JPH08259772A - 成形用樹脂組成物 - Google Patents

成形用樹脂組成物

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JPH08259772A
JPH08259772A JP7069995A JP6999595A JPH08259772A JP H08259772 A JPH08259772 A JP H08259772A JP 7069995 A JP7069995 A JP 7069995A JP 6999595 A JP6999595 A JP 6999595A JP H08259772 A JPH08259772 A JP H08259772A
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JP
Japan
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weight
parts
resin
vinyl
group
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Application number
JP7069995A
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English (en)
Inventor
Kenji Kurimoto
健二 栗本
Kazuhiko Tamai
和彦 玉井
Haruo Tomita
春生 冨田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飽和ポリエステルとポリスチレン系樹脂との
相溶性を改善し、機械特性、耐熱性および耐薬品性にす
ぐれた成形用樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)飽和ポリエステル、(B)ポリスチレ
ン系樹脂および(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹
脂からなり、前記(A)飽和ポリエステル5〜95重量
%および(B)ポリスチレン系樹脂5〜95重量%から
なる混合物100重量部に対して、(C)グラフト変性
ポリオレフィン系樹脂の配合量が1〜100重量部であ
る成形用樹脂組成物、ならびに該成形用樹脂組成物10
0重量部に対して、1〜100重量部のフィラーを配合
してなる成形用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形用樹脂組成物に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、耐熱性、機械特性、寸
法安定性および成形流動性にすぐれた成形用樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリブチレンテレフタレート、ポリエチ
レンテレフタレートに代表される飽和ポリエステルは高
い耐熱性を有し、耐薬品性、耐侯性にもすぐれている。
しかしながら、その反面、成形時の収縮や衝撃強度が低
いなどの欠点がある。
【0003】また、ポリスチレン系樹脂は、安価で成形
性および成形時の寸法安定性にすぐれるが、耐薬品性に
おとるという欠点がある。
【0004】飽和ポリエステルとポリスチレン系樹脂の
それぞれの欠点をそれぞれの長所で補うことができれ
ば、さらなる用途が開けるので、飽和ポリエステルとポ
リスチレン系樹脂からなる成形用樹脂組成物をつくる試
みがなされている。かかる成形樹脂組成物として、たと
えば、特公昭47−30421号公報、特公昭51−2
5261号公報には飽和ポリエステルとABS系樹脂か
らなる組成物が開示されているが、衝撃強度の改良効果
が少ない。また、特開昭51−42749号公報では、
ABS系樹脂が10重量%以上になると相溶性が不充分
となり、目的の組成物がえられないという欠点がある。
特開昭57−117556号公報には、AES系樹脂と
の組成物が開示されているが、衝撃強度の改良効果が少
ない。
【0005】一方、ポリオレフィン系樹脂は、軽量かつ
耐衝撃性にすぐれ、成形性、耐水性、耐薬品性などにも
すぐれるという特長を有する。このため、それぞれにす
ぐれた特長を有する飽和ポリエステル、ポリスチレン系
樹脂およびポリオレフィン系樹脂を配合することによ
り、たとえば飽和ポリエステルの特長である高い耐熱性
の低下が少なく、軽量であり、耐溶剤性にすぐれ、成形
時の寸法変化が少ないなどの特長を有する成形用組成物
をつくる試みがなされている。
【0006】しかしながら、本来、飽和ポリエステルや
ポリスチレン系樹脂と、ポリオレフィン系樹脂との相溶
性はわるく、えられた成形物の耐衝撃強度などの機械特
性が低下したり、成形物間の機械的性質のばらつきが大
きいという問題点がある。
【0007】そこで、かかる相溶性を改善する方法とし
て、たとえば特開昭60−63250号公報には、飽和
ポリエステル、ABS系樹脂および変性ポリオレフィン
からなる組成物が開示されているが、飽和ポリエステル
の剛性を維持し、高い衝撃強度と熱変形温度をうること
は困難である。また、特開昭62−205149号公報
にはポリエステルエラストマー、スチレン系重合体およ
び変性エチレン−αオレフィン系ゴムからなる組成物が
開示されているが、剛性と耐熱性の点で不充分である。
さらに、特開平1−34153号公報には、飽和ポリエ
ステル、変性ポリオレフィンおよびゴム重合体からなる
組成物が開示されており、衝撃強度向上効果は高いもの
の、剛性と耐熱性の点で不充分である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、相溶性を改善し、耐熱
性、機械的性質、寸法安定性および成形流動性にすぐれ
た成形用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)飽和
ポリエステル、 (B)ポリスチレン系樹脂、ならびに (C)(a)ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て(b)変性剤として一般式(I):
【0010】
【化4】
【0011】(式中、Arは少なくとも1個のグリシジ
ルオキシ基と結合した炭素数6〜23の芳香族炭化水素
基、R1は水素原子またはメチル基を示す)で表わされ
るグリシジル基を有する化合物0.1〜30重量部およ
び(c)ビニル系単量体0〜500重量部ならびに
(d)前記(b)変性剤と(c)ビニル系単量体との合
計量100重量部に対してラジカル重合開始剤0.00
1〜10重量部を含有した水性懸濁液を調製し、該水性
懸濁液中の(b)変性剤および(c)ビニル系単量体を
(a)ポリオレフィン系樹脂に含浸させ、(b)変性剤
および(c)ビニル系単量体を重合させてなるグラフト
変性ポリオレフィン系樹脂からなり、前記(A)飽和ポ
リエステル5〜95重量%および(B)ポリスチレン系
樹脂5〜95重量%からなる混合物100重量部に対し
て、(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂の配合量
が1〜100重量部である成形用樹脂組成物、 (A)飽和ポリエステル、 (B)ポリスチレン系樹脂、ならびに (C)(a)ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て(b)(b1)一般式(I):
【0012】
【化5】
【0013】(式中、Arは少なくとも1個のグリシジ
ルオキシ基と結合した炭素数6〜23の芳香族炭化水素
基、R1は水素原子またはメチル基を示す)で表わされ
るグリシジル基を有する化合物および(b2)グリシジ
ルメタクリレートからなり、(b1)グリシジル基を有
する化合物と(b2)グリシジルメタクリレートとの重
量比((b1)グリシジル基を有する化合物/((b1
グリシジル基を有する化合物+(b2)グリシジルメタ
クリレート))が0.01〜0.99である変性剤0.
