JPH08259555A - 光学活性なトランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体およびその製法 - Google Patents

光学活性なトランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体およびその製法

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JPH08259555A
JPH08259555A JP7061028A JP6102895A JPH08259555A JP H08259555 A JPH08259555 A JP H08259555A JP 7061028 A JP7061028 A JP 7061028A JP 6102895 A JP6102895 A JP 6102895A JP H08259555 A JPH08259555 A JP H08259555A
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JP
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trans
hydroxyflavan
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Application number
JP7061028A
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English (en)
Inventor
Taeko Izumi
多恵子 泉
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学純度の高い3−ヒドロキシフラバン誘導
体およびその製造方法の提供。 【構成】 式(I),(IV)の化合物は、式(II)の化
合物とアシル化剤とを、不活性媒体およびリパーゼの存
在下に反応させることにより得られ、式(I)の化合物
を加水分解することにより式(V)の化合物が得られ
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物色素として天然に
存在する光学活性なトランス−3−ヒドロキシフラバン
誘導体、及びその製法に関するものである。更に詳しく
述べるならば、本発明は、光学活性な(2S)−トラン
ス−3−ヒドロキシフラバン誘導体、および(2R)−
トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体の製造方法、
および前記(2S)−トランス−3−ヒドロキシフラバ
ン誘導体の中間体として有用な(2S)−トランス−3
−ヒドロキシフラバン−3−アシレート誘導体、および
その製造方法に関するものである。
【0002】前記(2S)−トランス−3−ヒドロキシ
フラバン誘導体および(2R)−トランス−3−ヒドロ
キシフラバン誘導体は、カテキン、ガロカテキン、フス
チン、アルピノンなど植物色素として自然界に広く存在
し、最近医薬品、美白化粧品等として重要な化合物であ
る。(Rodd's Chemistry of Carbon Compounds, Vol.IV
E, p.273-285 (1977)) 。本発明方法はこれら両化合物
を分離可能に製造することを可能にした有用な方法であ
る。また、前記(2S)−トランス−3−ヒドロキシフ
ラバン−3−アシレート誘導体は、前記光学活性な(2
S)−トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体を合成
するための中間体として有用な新規に開発された重要な
化合物である。
【0003】
【従来の技術】上記の光学活性な(2S)−および(2
R)−トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体の製法
としては、例えば、置換基を持たないトランス−3−ヒ
ドロキシフラバノン自身(式(IV),(V)において、
X,Y=O,R1 ,R2 ,R3,R4 ,R5 ,R6 ,R
7 ,R8 =H)の光学活性体は、2′−ヒドロキシカル
コンの不斉エポキシ化によって得られた(−)−エポキ
シカルコンを酸により閉環することによる合成法 (Che
m. Pharm. Bull., 32, 4852 (1984))、又はトランス−
3−ヒドロキシフラバノンのキラルパックカラムによる
高速液クロによる分離法(Heterocycle, 26, 3239 (198
7))によって得られることが知られている。しかしなが
