JPH08253731A - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents

塗料用樹脂組成物

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JPH08253731A
JPH08253731A JP8498495A JP8498495A JPH08253731A JP H08253731 A JPH08253731 A JP H08253731A JP 8498495 A JP8498495 A JP 8498495A JP 8498495 A JP8498495 A JP 8498495A JP H08253731 A JPH08253731 A JP H08253731A
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JP
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paint
coating
oil
resin composition
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JP8498495A
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Akira Matsumura
明 松村
Kimiyuki Kyogoku
公之 京極
Tomiji Ito
富二 伊藤
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/42Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
    • C08G18/4288Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain modified by higher fatty oils or their acids or by resin acids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高固形分で、かつ低粘度化され、更には溶剤
含有率の少ない二液硬化型ウレタン塗料用樹脂組成物を
提供すること。 【構成】 植物油で変性された水酸基価が70〜300
mgKOH/gのポリエステル系ポリオール(A)とポ
リプロピレングリコール又はその誘導体(B)からなり
(A)/(B)の重量比が90/10〜50/50であ
るポリオール成分と、ポリイソシアネート成分とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二液硬化型ウレタン塗
料用樹脂組成物に関し、更に詳しくは、ハイソリッド化
を目指した木工用塗料として有用な塗料用樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、二液硬化型ウレタン塗料用樹
脂組成物は、硬度、光沢、耐水性、耐溶剤性に優れた塗
膜が得られることから、金属やプラスチックや木材等の
さまざまな塗装に用いられており、特にポリエステルポ
リオールを用いた二液硬化型ウレタン塗料用樹脂組成物
は、鮮映性、溶剤希釈性等に優れるため多用されてい
る。例えば、特開平4−63882号公報に開示される
ように特定のポリエステルポリオールを用いた二液硬化
型ウレタン塗料用樹脂組成物が知られているが、このよ
うな二液硬化型ウレタン塗料用樹脂組成物では、作業性
(低粘度で塗工性が良好)等の面からトルエン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、アセトン等の溶剤を多量に添加して
おり、作業環境や人体への悪影響は免れ得ないものであ
った。
【0003】この欠点を解決すべく、上記の希釈溶剤に
代えてプロセスオイルを添加する方法やヒマシ油を添加
する方法(例えば、特開昭60−47074号公報、特
開昭61−26675号公報、特開昭61−26676
号公報)等が試みられているが、プロセスオイルの場合
には、塗膜の物性低下や該オイルのブリードの恐れがあ
り、ヒマシ油の場合もプロセスオイルと同様の恐れがあ
る。かかる問題点を解決すべく、ヒマシ油を多価アルコ
ールとあらかじめ反応させたポリオールを用いること
(特開昭64−69671号公報)も試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
