JPH08251682A - マイクロホン - Google Patents

マイクロホン

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JPH08251682A
JPH08251682A JP7987195A JP7987195A JPH08251682A JP H08251682 A JPH08251682 A JP H08251682A JP 7987195 A JP7987195 A JP 7987195A JP 7987195 A JP7987195 A JP 7987195A JP H08251682 A JPH08251682 A JP H08251682A
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JP
Japan
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unit
microphone
suspension
holder
pedestal
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JP7987195A
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Hiroyuki Maeda
裕之 前田
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Toa Corp
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Toa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動雑音を抑制する。 【構成】 台座1とマイクロホンユニット2との間に設
けられマイクロホンユニット2が台座1に対して相対的
にマイクロホンユニット2の振動板の表面に略垂直な方
向に揺動するようにマイクロホンユニット2を支持する
サスペンションと、マイクロホンユニット2に対して加
重が掛かるように振動板の表面を開放させた状態でマイ
クロホンユニット2の近傍に付設された重り5とを具備
し、マイクロホンユニット2の共振周波数がマイクロホ
ンユニット2の低域再生限界周波数よりも低くなるよう
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロホンに関し、
特に振動雑音を低減するための構造を有するマイクロホ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記マイクロホンの振動雑音
は、マイクロホンを構成するマイクロホンユニット(以
下、ユニットと称す。)に機械的な振動が与えられて、
このユニットの有する振動板に対してその表面に略垂直
な方向に慣性力が働いたときに発生することが知られて
いる。
【0003】例えば、図3に示すような卓上型マイク1
00においては、マイクロホン110はフレキシブルパ
イプ101を介して本体102と結合しているが、ここ
で、本体102に振動が与えられると、この振動がフレ
キシブルパイプ101を介してマイクロホン110側に
伝導し、これによって振動雑音が発生してしまうことが
ある。この卓上型マイク100は、本体102に設けら
れているプレス・トゥ・トークスイッチ(以下、スイッ
チと称す。)103を押下したときにマイクロホン11
0から入力された音声を出力するように構成されている
が、例えばこのスイッチ103のON/OFF時に生じ
る振動によっても振動雑音が発生してしまうこともあ
る。更には、本体102に指が触れた場合や、この卓上
型マイク100を置いてある机の上に鉛筆等の物が落ち
た場合等にも上記と同様に振動雑音が発生することがあ
る。
【0004】そこで、従来、上記のような振動雑音を低
減するための構造を有するマイクロホンとして、例えば
図4に示すようなものがある。同図において、1は、フ
レキシブルパイプ101に固定された基部、例えば台座
である。そして、2は、振動板(図示せず)を備えたマ
イクロホンユニット(以下、ユニットと称す。)、3
は、ユニット2を支持するマイクロホンユニットホルダ
(以下、ホルダと称す。)である。また、4、4は、サ
スペンションで、このサスペンション4、4を介して、
上記台座1とホルダ3とが結合されている。そして、上
記各部品は、一括して、例えばスポンジ製のウィンドス
クリーン6によって覆われている。
【0005】台座1は、例えばアルミニウム等の金属に
よって形成されており、底部1aを備えた円筒状の形状
を有している。そして、この底面1aの中央には貫通孔
1bが設けられており、この貫通孔1bにフレキシブル
パイプ101の一端を挿入させた状態で、フレキシブル
パイプ101に固定されている。
【0006】一方、ユニット2は、概略円柱状の形状を
有しており、その一端面2a(同図の上方側面)に振動
板が備えられている。また、他端面の略中央からは、信