ら、光学活性なトランス−3−ヒドロキシフラバノン誘
導体の前記閉環合成法において、不斉エポキシ化工程に
おけるエポキシカルコンの不斉収率が悪く、従って得ら
れる3−ヒドロキシフラバノンの光学収率も不満足なも
のである。またキラルパックカラムによる3−ヒドロキ
シフラバノンの分割法は、高価なカラムを使用するので
工業的に有利な方法とは言えない。
【0004】また、カテキン、ガロカテキンに代表され
る光学活性な3−ヒドロキシフラバン類(X=H,Y=
H)を得るには、天然物の抽出法のみが知られており、
いまだ合成法は報告されていない。従って、簡易な操作
で、非常に光学純度の高い(2S)−および(2R)−
トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体を、簡便かつ
効果的に製法する方法の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非常に高い
光学純度を有する(2S)−および(2R)−トランス
−3−ヒドロキシフラバン誘導体を、簡易で、効率よく
製造し得る方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的達
成のために長年に亘り鋭意検討を重ねた結果、dl−ト
ランス−3−ヒドロキシフラバンを、不活性溶剤中で、
リパーゼの存在下にビニルアシレートによりエステル化
処理をすることにより、高収率かつ非常に高い光学純度
で、(2S)−トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導
体の前駆体として有用な(2S)−トランス−3−ヒド
ロキシフラバン−3−アシレート誘導体、及び(2R)
−トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体の混合体が
得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】本発明の光学活性な(2S)−トランス−
3−ヒドロキシフラバン−3−アシレート誘導体は、下
記一般式(I):
【化7】 〔式(I)中、XおよびYは水素原子、又は=O基を表
し、ZはC1 〜C6 アルキル基、C1 〜C6 アルケニル
基、フェニル基、或は、C1 〜C4 アルキル基、C1
4 アルコキシル基およびハロゲン原子から選ばれた少
なくとも1員により置換されたフェニル基を表し、
1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 およびR8
は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1
4 アルキル基、C1 〜C4 アルコキシル基、又はメチ
レンジオキシ基を表す〕により表される新規化合物であ
る。
【0008】本発明に係る光学活性な(2S)−トラン
ス−3−ヒドロキシフラバン−3−アシレート誘導体、
および(2R)−トランス−3−ヒドロキシフラバン誘
導体の製造方法は、下記一般式(II):
【化8】 〔式(II)中、X,Y,R1 ,R2 ,R3 ,R4
5 ,R6 ,R7 およびR8は前記に同じ〕により表さ
れるdl−トランス−3−ヒドロキシフラバノン誘導体
を、不活性媒体中において、かつリパーゼ又はエステラ
ーゼの存在下において、下記式(III): −COZ (III) 〔式(III) 中、ZはC1 〜C6 アルキル基、C1 〜C6
アルケニル基、フェニル基、或は、C1 〜C4 アルキル
基、C1 〜C4 アルコキシル基およびハロゲン原子から
選ばれた少なくとも1員により置換されたフェニル基を
表す〕で表されるアシル基を有するビニルエステル、カ
ルボン酸およびカルボン酸無水物から選ばれた少なくと
も1種からなるアシル化剤によりエステル化し、それに
よって下記一般式(I):
【化9】 〔式(I)中、X,Y,Z,R1 ,R2 ,R3 ,R4
5 ,R6 ,R7 およびR8 は前記に同じ〕により表さ
れる光学活性な(2S)−トランス−3−ヒドロキシフ
ラバン−3−アシレート誘導体と、および下記一般式
(IV):
【化10】 〔式(IV)中、X,Y,R1 ,R2 ,R3 ,R4
5 ,R6 ,R7 およびR8は前記に同じ〕により表さ
れる光学活性な(2R)−トランス−3−ヒドロキシフ
ラバン誘導体との混合物を調製し、前記混合物から、前
記一般式(I)の(2S)−トランス−3−ヒドロキシ
フラバン−3−アシレート誘導体および前記一般式(I
V)の(2R)−トランス−3−ヒドロキシフラバン誘
導体をそれぞれ単離捕集することを特徴とするものであ
る。