64−69671号公報開示技術では、塗膜の物性低下
や該オイルのブリードの恐れや大きな経時劣化の心配は
なくなるものの、二液混合後の可使時間が非常に短く、
特殊な塗装機械を必要となり、まだまだ満足できるもの
ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる欠
点を改良すべく鋭意検討を行った結果、植物油で変性さ
れた水酸基価が70〜300mgKOH/gのポリエス
テル系ポリオール(A)とポリプロピレングリコール又
はその誘導体(B)からなり(A)/(B)の重量比が
90/10〜50/50であるポリオール成分と、ポリ
イソシアナート成分とからなる二液硬化型ウレタン塗料
用樹脂組成物が、ウレタン塗料が本来有している諸物性
(塗膜強度、塗装適性等)を低下させることなく、溶剤
の添加量を低減させて高固形分とした所謂ハイソリッド
型のウレタン塗料に最適で、更には、木工用塗料に必要
とされる研磨性(表面平滑性と密着向上性を得るために
塗装後の塗膜表面を研磨処理する)や木材のような収縮
・膨張の大きい被塗装材に対する追従性も良好で、特に
木工用塗料に大変有用であることを見いだし本発明の完
成に至った。尚、本発明における固形分とは、ポリプロ
ピレングリコール等のポリオール(反応性希釈剤)も含
むものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
植物油で変性された水酸基価が70〜300mgKOH
/gのポリエステル系ポリオール(A)とは、植物油、
多塩基酸成分及び多価アルコール成分を反応して得られ
るポリエステル系ポリオールで、水酸基価が、70〜3
00mgKOH/gのものである。上記の植物油として
は、ヒマシ油、アマニ油、米ぬか油、ヤシ油、大豆油及
びその変性物等が挙げられ、中でもヒマシ油が重要で、
ヒマシ油単独或いはアマニ油、米ぬか油、ヤシ油、大豆
油等の他の植物油との併用が好ましい。
【0007】また、上記の多塩基酸成分としては、イソ
フタル酸、無水フタル酸、テレフタル酸、オルソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族系多塩
基酸やアゼライン酸、セバシン酸、イソセバシン酸、シ
ュウ酸、コハク酸、ドデカンオン酸、ダイマー酸、テト
ラハイドロフタル酸、ヘキサハイドロフタル酸、ヘキサ
ハイドロイソフタル酸、ヘキサハイドロテレフタル酸、
グルタール酸、アジピン酸、ピメリン酸、ユベリン酸等
の脂肪族系多塩基酸や水添フタル酸、1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸が挙げら
れ、中でもイソフタル酸、無水フタル酸、アジピン酸が
好適に用いられる。
【0008】更に、上記の多価アルコール成分として
は、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、テトラメチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール、2,3,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオール、3−メチルペンテン−1,5−ジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェ
ノールA又は水素化ビスフェノールAのエチレンオキシ
ド又はプロピレノキシド、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリブチレングリコール、2,2−ジエチル−1,
3−プロパンジオール、2−n−ブチル−エチル−1,
3−プロパンジオール、トリシクロデカンジメタノー
ル、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサンジメ
タノール、シクロヘキサンジオール等の2価アルコール
成分やグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチ
ロールエタン等の3価アルコール成分やペンタエリスリ
トール等の4価アルコール成分等が挙げられ、中でもグ
リセリン、トリメチロールプロパンが好適に用いられ
る。
【0009】本発明のポリエステル系ポリオール(A)
は、上記の如き植物油、多塩基酸成分及び多価アルコー
ル成分を反応して得られるのであるが、その該水酸基価
