JPH08258763A - 物品搬送車 - Google Patents

物品搬送車

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Publication number
JPH08258763A
JPH08258763A JP6369795A JP6369795A JPH08258763A JP H08258763 A JPH08258763 A JP H08258763A JP 6369795 A JP6369795 A JP 6369795A JP 6369795 A JP6369795 A JP 6369795A JP H08258763 A JPH08258763 A JP H08258763A
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ground
positions
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transport vehicle
vehicle body
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JP6369795A
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English (en)
Inventor
Shigeyoshi Nishihara
重善 西原
Shigeaki Kuchiishi
茂明 口石
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 搬送車体1を対地支持する3箇所の対地支持
位置A1,A2,A3のうちの少なくとも1箇所A1
を、平面視で仮想三角形Qの頂点位置に相当する3箇所
の支承位置B1,B2,B3に接地車輪2a,2b,2
cを支承してある車輪支持体3で対地支持し、車輪支持
体3は、搬送車体1側に対して、当該車輪支持体3で対
地支持される対地支持位置A1以外の2箇所A2,A3
を対地支持したままで、3箇所の支承位置B1,B2,
B3の各々の、残りの2箇所の支承位置を結ぶ仮想線分
D1,D2,D3周りでの相対回動を許容する状態で揺
動自在に取り付け、搬送車体1側から車輪支持体3に作
用する荷重Wの作用中心位置を、仮想三角形Qの内側に
配置した。 【効果】 接地車輪の浮き上がりを防止しながら、多数
の接地車輪で搬送車体を安定に対地支持でき、しかも、
搬送重量に起因する搬送車体の対地姿勢の変化が少な
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送車体を接地車輪を
介して対地支持する対地支持位置が、平面視で仮想三角
形の頂点位置に相当する3箇所に配置されている物品搬
送車に関する。
【0002】
【従来の技術】冒記物品搬送車は、搬送車体を平面視で
仮想三角形の頂点位置に相当する3箇所に配置した対地
支持位置で接地車輪を介して対地支持するから、その搬
送車体を凹凸のある走行面でも安定して対地支持できる
利点があるが、搬送重量を増やすには、接地車輪の浮き
上がりを防止しながら、出来るだけ多数の接地車輪で搬
送車体を対地支持することが望ましい。
【0003】そこで、従来、搬送車体の3箇所に配置し
た対地支持位置で対地支持するものではないが、走行面
側に向けて相対移動するようにスプリングで付勢した接
地車輪を搬送車体側に多数設けて、接地車輪の浮き上が
りを防止しながら、それらの接地車輪で搬送車体を対地
支持するようにしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、搬送重量の大小や搬送車体上における搬送重量の分
布具合によって、接地車輪を付勢しているスプリングの
伸縮量が変化し、接地車輪の搬送車体に対する上下方向
の相対位置が変化するから、走行面が平らであっても、
搬送車体の対地姿勢が変化し易い欠点がある。特に、物
品の積込みや積降ろしを自動的に行うようにした物品搬