【0009】前記本発明方法において前記不活性媒体が
有機溶剤および水から選ばれた少なくとも1員からなる
ことが好ましい。
【0010】本発明に係る光学活性な(2S)−トラン
ス−3−ヒドロキシフラバン誘導体の製造方法は、下記
一般式(I):
【化11】 〔式(I)中、X,Y,Z,R1 ,R2 ,R3 ,R4
5 ,R6 ,R7 およびR8 は前記に同じ〕により表さ
れる(2S)−トランス−3−ヒドロキシフラバン−3
−アシレート誘導体を加水分解して、下記一般式
(V):
【化12】 〔式(V)中、X,Y,R1 ,R2 ,R3 ,R4
5 ,R6 ,R7 およびR8は前記に同じ〕の(2S)
−トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体を調製する
ことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明の光学活性な前記式(V)で示される
(2S)−トランス−3−ヒドロキシフラバンの前駆体
である本発明の前記式(I)で示される(2S)−トラ
ンス−3−ヒドロキシフラバン−3−アシレート誘導体
と、および前記式(IV)で示される(2R)−トランス
−3−ヒドロキシフラバン誘導体との混合体は、不活性
媒体中において、前記式(II)で示されるdl−トラン
ス−3−ヒドロキシフラバノン誘導体を前記式(III) で
示されるアシル基を有するビニルエステル、カルボン
酸、およびカルボン酸無水物の少なくとも1種からなる
アシル化剤を用い、リパーゼまたはエステラーゼの存在
下においてエステル化処理(第一工程)することにより
容易に製造することができる。このエステル化反応は、
下記反応式:
【化13】 により示される。
【0012】本発明方法に使用されるリパーゼおよびエ
ストラーゼは、例えばシュードモナスリパーゼ (Pseudo
monas lipase) 、ブタ膵臓リパーゼ (Porcine Pancreat
ic lipase)、キャンデイダリパーゼ (Candida lipase)
、イーストリパーゼ (Yeastlipase) 、ブタ肝臓エステ
ラーゼ (Pig liver esterase) などであり、好適には、
シュードモナスリパーゼ(特に好適には、シュードモナ
スセパシア (Pseudomonas cepacia))が用いられる。
【0013】本発明方法に使用される不活性溶剤は、そ
れが反応に関与しない限り特に限定はないが、好適に
は、エーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンのようなエーテル類、ペンタン、ヘキ
サン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類、ベン
ゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類、
ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチ
ルエチルケトンのようなケトン類、アセトニトリルのよ
うなニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミドのようなアミド類、および水をあげることがで
きるが、好適には、前記エーテル類、脂肪族炭化水素
類、芳香族炭化水素類、ケトン類、ニトリル類および水
であり、さらに好適には、前記エーテル類、脂肪族炭化
水素類、ケトン類、ニトリル類および水である。
【0014】また、本発明方法で用いるアシル化剤とし
ては、下記一般式(III) : −COZ (III) (式中、Zは、C1 〜C6 アルキル基、C1 〜C6 アル
ケニル基、フェニル基、或はC1 〜C4 アルキル基、C
1 〜C4 アルコキシ基およびハロゲン原子から選ばれた
少なくとも1員により置換されたフェニル基を表す。)
で示されるアシル基を有するビニルエステル、カルボン
酸およびカルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種
からなるものである。前記式(III) のアシル基中のZで
示されるC 1 〜C6 アルキル基は、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチルお
よび、ヘキシル基を包含し、C1 〜C6 アルケニル基
は、ビニル、プロペニル、ブテニル、アリル、ペンテニ
ル基等を包含し、C1 〜C4 アルキル基、C1 〜C4
アルコキシ基若しくはハロゲン原子で置換されたフェニ
ル基は、4−メチルフェニル、4−メトキシフェニル
基、4−クロロフェニル基等を包含する。これらのアシ