号線2bが引き出されており、この信号線2bから、内
部で変換した音声信号が出力される。
【0007】ホルダ3は、内外径共に異なる2つの円筒
を、各々の中空部を互いに連通させた状態で2段に重ね
たような形状を有しており、即ち、径の大きい側の円筒
に相当する収容部3aと、径の小さい側の円筒に相当す
る細管部3bとによって構成されている。収容部3a
は、上記ユニット2の外径寸法よりも僅かに大きい内径
寸法の中空部を有している。そして、この収容部3aの
中空部内に、上記ユニット2が、振動板の備えられた上
記一端面2aを細管部3bとは反対側の開口部3cに向
けた状態で、即ち振動板の表面を開放させた状態で収容
されている。また、上記開口部3cの内側には、上記振
動板表面の開放状態を保ち、かつユニット2の一端面2
aの外周縁に係合する状態に僅かに突出した係止部3d
が設けられており、これによって、ユニット2は収容部
3aの中空部内から外に飛び出さないように固定されて
いる。
【0008】一方、ホルダ3の上記収容部3aの中心と
細管部3bの中心とは互いに一致するように構成されて
おり、即ち、上記収容部3a内に収容されているユニッ
ト2の信号線2bが、細管部3bの中空部3e内に位置
するように構成されている。そして、この信号線2b
は、細管部3bの中空部3e内を通ってホルダ3の外部
に引き出されている。また、この細管部3bの外径寸法
は、上述した台座1の中空部1cの内径寸法よりも十分
に小さく、ホルダ3は、この細管部3bを台座1の中空
部1c内に挿入させた状態で、サスペンション4、4を
介して台座1と結合されている。なお、上述の如くホル
ダ3の外部に引き出されたユニット2の信号線2bは、
更に、フレキシブルパイプ101内を通って図3に示す
本体102内に供給される。
【0009】サスペンション4、4は、例えばゴム等の
弾性体によりリング状に形成されており、ホルダ3の細
管部3bの長さ方向に間隔を隔てて、細管部3bの外周
壁3fと台座1の内周壁1dとの間に介装されている。
即ち、このサスペンション4、4は、そのリングの内周
壁を細管部3bの外周壁3fに固着させ、またリングの
外周壁を台座1の内周壁1dに固着させた状態で設けら
れており、これによって、ホルダ3と台座1との上記結
合状態が形成されている。そして、この結合によって、
ホルダ3、ひいてはユニット2は、サスペンション4、
4の弾性作用により、台座1に対して相対的に、ユニッ
ト2の一端面2a、即ち振動板の表面に略垂直な方向に
揺動可能な状態となる。
【0010】上記のように、このマイクロホン110に
おいては、ホルダ3と台座1、ひいてはユニット2と台
座1とがサスペンション4、4、を介して結合されるよ
うに構成されている。従って、台座1、ひいてはこの台
座1に結合されたフレキシブルパイプ101、更にはこ
のフレキシブルパイプ101の結合元である本体102
に対して振動が与えられたとしても、この振動、特に振
動板の表面に略垂直な方向への振動は、サスペンション
4、4によって吸収されてしまう。即ち、このマイクロ
ホン110においては、上記振動をユニット2側に伝わ
り難くすることができ、これによって、上記振動による
振動雑音の発生を抑制することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、振動を吸収するためのサスペンション4、
4を、台座1とホルダ3の細管部3bとの間の限られた
スペース内に設けているので、サスペンション4、4の
大きさや形状について設計の自由度が制限されてしま
う。従って、マイクロホン110の大きさ、即ち台座1
とホルダ3の細管部3bとの間のスペースによって、サ
スペンション4、4の振動雑音の低減能力が制限されて
しまい、特に比較的小型のマイクロホンにおいては振動
雑音の低減効果を十分に得ることができないという問題
がある。
【0012】本発明は、上記振動雑音に対して従来より
も大きな低減効果を得ることのできるマイクロホンを提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明のマイクロホ
ンは、基部とマイクロホンユニット(以下、ユニットと
称す。)との間に設けられ上記ユニットが上記基部に対
して相対的にその振動板の表面に略垂直な方向に揺動す
るように上記ユニットを支持するサスペンションと、上
記ユニットに対して加重が掛かるように上記振動板の表
面を開放させた状態で上記ユニットの近傍に付設された
重りとを、具備し、上記ユニットの共振周波数が該ユニ
ットの低域再生限界周波数よりも低くなる状態に構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0014】第2の発明のマイクロホンは、第1の発明
のマイクロホンにおいて、上記サスペンションを弾性
体、例えばゴムによって形成したものである。
【0015】第3の発明のマイクロホンは、第2の発明
のマイクロホンにおいて、上記サスペンションを蛇腹状
に形成し、該蛇腹を上記方向に沿って上記基部から上記
ユニットに向かって伸延させる状態に構成したことを特