送車においては、物品の積込みや積降ろし作業時に搬送
車体の対地姿勢が変化すると、その作業を円滑に行いに
くい欠点がある。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、搬送車体の対地支持構造を工夫することによ
り、接地車輪の浮き上がりを防止しながら、多数の接地
車輪で搬送車体を安定に対地支持でき、しかも、搬送重
量に起因する搬送車体の対地姿勢の変化が少ない物品搬
送車を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為の
本発明の第1特徴構成は、搬送車体を接地車輪を介して
対地支持する対地支持位置が、平面視で仮想三角形の頂
点位置に相当する3箇所に配置されている物品搬送車で
あって、前記3箇所の対地支持位置のうちの少なくとも
1箇所の対地支持位置が、平面視で仮想三角形の頂点位
置に相当する3箇所の支承位置に接地車輪を支承してあ
る車輪支持体で対地支持され、前記車輪支持体は、前記
搬送車体側に対して、当該車輪支持体で対地支持される
対地支持位置以外の2箇所の対地支持位置を対地支持し
たままで、前記3箇所の支承位置の各々の、残りの2箇
所の支承位置を結ぶ仮想線分周りでの相対回動を許容す
る状態で揺動自在に取り付けられ、前記搬送車体側から
前記車輪支持体に作用する荷重の作用中心位置が、平面
視で前記3箇所の支承位置が頂点位置に相当する仮想三
角形の内側に配置されている点にある。
【0007】本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に
おいて、前記車輪支持体が、前記搬送車体側に第1揺動
軸芯周りで両端が上下揺動自在に支持された第1揺動部
材と、前記第1揺動部材の一方の揺動端側に前記第1揺
動軸芯に交差する方向の第2揺動軸芯周りで両端が上下
揺動自在に支持された第2揺動部材とを設けて構成さ
れ、前記第1揺動部材の他方の揺動端側と前記第2揺動
部材の左右の揺動端側との3箇所の支承位置に接地車輪
が支承されている点にある。
【0008】本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特
徴構成において、前記車輪支持体の3箇所の支承位置の
うちの車体幅方向に並ぶ2箇所の支承位置に支承されて
いる接地車輪を周速度を相対変更可能に駆動する駆動装
置が設けられ、前記駆動装置で駆動回転可能な接地車輪
以外の接地車輪の全部が、上下軸芯周りで回動自在に支
承されている点にある。
【0009】本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成に
おいて、前記車輪支持体が前記搬送車体側に対して上下
軸芯周りで回動可能に支承され、前記車輪支持体を前記
上下軸芯周りで駆動回動する駆動装置が設けられている
点にある。
【0010】本発明の第5特徴構成は、第3又は第4特
徴構成において、前記駆動装置で駆動回転可能な接地車
輪が、車体前後方向の略中央位置に配置されている点に
ある。
【0011】
【作用】第1特徴構成による作用は次の通りである。搬
送車体を接地車輪を介して対地支持する対地支持位置
が、平面視で仮想三角形の頂点位置に相当する3箇所に
配置され、そのうちの少なくとも1箇所の対地支持位置
が、平面視で仮想三角形の頂点位置に相当する3箇所の
支承位置に接地車輪を支承してある車輪支持体で対地支
持され、搬送車体側から車輪支持体に作用する荷重の作
用中心位置が、平面視で3箇所の支承位置が頂点位置に
相当する仮想三角形の内側に配置されているから、凹凸
のない走行面においては、搬送車体は少なくとも5箇所
に支承した接地車輪で対地支持される。
【0012】また、3箇所の支承位置に接地車輪を支承
してある車輪支持体は、搬送車体側に対して、当該車輪
支持体で対地支持される対地支持位置以外の2箇所の対
地支持位置を対地支持したままで、3箇所の支承位置の
各々の、残りの2箇所の支承位置を結ぶ仮想線分周りで
