JPH08261624A - 冷凍冷蔵庫の制御装置 - Google Patents

冷凍冷蔵庫の制御装置

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Publication number
JPH08261624A
JPH08261624A JP6615695A JP6615695A JPH08261624A JP H08261624 A JPH08261624 A JP H08261624A JP 6615695 A JP6615695 A JP 6615695A JP 6615695 A JP6615695 A JP 6615695A JP H08261624 A JPH08261624 A JP H08261624A
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JP
Japan
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temperature
rotation speed
fan
freezer
outside air
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Pending
Application number
JP6615695A
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English (en)
Inventor
Katsumi Endo
勝己 遠藤
Yasutomo Onishi
康友 大西
Yoshitaka Kubota
▲吉▼孝 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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Publication of JPH08261624A publication Critical patent/JPH08261624A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/28Quick cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2500/00Problems to be solved
    • F25D2500/04Calculation of parameters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2700/00Means for sensing or measuring; Sensors therefor
    • F25D2700/14Sensors measuring the temperature outside the refrigerator or freezer

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品を冷凍/冷蔵し貯蔵することができる冷
凍冷蔵庫において、キメ細かな温調を行なうことを目的
とする。 【構成】 冷凍室、冷蔵室それぞれ温度上昇度の演算手
段32、52と、外気温度検出手段33を設け、ファジ
ィ推論プロセッサ35、54は、温度上昇度、外気温
度、メモリ34、54ら取り出した制御ルールに基づい
てファジィ論理演算を行ない、設定温度の下げ幅を求
め、これを基に設定温度演算手段36、55設定温度を
調整し、その結果に従い電動ダンパの開閉、コンプレッ
サのon/off、設定温度の下げ幅から、コンプレッ
サの回転数、ファンの回転数を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫における冷
凍食品、冷蔵食品を鮮度よく長期間貯蔵するために、経
験則を基にした制御ルールと、それを構成するファジィ
変数のメンバシップ関数とによって最適なコンプレッサ
及びファンの回転数を推論して、その結果に従って、コ
ンプレッサの回転数、ファンの回転数、電動ダンパの開
閉を制御するようにした冷凍冷蔵庫の制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵庫の制御装置は、冷凍冷蔵庫
(以下冷蔵庫と省略する)の冷凍室、冷蔵室、野菜室の
各室を設定された温度で温調するように、ダンパ、ファ
ン、コンプレッサを制御するものである(例えば、実開
平2−47424号公報)。
【0003】以下、従来の冷凍冷蔵庫の制御装置につい
て図面を参照しながら、温調制御について説明する。
【0004】図12は、従来の冷凍冷蔵庫の制御装置の
ブロック図を示すものである。図13において、1は冷
蔵庫本体で、外箱2と内箱3と両者の空隙に形成された
ウレタン発泡断熱材4により構成され、前面開口部に3
つのドア5、6、7が配設されている。ドア5、6、7
はそれぞれ冷蔵庫本体1の冷凍室8、冷蔵室9、野菜室
10の開口部に対応して配設されている。
【0005】冷凍室8の底板11と冷蔵室9の天板12
に囲まれた区画壁内には蒸発器13とその背後にファン
14を有している。また、冷凍室8、冷蔵室9の背部に
は、蒸発器13からの冷却空気を各室に導入するための
通風路15、16が形成されている。17はコンプレッ
サであり、19は電動ダンパである。
【0006】また、20は冷凍室温度センサである。2
1は冷凍室温度センサ20により冷凍室内の温度を検出
する冷凍室庫内温度検出手段である。22は冷凍室温度
検出手段21により検出された冷凍室の温度が、冷凍室
の設定温度の範囲内であるかを判断する冷凍室温度判定
手段である。23はコンプレッサ17のON/OFFを
制御するコンプレッサ制御手段であり、24はファン1
4のON/OFFを制御するファン制御手段である。
【0007】また、25は冷蔵室温度センサである。2
6は冷蔵室温度センサ25により冷蔵室内の温度を検出
する冷蔵室温度検出手段である。27は冷蔵室温度検出
手段26により検出された冷蔵室の温度が、冷蔵室の設
定温度の範囲内であるかを判断する冷蔵室温度判定手段
である。28は電動ダンパ19の開閉を制御する電動ダ
ンパ制御手段である。
【0008】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の制御
装置について、以下図12、図13を用いてその動作を
説明する。
【0009】図13(a)は、従来の冷凍冷蔵庫の冷凍
室8の温調制御を説明するためのフローチャートであ
る。まず、冷凍室温度検出手段21は冷凍室温度センサ
18により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出する(ステッ
プ101)。すると冷凍室温度判定手段22は、庫内温
度Tfcが冷凍室の設定温度(Tfcon:コンプレッサ1
7、ファン14のON温度、Tfcoff:コンプレッサ1
7、ファン14のOFF温度)の範囲内であるかを判断し
(ステップ102)、この判断を基に、コンプレッサ制
御手段23はコンプレッサ17のON/OFFを制御
し、ファン制御手段24はファン14のON/OFFを
制御する。(ステップ103)。以上より、冷凍室8に
適温の冷風を送り込み、冷凍室8の温調を行なう。
【0010】図13(b)は、従来の冷凍冷蔵庫の冷蔵
室9の温調制御を説明するためのフローチャートであ
る。まず、冷蔵室温度検出手段26は冷蔵室温度センサ
25により冷蔵室内の庫内温度Tpcを検出する(ステッ
プ201)。すると冷蔵室温度判定手段27は、庫内温
度Tpcが冷蔵室の設定温度(Tpcon:電動ダンパの開温
度、Tpcoff:電動ダンパの閉温度)の範囲内であるか
を判断し(ステップ202)、この判断を基に、電動ダ
ンパ制御手段28は電動ダンパ19の開閉を制御する。
(ステップ203)。以上より、冷蔵室9に適温の冷風
を送り込み、冷蔵室9の温調を行なう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、冷凍室においては、コンプレッサ及びフ
ァンを制御する基になる冷凍室の設定温度(Tfcon、T
fcoff)が、冷凍室の負荷によらず一定であり、また、
冷蔵室においては、電動ダンパを制御する基になる設定
温度(Tpcon、Tpcoff)が、冷蔵室の負荷によらず一
定であったため、キメ細かな温調を行なうことができ
ず、例えば 庫内に食品が少ないときに食品が投入され
ても冷凍室及び冷蔵室温度センサは速く冷却され投入さ
れた食品が十分冷却されず、食品の冷却される時間が長
くなり、夏場など、急な来客などで早く冷やしたいとき
に、冷凍室、冷蔵室とも、最適な温調を行なうことがで
きないという問題点を有していた。
