JPH08256493A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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Publication number
JPH08256493A
JPH08256493A JP7057040A JP5704095A JPH08256493A JP H08256493 A JPH08256493 A JP H08256493A JP 7057040 A JP7057040 A JP 7057040A JP 5704095 A JP5704095 A JP 5704095A JP H08256493 A JPH08256493 A JP H08256493A
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JP
Japan
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level side
low
side switch
level
brushless motor
Prior art date
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Application number
JP7057040A
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English (en)
Inventor
Fumio Watanabe
文男 渡辺
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単に、かつ確実に電流ゼロ状態を実現するこ
と、および機械的な機構を用いることなしに、モータ回
転制御が異常となった場合にモータの回転を確実に停止
させることを可能とする。 【構成】コイル1への高レベル側電圧の印加をON/O
FFするFET2と、このFET2を制御信号に基づい
てON/OFF制御するコンパレータ6との間にアンド
ゲート8,9を設ける。コイル1への低レベル側電圧の
印加をON/OFFするFET3と、このFET3を制
御信号に基づいてON/OFF制御するインバータ11
との間にアンドゲート12およびオアゲート13を設け
る。リンプモード時には、アンドゲート8,12を閉じ
てFET2,3をオープン状態にする。CPU暴走時に
は、アンドゲート9を閉じてFET2をオープン状態に
し、オアゲート13の出力を“H”としてFET3をシ
ョート状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば宇宙基地にて使
用されるマニピュレータの各種関節機構などを駆動する
ために用いられるDCブラシレスモータを駆動するため
のモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】宇宙基地等で使用されるマニピュレータ
は複数の自由度、例えば6自由度等を持ち、各軸毎にモ
ータやサーボセンサ等を有している。図2は6自由度を
持つマニピュレータの構成を示す図である。このマニピ
ュレータは、宇宙基地に取り付けられる基部21に肩ロ
ール関節部22および肩ピッチ関節部23が設けられ、
これらによってアーム24が支持される。アーム24の
先端には肘ピッチ関節部25が設けられ、この肘ピッチ
関節部25を介してアーム26が設けられる。アーム2
6の先端には、手首ピッチ関節部27、手首ヨー関節部
28および手首ロール関節部29が設けられ、これらを
介してさらにエンドエフェクタ30が設けられている。
エンドエフェクタ30は、各種ペイロード31のホール
ド・リリースを行うものである。
【0003】以上のように合計で6つの関節機構部を有
し、回転軸は合計で6軸となっている。各関節機構部
は、それぞれモータやサーボセンサなどを有してなる。
また各関節機構部を制御する電子回路部は、ハーネスの
削減のため、および信号線等の長さの制限等から、各関
節機構部の近傍にそれぞれ独立して配置されている。
【0004】さて、このような構成のマニピュレータ
は、宇宙基地などにおける各種実験を行うために使用さ
れる。この場合、宇宙基地プラットフォーム上には各種
実験を目的とした可動型のペイロードが存在するため
に、エンドエフェクタ30がホールドしているペイロー
ド31がマニピュレータの動作とは独立して移動する場
合がある。また修理時等には、宇宙飛行士がアームを直
接手に持って動かす場合がある。
【0005】このような場合、各関節機構部のモータの
駆動は行われない。しかし、関節機構部の角度が外部か