は、70〜300mgKOH/gであることが必要で、
水酸基価が70mgKOH/g未満では、塗料とした時
の粘度が高くなり、逆に水酸基価が300mgKOH/
gを越えると塗膜物性が低下して不適である。好ましく
は水酸基価が100〜200mgKOH/g、更に好ま
しくは130〜170mgKOH/gの範囲である。該
水酸基価の調整に当たっては、原料の仕込みモル比の調
節や官能基数の異なる原料の採用等により、本発明の範
囲に調整することが可能である。
【0010】上記の植物油、多塩基酸成分及び多価アル
コール成分を用いて本発明の植物油で変性された水酸基
価が70〜300mgKOH/gのポリエステル系ポリ
オール(A)を得る方法としては、特に限定されず、1
50〜250℃の不活性ガス雰囲気下で脱水縮合、エス
テル交換縮合等の公知のポリエステル系ポリオールの製
造方法により得ることができ、この時植物油(A1)1モ
ルに対する多塩基酸成分(A2)及び多価アルコール成分
(A3)の仕込み割合(当量)は、一概に断言できない
が、塗膜物性、塗装適性等の点から(A1)1モルに対す
る(A2)及び(A3)の仕込み当量は、5〜15及び10
〜25(当量)が好ましく、更に好ましくは、(A1)1
モルに対して(A2)が8〜12(当量)及び(A3)が1
5〜20(当量)である。また、かかるポリエステル系
ポリオール(A)の分子量は、数平均分子量で1000
〜3000が好ましく、更には1200〜2000が好
ましく、該分子量が1000未満では、塗膜物性が低下
し、逆に3000を越えると塗料時の粘度が高くなって
塗装適性が悪くなり好ましくない。
【0011】本発明に用いられるポリプロピレングリコ
ール又はその誘導体(B)としては、ポリプロピレング
リコールやポリプロピレングリコールのアルキレンオキ
サイド付加物等の誘導体が挙げられ、中でも分子量が好
ましくは300〜2000、更に好ましくは400〜1
200のポリプロピレングリコールやポリプロピレング
リコールのエチレンオキサイド付加物が好適に用いられ
る。該分子量が300未満では塗膜物性が低下し、逆に
2000を越えると塗料としたときの粘度が上がり過ぎ
て好ましくない。
【0012】かかるポリエステル系ポリオール(A)と
ポリプロピレングリコール又はその誘導体(B)の配合
重量比(A)/(B)は、90/10〜50/50であ
ることが必要で、(A)配合量が該重量比よりも多い場
合は、塗膜物性が低下し、逆に少ない場合は、塗料時の
粘度が高くなって塗装適性が悪くなり不適である。好ま
しくは(A)/(B)の配合重量比は、80/20〜6
0/40である。
【0013】次に、本発明のポリオール成分と混合され
るポリイソシアネート成分としては、芳香族系、脂肪族
系、環式脂肪族系、又は脂環式ポリイソシアネート又は
その混合物が挙げられ、中でもトリレンジイソシアネー
ト(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)、ポリフェニルメタンポリイソシアネート(クル
ードMDI)、変性ジフェニルメタンジイソシアネート
(変性MDI)、キシリレンジイソシアネート(XD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等
の芳香族系ポリイソシアネート或いはこれらポリイソシ
アネートの三量体化合物、これらポリイソシアネートと
ポリオールの反応生成物等が好適に用いられる。
【0014】ポリオール成分とポリイソシアネート成分
の配合割合は、ポリオール成分中の水酸基当量数とポリ
イソシアネート成分中のイソシアネート当量数の比で1
00:60〜100:160の範囲が好ましく、特に1
00:80〜100:120の範囲になるように設定す
るのが好ましい。ポリオール成分中の水酸基当量数を1
00としたとき、ポリイソシアネート成分中のイソシア
ネートの当量数が50未満であったりすると、ポリオー
ル成分とポリイソシネート成分の架橋反応が不充分とな
って、塗膜の速硬化性が低下したり、耐水性、耐酸性、
研磨性等が低下し好ましくない。
【0015】上記の硬化反応においては、通常反応触媒
は使用しないが、必要に応じて、トリメチレンビス(4
−アミノベンゾアート)、ジメチルエタノールアミン、
トリエチレンアミン、テトラメチルポリメチレンジアミ
ン、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等のア