【0012】本発明は上記の問題点を解決するもので、
冷凍室、冷蔵室それぞれの庫内温度の温度上昇度と外気
温度に応じて、設定温度を調整する。そしてコンプレッ
サ、ファンそれぞれの回転数を設定温度に応じて決定
し、ファン、コンプレッサ、電動ダンパの開閉を制御す
ることにより、最適な温調を行なうことができる冷凍冷
蔵庫の制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の冷凍冷蔵庫の制御装置は、冷凍室において
は、冷凍室温度センサと、冷凍室温度検出手段と、冷凍
室温度が冷凍室の設定温度を越えたかどうかを判定する
冷凍室温度判定手段と、外気温度センサと、外気温度検
出手段と、冷凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上
昇度演算手段と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるた
めの経験則に基づく制御ルールを記憶する第1のメモリ
と、冷凍室の温度上昇度と、外気温度と、第1のメモリ
から取り出された制御ルールに基づいて、ファジィ論理
演算を行ない冷凍室の設定温度の下げ幅を演算する第1
のファジィ推論プロセッサと、第1のファジィ推論プロ
セッサにより演算された設定温度の下げ幅から冷凍室の
設定温度を演算する冷凍室設定温度演算手段と、冷凍室
設定温度演算手段により演算された設定温度から、コン
プレッサを制御するコンプレッサ制御手段と、第1のフ
ァジィ推論プロセッサにより演算された設定温度の下げ
幅からファンの回転数を決定する第1のファン回転数決
定手段と、第1のファン回転数決定手段により決定した
回転数にファンを制御するファン回転数制御手段とを備
える。
【0014】また、冷凍室温度センサと、冷凍室温度検
出手段と、冷凍室温度が冷凍室の設定温度を越えたかど
うかを判定する冷凍室温度判定手段と、外気温度センサ
と、外気温度検出手段と、冷凍室の温度上昇度を演算す
る冷凍室温度上昇度演算手段と、冷凍室の設定温度の下
げ幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶す
る第1のメモリと、冷凍室の温度上昇度と、外気温度
と、第1のメモリから取り出された制御ルールに基づい
て、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温度の下げ
幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサと、第1の
ファジィ推論プロセッサにより演算された設定温度の下
げ幅から冷凍室の設定温度を演算する冷凍室設定温度演
算手段と、第1のファジィ推論プロセッサにより演算さ
れた設定温度の下げ幅から、冷凍室設定温度演算手段に
より演算された設定温度からコンプレッサの回転数を決
定する第1のコンプレッサン回転数決定手段と、コンプ
レッサ回転数決定手段により決定した回転数にンプレッ
サを制御するコンプレッサ回転数制御手段と、冷凍室設
定温度演算手段により演算された設定温度とからファン
の回転数を決定する第1のファン回転数決定手段と、第
1のファン回転数決定手段により決定した回転数にファ
ンを制御するファン回転数制御手段とを備える。
【0015】また、冷蔵室においては、冷蔵室温度セン
サと、冷蔵室温度検出手段と、冷蔵室温度が冷蔵室の設
定温度を越えたかどうかを判定する冷蔵室温度判定手段
と、外気温度センサと、外気温度検出手段と、冷蔵室の
温度上昇度を演算する冷蔵室温度上昇度演算手段と、冷
蔵室の設定温度の下げ幅を求めるための経験則に基づく
制御ルールを記憶する第2のメモリと、冷蔵室の温度上
昇度と、外気温度と、第2のメモリから取り出された制
御ルールに基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷蔵室
の設定温度の下げ幅を演算する第2のファジィ推論プロ
セッサと、第2のファジィ推論プロセッサにより演算さ
れた設定温度の下げ幅から冷蔵室の設定温度を演算する
冷蔵室設定温度演算手段と、冷蔵室設定温度演算手段に
より演算された設定温度から、電動ダンパを制御する電
動ダンパ制御手段と、第2のファジィ推論プロセッサに
より演算された設定温度の下げ幅からファンの回転数を
決定する第2のファン回転数決定手段と、第2のファン
回転数決定手段により決定した回転数にファンを制御す
るファン回転数制御手段とを備える。
【0016】また、第1のファン回転数決定手段により
決定したファン回転数と、第2のファン回転数決定手段
により決定したファン回転数のうち、回転数の高い方を
ファンの回転数と決定する第3のファン回転数決定手段
と、第3のファン回転数決定手段により決定した回転数
にファンを制御するファン回転数制御手段とを備えた構
成である。
【0017】
【作用】本発明は上記構成により、冷凍室の温度上昇度
演算手段により演算された温度上昇度により投入された
食品の熱負荷量を検出し、外気温度検出手段により検出
された外気温度を検出し、第1のメモリから取り出され
た制御ルールに基づいて、第1のファジィ推論プロセッ
サによってファジィ論理演算を行ない、冷凍室の設定温
度の下げ幅を求め、設定温度を投入された食品の熱負荷
量が多く、外気温が高いときには設定温度の下げ幅を大
きく、食品の熱負荷量が少なく、外気温が低いときには
設定温度の下げ幅を小さくなるように調整し、設定温度
の下げ幅が大きい時には、ファンの回転数を高くし、設
定温度の下げ幅が小さい時には、回転数を低くし、冷凍
能力を落とすようファンを制御するため、冷凍室に食品
が投入されたときに、周囲の食品への温度影響を抑制
し、投入食品を急速に冷却できる。
【0018】また、冷凍室の温度上昇度演算手段により
演算された温度上昇度により投入された食品の熱負荷量
を検出し、外気温度検出手段により検出された外気温度
を検出し、第1のメモリから取り出された制御ルールに
基づいて、第1のファジィ推論プロセッサによってファ
ジィ論理演算を行ない、冷凍室の設定温度の下げ幅を求
め、設定温度を投入された食品の熱負荷量が多く、外気
温が高いときには設定温度の下げ幅を大きく、食品の熱
負荷量が少なく、外気温が低いときには設定温度の下げ
幅を小さくなるように調整し、設定温度の下げ幅が大き
い時には、コンプレッサ、ファンの回転数を高くし、設
定温度の下げ幅が小さい時には、コンプレッサ、ファン
の回転数を低くし、冷凍能力を落とすようファンを制御
するため、冷凍室に食品が投入されたときに、周囲の食
品への温度影響を抑制し、コンプレッサの回転数とファ
ンの回転数を上げることにより冷凍能力を上昇させ、投
入食品を急速に冷却し、庫内温度が安定しているときに
はコンプレッサの回転数とファンの回転数を下げること
により冷凍能力を低下させ省エネを図ることが可能であ
る。
【0019】また、冷蔵室の温度上昇度演算手段により
演算された温度上昇度により投入された食品の熱負荷量
を検出し、外気温度検出手段により検出された外気温度
を検出し、第2のメモリから取り出された制御ルールに
基づいて、第2のファジィ推論プロセッサによってファ
ジィ論理演算を行ない、冷蔵室の設定温度の下げ幅を求
め、設定温度を投入された食品の熱負荷量が多く、外気
温が高いときには設定温度の下げ幅を大きく、食品の熱
負荷量が少なく、外気温が低いときには設定温度の下げ
幅を小さくなるように調整し、設定温度の下げ幅が大き
い時には、急速に冷却する必要があるためファンの回転
数を高くし、設定温度の下げ幅が小さい時には、ファン
の回転数を低くし、冷却能力を落とすようファンを制御
するため、冷蔵室に食品が投入されたときに、周囲の食
品への温度影響を抑制し、投入食品を急速に冷却し、食
品の凍結も防ぐことができる。
【0020】また、冷凍室、冷蔵室それぞれの温度上昇
度演算手段により演算された温度上昇度により投入され
た食品の熱負荷量を検出し、外気温度検出手段により検
出された外気温度を検出し、それぞれのメモリから取り
出された制御ルールに基づいて、それぞれのファジィ推
論プロセッサによってファジィ論理演算を行ない、冷凍
室、冷蔵室それぞれの設定温度の下げ幅を求め、それぞ
れの設定温度の下げ幅に従って、それぞれファンの回転
数を決定し、回転数の高い方をファンの回転数と決定し
ているため、冷凍室に食品が投入されても、冷蔵室に食
品が投入されても、投入された食品の熱負荷量と、外気
温度に応じ、ファンを制御することができるため、速く
冷やす必要がある時にはファンを高速で制御し、急速に
冷却を行い、周囲の食品への温度影響を抑制し、投入食
品を急速に冷却することが可能である。また、冷蔵室側
においては、冷えすぎによる冷蔵食品の凍結を図ること