の相対回動を許容する状態で揺動自在に取り付けられて
いるから、走行面に凹凸があっても、3箇所の支承位置
に支承した接地車輪の各々は、搬送車体側に対して、そ
の走行面の凹凸に沿って追従するように相対移動し、そ
の3箇所の支承位置に支承した接地車輪の各々は接地状
態に維持される。
【0013】前記車輪支持体の3箇所の支承位置の動き
を、図3(イ),(ロ),(ハ)にに基づいて説明す
る。尚、図3においては、搬送車体1を接地車輪2a,
2b,2c,2d,2eを介して対地支持する対地支持
位置A1,A2,A3が、平面視で仮想三角形Pの頂点
位置に相当する3箇所に配置され、この3箇所の対地支
持位置A1,A2,A3のうちの1箇所の対地支持位置
A1が、平面視で仮想三角形Qの頂点位置に相当する3
箇所の支承位置B1,B2,B3に接地輪体2a,2
b,2cを支承してある車輪支持体3で対地支持され、
車輪支持体3を車体1に対して自在継手15を介して揺
動自在に取り付けて、当該車輪支持体3で対地支持され
る対地支持位置A1以外の2箇所の対地支持位置A2,
A3を対地支持したままで、3箇所の支承位置B1,B
2,B3の各々の、残りの2箇所の支承位置を結ぶ仮想
線分D1,D2,D3周りでの相対回動を許容するよう
にしてある物品搬送車を模式的に示している。
【0014】図3(イ)は、一連に扁平な扁平走行面G
1に、車輪支持体3の3箇所の支承位置B1,B2,B
3に支承してある接地車輪2a,2b,2cの接地点C
1,C2,C3の全部と、車輪支持体3で対地支持され
る対地支持位置A1以外の2箇所の対地支持位置A2,
A3を対地支持している接地車輪2d,2eの接地点C
4,C5との5点が接地している状態を示し、図3
(ロ)は、車輪支持体3側の接地点C1,C2,C3の
うちのいずれか2点、例えば接地点C1,C2と接地点
C4,C5との4点だけが凹凸のある凹凸走行面G2に
接地している状態を示し、図3(ハ)は、接地点C1,
C2,C3の全部と接地点C4,C5との5点全部が凹
凸走行面G2に接地している状態を示している。
【0015】そして、図3(イ)に示すように、接地点
C1,C2,C3,C4,C5の全部が接地している状
態で扁平走行面G1を走行していた物品搬送車が凹凸走
行面G2を走行する場合、搬送車体1は3箇所の対地支
持位置A1,A2,A3で対地支持されるから、少なく
とも接地点C1,C2,C3のうちのいずれか1点、例
えば接地点C1と接地点C4,C5との3点が接地して
おり、接地点C2,C3が凹凸走行面G2から浮上して
いると仮定する。
【0016】この状態では、搬送車体1側から車輪支持
体3に荷重Wが作用しているから、支承位置B1が、図
中の矢印で示すように、接地点C1を接地させたままで
支承位置B2,B3を結ぶ仮想線分D1周りで相対回動
することになり、浮上している接地点C2,C3の各々
は凹凸走行面G2側に移動する。
【0017】そして、接地点C2,C3のいずれか1
点、例えば接地点C2が、図3(ロ)に示すように、凹
凸走行面G2に接地すると、支承位置B3が、図中の矢
印で示すように、支承位置B1,B2を結ぶ仮想線分D
3周りで回動し、残りの浮上していた接地点C3は凹凸
走行面G2側に移動して、図3(ハ)に示すように、凹
凸走行面G2に接地する。
【0018】つまり、車輪支持体3で対地支持される対
地支持位置A1以外の2箇所の対地支持位置A2,A3
を対地支持したままで、車輪支持体3の3箇所の支承位
置B1,B2,B3の各々が、残りの2箇所の支承位置
を結ぶ仮想線分D1,D2,D3周りでの相対回動が許
容されているから、接地点C1,C2,C3と接地点C
4,C5との5点全部が凹凸走行面G2に接地するので
ある。
【0019】第2特徴構成による作用は次の通りであ
る。第1揺動部材の接地車輪支承位置と、第2揺動部材
の左右の接地車輪支承位置との3箇所の支承位置どうし
の相対位置を固定したままで、第1揺動部材を第1揺動
軸芯周りで揺動させると、第1揺動部材の接地車輪支承