1〜30重量部および(c)ビニル系単量体0〜500
重量部ならびに(d)前記(b)変性剤と(c)ビニル
系単量体との合計量100重量部に対してラジカル重合
開始剤0.001〜10重量部を含有した水性懸濁液を
調製し、該水性懸濁液中の(b)変性剤および(c)ビ
ニル系単量体を(a)ポリオレフィン系樹脂に含浸さ
せ、(b)変性剤および(c)ビニル系単量体を重合さ
せてなるグラフト変性ポリオレフィン系樹脂からなり、
前記(A)飽和ポリエステル5〜95重量%および
(B)ポリスチレン系樹脂5〜95重量%からなる混合
物100重量部に対して、(C)グラフト変性ポリオレ
フィン系樹脂の配合量が1〜100重量部である成形用
樹脂組成物、 (A)飽和ポリエステル、 (B)ポリスチレン系樹脂、ならびに (C)(a)ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て(b)変性剤としてグリシジルメタクリレート0.1
〜30重量部および(c)ビニル系単量体0〜500重
量部ならびに(d)前記(b)変性剤と(c)ビニル系
単量体との合計量100重量部に対してラジカル重合開
始剤0.001〜10重量部を含有した水性懸濁液を調
製し、該水性懸濁液中の(b)変性剤および(c)ビニ
ル系単量体を(a)ポリオレフィン系樹脂に含浸させ、
(b)変性剤および(c)ビニル系単量体を重合させて
なるグラフト変性ポリオレフィン系樹脂からなり、前記
(A)飽和ポリエステル5〜95重量%および(B)ポ
リスチレン系樹脂5〜95重量%からなる混合物100
重量部に対して、(C)グラフト変性ポリオレフィン系
樹脂の配合量が1〜100重量部である成形用樹脂組成
物、ならびに 前記成形用樹脂組成物100重量部に対して、シリ
カ、タルク、マイカ、ガラス繊維、ガラスビーズ、中空
ガラスビーズ、中性粘土類、炭素繊維、芳香族ポリアミ
ド繊維、芳香族ポリエステル繊維、ビニロン繊維、炭化
ケイ素繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維およ
び金属繊維のうちの少なくとも1種のフィラー1〜10
0重量部を配合してなる成形用樹脂組成物に関する。
【0014】
【作用および実施例】本発明の成形用樹脂組成物は、
(A)飽和ポリエステル、(B)ポリスチレン系樹脂お
よび(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂または
(A)飽和ポリエステル、(B)ポリスチレン系樹脂、
(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂およびフィラ
ーからなる。
【0015】本発明に用いられる(A)飽和ポリエステ
ルは、成形用に用いられる熱可塑性ポリエステル樹脂で
ある限りとくに限定はないが、その具体例としては、た
とえば芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘
導体とジオールまたはそのエステル形成性誘導体とを主
成分とする縮合反応によりえられる重合体ないし共重合
体、ラクトンの開環重合体などがあげられる。
【0016】前記芳香族ジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタ
ン、アントラセンジカルボン酸、4,4´−ジフェニル
ジカルボン酸、4,4´−ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸などがあげられる。また、前記芳香族ジカルボン酸
のエステル形成性誘導体としては、前記芳香族ジカルボ
ン酸の具体例からのエステル形成性誘導体があげられ
る。これらの芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形
成性誘導体は単独で用いてもよく2種以上併用してもよ
い。
【0017】前記ジオールとしては、炭素数2〜10の
脂肪族ジオール、すなわちエチレングリコール、1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、シク
ロヘキサンジオールなどや、分子量400〜6000の
長鎖グリコール、すなわちポリエチレングリコール、ポ
リ−1,3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコールなどがあげられる。また、前記ジオールの
エステル形成性誘導体としては、前記ジオールの具体例
からのエステル形成性誘導体があげられる。これらのジ
オールまたはそのエステル形成性誘導体は単独で用いて
もよく2種以上併用してもよい。
【0018】前記飽和ポリエステルの具体例としては、
たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘ
キサメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−
ナフタレート、ポリエチレン−1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン−4,4´−ジカルボキシレート、ポリエチ
レンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートとの
混合物などがあげられる。これらのなかでも、機械的性
質、耐熱性、成形性の点から、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレートおよびこれらの混合
物が好ましい。
【0019】前記(A)飽和ポリエステルの配合量は、
前記(A)飽和ポリエステルおよび(B)ポリスチレン
系樹脂からなる混合物中に、5〜95重量%、好ましく
は10〜90重量%含有されるように調整される。
(A)飽和ポリエステルの配合量が前記範囲よりも小さ
いばあいには、耐熱性、機械的強度などの飽和ポリエス
テルの特長を付与することが困難であり、前記範囲より
も大きいばあいは、成形流動性、剛性などのポリスチレ
ン系樹脂の特長を付与することが困難である。
【0020】本発明で用いられる(A)飽和ポリエステ
ルの分子量は、とくに限定がないが、通常、極限粘度
[η]が0.5以上のものが機械的強度、耐熱性などの
点で好ましい。
【0021】本発明に用いられる(B)ポリスチレン系
樹脂としては、たとえばポリスチレン、ポリスチレンと
ポリオレフィン系ゴム、非共役ジエン系ゴム、芳香族ビ
ニル化合物とオレフィン系化合物との共重合体ゴム、ア
クリル系ゴムなどの混合物、スチレンとシアン化ビニル
化合物、マレイミド系化合物、不飽和アミド系化合物、
不飽和カルボン酸アルキルエステル系化合物などとの共
重合体、ポリスチレンにアクリル系ゴム、ポリオレフィ
ン、非共役ジエン系ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−オレフ
ィン共重合体、シアン化ビニル化合物、不飽和カルボン
酸アルキルエステル系化合物などをグラフトさせたグラ
フト共重合体などのスチレン含有率が10重量%以上で
あるポリスチレン系熱可塑性樹脂があげられる。
【0022】前記ポリスチレン系熱可塑性樹脂として