ができる。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例と共通の
ものは同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例における冷凍
冷蔵庫の冷凍室の制御装置の構成を示すブロック図、図
2(a)は本発明の第1の実施例における冷凍室の庫内
の温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数
を示すグラフ、図2(b)本発明の第1の実施例におけ
る外気温度に対するファジィ変数のメンバシップ関数を
示すグラフ、図3は本発明の第1の実施例における動作
を説明するためのフローチャート、図4は本発明の第1
の実施例におけるファジィ推論の手順を説明するための
フローチャートである。
【0023】図1において、30は冷凍室の制御装置で
あり、冷凍室温度検出手段21、冷凍室温度判定手段3
1、冷凍室温度上昇度演算手段32、外気温度検出手段
33、第1のメモリ34、第1のファジィ推論プロセッ
サ35、冷凍室設定温度演算手段36、コンプレッサ制
御手段23、第1のファン回転数決定手段37、ファン
回転数制御手段38よりなる。
【0024】20は冷凍室内の温度を検出する冷凍室温
度センサであり、その出力を冷凍室温度検出手段21に
入力する。冷凍室温度判定手段31は検出された冷凍室
温度センサ20の温度がコンプレッサ17が運転する温
度(Tfcon)になっているかの判断を行い、コンプレッ
サ制御手段23、第1のファン回転数決定手段38に出
力してコンプレッサ17、ファン14を起動する。
【0025】外気温度検出手段33は、外気温度センサ
39により冷蔵庫外の外気温度を検出する。冷凍室温度
上昇度演算手段32は、冷凍室温度検出手段21の出力
が冷凍室温度判定手段31が記憶している設定温度から
の庫内の温度上昇度Tfcupを演算する。
【0026】第1のメモリ34は、冷凍室の設定温度の
下げ幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶
する。第1のファジィ推論プロセッサ35は、冷凍室温
度上昇度演算手段32により演算された温度上昇度Tfc
upと、外気温度検出手段33により検出された外気温
と、冷凍室メモリ34から取り出された制御ルールに基
づいてファジィ論理演算を行ない、冷凍室の設定温度の
下げ幅を演算する。
【0027】また、冷凍室設定温度演算手段36は、第
1のファジィ推論プロセッサ35により演算された設定
温度の下げ幅から、冷凍室の設定温度(Tfcoff)を演
算する。そして、演算された設定温度(Tfcoff)を冷
凍室温度判定手段31に入力し、冷凍室温度判定手段3
1は設定温度(Tfcoff)を記憶し、冷凍室温度センサ
20の温度が設定温度(Tfcoff)をになるまで運転信
号を送出する。
【0028】コンプレッサ制御手段23は、冷凍室温度
判定手段31の運転信号がある間コンプレッサ17を運
転する。
【0029】第1のファン回転数決定手段37は、冷凍
室温度判定手段31からの運転信号があれば、第1のフ
ァジィ推論プロセッサ35の推論結果より、設定温度の
下げ幅が大きいときは、ファン14の回転数を高くし、
設定温度の下げ幅が小さいときは、ファン14の回転数
を低くするようにファン14の回転数を決定する。ま
た、冷凍室温度判定手段31からの運転信号がなければ
ファン14を停止するよう決定する。
【0030】そして、ファン回転数制御手段38は、第
1のファン回転数決定手段37により決定した回転数
で、ファン14を制御する。
【0031】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置について、以下図1から図4を用いてその
動作を説明する。
【0032】まず、冷凍室温度検出手段21は冷凍室温
度センサ20により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出する
(Step1)。そして、冷凍室温度判定手段31は、
庫内温度Tfcと設定温度Tfconを比較し(Step
2)、庫内温度Tfcが定温度Tfcon以上になったかを判
断(Step3)する。
【0033】設定温度Tfconより低い場合は冷凍室温度
判定手段31は運転信号を停止する。そして、第1のフ
ァン回転数決定手段37はファン14を停止するよう決
定し、ファン回転数制御手段38は、ファン14をOF
Fする(Step4)。そして、Step5でコンプレ
ッサ制御手段23は、コンプレッサ1714をOFF
し、Step1に戻る。
【0034】Step3で庫内温度Tfcが定温度Tfcon
以上になったと判断すれば、Step6に進み、第1の
ファジィ推論プロセッサ35は、冷凍室温度検出手段2
1が演算した、設定温度からの庫内の温度上昇度 Tfcup=Tfcmax−Tfcon を入力しする。
【0035】Step7では外気温度検出手段33が検
出した外気温度を入力し、Step8で第1のファジィ
推論プロセッサ35では、予め第1のメモリ34に記憶
されている制御ルールを取り出して、ファジィ推論によ
って冷凍室の設定温度の下げ幅△Tfcoffを求める。こ
れより、冷凍室設定温度演算手段36は、第1のファジ
ィ推論プロセッサ35により求められた設定温度の下げ
幅△Tfcoffから、新たな冷凍室の設定温度Tfcoff(コ
ンプレッサ17、ファン14のOFF温度)を演算する
(Step9)。
【0036】Step10では、第1のファン回転数決
定手段37はファジィ推論によって求められた冷凍室の
設定温度の下げ幅△Tfcoffからファン14の回転数を
決定し、Step11で、ファン回転数制御手段38
は、Step10で決定した回転数でファン14を制御
する。そして、Step12でコンプレッサ制御手段2
3は、コンプレッサ17を運転し、以降上記動作を冷凍
室の設定温度Tfcoff(コンプレッサ17、ファン14
のOFF温度)になるまで繰り返す。
【0037】ここで、冷凍室の最適な温調を行なうため
の設定温度の下げ幅を求めるファジィ推論は、下記のよ
うな制御ルールを基にして実行される。
【0038】本実施例で採用した制御ルールは次のよう
な9ルールである。例えば ルール1:もし温度上昇が小さく、外気温度が低けれ
ば、設定温度の下げ幅を非常に小さくせよ。
【0039】ルール2:もし温度上昇が小さく、外気温
度が中位なら、設定温度の下げ幅を小さくせよ。
【0040】ルール3:もし温度上昇が小さく、外気温
度が高ければ、設定温度の下げ幅を小さくせよ。 ・ ・ ルール7:もし温度上昇が大きく、外気温度が低けれ
ば、設定温度の下げ幅を大きくせよ。
【0041】ルール8:もし温度上昇が大きく、外気温
度が中位なら、設定温度の下げ幅を大きくせよ。
【0042】ルール9:もし温度上昇が大きく、外気温
度が高ければ、設定温度の下げ幅を非常に大きくせよ。
等である。
【0043】これは、食品の冷凍室への投入量が多くな
れば温度上昇度が高く、温度上昇度が高いほど設定温度
下げる必要があり、外気温度が低い程、冷却能力が必要
ないため、設定温度を更に下げる必要がない、といった
経験から得られたルールである。
【0044】よって、上記言語ルールは、発明者が数多
くの実験データから求めた、最適な冷凍室の温調を行な
うことができる設定温度の下げ幅に対する制御ルールで
あり、これを温度上昇度T、外気温度ATの関係で示す
と(表1)のようになる。
【0045】
【表1】
【0046】(表1)は制御ルールの関係を示す表であ
り、横方向に温度上昇度Tを3段階(BT=大、MT=
中、ST=小)、外気温度ATを3段階(HAT=高、
MAT=中、LAT=低)に分けて配置し、上記区分さ
れた温度上昇度Tと外気温度ATとのおのおの交わった
位置には、その温度上昇度T、外気温度ATに対応する
最適な冷凍室の設定温度の下げ幅ΔTを配置している。
【0047】また、上記言語ルールは図1の第1のメモ
リ34内に記憶する場合には次のようなルール則で記憶
されている。本実施例で採用した制御ルールは9個であ
る。
【0048】ルール1:IF T is ST and
AT is LAT THEN ΔT is VS ルール2:IF T is ST and AT is
MAT THEN ΔT is S ルール3:IF T is ST and AT is
HAT THEN ΔT is S ・ ・ ルール7:IF T is MT and AT is
LAT THEN ΔT is B ルール8:IF T is BT and AT is
MAT THEN ΔT is B ルール9:IF T is BT and AT is
HAT THEN ΔT is VB 制御ルール1、ルール2、・・・、ルール9のルール