位置が、第2揺動部材の左右の接地車輪支承位置を結ぶ
仮想線分周りで回動することになり、また、第1揺動部
材の接地車輪支承位置と、第2揺動部材の左右いずれか
一方の接地車輪支承位置との2箇所の支承位置どうしの
相対位置を固定したままで、第1揺動部材と第2揺動部
材の各々を第1揺動軸芯周りと第2揺動軸芯周りで揺動
させると、第2揺動部材の他方の接地車輪支承位置が、
第1揺動部材の接地車輪支承位置と第2揺動部材の一方
の接地車輪支承位置とを結ぶ仮想線分周りで回動するこ
とになる。
【0020】第3特徴構成による作用は次の通りであ
る。車体幅方向に並ぶ2箇所の支承位置に支承されてい
る接地車輪を周速度を相対変更可能に駆動する駆動装置
が設けられているから、その2箇所の支承位置に支承さ
れている接地車輪を互いに異なる周速度で駆動すると、
搬送車体が旋回を開始し、駆動装置で駆動回転可能な接
地車輪以外の接地車輪の全部が、上下軸芯周りで回動自
在に支承されているから、搬送車体が旋回を開始する
と、上下軸芯周りで回動自在に支承されている接地車輪
の全部がその搬送車体の旋回方向に向くように回動す
る。
【0021】第4特徴構成による作用は次の通りであ
る。車輪支持体を搬送車体側に対して上下軸芯周りで駆
動回動させると、車体幅方向に並ぶ2箇所の支承位置に
支承されている接地車輪の搬送車体側に対する向きが変
更され、その状態で2箇所の支承位置に支承されている
接地車輪を駆動させると、搬送車体はそれらの接地車輪
の向きに走行を開始し、その搬送車体の走行開始にとも
なって、上下軸芯周りで回動自在に支承されている接地
車輪の全部がその搬送車体の走行方向に向くように回動
する。
【0022】第5特徴構成による作用は次の通りであ
る。搬送車体の走行方向を変更する駆動回転可能な接地
車輪が車体前後方向の略中央位置に配置されているか
ら、前進時の操向操作特性と後進時の操向操作特性との
違いが少ない。
【0023】
【発明の効果】第1特徴構成によれば、走行面に凹凸が
あっても、走行面側に向けて相対移動するよう付勢した
接地車輪を設けることなく、搬送車体を少なくとも5箇
所に支承した接地車輪で対地支持できるから、接地車輪
の浮き上がりを防止しながら、多数の接地車輪で搬送車
体を安定に対地支持でき、しかも、搬送重量に起因する
搬送車体の対地姿勢の変化が少ない。
【0024】第2特徴構成によれば、第1揺動部材と第
2揺動部材を搬送車体側に順に揺動自在に連結するとい
う簡易な構造で、接地車輪を支承してある3箇所の各々
を残りの2箇所の支承位置を結ぶ仮想線分周りで回動さ
せることができるから、3箇所の支承位置どうしが相対
的に固定されている車輪支持体をボールジョイント等の
自在継手を介して搬送車体側に取付けて、その3箇所の
支承位置の各々を残りの2箇所の支承位置を結ぶ仮想線
分周りで回動させる場合に比べて、そのような自在継手
を特に必要とせず、車輪支持体を搬送車体側へ簡便に取
り付け易い。
【0025】第3特徴構成によれば、2箇所の支承位置
に支承されている接地車輪を互いに異なる周速度で駆動
すると、搬送車体が旋回を開始し、搬送車体が旋回を開
始すると、上下軸芯周りで回動自在に支承されている接
地車輪の全部がその搬送車体の旋回方向に向くように回
動するから、搬送車体を小さな旋回半径で円滑に旋回さ
せることができる。
【0026】第4特徴構成によれば、搬送車体の走行方
向の変更に際して、接地車輪の全部をその変更しようと
する走行方向に向け易いから、搬送車体の走行方向の変
更にともなう搬送車体自体の旋回運動が生じにくく、搬
送車体に載せた物品が水平方向に振り回されるおそれが
少ない。
【0027】第5特徴構成によれば、前進時の操向操作
特性と後進時の操向操作特性との違いが少ないから、操
向操作し易い。
【実施例】図1,図2は、自動倉庫等において、走行面
Gに埋設した誘導路4に誘導されて自動走行する物品搬
送車を示し、この物品搬送車は、誘導路4への通電とも
なって発生する磁界と物品搬送車側に設けたピックアッ
プコイル5との電磁誘導作用で当該ピックアップコイル