徴とするものである。
【0016】
【作用】第1の発明によれば、サスペンションが、基部
に与えられた機械的な振動を吸収するので、この振動は
ユニット側に伝わり難くなる。また、上記のようにサス
ペンションを設けた場合、ユニットの質量と、ユニット
の共振周波数との間には、ユニットの質量が大きくなる
に連れてユニットの共振周波数が低くなるという関係が
ある。即ち、ユニットに加重が掛かるように重りを付設
することによってユニットの質量を増大させるのと等価
な状態を形成し、これによって、ユニットの共振周波数
を低くし、ひいてはユニットの共振周波数をユニットの
低域再生限界周波数よりも小さくなるように構成するこ
とができる。
【0017】第2の発明によれば、上記サスペンション
はゴムによって形成されている。
【0018】第3の発明によれば、サスペンションを蛇
腹状に形成し、この蛇腹を振動板の表面に略垂直な方向
に沿って基部からユニットに向かって伸延させることに
よって、サスペンションの上記方向におけるコンプライ
アンスが増大する。ここで、サスペンションのコンプラ
イアンスと、ユニットの共振周波数との間には、サスペ
ンションのコンプライアンスが大きくなるに連れてユニ
ットの共振周波数が低くなるという関係がある。従っ
て、上記のようにサスペンションのコンプライアンスを
増大させることによって、ユニットの共振周波数を更に
低くすることができる。
【0019】
【実施例】本発明に係るマイクロホンの第1実施例につ
いて図1を参照して説明する。なお、この図1に示すマ
イクロホン10は、上記図4に示す従来のマイクロホン
110に対して、後述する重り5を付加したものであ
り、これ以外の構造については図4と同等であり、同等
部分については同一符号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0020】上記重り5は、例えば真鍮等の比較的に比
重の大きい金属によって形成されており、上面5aを備
えた円筒状の形状を有している。この上面5aの中央に
は、ホルダ3の開口部3cの内径寸法と略同じ大きさの
直径寸法を有する貫通孔5bが設けられている。また、
この重り5の中空部の内径寸法は、ホルダ3の収容部3
aの外径寸法よりも僅かに大きい寸法とされている。
【0021】この重り5は、図1に示すように、その中
空部内にホルダ3の収容部3aの開口部3c側を収容さ
せるような状態でホルダ3に付設されている。この状態
においては、重り5の貫通孔5bとホルダ3の収容部3
aの貫通孔3cとは連通状態にあるので、ユニット2の
振動板の表面が覆われてしまうことはなく、即ち振動板
の表面の開放状態は保たれる。なお、ウィンドスクリー
ン6は、上記重り5を含む各部品を一括して覆うように
構成されていることは言うまでもない。
【0022】上記のように重り5を付設すると、この重
り5の加重はユニット2に対して作用するため、ユニッ
ト2自体の質量が増大したのと等価な状態が形成され
る。ここで、ユニット2の質量Mと、ユニット2の共振
周波数f0 との間には、次の数1に示す関係があること
が知られている。
【0023】
【数1】f0 =1/〔2π・(C・M)1/2 〕 ここで、Cは、サスペンション4、4のコンプライアン
スである。
【0024】上記数1によれば、ユニット2の共振周波
数f0 がユニット2の質量Mの平方根に反比例するこ
と、言い換えれば、ユニット2の質量Mが大きいほどユ
ニット2の共振周波数f0 が低くなるということが判
る。即ち、このマイクロホン10においては、ユニット
2の質量Mが、見かけ上、重り5の分だけ図4に示す従
来のマイクロホン110よりも増大しているので、ユニ
ット2の共振周波数f0 もこれに伴って低くなる。な
お、このマイクロホン10においては、上記ユニット2
の質量Mとユニット2の共振周波数f0 との関係を利用
して、重り5を付設することによって、ユニット2の共
振周波数がマイクロホン10の低域再生限界周波数fL
よりも低くなるように構成されている。
【0025】上記のように、このマイクロホン10にお
いては、ユニット2の共振周波数f0 がマイクロホン1
0の低域再生限界周波数fL よりも低くなるように構成
されているので、ユニット2に振動が伝わったとして
も、この振動による振動雑音は殆ど再生されず、即ち出
力されることはない。従って、図4に示す従来技術にお
いて十分に低減できなかった振動雑音に対しても、より
大きな低減効果を得ることができるという効果がある。
特に、このマイクロホン10(及び110)が、比較的
に小型の場合においては、著しい効果を得ることができ
る。
【0026】また、このマイクロホン10は、図4に示
す従来のマイクロホン110に対して、重り5を付設す
るだけの構造なので、簡単な構成で、かつ低コストで上
記効果を奏することができる。
【0027】更に、サスペンション4、4については、
ゴム製としているので、このサスペンション4、4を台
座1とホルダ3の細管部3bとの間のスペースに合わせ
た形状に加工し易く、また、低コストで製造することが