は、たとえばポリスチレン、ゴム変性ポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ゴム質
重合体の共重合体、スチレン−ゴム質重合体−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレンとマレイミド、N−フェニ
ルマレイミドなどのマレイミド系単量体との共重合体で
あるスチレン−マレイミド系共重合体、スチレンとアク
リルアミドなどのアクリルアミド系単量体との共重合体
であるスチレン−アクリルアミド系共重合体などがあげ
られ、これらは単独で、または2種以上を混合して用い
ることができる。なお、ポリスチレン系熱可塑性樹脂を
合成する際には原料のスチレンの一部をα−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、
o−エチルスチレン、o−p−ジクロロスチレンなどに
置換してもよい。
【0023】前記ゴム質重合体としては、エチレン−プ
ロピレン−ジエン系ゴム、エチレン−プロピレン系ゴ
ム、イソプレン系ゴムなどのオレフィン系ゴム、ポリブ
タジエン、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体ゴム、ポリアクリル酸ブ
チルなどの共重合やグラフト共重合が可能なゴム質重合
体が用いられる。
【0024】スチレンとゴム質重合体とを共重合または
グラフト共重合させてポリスチレン系熱可塑性樹脂を合
成する際には、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法な
どの通常の方法を用いることができる。ポリスチレン系
熱可塑性樹脂中のゴム質重合体の配合量は90重量%以
下、好ましくは80重量%以下であることが望ましい。
ポリスチレン系熱可塑性樹脂中のゴム質重合体の配合量
が90重量%をこえるばあいには、耐熱性が低い、柔軟
過ぎる点で好ましくない。
【0025】前記(B)ポリスチレン系樹脂として用い
られる前記ポリスチレン系熱可塑性樹脂のなかでもコス
ト、性能の面から、ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ゴム質重合体の共重合体、スチレン−ゴム質重合体−ア
クリロニトリル共重合体が好ましい。
【0026】本発明に用いられる(B)ポリスチレン系
樹脂の配合量は、前記(A)飽和ポリエステルおよび
(B)ポリスチレン系樹脂からなる混合物中に、5〜9
5重量%、好ましくは10〜90重量%含有されるよう
に調整される。(B)ポリスチレン系樹脂の配合量が前
記範囲よりも小さいばあいには、成形流動性、剛性など
のポリスチレン系樹脂の特長を付与することが困難であ
り、前記範囲よりも大きいばあいには、耐熱性、機械的
強度などの飽和ポリエステルの特徴を付与することが困
難である。
【0027】本発明で用いられる(B)ポリスチレン系
樹脂の分子量は、とくに限定がないが、剛性、機械的強
度などの点から50000以上であることが好ましい。
【0028】本発明に用いられる(C)グラフト変性ポ
リオレフィン系樹脂は、(a)ポリオレフィン系樹脂、
(b)変性剤として一般式(I):
【0029】
【化6】
【0030】(式中、Arは少なくとも1個のグリシジ
ルオキシ基と結合した炭素数6〜23の芳香族炭化水素
基、R1は水素原子またはメチル基を示す)で表わされ
るグリシジル基を有する化合物、(b1)一般式(I)
で表わされるグリシジル基を有する化合物および
(b2)グリシジルメタクリレートからなり、(b1)グ
リシジル基を有する化合物と(b2)グリシジルメタク
リレートとの重量比((b1)グリシジル基を有する化
合物/((b1)グリシジル基を有する化合物+(b2
グリシジルメタクリレート))が0.01〜0.99で
ある変性剤またはグリシジルメタクリレート、(c)ビ
ニル系単量体および(d)ラジカル重合開始剤を含有し
た水性懸濁液を調製し、該水性懸濁液中の(b)変性剤
および(c)ビニル系単量体を(a)ポリオレフィン系
樹脂に含浸させ、(b)変性剤および(c)ビニル系単
量体を重合させることによってえられる。
【0031】前記水性懸濁液中における(a)ポリオレ
フィン系樹脂、(b)変性剤および(c)ビニル系単量
体の割合は、(a)ポリオレフィン系樹脂100部(重
量部、以下同様)に対して、(b)変性剤0.1〜30
部、好ましくは0.1〜15部、(c)ビニル系単量体
0〜500部、好ましくは0〜200部、さらに好まし
くは0〜100部である。(b)変性剤の割合が前記割
合よりも多いばあいには、えられる成形用樹脂組成物の
機械特性および流動性の低下を招き、少ないばあいに
は、(A)飽和ポリエステルと(B)ポリスチレン系樹
脂との相溶化効果が乏しくなる。また、(c)ビニル系
単量体の割合が前記割合よりも多いばあいには、ビニル
系単量体同士の重合が主体となるため、重合時の水性懸
濁液において過度の凝集、融着、塊状化などが生じるよ
うになる。
【0032】また、(b)変性剤として(b1)グリシ
ジル基を有する化合物および(b2)グリシジルメタク
リレートからなる変性剤を用いるばあいには、前記重量
比が0.01〜0.99の範囲外にあるばあいには
(A)飽和ポリエステルと(B)ポリスチレン系樹脂と
の相溶性が良好とはならない。
【0033】(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂
に用いられる(a)ポリオレフィン系樹脂としては、た
とえばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、イソブテン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、フェニルプロパジエン、シクロペンタジエン、1,
3−シクロヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,
3−オクタジエン、1,5−シクロオクタジエン、メチ
レンノルボルネン、1,5−ノルボルナジエン、エチリ
デンノルボルネン、α,ω−非共役ジエン類よりなる群
から選ばれた少なくとも1種からなる重合体があげら
れ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いられ
る。前記(a)ポリオレフィン系樹脂の分子量は、とく
に限定されないが、機械的強度などの点から10000
以上であることが好ましい。
【0034】(a)ポリオレフィン系樹脂を変性するた
めの(b)変性剤のうちの1つである一般式(I)で表
わされるグリシジル基を有する化合物は、本発明の重要
な構成成分であり、分子中に1個のアクリルアミド基ま
たはメタクリルアミド基と少なくとも1個のグリシジル
オキシ基をもつ炭素数6〜23の芳香族炭化水素基を有
する。一般式(I)で表わされる単量体がアクリルアミ
ド基またはメタクリルアミド基を有するため、他のビニ
ル系モノマーと接触したときに、ラジカル重合開始剤の
存在下でラジカル重合反応し、少なくとも1個のグリシ
ジル基を有するため、水酸基、酸基、酸無水物基、アミ
ド基などの活性プロトンを有する化合物と接触したとき
にイオン開環反応する。