らの力によって変化させられることになり、モータが回
転することになる。そうすると、モータが発電機として
働きモータ内部のコイルに電流が流れるため、各関節機
構部の変移を妨げるトルクが発生してしまう。これは、
ペイロード31の移動に対する負荷となり、ペイロード
31の安定的な移動の障害となったり、あるいは宇宙飛
行士の作業性の低下を来すおそれがある。
【0006】このような不具合を防止するためには、モ
ータに流れる電流をゼロとした状態、いわゆるリンプモ
ード(電流ゼロモード)としなければならない。モータ
をこのリンプモードとする場合に従来は、モータに流れ
る電流を検出し、この電流がゼロになるように閉ループ
制御を行っていた。しかしこの方式では制御が複雑であ
る上に、電流検出誤差や制御の遅れ等の影響があり、最
適に制御し切れていなかった。
【0007】一方、各関節機構部を変移させるべくモー
タを駆動している状態からモータを停止させる場合を考
えると、単に駆動制御を停止するだけでは慣性の影響に
より直ぐには回転が停止しない。特に宇宙空間において
は、重力が小さいために慣性がより大きく働き、駆動制
御を停止してからモータの回転が停止するまでの時間が
より長くなる。そこで制動機構が必要となる。
【0008】制動機構としては、機械的なブレーキや電
磁的なブレーキが一般的である。しかし機械的なブレー
キは、例えば内部で使用しているCPUが暴走した場合
などの緊急時などにおいて急激な制動をかける場合、モ
ータに損傷を起こすおそれがあり、関節機構部の寿命を
短くする。また電磁的なブレーキはモータの閉ループ制
御を行うことにより実現されるため、制御用のCPU等
の暴走時等には制動のための制御が行えなくなり、モー
タを止めることができなくなってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
モータに流れる電流がゼロになるように閉ループ制御を
行うことによりリンプモードとしているので、制御が複
雑であったり、最適な制御が困難であるという不具合が
あった。
【0010】またモータの回転を停止するための制動機
構として機械的なブレーキやモータの閉ループ制御によ
り実現される電磁的なブレーキを用いていたため、機械
的なブレーキでは関節機構部の寿命短縮、また電磁的な
ブレーキでは制御不能時における制動機能停止という不
具合があった。
【0011】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは第1に、簡単
に、かつ確実に電流ゼロ状態を実現することができるモ
ータ駆動装置を提供することにある。
【0012】また第2に、機械的な機構を用いることな
しに、モータ回転制御が異常となった場合にモータの回
転を確実に停止させることができるモータ駆動装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために第1の発明は、DCブラシレスモータが有する
3つのコイルのそれぞれに対する所定の高レベル電圧の
印加をON/OFFするための3つの例えばFETなど
の高レベル側スイッチ手段と、前記3つのコイルのそれ
ぞれに対する所定の低レベル電圧の印加をON/OFF
するための3つの例えばFETなどの低レベル側スイッ
チ手段と、前記DCブラシレスモータを回転させるべ
く、前記3つの高レベル側スイッチ手段および前記3つ
の低レベル側スイッチ手段を所定の順序でON/OFF
制御する回転制御手段と、例えばアンドゲートなどの所
定モード時制御手段とを備え、例えばリンプモードなど
の所定のモードが指定されているとき、前記所定モード
時制御手段が前記回転制御手段による前記3つの高レベ
ル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側スイッチ
手段の制御を停止させ、前記3つの高レベル側スイッチ
手段および前記3つの低レベル側スイッチ手段をそれぞ
れオープン状態とするようにした。
【0014】また前記第2の発明を達成するために第2
の発明は、DCブラシレスモータが有する3つのコイル
のそれぞれに対する所定の高レベル電圧の印加をON/
OFFするための3つの例えばFETなどの高レベル側
スイッチ手段と、前記3つのコイルのそれぞれに対する
所定の低レベル電圧の印加をON/OFFするための3
つの例えばFETなどの低レベル側スイッチ手段と、前
記DCブラシレスモータを回転させるべく、前記3つの
高レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側ス
イッチ手段を所定の順序でON/OFF制御する回転制
御手段と、この回転制御手段の異常を検出する例えばウ