は、温度上昇度T、外気温度AT、冷凍室の設定温度の
下げ幅ΔTを(表1)のように段階的に決めているの
で、キメ細かな制御を行なう場合には、温度上昇度T、
外気温度ATの各段階の中間における実測の温度上昇度
Tfcup、外気温度Toutでは、制御ルールの前件部(I
F部)をどの程度満たしているかの度合いを算出して、
その度合いに応じた設定温度の下げ幅ΔTを推定する必
要がある。そのため、本実施例では度合いを温度上昇度
T、、外気温度ATに対するファジィ変数のメンバシッ
プ関数を利用して算出する。
【0049】図2(a)は、冷凍室の庫内の温度上昇度
Tに対するファジィ変数ST、MT、BTのメンバシッ
プ関数μST(Tfcup)、μMT(Tfcup)、μBT
(Tfcup)を示したものであり、図2(b)は、外気温
度ATに対するファジィ変数LAT、MAT、HATの
メンバシップ関数μLAT(Tout)、μMAT(Tou
t)、μHAT(Tout)を示したものである。
【0050】第1のファジィ推論プロセッサ35で実行
するファジィ推論は制御ルール1、ルール2、・・・、
ルール9と図2(a)、(b)のメンバシップ関数とを
用いてファジィ論理演算を行なって冷凍室の設定温度の
下げ幅の演算を行なう。
【0051】以下、図4のフローチャートをもとに、図
3のStep8であるファジィ推論の手順を説明する。
【0052】Step20では、第1のファジィ推論プ
ロセッサ35によって温度上昇度Tfcupと外気温度Tou
tに対するファジィ変数のメンバシップ関数を用いて、
温度上昇度Tfcupと外気温度Toutにおけるメンバシッ
プ値(図中ではM値と表示)の算出を行なう。
【0053】Step21では、得られた温度上昇度T
fcupと外気温度Toutに対するファジィ変数のメンバシ
ップ値が、9個の各ルールの前件部をどの程度満たして
いるかの度合いを下記のように合成法で算出する。
【0054】図中では、温度上昇度に対するファジィ変
数をA、外気温度に対するファジィ変数をBで示してい
る。
【0055】 ルール1:h1=μST(Tfcup)∩μLST(Tout)=μST(Tfcup) ×μLAT(Tout)−−−(1) ルール2:h2=μST(Tfcup)∩μMAT(Tout)=μST(Tfcup) ×μMAT(Tout)−−−(2) ルール3:h3=μST(Tfcup)∩μHAT(Tout)=μST(Tfcup) ×μHAT(Tout)−−−(3) ・ ・ ルール7:h7=μBT(Tfcup)∩μLAT(Tout)=μMT(Tfcup) ×μLAT(Tout)−−−(7) ルール8:h8=μBT(Tfcup)∩μMAT(Tout)=μBT(Tfcup) ×μMAT(Tout)−−−(8) ルール9:h9=μBT(Tfcup)∩μHAT(Tout)=μBT(Tfcup) ×μHAT(Tout)−−−(9) (1)式は、Tfcupが温度上昇度Tに対する領域STに
入り、かつToutが外気温度ATに対する領域LATに
入るという命題は、TfcupがSTに入る割合、Toutが
LATに入る割合の積の値で成立すること、すなわちル
ール1の前件部は、h1の割合で成立することを表わし
ている。同様に(2)式、・・・、(9)式であるルー
ル2、・・・、ルール9の場合、前件部はそれぞれh
2、・・・、h9の割合で成立することを表わしてい
る。
【0056】Step22では、制御ルールの実行部の
メンバシップ関数によって、温度上昇度Tfcupと外気温
度Toutにおける冷凍室の設定温度の下げ幅ΔTを下記
のようにして求める。設定温度の下げ幅ΔTfcoffは、
一点化法のひとつである高さ法を用いて、各制御ルール
の前件部の成立する割合h1、h2、・・・、h9の加
重平均の値として、(数1)に示すように算出する。
【0057】
【数1】
【0058】これにより、設定温度の下げ幅ΔTfcoff
が求まる。そして、これで求まった設定温度の下げ幅Δ
Tfcoffが大きいときには、冷却能力を上げることが必
要でありことから第1のファン回転数決定手段37はフ
ァン14の回転数を高く決定し、設定温度の下げ幅ΔT
fcoffが小さいときには、冷却能力があまり必要でない
ことから第1のファン回転数決定手段37はファン14
の回転数を低く決定する。
【0059】従って、この実施例では、制御パラメータ
として冷凍室内の温度上昇度、外気温度を使用し、投入
された食品の熱負荷量、外気温度に応じて、冷凍室の設
定温度の下げ幅を演算し、設定温度を投入された食品の
熱負荷量が多く、外気温が高いときには設定温度の下げ
幅を大きく、食品の熱負荷量が少なく、外気温が低いと
きには設定温度の下げ幅を小さくなるように調整し、設
定温度の下げ幅が大きい時には、急速に冷却する必要が
あるためファン14の回転数を高くし、急速に冷却を行
い、設定温度の下げ幅が小さい時には、大きなの冷凍能
力が必要でないためファン14の回転数を低くするよう
ファン14を制御するため、省エネを図ることができ
る。
【0060】次に、第2の実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例、第1の
実施例と共通した構成のものは、同一番号を付し、その
詳細な説明を省略する。
【0061】図5は本発明の第2の実施例における冷凍
冷蔵庫の冷凍室の制御装置の構成を示すブロック図、図
6は本発明の第2の実施例における動作を説明するため
のフローチャートである。
【0062】図5において、40はコンプレッサ回転数
決定手段で、冷凍室温度判定手段31からの運転信号が
あれば、第1のファジィ推論プロセッサ35の推論結果
より、設定温度の下げ幅が大きいときは、コンプレッサ
17の回転数を高くし、設定温度の下げ幅が小さいとき
は、コンプレッサ17の回転数を低くするようにコンプ
レッサ17の回転数を決定する。また、冷凍室温度判定
手段31からの運転信号がなければコンプレッサ17を
停止するよう決定する。
【0063】そして、コンプレッサ回転数制御手段41
は、コンプレッサ回転数決定手段40により決定した回
転数で、コンプレッサ17を制御する。
【0064】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置について、以下図5、図6を用いてその動
作を説明する。
【0065】まず、冷凍室温度検出手段21は冷凍室温
度センサ20により冷凍室内の庫内温度Tfcを検出する
(Step31)。そして、冷凍室温度判定手段31
は、庫内温度Tfcと設定温度Tfconを比較し(Step
32)、庫内温度Tfcが定温度Tfcon以上になったかを
判断(Step33)する。
【0066】設定温度Tfconより低い場合は冷凍室温度
判定手段31は運転信号を停止する。そして、第1のフ
ァン回転数決定手段37はファン14を停止するよう決
定)し、ファン回転数制御手段38は、ファン14をO
FFする(Step34)。そして、Step35でコ
ンプレッサ制御手段23は、コンプレッサ17をOFF
し、Step31に戻る。
【0067】Step33で庫内温度Tfcが定温度Tfc
on以上になったと判断すれば、Step36に進み、第
1のファジィ推論プロセッサ35は、冷凍室温度検出手
段21が演算した、設定温度からの庫内の温度上昇度T
fcup=Tfcmax−Tfconを入力しする。
【0068】Step37では外気温度検出手段33が
検出した外気温度を入力し、Step38で第1のファ
ジィ推論プロセッサ35では、予め第1のメモリ34に
記憶されている制御ルールを取り出して、ファジィ推論
によって冷凍室の設定温度の下げ幅△Tfcoffを求め
る。これより、冷凍室設定温度演算手段36は、第1の
ファジィ推論プロセッサ35により求められた設定温度
の下げ幅△Tfcoffから、新たな冷凍室の設定温度Tfco
ff(コンプレッサ17、ファン14のOFF温度)を演算
する(Step39)。
【0069】Step40では、第1のファン回転数決
定手段37はファジィ推論によって求められた冷凍室の
設定温度の下げ幅△Tfcoffからファン14の回転数を
決定し、Step41で、ファン回転数制御手段38
は、Step40で決定した回転数でファン14を制御
する。
【0070】Step42では、コンプレッサ回転数決
定手段40はファジィ推論によって求められた冷凍室の
設定温度の下げ幅△Tfcoffからコンプレッサ17の回
転数を決定し、Step43で、コンプレッサ回転数制
御手段41は、Step42で決定した回転数でコンプ
レッサ17を制御する。
【0071】以降上記動作を冷凍室の設定温度Tfcoff
(コンプレッサ17、ファン14のOFF温度)になるま
で繰り返す。
【0072】ここで、冷凍室の最適な温調を行なうため