ル化剤のうち、操作性、収率、光学純度などを考慮する
と、ビニル酢酸エステルやカルボン酸無水物を用いるこ
とが好ましい。
【0015】本発明方法において、第一工程の反応温度
は、通常0℃ないし50℃(好適には、室温付近)であ
り、反応に要する時間は、アシル化剤の種類、リパーゼ
又はエステラーゼの種類、反応温度等によって異なる
が、20時間ないし600時間(好適には、12時間な
いし500時間)である。
【0016】本発明の第一工程で得られた、前記式
(I)の(2S)−トランス−3−ヒドロキシフラバン
−3−アシレート誘導体および前記式(IV)の(2R)
−トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体の混合物
は、常法に従って分離してそれぞれ単離捕集することが
できる。例えば、前記酵素を濾過除去したのち、反応混
合物を水中に注入し、これを水不溶性溶剤で抽出し、抽
出液から溶剤を留去した後、これをカラムクロマトグラ
フィー等に供して、両化合物を分離することができる。
【0017】分離、採取された式(IV)の(2R)−ト
ランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体は、前述の医薬
品、美白化粧品等の合成重要中間体である。
【0018】また分離、採取されたもう一方の前記式
(I)の(2S)−トランス−3−ヒドロキシフラバン
−3−アシレート誘導体は、下記加水分解反応(第二工
程):
【化14】 により式(V)の(2S)−トランス−3−ヒドロキシ
フラバン誘導体に変成される。この化合物は医薬品、美
白化粧品等の合成重要中間体であって非常に光学純度の
高い化合物である。
【0019】すなわち、分離、採取されたもう一方の前
記式(I)の(2S)−トランス−3−ヒドロキシフラ
バン−3−アシレート誘導体と、酸(例えば、塩酸、硫
酸のような無機酸、またはp−トルエンスルホン酸等の
ような有機酸の水溶液)とを、不活性溶剤(例えば、メ
タノール、エタノールのようなアルコール類等)中にお
いて、0℃ないし100℃(好適には、60−80℃付
近)で、3時間ないし24時間(好適には、6時間ない
し15時間)反応させることによって容易に加水分解さ
れ、前記式(V)の(2S)−トランス−3−ヒドロキ
シフラバン誘導体となる。
【0020】
【実施例】次に実施例及び参考例をあげ、本発明をさら
に具体的に説明する。
【0021】実施例1 (2S,3R)−トランス−3−アセトキシフラバンお
よび(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシフラバ
ンの製造 dl−トランス−3−ヒドロキシフラバン(ラセミ体、
1.13g,5mmol)のイソプロピルエーテル溶媒(5
0ml)に、リパーゼPS(アマノ製薬製、1.13
g)、モレキュラシーブ4A(1.10g)、ビニルア
セテート(450mg)を加え、この反応混合物を22−
23℃の水浴中で48時間攪拌した。反応進行状況をT
LCでモニターし、反応が半分進行したところでクロロ
ホルム−アセトンの混合溶液(4:1,250ml)を加
えて反応を停止させた。この反応混合液から酵素を濾去
し、濾液を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶剤:クロロホルム)に供して精製し、2
種の無色の生成物を得た。
【0022】極性の低いフラクションを精製し、(2
S,3R)−トランス−3−アセトキシフラバン(収率
39%)を無色の油状物として得た。 旋光度:〔α〕23 D =−7.34°(c=1.0,CH
Cl3 ,光学収率93%) IRスペクトル(neat):1740(OCOC
3 ),755,700cm -1(Ar−H) NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):1.93
(s,3H,−OAc),2.60−3.20(m,2
H,C4 −H),5.16(d,1H,J=6.4Hz,
2 −H),5.38(m,1H,C3 −H),6.7
8−7.30(m,4H,Ar−H),7.30(s,
5H,Ar−H) マススペクトル(m/z):268(M+
【0023】また、極性の高いフラクションを精製し、
(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシフラバノン
(収率57%)を無色の結晶として得た。 融点:109−112℃ 旋光度=−6.96°(c=1.0,CHCl3 ,光学
収率70%) 実施例1〜8において、測定された旋光度は、NaD線