ォッチドックタイマなどの異常検出手段と、例えばアン
ドゲート、オアゲートおよびインバータからなる異常時
制御手段とを備え、前記異常検出手段により前記回転制
御手段の異常が検出されているとき、前記異常時制御手
段が前記回転制御手段による前記3つの高レベル側スイ
ッチ手段および前記3つの低レベル側スイッチ手段の制
御を停止させ、前記3つの高レベル側スイッチ手段をそ
れぞれオープン状態とし、また前記3つの低レベル側ス
イッチ手段をそれぞれショート状態とするようにした。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、例えばリンプモードなど
の所定のモードが指定されているときには、所定モード
時制御手段により前記回転制御手段による前記3つの高
レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側スイ
ッチ手段の制御が停止され、前記3つの高レベル側スイ
ッチ手段および前記3つの低レベル側スイッチ手段がそ
れぞれオープン状態とされることで、DCブラシレスモ
ータの各コイルに電流が流れない状態が形成される。
【0016】また第2の発明によれば、異常検出手段に
より回転制御手段の異常が検出されているとき、異常時
制御手段により前記回転制御手段による前記3つの高レ
ベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側スイッ
チ手段の制御が停止され、前記3つの高レベル側スイッ
チ手段がそれぞれオープン状態とされ、また前記3つの
低レベル側スイッチ手段がそれぞれショート状態とされ
ることで、DCブラシレスモータの各コイルが互いにシ
ョートされ、停止トルクが発生する状態が形成される。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図1は本実施例に係るモータ駆動装置を適
用して構成されたマニピュレータの要部構成を示す図で
ある。なお、本実施例のマニピュレータの外観は例えば
図2に示した従来のものと同様なものであるが、各関節
機構部に図1に示すような電気回路を有している。
【0018】図中Mは、各関節を変移させるための動力
源としてのDCブラシレスモータである。このDCブラ
シレスモータMは、U相、V相およびW相の3つのコイ
ル1U,1V,1Wを有してなり、これに120deg
ずつ位相のずれた正弦波が印加され、その振幅が制御さ
れることにより駆動される。なお、モータシャフトに取
り付けた角度センサにより位置を検出し、位相を合わせ
る制御を行う必要があるが、そのための構成は図示を省
略している。
【0019】電界効果トランジスタ(FET)2U,2
V,2W,3U,3V,3W、回生電力用ダイオード4
U,4V,4W,5U,5V,5W、コンパレータ6
U,6V,6W、のこぎり波発振器7、アンドゲート8
U,8V,8W,9U,9V,9W、レベル変換回路1
0U,10V,10W、インバータ11U,11V,1
1W、アンドゲート12U,12V,12W、オアゲー
ト13U,13V,13W、レベル変換回路14U,1
4V,14W、ウォッチドックタイマ15、インバータ
16、電流検出用抵抗器17U,17W、電流検出回路
18およびA/Dコンバータ19は、DCブラシレスモ
ータMの駆動回路をなす。
【0020】FET2U,2V,2W,3U,3V,3
Wは図示の如く接続され、いわゆる3相電圧形インバー
タを構成している。なお、FET2U,2V,2Wは、
各コイル1U,1V,1Wに対する高レベル側電圧(こ
こでは28V)の印加をON/OFFするものであり、
またFET3U,3V,3Wは、各コイル1U,1V,
1Wに対する低レベル側電圧(ここでは0V)の印加を
ON/OFFするものとなっている。
【0021】回生電力用ダイオード4U,4V,4W,
5U,5V,5Wは、FET2U,2V,2W,3U,
3V,3Wに対してそれぞれ並列に接続されている。コ
ンパレータ6U、のこぎり波発振器7、アンドゲート8
U,9U、レベル変換回路10U、インバータ11U、
アンドゲート12U、オアゲート13Uおよびレベル変
換回路14Uは、FET2U,3Uを制御してU相のコ
イル1Uへの通電を制御する回路をなす。すなわち、コ
ンパレータ6Uには、CPU(図示せず)にて生成され
D/A変換がなされて得られるU相の制御信号が非反転
入力端子に入力され、またのこぎり波発振器7が発振す
るのこぎり波信号が反転入力端子に入力されている。こ
のコンパレータ6Uの出力は、アンドゲート8U,9U
を介してレベル変換回路10Uへと入力され、このレベ
ル変換回路10Uにてレベルが変換されてFET2Uの