ミン類、オクチル酸錫、ナフテン酸錫、ナフテン酸コバ
ルト、ナフテン酸亜鉛、ジブチルチンラウリレート等の
金属塩、高級カルボン酸ビスマス等を使用することも可
能である。
【0016】また、本発明の塗料用樹脂組成物は、所謂
ハイソリッド型塗料として有用なもので、該塗料として
使用するとき(塗装時)には、沸点が120℃以下の溶
剤を20重量%以下、好ましくは5〜15重量%配合す
ることができ、かつ該塗料の20℃における粘度が20
0〜2000cpsであることが好ましく、該粘度が2
00cps未満では十分な塗膜厚みを確保することが難
しく、逆に2000cpsを越えると塗工作業性が低下
して好ましくない。更に好ましくは500〜1200c
psである。上記の沸点が120℃以下の溶剤として
は、酢酸エチル、酢酸イソブチル、アセトン、メチルエ
チルケトン、トルエン等が挙げられ、中でも酢酸エチ
ル、トルエンが好適に用いられる。
【0017】なお、本発明の塗料用樹脂組成物は、二液
硬化型ウレタン塗料として用いられ、実際には後述する
ようにポリオール成分を主成分とする塗料主剤とポリイ
ソシアネート成分を主成分とする硬化剤の二液成分から
なり、該二液成分を混合撹拌して塗装に供されるもの
で、上記の溶剤は塗料主剤及び/又は硬化剤に配合して
おくことができ、場合によっては塗料主剤と硬化剤を混
合後に配合することも可能であるが、安定性、作業性等
の点から塗料主剤又は硬化剤に配合しておくことが好ま
しい。本発明においては、上記の二液成分を混合撹拌し
た後(塗装時)に上記の溶剤配合量及び粘度であればよ
い。
【0018】本発明の塗料用樹脂組成物を塗料として用
いる場合、上記各成分以外に本発明の目的に反しない限
り各種のビヒクル成分を配合して併用することが可能
で、具体的には、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹
脂、脂環系石油樹脂やビニル系樹脂などを配合すること
ができ、更には、他の一般の塗料と同様にクレー、タル
ク、酸化鉄、酸化チタン、燐酸亜鉛、ジンクロメート、
クロム酸ストロンチウム、アルミニウム粉、雲母粉、カ
ーボンブラック等の顔料、各種添加剤(沈降防止剤、表
面調製剤、増粘剤、分散剤等)を配合することができ
る。上記各成分を配合して塗料を調製するにあたって
は、従来から行われている二液硬化型ウレタン塗料にお
いて通常の方法を用いることができる。
【0019】例えば、ポリオール成分及びその他必要に
応じて配合する樹脂ビヒクルに、顔料その他の添加剤を
配合して溶剤で希釈し、これをボールミル、S.G.ミ
ル、ロールミル等の分散機で分散し、次いで反応触媒を
混合し塗料主剤を調製する。塗料主剤の粘度としては、
ポリイソシアネート成分との混合時の粘度や塗装手段時
への適応を考慮して500〜1500cps/20℃程
度に調製することが好ましい。一方、ポリイソシネート
成分は、所望に応じて適宜溶媒で薄めることにより調製
され(但し、塗装時には、沸点が120℃以下の溶剤を
20重量%以下含有し、かつ該塗料の20℃における粘
度が500〜1200cpsであるように考慮すること
が好ましい)、次いで上記の塗料主剤と使用に際して混
合し、エアレス塗装機やハケ、ローラー、コテ、エアス
プレー等の塗装器具を用いて被塗装面の塗装を行うこと
ができ、このときの塗布量としては、被塗装材の種類や
目的(後述の下・中・上塗りの別や塗装面の傾斜角等)
により一概に言えないが、固形分換算で20〜200g
/m2の範囲から好適に選択される。
【0020】本発明においては、被塗装材として特に限
定されず、木材、金属、プラスチック、皮、繊維等が挙
げられるが、研磨性、被塗装材に対する追従性等の点で
木材を対象とした木工用の塗料としての有用性が特に高
い。木工用塗料として用いる場合は、基材に直接塗布さ
れる下塗り塗料(プライマー、シーラー)、中間に塗布
される中塗り塗料、最終表面に塗布される上塗り塗料
(トップコート)等のいずれの塗料としても使用可能で
ある。
【0021】
【作用】本発明の塗料用樹脂組成物は、特定のポリオー
ル成分を用いているため、低粘度で高固形分の二液硬化
型ウレタン塗料を実現することができ、特にハイソリッ
ド型塗料として大変有用である。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。なお、「部」、「%」とあるのは、特に断り
のない限り重量基準を表す。 製造例1 ヒマシ油(A1)0.776モル、グリセリン(A3)1.