が長さ10cm、温度20℃の溶液中を通った時の偏光面
の回転角度(°)であり、下記記号で表わされる。
【数1】 IRスペクトル(neat):3360,750,70
0cm-1 NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):1.95
(br−s,1H,OH),2.75−3.28(m,
2H,C4 −H),4.00−4.32(m,1H,C
3 −H),4.88(d,1H,J=7.8Hz,C2
H),6.95−7.25(m,4H,Ar−H),
7.55(s,5H,Ar−H) マススペクトル(m/z):226(M+
【0024】得られた(2S,3R)−トランス−3−
アセトキシフラバン、および(2S,3R)−トランス
−3−ヒドロキシフラバンの光学純度を、光学活性カラ
ム(ダイセル化学、Chiralcel OG)を用い
た高速液体クロマトグラフィー法(溶出溶剤:n−ヘキ
サン/2−プロパノール=50:1、流速:0.4ml/
min )によって決定した。その結果(2S,3R)−ト
ランス−3−アセトキシフラバンの光学純度は93%ee
であり、(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシフ
ラバンの光学純度は70%eeであった。
【0025】実施例2 (2S,3R)−トランス−3−ヒドロキシフラバンの
製造 実施例1で得られた(2S,3R)−トランス−3−ア
セトキシフラバン(233mg)を、メタノール(15m
l)、10%塩酸(3ml)とともに3時間還流した。こ
の反応混合物から溶媒を減圧下で留去した後、水(15
ml)を加え、生じた無色の結晶をエタノールより再結晶
した。mp.108−110℃ 旋光度=+9.26°(c=1.0,CHCl3 ,光学
収率92%) IR,NMR、マススペクトルは実施例1で得られた
(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシフラバンと
全く同一であった。
【0026】実施例3 (2S,3R)−トランス−3−ブチリルオキシフラバ
ンおよび(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシフ
ラバンの製造 dl−トランス−3−ヒドロキシフラバン(1.12
g)に、リパーゼPS(1.10g)、モレキュラシー
ブ4A(1.10g)、およびビニルブタノアート(6
00mg)を加え、この反応混合物を23℃で98時間攪
拌し、その他は実施例1と同様の反応操作を行った。得
られた反応生成物において、原料の転換率は15%であ
った。
【0027】極性の低いフラクションを精製し、光学純
度は86%eeの(2S,3R)−トランス−3−ブチリ
ルオキシフラバンを無色の油状物として得た。 旋光度=−23.6°(c=0.3,CHCl3 ) IRスペクトル(neat):1735,830,75
0cm-1 NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):0.80
(t,3H,CH3 ),1.52(m,2H,−CH2
−),2.20(t,2H,−COCH2 −),2.7
5−3.30(m,2H,C4 −H),3.88(s,
3H,OCH3 ),5.18(d,1H,J=8.2H
z,C2 −H),5.45(m,1H,C3−H),6.
90−7.60(m,8H,Ar−H) マススペクトル(m/z):326(M+
【0028】また、極性の高いフラクションを精製し、
光学純度13%の(2R,3S)−トランス−3−ヒド
ロキシフラバンを無色の結晶として得た。収率83%。 旋光度=−1.25°(c=1.00,CHCl3 ) IRスペクトル、マススペクトル、NMRスペクトル等
のデータは、実施例1で得られた(2R,3S)−トラ
ンス−3−ヒドロキシフラバンのスペクトルデータと同
一であった。
【0029】実施例4 (2S,3R)−トランス−3−アセトキシ−4′−メ
トキシフラバンおよび(2R,3S)−トランス−3−
ヒドロキシ−4′−メトキシフラバンの製造 dl−トランス−3−ヒドロキシ−4′−メトキシフラ
バンを出発原料として用い、23℃で24時間攪拌した
ことを除き、実施例1と同様の反応操作を行った。
【0030】極性の低いフラクションから(2S,3
R)−トランス−3−アセトキシ−4′−メトキシフラ
バンを無色結晶として得た。収率43%。 融点:69−70℃ 旋光度=−24.3°(c=1.00,CHCl3 ,光
学収率94%) IRスペクトル(KBr):1740(−OAc),8