ゲートに供給される。またコンパレータ6Uの出力は、
インバータ11Uで論理が反転されたのちにアンドゲー
ト12Uおよびオアゲート13Uを介してレベル変換回
路14Uに入力され、このレベル変換回路14Uにてレ
ベルが変換されてFET3Uのゲートに供給される。
【0022】コンパレータ6V、のこぎり波発振器7、
アンドゲート8V,9V、レベル変換回路10V、イン
バータ11V、アンドゲート12V、オアゲート13V
およびレベル変換回路14Vは、上述のU相系と同様な
構成をなし、FET2V,3Vを制御してV相のコイル
1Vへの通電を制御する回路をなす。
【0023】コンパレータ6W、のこぎり波発振器7、
アンドゲート8W,9W、レベル変換回路10W、イン
バータ11W、アンドゲート12W、オアゲート13W
およびレベル変換回路14Wは、上述のU相系と同様な
構成をなし、FET2W,3Wを制御してW相のコイル
1Wへの通電を制御する回路をなす。
【0024】ところでアンドゲート8U,8V,8W,
12U,12V,12Wには、コンパレータ6U,6
V,6Wの出力のほかに、CPU(図示せず)から出力
されるリンプ信号が入力されている。またアンドゲート
9U,9V,9Wには、アンドゲート8U,8V,8W
の出力のほかにウォッチドックタイマ15の出力をイン
バータ16で論理反転した信号が入力されている。また
オアゲート13U,13V,13Wには、アンドゲート
12U,12V,12Wの出力のほかにウォッチドック
タイマ15の出力が入力されている。
【0025】ウォッチドックタイマ15は、CPU(図
示せず)の動作に関わらずに単独で動作してCPU(図
示せず)の動作状態を監視し、正常時には出力を“L”
レベルに、また暴走時には出力を“H”レベルとする。
【0026】電流検出用抵抗器17U,17Wは、それ
ぞれU相のコイル1UとFET2U,3Uとの間、また
はW相のコイル1WとFET2W,3Wとの間に介挿さ
れており、その両端間にU相のコイル1UまたはW相の
コイル1Wに流れる電流の大きさに応じたレベルの電圧
を発生する。電流検出回路18は、電流検出用抵抗器1
7U,17Wの両端間に生じた電圧をそれぞれ検出する
ことでU相のコイル1UまたはW相のコイル1Wに流れ
る電流の大きさを検出し、これをCPU(図示せず)に
対して通知するための信号IU,IWを出力する。A/
Dコンバータ19は、電流検出回路18から出力される
信号IU,IWをディジタル化してCPU(図示せず)
へと与える。
【0027】次に以上のように構成されたマニピュレー
タの動作を説明する。なお、マニピュレータ自体の動作
は従来よりあるものと同様であるので説明を省略し、こ
こでは1つの関節部における電気的な動作を説明する。
【0028】まずCPU(図示せず)からは、それぞれ
120degずつ位相のずれた正弦波であるU相、V
相、W相のそれぞれの制御信号が与えられる。なおCP
U(図示せず)はこれらの制御信号を生成するに当り、
DCブラシレスモータMに設けられた位置検出器(図示
せず)の検出結果に基づいてDCブラシレスモータMの
回転速度を検出し、速度指令値との間で速度演算を行っ
ている。さらにCPU(図示せず)は、電流検出回路1
8により検出され、A/Dコンバータ19を介して通知
されるV相のコイル1VおよびW相のコイル1Wのそれ
ぞれに流れる電流値を用いて電流制御演算を行ってい
る。そして、その2つの制御演算の結果に基づき、制御
信号を生成している。
【0029】コンパレータ6UはU相の制御信号を受け
るとこの制御信号に対し、のこぎり波発振器7が発振す
るのこぎり波を搬送波として用いてパルス幅変調をかけ
る。さて、各関節部分を任意に変移させてペイロードを
移動する等の通常の動作モードにあっては、CPU(図
示せず)はリンプ信号を“H”レベルとしている。また
CPU(図示せず)が正常であれば、ウォッチドックタ
イマ15は出力を“L”レベルとしている。かくしてこ
の状態にあっては、アンドゲート8Uおよびアンドゲー
ト9Uは、コンパレータ6Uの出力をそのままレベル変
換回路10Uへと与える状態にある。またアンドゲート
12Uおよびオアゲート13Uは、インバータ11Uの
出力をそのままレベル変換回路14Uへと与える状態に
ある。
【0030】これにより通常の動作モード時には、コン
パレータ6Uの出力(U相の制御信号にパルス幅変調を
かけて得られた信号)に基づいてFET2UがON/O
FFされ、またコンパレータ6Uの出力の論理を反転し
て得られた信号に基づいてFET3UがON/OFFさ
れる。
【0031】このような動作は、コンパレータ6V、ア
ンドゲート8V,9V,12V、インバータ11V、オ
