掛け渡された無端ベル
トであることを特徴としている。
【0014】請求項3に記載された印刷画像後処理装置
は、請求項1記載の印刷画像後処理装置において、前記
接触部材が、前記対向部材との間に印刷済みの被印刷体
を挟む接触ローラであることを特徴としている。
【0015】
【作用】接触部材の周面に付着した余剰インキ除去液
が、被印刷体の印刷画像面に接触する。印刷画像を形成
している印刷インキの余剰分が、接触部材の余剰インキ
除去液層に転移し、被印刷体から除去される。余剰イン
キ除去液は、印刷画像を形成する印刷インキに相溶せ
ず、且つ表面張力が前記印刷インキよりも低い液体であ
る。このため、余剰インキ除去液層に転移した余剰の印
刷インキは、余剰インキ除去液層の表面に余剰インキ除
去液とは物理的に分離した浮遊状態で存在する。接触部
材の表面から浮遊した状態にある余剰の印刷インキは、
接触部材の回転に伴い、接触部材の表面に接触するクリ
ーニング手段によって余剰インキ除去液と共に接触部材
から除去される。この印刷インキを含む余剰インキ除去
液は、分離手段によって余剰インキ除去液と印刷インキ
とに分離される。分離手段の単位厚さ当たりの通気抵抗
〔kPa・sec/m2 〕は0.05よりも大きいの
で、余剰インキ除去液からの印刷インキの分離は効率良
く行われる。
【0016】
【実施例】図1及び図2を参照して第1実施例の孔版印
刷装置の構造を説明する。原稿画像読み取り部5はイメ
ージスキャナ3を有し、印刷すべき原稿の画像を読み取
る。製版部9は製版デバイス7を有し、原稿読み取り部
5が読み取った原稿画像データに応じて孔版印刷用原紙
Sに穿孔画像を形成する。
【0017】円筒状の印刷ドラム13の外周面には、製
版部9により穿孔された孔版印刷用原紙Sが巻き付けら
れる。印刷ドラム13の内部にはインクのスキージ装置
を含むインク供給装置11があり、印刷ドラム13の内
周面にインクを供給する。印刷ドラム13の下方には上
下動するプレスローラ15がある。プレスローラ15
は、印刷ドラム13とプレスローラ15の間に供給され
る被印刷体Pを印刷ドラム13との間で挟持搬送し、被
印刷体Pに画像を形成させる。
【0018】給紙部23においては、給紙台17上の被
印刷体Pが紙捌きローラ19により1枚ずつ送りださ
れ、給紙タイミングローラ21によってプレスローラ1
5と印刷ドラム13の間に送りこまれる。
【0019】排紙部33においては、剥ぎ取り爪25が
被印刷体を印刷ドラム13から剥がす。剥ぎ取られた被
印刷体Pはベルトコンベア機構の搬送装置27によって
印刷画像後処理装置29に搬送される。印刷画像後処理
装置29は、被印刷体Pの印刷画像から余剰のインクを
除去する処理を行う。処理済みの被印刷体は排紙台31
に排出されて積み重ねられていく。
【0020】印刷が終了した孔版印刷用原紙Sは、排版
部35によって印刷ドラム13から剥ぎ取られて廃棄さ
れる。
【0021】上記の構成における印刷動作を説明する。
印刷ドラム13が不図示の駆動手段により自身の中心軸
線の周りに図中反時計廻り方向に回転駆動される。印刷
ドラム13の回転に同期した所定のタイミングで被印刷
体Pが給紙タイミングローラ21により図にて左方より
右方へ搬送され、印刷ドラム13とプレスローラ15と
の間に供給される。被印刷体Pは、印刷ドラム13の外
周面に巻き付けられている孔版原紙Sに対してプレスロ
ーラ15によって押し付けられ、孔版印刷が施される。
【0022】印刷済みの被印刷体Pは、剥ぎ取り爪25
により印刷ドラム13から剥ぎ取られ、印刷画像面を上
面にして排紙搬送装置27によって印刷画像後処理装置
29へ送られる。被印刷体Pは、印刷画像後処理装置2
9により印刷画像後処理作用を受けつつ排紙台31へ向
けて搬送され、排紙台31上に積み重ねられる。
【0023】次に、前記印刷画像後処理装置29の構成
と作用について説明する。図2に示す如く、印刷画像後
処理装置29は、印刷完了後の被印刷体Pの印刷画像面
(上面)に接触する接触部材としての接触ローラ37
と、接触ローラ37と対向配置された対向部材としての