の設定温度の下げ幅を求めるファジィ推論は、本発明の
第1の実施例と同じものである。
【0073】この実施例では、制御パラメータとして冷
凍室内の温度上昇度、外気温度を使用し、メンバシップ
関数は図2と同様のものである。
【0074】そしてこれらの制御パラメータに応じて、
冷凍室の設定温度の下げ幅を図4と同様の手順により演
算し、投入された食品の熱負荷量、外気温度に応じて、
冷凍室の設定温度の下げ幅を演算し、設定温度を投入さ
れた食品の熱負荷量が多く、外気温が高いときには設定
温度の下げ幅を大きく、食品の熱負荷量が少なく、外気
温が低いときには設定温度の下げ幅を小さくなるように
調整し、設定温度の下げ幅が大きい時には、急速に冷却
する必要があるためコンプレッサ17、ファン14の回
転数を高くし、急速に冷却を行い、設定温度の下げ幅が
小さい時には、大きなの冷凍能力が必要でないためコン
プレッサ17、ファン14の回転数を低くするようファ
ン14を制御するため、省エネを図ることができる。
【0075】次に、第3の実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例、第1及
び第2の実施例と共通した構成のものは、同一番号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0076】図7は本発明の他の実施例における冷凍冷
蔵庫の冷蔵室の制御装置の構成を示すブロック図、図8
(a)は本発明の第3の実施例における冷蔵室の庫内の
温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数を
示すグラフ、図8(b)は本発明の第3の実施例におけ
る外気温度に対するファジィ変数のメンバシップ関数を
示すグラフ、図9は本発明の第3の実施例における動作
を説明するためのフローチャートである。
【0077】図7において、50は冷蔵室の制御装置で
あり、冷蔵室庫内温度検出手段26、冷蔵室庫内温度判
定手段51、冷蔵室温度上昇度演算手段52、外気温度
検出手段33、第2のメモリ53、第2のファジィ推論
プロセッサ54、冷蔵室設定温度演算手段55、電動ダ
ンパ制御手段28、第2のファン回転数決定手段56、
ファン回転数制御手段38よりなる。
【0078】25は冷蔵室内の温度を検出する冷蔵室温
度センサであり、その出力を冷蔵室温度検出手段26に
入力する。冷蔵室温度判定手段51は検出された冷蔵室
温度センサ25の温度が電動ダンパ19が開く温度にな
っているかの判断を行い、電動ダンパ制御手段28、第
2のファン回転数決定手段56に出力して電動ダンパ1
9、ファン14を起動する。
【0079】外気温度検出手段33は、外気温度センサ
39により冷蔵庫外の外気温度を検出する。冷蔵室温度
上昇度演算手段52は、冷蔵室温度検出手段26の出力
により庫内の温度上昇度Tpcupをする。
【0080】第2のメモリ53は、冷蔵室の設定温度の
下げ幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶
する。第2のファジィ推論プロセッサ54は、冷蔵室温
度上昇度演算手段52により演算された温度上昇度Tpc
upと、外気温度検出手段33により検出された外気温度
と、第2のメモリ53から取り出された制御ルールに基
づいてファジィ論理演算を行ない、冷蔵室の設定温度の
下げ幅を演算する。
【0081】また、冷蔵室設定温度演算手段55は、第
2のファジィ推論プロセッサ54により演算された設定
温度の下げ幅から、冷蔵室の設定温度を演算する。電動
ダンパ制御手段28は冷蔵室温度センサ25の温度が、
冷蔵室設定温度演算手段55で演算した設定温度になる
まで電動ダンパ19を開く。
【0082】電動ダンパ制御手段28は、冷蔵室温度判
定手段51の開信号がある間電動ダンパ19を開の状態
に維持する。
【0083】第2のファン回転数決定手段56は、冷蔵
室温度判定手段51からの開信号があれば、第2のファ
ジィ推論プロセッサ54の推論結果より、設定温度の下
げ幅が大きいときは、ファン14の回転数を高くし、設
定温度の下げ幅が小さいときは、ファン14の回転数を
低くするようにファン14の回転数を決定する。また、
冷蔵室温度判定手段51からの開信号がなければファン
14を停止するよう決定する。
【0084】そして、ファン回転数制御手段38は、第
2のファン回転数決定手段56により決定した回転数
で、ファン14を制御する。
【0085】以上のように構成された冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置について、以下図7から図9を用いてその
動作を説明する。
【0086】まず、冷蔵室温度検出手段26は冷蔵室温
度センサ25により冷蔵凍室内の庫内温度Tpcを検出す
る(Step51)。そして、冷蔵室温度判定手段51
は、庫内温度Tpcと設定温度Tpconを比較し(Step
52)、庫内温度Tpcが定温度Tpcon以上になったかを
判断(Step53)する。
【0087】設定温度Tpconより低い場合は冷蔵室温度
判定手段51は開信号を停止する。そして、第2のファ
ン回転数決定手段56はファン14を停止するよう決定
し、ファン回転数制御手段38は、ファン14をOFF
する(Step54)。そして、Step55で電動ダ
ンパ制御手段28は、電動ダンパ19を閉じ、Step
51に戻る。
【0088】Step53で庫内温度Tfcが定温度Tfc
on以上になったと判断すれば、Step56に進み、第
2のファジィ推論プロセッサ54は、冷蔵室温度検出手
段26が演算した、設定温度からの庫内の温度上昇度 Tpcup=Tpcmax−Tpcon を入力しする。
【0089】Step57では外気温度検出手段33が
検出した外気温度を入力し、Step58で第2のファ
ジィ推論プロセッサ54では、予め第2のメモリ53に
記憶されている制御ルールを取り出して、ファジィ推論
によって冷蔵室の設定温度の下げ幅△Tpcoffを求め
る。これより、冷蔵室設定温度演算手段55は、第2の
ファジィ推論プロセッサ54により求められた設定温度
の下げ幅△Tpcoffから、新たな冷蔵室の設定温度Tpco
ff(電動ダンパ19の閉、ファン14のoff温度)を演
算する(Step59)。
【0090】Step60では、第2のファン回転数決
定手段56はファジィ推論によって求められた冷蔵室の
設定温度の下げ幅△Tpcoffからファン14の回転数を
決定し、Step61で、ファン回転数制御手段57
は、Step60で決定した回転数でファン14を制御
する。そして、Step62で電動ダンパ制御手段28
は、電動ダンパ19を開き、以降上記動作を冷蔵室の設
定温度Tpcoff(電動ダンパ19の閉、ファン14のOFF
温度)になるまで繰り返す。
【0091】ここで、冷蔵室の最適な温調を行なうため
の設定温度の下げ幅を求めるファジィ推論は、下記のよ
うな制御ルールを基にして実行される。
【0092】本実施例で採用した制御ルールは次のよう
な9ルールである。例えば ルール1:もし温度上昇が小さく、外気温度が低けれ
ば、設定温度の下げ幅を非常に小さくせよ。
【0093】ルール2:もし温度上昇が小さく、外気温
度が中位なら、設定温度の下げ幅を小さくせよ。
【0094】ルール3:もし温度上昇が小さく、外気温
度が高ければ、設定温度の下げ幅を小さくせよ。 ・ ・ ルール7:もし温度上昇が大きく、外気温度が低けれ
ば、設定温度の下げ幅を大きくせよ。
【0095】ルール8:もし温度上昇が大きく、外気温
度が中位なら、設定温度の下げ幅を大きくせよ。
【0096】ルール9:もし温度上昇が大きく、外気温
度が高ければ、設定温度の下げ幅を非常に大きくせよ。
等である。
【0097】これは、食品の冷蔵室への投入量が多くな
れば温度上昇度が高く、温度上昇度が高いほど設定温度
下げる必要があり、また、外気温度が低い程、冷蔵室内
の食品の凍結の危険性が高いため、設定温度の下げ幅を
小さくする必要がある、といった経験から得られたルー
ルである。
【0098】よって、上記言語ルールは、発明者が数多
くの実験データから求めた、最適な冷蔵室の温調を行な
うことができる設定温度の下げ幅に対する制御ルールで
あり、これを温度上昇度T、外気温度ATの関係で示す
と(表2)のようになる。
【0099】
【表2】
【0100】(表2)は制御ルールの関係を示す表であ
り、横方向に温度上昇度Tを3段階(BT=大、MT=
中、ST=小)、外気温度ATを3段階(HAT=高、
MAT=中、LAT=低)に分けて配置し、上記区分さ
れた温度上昇度Tと外気温度ATとのおのおの交わった
位置には、その温度上昇度T、外気温度ATに対応する
最適な冷凍室の設定温度の下げ幅ΔTを配置している。