アゲート13V、レベル変換回路10V,14Vおよび
FET2V,3VでもV相の制御信号に基づいて行わ
れ、またコンパレータ6W、アンドゲート8W,9W,
12W、インバータ11W、オアゲート13W、レベル
変換回路10W,14WおよびFET2W,3WでもW
相の制御信号に基づいて行われる。かくして、DCブラ
シレスモータMにおける3相のコイル1U,1V,1W
がU相の制御信号、V相の制御信号およびW相の制御信
号に基づいてそれぞれ通電制御されることになり、DC
ブラシレスモータMが回転することになる。
【0032】さて、リンプモードが設定されている場
合、CPU(図示せず)からのリンプ信号は“L”レベ
ルとされる。そうすると、アンドゲート8U,8V,8
W,12U,12V,12Wは、いずれもコンパレータ
6U,6V,6Wまたはインバータ11U,11V,1
1Wの出力の通過を阻止し、出力が“L”レベルに固定
となる。これにより、FET2U,2V,2W,3U,
3V,3Wはすべてオープン状態に固定となる。
【0033】この状態では、DCブラシレスモータMが
外部からの力によって回転させられたとしても、FET
2U,2V,2W,3U,3V,3Wはすべてオープン
状態であるためにコイル1U,1V,1Wには電流は流
れず、回転を阻止するトルクは生じない。なお、DCブ
ラシレスモータMにおける起電力が電源電圧を上回る
と、回生電力用ダイオード4U,4V,4Wを介して電
流が流れるが、DCブラシレスモータMにおける起電力
は一般に十数Vであり、電源電圧を上回ることはない。
【0034】一方、CPU(図示せず)が暴走した場
合、ウォッチドックタイマ15はこれを検出すると出力
を“H”レベルとする。そうすると、アンドゲート9
U,9V,9Wおよびオアゲート13U,13V,13
Wは、いずれもコンパレータ6U,6V,6Wまたはイ
ンバータ11U,11V,11Wの出力の通過を阻止
し、アンドゲート9U,9V,9Wは出力が“L”レベ
ルに、またオアゲート13U,13V,13Wは出力が
“H”レベルにそれぞれ固定となる。これにより、FE
T2U,2V,2Wはオープン状態に、またFET3
U,3V,3Wはショート状態に固定となる。
【0035】この状態では、DCブラシレスモータMの
各コイル1U,1V,1Wはそれぞれ互いに短絡された
状態になり、停止トルクが発生する。この停止トルクに
より、DCブラシレスモータMは回転を停止する。
【0036】以上のように本実施例によれば、コンパレ
ータ6U,6V,6Wとレベル変換回路10U,10
V,10Wとの間およびインバータ11U,11V,1
1Wとレベル変換回路14U,14V,14Wとの間
に、アンドゲート8U,8V,8Wおよびアンドゲート
12U,12V,12Wをそれぞれ介挿させておき、リ
ンプモード時にはこれらアンドゲート8U,8V,8
W,12U,12V,12Wにより通常の制御信号によ
るFET2U,2V,2W,3U,3V,3WのON/
OFF制御を停止し、各FET2U,2V,2W,3
U,3V,3Wを全てオープン状態に固定するので、ご
く簡単な構成でありながら、容易に、かつ確実にDCブ
ラシレスモータMの電流ゼロ状態を実現することができ
る。
【0037】また本実施例によれば、コンパレータ6
U,6V,6Wとレベル変換回路10U,10V,10
Wとの間およびインバータ11U,11V,11Wとレ
ベル変換回路14U,14V,14Wとの間に、アンド
ゲート9U,9V,9Wおよびオアゲート13U,13
V,13Wをそれぞれ介挿させておき、ウォッチドック
タイマ15がCPU(図示せず)の暴走を検出したとき
にはこれらアンドゲート9U,9V,9Wおよびオアゲ
ート13U,13V,13Wにより通常の制御信号によ
るFET2U,2V,2W,3U,3V,3WのON/
OFF制御を停止し、FET2U,2V,2Wをオープ
ン状態に、またFET3U,3V,3Wをショート状態
に固定するので、DCブラシレスモータMを通電制御無
しで停止トルクを発生する状態とすることができ、機械
的なブレーキを用いることなく、またCPU(図示せ
ず)が暴走しているにも拘らずにDCブラシレスモータ
Mの回転を確実に停止させることが可能となる。
【0038】これらにより、リンプモード時には、ペイ
ロードのスムーズな移動を妨げてしまったり、あるいは
宇宙飛行士によるアームの操作に必要以上の力が必要と
なることがない、極めて有用なマニピュレータが実現さ
れる。
【0039】また、CPUが暴走してしまった場合で
も、これにともなってマニピュレータが異常動作するこ
とがなく、確実に動作を停止することができる信頼性の
高いマニピュレータが実現される。