553モル及びギ酸ソーダ0.15gを窒素吹き込み下
260℃で生成水を除去しながら1時間反応させ、次い
で100℃まで冷却し、フタル酸(A2)3.882モ
ル、トリメチロールプロパン(A3)2.717モル、キ
シレン72g、ジブチル錫オキサイド0.36gを仕込
んで210℃で5時間反応させ生成水及びキシレンを除
去した。これにより水酸基価158mgKOH/gのポ
リエステル系ポリオール(A−I)を得た。
【0023】製造例2 ヒマシ油(A1)0.543モル、アマニ油(A1)0.2
33モル、グリセリン(A3)1.553モル及びギ酸ソ
ーダ0.15gを窒素吹き込み下260℃で生成水を除
去しながら1時間反応させ、次いで100℃まで冷却
し、フタル酸(A2)3.882モル、トリメチロールプ
ロパン(A3)2.717モル、キシレン72g、ジブチ
ル錫オキサイド0.36gを仕込んで210℃で5時間
反応させ生成水及びキシレンを除去した。これにより水
酸基価146mgKOH/gのポリエステル系ポリオー
ル(A−II)を得た。 製造例3 製造例2において、アマニ油(A1)に代えて大豆油(A
1)を用いた以外は、製造例2と同様に行って水酸基価
145mgKOH/gのポリエステル系ポリオール(A
−III)を得た。
【0024】製造例4 製造例2において、アマニ油(A1)に代えて米ぬか油
(A1)を用いた以外は、製造例2と同様に行って水酸基
価145mgKOH/gのポリエステル系ポリオール
(A−IV)を得た。 製造例5 製造例2において、アマニ油(A1)に代えてヤシ油(A
1)を用いた以外は、製造例2と同様に行って水酸基価
148mgKOH/gのポリエステル系ポリオール(A
−V)を得た。
【0025】製造例6 ヤシ油(A1)0.2モル、グリセリン(A3)2.91モ
ル及びギ酸ソーダ0.15gを窒素吹き込み下260℃
で生成水を除去しながら1時間反応させ、次いで100
℃まで冷却し、フタル酸(A2)5.0モル、プロピレン
グリコール(A3)1.5モル、キシレン72g、ジブチ
ル錫オキサイド0.36gを仕込んで210℃で5時間
反応させ生成水及びキシレンを除去した。これにより水
酸基価54mgKOH/gのポリエステル系ポリオール
(A−VI)を得た。 製造例7 ヒマシ油(A1)0.43モル、グリセリン(A3)2.5
5モル及びギ酸ソーダ0.15gを窒素吹き込み下26
0℃で生成水を除去しながら1時間反応させ、次いで1
00℃まで冷却し、フタル酸(A2)4.25モル、トリ
メチロールプロパン(A3)4.04、キシレン72g、
ジブチル錫オキサイド0.36gを仕込んで210℃で
5時間反応させ生成水及びキシレンを除去した。これに
より水酸基価350mgKOH/gのポリエステル系ポ
リオール(A−VI)を得た。
【0026】実施例1 製造例1で得られたポリエステル系ポリオール(A−
I)70部に、分子量1200のポリプロピレングリコ
ール(PPG)(B)20部及び酢酸エチル(C)10
部を加えてポリオール成分を調製した。一方、硬化剤と
して、上記のポリオール成分中の水酸基当量数を100
とした時、イソシアネート当量数が100になるように
ポリイソシアネート成分(NCO含有量13%で固形分
75%のTDI系、商品名;コロネートL、日本ポリウ
レタン工業(株)製)を用意した。次いで、塗料主剤
(ポリオール成分)と硬化剤を混合することにより、塗
装時の固形分が約83.7%(酢酸エチルの含有量約1
6.3重量%)で20℃における粘度が980cpsの
ハイソリッド型の二液硬化型ウレタン塗料を得て、以下
評価を行った。
【0027】(乾燥性)塗装後の塗膜の乾燥性をJIS
K 5400 5.8.の乾燥性試験に準じて試験し
た。即ち、得られた塗料をガラス板(大きさ100mm
×100mm×2mm)にスプレー塗装機で塗布し(塗
布量250g/m2:固形分換算で約209g/m2)、
塗布直後に塗面を上向きにして20℃に設定した恒温槽
に入れて乾燥させ、10分間毎に次の評価を行った。評
価方法は、JIS K 5400 5.8.(2,3)
に準じて、試験片を親指と人差し指で強く挟み、更に塗
面を指先で急速に繰り返し擦って、その際の塗面を観察
することにより行い、塗面にへこみや指紋跡もしくは擦
り跡が残れば未硬化と判定し、塗面にへこみや指紋が付
かず擦り跡も付かなければ硬化乾燥したと判定し、硬化
乾燥時間(分)を測定した。