【0101】また、上記言語ルールは図7の第2のメモ
リ53内に記憶する場合には次のようなルール則で記憶
されている。本実施例で採用した制御ルールは9個であ
る。
【0102】ルール1:IF T is ST and
AT is LAT THEN ΔT is VS ルール2:IF T is ST and AT is
MAT THEN ΔT is S ルール3:IF T is ST and AT is
HAT THEN ΔT is S ・ ・ ルール7:IF T is MT and AT is
LAT THEN ΔT is B ルール8:IF T is BT and AT is
MAT THEN ΔT is B ルール9:IF T is BT and AT is
HAT THEN ΔT is VB 制御ルール1、ルール2、・・・、ルール9のルール
は、温度上昇度T、外気温度AT、冷凍室の設定温度の
下げ幅ΔTを(表2)のように段階的に決めているの
で、キメ細かな制御を行なう場合には、温度上昇度T、
外気温度ATの各段階の中間における実測の温度上昇度
Tfpup、外気温度Toutでは、制御ルールの前件部(I
F部)をどの程度満たしているかの度合いを算出して、
その度合いに応じた設定温度の下げ幅ΔTを推定する必
要がある。そのため、本実施例では度合いを温度上昇度
T、外気温度ATに対するファジィ変数のメンバシップ
関数を利用して算出する。
【0103】図8(a)は、冷蔵室の庫内の温度上昇度
Tに対するファジィ変数ST、MT、BTのメンバシッ
プ関数μST(Tfcup)、μMT(Tfcup)、μBT
(Tfcup)を示したものであり、図8(b)は、外気温
度ATに対するファジィ変数LAT、MAT、HATの
メンバシップ関数μLAT(Tout)、μMAT(Tou
t)、μHAT(Tout)を示したものである。
【0104】第2のファジィ推論プロセッサ54で実行
するファジィ推論は制御ルール1、ルール2、・・・、
ルール9と図8(a)、(b)のメンバシップ関数とを
用いてファジィ論理演算を行なって冷凍室の設定温度の
下げ幅の演算を行なう。
【0105】以下、図4のフローチャートをもとに、図
8のStep58であるファジィ推論の手順を説明す
る。
【0106】Step20では、第2のファジィ推論プ
ロセッサ54によって温度上昇度Tpcupと外気温度Tou
tに対するファジィ変数のメンバシップ関数を用いて、
温度上昇度Tfcupと外気温度Toutにおけるメンバシッ
プ値(図中ではM値と表示)の算出を行なう。
【0107】Step21では、得られた温度上昇度T
pcupと外気温度Toutに対するファジィ変数のメンバシ
ップ値が、9個の各ルールの前件部をどの程度満たして
いるかの度合いを下記のように合成法で算出する。
【0108】図中では、温度上昇度に対するファジィ変
数をA、外気温度に対するファジィ変数をBで示してい
る。
【0109】 ルール1:h1=μST(Tpcup)∩μLST(Tout)=μST(Tpcup) ×μLAT(Tout)−−−(1) ルール2:h2=μST(Tpcup)∩μMAT(Tout)=μST(Tpcup) ×μMAT(Tout)−−−(2) ルール3:h3=μST(Tpcup)∩μHAT(Tout)=μST(Tpcup) ×μHAT(Tout)−−−(3) ・ ・ ルール7:h7=μBT(Tpcup)∩μLAT(Tout)=μMT(Tpcup) ×μLAT(Tout)−−−(7) ルール8:h8=μBT(Tpcup)∩μMAT(Tout)=μBT(Tpcup) ×μMAT(Tout)−−−(8) ルール9:h9=μBT(Tpcup)∩μHAT(Tout)=μBT(Tpcup) ×μHAT(Tout)−−−(9) (1)式は、Tpcupが温度上昇度Tに対する領域STに
入り、かつToutが外気温度ATに対する領域LATに
入るという命題は、TpcupがSTに入る割合、Toutが
LATに入る割合の積の値で成立すること、すなわちル
ール1の前件部は、h1の割合で成立することを表わし
ている。同様に(2)式、・・・、(9)式であるルー
ル2、・・・、ルール9の場合、前件部はそれぞれh
2、・・・、h9の割合で成立することを表わしてい
る。
【0110】Step22では、制御ルールの実行部の
メンバシップ関数によって、温度上昇度Tpcupと外気温
度Toutにおける冷凍室の設定温度の下げ幅ΔTを下記
のようにして求める。設定温度の下げ幅ΔTpcoffは、
一点化法のひとつである高さ法を用いて、各制御ルール
の前件部の成立する割合h1、h2、・・・、h9の加
重平均の値として、(数2)に示すように算出する。
【0111】
【数2】
【0112】これにより、設定温度の下げ幅ΔTpcoff
が求まる。そして、これで求まった設定温度の下げ幅Δ
Tpcoffが大きいときには、冷却能力を上げることが必
要でありことから第2のファン回転数決定手段56はフ
ァン14の回転数を高く決定し、設定温度の下げ幅ΔT
pcoffが小さいときには、冷却能力があまり必要でない
ことから第2のファン回転数決定手段56はファン14
の回転数を低く決定する。
【0113】従って、この実施例では、制御パラメータ
として冷蔵室内の温度上昇度、外気温度を使用し、投入
された食品の熱負荷量、外気温度に応じて、冷蔵室の設
定温度の下げ幅を演算し、設定温度を投入された食品の
熱負荷量が多く、外気温が高いときには設定温度の下げ
幅を大きく、食品の熱負荷量が少なく、外気温が低いと
きには設定温度の下げ幅を小さくなるように調整し、設
定温度の下げ幅が大きい時には、急速に冷却する必要が
あるためファン14の回転数を高くし、急速に冷却を行
い、設定温度の下げ幅が小さい時には、大きなの冷凍能
力が必要でないためファン14の回転数を低くするよう
ファン14を制御するため、非常にキメ細かい制御が可
能である。例えば、冷蔵室に食品が投入されたときに、
周囲の食品への温度影響を抑制し、投入食品を急速に、
かつ、冷えすぎ(オーバーシュート)による冷蔵食品の
凍結もなく、冷却することが可能である。また、制御ル
ールが人間の経験則から成り立っているため、最適な設
定温度で冷蔵室の温調制御ができ、省エネを図ることが
できる。
【0114】さらに第4の実施例について、図面を参照
しながら説明する。また、図において、従来例、第1の
実施例、第2の実施例及び第3の実施例と共通した構成
のものは、同一番号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0115】図10は本発明の第4の実施例における冷
凍冷蔵庫の制御装置の構成を示すブロック図、図11は
本発明の実施例における動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【0116】図10において、61は第3のファン回転
数決定手段であり、冷凍室の制御装置30中の第1のフ
ァン回転数決定手段37により決定した回転数と、冷蔵
室の制御装置50中の第2のファン回転数決定手段56
1により決定した回転数のうち、回転数の高い方をファ
ン14の回転数と決定するものである。ファン回転数制
御手段28は第3のファン回転数決定手段61により決
定した回転数にファン14を制御するものである。
【0117】以上のように構成された冷蔵冷蔵庫の制御
装置について、以下図3、図9、図10、図11を用い
てその動作を説明する。
【0118】まず、冷凍室側は、ファン14の回転数の
制御(Step11)を除いて、第1の実施例の図3で
示したと同じ冷凍室の温調制御を行なう(Step7
1)。
【0119】次に、冷蔵室側は、同じくファン14の回
転数の制御(Step61)を除いて、第3の実施例の
図9で示したと同じ冷蔵室の温調制御を行なう(Ste
p72)。そして、第3のファン回転数制御手段61
は、第1のファン回転数決定手段37がStep10で
決定した回転数と、第2のファン回転数決定手段56が
Step60で決定した回転数のうち、回転数の高い方
をファン14の回転数と決定する(Step73)。そ
して、ファン回転数制御手段28は、第3のファン回転
数決定手段61により決定した回転数になるようにてフ
ァン14を制御する(Step74)。以上述べたSt
ep71〜Step74を繰り返すことにより、冷凍冷
蔵庫の制御を行うものである。
【0120】従って、この実施例では、ファン14の回
転数の決定に当たり、冷凍室の条件から要求される回転
数と冷蔵室の条件から要求される回転数のうち、回転数
の高い方をファン14の回転数と決定しているため、冷
凍室に食品が投入されても、冷蔵室に食品が投入されて
も、周囲の食品への温度影響を抑制し、投入食品を急速
に冷却することが可能である。また、冷蔵室側において
は、電動ダンパの開閉制御により、冷えすぎ(オーバー