【0040】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば上記実施例では、本発明のモータ駆動
装置をマニピュレータに適用した例を示しているが、本
発明のモータ駆動装置が駆動対象とするのはマニピュレ
ータの関節機構部に設けられたDCブラシレスモータに
は限定されず、他の装置に設けられたDCブラシレスモ
ータの駆動にも適用が可能である。
【0041】また上記実施例では、DCブラシレスモー
タを電流ゼロ状態にするための手段と、DCブラシレス
モータに停止トルクを発生させるための手段との両方を
備えたものを示しているが、いずれか一方のみを備えた
ものとしても良い。このほか、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の変形実施が可能である。
【0042】
【発明の効果】第1の発明は、DCブラシレスモータが
有する3つのコイルのそれぞれに対する所定の高レベル
電圧の印加をON/OFFするための3つの例えばFE
Tなどの高レベル側スイッチ手段と、前記3つのコイル
のそれぞれに対する所定の低レベル電圧の印加をON/
OFFするための3つの例えばFETなどの低レベル側
スイッチ手段と、前記DCブラシレスモータを回転させ
るべく、前記3つの高レベル側スイッチ手段および前記
3つの低レベル側スイッチ手段を所定の順序でON/O
FF制御する回転制御手段と、例えばアンドゲートなど
の所定モード時制御手段とを備え、例えばリンプモード
などの所定のモードが指定されているとき、前記所定モ
ード時制御手段が前記回転制御手段による前記3つの高
レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側スイ
ッチ手段の制御を停止させ、前記3つの高レベル側スイ
ッチ手段および前記3つの低レベル側スイッチ手段をそ
れぞれオープン状態とするようにしたので、簡単に、か
つ確実に電流ゼロ状態を実現することができるモータ駆
動装置となる。
【0043】また前記第2の発明を達成するために第2
の発明は、DCブラシレスモータが有する3つのコイル
のそれぞれに対する所定の高レベル電圧の印加をON/
OFFするための3つの例えばFETなどの高レベル側
スイッチ手段と、前記3つのコイルのそれぞれに対する
所定の低レベル電圧の印加をON/OFFするための3
つの例えばFETなどの低レベル側スイッチ手段と、前
記DCブラシレスモータを回転させるべく、前記3つの
高レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側ス
イッチ手段を所定の順序でON/OFF制御する回転制
御手段と、この回転制御手段の異常を検出する例えばウ
ォッチドックタイマなどの異常検出手段と、例えばアン
ドゲート、オアゲートおよびインバータからなる異常時
制御手段とを備え、前記異常検出手段により前記回転制
御手段の異常が検出されているとき、前記異常時制御手
段が前記回転制御手段による前記3つの高レベル側スイ
ッチ手段および前記3つの低レベル側スイッチ手段の制
御を停止させ、前記3つの高レベル側スイッチ手段をそ
れぞれオープン状態とし、また前記3つの低レベル側ス
イッチ手段をそれぞれショート状態とするようにしたの
で、機械的な機構を用いることなしに、モータ回転制御
が異常となった場合にモータの回転を確実に停止させる
ことができるモータ駆動装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るモータ駆動装置を適用
して構成されたマニピュレータの要部構成を示す図。
【図2】6自由度を持つマニピュレータの構成例を示す
図。
【符号の説明】
M…DCブラシレスモータ 1U,1V,1W…コイル 2U,2V,2W,3U,3V,3W…電界効果トラン
ジスタ(FET) 4U,4V,4W,5U,5V,5W…回生電力用ダイ
オード 6U,6V,6W…コンパレータ 7…のこぎり波発振器 8U,8V,8W,9U,9V,9W,12U,12
V,12W…アンドゲート 10U,10V,10W,14U,14V,14W…レ
ベル変換回路 11U,11V,11W…インバータ 13U,13V,13W…オアゲート 15…ウォッチドックタイマ 16…インバータ 17U,17W…電流検出用抵抗器 18…電流検出回路 19…A/Dコンバータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DCブラシレスモータを駆動するための
    モータ駆動装置において、 前記DCブラシレスモータが有する3つのコイルのそれ
    ぞれに対する所定の高レベル電圧の印加をON/OFF