30,750cm-1(Ar−H) NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):1.95
(s,3H,−COCH 3 ),2.70−3.25
(m,2H,C4 −H),3.83(s,3H,−OC
3 ),5.16(d,1H,J=7.0Hz,C2
H),5.42(m,1H,C3 −H),6.85−
7.50(m,8H,Ar−H) マススペクトル(m/z):298(M+
【0031】また、極性の高いフラクションを精製し、
(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシ−4′−メ
トキシフラバン(収率50%)を無色結晶として得た。 融点:95−96℃ 旋光度=+2.28°(c=0.7,CHCl3 ,光学
収率77%) IRスペクトル(KBr):3440(−OH),82
5,750cm-1(Ar−H) NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):1.98
(br−s,1H,−OH),2.73−3.26
(m,2H,C4 −H),3.88(s,3H,−OC
3 ),4.14(m,1H,C3 −H),4.80
(d,1H,J=8.2Hz,C2 −H),6.90−
7.60(m,8H,Ar−H) マススペクトル(m/z):256(M+
【0032】実施例5 (2S,3R)−トランス−3−ヒドロキシ−4′−メ
トキシフラバンの製造 実施例4で得られた(2S,3R)−トランス−3−ア
セトキシ−4′−メトキシフラバン(250mg)を、メ
タノール(15ml)、10%塩酸(3ml)とともに3時
間還流した。得られた反応生成物から溶媒を減圧下で留
去した後、水(15ml)を加え、生じた無色の結晶をエ
タノールより再結晶した。mp.94−96℃ 旋光度=−2.80°(c=0.6,CHCl3 ,光学
収率93%) IR,NMR、マススペクトルは実施例4で得られた
(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシ−4′−メ
トキシフラバンと全く同一であった。
【0033】実施例6 (2S,3R)−トランス−3−ブチリルオキシ−4′
−メトキシフラバンおよび(2R,3S)−トランス−
3−ヒドロキシ−4′−メトキシフラバンの製造 dl−トランス−3−ヒドロキシ−4′−メトキシフラ
バンを出発原料とし、アシル化剤としてビニルブタノア
ートを用い、23℃で144時間攪拌したことを除き、
実施例1と同様の反応操作を行った。
【0034】極性の低いフラクションから(2S,3
R)−トランス−3−ブチリルオキシ−4′−メトキシ
フラバンを無色油状物として得た。収率33%。 旋光度=−24.8°(c=0.3,CHCl3 ,光学
収率90%) IRスペクトル(neat):1735(−OCO
−),830,750cm-1(Ar−H) NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):0.80
(s,3H,−CH3 ),1.52(m,2H,−CH
2 −),2.20(t,2H,−COCH2 −),2.
75−3.30(m,2H,C4 −H),3.88
(s,3H,−OCH 3 ),5.18(d,1H,J=
8.2Hz,C2 −H),5.45(m,1H,C3
H),6.90−7.60(m,8H,Ar−H) マススペクトル(m/z):326(M+
【0035】また、極性の高いフラクションを精製し、
(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシ−4′−メ
トキシフラバン(収率57%)を無色結晶として得た。 融点:95−96℃ 旋光度=+1.95°(c=0.4,CHCl3 ,光学
収率66%) IRスペクトル、マススペクトル、NMRスペクトル等
のデータは、実施例4で得られた(2R,3S)−トラ
ンス−3−ヒドロキシ−4′−メトキシフラバンのスペ
クトルデータと同一であった。
【0036】実施例7 (2S,3R)−トランス−3−アセトキシ−5,7,
3′,4′−テトラメトキシフラバン((−)−カテキ
ン−5,7,3′,4′−テトラメチルエーテル−3−
O−アセテート)および(2R,3S)−トランス−3
−ヒドロキシ−5,7,3′,4′−テトラメトキシフ
ラバン((+)−カテキン−5,7,3′,4′−テト
ラメチルエーテル)の製造 dl−トランス−3−ヒドロキシ−5,7,3′,4′
−テトラメトキシフラバン(dl−カテキン−5,7,
3′,4′−テトラメチルエーテル)を出発原料とし、
アシル化剤としてビニルアセテートを用い、23℃で1
44時間攪拌したことを除き、実施例1と同様の反応操