【0028】(塗膜厚)上記の乾燥性と同様にガラス板
に塗料の塗布を行って20℃で7日間硬化乾燥させた
後、塗膜を剥がしてダイヤルゲージ型の厚み計で厚みを
測定した。 (耐塩水噴霧)上記の乾燥性と同様にサンドブラスト処
理した軟鋼板(サイズ:70×150×1mm)に塗料
の塗布を行って20℃で7日間硬化乾燥させた後、塗膜
にクロスカットを施し、更に該塗膜面に37℃で5%塩
水を480時間噴霧した後、ハガレ及びゴバン目テープ
テストにより塗面状態の評価を行った。尚、上記各評価
におけるフクレ、ハガレ或いはゴバン目テープテストの
判定は以下の判定方法に従って行った。
【0029】判定方法 フクレ等については、以下の通り判定をした。 ○ −−− フクレやハガレがなく、クロスカット部の
腐食が2mm未満 △ −−− フクレやハガレがなく、クロスカット部の
腐食が2〜5mm × −−− フクレやハガレが発生 ゴバン目テープテストについては、5mm四方に1mm
間隔のゴバン目(25個)をつくり、テープを塗面に十
分密着させてから、180°方向へテープを剥がして残
存したゴバン目を数えた。 (塗面状態)得られた塗料をシナ合板(サイズ:150
×150×5.5mm)、サンドブラスト処理した軟鋼
板(サイズ:70×150×1mm)のそれぞれにスプ
レー塗装機で塗布量250g/m2(固形分換算で約2
09g/m2)になるように塗装し、20℃で7日間硬
化乾燥させた後の塗膜の表面の平滑性、発泡の有無等の
目視観察を行った。
【0030】(研磨性)得られた塗料をシナ合板(サイ
ズ:150×150×5.5mm)にスプレー塗装機で
塗布量250g/m2(固形分換算で約209g/m2
になるように塗装し、20℃で24時間硬化乾燥後、#
400耐水研磨紙にて約100mmの間を10往復研磨
して研磨の状態を観察した。 (寒熱追従性)得られた塗料をシナ合板(サイズ:15
0×150×5.5mm)にスプレー塗装機で塗布量2
50g/m2(固形分換算で約209g/m2)になるよ
うに塗装し、20℃で24時間硬化乾燥させた後、80
℃で2時間放置して直ちに−20℃で2時間放置する操
作を2回繰り返してそのときの塗膜の状況(割れ、剥が
れ等の有無)を目視観察した。評価結果は表3に示す。
【0031】実施例2〜7及び比較例1〜4 表1〜2に示されるポリエステル系ポリオール(A)及
びポリプロピレングリコール又はその誘導体(B)を用
いて、実施例1と同様に塗料主剤を調製し、硬化剤と混
合することにより二液硬化型ウレタン塗料を得て、同様
に評価を行った。尚、実施例5〜6についてはエアレス
塗装機で塗装を行い、それ以外は実施例1と同様にスプ
レー塗装機で塗装を行った。評価結果は表3に示す。
【0032】
【表1】 ポリエステル系ポリオール(A) PPG(B) (A)/(B) 種類 OHV 配合量 分子量 配合量 の重量比 (mgKOH/g) (部) (部) 実施例1 A−I 158 70 1200 20 77/23 〃 2 A−I 158 70 910 20 77/23 〃 3 A−I 158 80 400 15 89/11 〃 4 A−II 146 60 1200 30 67/33 〃 5 A−III 145 70 1200 20 77/23 〃 6 A−IV 145 70 1200 20 77/23 〃 7 A−V 145 70 1200 20 77/23 比較例1 A−I 158 35 1200 55 39/61 〃 2 A−I 158 88 1200 2 98/ 2 〃 3 A−VI 54 70 1200 20 77/23 〃 4 A−VII 350 70 1200 20 77/23 註)OHVは水酸基価を表す。 PPGはポリプロピレングリコール又はその誘導体を表し、実施例2のみエ チレノオキサイド変性ポリプロピレングリコール(商品名;ニューポールP L−910、三洋化成(株)製)を用い、その他は未変性のポリプロピレン グリコールを用いた。
【0033】