5に発生する起電力で電動モータM1,M2を駆動して
走行させるようにしてある。
【0028】前記物品搬送車は、物品を収容してあるパ
レットを積み込んで所定のステーションに自動搬送する
よう制御され、走行経路の途中に配置したステーション
に自動停止して、パレットが搬送車体1に設けたコンベ
ア6で自動的に積み込まれ、パレットの積み込みが完了
した物品搬送車は自動走行を開始して目的のステーショ
ンで自動停止し、積み込まれているパレットがコンベア
6で自動的に積み降ろされるようにしてある。
【0029】前記搬送車体1は、平面視で仮想三角形P
の頂点位置に相当する3箇所に配置した対地支持位置A
1,A2,A3で接地車輪2a,2b,2c,2d,2
eを介して対地支持され、この3箇所の対地支持位置A
1,A2,A3のうちの車体前方側の1箇所の対地支持
位置A1が、平面視で仮想三角形Qの頂点位置に相当す
る3箇所の支承位置B1,B2,B3に接地車輪2a,
2b,2cを支承してある車輪支持体3で対地支持され
ている。
【0030】前記車輪支持体3は、搬送車体1側に対し
て、搬送車体1に固定のブラケット7に車体幅方向に平
行な第1揺動軸芯E1周りで両端が車体前後方向に沿っ
て上下揺動自在に支持された第1揺動部材8と、第1揺
動部材8の車体後方側の揺動端側に、車体幅方向中央位
置で第1揺動軸芯E1と直角に交差する方向、つまり、
車体前後方向に平行な第2揺動軸芯E2周りで両端が車
体幅方向に沿って上下揺動自在に支持された第2揺動部
材9とを設けて構成されている。
【0031】そして、この車輪支持体3は、第1揺動部
材8の車体前方側の揺動端側に配置した支承位置B1
と、第2揺動部材9の左右の揺動端側に配置した支承位
置B2,B3の各々との3箇所の支承位置B1,B2,
B3に接地車輪2a,2b,2cを支承して、搬送車体
1側に対して、当該車輪支持体3で対地支持される対地
支持位置A1以外の2箇所の対地支持位置A2,A3を
接地車輪2d,2eを介して対地支持したままで、3箇
所の支承位置B1,B2,B3の各々の、残りの2箇所
の支承位置を結ぶ仮想線分D1,D2,D3周りでの相
対回動を許容する状態で揺動自在に取り付けられ、搬送
車体1側から車輪支持体3に作用する荷重Wの作用中心
位置は、平面視で3箇所の支承位置B1,B2,B3が
頂点位置に相当する仮想三角形Qの内側に配置されてい
る。
【0032】前記第1揺動部材8の車体前方側の揺動端
側に配置した支承位置B1は、当該第1揺動部材8に対
して上下軸芯F周りで回動自在に取り付けたキャスター
構造の車輪支持枠10のその上下軸芯Fから径方向に変
位させた位置に配置されているもので、この支承位置B
1に小径の遊転接地車輪2aを横軸芯周りで回転自在に
支承してあり、第2揺動部材9の左右の揺動端側の支承
位置B2,B3は、車体前後方向の略中央位置で車体幅
方向に並ぶ2箇所に配置され、この支承位置B2,B3
の各々に大径の駆動接地車輪2b,2cを横軸芯周りで
回転可能に支承してある。
【0033】前記駆動接地車輪2b,2cの各々には、
その駆動接地車輪2b,2cを駆動回転させる駆動装置
としての正逆に回転可能な電動モータM1,M2が各別
に装備され、各々の電動モータM1,M2を互いに異な
る回転数で回転させることで、これらの駆動接地車輪2
b,2cの周速度を相対変更可能に構成してある。
【0034】前記3箇所の対地支持位置A1,A2,A
3のうちの車体後方側の2箇所の対地支持位置A2,A
3の各々は、第1揺動部材8の支承位置B1と同様に、
搬送車体1に対して上下軸芯F周りで回動自在に取り付
けたキャスター構造の車輪支持枠10のその上下軸芯F
から径方向に変位させた位置に配置され、この対地支持
位置A2,A3の各々に小径の遊転接地車輪2d,2e
を横軸芯周りで回転可能に支承してある。
【0035】従って、電動モータM1,M2で駆動回転
される駆動接地車輪2b,2c以外の遊転接地車輪2
a,2d,2eの全部が、搬送車体1に対して上下軸芯