作を行った。
【0037】極性の低いフラクションから(2S,3
R)−トランス−3−アセトキシ−5,7,3′,4′
−テトラメトキシフラバンを無色結晶として得た。収率
33%。 融点:95−97℃ 旋光度=−4.8°(c=0.4,C2 2 Cl4 ,光
学収率70%) IRスペクトル(neat):1740(−OCO
−),860,815cm-1(Ar−H) NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):1.98
(s,3H,−COCH 3 ),2.74−2.92
(m,2H,C4 −H),3.78(s,12H,−O
CH3 ),4.08(m,1H,C3 −H),5.06
(d,1H,J=7.0Hz,C2 −H),6.20−
6.28(m,2H,Ar−H),6.95−7.15
(m,3H,Ar−H) マススペクトル(m/z):388(M+
【0038】また、極性の高いフラクションを精製し、
(2R,3S)−トランス−3−ヒドロキシ−5,7,
3′,4′−テトラメトキシフラバン((+)−カテキ
ンテトラメチルエーテル)(収率50%)を無色結晶と
して得た。 融点:142−144℃ 旋光度=−8.68°(c=0.7,C2 2 Cl4
光学収率65%) IRスペクトル(KBr):3500(−OH),86
0,810cm-1(Ar−H) NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):1.80
(br−s,1H,−OH),2.69−2.87
(m,2H,C4 −H),3.76(s,12H,−O
CH3 ),4.04(m,1H,C3 −H),5.00
(d,1H,J=7.4Hz,C2 −H),6.10−
6.18(m,2H,Ar−H),6.85−6.96
(m,3H,Ar−H) マススペクトル(m/z):346(M+
【0039】実施例8 (2S,3S)−トランス−3−アセトキシフラバノン
および(2R,3R)−トランス−3−ヒドロキシフラ
バノンの製造 dl−トランス−3−ヒドロキシ−フラバノンを出発原
料とし、アシル化剤としてビニルアセテートを用いトル
エン−DME混合溶媒(2:1)中で、23℃で120
時間攪拌したことを除き、実施例1と同様の反応操作を
行った。
【0040】極性の低いフラクションから(2S,3
S)−トランス−3−アセトキシフラバノンを無色油状
物として得た。収率15%。 旋光度=−20.9°(c=0.79,CH2 Cl2
光学収率96%) IRスペクトル(neat):1750(−OCO
−),1700(−OCOCH3 ),760,740,
690cm-1(Ar−H) NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):1.97
(s,3H,−COCH 3 ),5.40(d,1H,C
2 −H),5.81(d,1H,C3 −H),7.01
−7.22(m,3H,Ar−H),7.38−7.6
4(m,5H,Ar−H),7.90(d−d,1H,
Ar−H) マススペクトル(m/z):282(M+
【0041】また、極性の高いフラクションを精製し、
(2R,3R)−トランス−3−ヒドロキシフラバノン
(収率42%)を無色結晶として得た。 融点:169−170℃ 旋光度=−15.9°(c=0.5,CH2 Cl2 ,光
学収率59%) IRスペクトル(KBr):3550(−OH),16
90(−C=O),760,735,690cm-1(Ar
−H) NMRスペクトル(CDCl3 ,δppm ):3.65
(s,1H,−OH),4.56(d,1H,C3
H),5.13(d,1H,C2 −H),7.00−
7.21(m,3H,Ar−H),7.35−7.70
(m,5H,Ar−H),7.87(d,1H,Ar−
H) マススペクトル(m/z):240(M+
【0042】
【発明の効果】本発明の光学活性の3−ヒドロキシフラ
バン誘導体(式(V))、ならびに3−ヒドロキシフラ
バノン誘導体(式(IV))は、医薬品、化粧用美白剤と
して有用な化合物であり、実用性に富むものである。ま
た、本発明の3−ヒドロキシフラバン−3−アシレート
誘導体(I)は、3−ヒドロキシフラバン誘導体(式
(V))の中間体として有用なものであり、前記化合物
(式(I),(IV),(V))は、本発明方法により製
造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 41/00 C12P 41/00 F // C07M 7:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 〔式(I)中、XおよびYは水素原子、又は=O基を表