対向ローラ39とを有する。接触ローラ37と対向ロー
ラ39は、各々軸41,43により互いに平行に且つ回
転可能に支持されている。対向ローラ39は、図示しな
い付勢手段としてのばねにより、図にて上方、即ち接触
ローラ37へ向けて付勢されている。接触ローラ37と
対向ローラ39の間に被印刷体Pがない場合には、接触
ローラ37と対向ローラ39は互いに接触する。
【0024】接触ローラ37の外周面37a(余剰イン
キ除去液塗布面)には、断面略矩形の板状の部材である
ブレード45が接している。ブレード45は、基端部を
板金部材の先端に固定されており、先端部が接触ローラ
37に接している。ブレード45は、接触ローラ37の
頂点の上方に傾斜した姿勢で設けられており、その先端
部の下側角部が、接触ローラ37の頂点よりも回転方手
前側において、接触ローラ37の外周面37aに接触し
ている。
【0025】ブレード45と接触ローラ37の接触位置
よりも回転方向手前側において、接触ローラ37の外周
面37aの上方には、余剰インキ除去液供給ノズル47
が設けられている。余剰インキ除去液供給ノズル47
は、余剰インキ除去液を前記接触ローラ37の外周面3
7aに供給する供給手段である。余剰インキ除去液は、
印刷画像を形成する印刷インキに相溶せず、表面張力が
印刷インキの表面張力よりも低い液体である。
【0026】前記余剰インキ除去液供給ノズル47が接
触ローラ37の外周面37aに余剰インキ除去液を供給
すれば、余剰インキ除去液は図示のように前記ブレード
45と接触ローラ37との間に溜まる。接触ローラ37
の回転に伴い、余剰インキ除去液は接触ローラ37とブ
レード45の間を通って接触ローラ37の表面に層を形
成する。この時、ブレード45は、接触ローラ37の外
周面37aに形成される余剰インキ除去液の液量を均一
とする作用を有する。さらに、ブレード45は接触ロー
ラ37の外周面37aの汚れを除去するクリーニング手
段としても作用する。
【0027】接触ローラ37の回転方向についてブレー
ド45の手前側には、余剰インキ除去液の回収手段とし
てシート状弾性体49が設けられている。シート状弾性
体49は所定の弾性を有する薄い板状の部材である。ブ
レード45と接触ローラ37の接触位置よりも接触ロー
ラ37の回転方向の手前側に位置する接点dにおいて、
シート状弾性体49の先端部は接触ローラ37の外周面
37aに接触している。さらに、シート状弾性体49
は、前記接点dにおける接触ローラ37の接線eよりも
接触ローラ37に近接した位置に配置され、その後端部
は先端部よりも低い位置にある。従って、シート状弾性
体49の先端部付近の一部分は接触ローラ37の外周面
37aに対して所定の長さを以て密着し、従って当該部
分のシート状弾性体49は接触ローラ37の外周面37
aの形状に倣って弾性変形している。
【0028】シート状弾性体49の後端部は、前記接点
dよりも下方に配置された余剰インキ除去液の受け皿部
材51に固定されている。シート状弾性体49の先端部
は自由端であり、上述したように接触ローラ37に接触
している。このように、シート状弾性体49は、自由端
である先端部が接触ローラ37に接触し、固定された後
端部が下方に位置するように傾斜して配置されている。
【0029】受け皿部材51の下面には、余剰インキを
含む余剰インキ除去液を排出する導管60が接続連通さ
れている。導管60はゴム及び/又は金属からなる。導
管60は分離手段としてのフィルタ61に導かれてい
る。フィルタ61は、印刷インキが含まれた余剰インキ
除去液を、印刷インキと余剰インキ除去液に分離する。
即ち印刷インキはフィルタ61内に保持され、余剰イン
キ除去液はフィルタ61を通過する。フィルタ61の下
面には、導管60が接続連通されており、この導管60
は液の搬送手段である図示しないポンプを介して前記余
剰インキ除去液供給ノズル47に接続されている。
【0030】前記フィルタ61は、単位厚さ当たりの通
気抵抗が0.05〔kPa・sec/m2 〕よりも大き
いため、余剰インキ除去液中に分散した印刷インキを効
率よく回収することができる。