シュート)による冷蔵食品の凍結もなく、また、制御ル
ールが人間の経験則から成り立っているため、最適な設
定温度で冷凍室、冷蔵室双方のキメ細かい温調制御がで
きるものである。
【0121】
【発明の効果】以上のように本発明は、食品を冷凍・冷
蔵し貯蔵することができる冷凍冷蔵庫において、冷凍室
においては、冷凍室温度センサと、冷凍室温度検出手段
と、冷凍室温度が冷凍室の設定温度を越えたかどうかを
判定する冷凍室温度判定手段と、外気温度センサと、外
気温度検出手段と、冷凍室温度検出手段の出力により冷
凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度演算手段
と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるための経験則に
基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、外気温度
と、第1のメモリから取り出された制御ルールに基づい
て、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温度の下げ
幅を、第1のファジィ推論プロセッサで、投入された食
品の熱負荷量が多く、外気温が高いときにはの下げ幅を
大きく、食品の熱負荷量が少なく、外気温が低いときに
は設定温度の下げ幅を小さくなるように演算し、設定温
度の下げ幅から冷凍室の設定温度を演算する冷凍室設定
温度演算手段と、冷凍室設定温度演算手段により演算さ
れた設定温度から、コンプレッサを制御するコンプレッ
サ制御手段と、設定温度の下げ幅が大きい時には、急速
に冷却する必要があるためファンの回転数を高くし、急
速に冷却を行い、設定温度の下げ幅が小さい時には、フ
ァンの回転数を低くし、冷凍能力を落とすようファンの
回転数を決定する第1のファン回転数決定手段と、決定
された回転数にファンを制御するファン回転数制御手段
とを備えるえることにより、冷凍室に食品が投入された
とき等の大きなの冷凍能力が必要な時に投入食品を急速
に冷却できる。また、制御ルールが人間の経験則から成
り立っているため、最適な設定温度で冷凍室の温調制御
ができる。
【0122】また、冷凍室温度センサと、冷凍室温度検
出手段と、冷凍室温度が冷凍室の設定温度を越えたかど
うかを判定する冷凍室温度判定手段と、外気温度センサ
と、外気温度検出手段と、冷凍室温度検出手段の出力に
より冷凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度演
算手段と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるための経
験則に基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、外
気温度と、第1のメモリから取り出された制御ルールに
基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温度
の下げ幅を、第1のファジィ推論プロセッサで、投入さ
れた食品の熱負荷量が多く、外気温が高いときにはの下
げ幅を大きく、食品の熱負荷量が少なく、外気温が低い
ときには設定温度の下げ幅を小さくなるように演算し、
設定温度の下げ幅から冷凍室の設定温度を演算する冷凍
室設定温度演算手段と、第1のファジィ推論プロセッサ
により演算された設定温度の下げ幅が、大きい時には、
コンプレッサ、ファンの回転数を高くし、下げ幅が小さ
い時には、コンプレッサ、ファンの回転数を低くし、冷
凍能力を落とすようファンの回転数を決定する第1のフ
ァン回転数決定手段と、決定された回転数にファンを制
御するファン回転数制御手段とを備えるえることによ
り、冷凍室に食品が投入されたときに、周囲の食品への
温度影響を抑制し、コンプレッサの回転数とファンの回
転数を上げることにより冷凍能力を上昇させ、投入食品
を急速に冷却し、庫内温度が安定しているときにはコン
プレッサの回転数とファンの回転数を下げることにより
冷凍能力を低下させ省エネを図ることが可能である。ま
た、制御ルールが人間の経験則から成り立っているた
め、最適な設定温度で冷凍室の温調制御ができる。
【0123】また、冷蔵室においては、冷蔵室温度セン
サと、冷蔵室温度検出手段と、冷蔵室温度が冷蔵室の設
定温度を越えたかどうかを判定する冷蔵室温度判定手段
と、外気温度センサと、外気温度検出手段と、冷蔵室温
度検出手段の出力により冷蔵室の温度上昇度を演算する
冷蔵室温度上昇度演算手段と、冷蔵室の設定温度の下げ
幅を求めるための経験則に基づく制御ルールを記憶する
第1のメモリと、外気温度と、第1のメモリから取り出
された制御ルールに基づいて、ファジィ論理演算を行な
い冷蔵室の設定温度の下げ幅を、第2のファジィ推論プ
ロセッサで、投入された食品の熱負荷量が多く、外気温
が高いときにはの下げ幅を大きく、食品の熱負荷量が少
なく、外気温が低いときには設定温度の下げ幅を小さく
なるように演算し、設定温度の下げ幅から冷蔵室の設定
温度を演算する冷蔵室設定温度演算手段と、冷蔵室設定
温度演算手段により演算された設定温度から、電動ダン
パを制御する電動ダンパ制御手段と、設定温度の下げ幅
が大きい時には、急速に冷却する必要があるためファン
の回転数を高くし、急速に冷却を行い、設定温度の下げ
幅が小さい時には、ファンの回転数を低くし、冷蔵能力
を落とすようファンの回転数を決定する第2のファン回
転数決定手段と、決定された回転数にファンを制御する
ファン回転数制御手段とを備えるえることにより、冷蔵
室に食品が投入されたときに、周囲の食品への温度影響
を抑制し、投入食品を急速に冷却し、食品の凍結も防ぐ
ことができる。また、制御ルールが人間の経験則から成
り立っているため、最適な設定温度で冷凍室の温調制御
ができる。
【0124】また、第1のファン回転数決定手段により
決定した回転数と、第2のファン回転数決定手段により
決定した回転数のうち、回転数の高い方をファンの回転
数と決定する第3のファン回転数決定手段と、決定した
回転数にファンを制御するファン回転数制御手段を備え
ることにより、冷凍室の条件から要求される回転数と冷
蔵室の条件から要求される回転数のうち、回転数の高い
方をファンの回転数と決定しているため、冷凍室に食品
が投入されても、冷蔵室に食品が投入されても、投入さ
れた食品の熱負荷量と、外気温度に応じ、ファンを制御
することができるため、速く冷やす必要がある時にはフ
ァンを高速で制御し、急速に冷却を行い、周囲の食品へ
の温度影響を抑制し、投入食品を急速に冷却することが
可能である。また、冷蔵室側においては、冷えすぎによ
る冷蔵食品の凍結を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置のブロック図
【図2】(a)は第1の実施例における冷凍室の庫内の
温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数を
示す特性図 (b)は第1の実施例における外気温度に対するファジ
ィ変数のメンバシップ関数を示す特性図
【図3】図1における動作を説明するためのフローチャ
ート
【図4】図1におけるファジィ推論の手順を説明するた
めのフローチャート
【図5】本発明の第2の実施例を示す冷凍冷蔵庫の冷凍
室の制御装置のブロック図
【図6】図5における動作を説明するためのフローチャ
ート
【図7】本発明の第3の実施例を示す冷凍冷蔵庫の冷蔵
室の制御装置のブロック図
【図8】(a)は第3の実施例における冷蔵室の庫内の
温度上昇度に対するファジィ変数のメンバシップ関数を
示す特性図 (b)は第3の実施例における外気温度に対するファジ
ィ変数のメンバシップ関数を示す特性図
【図9】図7における動作を説明するためのフローチャ
ート
【図10】本発明の第4の実施例を示す冷凍冷蔵庫の制
御装置のブロック図
【図11】図10における動作を説明するためのフロー
チャート
【図12】従来の冷凍冷蔵庫の制御装置のブロック図
【図13】a)は従来の冷凍冷蔵庫の冷凍室の温度制御
を示すフローチャート b)は従来の冷凍冷蔵庫の冷蔵室の温度制御を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