【0035】このようなグリシジル基を有する化合物
は、たとえば特開昭60−130580号公報に記載さ
れたような方法、すなわち少なくとも1個のフェノール
性水酸基を有する芳香族炭化水素と、N−メチロールア
クリルアミドまたはN−メチロールメタクリルアミドと
を酸性触媒の存在下で縮合させたのち、水酸基をエピハ
ロヒドリンによってグリシジル化させることによってう
ることができる。
【0036】前記少なくとも1個のフェノール性水酸基
を有する芳香族炭化水素としては、炭素数6〜23のフ
ェノール系化合物が用いられる。
【0037】前記フェノール系化合物の具体例として
は、たとえばフェノール、クレゾール、キシレノール、
カルバクロール、チモール、ナフトール、レゾルシン、
ヒドロキノン、ピロガロール、フェナントロールなどが
あげられる。これらのなかでは、アルキル置換基を有す
る1価のフェノールが好適である。
【0038】たとえば、出発物質として2,6−キシレ
ノールとN−メチロールアクリルアミドとを用いたばあ
いには、式(II):
【0039】
【化7】
【0040】で表わされるN−[4−(2,3−エポキ
シプロポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリル
アミドをうることができる。
【0041】また、出発物質としてオルトクレゾールと
N−メチロールアクリルアミドとを用いたばあいには、
式(III):
【0042】
【化8】
【0043】で表わされるN−[4−(2,3−エポキ
シプロポキシ)−3−メチルベンジル]アクリルアミド
をうることができる。
【0044】(a)ポリオレフィン系樹脂を変性するた
めの(b)変性剤のうちの他の1つであるグリシジルメ
タクリレートは、分子中に1個のメタクリル酸エステル
基と1個のグリシジル基を有する。グリシジルメタクリ
レートがメタクリル酸エステル基を有するため、他のビ
ニル系モノマーと接触したときにラジカル開始剤の存在
下でラジカル重合反応し、少なくとも1個のグリシジル
基を有するため、水酸基、酸基、酸無水物基、アミド基
などの活性プロトンを有する化合物と接触したときにイ
オン開環反応する。
【0045】また、(C)グラフト変性ポリオレフィン
系樹脂の構成成分の1つである(c)ビニル系単量体
は、(A)飽和ポリエステルと(B)ポリスチレン系樹
脂との相溶性を向上させるため、および(b)変性剤の
(a)ポリオレフィン系樹脂への含浸性を向上させるた
めに用いられる成分である。
【0046】前記(c)ビニル系単量体の具体例として
は、たとえばスチレン、o−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、m−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビ
ニル化合物;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ステアリルなどのアルキル基の
炭素数が1〜22のメタクリル酸アルキルエステル;ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸i−プ
ロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステア
リルなどのアルキル基の炭素数が1〜22のアクリル酸
アルキルエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルn−プロピルエーテル、ビニルi−
プロピルエーテル、ビニルi−ブチルエーテル、ビニル
n−アミルエーテル、ビニルi−アミルエーテル、ビニ
ル2−エチルヘキシルエーテル、ビニルオクタデシルエ
ーテルなどのアルキル基の炭素数が1〜22のビニルア
ルキルエーテル;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルなどの不飽和ニトリル化合物;アリルアルコール、ヒ
ドロキシエチルメタクリレートなどのビニルアルコー
ル;アクリルアミド、メタクリルアミドなどの不飽和ア
ミド化合物;マレイン酸ジ−n−アミルエステル、マレ
イン酸ジ−n−ブチルエステル、マレイン酸ジ−i−ア
ミルエステル、マレイン酸ジ−i−ブチルエステル、マ
レイン酸ジメチルエステル、マレイン酸ジ−n−プロピ
ルエステル、マレイン酸ジ−オクチルエステル、マレイ
ン酸ジノニルエステルなどのアルキル基の炭素数が1〜
9のマレイン酸ジアルキルエステル;アリルエチルエー
テル、アリルn−オクチルエーテルなどのアルキル基の
炭素数が1〜8のアリルアルキルエーテル;ジシクロペ
ンタジエン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、
フェニルプロパジエン、シクロペンタジエン、1,5−
ノルボルナジエン、1,3−シクロヘキサジエン、1,
4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロヘキサジエ
ン、1,3−シクロオクタジエンなどのジエン化合物を
はじめ、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、酢酸ビニル、アリルメタクリレートなどの
その他のビニルモノマーなどがあげられる。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0047】(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂
の合成の際に用いられる(d)ラジカル重合開始剤とし
ては、たとえばジ−t−ブチルパーオキサイド、メチル
エチルケトンパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−
ジハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
α,α´−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロ
ピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、ベンゾ
イルパーオキサイドなどの有機過酸化物類、たとえば
1,1´−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニト
リル)、1−[(1−シアノ−1−メチルエチル)ア
ゾ」ホルムアミド、2−フェニルアゾ−4−メトキシ−
2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2´−アゾビス
(2−メチルブチロニトリル)、2,2´−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2´−アゾビス(2,4,4−
トリメチルペンタン)、2,2´−アゾビス(2−アセ
トキシプロパン)、2,2´−アゾビス(2−アセトキ
シブタン)などのアゾ系化合物などがあげられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0048】前記(d)ラジカル重合開始剤の使用量