【表2】 溶剤(C) イソシアネート成分 塗料固形分 塗料粘度 種類 配合量 種類 配合量 (重量%) (cps/20℃) (部) (部) 実施例1 酢酸エチル 10 L 71 83.7 980 〃 2 酢酸エチル 10 L 75 83.6 950 〃 3 酢酸エチル 5 L 93 85.4 1200 〃 4 酢酸エチル 10 L 64 84.1 800 〃 5 トルエン 10 L 66 84.0 1050 〃 6 トルエン 10 L 66 84.0 1030 〃 7 トルエン 10 L/D 67 84.0 1000 比較例1 酢酸エチル 10 L 59 84.5 620 〃 2 酢酸エチル 10 L 77 83.5 20000 〃 3 酢酸エチル 25 L 26 75.0 950 〃 4 酢酸エチル 10 L 146 81.1 920 註)LはコロネートLを表し、Dは商品名「タケネートD−204」(NCO含 有量7.5%で固形分50%のTDI系、武田薬品工業(株)製)を表して 、実施例7のイソシアネート成分はL/D=8/2(重量比)の混合物を表 す。
【0034】
【表3】 乾燥性 塗膜厚 耐塩水噴霧 塗面状態 研磨性 寒熱追従性 (分) (μm) フクレ等 ゴバン目 実施例1 140 169 ○ 25/25 良好 良好 異状なし 〃 2 150 167 ○ 25/25 良好 良好 異状なし 〃 3 140 175 ○ 25/25 良好 良好 異状なし 〃 4 130 173 ○ 25/25 良好 良好 異状なし 〃 5 130 172 ○ 25/25 良好 良好 異状なし 〃 6 130 172 ○ 25/25 良好 良好 異状なし 〃 7 160 165 ○ 25/25 良好 良好 異状なし 比較例1 210 168 × 0/25 ゆず肌状 不良*1 異状なし 〃 2 高粘度のためスプレー塗装不可能 〃 3 170 150 ○ 25/25 ゆず肌状 不良*2 異状なし 〃 4 200 162 △ 20/25 発泡発生 不良*3 異状なし 註)*1:研磨紙に目詰まりが発生して研磨作業に支障をきたした。 *2:平滑な面を出すのに研磨作業に手間がかかった。 *3:塗膜が堅くて研磨作業が困難であった。
【0035】
【発明の効果】本発明の塗料用樹脂組成物は、特定のポ
リオール成分を用いているため、低粘度で高固形分の二
液硬化型ウレタン塗料を実現することができ、特にハイ
ソリッド型塗料として大変有用で、特に木工用塗料とし
ての有用性は大きい。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物油で変性された水酸基価が70〜3
    00mgKOH/gのポリエステル系ポリオール(A)
    とポリプロピレングリコール又はその誘導体(B)から
    なり(A)/(B)の重量比が90/10〜50/50
    であるポリオール成分と、ポリイソシアネート成分とか
    らなることを特徴とする塗料用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 植物油がヒマシ油、アマニ油、米ぬか
    油、ヤシ油、大豆油又はその変性物のいずれかから選ば
    れる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記
    載の塗料用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレングリコール又はその誘導
    体(B)の分子量が300〜2000であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の塗料用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 沸点が120℃以下の溶剤を20重量%
    以下配合し、かつ20℃における粘度が200〜200
    0cpsである塗料に用いることを特徴とする請求項1
    〜3いずれか記載の塗料用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 塗料が木工用塗料であることを特徴とす
    る請求項4記載の塗料用樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003504432A (ja) * 1999-07-05 2003-02-04 バイエル アクチェンゲゼルシャフト ポリウレタン分散物
CN105001771A (zh) * 2015-08-12 2015-10-28 三棵树涂料股份有限公司 一种木器面漆及其制备方法

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