【0031】この単位厚さ当たりの通気抵抗が0.05
〔kPa・sec/m2 〕よりも小さいと、印刷インキ
は殆ど回収されず、余剰インキ除去液と共にフィルタ6
1を通過してしまう。また、この通気抵抗の値は、より
効率的な印刷インキの回収を考慮すると特に0.2〜
5.0〔kPa・sec/m2 〕の範囲が好ましく、こ
れよりも大きくなると印刷インキがフィルタ61の表面
のみに停滞して内部に進行できなくなり、フィルタとし
ての分離性能が低下してしまう。
【0032】また、通気抵抗(R)は(2)式で求める
こともできる。 通気抵抗(R)=圧力差(P)/通気量(V) … (2) 単位は、圧力差(P)はPa、通気量(V)はm3 /m
2 ・secである。
【0033】フラジール型通気性試験機は、試験片の両
面に一定の圧力差P(例えばP=0.5インチ水圧柱)
を加え、試験片を通過する通気量Vを求める装置であ
る。この試験機を用いれば、上記式(2)より通気抵抗
(R)を求めることができる。また、この試験機は、一
定の通気量Vにおいて圧力差Pを測定することもでき
る。
【0034】本実施例のフィルタ61としては、不織
布、織布、紗、濾紙、スポンジ等、流体を通過させる性
質を備えたあらゆる種類の多孔性の材料を使用すること
ができる。例えば、不織布としては、ポリエステル、ポ
リプロピレン、レーヨン、ガラス、アセテート等の化学
繊維や、羊毛、麻、石綿等の天然繊維が使用できる。ま
た製法についても限定がなく、全ての製法の不織布を使
用できる。さらに、樹脂の連続シートを連続発泡させた
ような多孔性材料も使用することができる。
【0035】余剰インキ除去液としては、印刷用紙Pの
印刷画像面上に印刷画像を形成する印刷インキと相溶せ
ず、表面張力がその印刷インキの表面張力より低い液体
である。この条件を満たす液体としては、ジメチルシリ
コーンオイル、及びフェニル、ポリエーテル、フッ素、
アミノ、エポキシ、カルボキシル、カルビノール、メタ
クリル、メルカプト、フェノールなどの変成シリコーン
オイルが用いられる。この他、界面活性剤、有機溶剤な
どが添加された水溶液でも有効であるが、その殆どが1
(cps)以下となり、余剰インキが本来流れる箇所以
外の部分に、この印刷インキを含む余剰インキ除去液が
流れだし、被印刷体を汚すことがあるため、適宜、選定
を行う必要がある。
【0036】水に添加する界面活性剤としては、アニオ
ン、カチオン、及び両性のイオン系、並びに非イオン系
の界面活性剤があり、この界面活性剤の添加量は余剰イ
ンキ除去液の表面張力が印刷インキの表面張力より低く
なるように決定される。
【0037】水に添加する有機溶剤は、水と相溶する有
機溶剤であり、これには、メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、エチ
レングリコール、グリセリンなどがある。
【0038】また、余剰インキ除去後は、接触ローラ3
7の外周面37a上に均一に塗布され、その塗布厚は
0.0001〜1μm程度が好ましい。これを被印刷体
に対する塗布量に換算すれば、0.1〜100mg/B
4判程度となる。
【0039】接触ローラ37、対向ローラ39、ブレー
ド45は余剰インキ除去液により膨潤などの変質を来す
ことがない材質のものにより構成する。余剰インキ除去
液の主成分が例えばシリコーン系オイルである場合に
は、接触ローラ37、対向ローラ39、ブレード45
は、フッ素系樹脂(ゴム)、フェニル変成シリコーン樹
脂(ゴム)、ウレタンゴムなどにより構成するのが好ま
しい。
【0040】次に、以上のように構成された印刷画像後
処理装置29の作用について説明する。印刷済みの被印
刷体Pが、接触ローラ37と対向ローラ39に挟まれて
搬送される。接触ローラ37の外周面37aに形成され
ている余剰インキ除去液皮膜aが、被印刷体Pの印刷画
像面に接触する。この接触により、被印刷体P上に印刷
画像を形成している印刷インキbのうち、余剰の印刷イ
ンキが、接触ローラ37の余剰インキ除去液皮膜aに転
移し、余剰の印刷インキが被印刷体Pより取り除かれ
る。
【0041】接触ローラ37の余剰インキ除去液皮膜a