は、(b)変性剤と(c)ビニル系単量体との合計量1
00部に対して0.001〜10部、好ましくは0.0
1〜5部である。(d)ラジカル重合開始剤の使用量が
前記範囲よりも多いばあいには、(a)ポリオレフィン
系樹脂が過度の架橋を起こしたり(たとえば、(a)ポ
リオレフィン系樹脂としてエチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体などを用い
たばあい)、主鎖切断による分子量低下を起こす(たと
えば、(a)ポリオレフィン系樹脂としてポリプロピレ
ンなどを用いたばあい)ため、(a)ポリオレフィン系
樹脂の有する機械的性質が低下する。また、(d)ラジ
カル重合開始剤の使用量が前記範囲よりも少ないばあい
には、重合が不充分となるため、(A)飽和ポリエステ
ルと(B)ポリスチレン系樹脂との相溶性を高め、すぐ
れた耐熱性、吸水時の寸法安定性、機械的性質の安定化
および成形流動性を付与するなどのグラフト変性ポリオ
レフィン系樹脂の特長を発現させるのに充分なグラフト
量が達成されない。
【0049】前記(a)ポリオレフィン系樹脂、(b)
変性剤、(c)ビニル系単量体および(d)ラジカル重
合開始剤を含有する水性懸濁液の調製は、たとえば水性
媒体(通常水に0.005〜0.1重量%の乳化剤およ
び0.1〜3重量%の分散剤を加えたもの)に、(d)
ラジカル重合開始剤の分解温度(半減期が1時間となる
ときの温度)よりも30℃程度以上低い温度で、(a)
ポリオレフィン系樹脂、(b)変性剤、(c)ビニル系
単量体および(d)ラジカル重合開始剤を加えることに
よって行なわれる。また、水性媒体に(a)ポリオレフ
ィン系樹脂のみを加えることによって、あるいは(a)
ポリオレフィン系樹脂と、(b)変性剤、(c)ビニル
系単量体および(d)ラジカル重合開始剤の一部とを加
えることによって水性懸濁液を調製することも可能であ
り、このばあいには、残りの(b)変性剤、(c)ビニ
ル系単量体および(d)ラジカル重合開始剤は、重合終
了までに適宜加えればよい。水性媒体100部に対し
て、(a)ポリオレフィン系樹脂、(b)変性剤、
(c)ビニル系単量体および(d)ラジカル重合開始剤
の合計量が20〜100部となるように設定することが
好ましい。
【0050】かくして調製された水性懸濁液を密閉圧力
容器中、加熱することにより(b)変性剤、(c)ビニ
ル系単量体および(d)ラジカル重合開始剤の(a)ポ
リオレフィン系樹脂への含浸、および(b)変性剤と
(c)ビニル系単量体との重合が行なわれ、(B)グラ
フト変性ポリオレフィン系樹脂がえられる。ここで、水
性懸濁液の加熱の方式としては、(d)ラジカル重合開
始剤の分解温度よりも10〜50℃程度以上低い温度に
まで昇温し、その温度に保持したのち、再度(d)ラジ
カル重合開始剤の分解温度程度まで昇温し、重合終了ま
で保持する方式、単に(d)ラジカル重合開始剤の分解
温度程度まで昇温し、重合終了まで保持する方式などが
あげられる。
【0051】本発明で用いられる(C)グラフト変性ポ
リオレフィン系樹脂の配合量は、(A)飽和ポリエステ
ルと(B)ポリスチレン系樹脂との合計量100部に対
して、1〜100部、好ましくは3〜50部である。
(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂の配合量が前
記範囲よりも少ないばあいには、(A)飽和ポリエステ
ルと(B)ポリスチレン系樹脂との相溶性が不充分とな
り、また前記範囲よりも多いばあいには、耐熱性および
弾性率などが低下する。
【0052】本発明に用いられるフィラーとしては、た
とえばシリカ、タルク、マイカ、ガラス繊維、ガラスビ
ーズ、中空ガラスビーズ、中性粘土類、炭素繊維、芳香
族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、ビニロン
繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリウ
ム繊維、金属繊維などがあげられる。これらは単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0053】前記フィラーの配合量は、本発明の(A)
飽和ポリエステル、(B)ポリスチレン系樹脂および
(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂からなる成形
用樹脂組成物100部に対して1〜100部、好ましく
は1〜50部である。前記フィラーの配合量が前記範囲
よりも少ないばあいには、機械的強度、弾性率、耐熱性
などのフィラー特性が発現されず、前記範囲よりも多い
ばあいには、成形流動性が低下する。
【0054】本発明の成形用樹脂組成物の製造方法とし
ては、とくに制限がなく、たとえば(A)飽和ポリエス
テル、(B)ポリスチレン系樹脂および(C)グラフト
変性ポリオレフィン系樹脂を撹拌機などを用いて均一に
混合したのち、溶融混練する方法、(B)ポリスチレン
系樹脂と(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂とを
溶融混練したのちに、(A)飽和ポリエステルを加えて
溶融混練する方法、(A)飽和ポリエステルと(C)グ
ラフト変性ポリオレフィン系樹脂とを溶融混練したのち
に、(B)ポリスチレン系樹脂を加えて溶融混練する方
法などがあげられる。
【0055】溶融混練する方法についてもとくに制限が
なく、たとえば押出機、熱ロール、ブラベンダー、バン
バリミキサーなどのブレンダーを用いて溶融混練する方
法などがあげられる。
【0056】本発明の成形用樹脂組成物には、必要に応
じて、難燃化剤、(A)飽和ポリエステル、(B)ポリ
スチレン系樹脂および(C)グラフト変性ポリオレフィ
ン系樹脂の反応性を高める触媒などを添加してもよい。
【0057】前記難燃化剤としては、たとえばテトラブ
ロモビスフェノールA、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ヘキサブロモ
ベンゼン、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシ
アヌレート、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシ−
3,5−ジブロモフェニル)プロパン、デカブロモジフ
ェニルオキサイド、臭素化ポリフォスフェート、塩素化
ポリフォスフェート、塩素化パラフィンなどのハロゲン
化難燃化剤;リン酸アンモニウム、トリクレジルフォス
フェート、トリエチルフォスフェート、トリスクロロエ
チルフォスフェート、トリス(β−クロロエチル)フォ
スフェート、トリスジクロロプロピルフォスフェート、
クレジルフェニルフォスフェート、キシレニルジフェニ
ルフォスフェート、酸性リン酸エステル、含チッ素リン
化合物などのリン系難燃化剤;赤リン、酸化錫、三酸化
アンチモン、水酸化ジルコニウム、メタホウ酸バリウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの無
機系難燃化剤;臭素化ポリスチレン、臭素化ポリα−メ