    するための3つの高レベル側スイッチ手段と、 前記3つのコイルのそれぞれに対する所定の低レベル電
    圧の印加をON/OFFするための3つの低レベル側ス
    イッチ手段と、 前記DCブラシレスモータを回転させるべく、前記3つ
    の高レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側
    スイッチ手段を所定の順序でON/OFF制御する回転
    制御手段と、 所定のモードが指定されているとき、前記回転制御手段
    による前記3つの高レベル側スイッチ手段および前記3
    つの低レベル側スイッチ手段の制御を停止させ、前記3
    つの高レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル
    側スイッチ手段をそれぞれオープン状態とする所定モー
    ド時制御手段とを具備したことを特徴とするモータ駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 DCブラシレスモータを駆動するための
    モータ駆動装置において、 前記DCブラシレスモータが有する3つのコイルのそれ
    ぞれに対する所定の高レベル電圧の印加をON/OFF
    するための3つの高レベル側スイッチ手段と、 前記3つのコイルのそれぞれに対する所定の低レベル電
    圧の印加をON/OFFするための3つの低レベル側ス
    イッチ手段と、 前記DCブラシレスモータを回転させるべく、前記3つ
    の高レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側
    スイッチ手段を所定の順序でON/OFF制御する回転
    制御手段と、 この回転制御手段の異常を検出する異常検出手段と、 この異常検出手段により前記回転制御手段の異常が検出
    されているとき、前記回転制御手段による前記3つの高
    レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側スイ
    ッチ手段の制御を停止させ、前記3つの高レベル側スイ
    ッチ手段をそれぞれオープン状態とし、また前記3つの
    低レベル側スイッチ手段をそれぞれショート状態とする
    異常時制御手段とを具備したことを特徴とするモータ駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 DCブラシレスモータを駆動するための
    モータ駆動装置において、 前記DCブラシレスモータが有する3つのコイルのそれ
    ぞれに対する所定の高レベル電圧の印加をON/OFF
    するための3つの高レベル側スイッチ手段と、 前記3つのコイルのそれぞれに対する所定の低レベル電
    圧の印加をON/OFFするための3つの低レベル側ス
    イッチ手段と、 前記DCブラシレスモータを回転させるべく、前記3つ
    の高レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側
    スイッチ手段を所定の順序でON/OFF制御する回転
    制御手段と、 所定のモードが指定されているとき、前記回転制御手段
    による前記3つの高レベル側スイッチ手段および前記3
    つの低レベル側スイッチ手段の制御を停止させ、前記3
    つの高レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル
    側スイッチ手段をそれぞれオープン状態とする所定モー
    ド時制御手段と、 前記回転制御手段の異常を検出する異常検出手段と、 この異常検出手段により前記回転制御手段の異常が検出
    されているとき、前記回転制御手段による前記3つの高
    レベル側スイッチ手段および前記3つの低レベル側スイ
    ッチ手段の制御を停止させ、前記3つの高レベル側スイ
    ッチ手段をそれぞれオープン状態とし、また前記3つの
    低レベル側スイッチ手段をそれぞれショート状態とする
    異常時制御手段とを具備したことを特徴とするモータ駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 駆動対象となるDCブラシレスモータ
    は、マニピュレータの関節機構部に設けられたものであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載のモータ駆動装置。
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