に転移した印刷インキcは、接触ローラ37の回転に伴
い、シート状弾性体49と接触ローラ37の摺接部を通
過する。
【0042】本実施例において使用される余剰インキ除
去液は、印刷画像を形成する印刷インキbに対して相溶
せず、その表面張力が印刷インキcの表面張力よりも低
い液体である。従って、余剰の印刷インキcが転移した
接触ローラ37の余剰インキ除去液皮膜aがブレード4
5によって掻き取られると、印刷インキcを分散状態に
て含む余剰インキ除去液溜まり部fが、接触ローラ37
の回転方向についてブレード45の手前側に発生する。
【0043】このブレード45を通過した後の接触ロー
ラ37の外周面37aには、印刷インキcを含まない余
剰インキ除去液皮膜aが再生される。接触ローラ37
は、この余剰インキ除去液皮膜aをもって被印刷体Pの
印刷画像面と再接触するから、被印刷体Pの印刷画像面
が接触ローラ37に転移した印刷インキcにより汚損さ
れることはない。
【0044】ブレード45と接触ローラ37の外周面3
7aとの接触位置が接触ローラ37の頂点より回転方向
手前側にあるため、前記余剰インキ除去液溜まり部fの
液量がある限度を越えると、接触ローラ37が回転して
いても、余剰インキ除去液溜まり部fの余剰インキ除去
液は自重によって接触ローラ37の回転方向とは逆方向
へ流れ始める。この余剰インキ除去液の流れはシート状
弾性体49の傾斜した上面に案内されて流れ、受け皿5
1内に落下して回収される。
【0045】余剰の印刷インキを含む余剰インキ除去液
は、受け皿51から導管60を経てフィルタ61に回収
される。フィルタ61は、印刷インキが含まれた余剰イ
ンキ除去液を、印刷インキと余剰インキ除去液に分離す
る。即ち印刷インキはフィルタ61内に保持され、余剰
インキ除去液はフィルタ61を通過する。フィルタ61
を通過した余剰インキ除去液は、ポンプによって余剰イ
ンキ除去液供給ノズル47に循環され、前記接触ローラ
37の外周面37aに再び供給される。
【0046】このように、被印刷体Pは、接触ローラ3
7と対向ローラ39の間を通過することにより、上述の
如く印刷画像を形成している印刷インキbの余剰分は接
触ローラ37の外周面37aより確実に除去される。こ
れにより印刷済みの被印刷体における裏移り、裏抜けの
発生が抑制され、また排紙直後に印刷画像面が指先など
で擦られても印刷画像が崩れ難くなり、さらに印刷画像
を形成している印刷インキbの乾燥が速くなる。また、
余剰インキ除去液は繰り返して使用できるので経済的で
ある。
【0047】次に、以上説明した実施例のさらに具体的
な態様である例1〜例6と比較例を説明する。 (例1)孔版印刷機(登録商標 リソグラフRA205
理想科学工業(株)製)に図2に示されている如き構
成よりなる本発明装置を設置した。接触ローラにはアル
ミローラ表面上をP.T.F.E.(4フッ化エチレ
ン)による焼き付けを行った後、研磨処理を行ったもの
を使用した。
【0048】余剰インキ除去液としてはジメチルシリコ
ーンオイル(信越化学工業(株)製KF−96 粘度:
100(cps))を使用した。余剰インキ除去液の塗
布量が、1(mg/B4)となるようにドクターブレー
ドの設定条件を調整して孔版印刷を行った。
【0049】例1では、表1に示す性能のフィルタを使
用した。これらフィルタの性能を示す数値を測定する通
気度試験機としては、カトーテック株式会社製の通気性
試験機KED−F8−AP1を使用した。厚さは、未負
荷時の厚さをマイクロメータで測定した。
【0050】
【表1】
【0051】(例2〜6)例1と同様の装置を用い、フ
ィルタは表1に示すものを使用した。
【0052】(比較例)例1と同様の装置を用い、フィ
ルタは表1に示すものを使用した。
【0053】例1〜6及び比較例における各分離作業結
果は、余剰分の印刷インキを含む余剰インキ除去液の分
離性能によって○、△、×の3段階に評価した。これを
表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】次に、本発明の他の実施例を図3を参照し