チルスチレン、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキ
シ樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリα−メチルス
チレン、塩素化ポリカーボネート、塩素化エポキシ樹脂
などの高分子難燃化剤などがあげられる。これらの難燃
化剤は単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
【0058】前記難燃化剤を用いるばあいには、該難燃
化剤の使用量は、本発明の成形用樹脂組成物中の(A)
飽和ポリエステル、(B)ポリスチレン系樹脂および
(C)グラフト変性ポリオレフィン系樹脂の合計量10
0部に対して1〜50部、好ましくは1〜40部である
ことが望ましい。
【0059】前記触媒にはとくに制限がなく、一般にカ
ルボン酸基、水酸基あるいはエステル基とグリシジル基
との反応を促進する化合物の中から1種以上の組み合わ
せで選択されるが、好ましくは3級アミン類、4級アン
モニウム塩などのアミン系化合物、フォスフォニウム
塩、フォスフィンなどのリン系化合物、イミダゾール類
などが単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0060】前記触媒を用いるばあい、該触媒の使用量
は、本発明の成形用樹脂組成物中の(A)飽和ポリエス
テル、(B)ポリスチレン系樹脂および(C)グラフト
変性ポリオレフィン系樹脂の合計量100部に対して
0.01〜5部、好ましくは0.01〜3部であること
が望ましい。
【0061】つぎに、本発明の成形用樹脂組成物を実施
例にもとづいてさらに具体的に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではなく、その要旨を
変更しない範囲において適宜変更実施可能である。
【0062】製造例1(グラフト変性ポリオレフィン系
樹脂(MPO1)の製造) 耐圧密閉反応槽に純水1400部、エチレン−プロピレ
ン共重合体ゴム粒子(エチレン含有率26重量%、ペレ
ット形状)531部、N−[4−(2,3−エポキシプ
ロポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルアミ
ド31.25部、スチレン62.5部、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン(分解温度108℃)1.3部、分散剤と
して第三リン酸カルシウム10.5部およびラテムルP
S(花王(株)製の乳化剤)0.315部を仕込み、混
合撹拌して水性懸濁液をえた。えられた水性懸濁液を9
5℃で1時間撹拌して、N−[4−(2,3−エポキシ
プロポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルア
ミド、スチレンおよび1,1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンをエチ
レン−ポリプロピレン共重合体ゴム粒子に含浸させたの
ち、110℃に昇温して3時間撹拌して重合を終了させ
た。
【0063】えられた粒子を水洗し、残存モノマー、第
三リン酸カルシウム、ラテムルPSおよび1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサンを除去したのち、乾燥させてグラフト変性
ポリオレフィン系樹脂(以下、MPO1という)をえ
た。
【0064】製造例2(グラフト変性ポリオレフィン系
樹脂(MPO2)の製造) 耐圧密閉反応槽に純水1400部、ポリプロピレン粒子
(エチレン含有率3重量%、DSC融点147℃、ペレ
ット形状)490部、N−[4−(2,3−エポキシプ
ロポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルアミ
ド35部、スチレン175部、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド(分解温度143℃)1.26部、分散剤として
第三リン酸カルシウム10.5部およびラテムルPS
0.315部を仕込み、混合撹拌して水性懸濁液をえ
た。えられた水性懸濁液を100℃で1時間撹拌して、
N−[4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5−
ジメチルベンジル]アクリルアミド、スチレンおよびジ
−t−ブチルパーオキサイドをポリプロピレン粒子に含
浸させたのち、140℃に昇温して5時間撹拌して重合
を終了させた。
【0065】えられた粒子を水洗し、残存モノマー、第
三リン酸カルシウム、ラテムルPSおよびジ−t−ブチ
ルパーオキサイドを除去したのち、乾燥させてグラフト
変性ポリオレフィン系樹脂(以下、MPO2という)を
えた。
【0066】製造例3(グラフト変性ポリオレフィン系
樹脂(MPO3)の製造) 製造例1において、スチレン62.5部のかわりにスチ
レン20部、メタクリル酸メチル35部およびアリルメ
タクリレート7.5部を用いたほかは、製造例1と同様
にしてグラフト変性ポリオレフィン系樹脂(以下、MP
O3という)をえた。
【0067】製造例4(グラフト変性ポリオレフィン系
樹脂(MPO4)の製造) 製造例1において、N−[4−(2,3−エポキシプロ
ポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルアミド
のかわりに、N−[4−(2,3−エポキシプロポキ
シ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルアミドとグ
リシジルメタクリレートとの混合液(N−[4−(2,
3−エポキシプロポキシ)−3,5−ジメチルベンジ
ル]アクリルアミドとグリシジルメタクリレートとの重
量比は0.5)を用いたほかは、製造例1と同様にして
グラフト変性ポリオレフィン系樹脂(以下、MPO4と
いう)をえた。
【0068】製造例5(グラフト変性ポリオレフィン系
樹脂(MPO5)の製造) 製造例1において、N−[4−(2,3−エポキシプロ
ポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルアミド
のかわりに、グリシジルメタクリレートを用いたほか
は、製造例1と同様にしてグラフト変性ポリオレフィン
系樹脂(以下、MPO5という)をえた。
【0069】比較製造例1(グラフト変性ポリオレフィ
ン系樹脂(RPO1)の製造) 製造例1において、N−[4−(2,3−エポキシプロ
ポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルアミド
を用いなかったほかは、製造例1と同様にしてグラフト
変性ポリオレフィン系樹脂(以下、RPO1という)を
えた。
【0070】比較製造例2(グラフト変性ポリオレフィ
ン系樹脂(RPO2)の製造) エチレン−プロピレン共重合体ゴム粒子(プロピレン含
有率26重量%、ペレット状)100部、N−[4−
(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5−ジメチルベ