    し、ZはC1 〜C6 アルキル基、C1 〜C6 アルケニル
    基、フェニル基、或は、C1 〜C4 アルキル基、C1
    4 アルコキシル基およびハロゲン原子から選ばれた少
    なくとも1員により置換されたフェニル基を表し、
    1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 およびR8
    は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1
    4 アルキル基、C1 〜C4 アルコキシル基、又はメチ
    レンジオキシ基を表す〕により表わされる光学活性な
    (2S)−トランス−3−ヒドロキシフラバン−3−ア
    シレート誘導体。
  2. 【請求項2】 下記一般式(II): 【化2】 〔式(II)中、X,Y,R1 ,R2 ,R3 ,R4
    5 ,R6 ,R7 およびR8は前記に同じ〕により表さ
    れるdl−トランス−3−ヒドロキシフラバノン誘導体
    を、不活性媒体中において、かつリパーゼ又はエステラ
    ーゼの存在下において、下記式(III): −COZ (III) 〔式(III) 中、ZはC1 〜C6 アルキル基、C1 〜C6
    アルケニル基、フェニル基、或は、C1 〜C4 アルキル
    基、C1 〜C4 アルコキシル基およびハロゲン原子から
    選ばれた少なくとも1員により置換されたフェニル基を
    表す〕で表されるアシル基を有するビニルエステル、カ
    ルボン酸およびカルボン酸無水物から選ばれた少なくと
    も1種からなるアシル化剤によりエステル化し、それに
    よって下記一般式(I): 【化3】 〔式(I)中、X,Y,Z,R1 ,R2 ,R3 ,R4
    5 ,R6 ,R7 およびR8 は前記に同じ〕により表さ
    れる光学活性な(2S)−トランス−3−ヒドロキシフ
    ラバン−3−アシレート誘導体と、および下記一般式
    (IV): 【化4】 〔式(IV)中、X,Y,R1 ,R2 ,R3 ,R4
    5 ,R6 ,R7 およびR8は前記に同じ〕により表さ
    れる光学活性な(2R)−トランス−3−ヒドロキシフ
    ラバン誘導体との混合物を調製し、 前記混合物から、前記一般式(I)の(2S)−トラン
    ス−3−ヒドロキシフラバン−3−アシレート誘導体お
    よび前記一般式(IV)の(2R)−トランス−3−ヒド
    ロキシフラバン誘導体をそれぞれ単離捕集することを特
    徴とする、光学活性な(2S)−トランス−3−ヒドロ
    キシフラバン−3−アシレート誘導体および(2R)−
    トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記不活性媒体が有機溶剤および水から
    選ばれた少なくとも1員からなる請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 下記一般式(I): 【化5】 〔式(I)中、X,Y,Z,R1 ,R2 ,R3 ,R4
    5 ,R6 ,R7 およびR8 は前記に同じ〕により表さ
    れる(2S)−トランス−3−ヒドロキシフラバン−3
    −アシレート誘導体を加水分解して、下記一般式
    (V): 【化6】 〔式(V)中、X,Y,R1 ,R2 ,R3 ,R4
    5 ,R6 ,R7 およびR8は前記に同じ〕の(2S)
    −トランス−3−ヒドロキシフラバン誘導体を調製する
    ことを特徴とする、光学活性な(2S)−トランス−3
    −ヒドロキシフラバン誘導体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080328A1 (ja) * 2005-01-26 2006-08-03 Suntory Limited カテキン類のエステル化物、その製造方法、および該エステル化物を含む飲食品あるいは化粧品
WO2007105280A1 (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Osaka University エピガロカテキンガレートのアシル化誘導体の製造方法
CN104250275A (zh) * 2013-06-28 2014-12-31 江苏天晟药业有限公司 五酰基甘草苷和四酰基甘草苷及其制备方法

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