て説明する。図3に於いて、図2に対応する部分には図
2に付した符号と同一の符号を付してその説明を省略す
る。この実施例では、上下に隔置された二つのローラ5
3,55の間に、接触部材として可撓性の無端ベルト5
7が所定の張力を与えられて掛け渡されている。本実施
例によっても、前記実施例と略同様の効果を得ることが
できる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、被印刷体は対向部材に
よって接触部材に押しつけられ、その印刷画像面を接触
部材の表面の余剰インキ除去液に接触させる。この接触
により、被印刷体上で印刷画像を形成している印刷イン
キの余剰分が完全に除去される。従って、印刷済みの被
印刷体における裏移り、裏抜けの発生が他の障害を誘発
することなく確実に回避され、また印刷直後に印刷画像
面が指先などで擦られても印刷画像が崩れ難くなる。
【0057】余剰インキ除去液は、印刷画像を形成する
印刷インキと相溶せず、且つ表面張力が印刷インキの表
面張力よりも低い液体であることから、余剰インキ除去
液層に転移した印刷インキは余剰インキ除去液層の表面
に余剰インキ除去液とは物理的に分離した浮遊状態で存
在する。このことから、接触ローラの周面に接して掻き
取り作用を行うブレードなどのクリーニング手段で余剰
インキ除去液に浮遊した余剰インキを取り除くことがで
きる。
【0058】取り除かれた印刷インキを含む余剰インキ
除去液は、本装置に設置された分離手段によって、印刷
インキと余剰インキ除去液とに分離される。この分離さ
れた余剰インキ除去液内には、印刷インキが殆ど含まれ
ておらず、再度、問題なく利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】図1における印刷画像後処理装置の拡大図であ
る。
【図3】本発明における印刷画像後処理装置の他の構成
例を示す図である。
【符号の説明】
29 印刷画像後処理装置 37 接触部材としての接触ローラ 39 対向部材としての対向ローラ 45 クリーニング手段としてのブレード 47 供給手段としての余剰インキ除去液供給ノズル 57 接触部材としての無端ベルト 61 フィルタ P 被印刷体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 貞直 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科学 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷画像を形成する印刷インキに相溶せ
    ず印刷インキよりも表面張力が低い余剰インキ除去液が
    塗布されて回転駆動される接触部材と、前記接触部材と
    の間に印刷済みの被印刷体を挟んで搬送することにより
    被印刷体の印刷画像を形成している印刷インキのうち余
    剰の印刷インキを前記余剰インキ除去液に転移させる対
    向部材と、前記接触部材に余剰インキ除去液を供給する
    供給手段と、余剰インキを余剰インキ除去液と共に除去
    するクリーニング手段と、前記被印刷体から転移した余
    剰の印刷インキを含む余剰インキ除去液を余剰インキ除
    去液と印刷インキとに分離すると共に、その通気抵抗と
    厚さの関係が次式 0.05<(通気抵抗)/(厚さ)〔kPa・sec/
    2 〕 を満たす分離手段とを有する印刷画像後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記接触部材が、複数個のローラ間に掛
    け渡された無端ベルトである請求項1記載の印刷画像後
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記接触部材が、前記対向部材との間に
    印刷済みの被印刷体を挟む接触ローラである請求項1記
    載の印刷画像後処理装置。
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