ンジル]アクリルアミド10部およびn−ブチル−4,
4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート0.23
部を混合撹拌したのち、押出機のシリンダー径が45m
mの2軸押出機にて、シリンダー温度200℃、吐出量
15kg/時間で溶融混練してペレット化した。このペ
レットを40℃で12時間乾燥してグラフト変性ポリオ
レフィン系樹脂(以下、RPO2という)をえた。
【0071】比較製造例3(グラフト変性ポリオレフィ
ン系樹脂(RPO3)の製造) 比較製造例2において、N−[4−(2,3−エポキシ
プロポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルア
ミドのかわりに、無水マレイン酸5部を用いたほかは、
比較製造例2と同様にしてグラフト変性ポリオレフィン
系樹脂(以下、RPO3という)をえた。
【0072】実施例1〜8および比較例1〜6 表1に示す各成分を表1に示す割合で用い、成形用樹脂
組成物を製造し、各特性評価用の試験片を作製した。な
お、成形用樹脂組成物および試験片は、以下の方法で作
製した。
【0073】まず、表1に示す割合で各成分をヘンシェ
ルミキサーでドライブレンドしたのち、押出機のシリン
ダー径が45mmの2軸押出機に毎時15kgの速度で
投入し、シリンダー温度230℃で溶融混練し、ペレッ
ト化させた。該ペレットを真空乾燥させ、所望の成形用
樹脂組成物をえた。
【0074】えられた成形用樹脂組成物を用いて試験片
を作製し、曲げ特性、耐衝撃性、熱変形温度および耐溶
剤性を下記方法により測定した。なお、試験片は、射出
成形機にてシリンダー温度250℃、金型温度50℃
で、えられた成形用樹脂組成物を射出成形することによ
り、作製した。結果を表1に示す。なお、RPO3を用
いた成形用樹脂組成物は、茶色の着色が激しかった。
【0075】なお、表1中のPBTはポリブチレンテレ
フタレート((株)ポリプラスチックス製、商品名:ジ
ェラネックス2002)、PETはポリエチレンテレフ
タレート(カネボウ合繊(株)製、商品名:ベルペット
EFG−7)、PS−1はスチレン−アクリロニトリル
ランダム共重合体(電気化学工業(株)製、商品名:A
S−H)、PS−2はスチレン−ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体(旭化成(株)製、商品名:スタイラ
ックABS−200)、PS−3はスチレン−イソプレ
ンブロック共重合体((株)クラレ製、商品名:セプト
ン2002)、PS−4はポリスチレン(新日鐵化学
(株)製、商品名:エスチレンGP−10)、MPO1
〜MPO5は製造例1〜5でえられたグラフト変性ポリ
オレフィン系樹脂、RPO1〜RPO3は比較製造例1
〜3でえられたグラフト変性ポリオレフィン系樹脂、B
Fはエチレン−グリシジルメタクリレート共重合体(住
友化学工業(株)製、商品名:ボンドファースト2C)
を示す。
【0076】また、フィラーとして用いたガラス短繊維
は、日本電気硝子(株)製、商品名:ECSO3T−1
95H/PSである。
【0077】(曲げ特性)ASTM D790にしたが
って曲げ弾性率を測定する。曲げ弾性率は、200kg
/mm2以上であることが望ましい。
【0078】(衝撃特性)ASTM D256にしたが
って23℃でのノッチ付きアイゾット衝撃強さを測定す
る。衝撃強さは、フィラーを配合しないばあいは30k
g・cm/cm以上、フィラーを配合したばあいは10
kg・cm/cm以上であることが望ましい。
【0079】(熱変形温度)140℃で3時間熱処理し
たのち、ASTM D648にしたがって荷重4.6k
g/cm2での熱変形温度を測定する。熱変形温度は、
100℃以上(フィラーを配合しないばあい)であるこ
とが望ましい。
【0080】(耐溶剤性)試験片を75℃、30日間メ
タノールに浸漬し、その外観を以下の評価基準にもとず
いて目視にて測定・観察した。
【0081】(評価基準) ○:変化なし。
【0082】△:表面に亀裂が発生したり、一部が溶出
していた。
【0083】×:表面の亀裂が多く、また溶出が激し
い。
【0084】
【表1】
【0085】表1に示された結果から、本発明の成形用
樹脂組成物は、比較的1、2、5および6でえられたグ
ラフト変性ポリオレフィン系樹脂を用いた樹脂組成物よ
りも曲げ特性、衝撃特性、耐熱性、耐溶剤性のバランス
がすぐれており、本発明で用いられるグラフト変性ポリ
オレフィン系樹脂は良好な相溶性を発現していることが
わかる。
【0086】また、比較例3で示されているように、本
発明で用いられるグラフト変性ポリオレフィン系樹脂の
製造法と異なる製造法によってえられたグラフト変性ポ
リオレフィン系樹脂を用いたばあい、耐溶剤性がおと
り、本発明で用いられるグラフト変性ポリオレフィン系
樹脂は、グラフト変性が良好であることがわかる。
【0087】さらに、比較例4で示されているように、
本発明で用いられるグラフト変性ポリオレフィン系樹脂
のかわりにエチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体を用いたばあい、とくに衝撃特性および耐溶剤性がお
とり、本発明で用いられるグラフト変性ポリオレフィン
系樹脂を用いた成形用樹脂組成物は、(A)飽和ポリエ
ステルと(B)ポリスチレン系樹脂の両者の特長を発現
していることがわかる。
【0088】
【発明の効果】本発明の成形用樹脂組成物は、耐衝撃性
などの機械的性質、耐熱性および耐薬品性などにすぐ
れ、たとえば各種自動車部品、機械部品、電気・電子部
品などの成形品を好適にうることができるなどという、
すぐれた効果を奏するものである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)飽和ポリエステル、 (B)ポリスチレン系樹脂、ならびに (C)(a)ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
    て(b)変性剤として一般式(I): 【化1】 (式中、Arは少なくとも1個のグリシジルオキシ基と
    結合した炭素数6〜23の芳香族炭化水素基、R1は水
    素原子またはメチル基を示す)で表わされるグリシジル
    基を有する化合物0.1〜30重量部および(c)ビニ
    ル系単量体0〜500重量部ならびに(d)前記(b)
    変性剤と(c)ビニル系単量体との合計量100重量部
    に対してラジカル重合開始剤0.001〜10重量部を
    含有した水性懸濁液を調製し、該水性懸濁液中の(b)
    変性剤および(c)ビニル系単量体を(a)ポリオレフ
    ィン系樹脂に含浸させ、(b)変性剤および(c)ビニ
    ル系単量体を重合させてなるグラフト変性ポリオレフィ
    ン系樹脂からなり、前記(A)飽和ポリエステル5〜9
    5重量%および(B)ポリスチレン系樹脂5〜95重量
    %からなる混合物100重量部に対して、(C)グラフ
    ト変性ポリオレフィン系樹脂の配合量が1〜100重量