できるという効果がある。
【0028】なお、本第1実施例においては、サスペン
ション4、4をリング状のゴム製のものとしたが、ホル
ダ3、即ちユニット2が、振動板の表面に対して垂直な
方向に揺動するように構成されるのであれば、上記サス
ペンション4、4の形状や材質を上記に限ることはな
い。
【0029】また、台座1については、アルミニウム等
の金属製としたが、これに限らず、硬質樹脂等によって
形成してもよい。
【0030】そして、重り5についても、ユニット2の
振動板の表面を開放させた状態でユニット2の近傍に付
設し、その加重がユニット2に対して掛かるように構成
すれば、この重り5の形状や付設状態を上記に限ること
はない。また、この重り5の材質についても、上述の真
鍮に限らず、他の金属や樹脂製としてもよい。
【0031】図2は、本発明の第2実施例に係るマイク
ロホンを示すものである。なお、この第2実施例に係る
マイクロホン20は、上記第1実施例に係る図1のマイ
クロホン10のホルダ3とサスペンション4、4との部
分を弾性ホルダ13に置き換え、これに伴い、基部であ
る台座1を台座11に置き換えたものである。これ以外
の構造については図1のマイクロホン10と同等であ
り、同等部分については同一符号を付し、その詳細な説
明を省略する。
【0032】弾性ホルダ13は、例えばゴム等の弾性体
によって形成された筒状のもので、その一端側に上記図
1における収容部3aと同等の形状を有する収容部13
aを備え、他端側に蛇腹状の蛇腹部13bを備えたもの
である。収容部13aは、上記図1における収容部3a
と同様な状態で、その中空部内にユニット2を収容して
いる。即ち、ユニット2は、振動板の設けられている一
端面2aを、収容部13aの上記蛇腹部13bとは反対
側に設けられている開口部13cに向けた状態で収容さ
れている。
【0033】また、蛇腹部13bは、蛇腹が、上記筒状
の長さ方向、即ち収容部13aに収容されているユニッ
ト2の振動板の表面に対して垂直な方向に沿って伸延す
るように構成されている。また、この蛇腹部13bの上
記収容部13aとは反対側の端部には底面13fが設け
られており、この底面13fの中央には貫通孔13gが
設けられている。
【0034】一方、台座11は、例えばアルミニウム等
の金属によって形成されており、円盤状の底部11a
と、この底部11aの中央の一面側から突出した突部1
1cとによって構成されている。底部11aの上記突部
11cの設けられている側とは反対側の中央には、貫通
しない溝孔11bが設けられている。そして、この台座
11は、上記溝孔11bにフレキシブルパイプ101の
一端を挿入させた状態でフレキシブルパイプ101に固
定されている。また、突部11cは、上記弾性ホルダ1
3の蛇腹部13bの底面13fに設けられた貫通孔13
gの内径寸法よりも僅かに直径寸法の小さい概略円柱状
の形状を有しており、その先端には上記貫通孔13gよ
りも径の大きい傘状の係止部11dが形成されている。
【0035】図2に示すように、上記弾性ホルダ13と
台座11とは、弾性ホルダ13の蛇腹部13bの底面1
3fと台座11の底部11aとを密着させた状態で結合
している。この状態においては、台座11の突部11c
は、上記弾性ホルダ13の底面13fに設けられている
貫通孔13gに貫通状態で挿入されている。更に、上記
突部11cの係止部11dと上記貫通孔13gの周囲と
が係止状態にあり、これによって、弾性ホルダ13が台
座11に固定されている。そして、この弾性ホルダ13
と台座11との結合によって、弾性ホルダ13の蛇腹部
13bは、蛇腹を、ユニット2の振動板の表面に対して
垂直な方向に沿って台座11からユニット2に向かって
伸延させる状態に構成される。
【0036】なお、台座11には、突部11cの先端か
ら底部11aの溝孔11b側に貫通する細孔11eが設
けられており、ユニット2の信号線2bは、蛇腹部13
bの中空部13e内と上記細孔11eとを介して、フレ
キシブルパイプ101内に通される。
【0037】更に、図1と同様に、重り5が、その中空
部内に弾性ホルダ13の収容部13a側を収容させるよ
うな状態で弾性ホルダ13に付設されている。なお、ウ
ィンドスクリーン6については、上述の各部品、即ちユ
ニット2、弾性ホルダ13、台座11及び重り5を一括
して覆うように設けられていることについては言うまで
もない。
【0038】上記のように、本第2実施例におけるマイ
クロホン20では、ゴムで形成された蛇腹部13bの蛇
腹が、ユニット2の振動板の表面に対して垂直な方向に
沿って台座11からユニット2に向かって伸延するよう
に構成されている。このように構成されているので、上
記蛇腹部13bは、ユニット2と台座11との間の振
動、特にユニット2の振動板の表面に対して垂直な方向
に対する振動を緩衝するサスペンションとして作用す
る。そして、このようにゴム製の蛇腹部13bで形成さ
れたサスペンションでは、図1に示すサスペンション
4、4に比べて、上記方向におけるコンプライアンスが
増大する。