14 ファン 17 コンプレッサ 19 電動ダンパ 20 冷凍室温度センサ 21 冷凍室温度検出手段 23 コンプレッサ制御手段 25 冷蔵室温度センサ 26 冷蔵室温度検出手段 28 電動ダンパ制御手段 30 冷凍室の制御装置 31 冷凍室温度判定手段 32 冷凍室温度上昇度演算手段 33 外気温度検出手段 34 第1のメモリ 35 第1のファジィ推論プロセッサ 36 冷凍室設定温度演算手段 37 第1のファン回転数決定手段 38 ファン回転数制御手段 39 外気温度センサ 40 コンプレッサ回転数決定手段 41 コンプレッサ回転数制御手段 50 冷蔵室の制御装置 51 冷蔵室温度判定手段 52 冷蔵室温度上昇度演算手段 53 第2のメモリ 54 第2のファジィ推論プロセッサ 55 冷蔵室設定温度演算手段 56 第2のファン回転数決定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を冷凍し貯蔵することができる冷凍
    室を設けた冷凍冷蔵庫において、冷凍室内に設けられた
    冷凍室温度センサと、前記冷凍室温度センサにより冷凍
    室内の温度を検出する冷凍室温度検出手段と、前記冷凍
    室温度検出手段により検出された温度が、冷凍室の設定
    温度を越えたかどうかを判定する冷凍室温度判定手段
    と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度センサと、前記
    外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、前記冷凍室温度検出手段の出力
    により冷凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度
    演算手段と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるための
    経験則に基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、
    前記冷凍室温度上昇度演算手段により演算された温度上
    昇度と、前記外気温度検出手段により検出された外気温
    度と、前記第1のメモリから取り出された制御ルールに
    基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温度
    の下げ幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサと、
    前記第1のファジィ推論プロセッサにより演算された設
    定温度の下げ幅から、冷凍室の設定温度を演算する冷凍
    室設定温度演算手段と、前記冷凍室設定温度演算手段に
    より演算された設定温度から、コンプレッサを制御する
    コンプレッサ制御手段と、前記第1のファジィ推論プロ
    セッサにより演算された設定温度の下げ幅からファンの
    回転数を決定する第1のファン回転数決定手段と、前記
    第1のファン回転数決定手段により決定した回転数にフ
    ァンを制御するファン回転数制御手段とを備えることを
    特徴とする冷凍冷蔵庫の冷凍室の制御装置。
  2. 【請求項2】 食品を冷凍し貯蔵することができる冷凍
    室を設けた冷凍冷蔵庫において、冷凍室内に設けられた
    冷凍室温度センサと、前記冷凍室温度センサにより冷凍
    室内の温度を検出する冷凍室温度検出手段と、前記冷凍
    室温度検出手段により検出された温度が、冷凍室の設定
    温度を越えたかどうかを判定する冷凍室温度判定手段
    と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度センサと、前記
    外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、前記冷凍室温度検出手段の出力
    により冷凍室の温度上昇度を演算する冷凍室温度上昇度
    演算手段と、冷凍室の設定温度の下げ幅を求めるための
    経験則に基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、
    前記冷凍室温度上昇度演算手段により演算された温度上
    昇度と、前記外気温度検出手段により検出された外気温
    度と、前記第1のメモリから取り出された制御ルールに
    基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷凍室の設定温度
    の下げ幅を演算する第1のファジィ推論プロセッサと、
    前記第1のファジィ推論プロセッサにより演算された設
    定温度の下げ幅から、冷凍室の設定温度を演算する冷凍
    室設定温度演算手段と、前記第1のファジィ推論プロセ
    ッサにより演算された設定温度の下げ幅から、コンプレ
    ッサの回転数を決定するコンプレッサ回転数決定手段
    と、前記コンプレッサ回転数決定手段により決定された
    回転数でコンプレッサを制御するコンプレッサ回転数制
    御手段と、前記冷凍室設定温度演算手段により演算され
    た設定温度とからファンの回転数を決定する第1のファ
    ン回転数決定手段と、前記第1のファン回転数決定手段
    により決定した回転数にファンを制御するファン回転数
    制御手段とを備えることを特徴とする冷凍冷蔵庫の冷凍
    室の制御装置。
  3. 【請求項3】 食品を冷却し貯蔵することができる冷蔵
    室を設けた冷凍冷蔵庫において、冷蔵室内に設けられた
    冷蔵室温度センサと、前記冷蔵室温度センサにより冷蔵
    室内の温度を検出する冷蔵室温度検出手段と、前記冷蔵
    室温度検出手段により検出された温度が、冷蔵室の設定
    温度を越えたかどうかを判定する冷蔵室温度判定手段
    と、冷凍冷蔵庫外に設けられた外気温度センサと、前記
    外気温度センサにより冷凍冷蔵庫外の外気温度を検出す
    る外気温度検出手段と、前記冷蔵室温度検出手段の出力
    により冷蔵室の温度上昇度を演算する冷蔵室温度上昇度
    演算手段と、冷蔵室の設定温度の下げ幅を求めるための
    経験則に基づく制御ルールを記憶する第1のメモリと、
    前記冷蔵室温度上昇度演算手段により演算された温度上
    昇度と、前記外気温度検出手段により検出された外気温
    度と、前記第2のメモリから取り出された制御ルールに
    基づいて、ファジィ論理演算を行ない冷蔵室の設定温度
    の下げ幅を演算する第2のファジィ推論プロセッサと、
    前記第2のファジィ推論プロセッサにより演算された設
    定温度の下げ幅から、冷蔵室の設定温度を演算する冷蔵
    室設定温度演算手段と、前記冷凍室設定温度演算手段に
    より演算された設定温度から、電動ダンパの開閉を制御
    する電動ダンパ制御手段と、前記第2のファジィ推論プ
    ロセッサにより演算された設定温度の下げ幅から、ファ
    ンの回転数を決定する第2のファン回転数決定手段と、
    前記第2のファン回転数決定手段により決定した回転数
    にファンを制御するファン回転数制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする冷凍冷蔵庫の冷凍室の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のファン回転数決定手段により
    決定したファンの回転数と、前記第2のファン回転数決
    定手段により決定したファンの回転数のうち、回転数の
    高い方をファンの回転数と決定する第3のファン回転数
    決定手段と、前記第3のファン回転数決定手段により決
    定した回転数にファンを制御するファン回転数制御手段
    とを備えることを特徴とする冷凍冷蔵庫の制御装置。
JP6615695A 1995-03-24 1995-03-24 冷凍冷蔵庫の制御装置 Pending JPH08261624A (ja)

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JP6615695A JPH08261624A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 冷凍冷蔵庫の制御装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455185B1 (ko) * 2001-12-12 2004-11-06 엘지전자 주식회사 직냉식 냉장고
WO2014162759A1 (ja) * 2013-04-03 2014-10-09 三菱電機株式会社 冷蔵庫
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CN112243481A (zh) * 2018-12-10 2021-01-19 青岛海尔电冰箱有限公司 冰箱

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