    部である成形用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)飽和ポリエステル、 (B)ポリスチレン系樹脂、ならびに (C)(a)ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
    て(b)(b1)一般式(I): 【化2】 (式中、Arは少なくとも1個のグリシジルオキシ基と
    結合した炭素数6〜23の芳香族炭化水素基、R1は水
    素原子またはメチル基を示す)で表わされるグリシジル
    基を有する化合物および(b2)グリシジルメタクリレ
    ートからなり、(b1)グリシジル基を有する化合物と
    (b2)グリシジルメタクリレートとの重量比((b1
    グリシジル基を有する化合物/((b1)グリシジル基
    を有する化合物+(b2)グリシジルメタクリレー
    ト))が0.01〜0.99である変性剤0.1〜30
    重量部および(c)ビニル系単量体0〜500重量部な
    らびに(d)前記(b)変性剤と(c)ビニル系単量体
    との合計量100重量部に対してラジカル重合開始剤
    0.001〜10重量部を含有した水性懸濁液を調製
    し、該水性懸濁液中の(b)変性剤および(c)ビニル
    系単量体を(a)ポリオレフィン系樹脂に含浸させ、
    (b)変性剤および(c)ビニル系単量体を重合させて
    なるグラフト変性ポリオレフィン系樹脂からなり、前記
    (A)飽和ポリエステル5〜95重量%および(B)ポ
    リスチレン系樹脂5〜95重量%からなる混合物100
    重量部に対して、(C)グラフト変性ポリオレフィン系
    樹脂の配合量が1〜100重量部である成形用樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 (A)飽和ポリエステル、 (B)ポリスチレン系樹脂、ならびに (C)(a)ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
    て(b)変性剤としてグリシジルメタクリレート0.1
    〜30重量部および(c)ビニル系単量体0〜500重
    量部ならびに(d)前記(b)変性剤と(c)ビニル系
    単量体との合計量100重量部に対してラジカル重合開
    始剤0.001〜10重量部を含有した水性懸濁液を調
    製し、該水性懸濁液中の(b)変性剤および(c)ビニ
    ル系単量体を(a)ポリオレフィン系樹脂に含浸させ、
    (b)変性剤および(c)ビニル系単量体を重合させて
    なるグラフト変性ポリオレフィン系樹脂からなり、前記
    (A)飽和ポリエステル5〜95重量%および(B)ポ
    リスチレン系樹脂5〜95重量%からなる混合物100
    重量部に対して、(C)グラフト変性ポリオレフィン系
    樹脂の配合量が1〜100重量部である成形用樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 (A)飽和ポリエステルが、ポリブチレ
    ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートまたは
    それらの混合物である請求項1、2または3記載の成形
    用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ポリスチレン系樹脂が、ポリスチレン、
    ゴム変性ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共
    重合体、スチレン−ゴム質重合体の共重合体、スチレン
    −ゴム質重合体−アクリロニトリル共重合体から選ばれ
    た少なくとも1種のポリスチレン系熱可塑性樹脂である
    請求項1、2、3または4記載の成形用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (a)ポリオレフィン系樹脂が、エチレ
    ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、イソブテ
    ン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、フェニル
    プロパジエン、シクロペンタジエン、1,3−シクロヘ
    キサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,3−オクタジ
    エン、1,5−シクロオクタジエン、メチレンノルボル
    ネン、1,5−ノルボルナジエン、エチリデンノルボル
    ネン、α,ω−非共役ジエン類よりなる群から選ばれた
    1種以上からなる重合体または該重合体の2種以上の混
    合物である請求項1、2、3、4または5記載の成形用
    樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 グリシジル基を有する化合物が、式(I
    I): 【化3】 で表わされる請求項1、2、4、5または6記載の成形
    用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 (c)ビニル系単量体が、芳香族ビニル
    化合物、アルキル基の炭素数が1〜22のアクリル酸ア
    ルキルエステル、アルキル基の炭素数が1〜22のメタ
    クリル酸アルキルエステル、アルキル基の炭素数が1〜
    22のビニルアルキルエーテル、ビニルアルコール、不
    飽和ニトリル化合物、不飽和アミド化合物、アルキル基
    の炭素数が1〜9のマレイン酸ジアルキルエステル、ア
    ルキル基の炭素数が1〜8のアリルアルキルエーテル、
    ジエン化合物、無水マレイン酸、マレイン酸、アクリル
    酸、メタクリル酸、酢酸ビニルおよびアリルメタクリレ
    ートよりなる群から選ばれた少なくとも1種である請求
    項1、2、3、4、5、6または7記載の成形用樹脂組
    成物。
  9. 【請求項9】 (c)ビニル系単量体がスチレン、メタ
    クリル酸メチル、アクリル酸n−ブチルおよびアリルメ
    タクリレートから選ばれた少なくとも1種である請求項
    1、2、3、4、5、6または7記載の成形用樹脂組成
    物。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8または9記載の成形用樹脂組成物100重量部に対し
    て、シリカ、タルク、マイカ、ガラス繊維、ガラスビー
    ズ、中空ガラスビーズ、中性粘土類、炭素繊維、芳香族
    ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、ビニロン繊
    維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリウム
    繊維および金属繊維のうちの少なくとも1種のフィラー
    1〜100重量部を配合してなる成形用樹脂組成物。
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