【0039】ここで、上述した数1の関係式によれば、
サスペンション(ここでは、蛇腹部13b)のコンプラ
イアンスCと、ユニット2の共振周波数f0 との間に
は、ユニット2の共振周波数f0 はサスペンションのコ
ンプライアンスCの平方根に反比例すること、即ち、ユ
ニット2の共振周波数f0 はサスペンションのコンプラ
イアンスCが大きいほど低くなるということが判る。即
ち、上記のように、このマイクロホン20においては、
図1に示す第1実施例のマイクロホン10よりもサスペ
ンションのコンプライアンスCが増大しているので、ユ
ニット2の共振周波数f0 も更に低くなる。従って、こ
のマイクロホン20は、第1実施例のマイクロホン10
よりも更に振動雑音を抑制することができる。
【0040】なお、本第2実施例においては、収容部1
3aと蛇腹部13bとを一体化して弾性ホルダ13を形
成したが、一体化せずに、収容部13aと蛇腹部13b
とを各々別に構成し、これらを結合させてもよい。ま
た、この弾性ホルダ13をゴム製としたが、これに限ら
ず、樹脂等の他の弾性体によって形成してもよい。更
に、収容部13aと蛇腹部13bとを各々別に構成した
場合は、各々異なる材料によって形成してもよい。
【0041】
【発明の効果】第1の発明のマイクロホンは、サスペン
ションを設けることによって基部に与えられた振動をユ
ニット側に伝わり難くすると共に、ユニットに重りを付
設することによってユニットの共振周波数を低くして、
ユニットの共振周波数をユニットの低域再生限界周波数
よりも低くするように構成されている。このように構成
されているので、ユニットに振動が伝わったとしても、
この振動によって発生する振動雑音は殆ど再生されず、
即ち出力されることはない。従って、従来のサスペンシ
ョンのみによる振動雑音の低減方法に比べて、より大き
な低減効果を得ることができるという効果がある。ま
た、特に比較的小型のマイクロホンにおける振動雑音に
ついても、従来よりも大きな低減効果を得ることができ
るという効果がある。そして、本発明においては、例え
ば図4に示す従来のマイクロホン110に対して重りを
付加するだけなので、非常に簡単な構成、かつ低コスト
で上記効果を奏することができる。
【0042】第2の発明のマイクロホンは、上記サスペ
ンションを弾性体、例えば加工性に優れ、比較的に安価
なゴムによって形成しているので、サスペンションの形
状を比較的に自由に設計することができ、また、更なる
低コスト化を実現することができるという効果がある。
【0043】第3の発明のマイクロホンは、サスペンシ
ョンを蛇腹状に形成してサスペンションのコンプライア
ンスを更に増加させることによって、ユニットの共振周
波数が、上記第1及び第2の発明よりも更に低くなるよ
うに、即ちユニットの低域再生限界周波数に比べてより
十分に低くなるように構成されている。このように構成
されているので、上記振動雑音に対して、第1及び第2
の発明よりも更に大きな低減効果を得ることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るマイクロホンの側断
面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るマイクロホンの側断
面図である。
【図3】卓上型マイクの外観斜視図である。
【図4】従来のマイクロホンの側断面図である。
【符号の説明】 1 台座 2 マイクロホンユニット 3 マイクロホンユニットホルダ 4 サスペンション 5 重り

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部とマイクロホンユニットとの間に設
    けられ上記マイクロホンユニットが上記基部に対して相
    対的に上記マイクロホンユニットの振動板の表面に略垂
    直な方向に揺動する状態に上記マイクロホンユニットを
    支持するサスペンションと、上記マイクロホンユニット
    に対して加重が掛かる状態に上記振動板の表面を開放さ
    せた状態で上記マイクロホンユニットの近傍に付設され
    た重りとを、具備し、 上記マイクロホンユニットの共振周波数が該マイクロホ
    ンユニットの低域再生限界周波数よりも低くなる状態に
    構成されたことを特徴とするマイクロホン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマイクロホンにおい
    て、上記サスペンションを弾性体によって形成したマイ
    クロホン。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のマイクロホンにおい
    て、上記サスペンションを蛇腹状に形成し、該蛇腹を上
    記方向に沿って上記基部から上記マイクロホンユニット
    に向かって伸延させる状態に構成したことを特徴とする
    請求項2に記載のマイクロホン。
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