F周りで回動自在に支承され、駆動接地車輪2b,2c
を互いに異なる周速度で駆動するにともなって搬送車体
1が旋回を始めると、遊転接地車輪2a,2d,2eの
全部がその搬送車体1の旋回方向に向くように回動する
から、搬送車体1を小さな旋回半径で円滑に旋回させる
ことができる。
【0036】〔第2実施例〕図4は、車輪支持体3が搬
送車体1側に対して上下軸芯V周りで回動可能に支承さ
れている実施例を示し、ブラケット7が搬送車体1に対
して上下軸芯V周りで回動自在に取り付けられ、この車
輪支持体3を上下軸芯V周りで駆動回動する駆動装置
が、駆動接地車輪2b,2cを周速度を相対変更可能に
駆動する正逆に回転可能な電動モータM1,M2で兼用
されている。その他の構成は第1実施例と同様である。
【0037】従って、駆動接地車輪2b,2cを同じ周
速度で互いに逆方向に駆動回転させると、車輪支持体3
が搬送車体1側に対して上下軸芯V周りで回動して、駆
動接地車輪2b,2cの搬送車体1側に対する向きが変
更され、駆動接地車輪2b,2cを所定の走行方向に向
けた状態で、これらの駆動接地車輪2b,2cを同一方
向に駆動回転させると、搬送車体1はそれらの駆動接地
車輪2b,2cの向きに走行を開始し、その搬送車体1
の走行開始にともなって、遊転接地車輪2a,2d,2
eの全部がその搬送車体1の走行方向に向くように回動
する。
【0038】〔第3実施例〕図5は、搬送車体1を接地
車輪2a,2b,2c,2d,2eを介して対地支持す
る対地支持位置A1,A2,A3が、平面視で仮想三角
形Pの頂点位置に相当する3箇所に配置され、この3箇
所の対地支持位置A1,A2,A3のうちの車体前方側
の対地支持位置A1が第1実施例と同様に対地支持さ
れ、車体後方側の対地支持位置A2,A3の各々が、平
面視で仮想三角形Rの頂点位置に相当する3箇所の支承
位置J1,J2,J3に接地車輪2d,2eを支承して
ある車輪支持体11で対地支持されている物品搬送車を
示す。
【0039】前記車体後方側の対地支持位置A2,A3
の各々を対地支持する車輪支持体11は、第1揺動部材
12の車体前方側の揺動端側と第2揺動部材13の左右
の揺動端側との3箇所の支承位置J1,J2,J3に接
地車輪2d,2eを支承してある点で車体前方側の対地
支持位置A1を対地支持する車輪支持体3と同様の構造
を備えているが、3箇所の支承位置J1,J2,J3の
全部が、対応する第1,第2揺動部材12,13に対し
て上下軸芯F周りで回動自在に取り付けたキャスター構
造の車輪支持枠14のその上下軸芯Fから径方向に変位
させた位置に配置され、この支承位置J1,J2,J3
に小径の遊転接地車輪2d,2eを横軸芯周りで回転自
在に支承してある。本実施例によれば、合計9箇所の支
承位置B1,B2,B3,J1,J2,J3に支承した
接地車輪2a,2b,2c,2d,2eで搬送車体1を
対地支持できる。その他の構成は第1実施例と同様であ
る。
【0040】〔その他の実施例〕 1.車輪支持体の3箇所の支承位置のうちの少なくとも
1箇所の支承位置を、更に、平面視で仮想三角形の頂点
位置に相当する3箇所の支承位置に接地車輪を支承して
ある車輪支持体で対地支持する形態で実施しても良い。 2.第1揺動軸芯に傾斜する方向の第2揺動軸芯周りで
上下揺動自在な第2揺動部材を設けて、車輪支持体を構
成しても良い。 3.3箇所の支承位置どうしが相対的に固定されている
車輪支持体をボールジョイント等の自在継手を介して搬
送車体側に取付けて、その自在継手部分での揺動で、当
該車輪支持体で対地支持される対地支持位置以外の2箇
所の対地支持位置を対地支持したままで、車輪支持体の
3箇所の支承位置の各々の、残りの2箇所の支承位置を
結ぶ仮想線分周りでの相対回動を許容するように構成し
ても良い。 4.搬送車体側に対して上下軸芯周りで回動可能に支承
した車輪支持体を駆動回動させる駆動装置は、走行用の
駆動装置とは別に設けて実施しても良い。
【0041】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品搬送車の側面図
【図2】物品搬送車の平面図
【図3】物品搬送車の模式図
【図4】第2実施例を示す物品搬送車の側面図
【図5】第3実施例を示す物品搬送車の平面図
【符号の説明】
1 搬送車体 2a,2b,2c,2d,2e 接地車輪 3 車輪支持体 8 第1揺動部材 9 第2揺動部材 A1,A2,A3 対地支持位置 B1,B2,B3 支承位置 D1,D2,D3 仮想線分 E1 第1揺動軸芯 E2 第2揺動軸芯 F 上下軸芯 M1,M2 駆動装置 P 仮想三角形 Q 仮想三角形 V 上下軸芯 W 荷重

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送車体(1)を接地車輪(2a,2
    b,2c,2d,2e)を介して対地支持する対地支持
    位置(A1,A2,A3)が、平面視で仮想三角形
    (P)の頂点位置に相当する3箇所に配置されている物
    品搬送車であって、 前記3箇所の対地支持位置(A1,A2,A3)のうち
    の少なくとも1箇所の対地支持位置(A1)が、平面視
    で仮想三角形(Q)の頂点位置に相当する3箇所の支承
    位置(B1,B2,B3)に接地車輪(2a,2b,2
    c)を支承してある車輪支持体(3)で対地支持され、 前記車輪支持体(3)は、前記搬送車体(1)側に対し
    て、 当該車輪支持体(3)で対地支持される対地支持位置
    (A1)以外の2箇所の対地支持位置(A2,A3)を
    対地支持したままで、 前記3箇所の支承位置(B1,B2,B3)の各々の、
    残りの2箇所の支承位置を結ぶ仮想線分(D1,D2,
    D3)周りでの相対回動を許容する状態で揺動自在に取
    り付けられ、 前記搬送車体(1)側から前記車輪支持体(3)に作用
    する荷重(W)の作用中心位置が、平面視で前記3箇所
    の支承位置(B1,B2,B3)が頂点位置に相当する
    仮想三角形(Q)の内側に配置されている物品搬送車。
  2. 【請求項2】 前記車輪支持体(3)が、 前記搬送車体(1)側に第1揺動軸芯(E1)周りで両
    端が上下揺動自在に支持された第1揺動部材(8)と、 前記第1揺動部材(8)の一方の揺動端側に前記第1揺
    動軸芯(E1)に交差する方向の第2揺動軸芯(E2)
    周りで両端が上下揺動自在に支持された第2揺動部材
    (9)とを設けて構成され、 前記第1揺動部材(8)の他方の揺動端側と前記第2揺
    動部材(9)の左右の揺動端側との3箇所の支承位置
    (B1,B2,B3)に接地車輪(2a,2b,2c)
    が支承されている請求項1記載の物品搬送車。
  3. 【請求項3】 前記車輪支持体(3)の3箇所の支承位
    置(B1,B2,B3)のうちの車体幅方向に並ぶ2箇
    所の支承位置(B2,B3)に支承されている接地車輪
    (2b,2c)を周速度を相対変更可能に駆動する駆動
    装置(M1,M2)が設けられ、 前記駆動装置(M1,M2)で駆動回転可能な接地車輪
    (2b,2c)以外の接地車輪(2a,2d,2e)の
    全部が、上下軸芯(F)周りで回動自在に支承されてい
    る請求項1又は2記載の物品搬送車。
  4. 【請求項4】 前記車輪支持体(3)が前記搬送車体
    (1)側に対して上下軸芯(V)周りで回動可能に支承
    され、 前記車輪支持体(3)を前記上下軸芯(V)周りで駆動
    回動する駆動装置(M1,M2)が設けられている請求
    項3記載の物品搬送車。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置(M1,M2)で駆動回転
    可能な接地車輪(2b,2c)が、車体前後方向の略中
    央位置に配置されている請求項3又は4記載の物品搬送
    車。
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